JP2004030257A - 電子ペンを利用した医療情報入力システムおよびこれに用いられるプログラム - Google Patents

電子ペンを利用した医療情報入力システムおよびこれに用いられるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医療現場において患者の情報の管理を効率的に行うことを目的とする。
【解決手段】ドットパターンが印刷された電子処理用ペーパとして機能する記録用紙である看護情報入力用紙2に記入された内容を、電子ペン3で電子データとして取得し、取得した電子データを中継器5、院内のネットワーク6を介して、解析装置であるサーバ4に送信し、サーバ4で所定のデータ処理を行う構成を有している。看護情報入力用紙2に記入された情報を電子データとして看護記録データベース49に記録する際には、患者が正しいことの照合や、担当する職員が関与したものであるか否かの照合を行う。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンを用いて行われる医療情報入力システムおよびこれに用いられるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療現場においては、医師が患者を診察した結果や看護師が入院患者を看護した看護記録などが作成され、その目的や用途に合わせて、蓄積・集計され、管理されている。例えば、看護師などが患者を看護する際には、その患者の体温や脈拍、血圧などのバイタルデータや、経過記録などを一つの紙にまとめた看護記録書を作成する。この看護記録書は、患者ごとや、日ごとにまとめられて看護計画作成のための資料にしたり、主治医の診療に役立てられる。複数の看護記録書をまとめる作業は、従来では紙媒体に手書きで書かれた文字を転記することで行われていた。このような手作業による看護記録書の管理は、患者数が多い場合には転記作業に膨大な時間を費やすことになる。さらに、転記時の書き間違いが起こりやすい。このため近年では、医療現場における患者の情報を電子データとして管理するシステムが構築されつつある。このようなシステムの例としては、看護師が看護記録を携帯情報端末(PDA)に入力し、入力したデータを所定のサーバに蓄積し、集計したりすることで看護記録を管理することがあげられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、紙媒体である看護記録書に比べて携帯情報端末は重たく、かさばってしまうので、看護の際の速やかな作業を妨げる可能性がある。たとえ、小型の携帯情報端末を使用したとしても、入力項目が多い場合には操作量が多くなり、看護師の作業効率が低下してしまう。さらに、携帯情報端末は高価であるために、このようなシステムを導入できる医療機関は、限定されることが予想される。そして、看護師が間違った患者について看護記録を作成した場合に、そのような間違いをチェックすることができない。
したがって、本発明は、医療現場において患者の情報の管理を確実に、かつ、効率的に行うことを主な目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する手段としては、手書きの文字などを電子データとして取得する電子ペンを利用するシステムがあげられる。このシステムにおいては、電子ペンとそれに対応した記録用紙、ならびに、看護記録を電子データとして保存するデータベースが構築されるサーバを有し、電子ペンを用いて取得したデータから患者の認証を行うようにした。また、患者を担当する職員の認証を行うようにしても良い。その他の手段については、以下の実施形態において詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態における電子ペンを用いた医療情報入力システムの構成を示す図である。図2は本システムに使用される記録用紙の一例である看護記録入力用紙を示す図である。
図1に示すように、医療情報として入院患者の看護記録を入力する医療情報入力システム1は、ドットパターンが印刷されることで電子処理用ペーパとして機能する記録用紙である看護記録入力用紙2に記入された内容を、電子ペン3で電子データとして取得し、取得した電子データを中継器5、医療機関内のネットワーク6を介して、解析装置であるサーバ4に送信し、サーバ4で所定のデータ処理を行う構成を有している。さらに、サーバ4には、看護記録入力用紙2の印刷などをする業務端末7も接続されている。
【0006】
ここで、看護記録入力用紙2と電子ペン3には、手書きで記された情報を、電子データ化する技術が用いられている。このような技術は、例えば、PCT特許出願の国際公表番号WO01/48590A1号国際公表公報に記載されている。看護記録入力用紙2は、紙面に特殊なドットパターンと、書類のテンプレートが印刷されたものである。ドットパターンは、紙面を所定サイズの格子に区切って見た場合に、その位置を特定できるようにドットを配置したものであり、膨大な領域に形成されたドットパターンの一部が割り当てられたものである。つまり、ドットのパターンから紙面上の位置を特定することが可能である。そして、電子ペン3は、ペン先の位置を看護記録入力用紙2から読み取ったドットパターンと関連付けることで取得する。記入に伴い移動するペン先の位置を蓄積し、手書きの情報を電子データとして再現すべく、解析装置4に送信するものである。
【0007】
以下に、本実施形態における電子ペン3についてさらに詳細に説明する。
