JP2008027093A - 医療行為支援方法および医療行為支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】看護の行為を適切に実行できるように、看護の行為を管理する。
【解決手段】操作装置62は、患者に対する医療行為の実施内容を受けつける。記録部60は、受けつけた実施内容を記録する。管理部56は、記録部60にて記録した実施内容のうち、評価に関する評価データを抽出する。また、管理部56は、抽出した評価データを編集領域に追加し、医療行為の実施結果のまとめを編集する。記録部60は、管理部56にて行った編集結果を記録する。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療行為支援技術に関し、特に看護行為を管理する医療行為支援方法および医療行為支援装置に関する。
病院では、さまざまな疾病の患者に対する看護がなされている。一般的に、看護行為は、患者別、疾病別の各種看護行為に関する看護計画にもとづいてなされている。このような状況のもと、正確な看護行為がなされるために、看護計画の実行結果が記録として残る方が望ましい。そのため、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)は、看護計画を表示し、表示された看護計画をもとになされた看護行為の結果を受けつける。さらに、PCは、受けつけた結果を記録する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−108661号公報
看護師による業務フローは、患者の情報を収集し、患者のもつ看護問題を抽出することによって開始される。また、看護師は、看護問題に対する看護計画を作成し、看護計画にもとづいて看護行為を実行すると、その結果を記録する。さらに、看護師は、患者が退院する際に、看護サマリを作成する。ここで、看護サマリとは、入院時の記録内容のまとめであり、次回の入院時に今回の入院での内容を把握するために使用されたり、転院時に転院先の病院において状況を早く把握してもらうために使用される。このような看護サマリには、看護記録などの入院中の情報をもれなく記載されていることが要求される。しかしながら、実際には、各看護師が個人にまかされた方法で看護サマリに記載していることが多い。そのため、看護サマリの品質が一定にならない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、必須の情報が記載された一定の品質を有する看護サマリを作成する医療行為支援技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の医療行為支援装置は、患者に対する医療行為の実施内容を受けつける入力部と、入力部において受けつけた実施内容を記録する第1記録部と、第1記録部において記録した実施内容のうち、評価に関する評価データを抽出する抽出部と、抽出部において抽出した評価データを編集領域に追加し、医療行為の実施結果のまとめを編集する編集部と、編集部zによる編集結果を記録する第2記録部と、を備える。
この態様によると、実施結果のまとめを作成する際に、編集領域に評価データを追加するので、実施結果のまとめに自動的に評価データを追加でき、必須の情報が記載された一定の品質を有する実施結果のまとめを作成できる。
第1記録部は、医療行為を実施すべき患者に対する問題も記録しており、抽出部は、第1記録部に記録した患者に対する問題のうち、未解決の残問題データを抽出し、編集部は、抽出部において抽出した残問題データを編集領域に追加してもよい。この場合、残問題データも追加するので、将来的に解決すべき患者に対する問題を明示できる。
患者の医療行為におけるステータスを確認する確認部をさらに備えてもよい。編集部は、確認部の確認結果が退院時の場合に、評価データを編集領域に追加し、確認部の確認結果が退院時以外の場合に、評価データに加えて残問題データも編集領域に追加してもよい。この場合、編集領域に追加するデータの種類をステータスに応じて変更するので、ステータスに適した実施結果のまとめを作成できる。
編集部における編集領域に追加された残問題データをそれ以外の表示内容よりも強調して表示する表示部をさらに備えてもよい。この場合、残問題データをそれ以外の表示内容よりも強調して表示するので、残問題データに対して注意を喚起できる。
医療行為の実施結果のまとめの作成に必要な項目を管理する管理部をさらに備えてもよい。編集部は、編集領域に既に追加したデータと管理部において管理している必要な項目とを比較し、未追加の項目の追加を促す。この場合、未追加の項目の追加を促すので、未追加の項目がまとめに追加されないことを抑制できる。
本発明の別の態様は、医療行為支援方法である。この方法は、患者に対する医療行為の実施内容を受けつけるステップと、受けつけた実施内容を記録するステップと、記録した実施内容のうち、評価に関する評価データを抽出するステップと、抽出した評価データを編集領域に追加し、医療行為の実施結果のまとめを編集するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、必須の情報が記載された一定の品質を有する看護サマリを作成できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、患者に対して実行した看護行為および患者に対して実行すべき看護行為を管理する看護情報管理システムに関する。看護情報管理システムは、ナースステーション等に設置されるPC、看護師に携帯されるPDA、看護情報管理システムにおいて使用されるデータを記録するサーバを含み、それらはLANによって接続されている。本実施例に係る看護情報管理システムは、主として、以下に示すような特徴を有する。
一つめは、看護に対して複数の段階を規定し、それぞれの段階を関連させながら、看護を管理する。さらに複数の段階は、サイクリックになるように構成されているので、過去の看護の実施内容を考慮しつつ、将来の看護の実施内容を決定できる。二つめは、複数の段階における看護の内容を一覧できるように、PCの画面を構成する。看護師は、看護を実行する際にPDAを使用するが、それ以外の場面において基本的にPCを使用している。上記のように画面を構成することによって、複数の段階のそれぞれを対応づけながら、看護の内容を確認できる。さらに、これと関連して、画面に表示する内容には、看護に対して重要なものが選択されている。
三つめは、複数の段階のうちの隣接するふたつの段階は、関連性を有するべきであるので、関連性を有する部分について、一方を確定すれば、その内容が他方に自動的に反映されるような処理を実行する。その結果、他方の入力が支援されるので、入力の負荷と入力のミスを低減できる。四つめは、患者の回復の予定と、実際の回復とが乖離している場合に、その要因も入力する。その乖離の要因を解析することによって、看護の内容を改善できる。五つめは、既に記録されている看護項目の実施結果をもとに、入院時の記録内容のまとめである看護サマリの初期編集内容を作成する。さらに、看護師は、初期編集内容を編集することによって、最終的な看護サマリを作成する。看護サマリの初期編集内容が自動的に作成されることによって、看護サマリに対する一定の品質が維持される。
また、本実施例に係る看護情報管理システムは、以上の特徴によって、適切な看護の行為を提供することを目的とする。これには、次のような背景がある。医療制度の改革によって、病院において、収支の管理が必要になっている。病院の経営を考慮すれば、病院は、支出を抑えたい傾向にある。なお、医療制度において、患者の入院期間が長くなるほど、病院の支出が増加する。そのため、入院期間が適切な期間になるように病院の看護の行為を適切なものに改善し、患者の入院期間を短くすることが望まれる。これは、病院の立場だけでなく、患者の立場からも同様である。
以下、看護情報管理システムを説明するが、説明を明確にするために、ここでは、全体を7つの部分に分割する。すなわち、(1)において看護情報管理システムの全体の概要を説明し、(2)から(7)において看護情報管理システムに含まれる各部を説明する。
(1.全体構成)
管理情報管理システムの構成を説明する前に、看護情報管理システムにおいて規定されている用語を説明する。「看護問題」は、看護の対象とすべき症状を示し、看護師の主体的な活動によって解決されるべき課題に相当する。看護問題の一例は、「再出血と処置に対する不安がある」、「吐血、下血により、快適な環境が維持できない」、「多量の吐血、下血により、精神的動揺がある」等であり、患者の回復の程度に影響を及ぼす可能性のある課題である。また、看護問題が複数の項目を含んでいる場合、それぞれを「看護問題の項目」と示す。
「看護計画」は、患者に対する看護の方針を示し、看護の予定に相当する。看護計画は目標を阻む看護問題に対し、これを解決するための計画、解決したときの期待される効果または目標とする患者の状態、評価の4項目からなる。目標は、一つの看護問題に対して、期待される状態を示し、望ましい患者の状態に相当する。目標の一例は、「疾病を受容し、かつ、共存していくことができる」、「長期療養の必要性を理解し、治療に積極的に参加することができる」、「セルフケアへの意識と意欲を持ち、症状にあった日常生活行動がとれる」である。
計画は、観察計画(OP)、ケア計画(CP)、教育・指導計画(EP)を含み、OPはどのような経過をたどっているかを判断するための観察項目を示し、CPは看護ケア、治療、処置等を示し、EPは問題予防、軽減、解決に自ら立ち向かうために必要な知識、方法、技術等に関する教育や指導を示す。OPの一例は、「上気道の閉塞、夜間の呼吸苦(舌根沈下・いびき様呼吸)」、「呼吸の状態(数、深さ、リズム、胸郭の運動、努力様呼吸の有無)」であり、CPの一例は、「胸郭の運動に負担がかからない体位とする」、「咳嗽を促し、痰喀出時は腹部を両手で固定し援助する」であり、EPの一例は、「患者、家族に病状を説明し、協力を得る」である。
「看護項目」は、患者に対する看護の内容を示す。看護項目は、看護計画に含まれており、前述の計画に相当する。ここで、看護項目は、前述の計画に含まれたOP、CP、EPを含む。なお、それ以外のものであってもよく、実際に看護師のよって実行されるべき内容であればよい。
ここでの課題は、以下のように示されてもよい。看護内容を適切なものにするために、看護の内容とその結果との対応を明らかにしたい。また、看護内容の管理におけるミスを低減したい。また、記録された看護内容の改ざんを防止したい。また、記録された看護内容に対する修正作業に関して、看護師の責任を明確にしたい。また、患者の入院期間を短くしたい。
図1は、本発明の実施例に係る看護情報管理システム10である。看護情報管理システム10は、サーバ12、PCサブシステム14と総称される第1PCサブシステム14a、第KPCサブシステム14k、PDAサブシステム16と総称される第1PDAサブシステム16a、第LPDAサブシステム16l、LAN18を含む。また、第1PCサブシステム14aは、PC20と総称される第1PC20a、第NPC20nを含み、第1PDAサブシステム16aは、AP(Access Point)24、PDA22と総称される第1PDA22a、第MPDA22mを含む。図面の明瞭性のために、第1PCサブシステム14aと第1PDAサブシステム16a以外は、PCサブシステム14やPDAサブシステム16の構成の記載を省略した。しかしながら、それらの構成は、第1PCサブシステム14aと第1PDAサブシステム16aと同様になっているものとする。
PCサブシステム14は、例えば、ナースステーションに設けられており、複数のPC20を含む。PCサブシステム14のそれぞれは、LAN18を介して互いに接続されており、PC20のそれぞれも互いに接続されている。看護師等の医療スタッフは、PC20が設置されているナースステーションにおいて、データの入力やデータの参照、確認等を行う。PC20は、看護師に対して、看護問題の項目の作成を支援しつつ、作成された看護問題の項目をもとに、看護計画の作成を支援し、作成された看護計画に含まれる看護項目の実施を指示する。
ここで、「看護問題の項目」は、看護問題が複数の項目を含む場合に、それぞれの看護問題の項目に対応する。また、「看護問題の項目の作成の支援」と「看護計画の作成の支援」とは、看護師が看護問題と看護計画を作成する際に、PC20がその作成を助けるような処理を実行することに相当する。詳細は後述するが、患者に対して作成された看護問題の項目をもとに、データベースを検索することによって、看護計画の作成を支援する。ここで、データベースには、看護問題に含まれるべき複数種類の項目のそれぞれに予め対応づけた看護計画の項目が含まれている。
