JP3746531B2 - 自動販売機 - Google Patents

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、缶飲料や瓶飲料等の商品を保管し、これを購買者からの要求に応じて販売する自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
缶飲料や瓶飲料を所定温度に冷却或いは加熱して販売する自動販売機は、冷却機と加熱機の他に、硬貨処理機(以下コインメックと言う),紙幣処理機(以下ビルバリと言う),商品搬出機,表示系機器,操作系機器等を備えており、これら機器をプログラム制御することにより商品の自動販売を行う。
【0003】
上記の自動販売機における内部故障は、通常、操作パネルの表示部に「E」の文字を点灯または点滅することによって表示されるが、具体的な故障箇所及び故障内容はサービスマンを呼ばないと分からないのが実情である。具体的な故障箇所及び故障内容の確認は、サービスマンが所有する故障コード読取器を自動販売機の制御ボックスに接続し、該読取器に表示される故障コードをコード表と対比させることで初めて確認できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来は操作パネルの表示部に「E」の文字が点灯または点滅する度にサービスマンを呼んでいるが、故障内容によっては自動販売機の所有者や店員等でも充分に処置可能なものもある。特にコインメック及びビルバリにおける故障、例えばコインメック及びビルバリと制御ボックスとを結ぶ通信線のコネクタはずれや、硬貨及び紙幣の詰まり等は、故障箇所及び故障内容が分かれば専門知識がない者でも充分にその処置が可能でありサービスマンをわざわざ呼ぶ必要もない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コインメック及びビルバリにおける故障の箇所及びその内容を容易に確認できるようにした自動販売機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、請求項1の発明は、保管商品を購買者からの要求に応じて販売する自動販売機において、複数の発光素子と、上記各発光素子と各々直線上に並ぶよう配置した各発光素子の点灯点滅パターンとこれらに対応して、コインメック及びビルバリの故障に対する点検項目とコインメック及びビルバリ以外の機器の故障に対する点検項目とを区別し並べて表示したモニター板と、
専門知識がない者でも処置が可能なコインメック及びビルバリにおける故障が検知されたときに故障箇所及び故障内容に応じて上記発光素子を所定パターンで点灯または点滅させる手段と、専門知識のある者が処置が可能なコインメック及びビルバリ以外の機器における故障が検知されたときに上記発光素子を所定パターンで点灯または点滅させる手段とを具備し、上記発光素子と上記モニター板を自動販売機の外扉内側に配置した、ことを特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1の発明では、コインメック及びビルバリで故障が発生すると、複数の発光素子が故障箇所及び故障内容に応じて所定パターンで点灯または点滅する。これをモニター板に表示された点灯点滅パターンと比較すれば、コインメック及びビルバリの故障に対する点検項目を確認できる。また、コインメック及びビルバリ以外の機器に故障が発生すると、複数の発光素子が所定パターンで点灯または点滅する。これをモニター板に表示された点灯点滅パターンと比較すれば、コインメック及びビルバリ以外の機器の故障に対する点検項目を確認できる。
【0010】
【実施例】
以下、図に従って本発明の一実施例を説明する。
【0011】
図1はモニター板の正面図であり、該モニター板1は自動販売機の外扉内側、例えば制御ボックスの外面に取り付けられている。このモニター板1の下部左側には、制御基板側に設けられた4個の発光ダイオードL1〜L4がその先端を露出して配置されている。また、モニター板1には、主としてコインメックとビルバリの故障に対する点検項目と、各項目に対応する上記発光ダイオードL1〜L4の点灯点滅パターンが表示されている。
【0012】
