JP2004029987A - 有価証券販売方法、有価証券販売装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】オンライントレードで複数銘柄を買付する際の顧客による発注作業量を軽減することのできる有価証券販売方法および装置を提供する。
【解決手段】サーバー100には、通信回線201を介して顧客の端末装置210が接続されている。このサーバー100は、顧客の端末装置210で選択された1または2以上の銘柄についての説明を、顧客の端末装置210を通じ顧客に対して行う。その際、説明内容が同一の銘柄については、それらに対する説明を一度に行う。また、選択された銘柄の買付注文を顧客の端末装置210を通じて受け付ける際に、説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける。
【選択図】図1
【解決手段】サーバー100には、通信回線201を介して顧客の端末装置210が接続されている。このサーバー100は、顧客の端末装置210で選択された1または2以上の銘柄についての説明を、顧客の端末装置210を通じ顧客に対して行う。その際、説明内容が同一の銘柄については、それらに対する説明を一度に行う。また、選択された銘柄の買付注文を顧客の端末装置210を通じて受け付ける際に、説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーバーが通信回線を介して接続された顧客の端末装置を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットを介して株式や債券や投資信託などの有価証券の取引を行う、いわゆるオンライントレードが実用化されている。通常、オンライントレードを行う場合、顧客は、証券会社や金融機関のホームページにアクセスして自己の顧客IDを入力し、さらに銘柄名、数量を指定して買付注文を行う。
【0003】
ところで、有価証券の販売に際しては、顧客へのリスク説明義務が販売業者に課されており、従来のオンライントレードでは、銘柄名や数量の指定、当該銘柄についての重要事項の説明の表示、発注操作の受付などの一連の手順を銘柄毎に行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、オンライントレードの重要性が増すとともに、ポートフォリオ構築の観点から顧客が自ら選んだ複数銘柄を同時に買付するという需要が高まっている。しかしながら、従来は、上述した一連の手順を銘柄毎に行わなければ複数の銘柄をオンライントレードで買付することができず、ポートフォリオを構築する際に顧客の行う発注作業が煩雑なものになっていた。
【0005】
本発明は、このような点に着目してなされたもので、オンライントレードで複数銘柄を買付する際の顧客による発注作業量を軽減することのできる有価証券販売方法、有価証券販売装置およびプログラムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]サーバー(100)が通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法において、
前記サーバー(100)が、前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行うステップと、
前記サーバー(100)が、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるステップと
を有する
ことを特徴とする有価証券販売方法。
【0007】
[2]前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバー(100)が、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記買付注文を一括して受け付けるステップでは、前記サーバー(100)が、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[1]記載の有価証券販売方法。
【0008】
[3]サーバー(100)が通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法において、
前記サーバー(100)が、前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行うステップと、
前記サーバー(100)が、前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるステップと、
前記サーバー(100)が、前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるステップと
を有する
ことを特徴とする有価証券販売方法。
【0009】
[4]前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバー(100)が、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるステップでは、前記サーバー(100)が、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付け、
前記買付注文を一括して受け付けるステップでは、前記サーバー(100)が、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[3]記載の有価証券販売方法。
【0010】
[5]前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバー(100)が、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)において買付注文画面(600)に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に表示する
ことを特徴とする[2]または[4]に記載の有価証券販売方法。
【0011】
[6]前記サーバー(100)が、説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする[1]または[3]に記載の有価証券販売方法。
【0012】
[7]前記サーバー(100)が、重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする[2]または[4]に記載の有価証券販売方法。
【0013】
[8]前記入力画面(300)で選択可能な銘柄が、同一発行体の発行する有価証券からなる
ことを特徴とする[6]または[7]に記載の有価証券販売方法。
【0014】
[9]前記同一発行体の発行する有価証券は、同一発行体の発行する償還日の異なる複数の債券からなる
ことを特徴とする[8]記載の有価証券販売方法。
【0015】
[10]前記サーバー(100)が、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を前記顧客の端末装置(210)に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする[1]〜[9]の何れかに記載の有価証券販売方法。
【0016】
[11]通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売装置において、
前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行う情報提示手段(103)と、
選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける受注手段(105)と
を有する
ことを特徴とする有価証券販売装置。
【0017】
[12]前記情報提示手段(103)は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記受注手段(105)は、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[11]記載の有価証券販売装置。
【0018】
[13]通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売装置において、
前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行う情報提示手段(103)と、
前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付ける確認操作受付手段(104)と、
前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける受注手段(105)と
を有する
ことを特徴とする有価証券販売装置。
【0019】
[14]前記情報提示手段(103)は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記確認操作受付手段(104)は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付け、
前記受注手段(105)は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[13]記載の有価証券販売装置。
【0020】
[15]前記情報提示手段(103)は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)において買付注文画面(600)に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に表示する
ことを特徴とする[12]または[14]に記載の有価証券販売装置。
【0021】
[16]前記説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示する手段をさらに有する
ことを特徴とする[11]または[13]に記載の有価証券販売装置。
【0022】
[17]前記重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示する手段をさらに有する
ことを特徴とする[12]または[14]に記載の有価証券販売装置。
【0023】
[18]前記入力画面(300)で選択可能な銘柄が、同一発行体の発行する有価証券からなる
ことを特徴とする[16]または[17]に記載の有価証券販売装置。
