JP2004029050A - 光記録媒体再生用対物レンズおよび光記録媒体再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対物レンズをそれぞれクラウン系、フリント系からなる第1、第2のレンズから構成することで、複数の波長、特に650nmおよび405nm波長域の双方で略同一の光学特性を確保することが可能になる。この結果、複数の波長に対して単一の対物レンズで対応することが可能となり、光記録媒体再生装置の構成を簡易にすることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体に記録された情報を再生する光記録媒体再生用レンズおよび光記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光記録媒体に記録された情報を光学的手段で読み出す(再生する)光記録媒体再生装置(光ディスクシステム)が用いられている。光記録媒体に光を照射して、反射された光の強度等を検知することで、光記録媒体からの情報の読み取り(必要に応じて書き込み等も)を行う。
ここで、光記録媒体のさらなる大容量化が要望されている。この手法として光記録媒体からの情報の読み出し、書き込みに用いる光を短波長化することが考えられる。例えば、DVDフォーマットの12cmの光記録媒体では本来650nmの波長のレーザ光が用いられるが、レーザ光の波長を400nmとすることで、同一の集光性能を用いた場合、記録容量を2.64倍に増大することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば光記録媒体を400nmの光で記録、再生することとした場合には、DVDフォーマットにおける波長650nmでの記録、再生が行えなくなり、蓄積されたDVDの資産が用いられなくなる可能性がある。また、DVD用の光記録媒体再生装置においては、CDの再生等が可能なように光学系に修正を加えているが、このようなCDとの互換性の確保も困難になる。
【0004】
このような従来の方式(DVD等)との互換性を確保するために、複数の波長(例えば、650nm,400nm)での記録、再生を可能とすることが考えられる。複数の波長それぞれに対して光学系(例えば、対物レンズ)を用意することで、これは可能となる。その反面、部品点数の増大、トラッキングおよびフォーカスのサーボ用機械系の複雑化等をもたらし、光記録媒体再生装置の高コスト化を招く可能性がある。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、複数の波長の光による光記録媒体の再生等を簡易な構成で行える光記録媒体再生用対物レンズ、および光記録媒体再生装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
A.上記目的を達成するために本発明に係る光記録媒体再生用対物レンズは、屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下のクラウン系ガラスからなり、凸形状の第1、第2の面を有する第1のレンズと、屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下のフリント系ガラスからなり、前記第2の面に対応する形状の第3の面と、凸形状の第4の面を有する第2のレンズと、を具備することを特徴とする。
対物レンズをそれぞれクラウン系、フリント系からなる第1、第2のレンズから構成することで、複数の波長、特に650nmおよび405nm波長域の双方で略同一の光学特性を確保することが可能になる。この結果、複数の波長に対して単一の対物レンズで対応することが可能となり、光記録媒体再生装置の構成を簡易にすることができる。
このときのクラウン系ガラス、フリント系ガラスには、例えば、SCHOTT社のSK11、SF11、あるいはOHARA社のBAL35(またはBAL42)とTIM28(またはLAH53)を組み合わせて用いることができる。
【0007】
ここで、前記第2、第3の面が密着していてもよい。
このとき、前記クラウン系ガラスと前記フリント系ガラスのガラス転移点の差をできるだけ大きくとることにより、第1、第2のレンズのうちガラス転移点が高いものを先に作成し、このレンズを型として他方のレンズを作製することが可能となる。2つのレンズのアライメント、張り合わせの工程を省略して、2つのレンズが密着した構成の対物レンズを作製できる。
【0008】
B.本発明に係る光記録媒体再生装置は、第1の波長の光を発する第1の発光部と、第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、前記第1、第2の発光部から発せられた光を混合する光混合部と、情報を光学的に読み出し可能な光記録媒体と、前記光記録媒体に対向し、かつ前記光混合部で混合された光を該光記録媒体に集束する対物レンズであって、屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下のクラウン系ガラスからなり、凸形状の第1、第2の面を有する第1のレンズと、屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下のフリント系ガラスからなり、前記第2の面に対応する形状の第3の面と、凸形状の第4の面を有する第2のレンズと、を有する対物レンズと、前記対物レンズによって集束された光に対応する前記光記録媒体からの反射光を受光する受光部と、を具備することを特徴とする。