図1に構成を示すように電子ペン3は、看護記録入力用紙2に必要事項を記入するための筆記手段であるペン31と、看護記録入力用紙2に印刷されたドットパターンを読み取るカメラ32と、記入時にペン31に作用する筆圧を検出する圧電素子33と、カメラ32および圧電素子33からのデータを処理して、記入により移動するペン先の位置をドットパターンと関連付けた情報である位置情報を作成する処理装置34と、位置情報の蓄積などを行うメモリ35と、位置情報を他の装置などに送信するための伝送装置36とを有している。さらに、記入動作と連動して稼動する表示画面37およびスピーカ38、夜間などに記入箇所を照らすライト39、メモリ35に蓄積されている情報をクリアするクリアボタン40なども備えている。伝送装置36の例としては、短距離無線伝送技術の一規格であるブルートゥース(登録商標)の通信プロトコルに従い、所定の周波数帯域の電波を利用してデータを送受信する装置があげられるが、その他の無線技術や、無線LAN、あるいは、有線通信技術の通信プロトコルに従ってデータを送受信する装置であっても良い。また、処理装置34は、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、電気・電子回路などから構成されており、電子ペン3を統括的に制御する。具体的には、前記した位置情報の作成および蓄積、位置情報の伝送、表示画面37の制御、ライト39の点滅などがあげられる。
【0008】
また、本実施形態における記録用紙である看護記録入力用紙2について詳細に説明する。
図2に示すように看護記録入力用紙2のテンプレートとしては、患者の氏名などが印字された患者氏名欄21、看護情報を記入する年月日を記入する日付欄22、共通の問題を記入する共通問題リスト欄23、主な予定を書き込む予定欄24、バイタルなどの測定を実施した結果を記入する看護情報欄25、患者が取る食事の情報を記入する食事欄26、看護記録を記入する看護記録欄27、記入の終了や修正を指示するためのデータ送信欄28などを有している。
【0009】
患者氏名欄21は、患者名、および、その患者に付与された識別マークを印刷した記録患者識別マーク21a、ならびに、患者IDが印刷されている。記録患者識別マーク21aは、前記したドットパターンからなり、ドットパターンを電子ペン3で読み取ることで患者を識別できるようになっている。なお、図2にはドットパターンは図示されていない(以下、各図において、同じ)。
看護情報欄25は、バイタル、水分出納、状態といった大項目25a,25b,25cを有し、大項目のそれぞれには複数の小項目が配列されている。バイタルの大項目25aには、体温、最高血圧、最低血圧、脈拍、呼吸の小項目が配列されている。水分出納の大項目25bには、飲水量、尿回数、尿量、便回数、便状の小項目が配列されている。そして、状態の大項目25cには、意識、表情、肌色、生活、睡眠、体感、ADL(日常生活活動;Activity of Daily Living)、疼痛の小項目が配列されている。各項目は複数のデータを記入可能になっており、測定時間欄25dを活用することで測定時間を確認できるようになっている。看護情報欄25の各記入領域には前記したドットパターンが印刷されているので、ここに記入された文字、数字、記号は電子データとして取り込むことが可能である。
【0010】
食事欄26には、食事の種類、主食および副食のそれぞれの摂取量を記入する欄が設けられている。摂取量の欄には、朝、昼、夜の別に情報が記入できるようになっている。食事欄26の各記入領域にはドットパターンが印刷されているので、ここに記入された文字、数字、記号は電子データとして取り込むことが可能である。
看護記録欄27は、看護記録を作成する看護師の所見が時系列に記入できるようになっている。看護記録欄27の各記入領域にはドットパターンが印刷されているので、ここに記入された文字、数字、記号は電子データとして取り込むことが可能である。
【0011】
データ送信欄28は、送信ボックス28aと、修正確認ボックス28bを備えており、各ボックス28a,28bにはドットパターンが印刷されている。送信ボックス28aは看護記録入力用紙2に記入された情報について電子ペン3に蓄積されている情報をサーバ4に送信する際に用いられる。修正確認ボックス28bは、既にサーバ4に位置情報を送信した記載内容に対して修正を行う際にチェックする。
【0012】
前記した看護記録入力用紙2と電子ペン3を用いて作成された位置情報を処理するサーバ4は、図1に示すように電子ペン3からの情報を受け取る通信手段である通信制御装置41と、各種のファイルなどが構築される記憶装置42と、CPUなどから構成され、サーバ4を統括的に制御する制御装置43とを少なくとも有し、これにディスプレイなどの出力装置44や、キーボードやマウスなどの入力装置45を含んでも良い。通信制御装置41は、電子ペン3からのデータを中継器5およびネットワーク6を介して受信するが、電子ペン3から直接にデータを受信する構成でも良い。
【0013】
記憶装置42は、ハードディスクドライブなどを含み、制御装置43に展開・起動するプログラムや、その他のデータを記憶することができる装置である。記憶装置42には、職員マスタファイル47、患者マスタファイル48、看護記録データベース49(以下、看護記録DB49とする)、担当者DB50が作成される。職員マスタファイル47とは患者の診察・看護を行う医療従事者である職員の氏名と職員IDおよび対応する職員識別マークを関連付けて登録するファイルである。患者マスタファイル48は、患者の氏名と患者IDおよび対応する患者識別マークを関連付けて登録するファイルである。看護記録DB49は、看護記録入力用紙2のテンプレート、および、看護記録入力用紙2に印刷すべきドットパターン、ならびに、電子ペン3で入力された看護記録入力用紙2のデータを時系列に蓄積した看護記録から構築されている。担当者DB50は、患者と、その患者を受け持つ職員を対応付けた構成を有し、後に説明する認証処理に使用される。
【0014】
