JP2004029672A - 防眩性シート - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラ状等の型を使用して、透明樹脂層にエンボス加工を施して得られるタイプであり、低ヘイズ値で、輝点がランダムに発生することを防止し得る防眩性シートを提供することを課題とする。
【解決手段】防眩性シート1を、透明基材シート2上に、表面に微細凹凸4を有した透明樹脂層3が積層された積層構造を有し、ヘイズ値の平均値が3〜25でバラツキが±0.5の範囲内であり、グロス値の平均値が60〜90でバラツキが±3.0の範囲内であるものとして課題を解決することができた。
【選択図】 図1
【解決手段】防眩性シート1を、透明基材シート2上に、表面に微細凹凸4を有した透明樹脂層3が積層された積層構造を有し、ヘイズ値の平均値が3〜25でバラツキが±0.5の範囲内であり、グロス値の平均値が60〜90でバラツキが±3.0の範囲内であるものとして課題を解決することができた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置等の表示装置の観察側に貼り付ける等により適用する防眩性シートに関するものである。また、本発明は、そのような表示装置のタッチパネルの表面に適用するのに適した防眩性シートに関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置の観察側に適用される防眩性シートとしては、透明基材上に無機微粒子および活性エネルギー線硬化型樹脂を含む防眩層が積層されたものがある(例えば、特開2000−82206等。)。このような防眩性シートが適用された表示装置においては、防眩層内の無機微粒子が透過光を散乱させるので、背後の表示装置に由来して輝点がランダムに発生することが防止でき、表示される画像や映像の視認性の低下を防止することができる。
【0003】
無機微粒子および活性エネルギー線硬化型樹脂を含む防眩層の形成は、無機微粒子および活性エネルギー線硬化型樹脂を含む塗料組成物を調製して使用し、コーティング法により行うが、塗工ムラや塗工方向に発生する塗工スジを解消することが困難であるため、光学的なムラの発生が回避できない。また、このような防眩性シートをタッチパネルの表面に適用すると、入力用ペンや指先が頻繁に触れるため、表面の無機微粒子が脱落する等、耐擦傷性の問題もある。
【0004】
防眩層の形成は、得たい微細凹凸の逆型形状の型を使用して、透明樹脂層にエンボス加工を施す方法によっても行え、この場合、透明樹脂層を形成するための樹脂組成物中には、無機微粒子を含有させる必要が必ずしも無いので、上記のコーティング法による場合におけるように、塗工ムラや塗工スジに基づく光学的なムラの発生を無くすことができ、表面の無機微粒子の脱落等の問題も回避できる利点がある。
【0005】
しかし、エンボス加工を施して防眩層を形成する際には、使用する型の型面に形成された、所望の微細凹凸の逆型形状がムラを有していると、防眩層に、ムラがそのまま再現されるので、そのような防眩層を有する防眩性シートを表示装置に適用すると、表示装置に由来して輝点がランダムに発生することが完全には防止されない。本来的には、型面における、微細凹凸の逆型形状のムラの有無を判別すればよいが、型の状態では防眩性シートの光学的な特性は判別しにくいし、また、作成した防眩性シートをその都度、表示装置に適用して、輝点の発生の有無を判別するのは非効率的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、型を使用して、透明樹脂層にエンボス加工を施す方法によって得られるタイプの防眩性シートにおける輝点がランダムに発生することを防止することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】
発明者の検討により、防眩性シートの各点の光学特性を測定して、その平均値、およびバラツキを見ることにより、防眩性シートをその都度、表示装置に適用して、輝点の発生の有無を判別することなく、輝点がランダムに発生することが防止された防眩性シートを提供することが可能になった。
【0008】
第1の発明は、透明基材シート上に、前記透明基材シートとは反対側の面に微細凹凸を有した透明樹脂層が積層された積層構造を有しており、前記積層構造のヘイズ値の平均値が3〜25であって、前記ヘイズ値の平均値を求める際の各測定値が前記ヘイズ値の平均値を中心に±0.5の範囲内にあること、並びに、前記透明樹脂層の前記微細凹凸のある側のグロス値の平均値が60〜90であって、前記グロス値の平均値を求める際の各測定値が前記グロス値の平均値を中心に±3.0の範囲内にあること、とを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記ヘイズ値の各測定値、および前記グロス値の各測定値は、いずれも1m×1mあたり25個の測定点で測定したものであることを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0010】
第3の発明は、第1の発明において、前記ヘイズ値、および前記グロス値は、10cm×10cmあたり25個の測定点で測定した各々の測定値より求められたものであることを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0011】
第4の発明は、第1〜第3いずれかの発明において、前記透明樹脂層は、硬化性樹脂組成物の硬化物で構成されていることを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本発明の防眩性シート1は、透明基材シート2上に透明樹脂層3が積層された積層構造を有しており、透明樹脂層3の透明基材シート2とは反対側の面である表面側に微細凹凸4を有するものである。
【0013】
透明基材シート2の素材としては、透明樹脂製のフィルム、シート、もしくは板、または透明ガラスがあり得るが、工業的には、連続加工が容易でフレキシブルな透明樹脂フィルムを使用することが好ましい。
【0014】
透明樹脂フィルムとしては、トリアセチルセルロース(略してTAC、セルローストリアセテートとも言う。)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセルロース、ポリエーテルサルホン、アクリル系もしくはメタクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリメチルペンテン、ポリエーテルケトンフィルム、(メタ)アクリロニトリル等の樹脂のフィルムが使用でき、透明樹脂フィルムの厚みは、通常25μm〜1000μm程度、好ましくは、200μm以下である。