PDAサブシステム16は、病室、診察室、手術室等の看護の実施場所に設けられており、AP24とPDA22を含む。PDAサブシステム16において、PDA22とAP24は、無線LANによって接続されている。また、PDAサブシステム16は、LAN18を介して、PCサブシステム14に接続されている。PDA22は、タッチパネル等によるデータの入力手段、入力されたデータに対するCPU等の処理手段、データの記憶手段、処理されたデータ等を表示する表示手段等の通常のPDAの機能を有する。さらに、PDA22は、無線LANによる通信機能、識別情報の読み取り手段として例えば、識別コードの読み取りを可能とする識別コードリーダとを有する。識別情報の読み取り手段としては、光学的に文字を読み込むOCR(Optical Character Reader)や、文字や図形を画像として読み込む画像スキャナ、無線による通信で識別情報を読み込むことができるトランスポンダ等であってもよく、さらに識別情報はユーザによって入力されてもよい。
PDA22は、無線LANによる通信機能を備えているので、AP24によって提供されるサービスエリア内において、LAN18にアクセスできる。その結果、PDA22は、PC20やサーバ12にアクセスし、看護計画の項目を取得し、取得した看護計画の項目をPDA22の表示装置に表示する。看護師は、PDA22の表示装置に表示された看護計画の項目を確認し、看護計画の項目にしたがって、看護を実行する。さらに、PDA22には、看護師によって、看護項目の実施結果が入力される。PDA22は、入力した実施結果をPC20に対して送信する。
PC20は、PDA22から実施結果を受けつける。さらに、PC20には、看護師によって、看護項目の実施結果に対する評価が入力される。「評価」は、患者に対する主観的および客観的な評価を含む。その詳細は後述する。PC20は、入力された評価と、PDA22を介して入力された実施結果とをメモリに記録する。また、PC20は、メモリに記録された実施結果のうち、所定の条件を満たす実施結果を選択してから、画面の一部の領域に表示する。画面の一部の領域に実施結果が表示され、その他の領域には、別の情報、例えば、看護問題や看護計画が表示される。
さらに、PC20は、評価を入力しつつ、看護項目の実施結果と、実施を指示した看護項目における目標とが乖離する場合に、乖離の要因に関する情報(以下、「バリアンス要因」という)も入力し、これを入力された評価に対応づけながら記録する。ここで、バリアンス要因は、実施結果が目標よりもよい結果を示している場合(以下、「正のバリアンス」という)と、実施結果が目標よりも悪い結果を示している場合(以下、「負のバリアンス」という)を含む。また、実施結果が目標よりもよい結果を示している場合とは、予め定められた退院予定日よりも実際の退院予定日が早くなる場合に相当する。すなわち、回復が予定よりも早い場合を示す。
サーバ12は、看護情報管理システム10において使用されるデータを記憶する。ここでは、サーバ12として、ひとつのものを想定しているが、サーバ12は看護情報管理システム10において複数設けられていてもよい。その際、サーバ12は、PCサブシステム14に含まれていてもよく、さらに、複数のサーバ12によって、階層構造が形成されていてもよい。なお、以下の説明において、説明を簡潔にするために、PC20とPDA22との間において、データが通信されるものとして説明する。しかしながら、このようなデータは、サーバ12を介しながら、PC20とPDA22との間において通信されてもよい。また、サーバ12において記録されるデータの内容と、PC20において記録されるデータの内容には、周知の技術によって、同一になるような処理が施されてもよい。ここでは、説明を省略する。
なお、PCサブシステム14、PDAサブシステム16は、より具体的には注射等のオーダの登録等が行われる外来システム、病棟システム、注射等のオーダの登録により薬剤払い出し等を行う薬剤部門システム、医療行為に対する会計処理等を行う医事システム、看護師により混注等を行うナース(ステーション)システム等に対応する。本実施例は、ナースシステムを対象にする。特に、看護師が看護行為を行うナースシステムおよび病棟システムにおいては、各看護師がPDA22を携帯し、看護師は、看護行為の実施場所、具体的には入院している患者のベッドサイドまで行き、その場所でその看護行為に関するデータの入出力を行う。その結果、看護情報管理システム10によって、看護行為の状況が、リアルタイムに記録されたり、把握される。
図2は、PC20の構成を示す。PC20は、問題作成支援部30、第1データベース32、計画作成支援部34、第2データベース36、指示部38、第3データベース40、制御部42、画面作成部44、選択部46、保持部48、入力制御部50、通信部52、修正部54、管理部56、集計部58を含む。また、管理部56は、記録部60を含む。さらに、PC20は、操作装置62、表示装置64を接続する。
表示装置64は、所定の情報を表示する。また、表示装置64は、PC20と一体的に構成されていてもよい。画面作成部44は、表示装置64に表示すべき画面を生成する。画面作成部44は、表示すべき画面を生成するための情報を制御部42から受けつける。本実施例において、画面作成部44によって生成される画面は、看護の複数の段階におけるそれぞれの内容を一覧できるように構成されている。当該画面の構成は、後述する。
操作装置62は、看護師によって操作され、所定の情報をPC20に入力する。操作装置62は、キーボードやマウス等によって構成されている。また、操作装置62も、PC20と一体的に構成されていてもよい。入力制御部50は、操作装置62によって入力された情報を受けつける。さらに、入力制御部50は、受けつけた情報を制御部42に出力する。一般的に、看護師は、表示装置64に表示された画面を確認しながら、操作装置62を使用して、所定の情報を入力する。そのため、操作装置62によって入力された情報が画面のどの部分に対応するかを認識するために、入力制御部50は、画面作成部44から、画面の構成に関する情報を受けつける。
通信部52は、図1のLAN18に接続し、LAN18を介して、サーバ12、他のPC20、PDA22と通信する。通信部52は、送信すべき情報を制御部42から受けつけ、受信した情報を制御部42に出力する。また、通信部52は、PC20とサーバ12との間のデータの同期を実現するために、PDA22と所定のタイミングにおいて通信する。制御部42は、PC20に含まれる構成要素間において、所定の情報の入出力を制御する。すなわち、制御部42は、ひとつの構成要素から情報を受けつけ、別の構成要素に情報を出力する。また、ひとつの構成要素と別の構成要素は、実現すべき機能に応じて、適宜切りかえられるものとする。そのため、制御部42は、スイッチの機能を有する。以下、説明を明瞭にするために、ひとつの構成要素と別の構成要素の動作を説明し、制御部42の動作については説明を省略する。
問題作成支援部30は、患者に対し、看護問題の項目の作成を支援する。問題作成支援部30は、第1データベース32と連携しながら、表示装置64に看護問題を作成するための選択肢を出力する。これに続いて、問題作成支援部30は、操作装置62から、選択された選択肢を受けつける。さらに、以上の操作を繰り返し実行することによって、最終的に、看護問題の項目を作成を支援する。また、問題作成支援部30は、作成した看護問題の項目に対するコメントを受けつける。問題作成支援部30は、作成した看護問題の項目を計画作成支援部34や記録部60に出力する。当該出力は、制御部42および管理部56を介するようになされる。
計画作成支援部34は、作成された看護問題の項目をもとに、看護計画の作成を支援する。計画作成支援部34は、作成された看護問題の項目によって、第2データベース36を検索することによって、作成された看護問題の項目に対応した看護計画を抽出する。ここで、第2データベース36に含まれるデータの内容は、後述する。また、計画作成支援部34は、抽出した看護計画を表示装置64にて表示する。さらに、計画作成支援部34は、作成した看護計画に対するコメントを受けつける。計画作成支援部34は、作成した看護計画を記録部60に出力する。
指示部38は、第3データベース40と連携しながら、作成された看護計画に含まれる看護項目の実施を指示する。指示部38は、通信部52を介して、看護項目の実施の指示をPDA22に送信する。また、指示部38は、看護項目の実施の指示を表示装置64に表示してもよい。指示した看護項目が看護師によって実施されると、看護師はその結果をPDA22に入力し、PDA22は、看護項目の実施結果を通信部52に送信する。通信部52は、看護項目の実施結果を受けつけると、記録部60に出力する。さらに、記録部60に記憶された看護結果は、表示装置64に表示される。その際、選択部46と保持部48によって、表示装置64に表示すべき看護結果が選択される。
操作装置62に、看護師が看護項目の実施結果に対する評価を入力する。入力された評価は、記録部60に記録される。管理部56は、記録部60に記憶された看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価のうち、互いに対応する項目を一連の識別子によって関連づける。すなわち、識別子として、例えば、ひとつの看護問題の項目に対して「#1」を付与すれば、当該看護問題の項目に対応した看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価にも「#1」が付与される。その結果、画面作成部44では、看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価が一体的にひとつの画面に含まれるように、画面が作成される。さらに、記録部60には、入力された評価に連携して、新たな看護計画が入力される。入力された看護計画に続く処理は、これまで記載した処理と同様であるので、説明を省略する。なお、記録部60は、所定の情報を記憶する機能を有していればよく、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)を含む。さらに、物理的に複数の媒体、例えば、ひとつのハードディスクとひとつのRAMによって構成されていてもよい。ここでは、説明を簡潔にするために、それらを区別しない。
修正部54は、記録部60に記憶された看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価のうちの少なくともひとつに対する修正を受けつける。その際、第三者による改ざんを防止するために、修正部54は、修正の履歴を消去不可能に管理する。例えば、修正の履歴を管理するが、その際に、修正の日時、修正者も合わせて管理する。
操作装置62には、評価が入力される際に、バリアンス要因が入力される場合もある。バリアンス要因に関しては、後述するが、記録部60は、看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価に対応づけながら、バリアンス要因を記録する。また、集計部58は、記録部60に記録されたバリアンス要因に対して、所定の集計処理を施す。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、記録部60に記録された看護情報のデータ構造を示す。図は、ひとりの患者に対する看護情報に対応するが、記録部60には複数の患者に対する看護情報が記憶されている。看護情報は、識別番号欄100、看護問題欄102、看護計画欄104、実施結果欄106、看護記録欄108、バリアンス要因欄110を含む。識別番号欄100には、管理部56によって付与される識別番号が記録されている。看護問題欄102、看護計画欄104、実施結果欄106、看護記録欄108、バリアンス要因欄110には、所定の識別番号に対応した看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価、バリアンス要因がそれぞれ記録されている。看護計画欄104、実施結果欄106、看護記録欄108、バリアンス要因欄110に含まれる情報の内容は、後述する。
