JP2004031759A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Tomofumi Shono
庄野 朋文
Jiyunjirou Sakai
坂井 淳二郎
Akiko Katsuyama
勝山 亜希子
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Abstract

【課題】塩基性化合物を不純物に含む材料からなる層間絶縁膜に埋め込み配線を確実に形成できるようにする。
【解決手段】まず、半導体基板11上に形成され、孔部14aが形成された層間絶縁膜14の上に、酸性化合物を含む有機材料からなる有機膜16を形成する。次に有機膜16をエッチングして保護膜16Aを形成する。次に、化学増幅型レジスト材料からなるレジスト膜17を形成した後、配線溝を形成するためのマスクを用いてレジスト膜17に紫外線を照射する。このとき、レジスト膜17中の酸発生剤から発生する酸に加えて、保護膜16Aから酸性化合物19が拡散し、層間絶縁膜14から塩基性化合物18が拡散しても孔部14aのレジスト膜は酸性となる。これにより、孔部14aにレジスト残渣を生じることなく配線溝形成用のマスクパターン17Aが形成される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置の製造方法に関し、特にコンタクトと埋め込み配線とを同時に形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の微細化と高性能化との要望から、半導体装置内の配線として層間絶縁膜の内部に形成された埋め込み配線が用いられている。このような埋め込み配線の形成方法として、特に、層間絶縁膜の下側に形成された配線又は半導体素子と埋め込み配線とを接続するコンタクトを、埋め込み配線と同一材料を用いて形成するデュアルダマシン法が広く用いられている。
【0003】
以下、従来例として、デュアルダマシン法により埋め込み配線とコンタクトとを形成する半導体装置の製造方法について説明する。
【0004】
図3(a)〜図3(d)及び図4(a)〜図4(c)は、従来例に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0005】
まず、図3(a)に示すように、半導体基板101の上に、酸化シリコンからなる第1の絶縁膜102、銅からなる導電層103、炭素を含む酸化シリコン(SiOC)からなる層間絶縁膜104及び酸化窒化シリコンかならる第2の絶縁膜105を順次形成した後、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法により、第2の絶縁膜105及び層間絶縁膜104を順次エッチングして、層間絶縁膜104にコンタクト孔となる孔部104aを形成する。その後、スピンコート法を用いて有機材料を塗布することにより、第2の絶縁膜105の上に孔部104aを含む全面にわたって有機膜106を形成する。
【0006】
ここで、孔部104aは、ドライエッチング時のエッチング特性のため、上部の開口孔よりも下部の開口孔が小さくなり、側面は孔部104aの内側に向かって傾斜して形成される。
【0007】
次に、図3(b)に示すように、有機膜106を孔部104aの上部が露出するまでエッチングして、有機膜106から保護膜(プラグ)106Aを形成する。
【0008】
次に、図3(c)に示すように、スピンコート法により、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を孔部104aの上部が充填されるように塗布した後、該レジスト材料をベーキングしてレジスト膜107を形成する。
【0009】
次に、図3(d)に示すように、レジスト膜107に孔部104aを含むように選択的に紫外線を照射した後、アルカリ性の現像液で現像することにより、少なくとも孔部104aと第2の絶縁膜105における孔部104aの周辺とに開口部を有するようにレジスト膜107をパターニングしてマスクパターン107Aを形成する。
【0010】
ここで、レジスト膜107の露光部分において、まずレジスト膜107中の酸発生剤から酸が発生してベース樹脂の保護基が脱離されることによりベース樹脂がアルカリ性の溶液に対して可溶性となる。続いて、アルカリ性の現像液に浸されることにより、レジスト膜107の露光部分は現像液に溶解する一方、レジスト膜107の未露光部分は溶解されず、所望の形状がパターニングされる。