【0015】
防眩性シート1を液晶表示装置用の偏光板に適用する場合の透明基材シートとしては、複屈折がないTACフィルムが、防眩性である透明樹脂層3、あるいは偏光子との積層が可能で、防眩性偏光シートを作成し得ること、更にその防眩性偏光シートを用いて表示品位の優れた表示装置を得ることができる点で、特に好ましい。
【0016】
上記の偏光板の用途を除けば、透明樹脂層3を積層する際のコーティング、乾燥、もしくは硬化、またはエンボス加工等における耐熱性、耐溶剤性や機械強度等の加工適性の面から、透明基材シート2としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂のフィルムが特に望ましい。
【0017】
透明樹脂層3は、防眩性を付与するのみであれば、熱可塑性樹脂でも構成し得るが、防眩性シート1をタッチパネル用途等の耐擦傷性が要求される用途に用いるときは、硬化性樹脂の硬化物で構成することがより好ましく、さらに、硬化が瞬時に行えて、高い硬度の層が得やすい点で、紫外線・電子線のような電離放射線の照射により、開始剤なしで、もしくは開始剤の作用を受けて重合反応を起こし得る官能基を有するオリゴマーおよび/またはモノマーが重合した、電離放射線硬化性樹脂の硬化物、もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物で構成されていることが特に好ましい。
【0018】
上記のオリゴマーもしくはモノマーとしては、主に、エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のものが用いられるが、これ以外にも、エポキシ基含有化合物のような光カチオン重合性のオリゴマーおよび/またはモノマーを必要に応じ、光カチオン開始剤と共に用いることができる。
【0019】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のオリゴマーもしくはモノマーとしては、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマー又はプレポリマーを用いることができる。また、次段落のエチレン性二重結合を有するラジカル重合性のモノマーが重合したオリゴマーもしくはモノマーも用いることができる。
【0020】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のモノマーとしては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、カルボキシポリカプロラクトン(メタ)アクリレート、もしくはアクリルアミド等の単官能もしくは多官能(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタアクリル酸、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、もしくはペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート等の2官能(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、もしくはペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の3官能(メタ)アクリレート、またはペンタエリスリトールテトラアクリレート、もしくはジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレートを用いる事ができ、これらモノマーは、希釈剤としても使用し得る。
【0021】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のオリゴマーもしくはモノマーを使用する際に、必要に応じ配合する開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、下酸化物、2,3−ジアルキルジオン化合物類、ジスルフィド化合物類、チウラム化合物、もしくはフルオロアミン化合物等が用いることができる。
【0022】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のオリゴマーもしくはモノマーに配合する開始剤の具体例としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア184として入手可能)、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア907として入手可能)、ベンジルジメチルケトン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、もしくはベンゾフェノン等を例示することができ、一種もしくは二種以上組み合わせて用いることができる。
【0023】
透明樹脂層3は、主として、上記したような電離放射線硬化性樹脂の硬化物からなるが、電離放射線硬化性樹脂の硬化物は、さらに、溶剤乾燥型樹脂を含有していてもよく、溶剤乾燥型樹脂としては、主として熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等を挙げることができる。
【0024】
これらの熱可塑性樹脂は用途に合わせて選択され、例えば、透明基材シート2として、TAC等のセルロース系樹脂を用いるときには、ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂が塗膜の密着性及び透明性の点で有利である。
【0025】
透明樹脂層3は、厚みが2μm〜30μm程度であることが好ましい。
【0026】
透明樹脂層3は、表面側、即ち、透明基材シート2側とは反対側に、10点平均粗さ(Rz)が0.3μm〜3.0μm程度である微細凹凸4を有するものである。Rzが0.3μm未満では、防眩性が不十分であり、逆に、Rzが3.0μmを超えると、拡散が過剰となって、防眩性シート1を表示装置に適用した際に、表示装置の画像もしくは映像が白色味を帯びて見えるので好ましくない。
【0027】
