JP7208596B1 - 帳票作成プログラム、帳票作成システム - Google Patents
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Abstract
Description
貴重な人材を効率的に活用するためには、各種事務作業を自動化し、介護サービス提供施設職員の負担を軽減することが施策の一つとして挙げられる。例えば、手書きで作成されている帳票の全部または一部について、コンピュータシステムにより自動的に入力できるのであれば、介護現場の負担が軽減する。
サービス提供票は、居宅介護支援事業所のケアマネージャが月ごとに作成し、介護事業所に送付する。
サービス提供票には、利用者個人に関する項目のほか、「月間サービス計画及び実績の記録」の項目があり、サービス利用者がサービスを利用する予定日と実績日について記載される。
具体的には、居宅介護支援事業所がサービス提供予定日を記入し(「予定」欄の該当する日付に「1」を記入する。)、サービス提供票を受け取った介護事業所がサービス提供後にそのサービス提供日を実績として記入する(「実績」欄の該当する日付に「1」を記入する)。
被保険者番号や要介護状態区分などは利用者の介護保険被保険者証から確認する。
ここで、介護サービス施設に来訪するサービス利用者の本人確認には、保険証やIDカードによる所持認証による方法のほか、パスワードなどの知識認証による方法、または、指紋認証や顔認証といった生体認証による方法が挙げられる。
所持認証は所持すべきものを忘れてしまうと使用できず、また同様に、知識認証はパスワードも忘れてしまうと使用できないため、サービス利用者の認証方法としては生体認証がより好ましいと考えられる。
これらの事務処理を自動化することにより、業務効率化と人材の効率活用が図ることができる。
例えば、サービス提供票の送付にはファクシミリが用いられ、紙媒体に必要な情報を記載することが一般的である。そこで、これらの帳票をOCR(Optical Character Recognition(光学文字認識)またはOptical Character Reader(光学文字認識装置))で読み取り、読み取った画像情報を編集可能な文字情報に変換し、電子化することで、帳票作成負担を軽減することが考えられる。
また特許文献1には、情報処理システムの適用対象となるサービスにおいて、サーバ等は、訪問者が所定場所へ訪問した際の「内的状態」を取得することができ、当該「内的状態」には、訪問者自体をセンシングの対象とすることで得られた各種の情報、例えば身長、体重、体温、脈拍、体脂肪率、体型、指紋、声紋、年齢等の、訪問者の身体的特徴を示す情報が含まれることが記載されている。
すなわち、コンピュータを帳票作成手段として機能させる、介護サービスにおける帳票作成プログラムであって、
前記帳票作成手段は、
保険証のOCR処理による保険証データを取得する保険証データ取得手段と、
介護サービスのサービス提供予定日を取得するサービス提供予定日取得手段と、
サービス利用者の顔認証情報およびバイタル情報を取得することにより、当該サービス利用者の来訪を判断し、介護サービスのサービス提供実績日を取得するサービス提供実績日取得手段と、
少なくとも前記保険証データ、前記サービス提供予定日、および前記サービス提供実績日から、帳票を作成する実績有帳票作成手段と、
を備えることを特徴とする、介護サービスにおける帳票作成プログラムを提供する。
本実施形態の概要について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態の帳票作成プログラムP1による処理を行うシステム(以下「帳票作成システム1」とする。)の概要を示したものである。
まず、サーバ20のプロセッサ222が、サービス利用者の保険証や、サービス提供票の画像データについてOCR処理を行う。端末10のプロセッサ122は、当該OCR処理により得た、サービス利用者の保険証データや、サービス提供予定日データを取得する。
また、サービス利用者が介護サービス施設に来訪しているとき、端末10のプロセッサ122は、顔認証装置30による顔認証情報と、バイタル情報測定装置40によるバイタル情報を取得することで、サービス利用者の来訪を確認し、実績を記載する。
プロセッサ122は、これらの情報を統合して、実績を記載したサービス提供票などの帳票を作成する。また、作成した帳票は、インターネットファクシミリなどで外部に送信することができる。
以下、本実施形態に係る帳票作成システム1について、詳細を説明する。
帳票作成システム1は、帳票作成プログラムP1による情報処理が、ハードウェア資源を用いて具体的に実現されるものである。
以下、1.ハードウェア構成、2.プログラム処理、3.ユーザーインターフェース、4.データについて説明する。
ここで、いくつか言葉の定義を行う。
「サービス利用者」とは、介護サービス施設にて介護サービスを受ける者を指す。具体的には、介護を要し、要介護認定を受けている要介護者などである。特に注釈が無ければ、「サービス」は介護サービスを意味する。
「職員」とは、介護サービスを提供する介護サービス施設の職員を指す。本実施形態において、特に注釈が無ければ介護事業所の職員を指し、帳票作成システム1の主たるユーザである。
「保険証」とは、個人が特定できる、サービス利用者の保険証であり、例えば介護保険被保険者証(以下「介護保険証」とする。)や健康保険証を指す。本実施形態において、特に注釈が無ければ介護保険証を指す。
「保険証データ」とは、保険証のOCR処理により得られるデータである。保険証データは、少なくとも、氏名と、個人を一意に特定できる被保険者番号をデータとして含む。保険証データはこれ以外のデータを含んでいても良く、本実施形態において、保険証データの内容は、保険証テキストデータD104と一致する(後述)。また、保険証データは、保険証テキストデータD104を変換したデータ(例えば保険証テキストデータD104をサービスコード表データD30などにより変換して得られるサービス内容略称やサービスコードなど)を含んでいても良い。なお、テキストデータは文字データと記載しても良い。