制御装置43は、職員マスタファイル47などから特定の情報を抽出する抽出手段55、電子ペン3や業務端末に送信するデータを作成したりする作成手段56、職員マスタファイル47などのデータを登録・更新する登録手段57、認証処理などを行う判定手段58、として機能する。各手段55,56,57,58は、制御装置43に展開・起動する医療情報管理用プログラムにより実現される。つまり、コンピュータの制御装置に医療情報管理用プログラムを展開・起動させるか、展開・起動が可能な状態にすることで、そのコンピュータを本実施形態のサーバ4として機能させることが可能になる。
【0015】
中継器5は、医療機関内に配置された無線中継器であり、電子ペン3との間でデータを送受信することができる構成、および、院内LAN(Local Area Network)などのネットワーク6に適合した通信プロトコルに従って、サーバ4との間でデータの送受信ができる構成を有している。
業務端末7は、ナースステーションや診察室に置かれているコンピュータ装置に所定のプログラムを展開・起動させたものであり、サーバ4との間でのデータを送受信できる構成、および、プリンタなどの印刷手段8に看護記録入力用紙2などの印刷を行わせる構成、ならびに、職員の操作を受け付けるための公知のインターフェイスを少なくとも有している。
【0016】
本実施形態の医療情報入力システム1で行われる処理は、準備段階として、図3のフローチャートに示す職員登録処理、図5のフローチャートに示す患者登録処理、ならびに、図6のフローチャートに示す看護記録入力用紙2の作成処理があげられる。また、準備段階の後に行われる処理としては、図7のフローチャートに示す看護情報の入力と、図9および図10のフローチャートに示す修正処理とがある。以下に、各図を主に参照しながらこれらの処理について順番に説明する。
【0017】
まず、職員登録処理は、図3のステップS1で、職員の氏名などの職員情報を入力することで始まる。入力作業は業務端末7から行い、業務端末7から入力された職員情報はサーバ4に送られる。図1に示すサーバ4の作成手段56は、受信した職員情報に基づいて、ステップS2として職員IDを発行し、続くステップS3で職員IDに対応するドットパターンを割り当てる。職員情報と、職員IDおよびドットパターンは、ステップS4において登録手段57により職員マスタファイル47に登録される。その職員について登録された職員IDおよびドットパターンはステップS5で職員情報の入力元である業務端末7に送信される。業務端末7は、受信したドットパターンを含む職員認証用ペーパ61を印刷させる。
【0018】
職員認証用ペーパ61は、図4(a)に例示するような職員バッジ62を構成するものである。職員バッジ62は、職員一人に一つ発行されるもので、その職員の職種63、氏名64、職員識別マーク65、その職員の所属を示す表示66を有している。職員識別マーク65は、前記の受信したドットパターンであるので、このドットパターンを電子ペン3で読み取れば職員の情報をサーバ4(図1)で検索することが可能になる。
【0019】
図5に示す患者登録処理は、ステップS11で、患者の氏名などの入院患者の情報の入力により始まる。入力作業は業務端末7で行い、入力された入院患者情報はサーバ4に送られる。図1に示すサーバ4の作成手段56は、受信した入院患者情報に基づいて、ステップS12として患者IDを発行し、続くステップS13で患者IDに対応するドットパターンを割り当てる。入院患者情報と、患者IDおよびドットパターンは、ステップS14において登録手段57により患者マスタファイル48に登録される。その患者について登録されたドットパターンはステップS15で入院患者情報の入力元である業務端末7に送信される。業務端末7は、患者IDおよびドットパターンを受信し、受信したドットパターンを含む患者認証用ペーパ71を印刷させる。
【0020】
患者認証用ペーパ71は、図4(b)に例示するような認証用装具であるリストバンド72に貼り付けられる。リストバンド72は、入院患者一人に一つ発行されるもので、その患者の氏名73、性別74、生年月日75、血液型78、実患者識別マーク76を有し、バックル79で患者の手首に装着される。実患者識別マーク76は、前記の受信したドットパターンからなるので、このドットパターンを電子ペン3で読み取れば患者の情報をサーバ4(図1)で検索することが可能になる。実患者識別マーク76のドットパターンは、前記した看護記録入力用紙2(図2参照)の記録患者識別マーク21aと同じドットパターンである。なお、図4(b)のリストバンド72は、バックル79の代わりにホックや面ファスナを有しても良い。また、リストバンド72の代わりに、患者が装着するバッジでも良いし、患者のベッドに患者認証用ペーパ71を貼り付けても良い。
【0021】
図6のフローチャートに示す看護記録入力用紙2の作成処理は、ステップS21において業務端末7から看護記録入力用紙2のテンプレートの取得を要求することから始まる。取得要求を受け付けたサーバ4の抽出手段55(図1参照)は、ステップS22で、そのテンプレートを看護記録DB49から抽出する。これと同時に、または、前後して、ステップS23として業務端末7から看護記録入力用紙2を作成する患者についての条件が送られてくるので、サーバ4の抽出手段55が、ステップS24で患者マスタファイル48を参照して患者情報を抽出する。ここで、テンプレートとは、図2に示すような看護記録入力用紙2の枠組みおよび各欄25,26,27,28に割り当てられた図示しないドットパターンから構成されている。
【0022】
看護記録入力用紙2のテンプレートおよび患者情報を抽出したサーバ4は、続くステップS25で看護記録入力用紙2のデータを作成する。この処理は、作成手段56が看護記録入力用紙2のテンプレートに、患者氏名や患者ID、患者照合用のドットパターンなどの必要な患者情報を埋め込むとともに、抽出手段55が患者情報に職員マスタファイル47から抽出する職員情報を、登録手段57が関連付けて担当者DB50に登録することである。作成した看護記録入力用紙2のデータはステップS26で業務端末7に送信される。業務端末7では、サーバ4から送られてきた看護記録入力用紙2のデータをステップS27で画面表示して確認した後に、ステップS28で紙に印刷させる。