透明樹脂層は、透明樹脂を主体として構成することができるが、透光性微粒子を分散させたものであってもよく、透光性微粒子としては、透明樹脂層を構成する樹脂成分との光の屈折率の差を0.01〜0.5がであり、また、粒子径が、は1μm〜7.5μmであるものを使用することが好ましい。透明樹脂層3に透光性微粒子を配合することにより、光拡散性がより高まる。
【0028】
透明樹脂層3に微細凹凸4を形成するには、先に、平坦な透明樹脂層4を形成しておき、その後、エンボスローラ等を用いて賦型してもよいが、透明樹脂層3を、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性組成物の硬化物で構成するときは、所望の微細凹凸の逆型形状を有する型と透明基材シート3とを、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物を介して積層し、型と透明基材シート3との間に挟まれた電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物に電離放射線を照射し、その後、型を剥離することにより、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性組成物の硬化物で構成され、表面に微細凹凸4が形成された透明樹脂層3を得ることができ、効率的である。
【0029】
上記における型は、板状、もしくはローラ状等のいかなる形状のものであってもよいが、ローラ状の型(型ローラ)を使用すると、連続的に走向する透明基材シート2を型ローラのローラ面に巻き付かせ、その際に、透明基材シート2とローラ面との間に電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物を供給して、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物の層を形成し、形成後、型ローラに透明基材シート2および電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物が巻き付いているうちに電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させて、その後、剥離することにより、透明基材シート2上に、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性組成物の硬化物で構成され、表面に微細凹凸4が形成された透明樹脂層3が積層された積層構造を得ることが可能になる。
【0030】
透明樹脂層3に形成する微細凹凸4の逆型形状の型は、種々の方法によって製造し得るが、研摩した鉄製等のローラに、鏡面ニッケルメッキを施した表面に、所定の粒径の無機質のビーズを吹き付ける(=ブラストする)ことにより、ムラのごく少ない微細凹凸の逆型形状を得ることができる。なお、一般的なエンボスローラにおけるように、先にビーズを吹付け、吹付け後、メッキしてもよいが、メッキ層の厚みムラのため、型面の、微細凹凸4の逆型形状がムラになりやすい傾向を有するので、先にメッキを施しておき、その後、ビーズを適用する方がよい。ブラスト後のメッキにクロムを用いると、微細なクラックが生じ易く、得られる防眩性シートの外観に悪影響がある。
【0031】
本発明の防眩性シート1は、ヘイズ値の平均値が3〜25であることが好ましく、かつ、透明樹脂層3の微細凹凸4を有する側のグロス値の平均値が、60〜90であることが好ましい。
【0032】
ヘイズ値の平均値が上記の範囲よりも小さいと、表示装置に適用したときに輝点の発生を抑制できず、写り込み防止性が著しく低下する。また、上記の範囲よりも大きいと、光の散乱が過度になるため、表示装置に適用したときに画像や映像が画像が白っぽくなり、画像の透過鮮明性やコントラストが低下するので好ましくないが、従来は低ヘイズで、輝点の発生を防止することが難しかったので、ヘイズ値を高くしていたきらいがある。また、グロス値の平均値が上記の範囲よりも小さいと、外光や背後の像の防眩性シート上での反射が少なくなるものの、表示装置に適用したときに画像もしくは映像の鮮明度が低下し、また、グロス値の平均値が上記の範囲よりも大きいと、外光や背後の像が防眩性シート上で反射するので、写り込み防止性が低下するため、好ましくない。
【0033】
防眩性シート1のヘイズ値の平均値およびグロス値の平均値は、具体的には、図2に示すように、長尺等の防眩性シートの1m×1mの正方形で囲まれた中に、縦横共同じ間隔の線が配列して構成された、縦横の格子の交点に相当する25個の位置で測定して得た各測定値から求めたものである。なお、実際に使用する防眩性シート1は、表示装置の画面がA4サイズ以下であることも多いので、1m×1mの正方形の範囲で測定するのは、どちらかと言うと、防眩性シートを大量に製造する際のチェック用に適している。また、表示装置の大きさに合わせて切断済みのもの、もしくは既に表示装置に適用されているものをチェックする際には、10cm×10cmの正方形で囲まれた中に、縦横共同じ間隔の線が配列して構成された、縦横の格子の交点に相当する25個の位置で測定して得た各測定値から求めればよい。さらに、10cm×10cmのサイズよりも小さいサイズの防眩性シートに関しては、必ずしも正方形でない区域内において、縦方向に等間隔な格子、および横方向に等間隔な格子を想定し、それらの交点を25個設定して、測定すればよい。
【0034】
ところで、上記したヘイズ値およびグロス値の範囲である場合には、それらの範囲を超えたものにくらべれば、表示装置に適用したときに輝点がランダムに発生することが防止されるものの、ヘイズ値もしくはグロス値のバラツキがあれば、やはり、輝点がランダムに発生しやすくなる。そこで、輝点の発生を確実に防止するには、ヘイズ値もしくはグロス値のバラツキも、ごく小さくする必要があるので、この観点から、ヘイズ値の平均値が上記した範囲の値であることに加えて、その平均値を中心に±0.5の範囲であることが望ましく、また、グロス値の平均値が上記した範囲の値であることに加えて、その平均値を中心に±3.0の範囲であることが望ましい。
【0035】
【実施例】
(実施例1)
表面を研摩した鉄製ローラの表面に鏡面ニッケルメッキを施した後、表面に粒径が70μm〜125μmのジルコンビーズ(ジルコニア67%、シリカ30%、およびその他からなる。)を、ローラを回転させながら、かつ、ローラを面長方向に揺動させながら、複数のノズルより吹き付けるブラスト処理により、表面の一面に微細な凹部を均一に設けて、エンボスローラとした。
