JP2004033058A - 浮き - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この浮きは、第1外殻部1と第2外殻部2と、これら第1外殻部1及び第2外殻部2の内部に配置される釣糸掴持体3とから構成される。この釣糸掴持体3の径方向中央には長手方向に延びて貫通している貫通孔3aが形成されると共に、この貫通孔3aに至るスリット3bが長手方向に連続的に形成されている。このスリット3bから釣糸Lが貫通孔3a内に収納される。一方、第1外殻部1と第2外殻部2とは相互に螺合しており、その螺合程度に応じて釣糸掴持体3を締め付ける。そして、締め付けられた釣糸掴持体3が釣糸Lを掴むことにより、浮きが釣糸Lの所定の位置に固定される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は魚釣りに用いる浮きに関する。詳しくは、本発明は、釣糸の先端に釣針等を連結した後においても釣糸を別段切断等することなく、釣糸に「後付け」できる浮きに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
魚釣りにおいては、釣り場の状況や獲物とする魚の種類に応じて様々な仕掛けが作られる。このような仕掛けを作る場合に用いられるパーツの1つとして「浮き」が用いられる。この「浮き」には多種多様な種類があり、例えば、棒浮き、玉浮き等がよく知られている。この棒浮きや玉浮きは、パイプ状のゴム管に予め釣糸を挿通させて於いた上で釣糸の先端にハリスなどを連結し、釣糸の所定の位置でゴム管に棒浮き等の一部を差し込んで釣糸に固定する。
【0003】
このような棒浮きなどは予め釣糸にゴム管等を装着しておく必要があるため、仕掛けを予め作成した後になって、追加的に浮きを装着するような場合には、釣糸を一度切断してゴム管を釣糸に装着する等の必要が生じる。そこで、近時、このように一々釣糸を切断する必要なく、そのまま後から浮きを釣糸に取り付け得る「後付けタイプ」の浮きが提供されるようになっている。
【0004】
この「後付けタイプ」の浮きとしては、例えば、図15に示すようなものがある。この種の浮きは、長手方向に延びるスリットを有している本体部101と、本体部101のスリットに長手方向にスライドさせてはめ込み固定可能な蝶番部102とを有している。蝶番部はゴム材などからなり、蝶番を開くとその内部に長手方向に延びる釣糸配置用の溝が形成されている。
【0005】
この種の浮きを釣糸に装着する方法は以下のようなものである。まず、図10(a)に示すように、蝶番部102を長手方向にスライドさせて本体部101のスリットから取り外す。次に、図10(b)(c)に示すように、蝶番部102の蝶番を開いてここにある釣糸配置用の溝に釣糸Lを配置し、再び蝶番を閉じて蝶番部102で釣糸Lを挟持する。そして、図10(d)に示すように、本体部のスリットに蝶番部102をスライドさせてはめ込む。このようにして、釣糸Lを一々切断することなく、釣糸L上の任意の位置に、浮きを「後付け」できるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の蝶番タイプの浮きでは、一々蝶番を本体部から取り外して釣糸を配置しなければならないため、釣り場における状況に応じて迅速に浮きを釣糸に脱着し難い。特に、細かなパーツである浮きを、釣り場に於いてさらに複数のパーツに分解して釣糸を装着するような作業を行うにあっては、個々のパーツを落としてなくしてしまうようなことも考えられる。
【0007】