「バイタル情報」とは、サービス利用者の生命に関するデータである。本実施形態において具体的には、上記サービス利用者の血圧や脈拍、動脈血酸素飽和度(SpO2)などのデータを指す。
なお、バイタル情報は、血圧情報などのほか、例えば身長、体重、体脂肪率、体温、指紋、声紋といった身体的情報を含んでいても良いし、表情や皮膚の状態(皮膚の張りや色)、発汗、腹痛といった症状など、観察によって認められる情報を含んでいても良い。
図2に示すように、本実施形態における帳票作成システム1は、端末10、サーバ20、顔認証装置30、バイタル情報測定装置40(例えば血圧計42やパルスオキシメーター44)、ファクシミリ50、および画像取得装置60(例えばスキャナ62)を備える。また、これらの各装置は、ネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは例えばインターネットなどである。
端末10には本実施形態に係る帳票作成システム1を動作させるためのソフトウェアがインストールされており、当該ソフトウェアの機能により、各種処理が実行される。
端末10は、帳票作成プログラムP1を実行するための情報処理装置である。本実施形態において、端末10はデスクトップコンピュータである。ただし、端末10はこれに限られるものではなく、スマートフォンやタブレットなどの携帯型端末であってもよい。また、図2において端末10は1台のコンピュータのみ図示しているが、数は1台に限られるものではなく、複数のコンピュータのそれぞれにより利用できるようにしても良い。
図3に示すように、端末10は、制御部12、記憶部14、入出力部16、および通信制御部18を備える。
また制御部12は、プロセッサ122、ROM124、RAM126、計時装置128を備える。
なお、プロセッサ122はCPUに限られるものではなく、CPUに代えて、またはCPUとともに、GPU(Graphics Processing Unit)など、ほかのプロセッサを用いても良い。
なお、帳票作成システム1において、サーバ20や顔認証装置30などの各種装置もそれぞれプロセッサを備えるが、単にプロセッサという場合は端末10のプロセッサ122を指すものとする。
プログラムによる処理の詳細については後述する。
すなわち、「○○」プログラムは、「○○」処理の実行により、コンピュータを「○○」手段として機能させるプログラムである。またこの際、当該プロセッサを備える制御部は、「○○」部(または「○○」装置)としても機能することを意味する。
この場合において、「○○」部は、「○○」プログラムに基づく「○○」処理を実行することを意味する。
また、実績作成部136は、顔認証情報取得部136a、バイタル情報取得部136b、サービス提供実績日取得部136c、仮実績作成部136d、実績有帳票作成部136e、帳票送信部136fを備え、それぞれに対応する処理を行う。
すなわち、記憶部14に格納された帳票作成プログラムP1等の各種プログラムや、各種データがプロセッサ122により読み出され、RAM126に記録(格納)される。
記憶部14は、プログラムやデータなどの情報を記憶するための装置(「ストレージ」とも称する。)である。本実施形態において、記憶部14は端末10に内蔵されているストレージであるが、これに限られるものではなく、メモリカード等の外部記憶を含んでいても良い。
当該記憶媒体は、特に制限されないが、例えば、内蔵型でも外付型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROMなどが挙げられる。
当該ドライブは、特に制限されないが、例えばHDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)等が挙げられる。
プログラム格納部14aには、本実施形態に係る帳票作成プログラムP1のほか、入力装置からの入力を検出する入力検出プログラム、入出力装置や通信制御部18を制御する制御プログラムなどの各種プログラムが格納されている。
また、実績作成プログラムP16は、顔認証情報取得プログラムP16a、バイタル情報取得プログラムP16b、サービス提供実績日取得プログラムP16c、仮実績作成プログラムP16d、実績有帳票作成プログラムP16e、および帳票送信プログラムP16fを備える。各種プログラム処理については後述する。
端末10にインストールされた専用プログラム(サーバ20にアクセスするプログラムなど)に基づいて、プロセッサ122がサーバ20に情報要求処理等を行い、ネットワークNを通じて適宜各種プログラムやデータを入手する。
本実施形態において、スキャナ62により取得する画像データや、顔認証装置30により取得するデータは、サーバ20上に保管される。
サーバ20は介護サービス施設内に配設されるサーバであっても良いし、クラウドサービスにより提供されるものであっても良い。
入出力部16は、端末10において、何らかの入力を受け付ける装置(入力部)と、何らかの出力を行う装置(出力部)とをまとめて呼称するものである。
なお便宜上、端末10の出力部のうち、画像等を表示する表示部を表示部162とする。
入力部がタッチパネルの場合、入力部はタッチスクリーンなど、画像などを表示する表示部(表示部162)の表面に配置される。この場合、入力部16は、表示部162に表示される各種操作キーに対応した、ユーザのタッチ位置を特定し、当該操作キーの入力を受け付ける。
表示装置として例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのディスプレイが挙げられる。また、家庭用のテレビジョン受像機などであっても良い。
図3に示すように、通信制御部18は、端末10と、ほかのコンピュータ等の各種外部ハードウェアとの間で通信を行うための装置である。ほかのコンピュータとは例えば、後述するサーバ20などである。通信制御部18は、端末10をネットワークNに接続する。