【0024】
[19]前記同一発行体の発行する有価証券は、同一発行体の発行する償還日の異なる複数の債券からなる
ことを特徴とする[18]記載の有価証券販売装置。
【0025】
[20]選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を前記顧客の端末装置(210)に表示する指標提示手段(102)をさらに有する
ことを特徴とする[11]〜[19]の何れかに記載の有価証券販売装置。
【0026】
[21]コンピュータを、[11]〜[20]の何れかに記載の有価証券販売装置として機能させるためのプログラム。
【0027】
[22]コンピュータに、[1]〜[10]の何れかに記載の有価証券販売方法を実行させるためのプログラム。
【0028】
前記本発明は次のように作用する。
有価証券販売装置としてのサーバー(100)は、通信回線を介して接続されている顧客の端末装置(210)で選択された銘柄についての説明を、顧客の端末装置(210)を通じ顧客に対して行う。その際、説明内容が同一の銘柄については、それらに対する説明を一度に行う。その後、選択された銘柄の買付注文を顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるが、この際、説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける。
【0029】
このため、複数銘柄を一括買付する際に、説明内容が同一の銘柄については、それらに対する説明を1回で済ませることができるとともに、それら複数銘柄についての買付注文を一括して受け付けるので、オンライントレードで複数銘柄を買い付ける際の顧客による発注作業量を軽減することができ、利便性が向上する。
【0030】
さらに説明を読んだ旨または認識した旨の確認を顧客の端末装置(210)を通じて受け付け、説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を受け付ける。これにより、顧客が説明を読んだ又は認識した銘柄についてのみ、買付注文を受け付けることができる。
【0031】
選択された銘柄についての重要事項の説明を買付注文画面に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する重要事項の説明を一度に表示することで、重要事項の説明画面と買付注文画面とを同じ画面にすることができ、説明画面で説明内容を確認した後に買付注文画面に切り換えるというような操作や手間を省くことができ、発注作業量を軽減することができる。
【0032】
選択可能な銘柄を、たとえば同一発行体の発行する有価証券、一例として償還日の異なる複数の国債または社債とすれば、これらの銘柄は説明内容が同一であり、それらの買付の際に説明の表示や確認を1回で済ませることができ、発注作業量を軽減することができる。
【0033】
また、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を顧客の端末装置に表示するものでは、ポートフォリオを自ら構築する顧客を支援し、顧客に独自のポートフォリオの構築を促すことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる有価証券販売装置としてのサーバー100を含むオンライントレードシステムを示している。サーバー100は、インターネット201を通じて顧客の有するパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置(顧客端末)210にHTML(HyperText Markup Language)形式等で記述したホームページ(ウェブページ)のデータを送信したり、顧客端末210から返送されてくる各種のデータを受信して処理する通信機能を備えたコンピュータ装置である。
【0035】
本実施の形態では、サーバー100は、証券会社に設置されており、インターネット201を通じて、有価証券購入の約定を取り交わすための一連の処理を行う機能等を有する。以下、有価証券として、米国国債を扱う場合を例に説明する。
【0036】
サーバー100は、所定のプログラムを実行することにより、銘柄選択受付手段101、指標提示手段102、情報提示手段103、確認操作受付手段104、受注手段105の各機能を果たすようになっている。
【0037】
サーバー100は、証券会社の有するホストコンピュータ150と接続されている。ホストコンピュータ150は、有価証券の取引等に関連するすべてのデータを統括的に管理するコンピュータ装置である。ホストコンピュータ150には、銘柄データベース151、顧客データベース152等が接続されている。銘柄データベース151は、新規発行債券や各国の国債などについての詳細データを登録するものである。顧客データベース152は、顧客を登録するためのデータベースであり、顧客の氏名、生年月日、性別、住所、電話番号等が登録される。
【0038】
サーバー100は、国債等の有価証券の販売に用いる各種ウェブページを顧客端末210のブラウザで表示するためのデータを、顧客端末210からの要求に応じてその要求元の顧客端末210に向けて送信する機能を有する。また顧客端末210から返送されてくる要求や各種の情報を表したデータを受信して、有価証券の買付注文を受け付ける等の機能を果たす部分である。サーバー100は、ホストコンピュータ150を介してデータベース151,152にアクセスするようになっている。
【0039】
サーバー100が顧客端末210に向けて送信するウェブページには、CGI(common gateway interface)やJava(登録商標)等のプログラムが埋め込んである。顧客端末210のブラウザからCGIを呼び出したりJava(登録商標)プログラムを実行することにより、各種の選択操作を受け付けたり、各種ボタンのクリックに応じて、データ等をサーバー100に向けて送信したり、顧客端末210から要求された処理をサーバー100で行ってその結果を顧客端末210に返送する等の動作が行われるようになっている。
【0040】
銘柄選択受付手段101は、買付を希望する1または2以上の銘柄の選択を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たす。指標提示手段102は、顧客端末210で選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を顧客端末210に表示する機能を果たす。情報提示手段103は、選択された銘柄についての説明を顧客端末210を通じて行う。またその際、説明内容が同一の複数銘柄に対する説明を一度に行う機能を有している。この情報提示手段103は、選択された銘柄についての重要事項の説明を顧客端末210を通じて行うが、その際、重要事項の説明内容が同一の複数銘柄に対する重要事項の説明を一度に行う機能を有している。なお、銘柄選択受付手段101は、説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面を顧客端末210に表示する機能を有し、具体的には重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能なポートフォリオ構築用入力画面300を顧客端末210に表示する機能を有する。
【0041】
確認操作受付手段104は、銘柄についての説明等を顧客が読んだ旨または認識した旨の確認操作を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たし、受注手段105は、説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たす。具体的には、この確認操作受付手段104は、重要事項の説明等を顧客が読んだ旨または認識した旨の確認操作を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たし、受注手段105は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たす。また受注手段105は、買付注文を受け付ける際に、少なくとも重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるようになっている。
【0042】
次に、顧客が自己の端末装置210から証券会社のオンライントレードサービスを利用して、有価証券を購入する際の流れについて、一例として償還日の異なる複数の米国国債を購入する際の流れについて説明する。顧客は、まず自己の顧客端末210を操作することにより、インターネット201を通じて証券会社の運営するサーバー100(サイト)の所定のウェブページにアクセスし、顧客IDやパスワードを入力して本人認証を行う。その後、償還日の異なる複数の米国国債を組み合わせてポートフォリオを構築するためのウェブページへの遷移を顧客が選択すると、当該要求に応じてサーバー100の銘柄選択受付手段101は、図2及び図3に示すポートフォリオ構築用入力画面300を表示するためのデータを顧客端末210に送信して当該ポートフォリオ構築用入力画面300を表示させる。なお、ポートフォリオ構築用入力画面300を図2と図3に分けて示してあるが、顧客端末210の表示画面上では、連続した1つのページであり、画面に表示する箇所をスクロールにより選択するようになっている。
【0043】
このポートフォリオ構築用入力画面300では、サーバー100の指標提示手段102の機能により、ポートフォリオ構築のためポートフォリオの試算をすることができるようになっている。このポートフォリオ構築用入力画面300には、上から、当該画面の利用案内310、償還日の異なる複数の米国国債によって構築されるポートフォリオ全体に関するデータの入力表示欄320、ポートフォリオを構成する各銘柄を選択するための入力表示欄330、試算の前提条件の説明部350が表示される。
【0044】
ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄320には、買付為替金額を入力するための買付為替欄321、ドル建ておよび円建てにおける購入代金の合計を表示するための購入代金合計欄322、平均利回りを表示するための平均利回り欄323、受取償還金額の合計をドル建てで表示するための受取償還金額合計欄324、資産の倍率を示すための資産倍率欄325が設けてある。なお、ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄320には、顧客端末210がポートフォリオ構築用入力画面300を表示している当日の日付が表示されるようになっている。
