JP2004026489A - コンベアー用の非常停止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、コンベアー用の非常停止装置に関し、特に複数のコンベアーを安全に停止し、安全に再始動することのできるコンベアー用の停止装置を提供することを課題とする。
【解決手段】工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーの非常停止装置であって、コンベアーには、作業中にトラブルが発生した際、同時に全てのコンベアーを、又は少なくとも1以上のコンベアーを非常停止するための停止装置が着脱自在に直接、又は間接的に設けられ、しかも停止装置には、各コンベアーを再始動する際、段階的に各コンベアーの再始動を行うための始動手段が設けられていることである。
【選択図】 図1
【解決手段】工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーの非常停止装置であって、コンベアーには、作業中にトラブルが発生した際、同時に全てのコンベアーを、又は少なくとも1以上のコンベアーを非常停止するための停止装置が着脱自在に直接、又は間接的に設けられ、しかも停止装置には、各コンベアーを再始動する際、段階的に各コンベアーの再始動を行うための始動手段が設けられていることである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアー用の非常停止装置に関し、特に従来使用しているコンベアーに取り付けを安全に停止し、安全に再始動することのできるコンベアー用の非常停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、道路等の工事現場、遺跡発掘の作業現場、又は各種の倉庫等においては、荷を運び出すのに無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーを複数台連結して使用している。
この作業時に、コンベアーに、又はコンベアー間に石等が挟まったり、コンベアー上で荷崩れがあったり、又は作業者の体の一部が挟まったりするような事故がおきた場合のような非常時が発生すると、従来のコンベアーではその対象となるコンベアーを停止させるとともに、順次連結された他のコンベアーを停止させるか、全体の電源を切ることにより安全を確保していた。
【0003】
また、一旦停止したコンベアーを再始動する場合は、各コンベアーの電源を再度連結して再始動していた。
【0004】
このように、従来のコンベアーは、非常時に各コンベアー毎に停止するために停止作業に時間を要することとなり、適正な非常停止ができなく、また、一旦停止した各コンベアーを再始動するのも、時間を要することなり、安全性の面、及び作業効率の面で欠点があった。
【0005】
そこで、実開昭55−78621号に記載のコンベアーや、特公平7−64407号に記載のコンベアーが考えられた。
【0006】
例えば、実開昭55−78621号の装置は、その請求項に記載のようにコンベアーの駆動用モーターの電源を遮断するスイッチと、ベルトコンベアーの長手方向のフレームに沿って設けられ、一端がスイッチに接続され、他端が固定された線状部材(ワイヤー)とから構成されている。
【0007】
そして、作業中にトラブルが発生した際、線状部材であるワイヤーを引っ張るだけでスイッチが作動し、駆動用モーターの電源を遮断する。これにより、コンベアーの非常停止が可能となる。
【0008】
次に、特公平7−64407号の装置は、その請求項に記載のようにコンベアーを制御する制御盤と、一制御ブロックを構成する複数のコンベアーを各制御盤を介して停止するために設けられた非常停止ボタンと、制御盤毎に設けられ非常停止ボタンと制御盤を中継する非常停止シャーシとを備え、一制御ブロック内の非常停止シャーシ間を直列に接続し、一台の非常停止ボタンの非常停止操作信号が一制御ブロック内の制御盤全てに伝達される構成の装置である。
【0009】
即ち、各制御盤に設けられ、非常停止ボタンと制御盤とを中継するシャーシを直列に接続することによって、一台の非常停止ボタンの非常停止操作信号がそれぞれの非常停止シャーシを介して各制御盤に伝達され、一制御ブロック内の全てのコンベアーは停止する。従って、従来のように一台の非常停止ボタンから各制御盤にケーブルを布設する必要はなくケーブルの本数を削除化のであり、また制御盤は非常停止シャーシに対応しているため、非常停止ボタンの数によって設計変更する必要がなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコンベアーには、それぞれ下記のような問題点があった。