図4は、看護情報管理システム10における看護情報の管理手順を示すフローチャートである。フローチャートにおける各ステップが、看護に対して規定された複数の段階のそれぞれに対応する。管理部56は、患者選択段階を実行する(S10)。患者選択段階とは、記録部60に記憶された複数の患者の情報から、処理の対象とすべきひとりの情報を選択する段階に相当する。その際、看護師は、操作装置62を使用して、ひとりの患者を選択する。問題作成支援部30は、問題作成段階を実行する(S12)。問題作成段階とは、看護問題の項目を作成する段階に相当する。計画作成支援部34は、計画作成段階を実行する(S14)。計画作成段階とは、看護計画を作成する段階に相当する。指示部38は、オーダ段階を実行する(S16)。オーダ段階とは、看護項目の実施を指示する段階に相当する。その際に、オーダの発行がなされ、PDA22に対して看護項目の内容が出力される。
看護師は、看護行為段階を実行する(S18)。看護行為段階は、主として、人為的な作業の段階に相当する。PDA22と記録部60は、実施結果記録段階を実行する(S20)。実施結果記録段階とは、看護師がPDA22に実施結果を入力し、それを通信部52が受信してから、記録部60が実施結果を記録する段階に相当する。記録部60は、評価記録段階を実行する(S22)。評価記録段階とは、操作装置62を介して、記録部60が評価とバリアンス要因を記録する段階に相当する。またその際に、管理部56は、看護計画を終了するかどうかの入力を受けつける。計画が終了すれば(S24のY)、処理を終了する。計画が終了しなければ(S24のN)、管理部56等は、フィードバック段階を実行する(S26)。フィードバック段階とは、ステップ14からの処理を繰り返し実行する段階に相当する。その際、看護計画が修正されたり、新たな看護計画が追加されてもよい。
以上の構成による看護情報管理システム10の動作を説明する。看護師は、ナースステーションに設置されたPC20を操作し、看護対象となる患者を選択する。看護師は、PC20において、看護問題の項目を作成し、PC20は、作成した看護問題の項目にもとづいて、看護計画を作成する。看護師は、看護計画に含まれる看護項目を参照しながら、PC20からサーバ12にオーダを発行する。オーダは、PDA22にも送信される。看護師は、病室において、PDA22に表示された看護項目を確認しつつ、看護行為を実施する。さらに、看護師は、看護行為の実施結果をPDA22に入力し、PDA22は、PC20に実施結果を送信する。看護師は、再びナースステーションに戻り、PC20を使用して、評価を入力する。PC20は、PDA22から受けつけた実施結果と、評価を対応づけながら記録する。また、評価にもとづいて、看護計画を追加する。
以上の構成によれば、看護に対して複数の段階を規定し、複数の段階のそれぞれを関連づけながら管理するので、看護の内容と看護結果との関係を明確にできる。また、看護の内容と看護結果との関係が明確になるので、所定の看護結果をもたらすための看護の内容を把握できる。また、より適切な看護の内容に改善できる。また、看護の内容を改善できるので、患者の入院期間を短くできる。また、患者の入院期間を短くできるので、患者にとって望ましくなる。また、看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、評価のうち、互いに対応する項目を一連の識別子によって関連づけるので、これらの項目の管理におけるミスを低減できる。また、これらの項目の管理を容易にできる。また、修正履歴を消去不可能に管理するので、改ざんを防止できる。また、修正によって、看護に不都合が生じた場合に、当該修正を特定できる。また、修正に対する看護師の注意を促せる。また、修正に関して、看護師の責任分担を明確にできる。
また、記録される看護行為の実施時刻と、実際の看護行為の実施の時刻との間の差異が小さくなるので、看護行為の記録や把握を正確にできる。また、看護師は、看護行為の実施場所において、看護行為の作業予定の内容をPDAによって確認するので、看護行為の正確性を向上できる。また、看護師は、看護行為の実施場所において、直ちに実施結果を入力するので、入力が正確になる。また、看護師は、PDAによって、看護行為の内容を任意の場所および時間に確認するので、看護行為を円滑に行える。また、看護師は、看護行為の内容が変更されるような場合においても、実施場所においてPDAを使用し、看護を行う前に変更内容を確認することによって、看護行為の内容の変更にも対処できる。また、看護情報管理システムは、看護行為の実施結果を正確に記録するので、管理者等は、その後の記録されたデータの解析によって、より適切な状態になるようにシステムを改善できる。
(2.患者選択)
患者選択は、図4のステップ10に相当する。ここでの課題は、以下のように示されてもよい。患者の選択を簡易に行いたい。また、患者の選択を正確に行いたい。ここで、看護選択のために、図2の画面作成部44、表示装置64、操作装置62、入力制御部50、制御部42、管理部56、記録部60が、主に使用される。
記録部60は、患者情報を記録する。図5は、記録部60に記録された患者情報のデータ構造を示す。患者情報は、患者ID欄112、患者名欄114、性別欄116、年齢欄118、入院日欄120、退院予定日欄122、在院日数欄124、コメント欄126を含む。患者ID欄112は、患者に付与された識別番号を記録し、患者名欄114は、患者の氏名を記録する。性別欄116は、患者の性別を記録し、年齢欄118は、患者の年齢を記録する。また、入院日欄120は、患者の入院日を記録し、退院予定日欄122は、患者の退院予定日を記録し、在院日数欄124は、患者の在院日数を記録する。コメント欄126は、患者に対するコメントを記録する。記録部60に記録される患者情報は、これら以外の情報を含んでいてもよく、例えば、家族構成、職業、病棟などの患者の基本的なプロフィールと、患者の病歴、入院前の生活習慣、来院までの経緯や日常の動作、心理的側面であってもよい。
画面作成部44は、表示装置64に、記録部60に記録された患者情報の一覧を表示させる。入力制御部50は、操作装置62から、患者情報からひとりの患者を選択する指示を受けつける。管理部56は、入力制御部50によって受けつけた指示にもとづいて、記録部60からひとりの患者に対する患者情報および看護情報を選択する。
図6は、PC20における患者情報の選択手順を示すフローチャートである。管理部56は、記録部60に記録された患者情報の一覧を出力する(S30)。画面作成部44は、表示装置64に、患者情報の一覧を表示させる(S32)。図7は、表示装置64に表示された患者選択段階での画面を示す。画面の上部に、患者選択ボタン200、計画立案ボタン202、オーダ発行ボタン204、記録・評価ボタン206が配置されており、患者選択の段階においては、患者選択ボタン200が選択されている。画面は、病室欄208、患者ID欄210、患者名欄212、性別欄214、年齢欄216、入院日欄218、退院予定日欄220、在院日数欄222、コメント欄224を含む。これらの内容は、記録部60に記録された患者情報に対応する。
図6に戻る。操作装置62によって患者が選択されなければ(S34のN)、選択されるまで待ち状態になる。一方、操作装置62によって患者が選択されれば(S34のY)、入力制御部50は選択の情報を受けつける。図7において、看護師は、操作装置62を使用しながら、ひとりの患者である「東京 太郎」を選択している。図6に戻る。選択された患者に対する看護情報が記録部60にあれば(S36のY)、管理部56は、対応する看護情報を読み出す(S38)。一方、選択された患者に対する看護情報が記録部60になければ(S36のN)、管理部56は、看護情報を新規作成する(S40)。
以上の構成によるPC20の動作を説明する。看護師は、表示装置64に表示された患者情報の一覧から看護の対象とすべき患者を決定する。看護師は、操作装置62を操作して、決定した患者を選択する。その後、表示装置64には、選択した患者のための看護情報が表示される。
以上の構成によれば、表示装置に表示された一覧から、看護の対象になるべき患者を選択するので、選択の処理を容易にできる。また、表示装置に表示された一覧から、看護の対象になるべき患者を選択するので、選択の処理を正確にできる。また、看護の管理に使用する画面と、患者を選択するための画面が、ボタンを押すことによって切りかえられるので、両者の切りかえを容易にできる。
(3.看護問題・看護計画の作成)
看護問題・看護計画の作成は、図4のステップ12、およびステップ14に相当する。ここでの課題は、以下のように示されてもよい。看護問題の作成を容易に行いたい。また、看護問題の作成を正確に行いたい。また、患者のそれぞれに対応した看護問題を作成したい。また、看護計画の作成を容易に行いたい。また、看護計画の作成を正確に行いたい。また、患者のそれぞれに対応した看護計画を作成したい。ここで、看護問題・看護計画の作成のために、図2の画面作成部44、表示装置64、操作装置62、入力制御部50、制御部42、管理部56、記録部60、問題作成支援部30、第1データベース32、計画作成支援部34、第2データベース36が、主に使用される。
問題作成支援部30は、患者に対し、看護問題の項目の作成を支援する。問題作成支援部30は、看護問題の項目の作成を支援するために、第1データベース32に含まれる看護問題データベースを使用する。図8は、第1データベース32に含まれる看護問題データベースのデータ構造を示す。看護問題データベースは、診療科欄130、疾患欄132、看護問題欄134、看護問題コード欄136を含む。診療科欄130は、病院において医療の対象とする複数の診療科を記録する。複数の診療科は、例えば、「消化器科」、「小児科」を含む。疾患欄132は、複数の診療科のそれぞれに対して、各診療科が診療すべき複数の疾患を記録する。
例えば、消化器科の診療科に対応して、食道炎、大腸癌等の疾患が記録される。看護問題欄134は、複数の疾患のそれぞれに対して、看護問題に含まれるべき複数種類の項目を記録する。例えば、大腸癌に対応して、「吐血、下血による出血性ショックに陥る危険性がある」等が記録される。看護問題に含まれるべき複数種類の項目のそれぞれには、識別子として、看護問題コードが付与されている。看護問題コード欄136は、看護問題に含まれるべき複数種類の項目のそれぞれに対応した看護問題コードを記録する。以上のように、診療科、疾患、看護問題の項目が対応づけられている。すなわち、看護問題データベースは、複数の診療科にわたって、看護問題に含まれるべき複数種類の項目を規定している。
図2に戻る。問題作成支援部30は、画面作成部44と表示装置64を介して、複数種類の項目を統括的に看護師に提示し、さらに操作装置62と入力制御部50を介して、看護師に看護問題の項目を選択させる。ここで、統括的とは、複数種類の項目を診療科や疾患によってまとめることに対応し、複数種類の項目を所定のカテゴリにまとめることに対応する。より具体的に説明すれば、以下の通りになる。問題作成支援部30は、画面作成部44と表示装置64を介して、複数の診療科を看護師に提示してから、操作装置62と入力制御部50を介して、看護師から診療科の選択に関する指示を受けつける。
問題作成支援部30は、看護師によって選択された診療科に対応した複数の疾患名を第1データベース32から抽出し、画面作成部44と表示装置64を介して、抽出した複数の疾患名を看護師に提示する。さらに、問題作成支援部30は、操作装置62と入力制御部50を介して、看護師から疾患名の選択に関する指示を受ける。問題作成支援部30は、看護師によって選択された疾患名に対応した複数種類の項目を第1データベース32から抽出し、画面作成部44と表示装置64を介して、抽出した複数種類の項目を看護師に提示する。最終的に、問題作成支援部30は、操作装置62と入力制御部50を介して、看護師から項目の選択に関する指示を受け、看護師によって選択された項目に対応した看護問題コードを第1データベース32から抽出する。以上の処理の結果、問題作成支援部30は、作成された看護問題コードを計画作成支援部34に出力する。
以上のごとく、第1データベース32は、看護問題に含まれるべき複数種類の項目を定型文としてそれぞれ記憶しており、問題作成支援部30は、看護師に定型文のいずれかを選択させる。さらに、問題作成支援部30は、自由記述欄を看護師に対して提示する。この自由記述欄は、定型文に対するコメントを記述するための欄に相当する。患者に対する看護問題の項目は、一意に決定できない場合もあり、その場合に、コメントの記述がなされる。管理部56は、看護師によって入力された自由記述欄のコメントと、選択された定型文とを関連づける。関連づけた自由記述欄のコメントは、定型文とともに、記録部60に記憶される。すなわち、図3の看護問題欄102に記憶される。
