JP2004028783A - 容器の漏れ検査装置 - Google Patents

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向山 悟
Takeo Kowari
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Abstract

【課題】口部がシール材により密閉された上でシート材を介在させて蓋が螺着している容器で、蓋を完全に開蓋することなく、シール材の密閉性を検査する。
【解決手段】口部7がシール材8により密閉された上でシート材9を介在させて蓋10が螺着している容器6で、前記シール材8の密閉状態を検査する容器の漏れ検査装置1において、前記シール材8とシート材9が密着し且つ蓋10と口部7とが非圧着状態となるように開蓋する開蓋手段2と、開蓋された状態でシール材8の密閉性を検出する漏れ検出手段3と、この結果よりシール材8が密閉性を有する場合に蓋10と口部7とが圧着状態となるよう閉蓋する閉蓋手段4とを有する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口部がシール材により密閉されている容器で、このシール材の密閉状態を検査する容器の漏れ検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インスタントコーヒーやコーヒー用粉末クリームが充填される容器では、この容器に内容物を充填した後、防湿のため、紙材やアルミ基材で形成されたシール材をもちい口部を密封している。
すなわち、このシール材は、糊や樹脂等の接着材をもって口部に接着され、特にアルミ基材からなるシート材の場合は、接着材を誘電加熱することで溶融し、前記シート材と口部とを接合するようにしている(インダクションシーリング)。シール材により口部を閉蓋した後は、この口部にシート材を介在させた上で、蓋(外蓋)を螺着させ容器を密閉している。
【0003】
この密閉方式においては、シール材と口部の接合部に、ピンホールや接合ムラが発生し密閉性が損なわれる可能性があり、これらを検出することは、充填物の防湿の観点から重要である。
一方、このような容器の口部の密閉性を検査するものとしては、特開平6−288857号公報等に記載のものがある。この公報には、密閉容器の口部の周りを負圧にした後に、口部からの漏出を、負圧の時系列変化やカメラを用いた画像処理により検出する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の特開平6−288857号公報に開示されている技術をもちいて、当該シール材の密閉性を検査しようとしても、当該容器には蓋が閉蓋してあるため、内容物の漏出を画像で認識することは困難である。
また、当該容器は、シール材の上から蓋が螺合しているため、蓋の内側によりシール材は口部へ圧着しており、たとえ接合ムラ等があったとしても、負圧の時系列変化からはシール材の密閉性不良が露見しないことが多い。
【0005】
そのため、蓋を取り外した後、シール材の接合状態を検査することも考えられる。しかしながら、インスタントコーヒーが充填された容器などの場合、蓋の内側にあるシート材とシール材を面接させており、開封時に初めて両者が剥がれるようにすることで、剥がれるときのパリパリとした感覚を消費者に与えるようにしている。したがって、消費者の手に渡る前に、蓋を完全に取り外すことはできない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、口部がシール材により密閉されると共にこの口部にシート材を介在させて蓋が螺着している容器で、蓋を完全に開蓋することなく、シール材の密閉状態を検査することが可能な容器の漏れ検査装置を提供するようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、口部がシール材により密閉されると共にこの口部にシート材を介在させて蓋が螺着している容器で、前記シール材の密閉状態を検査する容器の漏れ検査装置において、
前記シール材とシート材が密着し且つ前記蓋と口部とが非圧着状態となるように開蓋する開蓋手段と、開蓋された状態でシール材の密閉性を検出する漏れ検出手段と、この漏れ検出手段の結果よりシール材が密閉性を有する場合に蓋と口部とが圧着状態となるように閉蓋する閉蓋手段と、を有することである。
【0007】
これにより、シール材からシート材を剥がすことなく、蓋によるシール材と口部との圧着状態を解除するように開蓋し、シール材の密閉状態を検査することが可能となる。さらに、検査後は、容器を検査前と同じ閉蓋状態にすることができる。