本発明は、簡易な作業で釣糸に脱着可能な後付けタイプの浮きを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1の浮きは、魚釣りの際に釣糸に取り付ける浮きであって、内部に長手方向に貫通する収納部を有すると共に外から収納部に至るスリットが長手方向に延びて形成されている外殻体と、収納部内に径方向平面において回転自在に収納され、径方向中央付近を長手方向に貫通する貫通孔及び外からこの貫通孔に至るスリットが長手方向に延びて形成されており、外より圧をかけることで貫通孔が圧縮され得る弾性を有する釣糸掴持体とを備えている。また、この浮きは、外殻体内の収納部内に於いて釣糸掴持体に圧をかけて圧縮する圧縮状態とその圧を解除する解放状態とを作り出す変圧手段を備えている。
【0009】
この浮きは、以下のような手順で釣糸に「後付け」される。まず、外殻体の収納部に収納されている釣糸掴持体を径方向平面に於いて回転させて、外殻部のスリットと釣糸掴持体のスリットとを合致させる。そして、このスリットに釣糸を差し込んで釣糸掴持体の貫通孔に釣糸を配置する。その後、変圧手段により釣糸掴持体に圧をかけて圧縮状態として釣糸掴持体の貫通孔を圧縮する。このようにして、釣糸掴持体が釣糸を掴み、釣糸の所定の位置に浮きが後付けされる。
【0010】
発明2の浮きは、発明1の浮きであって、外殻体の収納部の長手方向一端側の内周面がナット部分となっており、釣糸掴持体の長手方向他端側の外周面がナット部分に螺着するボルト部分となっており、ナット部分はその開口より奥側ほど小径化するテーパが施されており、ボルト部分をナット部分に螺着してゆくことで釣糸掴持体が圧縮される。これらボルト部分及びナット部分が変圧手段である。
【0011】
この浮きにおいても、釣糸掴持体のスリットと外殻部のスリットとを合わせて、このスリットに釣糸を差し込んで釣糸掴持体の貫通孔に釣糸を配置する。その後、ボルト部分をナット部分に螺合させてゆくと、そのテーパ変化に従ってナット部分を有する釣糸掴持体が圧縮されて締め付けられてゆく。このようにして、釣糸掴持体が釣糸を掴み、釣糸の所定の位置に浮きが後付けされる。
【0012】
発明3の浮きは、発明1の浮きであって、外殻部は第1外殻部と第2外殻部との2体からなり、第1外殻部はその収納部の長手方向一端側の内周面がナット部分となっており、第2外殻部は長手方向他端側の外周面がナット部分に螺着するボルト部分となっている。そして、ナット部分はその開口より奥側ほど小径化するテーパが施されており、ボルト部分をナット部分に螺着してゆくことで第2外殻部が圧縮されて第2外殻部を介して収納部内の釣糸掴持体が圧縮される。これらボルト部分及びナット部分が変圧手段である。
【0013】
この浮きにおいては、釣糸掴持体のスリットと第1外殻部,第2外殻部とのスリットとを合わせて、このスリットに釣糸を差し込んで釣糸掴持体の貫通孔に釣糸を配置する。その後、第2外殻部のボルト部分を第1外殻部のナット部に螺着させてゆくと、そのテーパ変化に従って第2外殻部が締め付けられ、その内部の収納部内の釣糸掴持体も圧縮され締め付けられる。そして、この釣糸掴持体がその内部の貫通孔内に配置される釣糸を掴み、釣糸の所定の位置に浮きが後付けされる。
【0014】
発明4の浮きは、発明1の浮きであって、外殻部の収納部の径方向断面形状は楕円型であり、そのスリットは楕円型の短径方向に形成されている。一方、釣糸掴持体の径方向断面形状も楕円型であり、そのスリットも楕円型の短径方向に形成されている。そして、この釣糸掴持体を外殻部の収納部内で径方向平面において回転させることで釣糸掴持体の楕円型の長径が外殻部の楕円型の短径により圧縮される。これら外殻部の収納部及び釣糸掴持体の形状が前記変圧手段である。
【0015】
この浮きにおいては、釣糸掴持体,外殻部のそれぞれの楕円型の長径と短径とが合致する状況において、それぞれのスリットが一致する。この状態では釣糸掴持体はフリーであり、このスリットへ外部から釣糸を差し込み、釣糸掴持体の貫通孔内に釣糸を配置する。その後、釣糸掴持体をその径方向平面において回転させると、釣糸掴持体の楕円型の長径方向が外殻部の楕円型の短径方向に当たり、釣糸掴持体が圧縮される。そして、この釣糸掴持体がその内部の貫通孔内に配置される釣糸を掴み、釣糸の所定の位置に浮きが後付けされる。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1〜4に示すように、本発明の第1実施形態を採用した浮きは、第1外殻部1と第2外殻部2と、これら第1外殻部1及び第2外殻部2の内部に配置される釣糸掴持体3とから構成されている。