本実施形態における通信制御部18の通信方式は有線LANであるが、通信方式は特に限定されるものではなく、有線でも無線でも良い。有線であれば、例えばIEEE802.3(例えばバス型やスター型の有線LAN)やIEEE802.5(例えばリング型の有線LAN)で規定される通信方式、無線であれば、例えば赤外線通信などの光通信のほか、IEEE802.11(例えばWi-Fi)やIEEE802.15(例えばブルートゥース(登録商標)、BLE(ブルートゥース(登録商標)ローエナジー)など)で規定される通信方式などを適宜用いることができる。
サーバ20は、ネットワークNを通じて端末10と接続するコンピュータである。帳票作成システム1の稼働により得られるデータを保管し、端末10からの要求に応じて当該データを送信するなどの機能を有する。
また、本実施形態においてサーバ20は、端末10のプロセッサ122からの要求に応じてOCR処理を実行し、その結果をプロセッサ122に返す機能を備える。
なお、端末10と説明が重複する箇所については説明を適宜省略する。
記憶部24は、記憶装置であり、プログラム格納部24aとデータ格納部24bを備える。
通信制御部28は、例えばネットワークNへのアクセスを制御するなど、外部の装置と通信を行うための制御装置である。通信制御部28は例えば、バイタル情報測定装置40からのバイタル情報など、各主装置からの各種データを取得する際に、その通信を制御する。
プロセッサ222は、OCR処理を実行する。つまり、OCRプログラムP2は、プロセッサ222によるOCR処理の実行により、コンピュータをOCR手段として機能させる。
またこのとき、プロセッサ222を備えるサーバ20の制御部22は、OCR部としても機能する。
すなわち、本実施形態の帳票作成システム1において、サーバ20は保険証画像データD102やサービス提供票画像データD222にOCR処理を実行して、保険証テキストデータD104やサービス提供票テキストデータD224をそれぞれ取得する。
そして、端末10のプロセッサ122は、その保険証テキストデータD104やサービス提供票テキストデータD224をサーバ20から取得する。
ただし、OCR処理の対象となる画像データがサーバ20に格納されることから、OCRプログラムP2もサーバ20に格納しておくことで処理が早くなる。よって、OCRプログラムP2はサーバ20に格納されていることが好ましい。
顔認証装置30は、介護サービス施設への来訪者(以下「来訪者」とする。)の顔に関するデータを取得し、登録されている人物であるかを認証する装置である。来訪者は、サービス利用者に限らず、職員や配送業者などを含む。顔認証装置30は、介護サービス施設内、例えば部屋の入口や、介護サービス施設の玄関口などに配設される。
本実施形態において、顔認証装置30のプロセッサ322は、当該来訪者がサービス利用者であるか否かを判断する。
また、顔認証装置30が顔認証を行った時刻を、プロセッサ122がサービス利用開始時間として取得する。
なお本実施形態において、顔認証サーバは上述したサーバ20とは別のサーバであるが、サーバ20に顔認証サーバの機能を持たせても良い。
記憶部34は、プログラムやデータなどの情報を記憶する。
入力部として例えば、撮影により画像情報を取得するカメラ362や、体温情報および顔の凹凸情報などを取得するセンサ364が挙げられる。
また、出力部として例えば、表示部368が挙げられる。表示部368は、顔認証時、カメラ362が映している顔の画像をモニタに表示し、さらに認証結果などを表示する。
また、顔認証装置30とネットワークNを通じて通信可能な顔認証サーバには、サービス利用者の顔写真(登録画像)や骨格情報などを含む登録データがあらかじめ登録されている。
撮影により得られる照合データと、顔認証サーバに記憶されている登録データとを比較することで、顔認証装置30は来訪者がサービス利用者であるかどうか判断し、認証する。
このサービス利用者であるかどうかの判断は、登録データと照合データがどれくらい一致するかにより判断する。すなわち、顔認証装置30は、登録データと照合データの一致度をスコア化して判定する。
本実施形態で用いる顔認証装置30は3D認証方式である。3D認証は、平面的な画像照合のみならず、赤外線を利用して顔の骨格や凹凸なども認識して照合データを作成し、顔認証サーバに登録されている登録データと比較する。
また、センサ364が人を感知したときに顔認証サーバ(不図示)との通信が確立されるが、これに限られるものではない。顔認証サーバとの通信確立のタイミングは、製品により異なる。
これにより介護サービス施設は、来訪者のうち、発熱している者などの早期発見が可能になる。
また表示部368は、認証結果、例えば顔認証に成功したこと、などを表示することができる。
バイタル情報測定装置40は、サービス利用者のバイタル情報を取得する装置である。本実施形態において、バイタル情報測定装置40は、ネットワーク通信機能を有する血圧計(以下「血圧計42」とする。)と、同じくネットワーク通信機能を有するパルスオキシメーター(以下「パルスオキシメーター44」とする。)である。なお図2には、血圧計42のみが描画されている。
血圧計42は、血圧測定部422と、脈拍測定部424と、血圧等情報送信部426を備える。血圧計42は、血圧測定部422や脈拍測定部424で測定した血圧や脈拍の情報を、血圧等情報送信部426によりサーバ20に送信する。
本実施形態における介護サービスの現場において、血圧情報や脈拍情報の取得は必須の項目である。
パルスオキシメーター44は、プローブを備える測定部442と、情報送信部444を備える。本実施形態において、パルスオキシメーター44は、測定部442で測定した動脈血酸素飽和度の情報を、情報送信部444によりサーバ20に送信する。
ただし、通信方式はこれに限られるものではない。通信方式は有線、無線を問わず、例えば上述した通信制御部18で例示したものを用いても良い。また上記のほか、低消費電力、短距離の通信方式であるZigBee(登録商標)や、matter(登録商標)などを用いても良い。
また、ネットワーク通信機能を有するパルスオキシメーター44として、例えばオムロン株式会社製のパルスオキシメーターHPO-300Tが挙げられる。
