JP2004027710A - 梁の接合装置 - Google Patents

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JP2004027710A
JP2004027710A JP2002187665A JP2002187665A JP2004027710A JP 2004027710 A JP2004027710 A JP 2004027710A JP 2002187665 A JP2002187665 A JP 2002187665A JP 2002187665 A JP2002187665 A JP 2002187665A JP 2004027710 A JP2004027710 A JP 2004027710A
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Yasushi Oishi
大石恭史
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FUJI HOUSE KK
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Abstract

【課題】構造が簡単で作業性に富み、斬新な構造の梁の接合装置を提供する。
【解決手段】相隣接する一方の柱14上に載置する一方の梁6の端部と、他の一方の柱14a上に載置する他の一方の梁6aの端部を互いに接合するようにする。前記一方の梁6の一方の柱14からの突出量より前記他の一方の柱14aからの突出量を長くして該他の一方の柱14a上に載置する前記他の一方の梁6aの端面に、基端部を嵌入させて止着し、しかも、先端側に引寄せ用の係合切欠2と該係合切欠2の下側に配した透孔をそれぞれ設けた接合板Aを突設する。そして、接合板Aを嵌入するスリット11を端面に設けた前記一方の梁6の端部には、前記係合切欠2に係合する掛止杆7を前記スリット11を横切って挿着する一方、前記透孔4と一致する、ドリフトピン装着用の貫通孔13を横設する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、相隣接する一方の柱上に載置する一方の梁の端部と、他の一方の柱上に載置する他の一方の梁の端部を互いに接合するようにした梁の接合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
具体例を挙げるまでもなく、互いに接合する梁の端部に継手加工を施し、該加工部同士を接合するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例は、梁の端部に複雑な継手加工を施すためその加工作業が煩雑であり、また、複雑な形状の継手加工部を用いて接合するものであるから煩雑な接合作業となる。
【0004】
本発明は、斯様な従来例の欠点に着目し、構造が簡単で作業性が有り、斬新な構造の梁の接合装置を提供することを目的として創案したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
相隣接する一方の柱上に載置する一方の梁の端部と、他の一方の柱上に載置する他の一方の梁の端部を互いに接合するようにした梁の接合装置において、前記一方の梁の一方の柱からの突出量より前記他の一方の柱からの突出量を長くして該他の一方の柱上に載置する前記他の一方の梁の端面に、基端部を嵌入させて止着し、しかも、先端側に引寄せ用の係合切欠と該係合切欠の下側に配した透孔をそれぞれ設けた接合板を突設し、該接合板を嵌入するスリットを端面に設けた前記一方の梁の端部には、前記係合切欠に係合する掛止杆を前記スリットを横切って挿着する一方、前記透孔と一致する、ドリフトピン装着用の貫通孔を横設した構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面は本発明に係る梁の接合装置の一実施形態を示し、図1は正面図、図2は要部の一部欠截拡大正面図、図3は図2の横断面図である。
【0007】
図中、Aは実施形態で用いる接合板で、接合板Aはほぼ方形状の鋼板で成る主体板1の一側上端に縦設した係合切欠2を備え、この係合切欠2の下側に位置するようにドリフトピン3用の透孔4,4を並設し、他の一側には、前記係合切欠2と下縁位置を同じくする螺杆用透孔5と、この透孔5の下側に前記透孔4,4と同一高さにしてドリフトピン3用の透孔4a,4aを設けて構成したもので、係合切欠2は互いに接合する一方の梁6に横設した掛止杆7(実施形態はナット8を螺合して締付けたボルト杆で構成してある)の径とほぼ同じくする径幅を備え、下部を互いに接合する他の一方の梁6a方向に屈曲した形状にして前記掛止杆7の受止縁(前記下縁)9とし、また、相対する上部側縁部を、主体板1の上端縁1´方向に漸次離開する傾斜縁2´,2´とし、前記掛止杆7がこの傾斜縁2´に案内されて係合切欠2に対する係合が円滑に行われるようにしてある。
【0008】