上記のモニター板1によれば、4個の発光ダイオードL1〜L4の点灯または点滅のパターンに基づいてコインメック及びビルバリの故障に対する点検項目、即ち故障箇所と故障内容を容易に確認することができる。例えば、発光ダイオードL1のみが点灯している場合には故障箇所が「コインメック」で故障内容が「投入硬貨詰まり」であることが分かり、また発光ダイオードL1のみが点滅している場合には故障箇所が「ビルバリ」で故障内容が「札詰まり」であることが分かる。
【0013】
図2は上記発光ダイオードの点灯,点滅に係る制御系構成図であり、同図において11はコインメックの故障センサ系、12はビルバリの故障センサ系、13はマイクロコンピュータ構成の主制御部、L1〜L4は先に述べた発光ダイオードである。
【0014】
主制御部13は商品の自動販売に係わる各機器、即ち冷却機,加熱機,硬貨処理機,紙幣処理機,商品搬出機,表示系機器,操作系機器等の作動を個別プログラムに従って制御する。また、主制御部13は後述のプログラムに従って発光ダイオードL1〜L4を所定パターンで点灯または点滅させる。
【0015】
コインメックの故障センサ系11は、投入硬貨詰まりを検知するセンサ11aと、払い出し硬貨詰まりを検知するセンサ11bと、釣銭チューブはずれを検知するセンサ11cを備えており、これらセンサ11a〜11cの検知信号はマイクロコンピュータ構成の副制御部11dから通信線14を介して主制御部13に取り込まれる。上記の副制御部11dはコインメックの駆動系(図示省略)にも共用されており、該副制御部11dには主制御部13から通信線15を介して駆動系の制御信号が送出される。
【0016】
ビルバリの故障センサ系12は、札詰まりを検知するセンサ12aと、金庫満杯を検知するセンサ12bと、金庫はずれを検知するセンサ12cと、識別部装着(取付不良)を検知するセンサ12dを備えており、これらセンサ12a〜12eの検知信号はマイクロコンピュータ構成の副制御部12eから通信線16を介して主制御部13に取り込まれる。上記の副制御部12eはビルバリの駆動系(図示省略)にも共用されており、該副制御部12dには主制御部13から通信線17を介して駆動系の制御信号が送出される。
【0017】
図中の符号18はコインメック及びビルバリ以外の機器からの故障検知信号を主制御部13に送り込むための通信線、符号19は主制御部13からコインメック及びビルバリ以外の機器に対し駆動系の制御信号を送り込むための通信線である。
【0018】
以下に、上記主制御部13における故障判別と発光ダイオードの点灯,点滅の手順を図3及び図4のプログラムフローを参照して説明する。
【0019】
コインメックにおける故障判別は、各センサ11a〜11cの検知信号等を副制御部11dから定期的に主制御部13側に取り込むことによって行われる。図3に示すように、コネクタはずれ(制御ボックスとコインメックを結ぶ通信線のコネクタはずれ)はコインメック側からの応答信号の有無により判別され(ステップST1)、投入硬貨詰まり(硬貨通路の詰まり)はセンサ11aの検知信号により判別され(ステップST4)、払い出し硬貨詰まり(釣銭払い出し部の詰まり)はセンサ11bの検知信号により判別され(ステップST7)、釣銭チューブはずれ(釣銭用カセットチューブのはずれ)はセンサ11cの検知信号により判別される(ステップST10)。
【0020】
故障判別の結果、コネクタはずれが認められた場合は発光ダイオードL1,L2,L3が点灯され(ステップST2)、投入硬貨詰まりが認められた場合は発光ダイオードL1が点灯され(ステップST5)、払い出し硬貨詰まりが認められた場合は発光ダイオードL2が点灯され(ステップST8)、釣銭チューブはずれが認められた場合は発光ダイオードL3が点灯される(ステップST11)。ちなみに上記各発光ダイオードの点灯は故障が解消された時点で消灯される(ステップST3,ST6,ST9,ST12)。
【0021】
ビルバリにおける故障判別は、各センサ12a〜12dの検知信号等を副制御部12eから定期的に主制御部13側に取り込むことによって行われる。図4に示すように、コネクタはずれ(制御ボックスとビルバリを結ぶ通信線のコネクタはずれ)はビルバリ側からの応答信号の有無により判別され(ステップST1)、札詰まり(札通路の詰まり)はセンサ12aの検知信号により判別され(ステップST4)、金庫満杯(金庫への札収納の限界)はセンサ12bの検知信号により判別され(ステップST7)、金庫はずれ(金庫の取り付け不良)はセンサ12cの検知信号により判別され(ステップST10)、識別部装着(識別部の取り付け不良)はセンサ12dの検知信号により判別される(ステップST13)。