先ず、実開昭55−78621号の装置においては、非常停止装置としてのワイヤーをコンベアーの側面に設けるための支持具、及びスイッチを固定して取り付けているために、既存のコンベアーへの取り付けができず(又は、コンベアーの駆動用モーターの電源に直接とりつけるのでその取り付けが面倒であり、且つ取り付けに時間がかかる)、コンベアーを取り替える必要がありコストがかかるという欠点があった。
【0011】
また、複数のコンベアーを連結する場合は、各コンベアー毎に非常停止装置を取り付ける必要がありその取り付けが面倒であり、不便さを解消することはできない。
【0012】
さらに、特公平7−64407号のコンベアーにおいては、既存のコンベアーへの取り付けて使用するものでありますが、親制御盤、子制御盤、非常停止シャーシ、非常停止ボックス間を直列に接続する等その接続作業が煩雑であるという欠点があった。
【0013】
また、上記の各装置は、非常時のコンベアーの非常停止を主目的とした構成であり、非常時の解除後の再始動に関しては、不十分であります。このため、例えば、再始動が急におこなわれると、非常解除の確認等において見落とし(石等が完全に排除されていない、又は作業者が排除作業中)があると再度非常停止しなければならない等、作業の安全性の面で問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消し、非常停止装置の構成が簡易で、既存のコンベアーへの取り付けも容易であり、非常停止した後も作業の安全性に配慮したコンベアー用の非常停止装置を提供することを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は上記課題を解決するために、請求項1に記載のように、工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーの非常停止装置であって、コンベアーには、同時に全てのコンベアーを、又は少なくとも1以上のコンベアーを非常停止するための停止装置が着脱自在に直接、又は間接的に設けられ、しかも停止装置には、各コンベアーを再始動する際、段階的に各コンベアーの再始動を行うための始動手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載のように、非常停止装置が、本体操作機と、該本体操作機にケーブルを介して設けられた停止スイッチとからなり、且つ本体操作機には段階的な再始動スイッチが設けられていることである。
【0017】
【作用】
即ち、本発明は上記課題を解決するために、工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としての複数のコンベアーの中のどれかにトラブル(例えば、コンベアー間石が挟まる等)が発生した際、非常停止装置を用いることで同時に全てのコンベアーを、又は所定台数のコンベアーを非常停止する。特に、トラブルに関連する所定台数のコンベアーのみ停止することで、作業の効率の低下をできる限り抑えることができる。
【0018】
その後、停止したコンベアーを再始動する際は、始動手段により、例えば、先ず電源を入力、遅動始動、通常始動等複数の段階を得て、再始動することにより、急なコンベアーの再始動を排除し、さらなる作業の安全性を確保して始動することができる。
【0019】
また、非常停止装置を、本体操作機と、該本体操作機にケーブルを介して設けられた停止スイッチとから構成することで、従来のコンベアーへの取り付けに時間がかからず、容易に取り付けでき、且つ本体操作機に段階的な再始動スイッチが設けられているために、その構成も簡易であり、メンテナンスにおいてもスムーズに行うことができる。
【0020】
このように、本発明のコンベアー用の非常停止装置は、非常時の停止においても、再始動時においても作業の安全性を第一に考えた装置である。
【0021】
【実施の一形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に沿って説明する。図1は本発明のコンベアーの非常停止装置を示す概略説明正面図であり、図2は本発明のコンベアーの非常停止装置を設置した状態を示す概略説明側面図である。
【0022】
