JP2004030580A - 投入紙幣識別機構を有する自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投入紙幣識別機構1、販売品管理機構、及びCPU(中央処理装置)ボード41から成っており、該投入紙幣識別機構1が、投入された紙幣を識別するための入力信号系11、及び投入された紙幣を搬送するためのメカ駆動系31により構成されており、また、該販売品管理機構が、入金額から販売可能な販売品を識別、確認等をするための出力信号系61、及び販売する販売品を搬送する為のメカ駆動系71により構成されており、さらに、該CPUボード41が、該投入紙幣識別機構1と該販売品管理機構との間に介在され同一のマイクロプロセッサー制御器42にて一元化され、該投入紙幣識別機構1に関する制御及び該販売品管理機構に関する販売品の管理を行うことを特徴とする投入紙幣識別機構を有する自動販売機。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動販売機に関するもので、特に、投入紙幣識別機構と販売品管理機構との双方のマイクロプロセッサー制御器を搭載したCPUボードを一元化することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の各種自動販売機に於いては、投入紙幣識別機構側と販売品管理機構側に夫々別のマイクロプロセッサー制御器搭載のCPUボードを配備し、投入紙幣識別機構側のCPUボードにおいては、 投入される紙幣を取り込み合否判定を識別し、金庫への収納或は不受理排出などの一連の動作迄を専用管理し、販売品管理機構側のマイクロプロセッサー制御器搭載のCPUボードは、投入紙幣識別機構側のCPUボードより送られる入金信号、動作中信号等を受信し、販売品の出力及び自動販売機全体の管理を司っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動販売機に於いては、投入紙幣識別機構側と販売品管理機構側に夫々別のマイクロプロセッサー制御器搭載のCPUボードを配備していたことより、自動販売機一台当たりのコストが高いという問題点があり、また、投入紙幣識別機構、販売品管理機構及び夫々のCPUボード間の制御信号を送受するためのケーブルが長くなるために、インダクタンス及びキャパシタンスが増大し、その結果、ノイズによる障害を誘起するので、装置全体の安定性及び信頼性に欠けるという問題点があった。
【0004】
本発明はこれらの問題点を鑑み、大幅なコストの低減を計る事とともに、装置全体の安定性及び信頼性を向上させることが可能な投入紙幣識別機構を有する自動販売機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明自動販売機は、投入紙幣識別機構、販売品管理機構及びCPUボードとから成っており、該投入紙幣識別機構が、投入された紙幣を識別するための入力信号系、及び投入された紙幣を搬送するためのメカ駆動系により構成されており、また、該販売品管理機構が、入金額から販売可能な販売品を識別、確認等をするための出力信号系、及び販売する販売品を搬送するためのメカ駆動系により構成されており、さらに、該CPUボードが、該投入紙幣識別機構と該販売品管理機構との間に介在され同一のマイクロプロセッサー制御器にて一元化され、夫々が連接されており、該投入紙幣識別機構に関する投入金額の真偽識別等の制御、入庫に関する管理等、及び該販売品管理機構に関する販売品の管理、払出し等の制御等を同時に行うと共に、LED(発光ダイオード),LCD(液晶表示装置)等により投入金額のデータを出力する表示器を一体化させて構成していることを特徴とする
【0006】
紙幣の札片を本発明自動販売機に投入すると、投入紙幣識別機構のセンサーによって札片の情報がCPUボードのROM部と照合し、識別される。この札片が適正と判断されれば、CPUボードと一体に成している表示器に表示され、金庫部に入金収容される。また、入金額に応じた販売品を出力し販売する。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
また、本発明の実施例として、投入紙幣識別機に於いては、日本銀行券(以下に於いては単に紙幣とする。)の1万円札、5千円札、1千円札を識別する3金種紙幣識別機構を備え、また、販売品管理機構に於いては、額面1千円及び3千円の2種類のプリペイドカード払出機構を有する、パチンコの台間用に多数設置されるプリペイドカード自動販売機に関して説明する。
【0008】
図1は本発明自動販売機の信号系の構成図、図2は本発明自動販売機のメカ駆動系の構成図であり、さらに、図3は本実施例の斜視図である。
本発明自動販売機は、紙幣識別機構1と、プリペイドカード払出機構51から構成されており、これらの間にCPU(中央処理装置)ボード41が介在されている。
