JP2004027440A - 簡易合羽 - Google Patents

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JP2004027440A
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water
spunbonded nonwoven
air permeability
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JP2002187758A
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Koji Ezaki
江崎 孝二
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

【課題】適度の通気性を有し、引裂きに対する抵抗力のある簡易合羽を提供する。
【解決手段】シリコン系撥水剤あるいはフッ素系撥水剤により撥水処理の施されたポリエステルやポリエチレン等の繊維形成性重合体によるスパンボンド不織布を超音波シール縫製等の縫製方法により縫製した合羽であって、スパンボンド不織布の耐水圧が10cm以上、通気度が20cm/cm・sec以上、引裂強さが6N以上であることを特徴とする簡易合羽。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用に好適な簡易合羽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、簡易合羽としては、主としてフィルムからなるものが使用されており、通気性がないため蒸れやすいという問題を有するものであった。また、フィルムは、引裂きに対する抵抗力が低いために小さな孔や破れが生じると、その部分から裂け易いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な現状に鑑みて行われたものであり、適度の通気性を有し、引裂きに対する抵抗力のある簡易合羽を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の問題に対し、通気性があり、引裂強さの大きい素材としてスパンボンド不織布に注目し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、上記の目的を達成するものであり、シリコン系撥水剤あるいはフッ素系撥水剤により撥水加工を施されたスパンボンド不織布からなる合羽であって、該スパンボンド不織布の耐水圧が10cm以上、通気度が20cm/cm・sec以上、引裂強さが6N以上であることを特徴とする簡易合羽を要旨とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の簡易合羽は、撥水処理の施されたスパンボンド不織布からなるものである。本発明でいうスパンボンド不織布は、繊維形成性を有する合成重合体を溶融紡出後、エアージェット等により延伸し、開繊装置にて開繊して、コンベアー状のネット上に捕集してシート化するスパンボンド法により得られる不織布である。繊維形成性を有する合成重合体としては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系重合体、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド系重合体、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系重合体等を用いることができる。溶融紡出時に融点の異なる合成重合体を芯鞘型あるいはサイドバイサイド型にて複合紡糸したスパンボンド不織布であってもよい。
【0006】
スパンボンド不織布の特性としては、厚さが0.5〜3mm、繊維密度が0.15〜0.35g/ccであるのが好ましい。またスパンボンド不織布は、伸びを押さえたり、変形しにくくするために、エンボス加工により部分的に溶融接着したものであるのが好ましい。
【0007】
スパンボンド不織布への撥水処理は、シリコン系撥水剤あるいはフッ素系撥水剤を付与することによって行われる。シリコン系撥水剤は、ジメチルポリシロキサンやメチルヒドロキシシロキサン等を主成分にしたものであるのが好ましい。またフッ素系撥水剤は、ポリテトラフルオロエチレンやペルフルオロオクチルアクリレート等を主成分としたものであるのが好ましい。これらの撥水剤は、繊維加工用として上市されているものでよく、洗濯耐久性の良好なものを用いるのが好ましい。撥水剤の付与の方法としては、パディング法、含浸法、スプレー法、コーティング法等の方法が挙げられる。均一な処理を施すには、これらの中でもパディング法や含浸方法によるのが好ましい。このような方法で撥水剤を付与した後、100〜120℃で1〜3分間乾燥し、次いで150〜180℃で1〜3分間熱処理することによって撥水効果を発揮させる。
【0008】
撥水剤の付着量は、0.5〜2%であるのが望ましい。撥水剤の付着量が0.5%以下であると、良好な防水性を得ることが難しく、2%を超える量を付与しても,効果の向上が期待できず、不経済である。なお撥水剤溶液中に、メラミン系樹脂等の耐久性向上剤や、柔軟剤等の風合調整剤、帯電防止剤、浸透剤等を添加して、不織布の品質の向上を図ることもできる。