【0011】
次に、図4(a)に示すように、保護膜106Aをマスクとし、マスクパターン107Aを用いたドライエッチングを行い、第2の絶縁膜105及び層間絶縁膜104を順次エッチングして層間絶縁膜104に配線溝となる溝部104bを形成する。
【0012】
次に、図4(b)に示すように、保護膜106A及びマスクパターン107Aをアッシングにより除去する。
【0013】
次に、図4(c)に示すように、めっき法により銅からなる金属膜108を堆積した後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって、層間絶縁膜104が露出するまで金属膜108と第2の絶縁膜105とを除去して、金属膜108からなるコンタクト108aと埋め込み配線108bとを形成する。
【0014】
本従来例では、層間絶縁膜104の構成材料として、炭素を含有する酸化シリコン(SiOC)を用いることにより、低誘電率の層間絶縁膜が実現されており、配線間の寄生容量が低減されている。また、化学増幅型レジスト材料を用いることにより、配線溝となる溝部104bを分解能良くパターニングして、微細な埋め込み配線108bを形成することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の半導体装置の製造方法によると、層間絶縁膜にSiOCを用いているため、微細な埋め込み配線108bを確実に形成することができないという問題を有している。以下に、従来の半導体装置の製造方法が有する問題点について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図5(a)〜図5(d)は、従来の半導体装置の製造方法が有する課題を説明する工程順の断面構成を示しており、それぞれ、従来例の半導体装置の製造方法における図3(c)、図3(d)、図4(a)及び図4(c)に示す工程と対応している。
【0017】
図5(a)に示すように、図3(c)に示す工程において、層間絶縁膜104の孔部104aからレジスト膜107に、層間絶縁膜104に含まれる不純物である塩基性化合物109が拡散する。この塩基性化合物109は、層間絶縁膜104に不純物として含まれるアミン系の物質である。なお、この塩基性化合物109に対して第2の絶縁膜105が拡散防止層として機能するため、レジスト膜107における第2の絶縁膜105の上側部分には塩基性化合物109が拡散されない。
【0018】
このように、塩基性化合物109がレジスト膜107に拡散されると、以降の工程において形成される部材の形状、特にポジ型の化学増幅型レジスト材料からなるレジスト膜107のパターニングに影響を与えて半導体装置の信頼性が劣化する。
【0019】
以下、レジスト膜107に塩基性化合物が拡散されることによって生じる問題点について、図5(b)〜図5(d)を参照しながら具体的に説明する。
【0020】
まず、図5(b)に示すように、図3(d)に示す工程において、レジスト膜107における塩基性化合物109が拡散した領域は、現像液によって除去されずにレジスト残渣107Bが形成される。これは、ポジ型の化学増幅型レジスト材料からなるレジスト膜107において、紫外線が照射された領域の酸発生剤から発生した酸が、層間絶縁膜104の孔部104aから拡散された塩基性化合物109によって中和されるため、孔部104aに形成されたレジスト膜107は紫外線が照射されたにもかかわらず、ベース樹脂の保護基が未反応の状態のままであり現像液に溶解しないことによる。
【0021】
ここで、レジスト残渣107Bは孔部104aの側面に沿って形成されるが、孔部104aの側面が内側に向かって傾斜しているために、上面側から見て層間絶縁膜104とレジスト残渣107Bとがオーバーラップするように形成される。なお、図5(b)においてレジスト残渣107Bの形状は孔部104aの全体に形成されるように図示されているが、層間絶縁膜104から拡散する塩基性化合物の量は、層間絶縁膜104の構成材料や形成工程における温度等の条件により異なるため、レジスト残渣107Bの形状は孔部104aの全体に形成されるとは限らない。
【0022】
次に、図5(c)に示すように、図4(a)に示す工程において、マスクパターン107Aに加えて、レジスト残渣107Bとがマスクとなってエッチングされることにより、レジスト残渣107Bの側面の下部にオーバーラップする層間絶縁膜104が除去されず、溝部104b内にフェンスと呼ばれる筒状のエッチング残渣104cが形成される。