【0009】
紙幣識別機構1は、入力信号系11及びメカ駆動系31により構成されている。
先ず最初に、紙幣Aを紙幣挿入口2より挿入する。紙幣Aが挿入されたことにより、入力信号系11が作動する。
本実施例では、入力信号系11として、光学センサー系21と磁気センサー系26とがある。
【0010】
紙幣が紙幣識別機構1内に搬入されると、搬送モーター32の回転により搬送プーリー33,33が回転して、それに伴って、搬送ベルト34が駆動して紙幣は搬送される。
このとき同時に、光学センサー系21が作動する。作動する手順として、先ず、赤外光LED(発光ダイオード)22,22,・・・により発せられた赤外光の光線上を通過するときに、紙幣Aにより赤外光LED22,22,・・・に反射する赤外光の反射率及び紙幣Aにより搬送ベルト34上に設けたフォトトランジスター23,23,・・・に透過する赤外光の透過率とが測定される。これはエミッターフロア回路23A,23A,・・・またはオペアンプ等によるボルテージフロアーにて送出インピーダンスを低下し、紙幣光学データ群24となり、紙幣データ送信回路12を介して、CPUボード41に転送される。この方法により、紙幣データ送信回路12のケーブルインダクタンス、キャパシタンス等に誘起するノイズ障害を防止する。
【0011】
また、紙幣Aに使用されているインクは磁性を帯びているので、磁気センサーを用いることができ、これにより、このとき磁気センサー系26も作動する。紙幣Aが搬送ベルト34の上側若しくは搬送ベルト34内に配設することができるように(実施例では、搬送ベルト34の上側に配設してある。)、磁気ヘッド又は磁気抵抗素子(以下は単に磁気抵抗素子とする。)27を設ける。磁気抵抗素子27により、紙幣の磁気変化量を検出し、これが磁気的データとなる。このとき、充分増幅しS/Nを向上させると同時に送出インピーダンスを低下させることにより、ケーブルにより延長しても検出データに支障を期さないようにするためのヘッドアンプ29に取り込む。そのデータが紙幣磁気データ28であり、紙幣データ送信回路12を介して、送出インピーダンスを低下させながら、CPUボード41へ転送される。この方法より、ケーブルのインダクタンス、キャパシタンス等による障害が除去される。
本実施例では、紙幣の判断を厳格に行うために、光学センサーと磁気センサーを両方使用しているが、光学センサー又は磁気センサーだけを使用してよい。
【0012】
35は搬送モーター32を制御するためのモータードライバーであって、本実施例ではIC(集積回路)を使用する。上記に示したように、CPUボード41へ転送された光学的データ又は/及び磁気的データから紙幣の真贋を判断する。判断はCPUボード41内にあるマイクロプロセッサー制御器42のROM部との照合により行われ、上記光学データ及び磁気データがROM部に記憶されたデータにより、適正と判断され、マイクロプロセッサー制御器42からモータードライバー35へ正回転するようにモーター制御回路13を介して制御信号を送信し、搬送モーター32が正回転する。
【0013】
従って、搬送モーター32により駆動する搬送ベルト34が正回転して紙幣Aは金庫36へ取り込まれる。また、CPUボード41に一体に接続されているLED又はLCD(液晶表示装置)等によって表示することができる表示器43に入金額を表示するとともに、売上額のデータがマイクロプロセッサー制御器42のRAM部に記憶される。さらに、その入金額に対応するプリペイドカード払出機構51によりプリペイドカード(図示しない)を払い出し一連の操作は終了するが、プリペイドカード払出機構51の詳細については後述する。
【0014】
一方、上記データ群をROM部データと照合し、不適正と判断され、この場合、マイクロプロセッサー制御器42からモータードライバー35へ逆回転するようにモーター制御回路13に対して制御信号を送信し、モータードライバー35の指示により搬送モーター32が逆回転する。従って、搬送モーター32の回転により駆動する搬送ベルト34が逆回転して紙幣Aは紙幣挿入口2へ排出される。
【0015】
上記データ群をROM部データと照合し適正とした場合においての、プリペイドカード払出機構51について詳しく説明する。
プリペイドカード払出機構51は、出力信号系61、メカ駆動系71から構成されており、上記CPUボード41とはケーブル等で連接されている。
ROM部と一致したプログラムによる入金額が、表示器43に表示されるとともに、カード払出回路62が作動する。本実施例では、額面1千円及び3千円の2種類のプリペイドカードを販売することより、例えば、1万円入金されると、その入金額分のプリペイドカードを払い出すように、カード搬送部(図示しない)に信号を送信し、それに応じて、3千円3枚プラス1千円1枚の合計4枚1万円分のカードを払い出す。同様に2千円分購入時は1千円カード2枚、3千円分購入時は3千円カード1枚、5千円分購入時は3千円カード1枚、1千円カード2枚等である。これらはカード種類を更に増す事により、細かな組み合わせが可能であるのは、無論である。