【0045】
銘柄を選択するための入力表示欄330には、償還日の異なる複数の米国国債に関する入力表示欄が残存期間順に一覧表示される。ここでは残存期間が約3年から27年までの割引国債を一覧表示してある。入力表示欄330には、償還日毎に、償還日、償還日までの残存年数、受取金額欄331(1000ドル単位)、投資金額欄332、資産倍率、運用利回り、ブレークイーブン為替欄333、平均ブレークイーブン為替欄334が表示される。受取金額欄331は、顧客が自己の希望する受取金額をドル建てで入力するための入力欄である。投資金額欄332には、対応する受取金額欄331に入力された受取金額を該当の償還日に受け取るための投資金額が計算されて表示される。
【0046】
ブレークイーブン為替とは、個別債券の償還金が円ベースで購入代金と等しくなってしまう為替水準であり、この値がブレークイーブン為替欄333に表示される。平均ブレークイーブン為替とは、過去に受け取った償還金をそのまま外貨(例えば米ドル)で保有し続けた場合に、保有するドルすべてに対応する損益分岐点の為替水準であり、この値が平均ブレークイーブン為替欄334に表示される。
【0047】
試算の前提条件の説明部350には、一例として以下に示すような事項が説明として表示される。「・上記は償還までの保有を前提とした試算であり、あくまでも目安としてお考え下さい。・債券市況、金利水準の推移によって実際にお買い付けになる場合は条件が異なる事がありますのでご注意下さい。・ブレークイーブン為替とは、損益分岐点となる為替水準のことです。償還時の為替がこの水準よりも円高ドル安であれば、償還する債券について償還差損が発生します。・平均ブレークイーブン為替とは、過去に受け取った償還金をそのままドルで保有し続けた場合、保有するドルすべてに対する損益分岐点の為替水準となります。・上記は税金の影響を考慮しておりません。」
【0048】
ポートフォリオの構築に際して、まず顧客は、自己の顧客端末210に表示されたポートフォリオ構築用入力画面300の中の買付為替欄321に買付為替金額を入力する。その後、自己の希望する各償還日に対応する受取金額欄331にその償還日に望む受取金額をそれぞれ入力する。但し、買付為替欄321に関しては種々の構成をとることが可能であり、例えばアクセス時点また操作時点の為替レートが自動的に入力される構成としてもよいし、顧客側からは入力不可として約定時の為替レートを予想した仮の為替レートが入力される構成とすることも可能である。
【0049】
図4に示すように、顧客が受取金額欄331に金額を入力すると、その金額を償還日に受け取るために必要な投資金額が計算され、その計算値が対応する投資金額欄332に表示される。また、ブレークイーブン為替および平均ブレークイーブン為替の値が計算され、それらの計算結果が、対応するブレークイーブン為替欄333および平均ブレークイーブン為替欄334に表示される。即ち、ブレークイーブン為替の計算値がブレークイーブン為替欄333に表示され、平均ブレークイーブン為替の計算値が平均ブレークイーブン為替欄334に表示される。
【0050】
さらに受取金額欄331への入力に応じて、ポートフォリオ全体としての購入代金合計、平均利回り、受取償還金額合計、資産倍率が計算され、その計算結果が購入代金合計欄322、平均利回り欄323、受取償還金額合計欄324、資産倍率欄325に表示される。ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄320や銘柄を選択するための入力表示欄330に表示される内容は、ポートフォリオ構築の指標となる情報である。
【0051】
図4は、2004年11月15日、2005年05月15日、2005年8月15日の各償還日に対応する受取金額欄331にそれぞれ1000ドルと入力され、当該入力に対応して計算された値が投資金額欄332、ブレークイーブン為替欄333、平均ブレークイーブン為替欄334に表示された状態を示している。また、これらの入力に応じて計算された購入代金合計、平均利回り、受取償還金額合計、資産倍率が、それぞれ対応する購入代金合計欄322、平均利回り欄323、受取償還金額合計欄324、資産倍率欄325に表示されている。
【0052】
上記計算は、ポートフォリオ構築用入力画面300にJava(登録商標)等のプログラムを組み込み、顧客端末210で当該プログラムが実行されることによって行われる。なお、受取金額欄331に金額が入力されるたびにそのデータを顧客端末210からサーバー100へ送信し、サーバー100の指標提示手段102で上記の計算をし、その結果を指標提示手段102から顧客端末210へ送信して顧客端末210に表示させるように構成してもよい。
【0053】
受取金額欄331に金額が入力された後で、ポートフォリオをグラフで表示する表示ボタン351(図3参照)がクリックされると、サーバー100の指標提示手段102は、図5に示すようなポートフォリオの指標を示すグラフを顧客端末210に画面表示させる。この画面では、図2のポートフォリオ入力画面300において買付為替欄321にセットされた又は表示された為替レートが為替欄521に表示され、購入代金合計欄322の表示金額が合計欄522に表示され、平均利回り欄323の表示金額が利回り欄523に表示され、受取償還金額合計欄324の表示金額が合計欄524に表示され、資産倍率欄325の表示金額が倍率欄525に表示されるようになっている。なお、図5のグラフでは、グラフの横軸として償還の年に相当する顧客の年齢を推定して表記しているが、グラフの横軸として償還の年を表記してもよい。
【0054】
図5中の買付注文画面ボタン552がクリックされると、または図2の受取金額欄331に金額が入力された後に買付注文画面ボタン352(図3参照)がクリックされると、当該クリックに応じてサーバー100の情報提示手段103により、図6に示すような買付注文画面600が顧客端末210に表示される。この買付注文画面600は、選択された各銘柄の重要事項を一度に説明する機能も備えている。銘柄を選択するための入力表示欄330(図2、図4参照)に表示される銘柄は、償還日の異なる同一発行体によって発行される国債であるので、それらに対して必要とされる重要事項の説明内容は同一である。そこで、図6に示すように、買付注文画面600において、入力表示欄330で選択可能なすべての銘柄に対する重要事項の説明が一括して行われている。ここで重要事項とは、本実施形態では例えば金融商品販売法の第3条で定義されたものを含み、元本欠損のおそれに関する情報等が該当する。
【0055】
例えば、米国国債を対象とした場合には、一例として以下に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「▲1▼.価格変動リスク:米国国債の価格は、米ドルの円に対する為替水準や米ドル金利の変動の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り込むことがあります。米国国債の価格は、金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には投資元本を割り込むことがあります。▲2▼.信用リスク:米国の国債・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。」
【0056】
また、国債と地方債の場合には、一例として以下に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「▲1▼.価格変動リスク:本債券の価格は、金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には投資元本を割り込むことがあります。▲2▼.信用リスク:本債券の発行体の財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。」
【0057】
また、社債の場合には、一例として以下に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「▲1▼.価格変動リスク:本債券の価格は、金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には投資元本を割り込むことがあります。▲2▼.信用リスク:本債券の発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。」
低格付社債の場合には、一例として上記社債の場合の説明事項▲1▼,▲2▼とともに次に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「・本債券は一般的に投資適格とされる債券(BBB格以上)と比べ、信用リスクの度合いが大きくなります。・本債券は一般的に投資適格とされる債券(BBB格以上)と比べると投資家に有利な条件で発行されますが、それは当該発行者の安全度が比較的低い(将来利息や元本の支払いが行われていない、または遅延する可能性がある)と判断されることによります。」
劣後社債の場合には、一例として上記社債の場合の説明事項▲1▼,▲2▼とともに次に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「・本債券は一般の社債に比べると投資家に有利な条件で発行されますが、それは当該発行体がデフォルトした場合の債務の返済順位が一般の社債より低いことによります。」
【0058】
顧客は、顧客端末210に表示された買付発注画面において、重要事項の説明部650で重要事項の説明内容を確認して確認ボタン601をクリックし、次に入力表示欄330によって選択した償還日の異なる複数の銘柄を一括して購入するための発注ボタン602をクリックする。
【0059】
確認ボタン601および発注ボタン602がクリックされると、当該クリック情報と選択銘柄等の買付注文内容を示す情報とが、顧客端末210からサーバー100へ送信される。サーバー100の確認操作受付手段104は、説明部650内の選択銘柄の重要説明を顧客が読んだ旨または認識した旨の確認操作を、確認ボタン601のクリックにより顧客端末210を通じて受け付ける構成としてもよく、上記クリック情報により顧客端末210を通じて受け付ける構成としてもよい。受注手段105は、説明部650内の重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を確認ボタン601および発注ボタン602のクリックにより顧客端末210を通じて受け付ける。そして、サーバー100は、顧客端末210からのクリック情報と買付注文内容を示す情報とを顧客データに対応付けて不図示のデータベースに格納し、買付注文内容を示す情報をホストコンピュータ150に通知する。ホストコンピュータ150は、顧客が指定した銘柄の米国国債などの金融商品の発注を、その金融商品の販売会社に対して行う。こうして償還日の異なる複数の米国国債の一括約定が実行される。