【0023】
患者を実際に看護して看護記録を作成する処理は、図7のステップS31で職員バッジ62から職員IDを取得することから始まる。職員IDの取得とは、電子ペン3で職員バッジ62の職員識別マーク65(図4(a)参照)のドットパターンを読み取ることである。読み取ったドットパターンのデータは、電子ペン3からサーバ4に送信される。
【0024】
サーバ4は、ステップS32として、受信したドットパターンのデータから職員マスタファイル47を検索して職員名を抽出する。抽出した職員名のデータは、ステップS33で職員名としてメモリに記憶されるとともに、ステップS34で電子ペン3に送り返される。電子ペン3は、ステップS35に示すように、受信した職員名を画面表示する。
【0025】
画面表示を見て自己の職員名を確認した職員は、ステップS36として、患者のリストバンド72から患者IDの取得を行う。患者IDの取得とは、電子ペン3でリストバンド72の実患者識別マーク76(図4(b)参照)のドットパターンを読み取ることである。読み取ったドットパターンのデータは、電子ペン3からサーバ4に送信される。
【0026】
サーバ4は、ステップS37として、受信したドットパターンのデータから患者マスタファイル48を検索して患者名を抽出する。抽出した患者名のデータは、ステップS38で実患者名としてメモリに記憶されるとともに、ステップS39で電子ペン3に送り返される。電子ペン3は、ステップS40に示すように、受信した患者名を画面表示する。
【0027】
さらに、ステップS41において、職員は、看護記録入力用紙2から患者IDを取得する。ここでの患者IDの取得とは、図2に示す看護記録入力用紙2の患者氏名欄21に印刷されている記録患者識別マーク21aのドットパターンを電子ペン3で読み取ることである。読み取ったドットパターンのデータは、電子ペン3からサーバ4に送信される。
【0028】
サーバ4は、ステップS42として、受信したドットパターンのデータから患者マスタファイル48を検索して患者名を抽出する。抽出した患者名のデータは、ステップS43で記録患者名としてメモリに記憶される。
【0029】
そして、サーバ4は、ステップS44として、患者照合および職員照合を行う。患者照合とは、看護する患者と、看護記録入力用紙2に情報を記録すべき患者が一致しているか判定することである。すなわち、図1に示す判定手段58は、メモリに記憶されている実患者名と記録患者名とが一致するか否かを調べる。また、職員照合とは、その患者を看護して看護記録を作成する者が正しいか否かを判定することである。判定手段58は、メモリに記憶されている職員名および照合のとれた患者名と、前記の看護記録入力用紙2の作成処理において作成した担当者DB50を格納されている情報とを比較する。照合の結果、患者および担当する職員がともに正しいとみなせる場合には、ステップS45に進んで、看護記録の記入を可能にする。一方、患者および担当する職員の少なくとも一方が不一致の場合は、ステップS46の電子ペン3の表示画面37(図1参照)にエラー表示を行わせる。エラー表示は、「患者が違います」や「あなたは担当ではありません」などのエラーの理由に応じた表示であることが望ましい。また、エラー表示が行われた場合には、職員は、その原因に応じて、ステップS31の職員IDの取得、あるいは、ステップS36またはステップS41の患者IDの取得の処理からやり直す。
【0030】
前記の照合の結果、患者および担当する職員がともに正しいとみなせる場合に行われるステップS45の処理は、看護記録入力用紙2の所定箇所に電子ペン3を用いて必要な情報を手書きで記入することにより行う。ここでの処理の詳細は、図8に示してある。まず、ステップS451で、職員が記入した手書きの文字や数字、記号からなる記入内容、および、その位置を示すドットパターンを、図1の電子ペン3のメモリ35に蓄積する。例えば、体温の記入欄に「37」と記入すると、電子ペン3のペン先に筆圧がかかっている間にカメラ32で撮像したドットパターンから処理装置34が位置情報を作成し、メモリ35に記憶する。職員が、記入内容が正しいことを自分で判断したら(ステップS452でYes)、ステップS453として、電子ペン3で図2に示す送信ボックス28aをチェックする。送信ボックス28aがチェックされると、処理装置34は、メモリ35に記憶されている位置情報に、必要に応じて電子ペン3の情報や、記入者の情報、記入時刻の情報などを付加した入力データとして伝送装置36から中継器5に向けて送信する。一方、職員が、記入内容の修正が必要と判断したら(ステップS452でNo)、ステップS455に進んで、メモリ35に記憶しているデータをクリアしてから、ステップS451に戻って、必要な情報を記入し直す。なお、データのクリアは、図1に示す電子ペン3のクリアボタン40を押すことで行える。
【0031】
このようにして記入した看護記録についての入力データを受信したサーバ4は、図7のステップS47で入力項目を確定する。入力項目の確定は、図1に示す作成手段56がドットパターンに基づいて記入欄を特定し、特定した記入欄と位置情報とを関連付けるものである。また、この段階で文字認識技術を利用してデータをテキスト化しても良い。そして、ステップS48で入力データの論理チェックを行う。論理チェックは、記録用紙は正しいか、必須項目に記入がなされているか、特定の項目に記入があった場合に、関連する他の項目にも記入が行われているか、などのチェックを判定手段58(図1参照)が行うものである。チェックの結果、不備があった場合(ステップS48でNG)は、ステップS49に進んで、電子ペン3にエラー表示を行わせる。職員は、エラー表示を確認したら、ステップS45に戻って、看護記録入力用紙2の修正を行ったり、必要事項を追加したりする。