【0009】
光混合部を有することで、第1、第2の波長の光を混合することができる。そして、対物レンズを第1、第2のレンズから構成することで、第1、第2の波長(特に650nmおよび405nm波長域)双方で略同一の光学特性を確保することが可能になる。
この結果、光混合部で混合された第1、第2の波長の光を単一の対物レンズで光記録媒体に集束することが可能となり、光記録媒体再生装置の構成を簡易にすることができる。
【0010】
(1)前記第1の波長が前記第2の波長よりも短く、前記第2の波長が略650nmとすることができる。
第2の波長を略650nmとすることで、従来のDVD用の光記録媒体の再生をも可能とすることができる。そして、第1の波長を第2の波長よりも短くすることで、DVDよりも光記録媒体の記録容量を増加することができる。
例えば、第1の波長を略405nmとすることで、同一の集光性能を用いる場合、DVDと同一の面積の光記憶媒体においてDVDの2.64倍の記憶容量を確保することが可能となる。
【0011】
(2)光記録媒体再生装置が、前記第1、第2の波長のいずれとも異なる第3の波長の光を発する第3の発光部をさらに具備してもよい。
この波長を例えば780nmとすることで、CD用の光記録媒体の再生等を可能にする。
【0012】
(3)前記光記録媒体再生装置が、前記第2の発光部と該光混合部の間に光学収差を補正する収差補正素子を具備することにより、前記第3の発光部を省略しつつ、かつ、CD用の光記録媒体の再生等を可能にする。
【0013】
B.本発明に係る光記録媒体再生装置は、第1の波長の光を発する第1の発光部と、第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、前記第1、第2の発光部から発せられた光を混合する光混合部と、情報を光学的に読み出し可能な光記録媒体を保持するステージと、前記光記録媒体に対向し、かつ前記光混合部で混合された光を該光記録媒体に集束する対物レンズであって、屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下のクラウン系ガラスからなり、凸形状の第1、第2の面を有する第1のレンズと、屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下のフリント系ガラスからなり、前記第2の面に対応する形状の第3の面と、凸形状の第4の面を有する第2のレンズと、を有する対物レンズと、前記対物レンズによって集束された光に対応する前記光記録媒体からの反射光を受光する受光部と、を具備することを特徴とする。
【0014】
ここでは、光記録媒体はステージに適宜に保持される。即ち、この光記録媒体再生装置は光記録媒体を必須の要素とはせず、光記録媒体の着脱等が可能となる。
これ以外の構成要素は、Bに示した光記録媒体再生装置と本質的な意味で異なるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施形態に係る対物レンズ10を表す側面図である。対物レンズ10は、光記録媒体20に対向して配置され、光記録媒体20の記録面21への光の集束および記録面21から反射された光の集光を行う。対物レンズ10は、後述する光記録媒体再生装置100の光学系と略平行光で光学的に接続される。
なお、Dは入射瞳径を、Lは対物レンズ10上面から記録面21までの距離を、tは光記録媒体20の板厚をそれぞれ表し、この具体的な数値は後述する。
【0016】
対物レンズ10は、光源側の第1のレンズ11,光記録媒体20側の第2のレンズ12から構成される。第1、第2のレンズ11,12を組み合わせることで、複数の波長に対して光学特性をほぼ一致させている(いわゆる色消しレンズを構成)。複数の波長の光による光記録媒体20からの情報の読み取り、書き込みを共通の対物レンズ10で行えるようにするためである。この結果、多波長方式の光記録媒体再生装置100の光学系を簡略化することが可能となる。
【0017】
第1のレンズ11は、光源側(光の入射側)に球面あるいは非球面の凸面11aを、光記録媒体20側(光の集光側)に球面あるいは非球面の凸面11bをそれぞれ有し、クラウン系のガラスから構成される。
第2のレンズ12は、凸面11bに対応する形状を有し、凸面11bに密着する凹面12a、および光記録媒体20側の球面あるいは非球面の凸面または凹面12bを有し、フリント系のガラスから構成される。
【0018】
第1、第2のレンズ11,12で異なる材料を用いているのは、異なるアッベ数(異なる波長分散特性)を有する材料を組み合わせて、複数の波長で屈折率等の光学特性を一致させるためである。