本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、口部がシール材により密閉されると共にこの口部にシート材を介在させて蓋が螺着している容器で、前記シール材の密閉状態を検査する容器の漏れ検査装置において、
前記容器を列状に連続搬送する搬送手段と、前記搬送手段から容器を抜き取る抜き取り手段と、抜き取った容器でシール材とシート材が密着し且つ前記蓋と口部とが非圧着状態となるように開蓋する開蓋手段と、開蓋された状態でシール材の密閉性を検出する漏れ検出手段と、この漏れ検出手段の結果よりシール材が密閉性を有する場合に蓋と口部とが圧着状態となるように閉蓋する閉蓋手段と、前記搬送手段に閉蓋容器を挿入する挿入手段と、密閉性が損なわれている容器を当該容器の漏れ検査装置から排出する排出手段と、を有することである。
【0008】
これにより、シール材からシート材を剥がすことなく、蓋によるシール材と口部との圧着状態を解除するように開蓋し、シール材の密閉状態を検査することが可能となる。さらに、検査後は、容器を検査前と同じ閉蓋状態にすることができる。加えて、搬送手段で搬送される容器を抜き取り、前記容器の密閉性の検査を行い、搬送手段に払い戻すといったように、一連の検査工程をライン化して行うことが可能となる。
本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、前記開蓋手段及び閉蓋手段は、単独のアーム型ロボットで構成され、このアーム先端に設けられたロボットハンドを介して蓋を回動することで開蓋及び閉蓋を行うことである。
【0009】
これにより、一台のアーム型ロボットで、容器の開蓋及び閉蓋が行えるようになるため、当該漏れ検査装置自体のコンパクト化が図れると共に、その製造コストダウンも図れる。
本発明における課題解決のための第4の具体的手段は、前記開蓋手段は、蓋の螺合状態を一部解除し、口部と非圧着状態とすることである。
この開蓋方法を採用することで、開蓋によるシート材とシール材との剥がれを確実に防ぎつつ、蓋の内側によるシール材と口部の圧着状態を解除できる。
【0010】
本発明における課題解決のための第5の具体的手段は、前記閉蓋手段は、蓋の回動トルクを検出する回動トルク検出手段を有し、検出された回動トルクにより閉蓋状態を検知することである。
これにより、螺合状態が解除された蓋を完全に閉蓋することができる。また、閉蓋の際に、必要以上にきつく蓋を締め付けることが防げる。
本発明における課題解決のための第6の具体的手段は、前記漏れ検出手段は、前記容器を格納可能な格納容器を有し、シール材の密閉性を前記格納容器内を負圧にした後の負圧時系列変化から検出することである。
【0011】
これにより、格納容器内の圧力を検出するだけで、シール材の密閉性を検査することが可能となる。また、格納容器内に容器自体を格納し検査を行うため、容器の全体における密閉性、例えば容器の割れによる漏れ等も検出することが可能となる。
本発明における課題解決のための第7の具体的手段は、前記シール材と口部との接着のために加えられた熱を放散させ、その接着状態を確実にすべく冷却手段を有することである。
【0012】
これにより、シール材と口部との接着を確実にした上で、その部位の密閉性を検出することが可能となり、誤検出の可能性を減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜7は本発明の容器の漏れ検査装置の実施の一形態を示すものである。
図1,2において、図面左右方向に容器6を搬送する搬送手段13が設けられている。この搬送手段13により容器6が上流側(図面右側)から下流側(図面左側)へ連続的に搬送されている。
この搬送手段13の中流でその側方には、容器6のシール材8の密閉性を検査する容器の漏れ検査装置1が配置されている。この漏れ検査装置1のベース台5上に設けられた出し入れ手段14により、容器6がピックアップされる。さらに、検査部12で前記容器6のシール材8の密閉性検査(漏れ検査)が行われ、検査が終了した容器6が前記搬送手段13に挿入される(払い戻される)。
【0014】
当該搬送手段13の上流側には、容器6の抜き取り及び挿入時のみに、容器6間に間隔を形成する間隔形成手段59が設けられている。
加えて、この間隔形成手段59を容器6が通過した後、容器6の抜き取りや挿入に必要かつ十分な広さの間隔が形成されたことを検出する間隔検出手段60が備えられている。
搬送手段13の下流側には、その搬送手段13を駆動する駆動部61が備えられており、この駆動軸には搬送速度を検出する搬送速度検出手段62が設けられている。