【0017】
釣糸掴持体3は、図4に詳しく示すような略細棒型部材である。この釣糸掴持体3は例えばポリエステル系のエラストマー等の弾性体からなる。長手方向両端に比べて長手方向中央付近は太径化しており、この長手方向中央付近の側周面には周方向に180度変位して一対の突起4が長手方向に延びて形成されている。また、この釣糸掴持体3の径方向中央には長手方向に延びて貫通している貫通孔3aが形成されると共に、この貫通孔3aに至るスリット3bが長手方向に連続的に形成されている。この貫通孔3a及びスリット3bは後述のように釣糸Lが挟む込まれる部分である。
【0018】
第1外殻部1は、図2に詳しく示すように、ABS樹脂やポリカーボネイトなどの比較的硬質の合成樹脂からなる部材であって、その内部に収納部1aを有する部材である。この第1外殻部1は略釣鐘型形状をなし、頭頂側から底面側への長手方向にかけて貫通する貫通部分があり、この貫通部分からなる中空が収納部1aである。この収納部1aは、頭頂側の端部が縊れた小径部分であり、底面側に向かって一段大径化した部分,さらにもう一段大径化した部分という階段構造となっている(図2参照)。この頭端側の縊れた小径部分とこれに隣接する大径化した部分が、上述の釣糸掴持体3の外形に対応しており、上述の縊れた小径部分が釣糸掴持体3の頭端側への抜け止めとなっている。一方、収納部1aの底面側の大径化した部分の内周面にはねじ溝が形成されておりこの部分がナット部分である。なお、この収納部1aのナット部分は底面側の開口より奥に(頭頂側に)至るに従って小径化するようなテーパが施される。さらに、この第1外殻部1には上述の収納部1aに外部より連通するスリット1bが長手方向に連続的に延びている。
【0019】
第2外殻部2は、図3に詳しく示すように、第1外殻部1と同様の外形状をなす部材である。上述の第1外殻部1に比べて比較的弾性を有するような素材で構成するのが好ましい。何故なら、後述のように、第2外殻部2は周方向に圧縮され収縮する必要があるからである。これら第1外殻部1と第2外殻部2とは底面側から組み合わされて1つの外殻を形成している。この第2外殻部2も長手方向に貫通する中空があり、これが収納部2aとなっている。上述の第1外殻部1と同様に収納部2aは頭頂側端部に縊れた小径部分を有する階段構造である。
【0020】
この第2外殻部2の底面側の外周面は他の部分より一段小径化しておりその周面にねじ溝が加工されたボルト部分となっている。このボルト部分が上述の第1外殻部1のナット部分に螺合する。また、この第2外殻部2においても上述の第1外殻部1と同様に、収納部2aに外部より連通するスリット2bが長手方向に連続的に延びている。なお、この収納部2aの内周面には周方向に180度変位する位置にそれぞれ長手方向に延びる凹溝が加工されており、この凹溝が上述の釣糸掴持体3の突起4に対応する。そして、この凹溝に釣糸掴持体3の突起4を噛み合わせながら釣糸掴持体3を第2外殻部2の収納部2a内に収納すると、両者のスリット2b,3bが周方向において一致するような位置関係になっている(図3,図4参照)。
【0021】
次に、この浮きを釣糸Lに取り付ける手順を説明する。
当初の浮きは以下のような状態である。即ち、釣糸掴持体3は第2外殻部2の収納部2a内に突起4を凹溝に噛み合わせた状態で収納される。この状態で第2外殻部2のボルト部分が第1外殻部1のナット部分に螺合して両者が組み合わされている。
【0022】