図2に戻る。計画作成支援部34は、患者に対して作成された看護問題コードをもとに、第2データベース36に含まれた看護計画データベースを検索することによって、看護計画の作成を支援する。ここで、看護計画データベースには、看護問題に含まれるべき複数種類の項目のそれぞれに予め対応づけた看護計画の項目が含まれる。図9は、第2データベース36に含まれる看護計画データベースのデータ構造を示す。看護計画データベースは、看護問題コード欄140、目標欄142、計画欄144を含む。看護問題コード欄140は、看護問題に含まれるべき複数の項目のそれぞれに対応した看護問題コードを記録する。目標欄142は、看護問題コードに対応した目標を記録する。目標には、例えば、「出血を早期に発見し重篤なショック状態に陥らない」等が記録される。計画欄144には、目標に対応した計画が記録される。なお、目標と計画が、看護問題コードに対応するともいえる。計画は、前述のごとく、OP、CP、EPに分類されている。
以上のごとく、第2データベース36は、看護計画の項目を定型文としてそれぞれ記憶しており、計画作成支援部34は、問題作成支援部30において選択された看護問題コードに応じて、定型文のいずれかを選択させる。さらに、計画作成支援部34は、自由記述欄を看護師に対して提示する。この自由記述欄は、定型文に対するコメントを記述するための欄に相当する。患者に対する看護計画の項目は、一意に決定できない場合もあり、その場合に、コメントの記述がなされる。管理部56は、看護師によって入力された自由記述欄のコメントと、選択された定型文とを関連づける。関連づけた自由記述欄のコメントは、定型文とともに、記録部60に記憶される。すなわち、図3の看護計画欄104に記憶される。
図2に戻る。画面作成部44は、問題作成支援部30、計画作成支援部34、後述する実施結果および評価の表示のために提供すべきそれぞれのGUIを表示装置64の画面に表示させる。以下、問題作成支援部30のために提供すべきGUIを「問題リスト」とよび、計画作成支援部34のために提供すべきGUIを「看護計画」とよび、実施結果および評価の表示のために提供すべきGUIを「看護記録」とよぶ。ここで、「看護記録」のために、管理部56が動作する。なお、看護記録の入力には、通信部52、入力制御部50、操作装置62が使用される。画面作成部44は、問題リスト、看護計画、看護記録を単一の画面内に構成する。すなわち、看護師に対して、看護問題、看護計画、実施結果、評価が一覧可能になるような画面を提供する。
また、画面作成部44は、看護記録のうち、実施結果の表示のために提供すべきGUIを表示させる領域の一部分に、評価の表示のために提供すべきGUIを表示させる。すなわち、実施結果と評価の対応が明確になるような画面を提供する。さらに、評価は、患者の現状に関する情報も含んでおり、画面作成部44において、評価の表示のために提供すべきGUIを表示させる領域が、患者の状態に関する情報に対応した領域と、患者の状態に関する情報以外の評価に対応した領域とに分割されて構成されている。
ここで、評価は、経過記録の記録様式のひとつである「SOAP形式」に対応している。「S(Subjective)」は、患者の主観的な訴えに対応し、看護問題に関連した患者の発言そのままか、それに準じた内容に相当する。すなわち、Sは、患者についての主観的な情報といえる。例えば、「(身体を)拭いてもらおうかな」、「パジャマも着替える」である。「O(Objective)」は、検査結果やバイタルなどの数値、看護師の客観的な観察・事実にもとづく内容に対応する。すなわち、Oは、患者についての客観的な情報といえる。例えば、「回診のとき、下肢・上肢、前胸部を拭くことができなかったため、皮膚が少しべとついている」、「左上下肢の麻痺に加え治療に伴う行動制限により、自分で清潔行動がとれず、着替えることもできない」である。
「A(Assessment)」は、SやOに対する看護師の判断や思考過程に対応する。すなわち、Aは、看護師による評価といえる。例えば、「皮膚の汚染・湿潤が放置されると褥瘡発生のリスクが高まる」である。「P(Plan)」は、Aにもとづく今後の予定や計画に対応する。すなわち、Pは、今後の看護計画といえる。例えば、「(1)上肢・下肢・前胸部の清拭を行う、(2)皮膚の状態を観察する、(3)清拭後、下着・寝衣交換を行う」である。患者の状態に関する情報とは、SOAP形式におけるSとOに対応し、患者の状態に関する情報以外の評価とは、SOAP形式におけるAとPに対応する。
画面作成部44は、問題作成支援部30の動作と連携して、画面上において、複数の診療科を表示すべき第1領域、複数の疾患を表示すべき第2領域、看護問題に含まれるべき複数種類の項目を表示すべき第3領域を規定する。これらの内容は、前述の説明に対応する。第1領域から第3領域は、画面上において、互いに重ならない領域であり、その大きさ、位置等は任意のものでよい。診療科、疾患、項目の対応を明確にするために、第1領域から第3領域は、隣接するように配置されてもよい。さらに、画面作成部44は、第1領域に複数の診療科を表示する。操作装置62を介して、看護師によって、第1領域に表示された複数の診療科のいずれかが選択されると、画面作成部44は、選択された診療科に対応した複数の疾患を第2領域に表示する。操作装置62を介して、看護師によって、第2領域に表示された複数の疾患のいずれかが選択されると、画面作成部44は、選択された疾患に対応した複数種類の項目を第3領域に表示する。
画面作成部44は、計画作成支援部34の動作と連係して、画面上の看護計画に情報を表示する。すなわち、計画作成支援部34が、患者に対して作成された看護問題の項目をもとに、第2データベース36を検索すれば、画面作成部44は、看護計画に割り当てられた領域に検索結果を表示する。
図10は、PC20における看護問題と看護計画の作成手順を示すフローチャートである。画面作成部44は、表示装置64に、初期画面を表示させる。図11は、表示装置64に表示された計画立案段階での初期画面を示す。図7と同様に、患者選択ボタン200から記録・評価ボタン206が表示されているが、ここでは、計画立案ボタン202が選択されている。また、画面上に、問題リスト欄230、看護計画欄232、看護記録欄234が表示されており、これらは前述の問題リスト、看護計画、看護記録に対応する。図示のごとく、問題リスト、看護計画、看護記録が一覧可能なように配置されている。図10に戻る。問題作成支援部30は、表示装置64に複数の診療科を提示する(S50)。看護師によって、操作装置62を介して、診療科が選択される(S52)。
続いて、問題作成支援部30は、表示装置64に複数の疾患を提示する(S54)。看護師によって、操作装置62を介して、疾患が選択される(S56)。さらに、問題作成支援部30は、表示装置64に看護問題の複数種類の項目を提示する(S58)。看護師によって、操作装置62を介して、看護問題の項目が選択される(S60)。図12は、表示装置64に表示された看護問題選択の画面を示す。画面の中央に、看護問題選択ウインドウ240が表示される。看護問題選択ウインドウ240は、診療科欄242、疾患欄244、看護問題欄246を含み、これらは前述の第1領域から第3領域に対応する。
図は、ステップ60の状態に対応し、既に診療科欄242のうちの「消化器科」が選択され、疾患欄244のうちの「大腸癌」が選択されている。また、看護問題選択ウインドウ240のうちのいずれかが選択されている状態である。なお、ステップ50の段階においては、疾患欄244と看護問題欄246に何も表示されておらず、ステップ54の段階においては、看護問題欄246に何も表示されていない。すなわち、ひとつの選択肢が選択されると、それに続く選択肢が表示される。
図10に戻る。看護問題の項目が選択されれば、計画作成支援部34は、第2データベース36を検索しながら、看護計画を選択する(S62)。図13は、表示装置64に表示された看護計画の入力後の画面を示す。問題リスト欄230に看護問題の項目が表示され、看護計画欄232に看護計画の項目が表示されている。ここで、「#1」等は、看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価のうち、互いに対応する項目を対応づける識別子に対応する。図10に戻る。管理部56は、看護問題のコメントの入力を促し、看護問題のコメントがあれば(S64のY)、看護師は、操作装置62を使用してコメントを入力する(S66)。
管理部56は、看護問題の項目とコメントを対応づけて(S68)、記録部60に記録する。なお、看護問題のコメントがなければ(S64のN)、これらの処理を実行しない。図14は、表示装置64に表示された看護問題のコメントの追加画面を示す。画面の中央部分に看護問題用自由記述ウインドウ250が表示されている。看護師は、看護問題用自由記述ウインドウ250に含まれるコメント欄にコメントを入力する。図15は、表示装置64に表示された看護問題のコメントの入力後の画面を示す。問題リスト欄230の「#1」の問題の欄に、コメントが入力される。
図10に戻る。看護計画のコメントがあれば(S70のY)、看護師は、操作装置62を使用してコメントを入力する(S72)。管理部56は、看護計画の項目とコメントを対応づけて(S74)、記録部60に記録する。なお、看護計画のコメントがなければ(S70のN)、これらの処理を実行しない。図16は、表示装置64に表示された看護計画の編集画面を示す。画面の中央部分に看護計画編集ウインドウ260が表示されている。看護計画編集ウインドウ260は、定型記述欄262、自由記述欄264を含む。看護師は、定型記述欄262に対して、所定の指示を入力することによって、既に入力した看護計画の項目を編集する。また、看護師は、自由記述欄264にコメントを入力する。図17は、表示装置64に表示された看護計画の編集後の画面を示す。看護計画欄232の「#1」における計画の中に、「(その他)」として、コメントが入力されている。
以上の構成によるPC20の動作を説明する。看護師は、表示装置64に表示された看護問題に含まれるべき複数種類の項目から、操作装置62を介して、該当すべき看護問題の項目を選択する。PC20は、選択された看護問題の項目に対応した看護計画の項目を選択し、選択した看護問題の項目を表示装置64に表示する。さらに、看護師は、操作装置62を使用しながら、看護問題に対するコメントと、看護計画に対するコメントとを入力する。PC20は、作成した看護問題の項目、看護計画の項目、およびそれらに対するコメントを関連づけて、記録部60に記録する。
以上の構成によれば、看護問題を作成する際に、予め規定された項目の中から選択するので、看護問題の作成を容易にできる。また、看護問題の作成におけるミスを低減できる。また、看護問題は、複数の段階によって規定されており、複数の段階のうちのひとつが選択されると、その次の段階の選択の候補が表示されるので、選択の処理が明確になり、選択のミスを低減できる。また、複数の段階がひとつの画面上に隣接するように配置されるので、それらの関連性を明確にできる。また、看護問題を作成する際に、予め規定された項目だけでなく、コメントも追加できるので、患者のそれぞれに適した看護問題を作成できる。
また、看護問題の項目と看護計画の項目を対応づけたデータベースを参照しつつ、看護問題の項目から看護計画の項目を選択するので、看護計画の作成を容易にできる。また、看護計画の項目が予め規定されているので、看護計画の作成におけるミスを低減できる。また、看護計画を作成する際に、予め規定された項目だけでなく、コメントも追加できるので、患者のそれぞれに適した看護計画を作成できる。また、看護問題、看護計画、実施結果、評価をひとつの画面上に配置させるので、それらの関連性を明確にできる。また、対応が明確になるので、看護行為の正確性を向上できる。また、実施結果を表示すべき領域の一部に、評価を表示するので、実施結果と評価の関連性を明確にできる。また、評価を表示すべき領域には、患者の現状に関する情報と、それ以外の評価を対応づけながら表示するので、それらの関連性を明確にできる。
(4.オーダ発行)
オーダ発行は、図4のステップ16に相当する。ここでの課題は、以下のように示されてもよい。オーダの作成におけるミスを低減したい。また、オーダの発行における処理量を低減したい。また、看護行為におけるミスを低減したい。