【0015】
搬送される容器6は、図3に示すような、円筒状の形状のものであり、例えば、インスタントコーヒー瓶やコーヒー用粉クリーム瓶、茶筒等が考えられる。この容器6は、内容物であるインスタントコーヒー等の防湿のため、その口部7がシール材8により密閉されると共に口部7にシート材9を介在させて蓋10が螺着されている。これら容器6が搬送手段13上を一列となり、約200〜300本/minの高速で搬送されている。
図1,2,4に示すように、容器の漏れ検査装置1は以下の構成になっている。
【0016】
漏れ検査装置1の平面視略中心には、搬送手段13から容器6を抜き取ったり、払い戻したりする出し入れ手段14が設けられている。
この出し入れ手段14は、アーム型ロボット19のアーム20先端に取り付けられたロボットハンド21で構成されている。このロボットハンド21で、容器6の頭頂部をを把持(チャッキング)し移送することで、搬送手段13に対する抜き取りや挿入を行う。本実施形態の場合、アーム型ロボット19としては、垂直多関節形6軸ロボットを採用している。
【0017】
なお、このロボットハンド21は、後述する開蓋手段2及び閉蓋手段4の一部を構成しており、蓋10の頭頂部11を両側から挟み込み、その上で回動させることで開蓋及び閉蓋を行う。
漏れ検査装置1の平面視略左後方(図4左上方)には、前記シール材8と口部7との接着のために加えられた熱を放散させ冷却し、その接着状態を確実にするための冷却手段51が備えられている。この冷却手段51は、詳しくは、3つの冷却台52から構成され、この冷却台52は当該ベース台5上の左後方に3つ並列に配置されている。
【0018】
各冷却台52の両側には、容器6が載置されているか否かを検出する載置センサ54が備えられている。
この冷却台52に容器6が載置され一定時間放置されることで、シール材8と口部7を接着する樹脂等の接着材の熱が放散され冷却される。これにより、シール材8と口部7との結合状態が強固なものとなる。なお、本実施形態の場合は、冷却方式として自然空冷を採用しているが、ファン等で容器6の頭頂部に風を吹き付ける強制空冷であってもかまわない。
【0019】
前述のように冷却手段51は3つの冷却台52からなるため、3つの容器6を平行して冷却することが可能であり、漏れ検査の処理速度を高めることが可能である。
なお、前述の載置センサ54は、光学式の通過センサから構成されている。一般的に、光学式の通過センサは、検出光の投光部と受光部が別々の部位で対になって設けられている。投光部から投光された検出光が遮断されず受光部に到達する場合は、その間に物体が存在せず、遮断され達しない場合は投光部と受光部の間に物体が存在すると判定するものである。
【0020】
本実施形態の場合は、載置センサ54として一方が投光部及び受光部の両方を内蔵する投受光部55で、その対向には光反射板56を配置する構成のものを使用している。投光部から投光された検出光は、前記光反射板56により反射し、受光部へと入光する。投受光部55と光反射板56との間に物体があった場合は、検出光が遮られることで、その存在がわかる。
載置センサ54として、投受光部55一体型のものであると、光反射板56側から信号線等を引き出す必要がないため、その配線が簡略なものとなる。
【0021】
漏れ検査装置1の平面視略左中央(図4左上下中央)には、容器6の開蓋及び閉蓋を行う開蓋及び閉蓋手段2,4が設けられている。
開蓋及び閉蓋手段2,4は、図5に示す如く、上下方向に向く回動軸25心周りに回動可能な略円形のテーブル26を有し、このテーブル26の下には回転トルク計27が内装されている。前記テーブル26の回動軸25は回転トルク計27につながっており、テーブル26を回動するトルクが検出できるようになっている。
【0022】
前記テーブル26の上には、載置された容器6を固定する3つの締め付け金具29が備えられている。この締め付け金具29のうちの1つはエアチャック28に連動されており、テーブル26中心方向に摺動することで、他の2つの締め付け金具29と3点支持で容器6をテーブル26に固定する。
その上で、ロボットハンド21の両先端で、蓋10の頭頂部11を把持し、蓋10の螺合状態を解除する方向に蓋10を回動することで開蓋する。逆に、閉蓋時は、ロボットハンド21の両先端で、蓋10の頭頂部11を把持し、蓋10を螺合する方向に回動し閉蓋する。
【0023】
なお、前記テーブル26の両側には、容器6がテーブル26上に載置されたかどうかを検出する載置センサ54が設けられている。
漏れ検査装置1の平面視略左前方(図4左下方)には、容器6のシール材8の密閉状態を検査する漏れ検出手段3が備えられている。