つまり、顔認証装置30はバイタル情報測定装置40として機能するともいえるが、本実施形態において、サービス利用者の来訪と紐づけられるのは血圧計からの血圧情報である。
また、配設箇所次第であるが、顔認証装置30は利用する者はサービス利用者とは限らない。しかし、血圧測定まで行う者はサービス利用者である可能性が高い。よって、来訪者がサービス利用者であることをより確実に認識できることから、バイタル情報測定装置40はネットワーク通信機能を有する血圧計(血圧計42)であることが好ましい。
つまり、血圧計42とパルスオキシメーター44の双方からバイタル情報を取得して、プロセッサ122がサービス利用者の来訪を認識できることがより好ましい。職員のデータ取得やデータ入力の負担がより軽減され、またサービス利用者の本人確認がより確実になるためである。
ファクシミリ50は、帳票作成システム1を主に利用する介護事業所が、居宅介護支援事業所からサービス提供票を受け取るため、または、介護事業所が作成したサービス提供票を居宅介護支援事業所に送信するための装置である。
本実施形態において、ファクシミリ50はネットワークNを通じて情報を送受信するインターネットファクシミリである。インターネットファクシミリは、電話回線(ファクシミリ回線)を用いるファクシミリ(以下「電話回線ファクシミリ」とする。)と比べ、データ送受信により適している。
ただし、ファクシミリ50はこれに限られるものではなく、電話回線ファクシミリを用いても良い。
画像取得装置60は、保険証などの(紙媒体)書類を読み込み、画像データを取得する装置である。本実施形態において、画像取得装置60はスキャナである(以下「スキャナ62」とする。)。
図3に示すように、画像取得装置60はネットワークNに接続されており、読み取った画像情報をサーバ20に送信する。
よって、画像取得手段は介護サービス施設のスキャナ62に限られない。例えば、必要な画像がメールなどで送られてくる場合などは、その画像をサーバ20でOCR処理すれば良く、この場合スキャナ62は必須ではない。
また、端末10のプロセッサ122は、上記顔認証情報とバイタル情報とにより、サービス利用者が介護サービス施設に来訪していることを確認し、サービス提供実績を記録する。
プロセッサ122は、これらの情報を基に、帳票、特にサービス提供票を作成することができる。
また、プロセッサ122は、作成した(実績を記載した)サービス提供票を、ファクシミリ50(インターネットファクシミリ)を通じて外部、例えば居宅介護支援事業所などに送ることができる。
また、職員の手作業で行われることが一般的な介護サービスにおける帳票作成業務について、帳票作成システム1は自動化することができるため、職員の作業負担、例えばバイタル情報の取得や得られた情報の入力負担を大きく低減する。
<帳票作成処理>
本実施形態の帳票作成システム1において行われるプログラム処理について、フローチャート(図4~図7)を用いて説明する。
本実施形態において、プロセッサ122は、帳票作成プログラムP1に基づき、帳票作成処理を行う。
また、図中において、数字を含む円記号(例えば図6における、数字1を内包する円記号)は結合子であり、前の処理からの続きであることを示す。
図4は、本実施形態における保険証データ取得処理を示すフローチャートである。
保険証データ取得プログラムP12は、プロセッサ122による保険証データ取得処理の実行により、コンピュータを保険証データ取得手段として機能させる。
またこのとき、プロセッサ122を備える端末10の制御部12は、保険証データ取得部としても機能する。
保険証画像データD102は、サービス利用者の保険証を、例えばスキャナ62で読み込むことにより生成され、その後サーバ20に保存されているものである。
プロセッサ122は、そのサーバ20に保存された保険証画像データD102についてOCR処理を実行させ、保険証に記載されている所定の情報をテキストデータ(以下「保険証テキストデータD104」とする。)として取得する。
プロセッサ122は、点線Tで囲まれた部分の情報をテキストデータ(文字データ)として取得することができる。
なお、図8において、複数の読み取り箇所(点線部分)があるが、符号Tは一か所にのみ記載している。
なお、「要介護状態区分」を「介護度」と記載する場合がある。
介護保険証の書式は全国で共通しているため、枠の位置関係を一度設定すると、他の市町村等の介護保険証についても、OCRプログラムP2を適用することが可能である。
なお、OCRプログラムP2の読み取り方法はこれに限られるものではなく、公知の方法を適宜用いても良い。
この変換は、サービスコード表データD30に基づいて行われる。サービスコード表データD30は、サーバ20に保管されている。
以下、サービスコード表データD30の個々の項目について説明する。
算定項目は、少なくともサービス提供時間の項目と、介護度の項目とを含む。
また算定項目のうち、介護度のデータは、保険証画像データD102のOCR処理により、サービス利用者ごとにプロセッサ122が取得する。
なおこのとき、図9に示すように、サービス種類コードは、通所介護の「15」、項目コードは「2241」である。
さらに、同通所介護サービスにおいて、サービス提供時間が6時間以上7時間未満の介護サービス施設で、介護度が要介護1の場合は「通所介護(ローマ数字1)41」、要介護2の場合は「通所介護(ローマ数字1)42」である。
つまり、保険証をOCR処理することにより、プロセッサ122はサービス利用者の介護度を取得する。そしてプロセッサ122は、サービスコード表データD30により、サービス内容略称を取得する。
プロセッサ122は、後述する実績ありの帳票作成の際などに、このサービス内容略称をサービス提供票の「サービス内容」欄に入力する。
また、サービスコードのうち、項目コードは、算定項目の内容で定まる4桁の数字である。
例えば、上述したサービス提供時間が3時間以上4時間未満の介護サービス施設であり、かつ介護度が要介護1の場合において、介護費の区分が「イ.通常規模型通所介護費」という区分であればサービス内容略称が「通所介護(ローマ数字1)11」である。