【0023】
次に、図5(d)に示すように、図4(c)に示す工程において、金属膜108を堆積し、CMP法によりコンタクト108aと埋め込み配線108bとを形成すると、埋め込み配線108bの内部にエッチング残渣104cが形成された状態となる。ここで、エッチング残渣104cは孔部104aの周囲に筒状に形成されるため、コンタクト108aと埋め込み配線108bとの電気的な接続がエッチング残渣104cによって妨げられて高抵抗な状態となる。
【0024】
なお、レジスト残渣107Bの形状やCMP法による研磨の程度によっては、コンタクト108aと埋め込み配線108bとが完全に絶縁される場合もあり、低抵抗の埋め込み配線108bを確実に形成することが困難である。
【0025】
このように、前記従来の半導体装置の製造方法によると、層間絶縁膜104に不純物として塩基性化合物109が含まれている場合、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を用いることにより配線溝の微細化を図ると、コンタクト孔の内部にレジスト残渣107Bが発生して、埋め込み配線108bを確実に形成することができないという問題を有している。
【0026】
本発明は、前記従来の問題を解決し、塩基性化合物を不純物に含む材料からなる層間絶縁膜に埋め込み配線を確実に形成できるようにすることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、コンタクト孔の下部に充填する保護膜(プラグ)からレジスト膜に分解促進剤が拡散するように構成する。
【0028】
具体的に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜に孔部を形成した後、孔部の上部を残し且つ下部を充填するように保護膜を形成する第1の工程と、絶縁膜の上に、孔部の上部を充填するようにレジスト膜を形成する第2の工程とを備え、保護膜はレジスト膜の分解を促進する分解促進剤を含んでいる。
【0029】
本発明の半導体装置の製造方法によると、保護膜はレジスト膜の分解を促進する分解促進剤を含んでいるため、孔部に形成されたレジスト膜に保護膜から分解促進剤が拡散されるので、絶縁膜から塩基性化合物が拡散された場合であっても、孔部に形成されるレジスト膜を分解することができる。これにより、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を用いて分解能に優れた配線溝を確実にパターニングすることができ、高信頼性の埋め込み配線を確実に形成することが可能となる。
【0030】
本発明の半導体装置の製造方法において、分解促進剤は酸性化合物であることが好ましい。このようにすると、孔部の内部に形成されたレジスト膜において、保護膜からレジスト膜に酸性化合物が拡散することにより、孔部のレジスト膜を酸性とすることができるため、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を用いてもレジスト残渣を生じることがない。
【0031】
本発明の半導体装置の製造方法において、分解促進剤は光を照射されることにより酸を発生する酸発生剤であることが好ましい。このようにすると、孔部の内部に形成されたレジスト膜において、保護膜からレジスト膜に酸発生剤が拡散した後、レジスト膜に配線溝形成用の紫外線を照射する工程において、保護膜から拡散された酸発生剤から酸が発生するため、孔部のレジスト膜は確実に酸性となる。
【0032】
本発明の半導体装置の製造方法は、第2の工程において、保護膜からレジスト膜中へ分解促進剤が拡散されることが好ましい。このようにすると、孔部の内部に形成されたレジスト膜を確実に除去することができ、埋め込み配線を確実に形成することが可能となる。
【0033】
本発明の半導体装置の製造方法において、第1の工程は、孔部を形成するよりも前に、絶縁膜の上に拡散防止層を形成する工程を含み、孔部を形成する際に、孔部の上に位置する拡散防止層をも除去することが好ましい。このようにすると、絶縁膜の上部においてレジスト膜との間に拡散防止層が形成されるため、絶縁膜の上部に形成されるレジスト膜に塩基性化合物が拡散することがなく、絶縁膜の上部を確実にパターニングすることができる。
【0034】
本発明の半導体装置の製造方法において、レジスト材料は、ポジ型の化学増幅型レジスト材料であることが好ましい。
【0035】