【0032】
論理チェックの結果、不備が発見されなかった場合(ステップS48でOK)は、ステップS50で登録手段57(図1参照)が看護記録入力用紙2に記録された情報を看護記録として、その作成日時およじ時刻を特定できるように看護記録DB49に記録する。その後は、ステップS51で正常終了した旨の信号を電子ペン3に送信して、サーバ4の処理を終了する。一方、電子ペン3は、正常終了した旨の画面表示を行い、処理を終了する。
【0033】
次に、一度、看護記録DB49に記録された情報を修正する場合の処理について説明する。この処理は、図9のステップS61で、修正をしようとする職員が自己の職員バッジ62から職員IDを取得することから始まる。職員IDの取得は前記したように電子ペン3で職員識別マーク65をチェックして行う。続く、ステップS62でサーバ4の抽出手段55(図1参照)は職員マスタファイル47から職員名を抽出し、ステップS63でメモリに記憶するとともに、ステップS64で職員名のデータを電子ペン3に送り返す。職員は、ステップS65で画面表示される職員名を確認してから、ステップS66で修正しようとする看護記録入力用紙2に印刷されている修正確認ボックス28bを電子ペン3でチェックする。これにより、その看護記録入力用紙2を特定する情報と修正を行う旨の情報とがサーバ4に送信されるので、ステップS67で看護記録DB49の対応する看護記録に修正フラグを立てる。
【0034】
続く、ステップS68では、職員が修正作業に入れるように、修正許可を送信する。これにより、ステップS69として、電子ペン3の表示画面37には「データ修正」などのテキストが画面表示される。画面表示を確認したら、職員は、ステップS70で看護記録入力用紙2から患者名を読み込む。ここでの読み込み処理は、看護記録入力用紙2に印刷されている記録患者識別マーク21aを電子ペン3でチェックし、取得したデータをサーバ4に送信することである。サーバ4は、送信されてきたデータに基づいて患者マスタファイル48から患者名を抽出し(ステップS71)、メモリに記憶する(ステップS72)とともに、患者名のデータを電子ペン3に送り返す(ステップS73)。ステップS74で電子ペン3に表示される患者名を確認した後に、職員は、看護記録入力用紙2の日付欄22の日付を特定するためのドットパターン22aを電子ペン3でチェックして、その看護記録が作成された日付を取得する。この日付を特定するデータは、サーバ4に送信される。
【0035】
ステップS76でサーバ4の抽出手段55(図1参照)は、取得したデータから特定する日付で看護記録DB49を検索して、修正作業を行うデータを抽出する。該当するデータが存在しない場合(ステップS77においてNO)は、ステップS78として電子ペン3にエラー表示を行わせる。この場合は、職員は、エラーの原因に応じて、ステップS61の職員IDの取得、ステップS70の患者IDの取得、あるいは、ステップS74の日付の取得から前記した処理をやり直す。
【0036】
該当するデータがある場合(ステップS77においてYes)は、端子aから進む図10のステップS79の看護記録の修正処理に進む。この処理は、図8に示す処理と同じであるので、詳細な説明は省略する。ただし、ここでの記入例としては、訂正箇所に二重線を引いたり、空いている箇所に新しく文字などを記入することがあげられる。
【0037】
修正した内容は入力情報としてサーバ4に送信されるので、サーバ4は、ステップS80で修正項目を確定する。修正項目の確定とは、取得した入力情報から記入位置を調べ、その位置に基づいて項目を特定することである。そして、過去に作成した既存のデータがない場合(ステップS81でNo)は、修正に該当しないので、ステップS82で判定手段58(図1参照)は電子ペン3にエラー表示させる。既存のデータがある場合(ステップS81でYes)は、ステップS83に進んで、入力データの論理チェックを行う。この処理は前記のステップS48の処理と同じである。チェック結果に応じてステップS84のエラー表示や、ステップS85の修正項目表示が行われる。なお、修正項目表示とは、修正を行った項目の名前を電子ペン3の表示画面37に出力させることである。
【0038】
そして、職員がステップS86で看護記録入力用紙2の送信ボックス28aを電子ペン3でチェックしたら、ステップS87でサーバ4の登録手段57(図1参照)が修正項目についての入力データを看護記録DB49に記録する。ここまでの処理が正常に終了したら、サーバはその旨を電子ペン3に送信し、電子ペン3がステップS88で画面表示する。修正された看護記録は、その修正履歴を確認できるように看護記録DB49に記録される。例えば、修正のあった看護記録を読み出して、画面表示させると、修正された箇所に二重線を付したり、文字の色を変えるなどの目視での確認ができるようになっている。
【0039】
このようにして看護記録を電子データとして管理することで、データの検索や、ソート、集計などが容易に行えるようになるので、看護計画の作成や、医師への情報提供などが効率的に、かつ、効果的に行える。特に、小型かつ軽量の電子ペン3と看護記録入力用紙2を活用することで、看護師の作業性を低下させることがない。記入作業は、看護記録入力用紙2の全体を見渡しながら行うことができるので、看護記録欄27の記入などをスムースに行うことができる。また、看護の実施および看護記録の記入に際して、患者の確認ができるので、患者を間違えたり、看護記録入力用紙2を間違えたりすることを防止できる。さらに、職員の確認を行うと、担当の間違いを防止できるし、看護師間の勤務交代時の申し送りなどを速やかに行わせることが可能になる。
【0040】