具体的な構成を説明する前に、オーダ発行について説明する。図18は、看護情報管理システム10におけるオーダ発行の処理を示すための模式図である。図は、オーダ発行として、注射のオーダ発行を示す。看護師は、オーダを作成し(S80)、オーダを登録する(S82)。注射の場合、オーダが登録されると、次のように処理が分岐される。一つめは、図示しない病棟システムに、病棟における指示受けを指示する(S84)。当該指示受けは、看護師によって実行される。二つめは、図示しない薬剤部門システムに、薬剤部門における薬剤の払い出しを指示する(S86)。当該払い出しは、薬剤師によって実行される。
三つめは、図示しない病棟システムに、病棟における薬剤の混注を指示する(S88)。混注は、ミキシングともよばれる。当該混注は、看護師によって実行される。四つめは、看護情報管理システム10に、病棟における患者への注射開始を指示する(S90)。五つめは、看護情報管理システム10に、病棟における患者への注射終了を指示する(S92)。注射は、看護師によって実行される。ここで、注射とは、点滴注射とワンショット注射の両方を含む。点滴注射の場合は、時間をかけて投与が実施されるので、一般的に、投与開始と投与終了の作業が別になされる。ワンショット注射の場合は、1度の行為で投与が終了するので、投与の開始と終了がほぼ同時になされる。
オーダ発行のために、図2の画面作成部44、表示装置64、操作装置62、入力制御部50、制御部42、管理部56、記録部60、指示部38、第3データベース40、通信部52が、主に使用される。
指示部38は、画面作成部44が表示させる画面内の領域において、看護項目をもとに指示のためのオーダの生成を支援する。指示部38は、オーダの生成を支援するために、第3データベース40に含まれるオーダ用データベースを使用する。図19は、第3データベース40に含まれるオーダ用データベースのデータ構造を示す。オーダ用データベースは、項目種別欄150、分類欄152、オーダ項目欄154を含む。オーダ用データベースは、項目種別欄150のそれぞれに対して、分類欄152に規定される複数の分類を対応させ、分類欄152のそれぞれに対して、オーダ項目欄154に規定される複数のオーダ項目を対応させるように規定されている。
項目種別欄150は、オーダの種別を規定する。ここでは、オーダの種別として、「観察」、「ケア」、「指導」、「観護措置」、「その他」、「予約」を含む。分類欄152は、疾患の分類を規定する。ここでは、疾患の分類として、「消化器疾患」、「循環器疾患」等を含む。オーダ項目欄154は、オーダの内容を規定する。ここでは、オーダの内容として、「嘔気」、「嘔吐」等を含む。このようなオーダ用データベースは、画面作成部44によって表示装置64に表示され、看護師は、看護項目を参照しながら、オーダ用データベースから所定の項目を選択する。例えば、看護項目が消化器疾患に関するものであれば、看護師は、分類欄152から消化器疾患を選択する。
図2に戻る。以上のような看護師による選択は、操作装置62と入力制御部50によって受けつけられる。生成されたオーダは、記録部60に記録される。さらに、指示部38は、表示装置64に、生成したオーダを送信する旨を表示する。その後、指示部38は、操作装置62を介して、看護師から確認動作を受けつければ、オーダを通信部52に出力する。通信部52は、オーダをサーバ12に送信する。また、オーダは、サーバ12を介してPDA22に送信される。
図20は、看護情報管理システム10におけるオーダ発行の処理手順を示すシーケンス図である。第1PC20aにおいて、看護師は、オーダを作成する(S100)。看護師によるオーダ発行の指示にもとづいて、第1PC20aは、作成したオーダをサーバ12に送信する(S102)。サーバ12は、オーダを登録する(S104)。さらに、サーバ12は、登録したオーダを送信すべき宛先を確認する(S106)。その結果、宛先が第1PDA22aであったとする。サーバ12は、第1PDA22aに対して、登録したオーダを送信する(S108)。第1PDA22aは、受信したオーダを図示しない表示部に表示する(S110)。
図21は、PC20におけるオーダ発行の処理手順を示すフローチャートである。指示部38は、第3データベース40を参照して、項目種別を表示装置64に提示させる(S120)。操作装置62を介して、看護師によって、項目種別が選択される(S122)。指示部38は、当該選択の指示を受けつける。指示部38は、第3データベース40を参照して、分類を表示装置64に提示させる(S124)。操作装置62を介して、看護師によって、分類が選択される(S126)。指示部38は、当該選択の指示を受けつける。指示部38は、第3データベース40を参照して、オーダ項目を表示装置64に提示させる(S128)。操作装置62を介して、看護師によって、オーダ項目が選択される(S130)。
指示部38は、当該選択の指示を受けつける。オーダ項目の選択が終了していなければ(S132のN)、ステップ130の処理を繰り返す。一方、オーダ項目の選択が終了すれば(S132のY)、看護師は、操作装置62を使用して、実施の予定を入力する(S134)。指示部38は、入力された実施の予定を受けつける。図22は、表示装置64に表示されたオーダ発行段階での画面を示す。図は、図21のステップ134に対応する。患者選択ボタン200から記録・評価ボタン206が表示されているが、ここでは、オーダ発行ボタン204が選択されている。画面の中央に、オーダ発行ウインドウ270が表示される。オーダ発行ウインドウ270は、項目種別欄272、分類欄274、オーダ項目欄276、予定欄278を含む。項目種別欄272、分類欄274、オーダ項目欄276は、図19の項目種別欄150、分類欄152、オーダ項目欄154にそれぞれ対応する。
また、予定欄278は、実施の予定に対応する。ここで、項目種別欄272のいずれかを選択する段階において、分類欄274とオーダ項目欄276の内容は表示されておらず、項目種別欄272のいずれかが選択されると、分類欄274の内容が表示される。すなわち、項目種別欄272、分類欄274、オーダ項目欄276の順に、所定の選択肢において選択が実行されると、それに続く選択肢が表示される。図21に戻る。指示部38は、選択された項目種別、分類、オーダ項目、実施の予定を組み合わせて、オーダとする。指示部38は、操作装置62を介したオーダの指示を看護師から受けつけると、通信部52は、オーダをサーバ12に送信する(S136)。
以上の構成による看護情報管理システム10の動作を説明する。看護師は、表示装置64に表示された看護項目を参照しながら、操作装置62を使用して、オーダを作成する。作成したオーダでよければ、看護師は、操作装置62を使用して、確認した旨を入力する。PC20は、サーバ12に対してオーダを送信する。さらに、オーダは、PDA22にも送信される。
以上の構成によれば、看護師は、画面に表示された看護計画を参照しながら、オーダを作成するので、オーダの作成におけるミスを低減できる。また、作成したオーダを送信すると、サーバに登録されるので、オーダの作成と登録を一元化できる。また、オーダの作成と登録を一元化できるので、オーダの発行における処理を低減できる。また、オーダを他のシステムに対応したサーバに送信することによって、オーダ発行を他のシステムと統合できる。また、オーダを送信する際に、看護師による確認の動作がなされるので、誤って作成されたオーダを修正できる。また、送信されたオーダは、看護師の所有するPDAに送信されるので、看護師は、PDAにてオーダの内容を確認できる。また、看護行為におけるミスを低減できる。
(5.実施結果の記録および表示)
実施結果の記録および表示は、図4のステップ20に相当する。ここでの課題は、以下のように示されてもよい。実施結果を表示する際に、限られた表示領域であっても、実施結果を一覧表示したい。また、看護師にとって、必要な情報の確認を容易にしたい。ここで、実施結果の記録および表示のために、図2の画面作成部44、表示装置64、制御部42、管理部56、記録部60、通信部52、保持部48、選択部46が、主に使用される。前提として、図4のステップ18において、看護師は看護行為を実行する。さらに、看護師は、看護行為の実施結果をPDA22に入力する。PDA22は、受けつけた実施結果をPC20に対して送信する。
通信部52は、PDA22から、患者に対する看護項目の実施結果を受けつける。受けつけた実施結果は、ひとつの看護項目に対するものであってもよく、あるいは複数種類の看護項目に対するものであってもよい。後者の場合、例えば、体温、尿量を含む。また、実施結果に付随して、看護行為の実施者および実施時間に関する情報(以下、これらを「付加情報」という)も受けつける。通信部52は、受けつけた実施結果と付加情報を記録部60に出力する。記録部60は、入力された実施結果と付加情報を記録する。
保持部48は、選択部46において使用される所定の条件を予め保持する。詳細は後述するが、選択部46は、記録部60に記録された実施結果のうちの少なくとも一部を選択し、選択した実施結果を表示装置64に表示させる。保持部48は、選択部46における選択の基準となる条件を保持する。ここで、記録部60に記録された実施結果が複数種類存在する場合、保持部48は、複数種類の看護項目のそれぞれに対する条件を保持する。例えば、体温に対する条件、尿量に対する条件であり、これらは、表示装置64の対象となる看護項目に対する条件である。保持部48は、記録部60において、過去に記録された実施結果と新たに記録された実施結果との差異に対して条件を規定する。過去に記録された実施結果は、例えば、前回に記録された実施結果である。すなわち、保持部48は、実施結果の変動に対して条件を規定する。例えば、体温について、前回に記録された体温から±1℃の変化があることを条件として規定する。また、条件は、絶対的な値をしきい値として規定してもよい。例えば、体温について、37℃よりも高いことを条件として規定する。
図23は、保持部48に保持された条件を示す。条件は、項目欄160、変化量欄162を含む。ここで、「体温」について、前回との変化量が「1℃より大きい」ことが条件として規定され、「尿量」について、前回との変化量が「50ccより大きい」ことが条件として規定され、「脈拍」について、前回との変化量が「10より大きい」ことが条件として規定されている。図2に戻る。保持部48は、操作装置62を介して、看護師から、保持した条件に対する変更の指示を受けつる。さらに、保持部48は、受けつけた指示によって条件を更新する。
選択部46は、記録部60に記録された実施結果のうち、保持部48に保持された条件を満たす実施結果を選択する。前述のごとく、保持部48に保持される条件は、過去に記録された実施結果と新たに記録された実施結果との差異に対して規定されているので、選択部46は、新たに記録された実施結果が条件を満たせば、新たに記録された実施結果を選択する。前述の例にしたがえば、新たに記録された実施結果と前回に記録された実施結果との差異が大きくなれば、選択部46は当該新たに記録された実施結果を選択する。すなわち、選択部46は、変動がある程度大きい実施結果を選択する。一般的に、看護師は、実施結果の変動が大きい場合を着目するからである。画面作成部44は、選択部46において選択された実施結果の一覧を、当該一覧を表示するために割り当てられた表示装置64の画面の一部の領域に表示させる。表示すべき実施結果を選択するので、限られた領域であっても、看護師が確認すべき実施結果をなるべく多く表示できる。
図24は、看護情報管理システム10における実施結果の記録および表示手順を示すシーケンス図である。看護師は、第1PDA22aに看護行為の実施結果を入力する(S140)。図25は、PDA22によって表示された実施結果の入力画面を示す。図は、測定した体温を入力する場合の表示を示す。画面の中央部分に数字を入力するためのボタンが表示される。看護師は、入力すべき値に対応したボタンをタップして、実施結果の値を入力する。実施結果の値の入力が終了すれば、看護師は、「確定」のボタンをタップする。他に入力すべき実施結果が存在する場合、第1PDA22aは、それを入力するための画面に変更する。なお、第1PDA22aは、看護項目に対応した実施結果の入力を要求する。当該看護項目は、既に発行されたオーダによって、第1PDA22aに通知されている。
図24に戻る。第1PDA22aは、実施結果の入力を受けつけると、看護師に対して、送信確認を行う(S142)。図26は、PDA22によって表示された実施結果の送信画面を示す。画面に送信すべき内容として、看護項目である「体温」、「尿量」、「脈拍」とその測定値、および測定時刻が表示される。看護師は、これらの内容が正しければ、「送信」のボタンをタップする(S144)。図24に戻る。第1PDA22aは、第1PC20に対して、実施結果を送信する。第1PC20aは、実施結果を記録する(S146)。これに続いて、第1PC20aは、実施結果を選択する(S148)。さらに、第1PC20aは、実施結果を表示する(S150)。