第1、第2のレンズ11,12が密着されているのは、この境界における反射を低減するためである。但し、反射防止膜等を用いれば特に密着する必要はない。
第1、第2のレンズ11,12の密着は、光学接着剤を用いた間接的な密着(接着)、また第1、第2のレンズ11,12自体による直接的な密着のいずれでも差し支えない。
なお、後述するように、第1、第2のレンズ11,12の作成に際して、その一方を型に用いて他方のレンズを整形することも可能である。
【0019】
(対物レンズ10の製造方法)
第1、第2のレンズ11,12は金型を用いて製造することが可能である。ここでは、第1、第2のレンズ11,12の一方を型に用いて他のレンズを製造する方法を示す。
図2は、対物レンズ10の製造方法の一例を表すフロー図である。また、図3〜8は対物レンズ10を製造する手順中の金型等の状態を表す断面図である。
【0020】
ここでは、第1のレンズ11よりも第2のレンズ12を先に製造する場合を説明する。このため、第1のレンズ11の構成材料よりも第2のレンズ12の構成材料の方がガラス転移点Tgが高いこととする。先に製造するレンズについて、ガラス転移点Tgが高い材料を用いることで、その後のレンズの製造の際に、先に製造されたレンズを型として用いることができる。
以下、判り易くするために、これらのレンズ11,12を製造する順番に第1、第2の光学部品OC1,OC2と呼ぶことにする。
【0021】
(1)第1、第2の金型への第1のプリフォームの組み込み(ステップS11、図3)
図3には、第1、第2の金型として、それぞれ第1の上金型Mu1、下金型Mdを用いた場合を示している。
本図では、金型は上側の第1の上金型Mu1、下側の下金型Md、側面側の胴型Msが組み合わされて、第1の光学部品OC1の形状に対応している。第1の上金型Mu1、下金型Mdが上下に組み合わされ、その側面を胴型Msで保持している。なお、第1の上金型Mu1は、胴型Ms内を上下にスライドすることができる。
【0022】
第1のプリフォームPF1の型への組み込みは、例えば上金型Mu1が胴型Msから引き抜かれた状態で、下金型Md上に第1のプリフォームPF1を載置し、その後に胴型Ms内に第1の上金型Mu1を挿入することで行える。
なお、第1のプリフォームPF1は、第1の光学部品OC1の構成材料そのものである。これは、必要に応じて複数の材料を混合、融解した原料液体を、第1の光学部品OC1の大きさに対応するようにその量を区分した後、冷却、硬化されたものである。
【0023】
(2)第1、第2の金型による第1のプリフォームの整形(ステップS12,図4)
第1のプリフォームPF1を加熱することで軟化させ、整形を行う。この加熱整形によって、第1のプリフォームPF1が第1の光学部品OC1の形状に整形される。
【0024】
具体的には、第1のプリフォームPF1をヒータ、赤外線等の加熱手段で加熱し、軟化させる。このように第1のプリフォームPF1が軟化等た状態で第1の上金型Mu1、下金型Md間の距離を接近させ、第1のプリフォームを加圧する。その結果、第1のプリフォームPF1は第1の上金型Mu1の下面、下金型Mdの上面の形状に対応するように整形される。
整形された第1のプリフォームPF1が冷却、硬化されることで、第1の光学部品OC1が製造される。
以上のように、第1のプリフォームPF1から第1の光学部品OC1が製造される。
【0025】
(3)第2のプリフォームPF2の組み込み(ステップS13、図5〜6)
このステップでは、第2のプリフォームPF2の組み込みと共に、第1、第3の金型の交換が行われる。
【0026】
このステップは、さらに以下の▲1▼〜▲3▼のステップに細分化される。
▲1▼第1の金型の取り外し(図5)
第1の光学部品OC1の作成が完了した後に、第1の金型(図では第1の上金型Mu1)を胴型Msから引き抜いて取り外す。この結果、下金型Md上に第1の光学部品OC1が載置された状態になる。
【0027】
▲2▼第2のプリフォームの設置
第2のプリフォームPF2が第1の光学部品OC1上に載置される。
なお、第2のプリフォームPF2は、第21の光学部品OC2の構成材料そのものであり、第1のプリフォームPF1とほぼ同様の手法で作成できる。
【0028】
▲3▼第3の金型の取付(図6)
第3の金型(図では、第2の上金型Mu2)が胴型Msに挿入される。
以上のようにして、第2のプリフォームPF2が第3の金型(第2の上金型Mu2)と第1の光学部品OC1との間に配置される(第2のプリフォームPF2の金型への組み込み)。
【0029】
(4)第3の金型および第1の光学部品OC1による第2のプリフォームの整形(ステップS14,図7)
第2のプリフォームPF2を加熱することで軟化させ、整形を行う。この加熱整形によって、第2のプリフォームPF2が第2の光学部品OC2の形状に整形される。
このとき、第1の光学部品OC1の構成材料のガラス転移点Tgが第2のプリフォームPF2の構成材料のガラス転移点Tgより充分高いことから、第1の光学部品OC1は軟化されない。このため、第1の光学部品OC1は第2のプリフォームPF2の下金型として機能する。