しかして、前記一方の梁6の端部6´に、端面中央を開口したスリット11と、前記接合板Aの主体板1の一側に設けた係合切欠2及び透孔4,4と一致するようにして貫通孔12,13,13を前記スリット11を横切るようにして形成し、最上位の貫通孔12に前記掛止杆7を構成するボルト杆を貫通させてその先端にナット8を螺合して組付ける。
【0009】
また、前記一方の梁6と互いに接合する他の一方の梁6aの端部6a´に梁6側と同様に端面中央を開口したスリット11aを設ける一方、前記接合板Aの主体板1の他の一側に設けた螺杆用透孔5及び透孔4a,4aと一致する貫通孔12a,13a,13aを前記スリット11aを横切るようにして形成し、スリット11aに主体板1の螺杆用透孔5側の一側を嵌挿して、主体板1の該一側側に設けた螺杆用透孔5と該透孔5の下側に位置する透孔4a,4aを他の一方の梁端部6a´に設けた貫通孔12a,13a,13aに一致させ、螺杆用透孔5とこれに一致する最上位の貫通孔12aに螺杆7aを貫通させてその先端にナット8aを螺合して締付ける一方、互いに一致する貫通孔13aと透孔4aにドリフトピン3を打込み貫通させて他の一方の梁6aの端部6a´に接合板Aをいわば基部を止着した形で係合切欠2側の先端を突設させるのである。
【0010】
なお、梁6aの端部6a´に接合板Aを突設するに際し、スリット11aに嵌挿した接合板A(主体板1)の一側側を、前記の通り、螺杆7aとこれに螺合するナット8aで締付けるようにしたのは、その締付けが、仮止め機能をなし、透孔4aと貫通孔12aへの次段のドリフトピン3の打込み作業を円滑に行うためで、総じて接合板Aの梁端部6a´の取付作業を簡単に行うためである。
【0011】
スリット11,11aの形成等の梁6,6aの加工作業や、掛止杆7や接合板Aの梁6,6aとの組付け(取付け)作業は、プレカット工場で量産的に行われることにより作業性が向上するのは勿論である。
【0012】
そして、相隣接する柱14,14aの一方の柱14aの上に接合板Aを端面より突設させた一方の梁6aを、前記一方の梁6の一方の柱14からの突出量より長くするようにして前記一方の柱14aに載置し、他の一方の柱14上に掛止杆7を取付けた他の一方の梁6を載置しつつ掛止杆7を接合板Aに設けた係合切欠2に沿って落し込むと(このとき、接合板Aは一方の梁6側に設けたスリット11に係合することはいうまでもない)、掛止杆7は係合切欠2を構成する傾斜縁2´に案内され降下し、梁6,6a間の引寄せが行われ、受止縁9上に受支され梁6,6a同士は仮接合される。
【0013】
次いで、一方の梁6側に設けた透孔4と該透孔4に一致する貫通孔13に、ドリフトピン3を打ち込むことにより梁6,6aの接合状態を得られる。
【0014】
【発明の効果】
本発明は前記の通りの構成であるから、一方の梁側に設けた掛止杆を他の一方の梁側に突設した接合板の係合切欠に降下係合することにより梁同士の仮接合状態を容易に得た後、次段のドリフトピンの打込み操作を行うことができるから、総じて梁同士の接合作業を能率的に行うことができる。
【0015】
また、柱の動きを原因とする揺動量の大きい側の梁に接合板を設けて該接合板の係合切欠に、柱の動きを原因とする揺動量の小さい(柱からの突出量が少い)側に設けた掛止ピンを掛止するようにしたものであるから、係合切欠を設けたことによる接合強度の低下を妨げ(係合切欠を設けたことによる欠損がなく)、かつ、引寄せ操作の行うことのできる接合装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図。
【図2】要部の一部欠截拡大正面図。
【図3】図2の横断面図
【符号の説明】
2   係合切欠
3   ドリフトピン
4   透孔
6   梁
6a  梁
7   掛止杆
11  スリット
13  貫通孔
14  柱
14a 柱

Claims (1)

  1. 相隣接する一方の柱上に載置する一方の梁の端部と、他の一方の柱上に載置する他の一方の梁の端部を互いに接合するようにした梁の接合装置において、前記一方の梁の一方の柱からの突出量より前記他の一方の柱からの突出量を長くして該他の一方の柱上に載置する前記他の一方の梁の端面に、基端部を嵌入させて止着し、しかも、先端側に引寄せ用の係合切欠と該係合切欠の下側に配した透孔をそれぞれ設けた接合板を突設し、該接合板を嵌入するスリットを端面に設けた前記一方の梁の端部には、前記係合切欠に係合する掛止杆を前記スリットを横切って挿着する一方、前記透孔と一致する、ドリフトピン装着用の貫通孔を横設した、梁の接合装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211509A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Misawa Homes Co Ltd ベント梁、小屋組構造および小屋組構築方法

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