漏れ検出手段3は、図6に示すように、格納容器32(チャンバ)と格納容器載置台33と容器載置台34とから構成されている。
この格納容器32は、略円筒形で、その内側に容器6を格納できる略円筒形の収納空間35が形成されている。この格納容器32の上方には、ロボットハンド21で把持可能な幅細の略円筒形で中実の把持部36が形成されている。
【0024】
本実施形態の場合は、この格納容器32は透明の強化プラスチック等の材質で形成されているため、中に格納される容器6が目視で確認できる。しかしながら、この形態に限定されるものではなく、金属等の不透明の材質で形成しても何ら問題はない。
格納容器載置台33は、容器載置台34と互いに隣り合うように配置され、容器載置台34の正面視左側で、アーム型ロボット19より遠方に設置されている。その平面視略中央に格納容器32を置くための載置凹部37が形成されている。漏れ検査を行わない場合は、前記格納容器32は格納容器載置台33の上に載置されている。
【0025】
容器載置台34は、格納容器載置台33の正面視右側で、アーム型ロボット19の近方に設置されている。その平面視略中央に容器6の底部が入り込む載置凹部37が形成されている。この載置凹部37には容器6周辺の空気を排出し負圧状態にする排気管38と、外部からの空気を導入し容器6周辺を大気圧にする導入管39が接続されている。この排気管38は漏れ検査装置1内部に内装されている排気ポンプ(図示せず)に接続されている。
この載置凹部37に容器6を配置した後、収納空間35内に容器6が収まるように、ロボットハンド21を用い格納容器32を容器載置台34上に載せる。その後、格納容器32内の圧力を負圧とし、その圧力変化によりシール材8の密閉性を検査するようにしている。
【0026】
なお、前記容器載置台34において、格納容器32の底縁面と接する部位には、負圧状態を確実にするために密閉シール40が環状に埋め込まれている。当該容器載置台34の両側にも、この台の上に容器6が配置されたことを検出する載置センサ54が設けられている。
漏れ検査装置1の平面視略右後方(図4右後方)には、密閉性が損なわれている容器6(不良品)を当該漏れ検査装置1から排出する排出手段15が備えられている。
【0027】
この排出手段15は、長尺のシューター45から構成され、このシューター45の底壁には複数のコロ46が配置されている。そのため、出し入れ手段14を用いて不良品をシューター45に導入すると、その後は容器6の自重でシューター45底壁上を滑り落ち、漏れ検査装置1から排出されることとなる。
漏れ検査装置1の平面視略左側面には、本漏れ検査装置1に操作指令を与えたり、検査の進行状況を表示する操作パネル23が備えられている。操作パネル23は液晶表示のタッチパネルで構成されているが、CRT画面と操作ボタン群から構成されるものであってもよい。
【0028】
次に、本実施形態に係る容器の漏れ検査装置1により、シール材8の密閉性を検査する方法を、図4〜7に基づいて述べる。
まず、搬送手段13上を列状に連続搬送される容器6を、出し入れ手段14であるロボットハンド21でチャッキングし上方へ抜き取る。このとき、ロボットハンド21による把持を容易にするため、間隔形成手段59により、容器6の前後にロボットハンド21の両先端が入り込む間隔を形成しておくことは好ましい。
【0029】
抜き取った容器6は、冷却手段51である3つの冷却台52の内、載置可能なものに置かれる。この冷却台52に置かれた容器6は、所定時間(例えば0.5〜5分間)放置されることで、インダクションシーリングによる熱を放散し、シール材8と口部7との接着状態を確実かつ強固なものにする。
次に、ロボットハンド21で、放熱が終了した容器6をチャッキングし、冷却手段51から開蓋手段2に移送する。
まず、容器6を開蓋手段2のテーブル26の略中心に載置し、載置センサ54により容器6が確実に置かれたことを確認する。その後、エアチャック28の締め付け金具29をテーブル26中心に摺動させることで、容器6を他の2つの締め付け金具29とで3点支持により固定する。
【0030】
その後、ロボットハンド21が蓋10の頭頂部11をチャッキングし、螺合状態が解除される方向に所定角度(例えば約5〜100度)回動する(開蓋状態)。これにより、蓋10は口部7から完全には外れないものの、蓋10の内側と口部7とが非圧着状態となる。すなわち、図7に示すように、口部7とシール材8とシート材9とは面接しているものの、シート材9と蓋10の内側は離れている状態となる。この状態では、シール材8と口部7とは非圧着状態となり、特に両者の接着部における密閉性の検査が可能となる。