【0060】
このように、ポートフォリオ構築用入力画面300において、ポートフォリオ構築する際に選択可能な複数の銘柄を、重要事項の説明内容が同一のものに予め設定してあるので、候補の中のいずれの銘柄を顧客が選択した場合であっても、これらの銘柄に対する重要事項等の説明を一括して行うことができる。その結果、複数の銘柄に対する買付操作を一括して行うことが可能となり、銘柄の選択、当該銘柄についての重要事項の説明、約定という手順を銘柄毎に何度も繰り返す必要がなくなり、オンライントレードで複数銘柄を買い付ける際の利便性が向上する。
【0061】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0062】
たとえば、実施の形態では、受取金額、投資金額、ブレークイーブン為替、平均ブレークイーブン為替などを入力表示欄330において一覧表示したが、これに代えて、受取金額、投資金額、ブレークイーブン為替、平均ブレークイーブン為替などを、グラフ表示ボタン351のクリックにより、図5に示すようなグラフでポートフォリオ構築の指標として表示されるように構成してもよい。なお、図5のポートフォリオの指標の表示画面では、ポートフォリオの投資金額と運用収益部分とが棒グラフで示され、ブレークイーブン為替が線グラフで示され、同じグラフ上に表示されているが、償還日に対応する棒グラフをマウス等のポインティングデバイスでドラッグして高さを変化させることにより、その変化した棒グラフの高さに基づいて入力表示欄330内の受取金額欄331の当該償還日に対応する受取金額が入力または修正される構成としてもよい。
【0063】
また、実施の形態では、重要事項の説明内容が同一の複数銘柄を予め特定し、これらを選択可能な銘柄として顧客に入力画面300で提示するように構成したが、重要事項の説明内容が異なるものを含めた複数の銘柄を選択可能とし、顧客の選択した銘柄を、重要事項の説明内容(リスク内容)が同一のもの同士でグルーピングし、グループ単位で重要事項の説明を行うように構成してもよい。たとえば、重要事項の説明内容に対して種別番号を割り当て、選択された銘柄をその種別番号に基づいてグルーピングする等である。なお、発注ボタンの操作をグループ単位で行うように構成してもよいし、すべてのグループに対する約定を1回の発注ボタンの操作で一括して行われるように構成してもよい。
【0064】
なお、上記実施の形態では、債券の一例として米国国債を例に説明したが、対象となる有価証券は、これに限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
本発明にかかる有価証券販売方法、有価証券販売装置およびプログラムによれば、複数銘柄を一括買付する際に、説明内容が同一の銘柄についてはそれらに対する説明を一度に行うとともに、それら複数銘柄についての買付注文を一括して受け付けるので、個別銘柄ごとに同じ発注操作を繰り返す手間を省くことができ、オンライントレードで複数銘柄を買付する際の利便性が向上する。
【0066】
さらに説明を読んだ旨または認識した旨の確認を受け付け、説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を受け付けるので、顧客が説明を読んだ又は認識した銘柄についてのみ、発注を受け付けることができる。
【0067】
選択された銘柄についての重要事項の説明を買付注文画面に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する重要事項の説明を一度に表示するものでは、重要事項の説明画面と買付注文画面とを同じ画面にすることができ、顧客は説明画面と発注画面とを切り換える操作や手間を省くことができ、発注作業量を軽減することができる。
【0068】
選択可能な銘柄を、同一発行体の発行する有価証券、例えば償還日の異なる複数の国債または社債とするものでは、これらの銘柄は説明内容が同一であり、それらの買付の際に説明の表示や確認を1回で済ませることができ、発注作業量を軽減することができる。
【0069】
また、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を顧客の端末装置に表示するものでは、ポートフォリオを自ら構築する顧客を支援し、顧客に独自のポートフォリオ構築を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置としてのサーバーが顧客の端末装置に表示するポートフォリオ構築用入力画面の一例を示す説明図である。
【図3】図2に続き、本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置としてのサーバーが顧客の端末装置に表示するポートフォリオ構築用入力画面の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置としてのサーバーが顧客の端末装置に表示するポートフォリオ構築用入力画面であって、複数の償還日について受取金額の入力がなされた場合の表示内容の一例を示す説明図である。
【図5】ポートフォリオの指標をグラフ表示したものの一例を示す説明図である。
【図6】買付注文画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
100…サーバー(有価証券販売装置)
101…銘柄選択受付手段
102…指標提示手段
103…情報提示手段
104…確認操作受付手段
105…受注手段
150…ホストコンピュータ
201…インターネット
210…顧客端末
300…ポートフォリオ構築用入力画面
310…利用案内
320…ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄
321…買付為替欄
322…購入代金合計欄
323…平均利回り欄
324…受取償還金額合計欄
325…資産倍率欄
330…銘柄を選択するための入力表示欄
331…受取金額欄
332…投資金額欄
333…ブレークイーブン為替欄
334…平均ブレークイーブン為替欄
350…試算の前提条件の説明部
600…買付注文画面
650…重要事項の説明部
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーバーが通信回線を介して接続された顧客の端末装置を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットを介して株式や債券や投資信託などの有価証券の取引を行う、いわゆるオンライントレードが実用化されている。通常、オンライントレードを行う場合、顧客は、証券会社や金融機関のホームページにアクセスして自己の顧客IDを入力し、さらに銘柄名、数量を指定して買付注文を行う。
【0003】
ところで、有価証券の販売に際しては、顧客へのリスク説明義務が販売業者に課されており、従来のオンライントレードでは、銘柄名や数量の指定、当該銘柄についての重要事項の説明の表示、発注操作の受付などの一連の手順を銘柄毎に行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、オンライントレードの重要性が増すとともに、ポートフォリオ構築の観点から顧客が自ら選んだ複数銘柄を同時に買付するという需要が高まっている。しかしながら、従来は、上述した一連の手順を銘柄毎に行わなければ複数の銘柄をオンライントレードで買付することができず、ポートフォリオを構築する際に顧客の行う発注作業が煩雑なものになっていた。
【0005】
本発明は、このような点に着目してなされたもので、オンライントレードで複数銘柄を買付する際の顧客による発注作業量を軽減することのできる有価証券販売方法、有価証券販売装置およびプログラムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]サーバー(100)が通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法において、
前記サーバー(100)が、前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行うステップと、
前記サーバー(100)が、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるステップと
を有する
ことを特徴とする有価証券販売方法。
【0007】
[2]前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバー(100)が、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記買付注文を一括して受け付けるステップでは、前記サーバー(100)が、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[1]記載の有価証券販売方法。
【0008】
[3]サーバー(100)が通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法において、
前記サーバー(100)が、前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行うステップと、
前記サーバー(100)が、前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるステップと、
前記サーバー(100)が、前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるステップと
を有する
ことを特徴とする有価証券販売方法。
【0009】
[4]前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバー(100)が、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるステップでは、前記サーバー(100)が、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付け、