【0022】
故障判別の結果、コネクタはずれが認められた場合は発光ダイオードL1,L2,L3が点滅され(ステップST2)、札詰まりが認められた場合は発光ダイオードL1が点滅され(ステップST5)、金庫満杯が認められた場合は発光ダイオードL2が点滅され(ステップST8)、金庫はずれが認められた場合は発光ダイオードL3が点滅され(ステップST11)、識別部装着が認められた場合は発光ダイオードL2,L3が点滅される(ステップST14)。ちなみに上記各発光ダイオードの点滅は故障が解消された時点で消灯される(ステップST3,ST6,ST9,ST12,ST15)。
【0023】
図示を省略したが、コインメック及びビルバリ以外の機器からの故障検知信号によって時計,価格,コラム設定,メモリー等に異常が認められた場合は発光ダイオードL4が点灯し、また搬出,選択ボタン,端末通信等に異常が認められた場合は発光ダイオードL4が点滅する。この場合の各発光ダイオードの点灯,点滅も故障が解消された時点で消灯される。
【0024】
本実施例によれば、4個の発光ダイオードL1〜L4の点灯または点滅のパターンに基づきモニター板1の表示内容からコインメック及びビルバリの故障に対する点検項目、即ち故障箇所と故障内容を容易に確認できるので、専門知識がなくとも処置可能な簡単な故障に対してサービスマンを呼ぶ手間やその到着を待つ面倒を解消して、自動販売機の所有者や店員等による迅速な処置を可能とし売り上げ促進に貢献できる。
【0025】
また、コインメック及びビルバリ以外の機器に故障を発生した場合でもこれをコインメック及びビルバリの故障と区別して確認できるので、不用意に処置を行うようなことを防止してサービスマンへの連絡を的確に行うことができる。
【0026】
尚、発光ダイオードの点灯点滅パターンとして上記以外のものを採用してもよく、また点検項目の数に応じて発光ダイオードの増設してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、複数の発光素子の点灯または点滅のパターンに基づきモニター板の表示内容からコインメック及びビルバリの故障に対する点検項目、即ち故障箇所と故障内容を容易に確認できるので、専門知識がなくとも処置可能な簡単な故障に対してサービスマンを呼ぶ手間やその到着を待つ面倒を解消して、自動販売機の所有者や店員等による迅速な処置を可能とし売り上げ促進に貢献できる。また、コインメック及びビルバリ以外の機器に故障を発生した場合でもこれをコインメック及びビルバリの故障と区別して確認できるので、不用意に処置を行うことを防止してサービスマンへの連絡を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモニター板の正面図
【図2】発光ダイオードの点灯,点滅に係る制御系構成図
【図3】コインメックに関する故障判別と発光ダイオードの点灯の手順を示すフローチャート
【図4】ビルバリに関する故障判別と発光ダイオードの点滅の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…モニター板、L1〜L4…発光ダイオード、13…主制御部。

Claims (1)

  1. 保管商品を購買者からの要求に応じて販売する自動販売機において、
    複数の発光素子と、
    上記各発光素子と各々直線上に並ぶよう配置した各発光素子の点灯点滅パターンとこれらに対応して、コインメック及びビルバリの故障に対する点検項目とコインメック及びビルバリ以外の機器の故障に対する点検項目とを区別し並べて表示したモニター板と、
    専門知識がない者でも処置が可能なコインメック及びビルバリにおける故障が検知されたときに故障箇所及び故障内容に応じて上記発光素子を所定パターンで点灯または点滅させる手段と、専門知識のある者が処置が可能なコインメック及びビルバリ以外の機器における故障が検知されたときに上記発光素子を所定パターンで点灯または点滅させる手段とを具備し、
    上記発光素子と上記モニター板を自動販売機の外扉内側に配置した、
    ことを特徴とする自動販売機。
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