なお、看護記録入力用紙は、病室ごとに一枚作成し、複数の患者の看護記録を記入可能な用紙であっても良い。この場合は、図11に示す看護記録入力用紙81のように、記録患者識別マーク21aが付された患者氏名欄21を複数配列し、日付欄22、看護情報欄25、看護記録欄27、データ送信欄28などを配置した構成があげられる。患者の確認は、対応する患者氏名欄21の記録患者識別マーク21aを電子ペン3でチェックすることにより行い、データの送信や修正は共通の送信ボックス28aや修正確認ボックス28bで行う。
【0041】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、外来で訪れた患者に電子ペンを使用して問診表の記入をしてもらい、そこから得られる情報を医療情報とし、これに基づいて患者マスタファイルを作成することを特徴とする。なお、前記の実施形態と重複する部分については、その説明を省略するものとする。
【0042】
問診表の一例を図12に示す。この問診表91は、文書識別マーク92が紙面上方の配置されており、最初に文書の種類を特定できるようになっている。また、郵便番号記入欄93、住所記入欄94、名前記入欄95、年齢・性別記入欄96が連続して配置されており、それぞれ患者の郵便番号、住所、氏名、年齢および性別が記入できるようになっている。また、症状や病歴などについての質問に回答する回答記入欄97,98が複数用意されている。ここで、回答記入欄97は三つの選択肢A,B,Cから一つを選び、対応するチェックボックス97aにチェックすることで回答する欄であり、回答記入欄98は回答を文字で記入する欄である。文書識別マーク92および各記入欄93,94,95,96,97,98の記入領域にはドットパターンが印刷されており、患者が電子ペン3を使って手書きで記入した数字や文字、記号を電子データとして処理できるようになっている。
【0043】
郵便番号記入欄93と年齢・性別記入欄96は、記入する数字の桁数に応じてドットパターンが印刷されたマスを用意しても良い。また、住所記入欄95は、「都」、「県」などを選択可能に配列して印刷し、都道府県の種類を○で囲むとその部分のドットパターンから、都や県などの対応するテキストデータに変換できるようにしても良い。さらに、都道府県の種類の選択は、チェックボックスで行うことも可能である。
【0044】
また、各記入欄93〜98には、それぞれ、ドットパターンが印刷されたOKボックス100と変更ボックス101が並んで配置されている。OKボックス100は、対応する記入欄93〜98に記入した情報について電子ペン3に蓄積されている位置情報をサーバ4に送信するために使用され、第一実施形態の送信ボックス28aと同じ役割を担う。変更ボックス101は、記入した情報に誤りや不備があるために修正を行う際に使用する。OKボックス100と変更ボックス101が各記入欄93〜98に対応付けて配置されているので、修正が必要な記入欄93〜98の記入情報のみを再度作成、送信するするだけで済み、処理を迅速に行うことが可能になる。なお、OKボックス100と変更ボックス101を問診表91に一つずつ配し、すべての情報を一括して送信、修正するようにしても良い。
【0045】
次に、このような問診表91を用いて患者マスタファイル48(図1参照)を作成する処理を図13のフローチャートを用いて説明する。
まず、職員は、患者に問診表91と電子ペン3を渡して、必要事項の記入を促す。具体的には、ステップS101として電子ペン3で文書識別マーク92をチェックして、文書情報を取得する。これに続くステップS102では、各記入欄93〜98に患者が手書きで文字や数字、記号などを書き入れるので、ドットパターンを読み取ることで対応する位置情報が作成される。すべての記入が終了したら、患者は記入済みの問診表91と電子ペン3を職員に返す。
【0046】
職員は、記載内容に修正の必要があると判断した場合(ステップS103でYes)には、ステップS104に進んで、変更ボックス101を電子ペン3でチェックし、ステップS105において電子ペン3で必要な修正事項を記入する。修正が終わったら、職員は、図4(a)に示すような自己の職員バッジ62の職員識別マーク65を電子ペン3でチェックする。これによりステップS106として、電子ペン3が職員IDを取得する。ここまでの間にメモリに蓄積された位置情報は、OKボックス100のチェックにより、ステップS107で入力データとしてサーバ4に送信される。一方、ステップS103で、職員が修正の必要がないと判断した場合(No)は、そのままステップS106に進んで職員IDを取得した後に、ステップS107でサーバ4に入力データが送信される。
【0047】
ステップS108では、サーバ4が、電子ペン3から送信されてくるデータに基づいて、職員IDで職員マスタファイル47を検索して職員名を抽出する。抽出した職員名はステップS109で電子ペン3に送信され、ステップS110で電子ペン3に画面表示される。一方、サーバ4は、ステップS109で職員名を送信した後に、ステップS111に進み、文書情報から文書を特定するとともに、入力項目の確定を行う。入力項目の確定は、各記入欄93〜98と記入内容を関連付け、必要に応じて文字認識技術を利用してデータをテキスト化することである。この段階で論理チェックを行い、記入欄の間違えや、必要な記入欄が未記入であった場合(ステップS112でNG)は、ステップS113で電子ペン3にエラー表示を行わせる。論理チェックの結果、異常が発見されなかった場合(ステップS112でOK)は、ステップS114で入力データを患者マスタファイル48に記録する。これにより、新しい患者についての新しい患者情報が登録されたので、ステップS115で電子ペン3に正常終了の旨を表示させて、ここでの処理を終了する。
【0048】