【0009】
本発明の簡易合羽を構成するスパンボンド不織布の物性は、撥水剤処理後で耐水圧が10cm以上、通気度が20cm/cm・sec以上、引裂強さが6N以上であることが必要である。撥水剤処理後で耐水圧が10cm未満であると合羽の目的である防水機能を果たすことが困難である。また通気度が20cm/cm・sec未満であると、合羽内が蒸れ易く、不快感を与えることになる。引裂強さが6N未満であると、小さな破れから裂けが伝播しやすくなる。
【0010】
本発明の簡易合羽は、上記の物性を有するスパンボンド不織布を縫製することによって得ることができる。縫製方法としては、ミシン縫製の他、高周波シール、超音波シールやヒートシールのような溶融接着方式による縫製方法を採用することができる。
【0011】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、実施例における評価は、次の方法により行った。
(1)目付
JIS L1906に準じて1mあたりの質量を測定した。
(2)通気性
JIS L1906のフラジール法に準じて測定した。
(3)引裂強さ
JIS L1906のペンジュラム法に準じて測定した。
(4)耐水圧
JIS L1906のA法(低水圧法)に準じて測定した。
【0012】
実施例1
スパンボンド法により製造されたフィラメント繊度が3.5デシテックスのポリエチレンテレフタレートからなる圧着面積率15%のエンボス加工の施された目付が50g/m、厚さが0.2mm、通気度が60cm/cm・sec、引裂き強さが14Nであるポリエステルスパンボンド不織布にアサヒガードAG420(旭ガラス株式会社製フッ素系撥水剤、有効成分14%)50g/リットルの処理液を二本ロールのマングルを用いて絞り率100%のパディング法にて付与し、110℃×1分間の乾燥を行った後、170℃×2分間の熱処理を行い、フッ素系撥水剤を0.7%付与した撥水処理を行った。得られた不織布の性能は、目付が52g/m、耐水圧が17cm、通気度が52cm/cm・sec、引裂き強さが12.5Nであった。
得られた撥水性スパンボンド不織布を用いて、超音波裁断し、超音波シール縫製して、本発明の簡易合羽を得た。得られた合羽を着用したところ、通気性を有しているために蒸れがなく、少雨においては雨水のしみ込みもなく、快適な着用性を有していた。
【0013】
実施例2
実施例1において、フッ素系撥水剤アサヒガードAG420に替えて、NRE−162(竹本油脂株式会社製 シリコン系撥水剤、有効成分33%)40g/リットルの処理液を二本ロールのマングルを用いて絞り率60%のパディング法にて付与したこと以外は実施例1と同様にして、シリコン系撥水剤の付着量が0.8%の本発明の簡易合羽を得た。撥水処理後のスパンボンド不織布の性能は、目付が52g/m、耐水圧が13cm、通気度が50cm/cm・sec、引裂き強さが10.0Nであった。得られた合羽を着用したところ、通気性を有しているために蒸れがなく、少雨においては雨水のしみ込みもなく、快適な着用性を有していた。
【0014】
比較例1
実施例1において用いたスパンボンド不織布に撥水処理を行わないで同様に縫製して、比較例1の簡易合羽を得た。得られた合羽は、少雨においても雨水のしみ込みがあり、簡易合羽としても使用できるものではなかった。
【0015】
比較例2
スパンボンド法により製造された融点が250℃のポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、融点が120℃のポリエチレンを鞘成分とするフィラメント繊度が3.5デシテックスの芯鞘複合繊維からなる目付が70g/m、厚さが0.2mm、通気度が30cm/cm・sec、引裂き強さが10.0Nである複合スパンボンド不織布に100℃の熱ロールで熱カレンダー加工を施した。得られた不織布の性能は、目付が72g/m、耐水圧が11cm、通気度が10cm/cm・sec、引裂き強さが3.0Nであった。
得られた不織布を用いて、超音波裁断し、超音波シール縫製して、比較例の簡易合羽を得た。得られた合羽を着用したところ、通気性が不充分なために蒸れがあり、容易に引裂けるため耐用性に乏しいものであった。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると、スポーツ観戦等レジャー時にも携帯に便利で急な降雨用として好適な、適度の通気性を有し、引裂きに対する抵抗力のある簡易合羽を提供することができる。

Claims (1)

  1. シリコン系撥水剤あるいはフッ素系撥水剤により撥水処理の施されたスパンボンド不織布からなる合羽であって、該スパンボンド不織布の耐水圧が10cm以上、通気度が20cm/cm・sec以上、引裂強さが6N以上であることを特徴とする簡易合羽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019088135A1 (ja) * 2017-11-01 2019-05-09 東レ株式会社 スパンボンド不織布
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