前記買付注文を一括して受け付けるステップでは、前記サーバー(100)が、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[3]記載の有価証券販売方法。
【0010】
[5]前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバー(100)が、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)において買付注文画面(600)に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に表示する
ことを特徴とする[2]または[4]に記載の有価証券販売方法。
【0011】
[6]前記サーバー(100)が、説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする[1]または[3]に記載の有価証券販売方法。
【0012】
[7]前記サーバー(100)が、重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする[2]または[4]に記載の有価証券販売方法。
【0013】
[8]前記入力画面(300)で選択可能な銘柄が、同一発行体の発行する有価証券からなる
ことを特徴とする[6]または[7]に記載の有価証券販売方法。
【0014】
[9]前記同一発行体の発行する有価証券は、同一発行体の発行する償還日の異なる複数の債券からなる
ことを特徴とする[8]記載の有価証券販売方法。
【0015】
[10]前記サーバー(100)が、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を前記顧客の端末装置(210)に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする[1]〜[9]の何れかに記載の有価証券販売方法。
【0016】
[11]通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売装置において、
前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行う情報提示手段(103)と、
選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける受注手段(105)と
を有する
ことを特徴とする有価証券販売装置。
【0017】
[12]前記情報提示手段(103)は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記受注手段(105)は、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[11]記載の有価証券販売装置。
【0018】
[13]通信回線を介して接続された顧客の端末装置(210)を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売装置において、
前記顧客の端末装置(210)で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行う情報提示手段(103)と、
前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付ける確認操作受付手段(104)と、
前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける受注手段(105)と
を有する
ことを特徴とする有価証券販売装置。
【0019】
[14]前記情報提示手段(103)は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記確認操作受付手段(104)は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付け、
前記受注手段(105)は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする[13]記載の有価証券販売装置。
【0020】
[15]前記情報提示手段(103)は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置(210)において買付注文画面(600)に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に表示する
ことを特徴とする[12]または[14]に記載の有価証券販売装置。
【0021】
[16]前記説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示する手段をさらに有する
ことを特徴とする[11]または[13]に記載の有価証券販売装置。
【0022】
[17]前記重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面(300)を前記顧客の端末装置(210)に表示する手段をさらに有する
ことを特徴とする[12]または[14]に記載の有価証券販売装置。
【0023】
[18]前記入力画面(300)で選択可能な銘柄が、同一発行体の発行する有価証券からなる
ことを特徴とする[16]または[17]に記載の有価証券販売装置。
【0024】
[19]前記同一発行体の発行する有価証券は、同一発行体の発行する償還日の異なる複数の債券からなる
ことを特徴とする[18]記載の有価証券販売装置。
【0025】
[20]選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を前記顧客の端末装置(210)に表示する指標提示手段(102)をさらに有する
ことを特徴とする[11]〜[19]の何れかに記載の有価証券販売装置。
【0026】
[21]コンピュータを、[11]〜[20]の何れかに記載の有価証券販売装置として機能させるためのプログラム。
【0027】
[22]コンピュータに、[1]〜[10]の何れかに記載の有価証券販売方法を実行させるためのプログラム。
【0028】
前記本発明は次のように作用する。
有価証券販売装置としてのサーバー(100)は、通信回線を介して接続されている顧客の端末装置(210)で選択された銘柄についての説明を、顧客の端末装置(210)を通じ顧客に対して行う。その際、説明内容が同一の銘柄については、それらに対する説明を一度に行う。その後、選択された銘柄の買付注文を顧客の端末装置(210)を通じて受け付けるが、この際、説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける。
【0029】
このため、複数銘柄を一括買付する際に、説明内容が同一の銘柄については、それらに対する説明を1回で済ませることができるとともに、それら複数銘柄についての買付注文を一括して受け付けるので、オンライントレードで複数銘柄を買い付ける際の顧客による発注作業量を軽減することができ、利便性が向上する。
【0030】
さらに説明を読んだ旨または認識した旨の確認を顧客の端末装置(210)を通じて受け付け、説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を受け付ける。これにより、顧客が説明を読んだ又は認識した銘柄についてのみ、買付注文を受け付けることができる。
【0031】
選択された銘柄についての重要事項の説明を買付注文画面に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する重要事項の説明を一度に表示することで、重要事項の説明画面と買付注文画面とを同じ画面にすることができ、説明画面で説明内容を確認した後に買付注文画面に切り換えるというような操作や手間を省くことができ、発注作業量を軽減することができる。
【0032】
選択可能な銘柄を、たとえば同一発行体の発行する有価証券、一例として償還日の異なる複数の国債または社債とすれば、これらの銘柄は説明内容が同一であり、それらの買付の際に説明の表示や確認を1回で済ませることができ、発注作業量を軽減することができる。
【0033】
また、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を顧客の端末装置に表示するものでは、ポートフォリオを自ら構築する顧客を支援し、顧客に独自のポートフォリオの構築を促すことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる有価証券販売装置としてのサーバー100を含むオンライントレードシステムを示している。サーバー100は、インターネット201を通じて顧客の有するパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置(顧客端末)210にHTML(HyperText Markup Language)形式等で記述したホームページ(ウェブページ)のデータを送信したり、顧客端末210から返送されてくる各種のデータを受信して処理する通信機能を備えたコンピュータ装置である。
【0035】
本実施の形態では、サーバー100は、証券会社に設置されており、インターネット201を通じて、有価証券購入の約定を取り交わすための一連の処理を行う機能等を有する。以下、有価証券として、米国国債を扱う場合を例に説明する。
【0036】
サーバー100は、所定のプログラムを実行することにより、銘柄選択受付手段101、指標提示手段102、情報提示手段103、確認操作受付手段104、受注手段105の各機能を果たすようになっている。
【0037】
サーバー100は、証券会社の有するホストコンピュータ150と接続されている。ホストコンピュータ150は、有価証券の取引等に関連するすべてのデータを統括的に管理するコンピュータ装置である。ホストコンピュータ150には、銘柄データベース151、顧客データベース152等が接続されている。銘柄データベース151は、新規発行債券や各国の国債などについての詳細データを登録するものである。顧客データベース152は、顧客を登録するためのデータベースであり、顧客の氏名、生年月日、性別、住所、電話番号等が登録される。
【0038】