【0036】
厚みが188μmのPETフィルムの片面に、ポリウレタン樹脂系のプライマー層を設けたものを、回転する上記のローラに供給し、PETフィルムのプライマー層側とローラとの間に紫外線硬化性樹脂組成物(大日本インキ化学工業(株)製、商品名;「ユニディックRC20−049」)を介して巻き付け、巻き付けた状態でPETフィルム側より紫外線を照射して硬化させ、硬化後に剥離することにより、表面に微細凹凸を有する、厚みが5μmの透明樹脂層が積層されたPETフィルムからなる防眩性シートを得た。
【0037】
(比較例1)
ジルコンビーズに替えて、粒径が60μm〜65μmのスチールビーズを用いた以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0038】
(比較例2)
ジルコンビーズに替えて、粒径が35μm〜40μmのスチールビーズを用いた以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0039】
(比較例3)
表面を研摩した鉄製ローラの表面に、平均粒径が150μmのガラスビーズを用いてブラスト処理した後、厚みが5μmのクロムメッキ層を設けたものをエンボスローラとして用いた以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0040】
(比較例4)
ジルコンビーズに替えて、粒径が60μm〜65μmのスチールビーズを用い、ビーズ噴射圧;0.3Kg/cm2、ノズル6本で1回通したとした以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0041】
(比較例5)
ジルコンビーズ(B120、粒径が55μm〜60μm)を用い、ビーズ噴射圧;0.5Kg/cm2、ノズル2本で1回通したとした以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0042】
上記の実施例および各比較例で得られた防眩性シートの(1)全光線透過率、(2)ヘイズ値、(3)グロス値、(4)透過鮮明度、(5)10点平均粗さ(Rz)、(6)写り込み防止性、および(7)ぎらつき防止性を評価した。評価の結果を「表1」、「表2」に掲げる。
【0043】
(1)全光線透過率、(2)ヘイズ値、および(3)グロス値は、ヘイズメーター((株)村上色彩研究所製、品番;HM−150)を用いて測定したものである。(4)透過鮮明度は写像性測定器(スガ試験機(株)、品番;「ICM−1PD」)を用い、JIS K7105に準拠し、4種類の光学くし(0.25mm、0.5mm、1mm、および2mm)で測定した数値の合計をもって、透過鮮明度とした。数値が大きいほど透過鮮明度が高く、400が最高値である。(5)10点平均粗さ(Rz)は、表面粗さ測定機((株)小坂研究所製、商品名;「サーフコーダーSE−30K」)を用いて測定した。(6)写り込み防止性は、試験片を10cm×10cmの大きさで切り取り、黒色の台紙上に載せて、室内での蛍光灯の反射状態を目視にて判定した。(7)ぎらつき防止性は、表示装置に適用した際に輝点がランダムに発生することを防止されるかどうかの程度を示し、携帯用の小型パソコン(シャープ(株)製、商品名;「ザウルス・アイクルーズ」)のディスプレイ上に試料片を載せ、輝点が生じているかどうかを判定した。なお、(6)および(7)は、1、2、3、4、5、および6の6段階で評価したもので、数字が大きいほど性能が高いことを示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
実施例1で得られた防眩性シートは、ヘイズ値が低く、グロス値も比較的高めでありながら、ぎらつき防止性が高く、写り込み防止性も許容範囲である。比較例1で得られた防眩性シートは、エンボスローラ製造時に使用したビーズの比重が実施例1において使用したものよりも大きいので、同じブラスト条件でも、平均粗さが大きく、ヘイズ値も高くなっており、写り込み防止性のみ向上しているものの、ぎらつき防止性は低下しており、透過鮮明度も低い。比較例2で得られた防眩性シートは、エンボスローラ製造時に使用したビーズの比重が比較例1において使用したものよりも小さいので、同じブラスト条件でも、平均粗さが小さく、写り込み防止性が非常に低下しており、ぎらつき防止性も不十分である。比較例3で得られた防眩性シートは、ヘイズ値が低く、ぎらつき防止性、および写り込み防止性も高いが、エンボスローラのクロムメッキの微細クラックに基づく外観的なムラが生じている。比較例4で得られた防眩性シートは、グロス値が高く、ぎらつき防止性が高く、写り込み防止性のいずれも低い。また、比較例5で得られた防眩性シートは、ヘイズ値が低いので、ぎらつき防止性が高いが、写り込み防止性は低い。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、微細凹凸を有する透明樹脂層が積層された積層構造を有し、ヘイズ値およびグロス値の各々の平均値、並びにそれらの平均値のバラツキを規定したので、表示素子に適用した際に、輝点がランダムに発生することが防止された防眩性シートを提供することができる。
【0048】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ヘイズ値およびグロス値を具体的に求めることが容易な、特に大量製造時に容易な、防眩性シートを提供することができる。
【0049】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ヘイズ値およびグロス値を具体的に求めることが容易な、特に、比較的小型の表示装置に適用するに際して容易な、防眩性シートを提供することができる。
【0050】
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の効果に加え、タッチパネル用途等の耐擦傷性が要求される用途に適し、また、製造時に透明樹脂層の硬化が瞬時に行えて、高い硬度の層が得やすく、しかも微細凹凸の賦型が容易な、防眩性シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防眩層シートの断面図である。
【図2】ヘイズ値およびグロス値の平均値を求める際の測定位置を示す図である。
【符号の説明】
1 防眩性フィルム
2 透明基材シート
3 透明樹脂層
4 微細凹凸