一方、介護費の区分が「ロ.大規模型通所介護費(1)」という区分であれば、サービス内容略称が「通所介護(ローマ数字2)11」となる。
本実施形態において、個人データD10は項目ごとに、利用者マスタD12や介護保険証マスタD14に保存される。
詳細はデータの項目で述べるが、利用者マスタD12はサービス利用者の基本情報(氏名、住所、生年月日、性別等)などを含み、介護保険証マスタD14は、サービス利用者の介護保険証の有効期限や認定日などを含む。
利用者マスタD12は、保険証データを取得するときにプロセッサ122が作成しても良いし、職員の入力等によりあらかじめ作成されていても良い。
図5は、本実施形態におけるサービス提供予定日取得処理を示すフローチャートである。
サービス提供予定日取得プログラムP14は、プロセッサ122によるサービス提供予定日取得処理の実行により、コンピュータをサービス提供予定日取得手段として機能させる。
またこのとき、プロセッサ122を備える端末10の制御部12は、サービス提供予定日取得部としても機能する。
サービス提供票画像データD222は、サービス提供票を、例えばスキャナなどで読み込むことにより生成され、その後サーバ20に保存されているものである。
サーバ20はOCR処理により、この「1」が記載されている部分を読み取る。これにより、端末10のプロセッサ122は、サーバ20からサービス提供予定日を取得することができる。
ただし、サービス提供票画像データD222のサーバ20への格納方法はこれに限られない。例えば、居宅介護支援事業所から介護事業所に、紙で送られてきたサービス提供予定日を記入済みのサービス提供票を、介護事業所のスキャナ62で読み取ってサービス提供票画像データD222とし、当該データをサーバ20に格納しても良い。
提供票予定データD22はサービス提供予定日データのほか、データ作成日や利用者IDを含む。また、これ以外にも、サービス利用者に関する情報を含む。例えば、サービス利用者の食事情報や入浴情報などである。
図6は、本実施形態における実績作成処理を示すフローチャートである。
実績作成プログラムP16は、プロセッサ122による実績作成処理の実行により、コンピュータを実績作成手段として機能させる。
またこのとき、プロセッサ122を備える端末10の制御部12は、実績作成部としても機能する。
つまり、実績作成プログラムP16は、これらの各処理の実行により、コンピュータを、顔認証情報取得手段(下記ステップ21参照)、バイタル情報取得手段(ステップ23参照)、サービス提供実績日取得手段(ステップ27参照)、仮実績作成手段(ステップ29参照)、実績有帳票作成手段(ステップ32参照)、そして帳票送信手段(ステップ34参照)として機能させる。
以下それぞれについて説明する。
プロセッサ122は、顔認証情報をサーバ20から取得する(ステップ21:顔認証情報取得処理)。
一方、顔認証情報が取得できない場合(ステップ22No)、例えば配送業者のように来訪者がサービス利用者ではないなどの場合、プロセッサ122は実績作成処理を終了する。
一方、図6に示すように、バイタル情報が取得できない場合(ステップ23No)、プロセッサ122は、バイタル情報が取得できるまで待機する。
例えば、顔認証情報の取得からある一定の時間内にプロセッサ122がバイタル情報が取得できない場合、終了処理を行うようにしても良いし、かつ/または、出力部17(パソコンのモニタなど)にエラー表示を行うようにしても良い(不図示)。
介護保険証マスタD14が格納されている場合(ステップ25Yes)、プロセッサ122はその介護保険証マスタD14から必要なデータを取得する(ステップ26)。
つまり、プロセッサ122は、サービス利用者の顔認証情報およびバイタル情報を取得することにより、サービス利用者の来訪を判断し、サービス提供実績日を取得する。
例えば本実施形態において、サービス提供実績日データを作成するとは、サービス提供票における「実績」欄の、サービス提供日に該当する日付に数字の「1」を入力することである。
ただし、サービス提供実績日データの作成・保存方法はこれに限られない。
介護保険証が無い場合とは、例えば、介護保険の認定待ちである場合や、介護度が確定していない場合などで、サービス利用者に介護保険証が発行されていない場合である。
本実施形態の帳票作成システム1は、OCR処理で「未確定」や「暫定」の文字を読み取った場合、自動的に仮実績を作成するケースと判断して処理を進める(次項・ステップ29:仮実績作成処理)。これにより、サービス利用者が遅滞なく介護サービスを受けることができる。
なお、後日サービス利用者などにより保険証が提示された場合、プロセッサ122は、保険証を取得した旨記録し(保険証待ち解除)、介護保険証マスタD14を作成する。
この場合、つまり仮サービス提供票データD24が格納されていない場合(ステップ28No)、プロセッサ122は、この旨のフラグを立てる(ステップ30)。つまり、サービス利用者が来訪して介護事業所はサービスを提供しているが、仮サービス提供票データD24も介護保険証マスタD14も無いことを示すフラグである。
フラグを立てた後、プロセッサ122は仮実績を入力する(ステップ29)。後日サービス利用者から介護事業所が介護保険証を入手し、プロセッサ122が介護保険証マスタD14を作成するなどした場合に、プロセッサ122は当該フラグを消去する。
これにより、仮サービス提供票がない場合であっても、サービス利用者が遅滞なく介護サービスを受けることができる。
プロセッサ122は、顔認証情報の取得をもって、提供票予定データD22から提供票実績データD26を作成する(図12参照)。
なお、本実施形態における提供票実績データD26において、サービス提供実績日と、利用者IDおよび日付が紐づく。
また、提供票実績データD26は、職員により(追加的に)入力されているデータがあればそのデータも含んでよい。
同様に、実績に係るデータとは、例えばサービス提供実績日データである。