サーバー100は、国債等の有価証券の販売に用いる各種ウェブページを顧客端末210のブラウザで表示するためのデータを、顧客端末210からの要求に応じてその要求元の顧客端末210に向けて送信する機能を有する。また顧客端末210から返送されてくる要求や各種の情報を表したデータを受信して、有価証券の買付注文を受け付ける等の機能を果たす部分である。サーバー100は、ホストコンピュータ150を介してデータベース151,152にアクセスするようになっている。
【0039】
サーバー100が顧客端末210に向けて送信するウェブページには、CGI(common gateway interface)やJava(登録商標)等のプログラムが埋め込んである。顧客端末210のブラウザからCGIを呼び出したりJava(登録商標)プログラムを実行することにより、各種の選択操作を受け付けたり、各種ボタンのクリックに応じて、データ等をサーバー100に向けて送信したり、顧客端末210から要求された処理をサーバー100で行ってその結果を顧客端末210に返送する等の動作が行われるようになっている。
【0040】
銘柄選択受付手段101は、買付を希望する1または2以上の銘柄の選択を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たす。指標提示手段102は、顧客端末210で選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を顧客端末210に表示する機能を果たす。情報提示手段103は、選択された銘柄についての説明を顧客端末210を通じて行う。またその際、説明内容が同一の複数銘柄に対する説明を一度に行う機能を有している。この情報提示手段103は、選択された銘柄についての重要事項の説明を顧客端末210を通じて行うが、その際、重要事項の説明内容が同一の複数銘柄に対する重要事項の説明を一度に行う機能を有している。なお、銘柄選択受付手段101は、説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面を顧客端末210に表示する機能を有し、具体的には重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能なポートフォリオ構築用入力画面300を顧客端末210に表示する機能を有する。
【0041】
確認操作受付手段104は、銘柄についての説明等を顧客が読んだ旨または認識した旨の確認操作を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たし、受注手段105は、説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たす。具体的には、この確認操作受付手段104は、重要事項の説明等を顧客が読んだ旨または認識した旨の確認操作を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たし、受注手段105は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を顧客端末210を通じて受け付ける機能を果たす。また受注手段105は、買付注文を受け付ける際に、少なくとも重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるようになっている。
【0042】
次に、顧客が自己の端末装置210から証券会社のオンライントレードサービスを利用して、有価証券を購入する際の流れについて、一例として償還日の異なる複数の米国国債を購入する際の流れについて説明する。顧客は、まず自己の顧客端末210を操作することにより、インターネット201を通じて証券会社の運営するサーバー100(サイト)の所定のウェブページにアクセスし、顧客IDやパスワードを入力して本人認証を行う。その後、償還日の異なる複数の米国国債を組み合わせてポートフォリオを構築するためのウェブページへの遷移を顧客が選択すると、当該要求に応じてサーバー100の銘柄選択受付手段101は、図2及び図3に示すポートフォリオ構築用入力画面300を表示するためのデータを顧客端末210に送信して当該ポートフォリオ構築用入力画面300を表示させる。なお、ポートフォリオ構築用入力画面300を図2と図3に分けて示してあるが、顧客端末210の表示画面上では、連続した1つのページであり、画面に表示する箇所をスクロールにより選択するようになっている。
【0043】
このポートフォリオ構築用入力画面300では、サーバー100の指標提示手段102の機能により、ポートフォリオ構築のためポートフォリオの試算をすることができるようになっている。このポートフォリオ構築用入力画面300には、上から、当該画面の利用案内310、償還日の異なる複数の米国国債によって構築されるポートフォリオ全体に関するデータの入力表示欄320、ポートフォリオを構成する各銘柄を選択するための入力表示欄330、試算の前提条件の説明部350が表示される。
【0044】
ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄320には、買付為替金額を入力するための買付為替欄321、ドル建ておよび円建てにおける購入代金の合計を表示するための購入代金合計欄322、平均利回りを表示するための平均利回り欄323、受取償還金額の合計をドル建てで表示するための受取償還金額合計欄324、資産の倍率を示すための資産倍率欄325が設けてある。なお、ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄320には、顧客端末210がポートフォリオ構築用入力画面300を表示している当日の日付が表示されるようになっている。
【0045】
銘柄を選択するための入力表示欄330には、償還日の異なる複数の米国国債に関する入力表示欄が残存期間順に一覧表示される。ここでは残存期間が約3年から27年までの割引国債を一覧表示してある。入力表示欄330には、償還日毎に、償還日、償還日までの残存年数、受取金額欄331(1000ドル単位)、投資金額欄332、資産倍率、運用利回り、ブレークイーブン為替欄333、平均ブレークイーブン為替欄334が表示される。受取金額欄331は、顧客が自己の希望する受取金額をドル建てで入力するための入力欄である。投資金額欄332には、対応する受取金額欄331に入力された受取金額を該当の償還日に受け取るための投資金額が計算されて表示される。
【0046】
ブレークイーブン為替とは、個別債券の償還金が円ベースで購入代金と等しくなってしまう為替水準であり、この値がブレークイーブン為替欄333に表示される。平均ブレークイーブン為替とは、過去に受け取った償還金をそのまま外貨(例えば米ドル)で保有し続けた場合に、保有するドルすべてに対応する損益分岐点の為替水準であり、この値が平均ブレークイーブン為替欄334に表示される。
【0047】
試算の前提条件の説明部350には、一例として以下に示すような事項が説明として表示される。「・上記は償還までの保有を前提とした試算であり、あくまでも目安としてお考え下さい。・債券市況、金利水準の推移によって実際にお買い付けになる場合は条件が異なる事がありますのでご注意下さい。・ブレークイーブン為替とは、損益分岐点となる為替水準のことです。償還時の為替がこの水準よりも円高ドル安であれば、償還する債券について償還差損が発生します。・平均ブレークイーブン為替とは、過去に受け取った償還金をそのままドルで保有し続けた場合、保有するドルすべてに対する損益分岐点の為替水準となります。・上記は税金の影響を考慮しておりません。」
【0048】
ポートフォリオの構築に際して、まず顧客は、自己の顧客端末210に表示されたポートフォリオ構築用入力画面300の中の買付為替欄321に買付為替金額を入力する。その後、自己の希望する各償還日に対応する受取金額欄331にその償還日に望む受取金額をそれぞれ入力する。但し、買付為替欄321に関しては種々の構成をとることが可能であり、例えばアクセス時点また操作時点の為替レートが自動的に入力される構成としてもよいし、顧客側からは入力不可として約定時の為替レートを予想した仮の為替レートが入力される構成とすることも可能である。
【0049】
図4に示すように、顧客が受取金額欄331に金額を入力すると、その金額を償還日に受け取るために必要な投資金額が計算され、その計算値が対応する投資金額欄332に表示される。また、ブレークイーブン為替および平均ブレークイーブン為替の値が計算され、それらの計算結果が、対応するブレークイーブン為替欄333および平均ブレークイーブン為替欄334に表示される。即ち、ブレークイーブン為替の計算値がブレークイーブン為替欄333に表示され、平均ブレークイーブン為替の計算値が平均ブレークイーブン為替欄334に表示される。
【0050】
さらに受取金額欄331への入力に応じて、ポートフォリオ全体としての購入代金合計、平均利回り、受取償還金額合計、資産倍率が計算され、その計算結果が購入代金合計欄322、平均利回り欄323、受取償還金額合計欄324、資産倍率欄325に表示される。ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄320や銘柄を選択するための入力表示欄330に表示される内容は、ポートフォリオ構築の指標となる情報である。
【0051】
図4は、2004年11月15日、2005年05月15日、2005年8月15日の各償還日に対応する受取金額欄331にそれぞれ1000ドルと入力され、当該入力に対応して計算された値が投資金額欄332、ブレークイーブン為替欄333、平均ブレークイーブン為替欄334に表示された状態を示している。また、これらの入力に応じて計算された購入代金合計、平均利回り、受取償還金額合計、資産倍率が、それぞれ対応する購入代金合計欄322、平均利回り欄323、受取償還金額合計欄324、資産倍率欄325に表示されている。
【0052】
上記計算は、ポートフォリオ構築用入力画面300にJava(登録商標)等のプログラムを組み込み、顧客端末210で当該プログラムが実行されることによって行われる。なお、受取金額欄331に金額が入力されるたびにそのデータを顧客端末210からサーバー100へ送信し、サーバー100の指標提示手段102で上記の計算をし、その結果を指標提示手段102から顧客端末210へ送信して顧客端末210に表示させるように構成してもよい。
【0053】