【0031】
なお、この開蓋により、シート材9とシール材8とは剥がれたりせず面接した状態を維持するため、消費者が初めて蓋を開けた際の、シート材9とシール材8との剥離によるパリパリとした感覚が損なわれることはない。
この一部開蓋した容器6は、ロボットハンド21により再度把持され、漏れ検出手段3へ移送される。
すなわち、容器6は、容器載置台34の載置凹部37に配置される。その後、ロボットハンド21で格納容器載置台33に載置されている格納容器32(チャンバ)を把持し、前記容器6の上方へ移送する。そして、格納容器32の収納空間35に前記容器6が収納されるように、格納容器32を容器6の上方から被せる。
【0032】
被せた後、収納空間35の空気を排気管38より排出することにより負圧にする。負圧状態への移行は、空気の吸引を行い、その状態を所定時間(約数秒間)維持することで行われる。負圧移行後、負圧の変化を検出しシート材の密閉性を検査する(漏れ検査)。
この間の負圧の変化が、一定値以下であるのであれば、シール材8の密閉性は保たれている(良品)と判定する。一定値以上であれば、密閉性が保たれていない(不良品)と判定する。当然、シール材8自体の破れなどにより、空気を吸引しても、収納空間35の圧力が一定値以下に達しない場合も不良品とする。
【0033】
この後、収納空間35に導入管39を介して大気を導入し、収納空間35内を大気圧にする。さらに、ロボットハンド21で格納容器32を把持し持ち上げ、収納容器載置台34上に移送する。
この漏れ検査により、容器6が良品の場合は、ロボットハンド21にて、容器載置台34上の容器6をチャッキングし、閉蓋手段4(開蓋手段2と同じ)に移送する。ここでは、開蓋時と同様に、容器6をテーブル26上に3つの締め付け金具29で固定した上で、ロボットハンド21をもってその蓋10の頭頂部11を把持し回動することで閉蓋する。
【0034】
このとき、蓋10の回動角度は、少なくとも前記開蓋状態とした回動角度以上の角度を回動し、閉蓋するので開蓋状態を確実に元の閉蓋状態にすることができる。
さらに、回転トルク計27が検出するトルク値から、必要以上に蓋10を締め付けることがないようにしている。すなわち、一定値以上のトルクがロボットハンド21により生じた場合は、閉蓋完了と認識し、回動角が約90度未満であっても、蓋10の締め付け(回動)を中止する。
【0035】
閉蓋が完了した容器6は、ロボットハンド21にてチャッキングされ、搬送手段13に払い戻されることとなる。この際、好ましくは、間隔形成手段59により、容器6が挿入可能な間隔を形成しておくことが好ましい。
一方、不良品は、漏れ検出手段3においてロボットハンド21でチャッキングされた上で、排出手段15であるシューター45に移送される。シューター45に置かれた不良容器6は、その後は自重でシューター45底壁上を滑り落ち、漏れ検査装置1から排出されることとなる。
【0036】
以上の工程により、インスタントコーヒーなどが入っている容器6で、蓋10を完全に開蓋することなく、そのシール材8の密閉状態を検査することが可能となる。本実施形態の場合は、約1分間に1本の容器6の漏れ検査を行うようにしているが、各工程にかかる時間を適宜変更することにより、この処理スピードを変えることは可能である。
さらに、本実施形態の手段を複数個持ち合わせることにより、ライン上の対象ワークの全てを検査することも可能となる(全数検査可能)。
【0037】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、出し入れ手段14は、アーム型ロボット19に設けられたロボットハンド21に限定されるものではなく、吸引式の把持手段であっても何ら問題はない。また、ロボットもアーム型に限定されるものではなく、水平走行型のロボットでもよい。
また、搬送手段13は、本実施形態の場合は、無端帯状コンベアベルトを用いたものを用いているが、台車等に容器6を載せ搬送する形態のものや、コロによる搬送手段13であっても何ら問題はない。
【0038】
また、冷却手段51は、本実施形態の場合は、3つの冷却台52から構成されているが、2つの冷却台52から構成されてもよく、4つ以上であっても何ら問題はない。
また、当該漏れ検査装置1に搬送される容器6が、すでに一部開蓋状態のものであれば、本漏れ検査装置1の有する開蓋手段2は不要となり、閉蓋手段4のみを有するものになることになる。
また、漏れ検査手段3において、収納空間35から空気の吸引を約1秒行い、その状態を約4秒維持し、その後約10秒間の負圧の変化を検出するようにしているが、各工程に要する時間はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0039】