繰り返しになるが、実績ありの帳票は、(1)保険証のOCR処理により取得しているデータ(保険証データ)、(2)サービス提供予定日データなどの、サービス提供票のOCR処理により取得しているデータ、および、(3)サービス提供実績日データなどの、サービス提供実績に係るデータ、に基づいて作成される。
また、帳票作成のタイミングについても、必要なデータを蓄積しておき、後述の帳票送信前の任意のタイミングでプロセッサ122が帳票を作成しても良い。
概説すると、当該処理の日付が、介護事業所が定める所定の日付、例えば月末などである場合(ステップ33Yes)、介護事業所は、1か月分のサービス提供票を居宅介護支援事業所にインターネットファクシミリ(ファクシミリ50)にて送信し(ステップ34:帳票送信処理)、実績作成処理を終了する。
一方、当該処理の日付が、介護事業所が定める所定の日付で無い場合(ステップ33No)、プロセッサ122は実績作成処理を終了する。
例えば、月末が31日である月において、今回のサービス提供日(実績作成処理日)が26日であり、次回のサービス提供予定日が翌月2日である場合、プロセッサ122は帳票送信処理を行う。
ただし、帳票送信処理のタイミングはこれに限られない。例えば、帳票送信処理のフローは実績作成処理とは分離し、月末の所定の時刻が到来した場合に、プロセッサ122が蓄積した当該月の帳票をまとめて送信指示する方法などでも良い。
またプロセッサ122は、提供票実績データD26に基づき、実績を記載したサービス提供票を作成する(ステップ32:実績有帳票作成処理)。
つまり、本実施形態の帳票作成システム1は、顔認証情報のみではなく、バイタル情報を取得することをもって、サービス利用者が施設に来訪していることを判断する。
さらに、プロセッサ122は、作成した帳票を一定の周期、例えば月ごとに、居宅介護支援事業所に送信する(ステップ34:帳票送信処理)。
図7は、本実施形態における顔認証処理を示すフローチャートである。図6に示すように、顔認証処理は、上記実績作成処理におけるサブルーチンである。
顔認証装置30のプロセッサ322は、顔認証装置の記憶部34に格納されている顔認証プログラムP3により、顔認証処理を実行する。つまり、プロセッサ322は、コンピュータを顔認証手段として機能させる。
また、端末10のプロセッサ122は、その顔認証処理で得られた(サーバ20に格納された)顔認証情報を取得する処理(顔認証情報取得処理)を実行する。つまり、プロセッサ122は、コンピュータを顔認証情報取得手段として機能させる。
なお、以下の図7の説明において、顔認証装置30の起動と、顔認証装置30と顔認証サーバとの通信の確立は既に済んでいるものとする。
さらに顔認証装置30は、体温測定部366により来訪者の体温を測定し、体温情報を取得する(ステップ41)。
一方、照合データと登録データの一致度が一定未満の場合、プロセッサ322は、登録が無い旨の表示を表示部368に表示し(ステップ45)、顔認証処理を終了する(リターン)。
なお、例えば認証が成功した場合、顔認証装置30は、扉を開錠するなどの機能を備えていても良い。
本人拒否が生じて実績作成処理が終了した場合、プロセッサ122は職員の入力を受け付けて処理を先に進めても良い。
また逆に、他人受入が生じてプロセスが進んでしまった場合、プロセッサ122は職員の入力を受け付けて認証情報を取り消しても良い。
他人受入の場合、血圧情報取得時や、サービス提供実績の入力時にエラーが生じたことを確認することができる。例えば、血圧計に表示される氏名情報が異なること、サービス提供予定日ではないことなどである。
まず、プロセッサ122は、保険証データについてOCR処理を行うことで、保険証データを取得する。また、プロセッサ122は、サービスコード表データD30に基づいて、介護区分情報からサービス内容略称を取得する。このサービス内容略称は帳票作成に用いられる。
これらの処理により、帳票作成システム1は、サービス利用者のサービス提供予定日と実績を自動的に記録し、またその際、サービス提供開始時間なども自動的に取得する。
また、帳票作成システム1は、顔認証情報とバイタル情報をもってサービス利用者本人の来訪を認識するため、介護サービス提供時における人の誤認を大幅に低減する利点がある。
また、帳票の作成にあたり、サービス利用者とサービス提供者のどちらにも負担をかけないという利点がある。
以下、図を用いてユーザーインターフェースについて説明する。
当該インターフェースは、ユーザが端末10にインストールされている帳票作成システム1を動作させるためのソフトウェアを起動し、操作することにより、表示部162(ディスプレイ)に表示されるユーザーインターフェースの一部である。
ユーザーインターフェースとして「利用者」画面(UI-1)や「通所(介護)」画面(UI-2)などがあり、取得した情報を、プロセッサ122が端末10の表示部162に視覚的に見易く表示する。つまり、プロセッサ122はユーザにグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を提供する。GUIにより、ユーザは直感的にソフトウェアの操作を行うことができる。
またプロセッサ122は、アイコン表示部UI-14に「基本情報」、「食事」、「通所」、「終了」などのアイコンを表示する。ユーザがマウスなどを操作して画面に表示されるポインタで当該アイコンをクリックすることにより、プロセッサ122は各アイコンに応じた画面に表示を切り替える。本実施形態において、主に項目表示部UI-16の内容が切り替わる。
また、「基本情報」アイコンが選択されていることが視認しやすいように、プロセッサ122は当該アイコンを他のアイコンと異なるように表示する(図10中の斜線)。
また、ユーザが「終了」アイコンをクリックすると、プロセッサ122は利用者画面UI-1の表示を終了する。
これらのデータのうち、例えばサービス利用者の氏名、年齢、生年月日、性別、住所、介護度の情報は、個人データD10、特に利用者マスタD12に含まれるデータに基づく。
図10と重複する部分については説明を省略する。
またプロセッサ122は、アイコン表示部UI-24に「予定表」、「提供票」、「利用者」、「終了」などのアイコンを表示する。