釣糸Lにこの浮きを取り付けるに当たっては、図5(a)に示すように、第1外殻部1と第2外殻部2とを相互に回転させて螺合程度を緩めながら、第1外殻部1,第2外殻部2のそれぞれのスリット1b,2b位置を合致させる。第2外殻部2と釣糸掴持体3のスリット2b,3bの位置は上述のように予め一致しているので、全てのスリットが同一位置に揃うことになる。この状態で、当該揃ったスリット内に側面方向から釣糸Lをはめ込み、釣糸掴持体3の貫通孔3aに釣糸Lを配置する。
【0023】
その後、図5(b)に示すように、第1外殻部1と第2外殻部2とを相互に回転させて螺合してゆくと、第1外殻部1のナットのテーパに従って第2外殻部2が径内方向に締め付けられ、釣糸掴持体3も同様に締め付けられて圧縮される。そして、釣糸掴持体3のスリット3b(さらには第2外殻部2のスリット2bも)が閉じられ、釣糸掴持体3が釣糸Lを掴み、釣糸Lの任意の位置に浮きが取り付けられることになる。このようにして、仕掛けを予め作成した後であっても、釣糸Lを一々切断することなく、釣糸Lの任意の位置にこの浮きを容易に取り付けることができる。
【0024】
なお、釣糸掴持体3の貫通孔3aの径を釣糸Lより比較的大きな径として設定しておくことで、この浮きを釣糸Lに取り付けた後に、釣糸L上で浮きをスライド移動可能させ、その固定位置を調整することも可能である(いわゆる「遊動浮き」)。貫通孔3aの径を釣糸Lの径とほぼ一致させておけば、浮きの釣糸L上での固定が強固になる(いわゆる「固定浮き」)。
【0025】
参考までに、この浮きの具体的な使用態様に言及しておく。この浮きを構成する第1外殻部1〜釣糸掴持体3の比重は様々な値に設定した上で、用途に合わせて浮きを用いる。例えば、▲1▼1より小さい比重を設定して水面に浮かぶ浮きとする他に、▲2▼その比重を約1〜1よりやや大きい程度に設定して水中で漂う浮き(文言上矛盾するが)としてもよい。
【0026】
水面に浮かぶように設定した場合(▲1▼の場合)、図6に示すように、通常の玉浮き200よりさらに釣針側に必要に応じてこの「浮き」を取り付けて用いる。例えば、ハリスの長さよりタナが浅い場合に、この浮きを「後付け」してタナを探ることができる。
一方、水中に漂うように設定した場合(▲2▼の場合)、図7,8に示すように、通常の玉浮き200よりさらに釣針側に必要に応じてこの「浮き」を取り付けて用いる。例えば、図7に示すように、水中の流れが速い場合には、水中で流される撒き餌と共に釣針を水中で流す必要がある。このような状況下において、必要に応じてこの「浮き」を取り付けることで、釣針を撒き餌と共に漂わせることが可能となるのである。さらに、図8に示すように、水面上での風向きと水中の流れとが異なる方向であるような場合にも、水中で流される撒き餌に釣針を追随させる必要が生じる。このような状況下において、必要に応じてこの「浮き」を取り付けるのである。
【0027】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態として第1実施形態の変形例を説明する。
図9〜11に示すように、本発明の第2実施形態を採用した浮きは、外殻部11と、釣糸掴持体12とから構成されている。
釣糸掴持体12は、図11に詳しく示すように、第1実施形態と同様の略細棒型部材である。例えばポリエステル系のエラストマー等の弾性体からなる。長手方向一端側は小径化した上でその外周面にねじ溝が形成されており、この部分がボルト部分となっている。また、この釣糸掴持体12の径方向中央には長手方向に延びる貫通孔12aが形成されると共に、この貫通孔12aに至るスリット12bが長手方向に連続的に形成されている。この貫通孔12a及びスリット12bは釣糸Lが挟む込まれる部分である。
【0028】