例えば、第1、第2の光学部品OC1、OC2のガラス転移点Tgの差が十分大きければその一方を他方の型として利用することが可能となる。
【0030】
具体的には、第2のプリフォームPF2を加熱し、軟化あるいは熔解させる。このように第2のプリフォームPF2が軟化した状態で第3の金型(第2の上金型Mu2)、第1の光学部品OC1間の距離を接近させ、第2のプリフォームPF2を加圧する。その結果、第2のプリフォームPF2は第2の上金型Mu2の下面、第1の光学部品OC1の上面の形状に対応するように整形される。
整形された第2のプリフォームPF2が冷却、硬化されることで、第2の光学部品OC2が製造される。
【0031】
以上のように、第2のプリフォームPF2から第2の光学部品OC2が製造される。このとき第2のプリフォームPF2の下面は、第1の光学部品OC1の上面に対応する形状になり、かつ第1の光学部品OC1と密着した状態になる。
【0032】
(5)光学部品1,2の取り出し(ステップS15,図8)
第2の光学部品OC2は、充分冷却された後に、第1の光学部品OC1と密着した状態で金型から外され取り出される。
この取り出しは、例えば第2の上金型Mu2を胴型Msから引き抜くことで行える。
第1、第2の光学部品OC2は、組み合わせレンズ(第2,第1のレンズ12,11)として対物レンズ10を構成する。
【0033】
金型から取り出された対物レンズ10は、整形時に起因する内部応力が残留している可能性がある。対物レンズ10内の内部応力はその光学特性を劣化させる要因となるので、必要に応じてアニーリングを行い残留する内部応力を開放する。具体的には、対物レンズ10をガラス転移点より低い温度まで昇温し、その後徐々に冷却する
以上のようにして、対物レンズ10が製造される。
【0034】
(対物レンズ10の具体例)
次に対物レンズ10の具体的構成例を説明する。
ここでは、対物レンズ10の使用波長λは400nm(λ1)および650nm(λ2)とする。
【0035】
波長λ1は光記録媒体20への読み書きを高分解能で行えるようにして光記録媒体20の大容量化を図るためのものである。一方、波長λ2はDVDで通常用いられている波長であり、従来のDVDとの互換性を持たせるためのものである(光記録媒体20に従来のDVDのディスクを用いた場合にその読み書きが可能)。
このとき、波長λ1、λ2のいずれにおいても、光記録媒体20は通常のDVDのディスクと形状、材質が同一のものを想定している。具体的には、光記録媒体20として、基板厚tのポリカーボネート製のディスクを想定することとする。これは、従来のDVDのディスクとの互換性を考慮したものである。
【0036】
対物レンズ10は、第1、第2のレンズ11,12を組み合わせることで、波長λ1,λ2の双方に対して開口数NAが0.65となることを想定する。一方、光源側は平行光として無限系とした。
開口数NAを0.65としたのは、従来のDVDとの互換性を考慮したものである。
【0037】
設計例の全体を以下に示す。なお、参考のため光記録媒体の一部にCDに関する仕様を示している。
【0038】
ガラス材料SK11、SF11はSCHOTT社の製品番号であり、屈折率nd、アッベ数vd、ガラス転移点Tg[℃]は以下のようになっている。
SK11:nd=1.56384,vd=60.8,Tg=604
SF15:nd=1.69895,vd=30.1,Tg=455
【0039】
また、この組み合わせに替えてOHARA社の提供する材料を用いることもできる。次にこの組み合わせ▲1▼〜▲4▼を示す。なお、いうまでもなく、SCHOTT社、OHARA社以外から提供される光学材料を適宜に用いることも可能である。
▲1▼BAL35(SK11に替えて)、TIM28(SF15に替えて)
▲2▼BAL35(SK11に替えて)、LAH53(SF15に替えて)
▲3▼BAL42(SK11に替えて)、TIM28(SF15に替えて)
▲4▼BAL42(SK11に替えて)、LAH53(SF15に替えて)
【0040】
これらのガラス材料の屈折率nd、アッベ数vd、ガラス転移点Tg[℃]は以下のようになっている。
(1)BAL35
S−BAL35:nd=1.58913,vd=61.2,Tg=699
L−BAL35:nd=1.58913,vd=61.2,Tg=527
【0041】
(2)BAL42
S−BAL42:nd=1.58913,vd=59.4,Tg=550
L−BAL42:nd=1.58913,vd=59.4,Tg=506
【0042】
(3)TIM28
S−TIM28:nd=1.68893,vd=31.1,Tg=611
L−TIM28:nd=1.68893,vd=31.1,Tg=504
【0043】
(4)LAH53
S−LAH53:nd=1.80610,vd=40.9,Tg=610
L−LAH53:nd=1.80610,vd=40.9,Tg=574
なお、それぞれのガラス材料におけるL、Sは、L:低ガラス転移点対応品、S:通常品をそれぞれ表している。