【0016】
また、プリペイドカードを取り出す際に、エラー無く購入者がこの販売分を引き出すまでを監視するために、マイクロプロセッサー制御器42からカード払出監視回路63を介して、カード排出口(図示しない)の付近にカード払出監視センサー64を設置している。最初の紙幣挿入よりカード出力迄に万一不具合があれば、取引状況の履歴を記憶すると共に表示器43にエラーコードを表示する。表示器43横に配備されたエラー発生表示用スイッチ44は此れらのエラーの履歴を該販売機管理者が解析表示させるためにも使用する。
【0017】
さらに、本実施例では、CPUボード41と紙幣識別機構1、及びCPUボード41とプリペイドカード払出機構51の夫々の端子群がケーブル等(本実施例では紙幣データ送信回路12、紙幣管理制御回路14及びカード払出回路62がこれに該当する。)で連接している。
【0018】
図4及び図5は、CPUボード41とプリペイドカード払出機構51の夫々の端子群は上記の実施例と同様にケーブルで連結しているが、紙幣識別機構1とCPUボード41との夫々の端子群をケーブルの代わりにコネクタ(図示しない)で直結させている場合の実施例を示している。
図4に於いては、紙幣識別機構1の上端にCPUボード41を備えて、CPUボード41に一体に接続されている表示器43は、紙幣装入口2の上端に設けられている。
また、図5に於いては、紙幣識別機構1内にCPUボード41を内蔵し、CPUボード41に一体に接続されている表示器43は、紙幣挿入口2の下端に設けられている。
さらに、本実施例では、紙幣識別機構1とCPUボード41の夫々の端子群とをコネクタで直結し、CPUボード41とプリペイドカード払出機構51の夫々の端子群をケーブルで連接しているが、紙幣識別機構1とCPUボード41の夫々の端子群とをケーブルで連結し、CPUボード41とプリペイドカード払出機構51の夫々の端子群をコネクタで直結してもよい。
【0019】
上記の実施例では紙幣の投入による、プリペイドカード販売機を使用したが、紙幣の代わりに、プリペイドカード乃至クレジットカード等の磁気情報媒体を投入することにより、販売品を自動的に購入できる自動販売機であっても当然よい。また、紙幣を識別するためのセンサーとして、光学センサー及び磁気センサーを使用したが、これは、低コストで且つ容易に実施できることより使用したのであり、センサーに関しては、上記のセンサーでなくともよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明自動販売機は、以上の構成より、以下の効果を奏する。
従来のように、投入紙幣識別機構側と販売品管理機構側の双方にCPUボードを組み込んだのに比し、本発明のように、CPUボードを投入紙幣識別機構又は販売品管理機構に同一マイクロプロセッサー制御器にて一元化して直結するように成したこと及び該投入紙幣識別機構に関する投入金額の識別等の制御、入庫に関する管理等、及び該販売品管理機構に関する販売品の管理、払出し等の制御等を同時に行うことが可能なマイクロプロセッサー制御器に、LED(発光ダイオード),LCD(液晶表示装置)等により投入金額等のデータを出力する表示器を一体化させて構成していることにより、明らかにコストの低減を計れると同時に、両者間のステータス、コマンドなどの通信、それに伴う、ケーブルを含む両者インターフェイス部品が全て不要となり、これ等に起因する微妙なノイズ障害などの不具合は消滅し、装置全体の安定性及び信頼性は格段に向上する。
【0021】
日本銀行券は、紙幣の種類によって赤外光の反射率及び浸透率が異なり、また、紙幣のインクは磁気を帯びていることより、紙幣識別用センサーとして光学センサー又は/及び磁気センサーを使用すると低コスト且つ容易に使用することができる。また、プリペイドカード販売機のように、販売するカードの種類は、カードの価格により異なるものが一般的で、そのため、CPUボードの負担が大きいことより、回路の数が増え、その結果、回路によるインダクタンス、キャパシタンスが増大する。これに比し、本発明は、回路の数を減らすことが可能になり、その結果、ケーブル等によるインダクタンス、キャパシタンスの増大によるノイズ障害が殆どなくなり、装置全体の安定性及び信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動販売機の一実施例の信号系に於ける構成図である。
【図2】本発明自動販売機の一実施例のメカ駆動系に於ける構成図である。
【図3】本発明自動販売機の一実施例の斜視図である。
【図4】別の実施例の構成図である。
【図5】さらに、別の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1 紙幣識別機構