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置等の表示装置の観察側に貼り付ける等により適用する防眩性シートに関するものである。また、本発明は、そのような表示装置のタッチパネルの表面に適用するのに適した防眩性シートに関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置の観察側に適用される防眩性シートとしては、透明基材上に無機微粒子および活性エネルギー線硬化型樹脂を含む防眩層が積層されたものがある(例えば、特開2000−82206等。)。このような防眩性シートが適用された表示装置においては、防眩層内の無機微粒子が透過光を散乱させるので、背後の表示装置に由来して輝点がランダムに発生することが防止でき、表示される画像や映像の視認性の低下を防止することができる。
【0003】
無機微粒子および活性エネルギー線硬化型樹脂を含む防眩層の形成は、無機微粒子および活性エネルギー線硬化型樹脂を含む塗料組成物を調製して使用し、コーティング法により行うが、塗工ムラや塗工方向に発生する塗工スジを解消することが困難であるため、光学的なムラの発生が回避できない。また、このような防眩性シートをタッチパネルの表面に適用すると、入力用ペンや指先が頻繁に触れるため、表面の無機微粒子が脱落する等、耐擦傷性の問題もある。
【0004】
防眩層の形成は、得たい微細凹凸の逆型形状の型を使用して、透明樹脂層にエンボス加工を施す方法によっても行え、この場合、透明樹脂層を形成するための樹脂組成物中には、無機微粒子を含有させる必要が必ずしも無いので、上記のコーティング法による場合におけるように、塗工ムラや塗工スジに基づく光学的なムラの発生を無くすことができ、表面の無機微粒子の脱落等の問題も回避できる利点がある。
【0005】
しかし、エンボス加工を施して防眩層を形成する際には、使用する型の型面に形成された、所望の微細凹凸の逆型形状がムラを有していると、防眩層に、ムラがそのまま再現されるので、そのような防眩層を有する防眩性シートを表示装置に適用すると、表示装置に由来して輝点がランダムに発生することが完全には防止されない。本来的には、型面における、微細凹凸の逆型形状のムラの有無を判別すればよいが、型の状態では防眩性シートの光学的な特性は判別しにくいし、また、作成した防眩性シートをその都度、表示装置に適用して、輝点の発生の有無を判別するのは非効率的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、型を使用して、透明樹脂層にエンボス加工を施す方法によって得られるタイプの防眩性シートにおける輝点がランダムに発生することを防止することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】
発明者の検討により、防眩性シートの各点の光学特性を測定して、その平均値、およびバラツキを見ることにより、防眩性シートをその都度、表示装置に適用して、輝点の発生の有無を判別することなく、輝点がランダムに発生することが防止された防眩性シートを提供することが可能になった。
【0008】
第1の発明は、透明基材シート上に、前記透明基材シートとは反対側の面に微細凹凸を有した透明樹脂層が積層された積層構造を有しており、前記積層構造のヘイズ値の平均値が3〜25であって、前記ヘイズ値の平均値を求める際の各測定値が前記ヘイズ値の平均値を中心に±0.5の範囲内にあること、並びに、前記透明樹脂層の前記微細凹凸のある側のグロス値の平均値が60〜90であって、前記グロス値の平均値を求める際の各測定値が前記グロス値の平均値を中心に±3.0の範囲内にあること、とを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記ヘイズ値の各測定値、および前記グロス値の各測定値は、いずれも1m×1mあたり25個の測定点で測定したものであることを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0010】
第3の発明は、第1の発明において、前記ヘイズ値、および前記グロス値は、10cm×10cmあたり25個の測定点で測定した各々の測定値より求められたものであることを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0011】
第4の発明は、第1〜第3いずれかの発明において、前記透明樹脂層は、硬化性樹脂組成物の硬化物で構成されていることを特徴とする防眩性シートに関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本発明の防眩性シート1は、透明基材シート2上に透明樹脂層3が積層された積層構造を有しており、透明樹脂層3の透明基材シート2とは反対側の面である表面側に微細凹凸4を有するものである。
【0013】
透明基材シート2の素材としては、透明樹脂製のフィルム、シート、もしくは板、または透明ガラスがあり得るが、工業的には、連続加工が容易でフレキシブルな透明樹脂フィルムを使用することが好ましい。
【0014】
透明樹脂フィルムとしては、トリアセチルセルロース(略してTAC、セルローストリアセテートとも言う。)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセルロース、ポリエーテルサルホン、アクリル系もしくはメタクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリメチルペンテン、ポリエーテルケトンフィルム、(メタ)アクリロニトリル等の樹脂のフィルムが使用でき、透明樹脂フィルムの厚みは、通常25μm〜1000μm程度、好ましくは、200μm以下である。
【0015】
防眩性シート1を液晶表示装置用の偏光板に適用する場合の透明基材シートとしては、複屈折がないTACフィルムが、防眩性である透明樹脂層3、あるいは偏光子との積層が可能で、防眩性偏光シートを作成し得ること、更にその防眩性偏光シートを用いて表示品位の優れた表示装置を得ることができる点で、特に好ましい。
【0016】
上記の偏光板の用途を除けば、透明樹脂層3を積層する際のコーティング、乾燥、もしくは硬化、またはエンボス加工等における耐熱性、耐溶剤性や機械強度等の加工適性の面から、透明基材シート2としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂のフィルムが特に望ましい。
【0017】