本発明の半導体装置の製造方法において、絶縁膜は不純物として塩基性化合物を含んでいることが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
図1(a)〜図1(d)及び図2(a)〜図2(c)は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0038】
まず、図1(a)に示すように、例えば、シリコンからなる半導体基板11の上に、酸化シリコンからなる第1の絶縁膜12、銅からなる導電層13、厚さが約400nmで炭素を含む酸化シリコン(SiOC)からなる層間絶縁膜14、厚さが約50nmで酸化窒化シリコンからなる第2の絶縁膜15とを順次形成した後、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法により、第2の絶縁膜15及び層間絶縁膜14を選択的にエッチング除去することにより、層間絶縁膜14にコンタクト孔となる直径が約140nmの孔部14aを形成する。その後、スピンコート法により、孔部14aの内部を含む第2の絶縁膜15の上に、ポリヒドロキシスチレンを主成分とし、分解促進剤として例えばアルキルスルホン酸からなる酸性化合物を含む有機材料を塗布した後、約115℃の温度で約60秒の熱処理を行うことにより、第2の絶縁膜15上における厚さが約200nmの有機膜16を形成する。
【0039】
ここで、層間絶縁膜14を構成するSiOCは、酸化シリコンの一部がアルキル基又はフェニル基等により置換された絶縁性材料であり、不純物としてアミン類からなる塩基性化合物を含んでいる。
【0040】
また、孔部14aは、ドライエッチング時のエッチング特性のため、上側の開口孔よりも下側の開口孔が小さくなるように形成され、孔部14aの側面は下部が内側に向かって傾斜している。
【0041】
次に、図1(b)に示すように、容量結合型ドライエッチング装置を用いて、酸素ガスを約200mL/minの流速で供給しながら、基板温度が約50℃、RF電力が約250Wという条件で有機膜16に対してエッチングを行うことにより、孔部14aの上部に形成された有機膜16を除去する。これにより、孔部14aの下部に充填され、厚さが約200nmの有機膜16からなる保護膜(プラグ)106Aが形成される。
【0042】
次に、図1(c)に示すように、スピンコート法により、孔部14aの上部を充填するように保護膜16Aと第2の絶縁膜15との上に、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を塗布した後、約130℃の温度で約90秒間加熱してレジスト材料の溶媒を除去することにより、第2の絶縁膜15上の厚さが約400nmのレジスト膜17を形成する。続いて、孔部14aを含むような開口部を有する配線溝形成用のマスクを用いて、レジスト膜17に対して約193nmの波長を有する紫外線を照射した後、約130℃の温度で約90秒の熱処理を行う。
【0043】
なお、ポジ型の化学増幅型レジスト材料は、保護基が付加されたベース樹脂と、紫外線を照射されることにより酸を発生する酸発生剤とによって構成され、また、ベース樹脂は、保護基が酸によって脱離するとアルカリ性の溶液に対して可溶性となるように構成されており、分解能に優れたレジストを形成することができる。
【0044】
ここで、図1(c)に示す工程のうち、レジスト材料の溶媒を除去するための加熱に伴って、孔部14aの内部に位置するレジスト材料には、層間絶縁膜14から該層間絶縁膜14の不純物であるアミン系の塩基性化合物18が拡散すると共に、保護膜16Aから該保護膜16Aを構成する有機材料中に含まれる分解促進剤として酸性化合物19が拡散する。なお、有機材料において、酸性化合物の濃度は、層間絶縁膜14から拡散される塩基性化合物18の塩基に対して保護膜16Aから拡散される酸性化合物19の酸が過剰となるように設定されており、層間絶縁膜14から拡散される塩基性化合物18はすべて中和されて孔部14aに形成されたレジスト膜17は酸性の状態となる。
【0045】
従って、図1(c)に示す工程のうち、配線溝形成用の紫外線照射によって、レジスト膜17の露光部分において酸発生剤から酸が発生するが、従来のように層間絶縁膜14から拡散される塩基性化合物18によって酸が中和されることがない。また、その後に続く熱処理により、レジスト膜17中の酸発生剤から発生した酸に加えて、保護膜16Aから拡散される酸性化合物19がベース樹脂の保護基と反応し、孔部14aに形成されたレジスト膜17はアルカリ性の溶液に対して可溶性となる。さらに、レジスト膜17のうち、孔部14a以外の領域は第2の絶縁膜15を介して形成されるため、第2の絶縁膜15が拡散防止層として機能することにより塩基性化合物18が拡散されることがなく、露光部分はアルカリ性の溶液に対して確実に可溶性となる。