2 紙幣挿入口
11 入力信号系
12 紙幣データ送信回路
13 モーター制御回路
14 紙幣管理制御回路
21 光学センサー系
22,22,・・・ 赤外光LED
23,23,・・・ フォトトランジシター
23A,23A,・・・ エミッターフロア回路
24 紙幣光学データ群
26 磁気センサー系
27 磁気抵抗素子
28 紙幣磁気データ
29 ヘッドアンプ
31 メカ駆動系
32 搬送モーター
33,33 搬送プーリー
34 搬送ベルト
35 モータードライバー
36 金庫
37 ストックモーター
38 モータードライバー
41 CPUボード
42 マイクロプロセッサー制御器
43 表示器
44 エラー発生表示用スイッチ
51 プリペイドカード払出機構
61 出力信号系
62 カード払出回路
63 カード払出監視回路
64 カード払出監視センサー
71 メカ駆動系
A 紙幣
Claims (1)
- 投入紙幣識別機構、販売品管理機構、及びCPU(中央処理装置)ボードから成っており、該投入紙幣識別機構が、投入された紙幣を識別するための入力信号系、及び投入された紙幣を搬送するためのメカ駆動系により構成されており、また、該販売品管理機構が、入金額から販売可能な販売品を識別、確認等をするための出力信号系、及び販売する販売品を搬送する為のメカ駆動系により構成されており、さらに、該CPUボードが、該投入紙幣識別機構と該販売品管理機構との間に介在され同一のマイクロプロセッサー制御器にて一元化され、夫々が連接されており、該投入紙幣識別機構に関する投入紙幣の真偽識別等の制御、入庫に関する管理等、及び該販売品管理機構に関する販売品の管理、払出し等の制御等を同時に行うと共に、LED(発光ダイオード),LCD(液晶表示装置)等により投入金額等のデータを出力する表示器を該投入紙幣識別機構の前面に一体化させて構成してあることを特徴とする投入紙幣識別機構を有する自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003067437A JP2004030580A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 投入紙幣識別機構を有する自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003067437A JP2004030580A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 投入紙幣識別機構を有する自動販売機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28460496A Division JP3524297B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 投入紙幣識別機構を有する自動販売機 |
Publications (1)
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JP2004030580A true JP2004030580A (ja) | 2004-01-29 |
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Family Applications (1)
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JP2003067437A Pending JP2004030580A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 投入紙幣識別機構を有する自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004030580A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010244289A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Shibaura Jihanki Kk | 自動販売機 |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003067437A patent/JP2004030580A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010244289A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Shibaura Jihanki Kk | 自動販売機 |
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