本発明のコンベアー用の非常停止装置1は、略矩形状の操作盤2と、操作盤2にケーブル3を介して連結されたリミットスイッチ4とから構成されている。リミットスイッチ4は各コンベアー7…にそれぞれ周知の取り付け方法(例えば、磁石、ボルトとナット、又はフックで取り付ける等)で取り付けることも可能であり、また、作業状況に応じて一定の作業部分のみのコンベアー7にリミットスイッチ4を取り付けることも可能であり、さらに、コンベアー7間に複数の支柱を設け、該支柱にリミットスイッチ4を取り付けるとともに、リミットスイッチ4をワイヤーで連結することも可能である。
【0023】
このように、リミットスイッチ4は、コンベアー7の電源に直接連結するものでなく、操作盤2を介して連結されているために、コンベアー7への取り付けが容易であり、コンベアー7の自在な設定に応じて取り付けすることができる。即ち、複数のコンベアー7…の配列の状況に応じて自在に設定(最も、適切と思える設定)することができる。また、従来から使用のコンベアー7に作業者の手で容易に設定することができる。
【0024】
前記操作盤2には、非常停止するための停止スイッチ4、(停止解除用の)解除用リセットスイッチ5、段階的始動スイッチ6が設けられ、且つ電源(図示せず)に連結される電源用ケーブル7が連結されている。段階的始動スイッチ6は、1つのスイッチでコンベアー7の始動を段階的に行うことも可能であり、また、複数のスイッチでコンベアー7の始動を段階的に行うことも可能である。尚、ここでいう段階的始動とは、コンベアー7の再始動時に、急なコンベアー7の作動をなくするために、段階的始動スイッチ6をONした後、一定時間経過(タイマーを用いて)後、コンベアー7が再始動する始動方法、又は段階的始動スイッチ6をONした後、緩いスピードより段階的にコンベアー7の速度を上げる(電圧、電流の調整等、ハード部分としては、パウダーブレーキ、電磁クラッチ等を用いて)始動方法等、作業者の安全性を確保して再始動することである。
【0025】
再始動は、解除用のリセットスイッチ5をONした後、段階的始動スイッチ6をONして行う。尚、解除用のリセットスイッチ5と段階的始動スイッチ6とを一体化して1つのスイッチにすることも可能である。
【0026】
次に、本発明は上記非常停止装置1をコンベアー7…に連結して使用する場合について説明する。
【0027】
先ず、各既存のコンベアー7…をケーブルを介して直列に連結し、該ケーブルを操作盤2に連結し駆動可能とする。次に、操作盤2にケーブル3を介して連結されたリミットスイッチ4をコンベアー7に取り付ける。リミットスイッチ4の設置は上記のように、コンベアー7…間に支柱等を設けて設置し、ワイヤーを介して設けることも可能であり、使用目的に応じて、自在な設計が可能となる。
【0028】
また、1台の操作盤2より、複数のケーブル3…を介してリミットスイッチ4をコンベアー7に磁石、又は係止手段(ボルトとナット、各種止具等)で取り付けることで、その取り付け、及び取り外しか容易となる。
【0029】
この状態で、工事現場等で複数のコンベアー7…を用いて石、土砂等を運び出す作業中に非常事態(作動している1台のコンベアー7に石が挟まれる等のトラブルが発生した場合)が生じると、リミットスイッチ4を作業者が直接、又はワイヤーを引っ張ることにより、停止スイッチ4を始動して、コンベアー7の駆動を停止する。この際、各停止スイッチ4はケーブル3を介して操作盤2に連結されているので、1台の停止スイッチ4で全てのコンベアー7…を停止することができる。
【0030】
その後、トラベルの原因となった石等を取り除いた後、停止したコンベアー7…を再始動する際は、リセットスイッチ5をONした後、段階的始動スイッチ6をONすることにより、段階的な再始動(例えば、段階的始動スイッチ6をONした後、一定時間経過後、コンベアー7が再始動する、又は段階的始動スイッチ6をONした後、緩いスピードより段階的にコンベアー7の速度を上げる始動方法等、作業者の安全性を確保して再始動する)が可能となり、再始動時に不意にコンベアー7…が動くことがなく、安全に再始動することができる。
【0031】
尚、段階的始動スイッチ6の始動はこれに限定するものでなく、段階的始動スイッチ6をリミットスイッチ4に取り付け、各コンベアー6部分で、停止と再始動を制御することも可能である。
【0032】
尚、上記実施例では、停止装置1を操作盤2とケーブル3を介して設けられたリミットスイッチ4とで構成したが、本発明の停止装置はこれに限定されるものでなく、例えば、操作盤2のみで構成し、コンベアー7の使用が1台等の少ない場合は、コンベアー7に直接操作盤2を取り付けて使用することも可能であり、また、コンベアー7の先端側にケーブル3を介して設けられたリミットスイッチ4を設け、コンベアー7の後端側に操作盤2を取り付けて使用することも可能である。また、リミットスイッチ4のかわりに、フィットスイッチを設けることで、さらに簡易な構成で停止装置を構成することも可能である。