外殻部11は、図10に詳しく示すように、ABS樹脂やポリカーボネイトなどの比較的硬質の合成樹脂からなる部材であって、その内部に収納部11aを有している。第1実施形態と同様に長手方向にかけて収納部11aが貫通しているものである。この収納部11aは、長手方向の一端側が小径部分であり、他端側がより大径化した大径部分である。この大径化した部分の内周面にはねじ溝が形成されておりナット部分となっている。このナット部分に上述の釣糸掴持体12のボルト部分が螺合することになる。なお、このナット部分も、上記第1実施形態と同様に、開口側より奥になるに従って小径化するテーパが施されている。また、この外殻部11にも上述の収納部11aに外部より連通するスリット11bが長手方向に連続的に延びている。
【0029】
このような浮きも、第1実施形態と同様の方法で、釣糸Lに容易に取り付けることが可能である。即ち、釣糸Lにこの浮きを取り付けるに当たっては、外殻部11と釣糸掴持部12とを相互に回転させて螺合程度を緩めながら、外殻部11と釣糸掴持部12のそれぞれのスリット11b,12b位置を合致させる。この状態で、当該揃ったスリット内に側面方向から釣糸Lをはめ込み、釣糸掴持体12の貫通孔12aに釣糸Lを配置する。
【0030】
その後、外殻部11のナット部に釣糸掴持体12のボルトを螺合させてゆくと、外殻部11のナットのテーパに従って釣糸掴持体12が径内方向に締め付けられて圧縮される。そして、釣糸掴持体12のスリット12bが閉じられ、釣糸掴持体12が釣糸Lを掴み、釣糸Lの任意の位置に浮きが取り付けられる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0031】
本発明の第3実施形態を採用した浮きは、図12〜14に示すように、外殻部21と、釣糸掴持体22と、キャップ23とからなる。
外殻部21は、図13に詳しく示すように、ABS樹脂やポリカーボネイトなどの比較的硬質の合成樹脂からなるパイプ型部材である。そしてその長手方向に内収納部が貫通している。この外殻部21の外形における断面形状円形であるが、収納部の断面形状は楕円型である。この収納部の楕円型の短径方向において外部から収納部に至るスリット21bが形成されている。このスリット21bは長手方向に連続的に形成されている。
【0032】
釣糸掴持体22は、図12に詳しく示すように、長手方向一端側に位置する太径の頭端部分とこれに連続する柱状部分とを有している。柱状部分の長手方向他端側端縁には係止フランジが形成されており、この係止フランジにキャップ23が係止される。また、釣糸掴持体22にはその長手方向に貫通する貫通孔が形成されている。
【0033】
この釣糸掴持体22の柱部部分の外形は上述の外殻部21の収納部の形状に合致して楕円型となっている。柱状部分の楕円型の長辺方向には一対の突起22aが長手方向に連続的に設けられるとともに、楕円型の短辺方向にはスリット22bが形成される。また、キャップ23に関しても、釣糸掴持体22に対応する貫通孔やスリットが形成されている。
【0034】
この釣糸掴持体22は、図13に示すように、その柱状部分を外殻部21の収納部に相互の楕円型を合致させた状態で挿入した上で、キャップ23を柱状部分に係止する。この状態で、釣糸掴持体22のスリット22bと外殻体21のスリット21bとは径方向において一致することになる。
このような浮きは、以下のようにして、釣糸Lに容易に取り付けることが可能である。
【0035】
まず、図13に示すような状態、即ち、外殻体21の収納部の楕円型と釣糸掴持体22の楕円型とが合致している(スリット22bと外殻体21のスリット21bとは径方向において一致している)状態において、スリットから釣糸Lをはめ込み、釣糸掴持体22の貫通孔に釣糸Lを配置する。