また、排出手段15であるシューター45の設置位置も、不良品の排出先により任意に変更可能であると共に、冷却手段51、開蓋手段2、閉蓋手段4、漏れ検出手段3とも、当該漏れ検出装置1上の任意の位置に配置変更可能である。
また、載置センサ54は、光学式の通過センサに限定されるものではなく、例えば、荷重センサを採用してもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、口部7がシール材8により密閉されると共にこの口部7にシート材9を介在させて蓋10が螺着している容器6で、蓋10を完全に開蓋することなく、シール材8の密閉状態を検査することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる容器の漏れ検査装置の実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明にかかる容器の漏れ検査装置の実施形態を示す正面図である。
【図3】漏れ検査の対象となる容器の斜視図である。
【図4】検査部の拡大平面図である。
【図5】開蓋手段(閉蓋手段)の正面図である。
【図6】漏れ検査手段の正面図である。
【図7】容器の閉蓋及び開蓋状態を示す図である。
【符号の説明】
1   容器の漏れ検査装置
2   開蓋手段
3   漏れ検出手段
4   閉蓋手段
6   容器
7   口部
8   シール材
9   シート材
10  蓋
13  搬送手段
15  排出手段
16  抜き取り手段
17  挿入手段
19  アーム型ロボット
20  アーム
21  ロボットハンド
27  回動トルク検出手段
32  格納容器
51  冷却手段

Claims (7)

  1. 口部がシール材により密閉されると共にこの口部にシート材を介在させて蓋が螺着している容器で、前記シール材の密閉状態を検査する容器の漏れ検査装置において、
    前記シール材とシート材が密着し且つ前記蓋と口部とが非圧着状態となるように開蓋する開蓋手段と、開蓋された状態でシール材の密閉性を検出する漏れ検出手段と、この漏れ検出手段の結果よりシール材が密閉性を有する場合に蓋と口部とが圧着状態となるように閉蓋する閉蓋手段と、を有することを特徴とする容器の漏れ検査装置。
  2. 口部がシール材により密閉されると共にこの口部にシート材を介在させて蓋が螺着している容器で、前記シール材の密閉状態を検査する容器の漏れ検査装置において、
    前記容器を列状に連続搬送する搬送手段と、前記搬送手段から容器を抜き取る抜き取り手段と、抜き取った容器でシール材とシート材が密着し且つ前記蓋と口部とが非圧着状態となるように開蓋する開蓋手段と、開蓋された状態でシール材の密閉性を検出する漏れ検出手段と、この漏れ検出手段の結果よりシール材が密閉性を有する場合に蓋と口部とが圧着状態となるように閉蓋する閉蓋手段と、前記搬送手段に閉蓋容器を挿入する挿入手段と、密閉性が損なわれている容器を当該容器の漏れ検査装置から排出する排出手段と、を有することを特徴とする容器の漏れ検査装置。
  3. 前記開蓋手段及び閉蓋手段は、単独のアーム型ロボットで構成され、このアーム先端に設けられたロボットハンドを介して蓋を回動することで開蓋及び閉蓋を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器の漏れ検査装置。
  4. 前記開蓋手段は、蓋の螺合状態を一部解除し、口部と非圧着状態とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器の漏れ検査装置。
  5. 前記閉蓋手段は、蓋の回動トルクを検出する回動トルク検出手段を有し、検出された回動トルクにより閉蓋状態を検知することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器の漏れ検査装置。
  6. 前記漏れ検出手段は、前記容器を格納可能な格納容器を有し、シール材の密閉性を格納容器内を負圧にした後の負圧時系列変化から検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器内蓋の漏れ検査装置。
  7. 前記シール材と口部との接着のために加えられた熱を放散させ、その接着状態を確実にすべく冷却手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の容器の漏れ検査装置。
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