受取金額欄331に金額が入力された後で、ポートフォリオをグラフで表示する表示ボタン351(図3参照)がクリックされると、サーバー100の指標提示手段102は、図5に示すようなポートフォリオの指標を示すグラフを顧客端末210に画面表示させる。この画面では、図2のポートフォリオ入力画面300において買付為替欄321にセットされた又は表示された為替レートが為替欄521に表示され、購入代金合計欄322の表示金額が合計欄522に表示され、平均利回り欄323の表示金額が利回り欄523に表示され、受取償還金額合計欄324の表示金額が合計欄524に表示され、資産倍率欄325の表示金額が倍率欄525に表示されるようになっている。なお、図5のグラフでは、グラフの横軸として償還の年に相当する顧客の年齢を推定して表記しているが、グラフの横軸として償還の年を表記してもよい。
【0054】
図5中の買付注文画面ボタン552がクリックされると、または図2の受取金額欄331に金額が入力された後に買付注文画面ボタン352(図3参照)がクリックされると、当該クリックに応じてサーバー100の情報提示手段103により、図6に示すような買付注文画面600が顧客端末210に表示される。この買付注文画面600は、選択された各銘柄の重要事項を一度に説明する機能も備えている。銘柄を選択するための入力表示欄330(図2、図4参照)に表示される銘柄は、償還日の異なる同一発行体によって発行される国債であるので、それらに対して必要とされる重要事項の説明内容は同一である。そこで、図6に示すように、買付注文画面600において、入力表示欄330で選択可能なすべての銘柄に対する重要事項の説明が一括して行われている。ここで重要事項とは、本実施形態では例えば金融商品販売法の第3条で定義されたものを含み、元本欠損のおそれに関する情報等が該当する。
【0055】
例えば、米国国債を対象とした場合には、一例として以下に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「▲1▼.価格変動リスク:米国国債の価格は、米ドルの円に対する為替水準や米ドル金利の変動の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り込むことがあります。米国国債の価格は、金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には投資元本を割り込むことがあります。▲2▼.信用リスク:米国の国債・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。」
【0056】
また、国債と地方債の場合には、一例として以下に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「▲1▼.価格変動リスク:本債券の価格は、金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には投資元本を割り込むことがあります。▲2▼.信用リスク:本債券の発行体の財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。」
【0057】
また、社債の場合には、一例として以下に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「▲1▼.価格変動リスク:本債券の価格は、金利変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には投資元本を割り込むことがあります。▲2▼.信用リスク:本債券の発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。」
低格付社債の場合には、一例として上記社債の場合の説明事項▲1▼,▲2▼とともに次に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「・本債券は一般的に投資適格とされる債券(BBB格以上)と比べ、信用リスクの度合いが大きくなります。・本債券は一般的に投資適格とされる債券(BBB格以上)と比べると投資家に有利な条件で発行されますが、それは当該発行者の安全度が比較的低い(将来利息や元本の支払いが行われていない、または遅延する可能性がある)と判断されることによります。」
劣後社債の場合には、一例として上記社債の場合の説明事項▲1▼,▲2▼とともに次に示すような事項が重要事項の説明として表示される。「・本債券は一般の社債に比べると投資家に有利な条件で発行されますが、それは当該発行体がデフォルトした場合の債務の返済順位が一般の社債より低いことによります。」
【0058】
顧客は、顧客端末210に表示された買付発注画面において、重要事項の説明部650で重要事項の説明内容を確認して確認ボタン601をクリックし、次に入力表示欄330によって選択した償還日の異なる複数の銘柄を一括して購入するための発注ボタン602をクリックする。
【0059】
確認ボタン601および発注ボタン602がクリックされると、当該クリック情報と選択銘柄等の買付注文内容を示す情報とが、顧客端末210からサーバー100へ送信される。サーバー100の確認操作受付手段104は、説明部650内の選択銘柄の重要説明を顧客が読んだ旨または認識した旨の確認操作を、確認ボタン601のクリックにより顧客端末210を通じて受け付ける構成としてもよく、上記クリック情報により顧客端末210を通じて受け付ける構成としてもよい。受注手段105は、説明部650内の重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を確認ボタン601および発注ボタン602のクリックにより顧客端末210を通じて受け付ける。そして、サーバー100は、顧客端末210からのクリック情報と買付注文内容を示す情報とを顧客データに対応付けて不図示のデータベースに格納し、買付注文内容を示す情報をホストコンピュータ150に通知する。ホストコンピュータ150は、顧客が指定した銘柄の米国国債などの金融商品の発注を、その金融商品の販売会社に対して行う。こうして償還日の異なる複数の米国国債の一括約定が実行される。
【0060】
このように、ポートフォリオ構築用入力画面300において、ポートフォリオ構築する際に選択可能な複数の銘柄を、重要事項の説明内容が同一のものに予め設定してあるので、候補の中のいずれの銘柄を顧客が選択した場合であっても、これらの銘柄に対する重要事項等の説明を一括して行うことができる。その結果、複数の銘柄に対する買付操作を一括して行うことが可能となり、銘柄の選択、当該銘柄についての重要事項の説明、約定という手順を銘柄毎に何度も繰り返す必要がなくなり、オンライントレードで複数銘柄を買い付ける際の利便性が向上する。
【0061】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0062】
たとえば、実施の形態では、受取金額、投資金額、ブレークイーブン為替、平均ブレークイーブン為替などを入力表示欄330において一覧表示したが、これに代えて、受取金額、投資金額、ブレークイーブン為替、平均ブレークイーブン為替などを、グラフ表示ボタン351のクリックにより、図5に示すようなグラフでポートフォリオ構築の指標として表示されるように構成してもよい。なお、図5のポートフォリオの指標の表示画面では、ポートフォリオの投資金額と運用収益部分とが棒グラフで示され、ブレークイーブン為替が線グラフで示され、同じグラフ上に表示されているが、償還日に対応する棒グラフをマウス等のポインティングデバイスでドラッグして高さを変化させることにより、その変化した棒グラフの高さに基づいて入力表示欄330内の受取金額欄331の当該償還日に対応する受取金額が入力または修正される構成としてもよい。
【0063】
また、実施の形態では、重要事項の説明内容が同一の複数銘柄を予め特定し、これらを選択可能な銘柄として顧客に入力画面300で提示するように構成したが、重要事項の説明内容が異なるものを含めた複数の銘柄を選択可能とし、顧客の選択した銘柄を、重要事項の説明内容(リスク内容)が同一のもの同士でグルーピングし、グループ単位で重要事項の説明を行うように構成してもよい。たとえば、重要事項の説明内容に対して種別番号を割り当て、選択された銘柄をその種別番号に基づいてグルーピングする等である。なお、発注ボタンの操作をグループ単位で行うように構成してもよいし、すべてのグループに対する約定を1回の発注ボタンの操作で一括して行われるように構成してもよい。
【0064】
なお、上記実施の形態では、債券の一例として米国国債を例に説明したが、対象となる有価証券は、これに限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
本発明にかかる有価証券販売方法、有価証券販売装置およびプログラムによれば、複数銘柄を一括買付する際に、説明内容が同一の銘柄についてはそれらに対する説明を一度に行うとともに、それら複数銘柄についての買付注文を一括して受け付けるので、個別銘柄ごとに同じ発注操作を繰り返す手間を省くことができ、オンライントレードで複数銘柄を買付する際の利便性が向上する。
【0066】
さらに説明を読んだ旨または認識した旨の確認を受け付け、説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を受け付けるので、顧客が説明を読んだ又は認識した銘柄についてのみ、発注を受け付けることができる。
【0067】
選択された銘柄についての重要事項の説明を買付注文画面に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する重要事項の説明を一度に表示するものでは、重要事項の説明画面と買付注文画面とを同じ画面にすることができ、顧客は説明画面と発注画面とを切り換える操作や手間を省くことができ、発注作業量を軽減することができる。
【0068】
選択可能な銘柄を、同一発行体の発行する有価証券、例えば償還日の異なる複数の国債または社債とするものでは、これらの銘柄は説明内容が同一であり、それらの買付の際に説明の表示や確認を1回で済ませることができ、発注作業量を軽減することができる。
【0069】
また、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を顧客の端末装置に表示するものでは、ポートフォリオを自ら構築する顧客を支援し、顧客に独自のポートフォリオ構築を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置としてのサーバーが顧客の端末装置に表示するポートフォリオ構築用入力画面の一例を示す説明図である。