【0044】
ここで、クラウン系ガラスのガラス転移点をTg(K)、フリント系ガラスのガラス転移点をTg(F)としたときに、Tg(K)<Tg(F)の組み合わせを選択することで、前述のような第2のレンズ12を型に用いた第1のレンズ11の整形が可能となる。次にこの組み合わせを示す。
【0045】
▲1▼L−BAL35(Tg=527)とS−TIM28(Tg=611)
▲2▼L−BAL35(Tg=527)とS−LAH53(Tg=610)またはL−LAH53(Tg=574)
▲3▼L−BAL42(Tg=506)とS−TIM28(Tg=611)
▲4▼L−BAL42(Tg=506)とS−LAH53(Tg=610)またはL−LAH53(Tg=574)
【0046】
これら▲1▼〜▲4▼の組み合わせからBAL42,TIM28の組み合わせに基づく設計例2を示す。
【0047】
図9は、設計例2の場合における像高と球面収差の関係を表すグラフである(光の波長650nm、400nm)。
ここで、実線が波長405nm、開口数NA0.65,板厚t0.6mmの場合(短波長対応)を、破線が波長650nm、開口数NA0.65,板厚t0.6mmの場合(DVD対応)を、一点鎖線が波長780nm、開口数NAが0.45,板厚tが1.2mmの場合(CD対応)をそれぞれ示している。
【0048】
図9から波長が405nm、650nmいずれの場合でも像高特性(像高に対する波面収差の変化)は実用的な範囲であることが判る。また、図2の一点鎖線は、設計例2が本来400nm、650nmの波長において板厚tが0.6mmの光記録媒体20を用いることを想定しているにも拘わらず、CD用の光記録媒体20を用いた場合(波長780nm、板厚t1.2mm)でも波面収差が0.2λより小さいの範囲にあることが判る。同波長で発生する収差は、主として球面収差であるが、これは、後述する球面収差補正素子115,125を用いることで充分に補正できる範囲内であり、設計例2はCD用としても実用的な範囲にあることが判る。
【0049】
以上を纏めると対物レンズ10は以下のように構成することができる。
(1)例えば、同一材料(例えば、ポリカーボネート)、同一板厚t(例えば、0.6mm)の光記録媒体20に対して、2つの波長(例えば、波長650nm、400nm)いずれの波長にも適する光学特性を有するようにすることができる。また、この2つの波長いずれに対しても開口数NAが同程度(例えば、0.6〜0.65程度)に設定することができる。
具体的には、650nmの波長域において、各種DVDフォーマットの読み書きを行えるようにすることができる。また、通常のDVDと同一材料、同一板厚の光記録媒体20について波長が400nm帯での再生等を可能とすることができる。
【0050】
さらに、複数の記録層を有する光記録媒体20に対応させることができる。具体的には、20〜50nm程度の間隔で2層化されたDVDフォーマットへの対応(波長:650nm)あるいはこれと物理的に同等のディスクに対して異なる波長(波長:400nm)での読み書きを可能とすることができる。
【0051】
これに加えて、第3の波長への対応を可能にすることが好ましい。例えば、CDフォーマットのディスクに対して、780nmでの読み出しを可能とすることができる。これは、既述のように、球面収差補正素子を併用することでより効果的に行うことができる。
【0052】
(2)対物レンズ10は、クラウンガラス、フリントガラスを構成材料とする第1,第2のレンズ11,12を組み合わせることで、波長特性を制御し、2つの波長に対応する特性とすることができる。
クラウン系ガラスとして、屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下の材料を、フリント系ガラスとして屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下の材料をそれぞれ選択することができる。具体的には、第1,第2のレンズ11,12にOHARA社のBALおよびTIMを材料として用いることができる。
【0053】
(3)第1,第2のレンズ11,12は、貼り合わせた構成とすることができる。このときには、第1,第2のレンズ11,12を構成する材料にガラス転移点が異なるものを用いることで、1番目に作成したレンズを2番目に作成するレンズの型として用いることができる。このようにすると2つのレンズの張り合わせ作業が不要になり、2回のガラスモールド作業のみで対物レンズ10を製造できる。
この場合に、第1,第2のレンズ11,12を構成する材料のガラス転移点の差がある程度大きい方が好ましい。例えば、ガラス転移点の差が30℃以上、より好ましくは40℃以上、さらに好ましくは50℃以上の材料の組み合わせを選択できる。
なお、第1,第2のレンズ11,12を貼り合わせない構成とすることも可能である。
【0054】
(光記録媒体再生装置100の全体構成)