透明樹脂層3は、防眩性を付与するのみであれば、熱可塑性樹脂でも構成し得るが、防眩性シート1をタッチパネル用途等の耐擦傷性が要求される用途に用いるときは、硬化性樹脂の硬化物で構成することがより好ましく、さらに、硬化が瞬時に行えて、高い硬度の層が得やすい点で、紫外線・電子線のような電離放射線の照射により、開始剤なしで、もしくは開始剤の作用を受けて重合反応を起こし得る官能基を有するオリゴマーおよび/またはモノマーが重合した、電離放射線硬化性樹脂の硬化物、もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物で構成されていることが特に好ましい。
【0018】
上記のオリゴマーもしくはモノマーとしては、主に、エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のものが用いられるが、これ以外にも、エポキシ基含有化合物のような光カチオン重合性のオリゴマーおよび/またはモノマーを必要に応じ、光カチオン開始剤と共に用いることができる。
【0019】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のオリゴマーもしくはモノマーとしては、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマー又はプレポリマーを用いることができる。また、次段落のエチレン性二重結合を有するラジカル重合性のモノマーが重合したオリゴマーもしくはモノマーも用いることができる。
【0020】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のモノマーとしては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、カルボキシポリカプロラクトン(メタ)アクリレート、もしくはアクリルアミド等の単官能もしくは多官能(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタアクリル酸、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、もしくはペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート等の2官能(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、もしくはペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の3官能(メタ)アクリレート、またはペンタエリスリトールテトラアクリレート、もしくはジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレートを用いる事ができ、これらモノマーは、希釈剤としても使用し得る。
【0021】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のオリゴマーもしくはモノマーを使用する際に、必要に応じ配合する開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、下酸化物、2,3−ジアルキルジオン化合物類、ジスルフィド化合物類、チウラム化合物、もしくはフルオロアミン化合物等が用いることができる。
【0022】
エチレン性二重結合を有するラジカル重合性のオリゴマーもしくはモノマーに配合する開始剤の具体例としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア184として入手可能)、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア907として入手可能)、ベンジルジメチルケトン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、もしくはベンゾフェノン等を例示することができ、一種もしくは二種以上組み合わせて用いることができる。
【0023】
透明樹脂層3は、主として、上記したような電離放射線硬化性樹脂の硬化物からなるが、電離放射線硬化性樹脂の硬化物は、さらに、溶剤乾燥型樹脂を含有していてもよく、溶剤乾燥型樹脂としては、主として熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等を挙げることができる。
【0024】
これらの熱可塑性樹脂は用途に合わせて選択され、例えば、透明基材シート2として、TAC等のセルロース系樹脂を用いるときには、ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂が塗膜の密着性及び透明性の点で有利である。
【0025】
透明樹脂層3は、厚みが2μm〜30μm程度であることが好ましい。
【0026】
透明樹脂層3は、表面側、即ち、透明基材シート2側とは反対側に、10点平均粗さ(Rz)が0.3μm〜3.0μm程度である微細凹凸4を有するものである。Rzが0.3μm未満では、防眩性が不十分であり、逆に、Rzが3.0μmを超えると、拡散が過剰となって、防眩性シート1を表示装置に適用した際に、表示装置の画像もしくは映像が白色味を帯びて見えるので好ましくない。
【0027】
透明樹脂層は、透明樹脂を主体として構成することができるが、透光性微粒子を分散させたものであってもよく、透光性微粒子としては、透明樹脂層を構成する樹脂成分との光の屈折率の差を0.01〜0.5がであり、また、粒子径が、は1μm〜7.5μmであるものを使用することが好ましい。透明樹脂層3に透光性微粒子を配合することにより、光拡散性がより高まる。
【0028】
透明樹脂層3に微細凹凸4を形成するには、先に、平坦な透明樹脂層4を形成しておき、その後、エンボスローラ等を用いて賦型してもよいが、透明樹脂層3を、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性組成物の硬化物で構成するときは、所望の微細凹凸の逆型形状を有する型と透明基材シート3とを、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物を介して積層し、型と透明基材シート3との間に挟まれた電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物に電離放射線を照射し、その後、型を剥離することにより、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性組成物の硬化物で構成され、表面に微細凹凸4が形成された透明樹脂層3を得ることができ、効率的である。