【図3】図2に続き、本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置としてのサーバーが顧客の端末装置に表示するポートフォリオ構築用入力画面の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る有価証券販売装置としてのサーバーが顧客の端末装置に表示するポートフォリオ構築用入力画面であって、複数の償還日について受取金額の入力がなされた場合の表示内容の一例を示す説明図である。
【図5】ポートフォリオの指標をグラフ表示したものの一例を示す説明図である。
【図6】買付注文画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
100…サーバー(有価証券販売装置)
101…銘柄選択受付手段
102…指標提示手段
103…情報提示手段
104…確認操作受付手段
105…受注手段
150…ホストコンピュータ
201…インターネット
210…顧客端末
300…ポートフォリオ構築用入力画面
310…利用案内
320…ポートフォリオ全体に関するデータの表示欄
321…買付為替欄
322…購入代金合計欄
323…平均利回り欄
324…受取償還金額合計欄
325…資産倍率欄
330…銘柄を選択するための入力表示欄
331…受取金額欄
332…投資金額欄
333…ブレークイーブン為替欄
334…平均ブレークイーブン為替欄
350…試算の前提条件の説明部
600…買付注文画面
650…重要事項の説明部
Claims (22)
- サーバーが通信回線を介して接続された顧客の端末装置を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法において、
前記サーバーが、前記顧客の端末装置で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行うステップと、
前記サーバーが、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるステップと
を有する
ことを特徴とする有価証券販売方法。 - 前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバーが、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記買付注文を一括して受け付けるステップでは、前記サーバーが、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする請求項1記載の有価証券販売方法。 - サーバーが通信回線を介して接続された顧客の端末装置を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売方法において、
前記サーバーが、前記顧客の端末装置で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行うステップと、
前記サーバーが、前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるステップと、
前記サーバーが、前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付けるステップと
を有する
ことを特徴とする有価証券販売方法。 - 前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバーが、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記確認を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるステップでは、前記サーバーが、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置を通じて受け付け、
前記買付注文を一括して受け付けるステップでは、前記サーバーが、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする請求項3記載の有価証券販売方法。 - 前記説明を一度に行うステップでは、前記サーバーが、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置において買付注文画面に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に表示する
ことを特徴とする請求項2または4に記載の有価証券販売方法。 - 前記サーバーが、説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面を前記顧客の端末装置に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項1または3に記載の有価証券販売方法。 - 前記サーバーが、重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面を前記顧客の端末装置に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項2または4に記載の有価証券販売方法。 - 前記入力画面で選択可能な銘柄が、同一発行体の発行する有価証券からなる
ことを特徴とする請求項6または7に記載の有価証券販売方法。 - 前記同一発行体の発行する有価証券は、同一発行体の発行する償還日の異なる複数の債券からなる
ことを特徴とする請求項8記載の有価証券販売方法。 - 前記サーバーが、選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を前記顧客の端末装置に表示するステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の有価証券販売方法。 - 通信回線を介して接続された顧客の端末装置を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売装置において、
前記顧客の端末装置で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行う情報提示手段と、
選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける受注手段と
を有する
ことを特徴とする有価証券販売装置。 - 前記情報提示手段は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記受注手段は、選択された1または2以上の銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする請求項11記載の有価証券販売装置。 - 通信回線を介して接続された顧客の端末装置を通じて有価証券の買付注文を受け付ける有価証券販売装置において、
前記顧客の端末装置で選択された1または2以上の銘柄についての説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、説明内容が同一の銘柄に対する前記説明を一度に行う情報提示手段と、
前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置を通じて受け付ける確認操作受付手段と、
前記説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、前記説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける受注手段と
を有する
ことを特徴とする有価証券販売装置。 - 前記情報提示手段は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置を通じて行うとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に行い、
前記確認操作受付手段は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認を前記顧客の端末装置を通じて受け付け、
前記受注手段は、重要事項の説明を読んだ旨または認識した旨の確認がなされた銘柄についての買付注文を前記顧客の端末装置を通じて受け付けるとともに、その際、少なくとも前記重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する買付注文を一括して受け付ける
ことを特徴とする請求項13記載の有価証券販売装置。 - 前記情報提示手段は、選択された銘柄についての重要事項の説明を前記顧客の端末装置において買付注文画面に表示するとともに、その際、重要事項の説明内容が同一の銘柄に対する前記重要事項の説明を一度に表示する
ことを特徴とする請求項12または14に記載の有価証券販売装置。 - 前記説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面を前記顧客の端末装置に表示する手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項11または13に記載の有価証券販売装置。 - 前記重要事項の説明内容が同一の銘柄のみ選択可能な入力画面を前記顧客の端末装置に表示する手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項12または14に記載の有価証券販売装置。 - 前記入力画面で選択可能な銘柄が、同一発行体の発行する有価証券からなる
ことを特徴とする請求項16または17に記載の有価証券販売装置。 - 前記同一発行体の発行する有価証券は、同一発行体の発行する償還日の異なる複数の債券からなる
ことを特徴とする請求項18記載の有価証券販売装置。 - 選択された1または2以上の銘柄からなるポートフォリオの指標を前記顧客の端末装置に表示する指標提示手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項11〜19の何れかに記載の有価証券販売装置。 - コンピュータを、請求項11〜20の何れかに記載の有価証券販売装置として機能させるためのプログラム。
- コンピュータに、請求項1〜10の何れかに記載の有価証券販売方法を実行させるためのプログラム。
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