図10は光記録媒体再生装置100の全体的な構成を表す模式図である。本図に示すように光記録媒体再生装置100は、第1の波長λ1の光学系として、光源(Light Source)111、コリメータレンズ(Collimator Lens)112,アナモルフィックプリズム(Anamorphic Prism)113,114、球面収差補正素子(Spherical aberration compensator)115を有する。また、第2の波長λ2の光学系として、光源121、コリメータレンズ122,アナモルフィックプリズム123,124、球面収差補正素子125を有する。
【0055】
さらに、光記録媒体再生装置100は、ダイクロイックコンバイナ(DichroicCombiner)131,偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter)132、アフォーカル光学系133,1/4波長板(QWP:Quarter−Wavelength Plate)133、対物レンズ10、光記録媒体20、コンデンサーレンズ(Condenser Lenz)141,受光ユニット30,モニタPD(Front monitor Photo Diode)151を有する。
【0056】
光記録媒体再生装置100は、光記録媒体20の全面から情報を読み出すために、光源111、121から出射した光ビームを光記録媒体20上で走査する走査手段(図示せず)を有している。例えば、光記録媒体20を回転し、かつ対物レンズ10を光記録媒体20の回転中心に対して半径方向に移動可能とすることで、対物レンズ10から出射された光により光記録媒体20のほぼ全面を走査することが可能となる。
【0057】
光記録媒体20としては、DVDの規格で定められたディスクのいずれをも用いることができる。例えば、DVD−Video、DVD−ROM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMのような波長650nmで開口数NAが0.6〜0.65程度の光学系に対応したものを用いることができる。また、400nmでも同様に開口数NAが0.6〜0.65程度の光学系に対応したものを用いることができる。
光記録媒体20としては、さらに20〜50nm程度の間隔で2層化されたDVDフォーマットのディスクおよびこれとほぼ同様の物理的構成を有する400nm帯用のディスクが含まれる。
さらに、780nm帯のCD用ディスクおよびこれに準拠したディスクを含めることができる。ただし、650nmに対して感度のない色素系ディスクは含まれない。即ち、780nm帯で開口数NAが0.45〜0.5、板厚1.2mmのディスクが含まれる。この場合、球面収差補正素子122を用いて光学系のさらなる適正化を図ることが好ましい。なお、上記色素系ディスク(例えばCD−R)を含む場合は、第3の光源(波長780nm)を必要とする。
【0058】
光源111は、波長λ1が例えば400nmの半導体レーザである。波長を短くした方が光記録媒体20からの読み出しを高分解能で行える。
コリメータレンズ112は,光源111から出射された光を略平行光に変換する。
【0059】
アナモルフィックプリズム113,114は、アナモルフィック光学系を構成し、コリメータレンズ112から出射した光をダイクロイックコンバイナ131に対応する形状に変換する。
【0060】
光源121は、波長λ2が例えば650nmの半導体レーザである。従来のDVDとの互換性を確保するためである。
コリメータレンズ122、アナモルフィックプリズム123,124は、第1の波長の光学系のコリメータレンズ112等と波長が異なる他は本質的に異なるものではないので、説明を省略する。球面収差補正素子125は、780nm帯のCD規格に準じたディスクの再生時に用いられる。
【0061】
ダイクロイックコンバイナ131は、複数の波長の光を結合する光学素子であり、ここでは光源111,121から出射した光を結合している。
偏光ビームスプリッタ132は、所定の偏光成分の光を透過し、他の偏光成分の光を反射する光学素子である。これは波長λ1,λ2の双方で同等の光学特性を有することが好ましい。
アフォーカル光学系133は、一対のレンズから構成され、このレンズ間の距離を変化することで、光源121から出射した光が光記録媒体20上に集光する集光位置を調節し、読み取り等を行う深さ方向位置の選択等を可能とする。
1/4波長板134は、直交する偏光成分に互いに1/4波長の位相差を付与する光学素子である。これは波長λ1,λ2の双方で同等の光学特性を有することが好ましい。
【0062】
対物レンズ10は、前述のように光源111,121からの光(波長λ1,λ2)のいずれにも適した光学特性を有するように調整されている。
コンデンサーレンズ141は,受光ユニット30に光を集束する。
モニタPD151は、光源111,121からの出力をモニタする。
【0063】
(光記録媒体再生装置100の動作)
光源111から発した波長λ1の光は、コリメータレンズ112で略平行光に変換され、アナモルフィックプリズム113,114で整形され、ダイクロイックコンバイナ131に入射する。