図27は、PC20における実施結果の表示手順を示すフローチャートである。記録部60は、入力した実施結果を記録する(S160)。選択部46は、記録部60から実施結果を取得し(S162)、保持部48から条件を取得する(S164)。複数種類の実施結果が存在する場合、選択部46は、実施結果のひとつを条件と比較する(S166)。実施結果のひとつが条件を満たせば(S168のY)、選択部46は、実施結果のひとつを選択する(S170)。一方、実施結果のひとつが条件を満たさなければ(S168のN)、選択処理を実行しない。すべての実施結果と条件との比較が終了していなければ(S172のN)、選択部46は、ステップ166の処理を繰り返し実行する。
すべての実施結果と条件との比較が終了すれば(S172のY)、選択部46は、選択した実施結果を画面作成部44に出力し、画面作成部44は、選択した実施結果を表示装置64に表示させる(S174)。図28は、表示装置64に表示された記録・評価段階での初期画面を示す。患者選択ボタン200から記録・評価ボタン206が表示されているが、ここでは、記録・評価ボタン206が選択されている。この段階において、看護記録欄234には実施結果が表示されていない。図には、実施結果ウインドウ280が示されているが、これは表示されなくてもよい。実施結果ウインドウ280に表示される内容は、図26に示した実施結果の送信内容に対応する。図29は、表示装置64に表示された実施結果の入力後の画面を示す。ここでは、選択部46において、体温が選択されたので、看護記録欄234に実施結果として体温が表示される。
以上の構成による看護情報管理システム10の動作を説明する。看護師は、PDA22に表示された看護項目を確認して、患者に対する看護行為を実行する。看護師は、PDA22に、看護行為の実施結果を入力する。PDA22は、PC20に対して、実施結果を送信する。PC20は、受信した実施結果を記録部60に記憶する。記憶した実施結果の変動が、予め定めた条件よりも大きければ、選択部46は、当該実施結果を選択する。表示装置64は、選択された実施結果を表示する。
以上の構成によれば、実施結果を画面に表示する際に、所定の条件にもとづいて実施結果を選択してから表示を実行するので、実施結果の表示領域が狭くても必要な実施結果を多く表示できる。また、実施結果を選択するための条件を予め保持するので、注意すべき実施結果を選択するための条件を設定できる。また、過去の実施結果と、現在の実施結果との差異に対して条件を設定するので、実施結果の変動が大きい場合を選択できる。また、複数種類の実施結果が規定されている場合であっても、それぞれに対応した条件を設定するので、必要な実施結果を選択できる。また、重要性の高くない実施結果を画面に表示しないので、看護師にとって、必要な情報の確認が容易になる。また、実施結果が望ましくない結果であっても、それを見落とす可能性が低くなるので、看護師に注意を促せる。また、看護計画の変更を検討できる。
(6.フィードバックおよびバリアンス入力)
フィードバックおよびバリアンス入力は、図4のステップ22、ステップ24、ステップ26に相当する。ここでの課題は、以下のように示されてもよい。評価の内容を看護計画に反映したい。また、看護計画を患者に適したものにしたい。また、患者の回復を早くしたい。また、現実の情報と、看護師による判断とが明確に分かるように、それらを画面に表示したい。また、看護項目の実施結果と、実施を指示した看護項目における目標とが乖離する場合の要因を解析したい。
ここで、フィードバックおよびバリアンス入力のために、図2の画面作成部44、表示装置64、入力制御部50、操作装置62、制御部42、管理部56、記録部60、計画作成支援部34、集計部58が、主に使用される。
(6.1.評価の入力)
入力制御部50は、操作装置62を介して、看護師から、看護項目の実施結果に対する評価を受けつける。ここで、評価は、前述のごとく、SOAP形式によって規定されている。記録部60は、受けつけた評価を記録する。その際、管理部56は、評価に対して、当該評価に対応した看護問題の項目の識別番号を付与する。その結果、記録部60に記憶された看護問題の項目、看護計画に含まれる看護項目、実施結果、評価が、所定の識別番号によって関連づけられ、それは、図3に示される通りである。
画面作成部44は、受けつけた評価を表示装置64に表示させる。画面作成部44は、画面を少なくともふたつの領域に分割し、少なくともふたつに分割した領域のうちの第1領域に、SとOとを表示し、第2領域に、表示したSとOとに対応させながら、AとPとを表示する。すなわち、SOAP形式に含まれた構成要素のうち、患者の状態に関する情報に対応したSとOと、患者の状態に関する情報以外の評価に対応したAとPとを区別して表示することによって、それらの区別を明確にする。また、SとOとの組合せと、AとPとの組合せとを対応させて表示することによって、それらの関連性を明確にする。
(6.2.フィードバック)
入力制御部50は、操作装置62を介して、看護師から評価を受けつける際に、評価に連携して、新たな看護計画の入力を受けつける。具体的には、Pを入力する際に、Aの内容が反映された新たな看護計画の入力を受けつける。すなわち、これまで入力されていなかった内容の看護計画が入力される。入力された看護計画は、管理部56によって管理されながら、記録部60に記録される。また、入力制御部50は、看護師から評価を受けつける際に、看護計画の完了または継続に関する指示を受けつける。看護計画の完了を受けつけた場合、管理部56は、記録部60に記録された看護情報のうち、対応する情報をクローズする等の処理を実行し、対応する情報のエンド処理を実行する。
一方、看護計画の継続を受けつけた場合、記録部60に記録された看護情報のうち、対応する情報が継続して有効になる。なお、入力制御部50は、看護計画の継続に関する指示を受けつける場合、看護計画を変更するか否かに関する指示も受けつける。看護計画を変更しない場合、記録部60に記録された看護情報がそのまま有効になる。一方、看護計画を変更する場合、入力制御部50は、看護計画の変更内容も受けつける。管理部56は、記録部60に記録された看護情報に変更内容を反映させる。なお、計画作成支援部34が、既に作成された看護計画に、受けつけた指示を反映させてもよい。以上のように、評価の内容が、看護計画に反映される。
(6.3.バリアンス入力)
看護項目の実施結果と、実施を指示した看護項目における目標とが乖離する場合、入力制御部50は、操作装置62を介して、看護師から評価を受けつける際に、バリアンス要因も入力する。なお、バリアンス要因は、患者に対する看護の目標を含む看護計画と、実施結果との乖離の要因に関する情報ともいえる。実施を指示した看護項目における目標とが乖離する場合とは、実施の患者の回復状態と、予め予定された患者の回復状態が離れている場合に相当する。すなわち、予定よりも早く回復している場合と、予定よりも遅く回復している場合とが含まれる。その際、管理部56は、表示装置64を介して、バリアンス要因の複数の候補を看護師に対して提示する。看護師が、操作装置62を介して、複数の候補のいずれかを選択することによって、管理部56は、バリアンス要因を受けつける。
図30は、管理部56に記憶されたバリアンス要因の候補を示すデータ構造である。ここでは、バリアンス要因として、「患者・家族」、「医療スタッフ」、「システム」、「その他」が規定される。「患者・家族」要因は、患者・家族に原因があるとする。具体的に、糖尿病による治癒遅延、家族の理解不足等の場合がこれに該当する。これに対しては、適応・治療内容の見直しが有効になる。「医療スタッフ」要因は、医療スタッフに原因があるとする。具体的に、誤薬、患者取り違え、指示ミス等の場合がこれに該当する。これに対しては、医療スタッフの教育、OJTが有効になる。「システム」要因は、システムに原因があるとする。具体的に、機器の故障、予約満杯の場合がこれに該当する。これに対しては、機器・設備の効率的利用が有効になる。「その他」の要因は、以上の原因以外に原因があるとする。例えば、社会要因であり、転院先確保不能、家庭内介護不足の場合がこれに該当する。これに対しては、病診連携、病床規制の見直し、訪問看護が有効になる。
さらに、管理部56は、評価を入力するための自由記述欄を看護師に対して提示する。この自由記述欄は、評価に対するコメントを記述するための欄に相当する。管理部56は、看護師によって入力された自由記述欄のコメントと、選択されたバリアンス要因とを関連づける。関連づけた自由記述欄のコメントは、記録部60に記憶される。また、記録部60は、図3のごとく、看護計画に対応づけて、実施結果およびバリアンス要因を記録する。
集計部58は、バリアンス要因に関する複数の候補毎に、記録部60に記録されたバリアンス要因の件数を集計する。すなわち、複数の候補として、「患者・家族」、「医療スタッフ」、「システム」、「その他」が規定されているので、集計部58は、受けつけたバリアンス要因を複数の候補のそれぞれに分類し、ひとつの候補単位でのバリアンス要因の数を集計する。その際、集計部58は、実施結果と目標の関係に着目して集計を実行する。すなわち、ひとつの候補、例えば、「患者・家族」に対して、受けつけたバリアンス要因の数を集計する際に、正のバリアンスと負のバリアンスに分離して、集計を実行する。正のバリアンス要因は、目標よりも早く回復している場合のバリアンス要因であり、これは、改善の目標にすべきバリアンス要因に相当する。一方、負のバリアンス要因は、目標よりも遅く回復している場合のバリアンス要因であり、これは、改善の必要のあるバリアンス要因に相当する。
図31は、集計部58に記録された集計結果を示す。集計結果はバリアンス欄170、要因欄172、回数欄174を含む。バリアンス欄170では、正のバリアンス要因と負のバリアンス要因が分離される。ここで、「+」が正のバリアンス要因に対応し、「−」が負のバリアンス要因に対応する。要因欄172には、前述の複数の候補のそれぞれが規定されている。回数欄174は、複数の候補のそれぞれに対するバリアンス要因の数である。図31の場合、正のバリアンス要因として、「医療スタッフ」の数が多く、負のバリアンス要因として、「システム」の数が多くなっている。目標よりも早く回復させるために、「医療スタッフ」の改善が必要になり、目標よりも遅く回復されている場合を改善するために、「システム」の改善が必要になると結論づけられる。
(6.4.動作)
図32は、PC20におけるフィードバック処理の手順を示すフローチャートである。入力制御部50は、操作装置62を介して、主観的情報(S)の入力を受けつける(S180)。また、受けつけた主観的情報は、記録部60に記録される。図33は、表示装置64に表示された評価入力の際の初期画面を示す。図は、主観的情報が入力される前の段階における画面を示す。記録・評価ボタン206が選択されており、看護記録欄234には、「S」、「O」、「A」、「P」を表示するための領域が確保されている。図34は、表示装置64に表示された主観的情報の入力画面を示す。主観的情報入力ウインドウ290が表示されており、看護師は、操作装置62を使用して、主観的情報を入力する。
図32に戻る。入力制御部50は、操作装置62を介して、客間的情報(O)の入力を受けつける(S182)。また、受けつけた客間的情報は、記録部60に記録される。表示装置64には、図34と同様の画面が表示される。入力制御部50は、操作装置62を介して、評価情報(A)の入力を受けつける(S184)。また、受けつけた評価情報は、記録部60に記録される。図35は、表示装置64に表示された評価情報の入力画面を示す。画面に、評価情報入力ウインドウ300が表示される。評価情報入力ウインドウ300は、自由記述欄302、評価・バリアンス要因欄304を含む。看護師は、操作装置62を使用して、自由記述欄302に評価情報を入力する。図32に戻る。入力制御部50がバリアンス要因の入力を受けつければ(S186のY)、記録部60は、受けつけたバリアンス要因を評価情報に対応づけながら記録する(S188)。