【0046】
次に、図1(d)に示すように、アルカリ性の現像液として濃度が約2.38%のテトラメチルアンモニウムハイドロキシド(TMAH)水溶液を用いて約60秒の現像を行う。これにより、レジスト膜17の露光部分においてはベース樹脂が現像液に溶解する一方、レジスト膜17の未露光部分は溶解されず、孔部14aの上を含むように開口された配線溝形成用のマスクパターン17Aが形成される。前述したように、孔部14aに形成されたレジスト膜17において、レジスト膜17の酸発生剤から発生した酸に加えて、保護膜16Aから拡散される酸性化合物19によってベース樹脂の保護基が確実に脱離されて現像が促進されるため、孔部14aにレジスト膜17のレジスト残渣が生じることがない。
【0047】
次に、図2(a)に示すように、容量結合型ドライエッチング装置により、プロセスガスとしてそれぞれの流速が約20mL/min、約1000mL/min及び約10mL/minとなるようにトリフルオロメタン、アルゴン及び酸素を供給しながら、試料室の圧力が約5Pa、RF電力が約500Wという条件でマスクパターン17Aを用いたエッチングを行う。これにより、第2の絶縁膜15及び層間絶縁膜14を選択的に除去し、孔部14aの上部を含む層間絶縁膜14の上部に配線溝となる溝部14bをパターニングする。なお、保護膜16Aは、このエッチングによるダメージから導電層13を保護する。
【0048】
次に、図2(b)に示すように、容量結合型ドライエッチング装置を用いて、流速が約200mL/minの酸素ガスを供給しながら、試料室の圧力が約30Pa、RF電力が約250W、基板温度が約50℃という条件でアッシングを行い、マスクパターン17A及び保護膜16Aを除去する。
【0049】
次に、図2(c)に示すように、孔部14a及び溝部14bの内部と、第2の絶縁膜15上の全面に、めっき法により銅からなる金属層20を堆積した後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により層間絶縁膜14が露出するまで第2の絶縁膜15上の金属層20と第2の絶縁膜15とを除去することにより、埋め込み配線20bが層間絶縁膜14の溝部14bに形成されると共に、導電層13と埋め込み配線20bとコンタクト20aとを接続するコンタクト20aが層間絶縁膜14の孔部14aに形成される。
【0050】
以上説明したように、本実施形態によると、保護膜16Aを酸性化合物を含む有機材料によって形成することにより、層間絶縁膜14から塩基性化合物18が拡散する場合であっても、ポジ型の化学増幅型レジスト材料からなるレジスト膜17をレジスト残渣を生じさせることなくパターニングすることができる。従って、微細な配線溝を形成するためのマスクパターン17Aが、レジスト残渣を生じることなく確実に形成されるため、信頼性の高い埋め込み配線20bを形成することが可能となる。
【0051】
なお、本実施形態において、保護膜16Aを構成する有機材料は、ポリヒドロキシスチレンを主成分とし、アルキルスルホン酸を分解促進剤である酸性化合物として含む構成には限られない。例えば、主成分は、ポリスチレン若しくはポリスチレンスルホン酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸、ノボラック樹脂、ポリシロキサン又はポリシルセスキオキサンであってもよい。また、酸性化合物は、ペルフルオロアルキルスルホン酸若しくはフェニルスルホン酸若しくはベンジルスルホン酸若しくはトシル酸等のスルホン酸基を有する化合物、又はアルキルカルボン酸等のカルボン酸基を有する化合物であってもよい。これらの酸性化合物を用いる場合であっても、層間絶縁膜14から拡散される塩基性化合物18の塩基に対して保護膜16Aから拡散される酸性化合物の酸が過剰となるように、有機材料中の酸性化合物の濃度を設定すればよい。
【0052】