光源121から発した波長λ2の光は、コリメータレンズ122で略平行光に変換され、アナモルフィックプリズム123,124で整形され、球面収差補正素子125を経由して、ダイクロイックコンバイナ131に入射する。
【0064】
以上のようにダイクロイックコンバイナ131には、波長λ1,λ2の光双方が入射する。ダイクロイックコンバイナ131から、これらの光が混合して出射され、偏光ビームスプリッタ132に入射する。
偏光ビームスプリッタ132を通過したビームはアフォーカル光学系133を通過し、1/4波長板134によって円偏光に変換される。この円偏光は対物レンズ10で光記録媒体20の記録面21に集束される。なお、偏光ビームスプリッタ132に入射した光の一部は、PBS面で反射され、モニタPD151に入射することで出力がモニタされる。
【0065】
光記録媒体20に入射した光は記録面21で反射され、入射したときとは逆回りの円偏光の戻り光となる。この戻り光は、対物レンズ10を経由し、1/4波長板134で入射時とは向きが直交する直線偏光に変換される。この直線偏光は、アナモルフィック光学系133を経由し、偏光ビームスプリッタ132のPBS面で反射され、コンデンサーレンズ141により受光ユニット30に収束され、RF信号等が生成される。この結果、光記録媒体20からの情報の読み出し(再生)が行われる。
【0066】
本実施形態に係る光記録媒体再生装置100は、以下のような特徴を有する。
(1)DVDとの互換性がある光学系を用い、波長400nmの光での光記録媒体20からの情報の読み出し、書き込みが可能となる。この結果、通常のDVDの2.64倍の記録容量を確保することが可能となる。
【0067】
(2)DVD−Video、DVD−ROM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMのようなDVDの各種フォーマットに対応可能な光学系を用いることが可能となり、これまでに蓄積されたDVDの資産を有効に活用することが可能となる。
【0068】
(3)単一の対物レンズ10を用いて複数の波長に対応することができる。このため、トラッキングサーボ、フォーカスサーボの機構に従来と同様の構成を採用することができる。
即ち、対物レンズ10の共通化等による部品点数の増加抑制等が可能になる。これは、光記録媒体再生装置100の製造コストの抑制に繋がる。
【0069】
(4)対物レンズ10を2つのレンズを貼り合わせた構成とする場合には、異なるガラス転移点を有する材料を用いて一方のレンズを他方のレンズの金型として用いることが可能になる。この結果、2つのレンズのアライメントおよび張り合わせ工程を設ける必要がなくなる。これは、光記録媒体再生装置100の製造コストの抑制に繋がる。
【0070】
(5)場合により3つ以上の波長に対応することも可能である。この場合には、2つある光源のどちらかとともに球面収差補正素子を用いるのが効果的である。この結果、例えばCDフォーマットとの互換性をも確保することが可能となる。
【0071】
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記実施形態には限られず拡張、変更できる。拡張、変更された実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)例えば、光学部品の製造方法として、2つのレンズを組み合わせた対物レンズを例に説明しているが、他の光学部品の製造に用いることも可能である。
互いの面が密着している複数の光学部品の組み合わせであれば、その一方を型として用いて、製造することができる。
【0072】
(2)また、対物レンズの製造に際して、第2、第1のレンズの順に製造しているが、場合によりこの順を逆にすることも可能である。最初に製造する光学部品のガラス転移点が次に製造する光学部品のガラス転移点よりも高ければ(広くいえば耐熱性が大きい)、最初に製造した光学部品を型として、次の光学部品を製造できる。
【0073】
(3)光学部品の個数も2つに限られない。3つ以上の光学部品を組み合わせたものを製造することができる。例えば、3つのレンズを組み合わせた色消しレンズを製造することができる。
3つ以上の光学部品を用いる場合でも、ガラス転移点の高い順に光学部品を製造すれば、先に製造した光学部品を型として利用できる。
この場合、光学部品を順に積層しながら製造することもできるが、場合によれば2つの光学部品を別個に作成し、この2つの光学部品を上金型、下金型として、その間に第3の光学部品を挟んで作製することもできる。このときには、この第1、第2の光学部品同士のガラス転移点の大小はそれほど問題にはならない。
【0074】
(4)なお、光記録媒体再生装置は、光記録媒体が定常的に設置される固定方式と光記録媒体が着脱自在に設置されるリムーバブル(着脱可能)方式のいずれであってもよい。リムーバブル方式の場合には、光記録媒体再生装置にステージ(台)等光記録媒体保持手段を設け、この光記録媒体保持手段に光記録媒体を保持することになる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の波長の光による光記録媒体の再生等を簡易な構成で行える光記録媒体再生用対物レンズ、および光記録媒体再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る対物レンズを表す側面図である。