【0029】
上記における型は、板状、もしくはローラ状等のいかなる形状のものであってもよいが、ローラ状の型(型ローラ)を使用すると、連続的に走向する透明基材シート2を型ローラのローラ面に巻き付かせ、その際に、透明基材シート2とローラ面との間に電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物を供給して、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物の層を形成し、形成後、型ローラに透明基材シート2および電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物が巻き付いているうちに電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させて、その後、剥離することにより、透明基材シート2上に、電離放射線硬化性樹脂もしくは電離放射線硬化性組成物の硬化物で構成され、表面に微細凹凸4が形成された透明樹脂層3が積層された積層構造を得ることが可能になる。
【0030】
透明樹脂層3に形成する微細凹凸4の逆型形状の型は、種々の方法によって製造し得るが、研摩した鉄製等のローラに、鏡面ニッケルメッキを施した表面に、所定の粒径の無機質のビーズを吹き付ける(=ブラストする)ことにより、ムラのごく少ない微細凹凸の逆型形状を得ることができる。なお、一般的なエンボスローラにおけるように、先にビーズを吹付け、吹付け後、メッキしてもよいが、メッキ層の厚みムラのため、型面の、微細凹凸4の逆型形状がムラになりやすい傾向を有するので、先にメッキを施しておき、その後、ビーズを適用する方がよい。ブラスト後のメッキにクロムを用いると、微細なクラックが生じ易く、得られる防眩性シートの外観に悪影響がある。
【0031】
本発明の防眩性シート1は、ヘイズ値の平均値が3〜25であることが好ましく、かつ、透明樹脂層3の微細凹凸4を有する側のグロス値の平均値が、60〜90であることが好ましい。
【0032】
ヘイズ値の平均値が上記の範囲よりも小さいと、表示装置に適用したときに輝点の発生を抑制できず、写り込み防止性が著しく低下する。また、上記の範囲よりも大きいと、光の散乱が過度になるため、表示装置に適用したときに画像や映像が画像が白っぽくなり、画像の透過鮮明性やコントラストが低下するので好ましくないが、従来は低ヘイズで、輝点の発生を防止することが難しかったので、ヘイズ値を高くしていたきらいがある。また、グロス値の平均値が上記の範囲よりも小さいと、外光や背後の像の防眩性シート上での反射が少なくなるものの、表示装置に適用したときに画像もしくは映像の鮮明度が低下し、また、グロス値の平均値が上記の範囲よりも大きいと、外光や背後の像が防眩性シート上で反射するので、写り込み防止性が低下するため、好ましくない。
【0033】
防眩性シート1のヘイズ値の平均値およびグロス値の平均値は、具体的には、図2に示すように、長尺等の防眩性シートの1m×1mの正方形で囲まれた中に、縦横共同じ間隔の線が配列して構成された、縦横の格子の交点に相当する25個の位置で測定して得た各測定値から求めたものである。なお、実際に使用する防眩性シート1は、表示装置の画面がA4サイズ以下であることも多いので、1m×1mの正方形の範囲で測定するのは、どちらかと言うと、防眩性シートを大量に製造する際のチェック用に適している。また、表示装置の大きさに合わせて切断済みのもの、もしくは既に表示装置に適用されているものをチェックする際には、10cm×10cmの正方形で囲まれた中に、縦横共同じ間隔の線が配列して構成された、縦横の格子の交点に相当する25個の位置で測定して得た各測定値から求めればよい。さらに、10cm×10cmのサイズよりも小さいサイズの防眩性シートに関しては、必ずしも正方形でない区域内において、縦方向に等間隔な格子、および横方向に等間隔な格子を想定し、それらの交点を25個設定して、測定すればよい。
【0034】
ところで、上記したヘイズ値およびグロス値の範囲である場合には、それらの範囲を超えたものにくらべれば、表示装置に適用したときに輝点がランダムに発生することが防止されるものの、ヘイズ値もしくはグロス値のバラツキがあれば、やはり、輝点がランダムに発生しやすくなる。そこで、輝点の発生を確実に防止するには、ヘイズ値もしくはグロス値のバラツキも、ごく小さくする必要があるので、この観点から、ヘイズ値の平均値が上記した範囲の値であることに加えて、その平均値を中心に±0.5の範囲であることが望ましく、また、グロス値の平均値が上記した範囲の値であることに加えて、その平均値を中心に±3.0の範囲であることが望ましい。
【0035】
【実施例】
(実施例1)
表面を研摩した鉄製ローラの表面に鏡面ニッケルメッキを施した後、表面に粒径が70μm〜125μmのジルコンビーズ(ジルコニア67%、シリカ30%、およびその他からなる。)を、ローラを回転させながら、かつ、ローラを面長方向に揺動させながら、複数のノズルより吹き付けるブラスト処理により、表面の一面に微細な凹部を均一に設けて、エンボスローラとした。
【0036】
厚みが188μmのPETフィルムの片面に、ポリウレタン樹脂系のプライマー層を設けたものを、回転する上記のローラに供給し、PETフィルムのプライマー層側とローラとの間に紫外線硬化性樹脂組成物(大日本インキ化学工業(株)製、商品名;「ユニディックRC20−049」)を介して巻き付け、巻き付けた状態でPETフィルム側より紫外線を照射して硬化させ、硬化後に剥離することにより、表面に微細凹凸を有する、厚みが5μmの透明樹脂層が積層されたPETフィルムからなる防眩性シートを得た。
【0037】
(比較例1)
ジルコンビーズに替えて、粒径が60μm〜65μmのスチールビーズを用いた以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0038】
(比較例2)
ジルコンビーズに替えて、粒径が35μm〜40μmのスチールビーズを用いた以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0039】
(比較例3)