一方、入力制御部50がバリアンス要因の入力を受けつけなければ(S186のN)、次のステップに進行する。バリアンス要因は、図35の評価・バリアンス要因欄304において、「患者・家族」等の複数の候補のいずれかを選択することによって入力される。図32に戻る。入力制御部50が看護計画(P)の終了の指示を受けつけた場合(S190のY)、処理を終了する。一方、入力制御部50が看護計画の終了の指示を受けつけずに(S190のN)、看護計画の変更の指示を受けつけた場合(S192のY)、管理部56あるいは計画作成支援部34は、変更を看護計画に反映させる(S194)。また、記録部60は、変更された看護計画を記録する。また、看護計画の変更の指示を受けつけない場合(S192のN)、管理部56あるいは計画作成支援部34は、継続を看護記録に反映させる(S196)。
このような看護計画の終了、継続、変更は、図35の評価・バリアンス要因欄304における「解決」、「継続」、「変更」のいずれかが選択されることによってなされる。図36は、表示装置64に表示された評価情報の入力後の画面を示す。図は、看護計画の継続が指示されている場合に相当する。図35において、継続が選択されると、看護記録欄234の「A」に、「継続」と表示される。また、看護計画欄232の「評価」にも「継続」と表示される。図32に戻る。入力制御部50は、操作装置62を介して、看護計画の入力を受けつける(S198)。また、受けつけた看護計画は、記録部60に記録される。さらに、入力制御部50が、操作装置62を介して、入力した看護計画の追加の指示を受けつければ(S200のY)、管理部56あるいは計画作成支援部34は、追加を実行する(S202)。
すなわち、表示装置64に表示される看護計画欄232に、追加された看護計画を反映させる。一方、入力制御部50が、操作装置62を介して、入力した看護計画の追加の指示を受けつけなければ(S200のN)、処理を終了する。図37は、表示装置64に表示された看護計画の入力画面を示す。画面に、看護計画ウインドウ310が表示される。看護計画ウインドウ310は、自由記述欄312、選択欄314を含む。看護師は、操作装置62を使用して、自由記述欄312に看護計画を入力する。さらに、入力した内容を看護計画欄232に追加する場合、選択欄314に含まれた所定の項目をチェックする。図38は、表示装置64に表示された看護計画の入力後の画面を示す。看護記録欄234の「P」に、図37の自由記述欄312に記載された内容が反映される。また、看護計画欄232に「計画追加」が表示される。
図39は、本実施例に係るバリアンス解析の効果を説明するためのグラフを示す。グラフの横軸は、患者の入院経過を示し、これは入院日数を示す。また、グラフの縦軸は、患者の回復の程度を示し、上になるほど回復の程度が高いことに相当する。点線によって示した標準的経過は、バリアンス要因を入力する際の目標とされる経過である。グラフを明瞭にするために、ここでは、標準的経過を直線によって示した。また、退院のタイミングを矢印によって示す。一方、正のバリアンスは、標準的経過よりも退院のタイミングが早期になる場合に対応する。一方、負のバリアンスは、標準的経過よりも退院のタイミングが遅くなる場合に対応する。
患者にとって、入院の期間は短いほど好ましい。また、患者の入院期間が短くなれば、病院における経費も少なくなる。その結果、入院の期間が短くなるような看護内容の改善が望まれる。現在が負のバリアンスである場合、そのときのバリアンス要因を解析して、標準的経過に近づくように看護内容を改善させる。また、現在が標準的経過である場合、そのときのバリアンス要因を解析して、正のバリアンスに近づくように看護内容を改善させる。このようなバリアンス要因の解析は、集計部58における集計結果にもとづいて、医療機関あるいは外部機関によってなされる。最終的には、現在の標準的経過を正のバリアンスに近づけることによって、入院期間を短縮できる。
以上の構成によるPC20の動作を説明する。看護師は、操作装置62を使用して、看護結果に対する評価をSOAP形式にしたがって入力する。また、看護師は、操作装置62を使用して、バリアンス要因も入力する。さらに、看護師は、入力した評価に連携して、操作装置62を使用して、新たな看護計画を入力する。これらの情報は、管理部56によって関連づけられながら、記録部60に記憶される。また、集計部58は、バリアンス要因に対する集計を実行する。
以上の構成によれば、評価に関連して看護計画を追加できるので、評価の内容を看護計画に反映できる。また、既に作成された看護計画よりも適した看護計画を追加すれば、患者の回復を促せる。また、追加された看護計画も、看護計画を表示すべき領域に表示されるので、既に表示された内容との対応を明らかにできる。また、評価に関連して、看護計画の完了または継続を入力できるので、評価の内容を確認しながら、看護計画に反映できる。また、継続が選択された場合に、その旨が表示されるので、選択の内容が明らかになる。また、評価に関連して、看護計画の変更を入力できるので、看護計画をより適切なものに修正できる。また、評価の内容を看護計画に反映することによって、看護計画を患者に適したものにできる。また、患者の回復を早くできる。また、患者の入院期間を短くできる。また、評価を表示する際に、SとOとの組合せと、AとPとの組合せとを分けて表示するので、それらの違いを明確にできる。また、SとOとの組合せと、AとPとの組合せとを対応づけて表示するので、それらの対応を明確にできる。
また、看護項目の実施結果と、実施を指示した看護項目における目標とが乖離する場合に、その要因を入力するので、要因を解析できる。また、要因を解析することによって、看護の内容を改善できる。また、看護の内容を改善するので、患者の入院期間を短くできる。また、病院のコストを低減できる。また、要因を入力する際に、予め要因の候補を提示し、それらの中から看護師に要因を選択させるので、要因の入力を簡易にできる。また、要因の候補が予め規定されているので、要因の解析が容易になる。また、入力された要因を集計する際に、実施結果との関係に着目して集計を行うので、要因の位置づけが明確になり、要因のフィードバックが適切になる。また、入力された要因を正のバリアンスと負のバリアンスに分離して集計するので、場合に応じた看護の改善法を特定できる。
(7.看護サマリの作成)
前述のごとく、看護師によって看護サマリが作成されているが、一般的に、看護サマリに記載される内容は、看護師の判断にて決定されるので、看護サマリの品質は、看護サマリ毎に異なっている。ここでは、このような看護サマリの品質を一定にするために、以下の処理が実行される。看護サマリに記載すべき内容としては、看護記録の記載内容、特に「SOAP評価」における「A」の内容が重要になってくる。そのため、看護サマリの新規作成時に「A」の評価内容が看護サマリの入力画面にコピーされる。その結果、看護サマリの記載が容易になされ、記載漏れが抑制される。
また、看護サマリは、「退院時」、「中間」、「転院時」、「転科時」に一般的に作成される。「中間」とは、長期入院患者の場合に定期的に作成すべきタイミングを示し、例えば、一月に一度程度に相当する。「中間」、「転院時」、「転科時」において、患者に対する看護問題は、すべて解決していない場合があるので、未解決の看護問題(以下、「残問題」という)も看護サマリに記載されるべきである。そのため、ここでは、「A」の内容に加えて、残問題も看護サマリの入力画面にコピーする。このような処理によっても、看護サマリの記載が容易になされ、記載漏れが抑制される。
操作装置62は、患者に対する医療行為の実施内容として、看護項目の実施結果に対する評価を受けつける。前述のごとく、評価は、SOAP形式にて規定されている。また、評価は、看護問題、看護計画に対応づけられているが、前述の通りなので、ここでは説明を省略する。記録部60は、操作装置62において受けつけた評価を記録する。また、記録部60は、医療行為を実施すべき患者に対する問題として看護問題も記録している。
管理部56は、看護サマリを作成する際に、患者の医療行為におけるステータスを確認する。ここで、ステータスとは、例えば、「退院時」、「中間」、「転院時」、「転科時」に相当する。また、管理部56は、操作装置62を介して、「退院時」、「中間」、「転院時」、「転科時」のいずれかを選択する旨の指示を受けつけてもよい。
管理部56は、記録部60において記録した実施内容のうち、評価に関する評価データを抽出する。特に、管理部56は、SOAP形式のうちの「A」の内容を抽出する。なお、記録部60には、複数の患者に関する情報が記録されているが、管理部56は、操作装置62からの指示にしたがって所望の患者に対するデータを抽出する。また、管理部56は、記録部60に記録した看護問題と、看護問題の実施結果とを比較することによって、看護問題の項目のうち、残問題データを抽出する。例えば、記録部60には、記録された看護問題が番号「1」から番号「10」によって特定され、番号「1」から「6」に対応した評価が記録されている場合、管理部56は、番号「7」から「10」にて特定される看護問題を残問題データとして抽出する。
管理部56は、確認結果が「退院時」の場合に、抽出した評価データを編集領域に追加することによって、看護サマリの初期編集内容を作成する。ここで、編集領域は、メモリ等の記憶媒体によって構成される。管理部56は、確認結果が「退院時」以外の場合に、評価データに加えて残問題データも編集領域に追加することによって、看護サマリの初期編集内容を作成する。また、管理部56は、作成した初期編集内容を表示装置64に表示する。さらに、看護師は、表示装置64に表示された初期編集内容を確認しながら、操作装置62を介して、管理部56に初期編集内容を編集させる。管理部56は、編集された内容を看護サマリとする。なお、管理部56は、看護サマリの作成に必要な項目を管理する。必要な項目として、前述の評価データ、残問題データ以外の項目が管理されていてもよい。管理部56は、編集領域に既に追加したデータ、例えば、前述の初期編集内容と必要な項目とを比較し、未追加の項目の追加を促すために、追加を促す表示を表示装置64に表示する。
記録部60は、管理部56によって編集された看護サマリを記録する。なお、画面作成部44は、看護サマリあるいは初期表示内容を表示装置64に表示する際、管理部56における編集領域に追加された残問題データをそれ以外の表示内容よりも強調して表示してもよい。
図40は、本実施例に係る評価情報の入力手順を示すフローチャートである。図40は、看護サマリの作成の前段階に相当し、図32のステップ184での処理に相当する。入力制御部50は、操作装置62を介して、評価情報(A)の入力を受けつける(S250)。管理部56は、評価情報によって看護問題が解決されているかを確認する(S252)。例えば、図35の評価・バリアンス要因欄304における「解決」の欄にチェックがなされていれば、管理部56は、評価情報によって看護問題が解決されていると決定する。看護問題が解決されていれば(S252のY)、管理部56は、記録部60に記録された情報のうち、当該看護問題とそれに対応づけられたデータを「解決済み」のデータとして登録し(S254)、処理を終了する。一方、看護問題が解決されていなければ(S252のN)、管理部56は、処理を終了する。
図41は、本実施例に係る看護サマリの作成手順を示すフローチャートである。入力制御部50は、操作装置62を介して、看護サマリの入力の選択を受けつける(S260)。図42は、表示装置64に表示された看護サマリの選択画面を示す。図42は、図7に示された画面の左上の部分に相当し、図7での患者選択ボタン200から記録・評価ボタン206に加えて看護サマリボタン470が示されている。看護サマリの入力の選択は、看護師によって、看護サマリボタン470が選択されることに相当する。図41に戻る。管理部56の指示にもとづいて、画面作成部44は、表示装置64に看護サマリのフォーマットを表示する(S262)。
図43は、表示装置64に表示された看護サマリの初期画面を示す。表示装置64には、患者選択ボタン200から記録・評価ボタン206、看護サマリボタン470の他に看護サマリ欄500、ステータス欄502、新規ボタン504、看護記録欄506が表示される。ステータス欄502において、現在のステータスが選択される。現在のステータスとして、「退院」、「中間」、「転院」、「転科」のうちのいずれかが選択される。看護師によって新規ボタン504が押し下げられると、管理部56は、記録部60から所望のデータを抽出する。看護記録欄506には、当該患者に対する看護記録が表示される。ここで、看護記録欄506に表示される看護記録は、看護サマリの作成時に参照用として使用されており、操作装置62を介した指示によっても修正されない。看護サマリ欄500には、看護サマリが表示される。図41に戻る。