【図2】対物レンズの製造方法の一例を表すフロー図である。
【図3】対物レンズを製造する手順中における金型等の状態を表す断面図である。
【図4】対物レンズを製造する手順中における金型等の状態を表す断面図である。
【図5】対物レンズを製造する手順中における金型等の状態を表す断面図である。
【図6】対物レンズを製造する手順中における金型等の状態を表す断面図である。
【図7】対物レンズを製造する手順中における金型等の状態を表す断面図である。
【図8】対物レンズを製造する手順中における金型等の状態を表す断面図である。
【図9】対物レンズを光記録媒体に対向させた場合における像高と球面収差の関係を表すグラフである。
【図10】光記録媒体再生装置100の全体的な構成を表す模式図である。
【符号の説明】
PF1、PF2 プリフォーム
Mu1、Mu2 上金型
Md 下金型
Ms 胴型
10 対物レンズ
11、12 レンズ
20 光記録媒体
21 記録面
30 受光ユニット
100 光記録媒体再生装置
111 光源
112 コリメータレンズ
113,114 アナモルフィックプリズム
115 球面収差補正素子
121 光源
122 コリメータレンズ
123,124 アナモルフィックプリズム
125 球面収差補正素子
131 ダイクロイックコンバイナ
132 偏光ビームスプリッタ
133 アフォーカル光学系
134 波長板
141 コンデンサーレンズ
151 モニタPD
Claims (7)
- 屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下のクラウン系ガラスからなり、凸形状の第1、第2の面を有する第1のレンズと、
屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下のフリント系ガラスからなり、前記第2の面に対応する形状の第3の面と、凸形状の第4の面を有する第2のレンズと、
を具備することを特徴とする光記録媒体再生用対物レンズ。 - 前記第2、第3の面が密着している
ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生用対物レンズ。 - 第1の波長の光を発する第1の発光部と、
第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、
前記第1、第2の発光部から発せられた光を混合する光混合部と、
情報を光学的に読み出し可能な光記録媒体と、
前記光記録媒体に対向し、かつ前記光混合部で混合された光を該光記録媒体に集束する対物レンズであって、
屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下のクラウン系ガラスからなり、凸形状の第1、第2の面を有する第1のレンズと、
屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下のフリント系ガラスからなり、前記第2の面に対応する形状の第3の面と、凸形状の第4の面を有する第2のレンズと、を有する対物レンズと、
前記対物レンズによって集束された光に対応する前記光記録媒体からの反射光を受光する受光部と、
を具備することを特徴とする光記録媒体再生装置。 - 前記第1の波長が前記第2の波長よりも短く、前記第2の波長が650nm程度である、
ことを特徴とする請求項3記載の光記録媒体再生装置。 - 前記第1の波長が405nm程度である、
ことを特徴とする請求項4記載の光記録媒体再生装置。 - 前記光記録媒体再生装置が、前記第2の発光部と該光混合部の間に光学収差を補正する収差補正素子をさらに具備する、
ことを特徴とする請求項3記載の光記録媒体再生装置。 - 第1の波長の光を発する第1の発光部と、
第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、
前記第1、第2の発光部から発せられた光を混合する光混合部と、
情報を光学的に読み出し可能な光記録媒体を保持するステージと、
前記光記録媒体に対向し、かつ前記光混合部で混合された光を該光記録媒体に集束する対物レンズであって、
屈折率が1.55以上1.6以下、アッベ数が58以上62以下のクラウン系ガラスからなり、凸形状の第1、第2の面を有する第1のレンズと、
屈折率が1.68以上1.82以下、アッベ数が30以上41以下のフリント系ガラスからなり、前記第2の面に対応する形状の第3の面と、凸形状の第4の面を有する第2のレンズと、を有する対物レンズと、
前記対物レンズによって集束された光に対応する前記光記録媒体からの反射光を受光する受光部と、
を具備することを特徴とする光記録媒体再生装置。
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