また、保護膜16Aを構成する有機材料において、酸性化合物に変えて、光の照射によって酸を発生する酸発生剤を分解促進剤として用いてもよい。この場合、図1(c)に示す工程において、まず、レジスト材料の溶媒を除去するための加熱に伴って酸発生剤が保護膜16Aからレジスト膜17中に拡散された後、拡散された酸発生剤がパターニング用の紫外線照射により分解されて酸を発生する。ここで、有機材料中の酸発生剤の濃度は、層間絶縁膜14から拡散される塩基性化合物18の塩基に対して、保護膜16Aから拡散された酸発生剤から発生する酸が過剰となるように設定する。これにより、孔部14aに形成されたレジスト膜17は確実に酸性の状態となるので、酸性化合物と同様の効果を得られる。このような酸発生剤として、例えば、トリフェニルスルホニウムスルホネート若しくはジフェニルヨードニウムスルホネート等のスルホン酸塩、スルホン酸エステル又はジスルホン化合物を用いることができる。
【0053】
また、層間絶縁膜14は、炭素を含む酸化シリコンに限らず、例えば、フッ素を含む酸化シリコン(SiOF)及び酸化窒化シリコン(SiON)等のように、不純物として塩基性化合物が含まれる他の絶縁性材料により構成さてれいる場合であっても、保護膜16Aを構成する有機材料に分解促進剤を含ませることにより、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を用いても孔部に形成されたレジスト膜を確実に除去できる。
【0054】
【発明の効果】
本発明の半導体装置の製造方法によると、孔部の形成された層間絶縁膜に配線溝をパターニングする際に、コンタクト孔の内部に酸性化合物又は酸発生剤を分解促進剤として含む保護膜を形成することにより、層間絶縁膜が塩基性の不純物を含む場合であっても、孔部の内部に形成されたレジスト膜を酸性とすることができ、ポジ型の化学増幅型レジスト材料を用いてレジスト残渣を生じさせることなく配線溝をパターニングすることが可能となるので、高信頼性の埋め込み配線を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図3】(a)〜(d)は、従来例に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、従来例に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図5】(a)〜(d)は、従来例に係る半導体装置の製造方法が有する課題を説明し、それぞれ図3(c)、図3(d)、図4(a)及び図4(c)と対応する工程の構成断面図である。
【符号の説明】
11  半導体基板
12  第1の絶縁膜
13  導電層
14  層間絶縁膜(絶縁膜)
14a 孔部
14b 溝部
15  第2の絶縁膜(拡散防止層)
16  有機膜
16A 保護膜
17  レジスト膜
17A マスクパターン
18  塩基性化合物
19  酸性化合物
20  金属層
20a コンタクト
20b 埋め込み配線

Claims (7)

  1. 絶縁膜に孔部を形成した後、前記孔部の上部を残し且つ下部を充填するように保護膜を形成する第1の工程と、
    前記絶縁膜の上に、前記孔部の上部を充填するようにレジスト膜を形成する第2の工程とを備え、
    前記保護膜は前記レジスト膜の分解を促進する分解促進剤を含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記分解促進剤は酸性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記分解促進剤は光を照射されることにより酸を発生する酸発生剤であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2の工程において、前記保護膜から前記レジスト膜中に前記分解促進剤が拡散されることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の工程は、前記孔部を形成するよりも前に、前記絶縁膜の上に拡散防止層を形成する工程を含み、前記孔部を形成する際に、前記孔部の上に位置する前記拡散防止層をも除去することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記レジスト膜は、ポジ型の化学増幅型レジスト材料であることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記絶縁膜は不純物として塩基性化合物を含んでいることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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