【0033】
【発明の効果】
叙上のように、本発明のコンベアーの停止装置は、同時に複数のコンベアーを停止することができるので、短時間でコンベアーを停止することができ、ドラブルに対して素早い対応をとることができるとともに、停止したコンベアーを再始動する際は、段階的に復帰を行うために、再始動時の作業者の安全性を図ることができる。
【0034】
また、装置の構成が簡易であるために、部品点数が少なくコストも安く抑えることができ、その設置に対する負担が少なくてすむために、あらゆる工事現場等に設置することができる。
【0035】
また、その取り付けが容易であり、また、コンベアーの設定に応じて自在に設定して取り付けすることができ、従来のコンベアーに作業者の自身が取り付けて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のコンベアーの非常停止装置を示す概略説明正面図である。
【図2】は、本発明のコンベアーの非常停止装置を設置した状態を示す概略説明側面図である。
【符号の説明】
1…非常停止装置
7…コンベアー
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアー用の非常停止装置に関し、特に従来使用しているコンベアーに取り付けを安全に停止し、安全に再始動することのできるコンベアー用の非常停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、道路等の工事現場、遺跡発掘の作業現場、又は各種の倉庫等においては、荷を運び出すのに無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーを複数台連結して使用している。
この作業時に、コンベアーに、又はコンベアー間に石等が挟まったり、コンベアー上で荷崩れがあったり、又は作業者の体の一部が挟まったりするような事故がおきた場合のような非常時が発生すると、従来のコンベアーではその対象となるコンベアーを停止させるとともに、順次連結された他のコンベアーを停止させるか、全体の電源を切ることにより安全を確保していた。
【0003】
また、一旦停止したコンベアーを再始動する場合は、各コンベアーの電源を再度連結して再始動していた。
【0004】
このように、従来のコンベアーは、非常時に各コンベアー毎に停止するために停止作業に時間を要することとなり、適正な非常停止ができなく、また、一旦停止した各コンベアーを再始動するのも、時間を要することなり、安全性の面、及び作業効率の面で欠点があった。
【0005】
そこで、実開昭55−78621号に記載のコンベアーや、特公平7−64407号に記載のコンベアーが考えられた。
【0006】
例えば、実開昭55−78621号の装置は、その請求項に記載のようにコンベアーの駆動用モーターの電源を遮断するスイッチと、ベルトコンベアーの長手方向のフレームに沿って設けられ、一端がスイッチに接続され、他端が固定された線状部材(ワイヤー)とから構成されている。
【0007】
そして、作業中にトラブルが発生した際、線状部材であるワイヤーを引っ張るだけでスイッチが作動し、駆動用モーターの電源を遮断する。これにより、コンベアーの非常停止が可能となる。
【0008】
次に、特公平7−64407号の装置は、その請求項に記載のようにコンベアーを制御する制御盤と、一制御ブロックを構成する複数のコンベアーを各制御盤を介して停止するために設けられた非常停止ボタンと、制御盤毎に設けられ非常停止ボタンと制御盤を中継する非常停止シャーシとを備え、一制御ブロック内の非常停止シャーシ間を直列に接続し、一台の非常停止ボタンの非常停止操作信号が一制御ブロック内の制御盤全てに伝達される構成の装置である。
【0009】
即ち、各制御盤に設けられ、非常停止ボタンと制御盤とを中継するシャーシを直列に接続することによって、一台の非常停止ボタンの非常停止操作信号がそれぞれの非常停止シャーシを介して各制御盤に伝達され、一制御ブロック内の全てのコンベアーは停止する。従って、従来のように一台の非常停止ボタンから各制御盤にケーブルを布設する必要はなくケーブルの本数を削除化のであり、また制御盤は非常停止シャーシに対応しているため、非常停止ボタンの数によって設計変更する必要がなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコンベアーには、それぞれ下記のような問題点があった。