表面を研摩した鉄製ローラの表面に、平均粒径が150μmのガラスビーズを用いてブラスト処理した後、厚みが5μmのクロムメッキ層を設けたものをエンボスローラとして用いた以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0040】
(比較例4)
ジルコンビーズに替えて、粒径が60μm〜65μmのスチールビーズを用い、ビーズ噴射圧;0.3Kg/cm2、ノズル6本で1回通したとした以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0041】
(比較例5)
ジルコンビーズ(B120、粒径が55μm〜60μm)を用い、ビーズ噴射圧;0.5Kg/cm2、ノズル2本で1回通したとした以外は、実施例1におけるのと同様にして、防眩性シートを得た。
【0042】
上記の実施例および各比較例で得られた防眩性シートの(1)全光線透過率、(2)ヘイズ値、(3)グロス値、(4)透過鮮明度、(5)10点平均粗さ(Rz)、(6)写り込み防止性、および(7)ぎらつき防止性を評価した。評価の結果を「表1」、「表2」に掲げる。
【0043】
(1)全光線透過率、(2)ヘイズ値、および(3)グロス値は、ヘイズメーター((株)村上色彩研究所製、品番;HM−150)を用いて測定したものである。(4)透過鮮明度は写像性測定器(スガ試験機(株)、品番;「ICM−1PD」)を用い、JIS K7105に準拠し、4種類の光学くし(0.25mm、0.5mm、1mm、および2mm)で測定した数値の合計をもって、透過鮮明度とした。数値が大きいほど透過鮮明度が高く、400が最高値である。(5)10点平均粗さ(Rz)は、表面粗さ測定機((株)小坂研究所製、商品名;「サーフコーダーSE−30K」)を用いて測定した。(6)写り込み防止性は、試験片を10cm×10cmの大きさで切り取り、黒色の台紙上に載せて、室内での蛍光灯の反射状態を目視にて判定した。(7)ぎらつき防止性は、表示装置に適用した際に輝点がランダムに発生することを防止されるかどうかの程度を示し、携帯用の小型パソコン(シャープ(株)製、商品名;「ザウルス・アイクルーズ」)のディスプレイ上に試料片を載せ、輝点が生じているかどうかを判定した。なお、(6)および(7)は、1、2、3、4、5、および6の6段階で評価したもので、数字が大きいほど性能が高いことを示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
実施例1で得られた防眩性シートは、ヘイズ値が低く、グロス値も比較的高めでありながら、ぎらつき防止性が高く、写り込み防止性も許容範囲である。比較例1で得られた防眩性シートは、エンボスローラ製造時に使用したビーズの比重が実施例1において使用したものよりも大きいので、同じブラスト条件でも、平均粗さが大きく、ヘイズ値も高くなっており、写り込み防止性のみ向上しているものの、ぎらつき防止性は低下しており、透過鮮明度も低い。比較例2で得られた防眩性シートは、エンボスローラ製造時に使用したビーズの比重が比較例1において使用したものよりも小さいので、同じブラスト条件でも、平均粗さが小さく、写り込み防止性が非常に低下しており、ぎらつき防止性も不十分である。比較例3で得られた防眩性シートは、ヘイズ値が低く、ぎらつき防止性、および写り込み防止性も高いが、エンボスローラのクロムメッキの微細クラックに基づく外観的なムラが生じている。比較例4で得られた防眩性シートは、グロス値が高く、ぎらつき防止性が高く、写り込み防止性のいずれも低い。また、比較例5で得られた防眩性シートは、ヘイズ値が低いので、ぎらつき防止性が高いが、写り込み防止性は低い。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、微細凹凸を有する透明樹脂層が積層された積層構造を有し、ヘイズ値およびグロス値の各々の平均値、並びにそれらの平均値のバラツキを規定したので、表示素子に適用した際に、輝点がランダムに発生することが防止された防眩性シートを提供することができる。
【0048】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ヘイズ値およびグロス値を具体的に求めることが容易な、特に大量製造時に容易な、防眩性シートを提供することができる。
【0049】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ヘイズ値およびグロス値を具体的に求めることが容易な、特に、比較的小型の表示装置に適用するに際して容易な、防眩性シートを提供することができる。
【0050】
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の効果に加え、タッチパネル用途等の耐擦傷性が要求される用途に適し、また、製造時に透明樹脂層の硬化が瞬時に行えて、高い硬度の層が得やすく、しかも微細凹凸の賦型が容易な、防眩性シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防眩層シートの断面図である。
【図2】ヘイズ値およびグロス値の平均値を求める際の測定位置を示す図である。
【符号の説明】
1 防眩性フィルム
2 透明基材シート
3 透明樹脂層
4 微細凹凸
Claims (4)
- 透明基材シート上に、前記透明基材シートとは反対側の面に微細凹凸を有した透明樹脂層が積層された積層構造を有しており、前記積層構造のヘイズ値の平均値が3〜25であって、前記ヘイズ値の平均値を求める際の各測定値が前記ヘイズ値の平均値を中心に±0.5の範囲内にあること、並びに、前記透明樹脂層の前記微細凹凸のある側のグロス値の平均値が60〜90であって、前記グロス値の平均値を求める際の各測定値が前記グロス値の平均値を中心に±3.0の範囲内にあること、とを特徴とする防眩性シート。
- 前記ヘイズ値の各測定値、および前記グロス値の各測定値は、いずれも1m×1mあたり25個の測定点で測定したものであることを特徴とする請求項1記載の防眩性シート。
- 前記ヘイズ値、および前記グロス値は、10cm×10cmあたり25個の測定点で測定した各々の測定値より求められたものであることを特徴とする請求項1記載の防眩性シート。
- 前記透明樹脂層は、硬化性樹脂組成物の硬化物で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載の防眩性シート。
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