そのほか、図面では省略しているが、月ごとのサービス提供票に係る情報は、保険者確認印や変更後要介護状態区分変更日、前月までの短期入所利用日数などの情報を含む。
上述したように、居宅介護支援事業所から送られてくるサービス提供票には、サービスを提供する日付の「予定」欄に「1」が記入されている。サーバ20はOCR処理により、この「1」が記載されている部分を読み取り、端末10のプロセッサ122はサービス提供予定日を取得する。本実施形態において、プロセッサ122は、この予定日の情報を、月間サービス計画及びサービスの記録欄(UI-262)の「予定」欄に入力する(「1」を入力する)。
また、ユーザが「終了」アイコンをクリックすると、プロセッサ122は通所画面UI-2の表示を終了する。
本実施形態の帳票作成システム1が備えるデータについて以下説明する。本実施形態において、これらのデータは主としてサーバ20が格納しているが、これに限られるのものではなく、端末10が格納してもよい。
また、以下は本実施形態に係るデータについて説明するためのものであり、帳票作成システム1は下記以外のデータを含んでもよい。また、以下のデータ構造は一例であり、これに限られるものではない。
ただし、以下において、「マスタ」と「データ」の語について厳密な区分けを行わず、データについて、マスタと記述する場合やデータと記述する場合がある。
また簡単のため、データベースについても単にデータと表現する。
なお、保険証の読み取り位置に係る位置マスタについては説明済みなので省略する。
個人データD10は、サービス利用者個人に係る情報を含むデータである。本実施形態において、個人データD10は、サービス利用者の基本情報に係る利用者マスタD12と、サービス利用者の介護保険証に係る介護保険証マスタD14を含む。
なお、利用者IDに限らず、例えば氏名など、利用者マスタD12と介護保険証マスタD14に含まれるデータは重複があっても良い。
サービス利用者の基本情報は、保険証テキストデータD104からプロセッサ122が取得する。またサービス利用者の基本情報は、必要に応じて、職員の入力によって補足される。
なお、介護保険証マスタD14に含まれるデータは、介護保険証の有効期限ごと(更新ごと)に追加され、蓄積される。よって、利用者マスタD12と、介護保険証マスタD14とは、1:Nの関係にある。
提供票データD20は、サービス提供票に係るデータである。本実施形態において、提供票データD20として、提供票予定データD22と提供票実績データD26があり、プロセッサ122は、提供票予定データD22に実績等を追加して提供票実績データD26を作成する。ただし、提供票予定データD22は提供票実績データD26として上書きされるわけではなく、プロセッサ122はどちらのデータも保存する。
提供票データD20、すなわち提供票予定データD22、提供票実績データD26、および仮サービス提供票データD24のいずれも、利用者ごとに一意の利用者IDを含む。
例えば、利用者マスタD12は、利用者ID、サービス利用者の基本情報、サービスコードのほか、職員がマニュアルで追加する、サービス利用者の食事や入力に関するデータを含む。
提供票予定データD22は、個人データD10とサービス提供票テキストデータD224に含まれるデータに基づき作成されるデータである。
提供票予定データD22は、データ作成日のほか、利用者ID、サービスコード、サービス利用者の入浴データ、サービス提供予定日データなどを含む。
また、提供票実績データD26は、バイタル情報と、サービス提供実績日データを含む。上述したフローチャートの説明の該当箇所(ステップ31)も参照されたい。
さらに、提供票実績データD26は、サービス利用者の食事データを含む。
本実施形態において、サービス利用者が介護保険証を入手したあとにおいて、プロセッサ122は仮サービス提供票データD24のデータから提供票実績データD26を作成する。
サービスコード表データD30は、上述したように、介護度などの算定項目やサービス内容略称やサービスコードを含み、算定項目からサービス内容略称やサービスコードを得るための表データである。データの内容については図9を参照されたい。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
この場合、サービス提供日ではない日に介護サービス施設に来ていることを、サービス利用者が容易に気づくことができる。
(1)請求項1の発明は、コンピュータを帳票作成手段として機能させる、介護サービスにおける帳票作成プログラムであって、
前記帳票作成手段は、
保険証のOCR処理による保険証データを取得する保険証データ取得手段と、
介護サービスのサービス提供予定日を取得するサービス提供予定日取得手段と、
サービス利用者の顔認証情報およびバイタル情報を取得することにより、当該サービス利用者の来訪を判断し、介護サービスのサービス提供実績日を取得するサービス提供実績日取得手段と、
少なくとも、前記保険証データ、前記サービス提供予定日、および前記サービス提供実績日から、帳票を作成する実績有帳票作成手段と、
を備えることを特徴とする、介護サービスにおける帳票作成プログラムを提供する。
(2)請求項2の発明は、前記バイタル情報が、少なくとも血圧情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の介護サービスにおける帳票作成プログラムを提供する。
この場合、来訪者がサービス利用者であることをより確実に認識できる利点がある。血圧測定まで行う者は通常介護サービスのサービス利用者であるためである。また、介護サービスの現場において、血圧情報の取得は必須の項目であることから、バイタル情報は血圧情報を含むことがより好ましい。
(3)請求項3の発明は、前記帳票作成手段において、前記保険証データが取得できない場合でも、仮実績を作成して処理を進める仮実績作成手段を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の介護サービスにおける帳票作成プログラムを提供する。