管理部56は、ステータスを確認する(S264)。図43では、看護師によって新規ボタン504が押し下げられた場合に、ステータス欄502での選択内容が、管理部56にて確認される。図41に戻る。ステータスが退院時であれば(S266のY)、管理部56は、記録部60に記録された評価データを編集領域に追加する(S270)。一方、ステータスが退院時でなければ(S266のN)、管理部56は、記録部60に記録された評価データと未解決の看護問題とを編集領域に追加する(S268)。ここで、未解決の看護問題とは、図40のステップ254において登録がなされなかった看護問題に相当する。
さらに、管理部56は、必須項目を取得する(S272)。編集領域の項目に不足があれば(S274のY)、管理部56は、表示装置64を介して、入力を催促し(S276)、それに対する入力を受けつけた後に処理を終了する。編集領域の項目に不足がなければ(S274のN)、管理部56は、処理を終了する。なお、管理部56は、処理を終了する際に編集領域の看護サマリを記録部60に記録してもよい。図44は、表示装置64に表示された看護サマリの画面を示す。看護サマリ欄500に看護サマリが表示される。ここで、残問題データ、図示しない評価データが看護サマリとされている。また、必須項目として看護目標が登録されており、催促にしたがって看護目標が入力されている。なお、初期編集内容に看護目標が加えられてもよい。
なお、未解決の看護問題が抽出された際に、既に解決済みであるが未登録の場合も存在する。そのため、管理部56は、未解決の看護問題を編集領域に追加したタイミングで、未解決の看護問題に対する実施内容、評価の入力画面を表示し、ユーザに入力を促すようにしてもよい。また、退院時のサマリでもまれに未解決の看護問題が残ることがある。例えば、未解決の看護問題は解決していないが在宅療法にて継続治療を行うといったケースは、未解決の看護問題はすべて解決していないが退院することがある。そのため、管理部56は、未解決の看護問題に関するデータ内にもとづいて、未解決の問題が存在しても退院可か否かどうか判定し、可の場合(例えば、在宅療法が指示されている場合)はステップ268の処理を行い、否の場合は、未入力の看護問題の実施内容、評価を入力する入力画面を表示するようにしてもよい。
以上の構成によれば、看護サマリを作成する際に、編集領域に評価データを追加するので、看護サマリに自動的に評価データを追加でき、必須の情報が記載された一定の品質を有する看護サマリを作成できる。また、看護サマリを作成する際に、編集領域に評価データを追加するので、看護師の負担を軽減できる。また、評価データに加えて、残問題データも追加するので、将来的に解決すべき患者に対する問題を明示できる。また、残問題データを追加するので、看護行為の引き継ぎを確実に実行できる。また、ステータスに応じて編集領域に追加するデータの種類を変更するので、ステータスに適した看護サマリを作成できる。また、残問題データをそれ以外の表示内容よりも強調して表示するので、残問題データに対して注意を喚起できる。また、未追加の項目の追加を促すので、未追加の項目がまとめに追加されないことを抑制できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、保持部48が所定の条件を保持しており、選択部46は、記録部60に記憶された実施結果のうち、所定の条件を満たす実施結果を選択し、その結果を画面作成部44に出力している。しかしながらこれに限らず、実施結果の選択は、手動によってなされてもよい。その場合、操作装置62は、看護師から、画面の一部の領域に表示すべき実施結果の一覧についての指示を受けつけ、選択部46は、受けつけた指示を所定の条件として、記録部60に記録された実施結果に対して、実施結果の選択処理を実行する。これは、図28に示された実施結果ウインドウ280において、選択すべき実施結果がチェックされ、その結果が看護記録欄234に表示されることに相当する。本変形例によれば、表示すべき実施結果に関して、看護師の意志を反映できる。つまり、必要とされる実施結果が選択されればよい。
本発明の実施例において、問題作成支援部30は、選択した看護問題の項目に対応した看護問題コードを計画作成支援部34に出力し、計画作成支援部34は、看護問題コードにもとづいて、第2データベース36から看護計画を選択している。しかしながらこれに限らず例えば、問題作成支援部30は、選択した看護問題の項目を計画作成支援部34に出力し、計画作成支援部34は、看護問題の項目にもとづいて、第2データベース36から看護計画を選択してもよい。あるいは、問題作成支援部30と計画作成支援部34では、看護問題コードと、看護計画の項目に対応したコード(以下、「看護計画コード」という)によって、すべての処理がなされてもよい。その場合、例えば、画面作成部44において、看護問題コードや看護計画コードから、メッセージへの変換がなされる。本変形例によれば、問題作成支援部30と計画作成支援部34の構成の自由度が向上する。つまり、計画作成支援部34は、看護問題の項目に対応した看護計画を導出すればよい。
本発明の実施例において、主として、PC20の構成を説明したが、これがサーバ12の構成であってもよい。本実施例においては、PC20とサーバ12の区別は、便宜上のものであり、PDA22と接続される対象が説明した構成を有していればよい。本変形例によれば、看護情報管理システム10に含まれるPC20とサーバ12の構成の自由度が向上する。
本発明の実施例に係る看護情報管理システムを示す図である。 図1のPCの構成を示す図である。 図2の記録部に記録された看護情報のデータ構造を示す図である。 図1の看護情報管理システムにおける看護情報の管理手順を示すフローチャートである。 図2の記録部に記録された患者情報のデータ構造を示す図である。 図2のPCにおける患者情報の選択手順を示すフローチャートである。 図2の表示装置に表示された患者選択段階での画面を示す図である。 図2の第1データベースに含まれる看護問題データベースのデータ構造を示す図である。 図2の第2データベースに含まれる看護計画データベースのデータ構造を示す図である。 図2のPCにおける看護問題と看護計画の作成手順を示すフローチャートである。 図2の表示装置に表示された計画立案段階での初期画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護問題選択の画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護計画の入力後の画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護問題のコメントの追加画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護問題のコメントの入力後の画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護計画の編集画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護計画の編集後の画面を示す図である。 図1の看護情報管理システムにおけるオーダ発行の処理を示すための模式図である。 図2の第3データベースに含まれるオーダ用データベースのデータ構造を示す図である。 図1の看護情報管理システムにおけるオーダ発行の処理手順を示すシーケンス図である。 図2のPCにおけるオーダ発行の処理手順を示すフローチャートである。 図2の表示装置に表示されたオーダ発行段階での画面を示す図である。 図2の保持部に保持された条件を示す図である。 図1の看護情報管理システムにおける実施結果の記録および表示手順を示すシーケンス図である。 図1のPDAによって表示された実施結果の入力画面を示す図である。 図1のPDAによって表示された実施結果の送信画面を示す図である。 図2のPCにおける実施結果の表示手順を示すフローチャートである。 図2の表示装置に表示された記録・評価段階での初期画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された実施結果の入力後の画面を示す図である。 図2の管理部に記憶されたバリアンス要因の候補を示すデータ構造である。 図2の集計部に記録された集計結果を示す図である。 図2のPCにおけるフィードバック処理の手順を示すフローチャートである。 図2の表示装置に表示された評価入力の際の初期画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された主観的情報の入力画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された評価情報の入力画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された評価情報の入力後の画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護計画の入力画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護計画の入力後の画面を示す図である。 本実施例に係るバリアンス解析の効果を説明するためのグラフを示す図である。 本実施例に係る評価情報の入力手順を示すフローチャートである。 本実施例に係る看護サマリの作成手順を示すフローチャートである。 図2の表示装置に表示された看護サマリの選択画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護サマリの初期画面を示す図である。 図2の表示装置に表示された看護サマリの画面を示す図である。
符号の説明
10 看護情報管理システム、 12 サーバ、 14 PCサブシステム、 16 PDAサブシステム、 18 LAN、 20 PC、 22 PDA、 24 AP、 30 問題作成支援部、 32 第1データベース、 34 計画作成支援部、 36 第2データベース、 38 指示部、 40 第3データベース、 42 制御部、 44 画面作成部、 46 選択部、 48 保持部、 50 入力制御部、 52 通信部、 54 修正部、 56 管理部、 58 集計部、 60 記録部、 62 操作装置、 64 表示装置。

Claims (6)

  1. 患者に対する医療行為の実施内容を受けつける入力部と、
    前記入力部において受けつけた実施内容を記録する第1記録部と、
    前記第1記録部において記録した実施内容のうち、評価に関する評価データを抽出する抽出部と、
    前記抽出部において抽出した評価データを編集領域に追加し、医療行為の実施結果のまとめを編集する編集部と、
    前記編集部による編集結果を記録する第2記録部と、
    を備えることを特徴とする医療行為支援装置。
  2. 前記第1記録部は、医療行為を実施すべき患者に対する問題も記録しており、
    前記抽出部は、前記第1記録部に記録した患者に対する問題のうち、未解決の残問題データを抽出し、
    前記編集部は、前記抽出部において抽出した残問題データを編集領域に追加することを特徴とする請求項1に記載の医療行為支援装置。
  3. 患者の医療行為におけるステータスを確認する確認部をさらに備え、
    前記編集部は、前記確認部の確認結果が退院時の場合に、評価データを編集領域に追加し、前記確認部の確認結果が退院時以外の場合に、評価データに加えて残問題データも編集領域に追加することを特徴とする請求項2に記載の医療行為支援装置。
  4. 前記編集部における編集領域に追加された残問題データをそれ以外の表示内容よりも強調して表示する表示部をさらに備える請求項2または3に記載の医療行為支援装置。
  5. 医療行為の実施結果のまとめの作成に必要な項目を管理する管理部をさらに備え、
    前記編集部は、編集領域に既に追加したデータと前記管理部において管理している必要な項目とを比較し、未追加の項目の追加を促すことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の医療行為支援装置。
  6. 患者に対する医療行為の実施内容を受けつけるステップと、
    受けつけた実施内容を記録するステップと、
    記録した実施内容のうち、評価に関する評価データを抽出するステップと、
    抽出した評価データを編集領域に追加し、医療行為の実施結果のまとめを編集するステップと、
    を備えることを特徴とする医療行為支援方法。
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