このようにすると、問診表に記入された情報を電子データとして処理可能にすることで、業務の効率化を図ることができる。例えば、問診表に記入された内容を職員がコンピュータに入力する手間を省略することができるし、問診表をスキャナで読み取る手間も省略できる。また、問診表に記入された情報を利用して図2に例示するような看護記録入力用紙2を作成すると、速やかな看護や診療を実現することが可能になる。問診表のデータを送信する場合に、職員情報も送信することにしたので、問診表に書かれている内容の信頼性を確保することができる。なお、問診表で取得したデータは、患者マスタファイル48の作成以外にも、外来病棟のコンピュータに直接、画面表示させて医師の診療に役立てるなどの使い道がある。
【0049】
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、患者の診察時に医師が描いたシェーマ(Schema)を医療情報として電子データで取り込むことを特徴とする。なお、前記の各実施形態と重複する部分については、その説明を省略するものとする。
【0050】
シェーマを電子データとして取り込むために用いられるシェーマ入力用紙の一例を図14に示す。シェーマ入力用紙110は、電子ペン3を使ってシェーマを書き込むシェーマ入力エリア111を有している。シェーマ入力エリア111の上側には、そのシェーマ入力用紙110に付与された文書番号が印刷された文書番号欄112と、患者を特定する患者情報および患者名が印刷された患者欄113とが配置されている。文書番号欄112の隣りには、文書番号を電子データとして取り込む場合に使用する文書番号記入欄115が配置されている。患者欄113の隣りには、患者情報を電子データとして取り込む場合に使用する患者番号記入欄116が配置されている。また、シェーマ入力エリア111の下側には、記入したシェーマについての位置情報を図1に示すサーバ4に送信するためのOKボックス114が配置されている。シェーマ入力エリア111、文書番号記入欄115、患者番号記入欄116、OKボックス114には図示しないドットパターンが印刷されており、電子ペン3で書き込んだり、チェックすることで、対応する電子データを作成することが可能になっている。なお、図14には胃に患部があることを示すシェーマが描かれている。
【0051】
このようなシェーマ入力用紙110を用いて、シェーマを電子データとして入力する際の処理について図15のフローチャートを用いて説明する。
最初に、医師などがステップS151においてシェーマ入力用紙110を業務端末7から印刷する。シェーマ入力用紙110には、文書番号が自動で付与されるとともに、診療する患者の患者番号および氏名が印刷される。印刷されたシェーマ入力用紙110を受け取った医師は、ステップS152において、図4(a)に例示するような職員バッジ62の職員識別マーク65を電子ペン3でチェックして職員IDを取得する。取得した職員IDは、サーバ4に送信される。サーバ4では、ステップS153で職員マスタファイル47を検索して職員名を抽出し、ステップS154でメモリに記憶した後に、ステップS155として職員名を電子ペン3に送信する。電子ペン3は、ステップS156で職員名を画面表示する。
【0052】
職員名を確認した医師は、電子ペン3を使い、ステップS157で文書番号を、ステップS158で患者番号を、それぞれ取得する。文書番号は、印刷された文書番号を電子ペン3で文書番号記入欄115に記入することにより取得できる。患者番号は、印刷された患者番号を電子ペン3で患者番号記入欄116に記入することにより取得する。なお、前記の実施形態で説明した識別マークが文書番号記入欄115、患者番号記入欄116に印刷されている場合には、ドットパターンを電子ペン3でチェックするのみで良い。
【0053】
そして、シェーマ入力エリア111に電子ペン3を使って、シェーマを書くと、ステップS159でシェーマについての位置情報が取得される。ここで取得された位置情報は電子ペン3のメモリ35に蓄積される。シェーマを使った患者への説明や、診療記録の作成が終了したときには、電子ペン3でOKボックス114をチェックする。これにより電子ペン3に蓄積されていたシェーマについての位置情報、文書番号および患者番号がステップS160においてサーバ4に送信される。
【0054】
続くステップS161では、サーバ4が、受け取った文書番号から文書の種類を特定するとともに、特定した文書のテンプレートとシェーマについての位置情報とを関連付けて、入力項目を確定する。ステップS162で入力データの論理チェックを行い、例えば、シェーマがシェーマ入力エリア111に収まっていないと判断した場合などは、ステップS163で電子ペン3にエラー表示を行わせる。エラー表示を確認した医師は、ステップS159に戻りシェーマを書き直す。一方、入力データに不備がないと判断した場合には、ステップS164に進んで入力データを記録する。入力データの記録先としては、看護記録DB49や、その他の電子カルテを管理するデータベースなどがあげられる。そして、ステップS165として電子ペン3に正常終了の旨を画面表示させた後に、ここでの処理を終了する。
【0055】
このようにして、シェーマを電子データとして管理することで、シェーマを使って作成した診療記録を検索したり、抽出したりすることができるので、診療計画の作成や、過去の記録を参照することが容易になる。特に、シェーマを作成した医師の職員IDや、患者のIDを取得することで、記録の信頼性を確保することができる。また、ペンと紙を使って電子データを作成することができるので、ペンタブレットやマウスを使う場合に比べて操作性が向上されるので、正確にシェーマを作成できる。
【0056】
なお、本発明は前記した各実施形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、各識別マークは、ドットパターンから構成されるとしたが、バーコードにすることも可能である。この場合は、電子ペン3のカメラ32でバーコードを読み取ったり、電子ペン3にバーコードリーダを付加して、バーコードリーダでバーコードを読み取ったりすると良い。