次に、釣糸掴持体22及びキャップ23を周方向に凡そ90度回転させて、図14に示すように、その楕円型の長径方向を外殻体21の短径方向に合わせる。この状態では、釣糸掴持体22の突起22aが外殻体21のスリット21bにはまって位置決めされる。このように釣糸掴持体22の長辺方向を外殻体21の短辺方向に合わせると、釣糸掴持体22が外殻体21によって圧縮される。そして、この圧縮される釣糸掴持体22がその内部の貫通孔内に配置される釣糸Lを掴み、釣糸Lの所定の位置に浮きが容易に取り付けることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明にかかる浮きは、釣糸を一々切断することなく、仕掛けを作った後に必要に応じて釣糸の任意の箇所に容易に「後付け」できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した浮きの全体図。
【図2】図1の第1外殻部1を示した図。
【図3】図1の第2外殻部2を示した図。
【図4】図1の釣糸掴持体3を示した図。
【図5】図1の浮きの釣糸Lへの取り付け手順を示した図。
【図6】図1の浮きの使用態様の一例を示した図。
【図7】図1の浮きの使用態様の一例を示した図。
【図8】図1の浮きの使用態様の一例を示した図。
【図9】本発明の第2実施形態を採用した浮きの全体図。
【図10】図9の外殻部11を示した図。
【図11】図9の釣糸掴持体12を示した図。
【図12】本発明の第3実施形態を採用した浮きの釣糸掴持体22とキャップ23とを示した図。
【図13】本発明の第3実施形態を採用した浮きの外殻部21を示した図。
【図14】本発明の第3実施形態を採用した浮きの釣糸への取り付け状態を示す参考図。
【図15】従来の後付けタイプの浮きを示した図。
【符号の説明】
1 第1外殻部
2 第2外殻部
3,12,22 釣糸掴持部
11,21 外殻部
23 キャップ
L 釣糸
Claims (4)
- 魚釣りの際に釣糸に取り付ける浮きであって、
内部に長手方向に貫通する収納部を有すると共に外から前記収納部に至るスリットが長手方向に延びて形成されている外殻体と、
前記収納部内に径方向平面において回転自在に収納され、径方向中央付近を長手方向に貫通する貫通孔及び外から前記貫通孔に至るスリットが長手方向に延びて形成されており、外より圧をかけることで前記貫通孔が圧縮され得る弾性を有する釣糸掴持体と、
前記外殻体内の収納部内に於いて前記釣糸掴持体に圧をかけて圧縮する圧縮状態とその圧を解除する解放状態とを作り出す変圧手段と
を備えた浮き。 - 前記外殻体の収納部の長手方向一端側の内周面がナット部分となっており、
前記釣糸掴持体の長手方向他端側の外周面が前記ナット部分に螺着するボルト部分となっており、
前記ナット部分はその開口より奥側ほど小径化するテーパが施されており、ボルト部分を前記ナット部分に螺着してゆくことで前記釣糸掴持体が圧縮され、これらボルト部分及びナット部分が前記変圧手段である、請求項1に記載の浮き。 - 前記外殻部は第1外殻部と第2外殻部との2体からなり、前記第1外殻部はその収納部の長手方向一端側の内周面がナット部分となっており、前記第2外殻部は長手方向他端側の外周面が前記ナット部分に螺着するボルト部分となっており、
前記ナット部分はその開口より奥側ほど小径化するテーパが施されており、ボルト部分を前記ナット部分に螺着してゆくことで前記第2外殻部が圧縮されて前記第2外殻部を介して収納部内の釣糸掴持体が圧縮され、これらボルト部分及びナット部分が前記変圧手段である、請求項1に記載の浮き。 - 前記外殻部の収納部の径方向断面形状は楕円型であり、前記スリットは前記楕円型の短径方向に形成されており、
前記釣糸掴持体の径方向断面形状も楕円型であり、前記スリットは前記楕円型の短径方向に形成されており、
前記釣糸掴持体を前記外殻部の収納部内で径方向平面において回転させることで前記釣糸掴持体の楕円型の長径が前記外殻部の楕円型の短径により圧縮され、これら外殻部の収納部及び釣糸掴持体の形状が前記変圧手段である、請求項1に記載の浮き。
Priority Applications (3)
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