この場合、サービス利用者が保険証を取得していない場合でも、サービス提供者は遅滞なくサービスを提供することができるという利点がある。
(4)請求項4の発明は、前記帳票作成手段が、さらに、前記実績を含む帳票を外部に送信する帳票送信手段を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の介護サービスにおける帳票作成プログラムを提供する。
この場合、帳票を外部へ送信することができるため、ユーザは作成した帳票を印刷してファクシミリで送る、といった作業を行うことを要しないため、さらに実務に即した帳票作成プログラムを提供することができる。
(5)請求項5の発明は、帳票作成部を備える端末、顔認証装置、およびネットワーク通信機能を有する血圧計を備え、
前記帳票作成部は、
保険証のOCR処理による保険証データを取得する保険証データ取得部と、
介護サービスのサービス提供予定日を取得するサービス提供予定日取得部と、
前記顔認証装置が取得する顔認証情報および前記血圧計が取得する血圧情報を取得することにより、サービス利用者の来訪を判断し、介護サービスのサービス提供実績日を取得するサービス提供実績日取得部と、
少なくとも前記保険証データ、前記サービス提供予定日、および前記サービス提供実績日から、実績を含む帳票を作成する実績有帳票作成部と、
を備えることを特徴とする、介護サービスにおける帳票作成システムを提供する。
10 端末
12 制御部
122 プロセッサ
124 ROM
126 RAM
128 計時部
130 帳票作成部
132 保険証データ取得部
134 サービス提供予定日取得部
134a 提供票予定データ作成部
136 実績作成部
136a 顔認証情報取得部
136b バイタル情報取得部
136c サービス提供実績日取得部
136d 仮実績作成部
136e 実績有帳票作成部
136f 帳票送信部
14 記憶部
14a プログラム格納部
14b データ格納部
16 入出力部
162 表示部
18 通信制御部
20 サーバ
22 制御部
222 プロセッサ
24 記憶部
24a プログラム格納部
24b データ格納部
26 入出力部
28 通信制御部
30 顔認証装置
32 制御部
322 プロセッサ
34 記憶部
34a プログラム格納部
36 入出力部
362 カメラ
364 センサ
366 体温測定部
368 表示部
38 通信制御部
40 バイタル情報測定装置
42 血圧計
422 血圧測定部
424 脈拍測定部
426 血圧等情報送信部
44 パルスオキシメーター
442 測定部
444 情報送信部
50 ファクシミリ
60 画像取得装置
62 スキャナ
N ネットワーク
P1 帳票作成プログラム
P12 保険証データ取得プログラム
P14 サービス提供予定日取得プログラム
P14a 提供票予定データ作成プログラム
P16 実績作成プログラム
P16a 顔認証情報取得プログラム
P16b バイタル情報取得プログラム
P16c サービス提供実績日取得プログラム
P16d 仮実績作成プログラム
P16e 実績有帳票作成プログラム
P16f 帳票送信プログラム
P2 OCRプログラム
P3 顔認証プログラム
UI-1 利用者画面
UI-12 画面表示部
UI-14 アイコン表示部
UI-16 項目表示部
UI-2 通所(介護)画面
UI-22 画面表示部
UI-24 アイコン表示部
UI-26 項目表示部
UI-262 月間サービス計画及びサービスの記録欄
D10 個人データ
D102 保険証画像データ
D104 保険証テキストデータ
D12 利用者マスタ
D14 介護保険証マスタ
D20 提供票データ
D22 提供票予定データ
D222 サービス提供票画像データ
D224 サービス提供票テキストデータ
D24 仮サービス提供票データ
D26 提供票実績データ
D30 サービスコード表データ
Claims (5)
- コンピュータを帳票作成手段として機能させる、介護サービスにおける帳票作成プログラムであって、
前記帳票作成手段は、
保険証のOCR処理による保険証データを取得する保険証データ取得手段と、
介護サービスのサービス提供予定日を取得するサービス提供予定日取得手段と、
サービス利用者の顔認証情報およびバイタル情報を取得することにより、当該サービス利用者の来訪を判断し、介護サービスのサービス提供実績日を取得するサービス提供実績日取得手段と、
少なくとも、前記保険証データ、前記サービス提供予定日、および前記サービス提供実績日から、帳票を作成する実績有帳票作成手段と、
を備えることを特徴とする、介護サービスにおける帳票作成プログラム。 - 前記バイタル情報が、少なくとも血圧情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の介護サービスにおける帳票作成プログラム。
- 前記帳票作成手段において、前記保険証データが取得できない場合でも、仮実績を作成して処理を進める仮実績作成手段を備えることを特徴とする、
請求項1または2に記載の介護サービスにおける帳票作成プログラム。 - 前記帳票作成手段が、さらに、前記実績有帳票作成手段で作成している帳票を外部に送信する帳票送信手段を備えることを特徴とする、
請求項1または2に記載の介護サービスにおける帳票作成プログラム。
- 帳票作成部を備える端末、顔認証装置、およびネットワーク通信機能を有する血圧計を備え、
前記帳票作成部は、
保険証のOCR処理による保険証データを取得する保険証データ取得部と、
介護サービスのサービス提供予定日を取得するサービス提供予定日取得部と、
前記顔認証装置が取得する顔認証情報および前記血圧計が取得する血圧情報を取得することにより、サービス利用者の来訪を判断し、介護サービスのサービス提供実績日を取得するサービス提供実績日取得部と、
少なくとも前記保険証データ、前記サービス提供予定日、および前記サービス提供実績日から、実績を含む帳票を作成する実績有帳票作成部と、
を備えることを特徴とする、介護サービスにおける帳票作成システム。
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