【0057】
また、電子ペン3からのデータは、中継器5を通して、サーバ4に直接送信されるとしたが、看護記録の場合はナースステーションの業務端末7に、問診表作成の場合は受付などの業務端末7に、シェーマの作成の場合は医師の業務端末7に、一度、画面表示させて、その内容を確認してからサーバ4でデータ処理を開始するように構成しても良い。サーバ4がデータ処理を開始する前に訂正を行うことができるので、訂正処理の手間が省ける。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、患者についての情報を電子データとして管理することが可能になり、医療現場における業務の効率化を図ることができる。また、そのような電子データの取得を効率的に、操作性良く行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における医療情報入力システムの構成を示す図である。
【図2】看護記録入力用紙を示す図である。
【図3】職員登録処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)は職員バッジであり、(b)はリストバンドである。
【図5】患者登録処理を示すフローチャートである。
【図6】看護記録入力用紙の作成処理を示すフローチャートである。
【図7】看護情報の入力処理を示すフローチャートである。
【図8】電子ペンによる記入処理および修正処理を示すフローチャートである。
【図9】修正処理を示すフローチャートである。
【図10】修正処理を示すフローチャートである。
【図11】看護記録入力用紙を示す図である。
【図12】問診表を示す図である。
【図13】問診表に記載した情報を電子データとして取得する処理を示すフローチャートである。
【図14】シェーマ入力用紙を示す図である。
【図15】シェーマを電子データとして入力する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1   医療情報入力システム
2   看護記録入力用紙(記録用紙)
3   電子ペン
4   サーバ
21a 記録患者識別マーク
25  看護情報欄
26  看護記録欄
28a 送信ボックス
28b 修正確認ボックス
47  職員マスタファイル
48  患者マスタファイル
49  看護記録DB
50  担当者DB
55  抽出手段
56  作成手段
57  登録手段
58  判定手段
65  職員識別マーク
76  実患者識別マーク
91  問診表
110 シェーマ入力用紙

Claims (7)

  1. 記録用紙に手書きで記載された情報を電子データとして取得する電子ペンを用い、患者についての情報を電子データとして作成し、処理するシステムであって、
    看護される患者を識別する実患者情報、前記患者を担当する職員が看護記録を記入する記録用紙に付されている患者の情報である記録患者情報、および看護記録を前記電子ペンから受信する手段と、
    前記実患者情報と前記記録患者情報に基づいて、看護すべき患者を認証する認証手段と、
    認証された患者についての看護記録を記録する看護記録データベースと、
    認証結果を前記職員に通知する情報を送信する手段と、
    を有することを特徴とする電子ペンを利用した医療情報入力システム。
  2. 前記認証手段は、前記職員を識別する情報を取得して、前記患者を看護すべき職員を認証することを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子ペンを利用した医療情報入力システム。
  3. 前記看護記録データベースには、修正履歴が確認できるように看護記録が記録されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペンを利用した医療情報入力システム。
  4. 手書きで記載された診療に関する情報を電子データとして取得するために用いられる記録用紙であって、
    患者を認識するために用いる識別マークと、患者に関する情報を記入する記入欄と、記入欄に記入された情報について蓄積されたデータの送信を指示する送信ボックスと、前記送信ボックスをチェックした後に前記記入欄に修正を加える際にチェックする修正確認ボックスとを有することを特徴とする記録用紙。
  5. 前記記入欄を複数有し、各記入欄に前記送信ボックスおよび修正確認ボックスを配置したことを特徴とする請求項4に記載の記録用紙。
  6. 記録用紙に手書きで記載する情報を電子データとして取得する電子ペンを用い、患者についての情報を電子データとして作成し、処理するシステムに用いられるコンピュータを、
    前記電子ペンから取得した電子データに基づいて、記憶装置に登録されている患者情報を抽出する抽出手段、
    前記記録用紙から取得した患者を特定する電子データと、患者から取得した患者を特定する電子データとから記録を作成すべき患者を認証する判定手段、
    認証した結果を通知するデータを作成する作成手段、
    として機能させることを特徴とする電子ペンを利用した医療情報入力システムに用いられるプログラム。
  7. 記録用紙に手書きで記載された情報を電子データとして取得する電子ペンを用い、患者についての情報を電子データとして作成し、処理するシステムであって、
    患者について取得した情報を記憶装置に記録するにあたり、その患者を担当する職員を特定するために前記職員に割り当てられた職員情報を取得することを特徴とする電子ペンを利用した医療情報入力システム。
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