先ず、実開昭55−78621号の装置においては、非常停止装置としてのワイヤーをコンベアーの側面に設けるための支持具、及びスイッチを固定して取り付けているために、既存のコンベアーへの取り付けができず(又は、コンベアーの駆動用モーターの電源に直接とりつけるのでその取り付けが面倒であり、且つ取り付けに時間がかかる)、コンベアーを取り替える必要がありコストがかかるという欠点があった。
【0011】
また、複数のコンベアーを連結する場合は、各コンベアー毎に非常停止装置を取り付ける必要がありその取り付けが面倒であり、不便さを解消することはできない。
【0012】
さらに、特公平7−64407号のコンベアーにおいては、既存のコンベアーへの取り付けて使用するものでありますが、親制御盤、子制御盤、非常停止シャーシ、非常停止ボックス間を直列に接続する等その接続作業が煩雑であるという欠点があった。
【0013】
また、上記の各装置は、非常時のコンベアーの非常停止を主目的とした構成であり、非常時の解除後の再始動に関しては、不十分であります。このため、例えば、再始動が急におこなわれると、非常解除の確認等において見落とし(石等が完全に排除されていない、又は作業者が排除作業中)があると再度非常停止しなければならない等、作業の安全性の面で問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消し、非常停止装置の構成が簡易で、既存のコンベアーへの取り付けも容易であり、非常停止した後も作業の安全性に配慮したコンベアー用の非常停止装置を提供することを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は上記課題を解決するために、請求項1に記載のように、工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーの非常停止装置であって、コンベアーには、同時に全てのコンベアーを、又は少なくとも1以上のコンベアーを非常停止するための停止装置が着脱自在に直接、又は間接的に設けられ、しかも停止装置には、各コンベアーを再始動する際、段階的に各コンベアーの再始動を行うための始動手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載のように、非常停止装置が、本体操作機と、該本体操作機にケーブルを介して設けられた停止スイッチとからなり、且つ本体操作機には段階的な再始動スイッチが設けられていることである。
【0017】
【作用】
即ち、本発明は上記課題を解決するために、工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としての複数のコンベアーの中のどれかにトラブル(例えば、コンベアー間石が挟まる等)が発生した際、非常停止装置を用いることで同時に全てのコンベアーを、又は所定台数のコンベアーを非常停止する。特に、トラブルに関連する所定台数のコンベアーのみ停止することで、作業の効率の低下をできる限り抑えることができる。
【0018】
その後、停止したコンベアーを再始動する際は、始動手段により、例えば、先ず電源を入力、遅動始動、通常始動等複数の段階を得て、再始動することにより、急なコンベアーの再始動を排除し、さらなる作業の安全性を確保して始動することができる。
【0019】
また、非常停止装置を、本体操作機と、該本体操作機にケーブルを介して設けられた停止スイッチとから構成することで、従来のコンベアーへの取り付けに時間がかからず、容易に取り付けでき、且つ本体操作機に段階的な再始動スイッチが設けられているために、その構成も簡易であり、メンテナンスにおいてもスムーズに行うことができる。
【0020】
このように、本発明のコンベアー用の非常停止装置は、非常時の停止においても、再始動時においても作業の安全性を第一に考えた装置である。
【0021】
【実施の一形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に沿って説明する。図1は本発明のコンベアーの非常停止装置を示す概略説明正面図であり、図2は本発明のコンベアーの非常停止装置を設置した状態を示す概略説明側面図である。
【0022】
本発明のコンベアー用の非常停止装置1は、略矩形状の操作盤2と、操作盤2にケーブル3を介して連結されたリミットスイッチ4とから構成されている。リミットスイッチ4は各コンベアー7…にそれぞれ周知の取り付け方法(例えば、磁石、ボルトとナット、又はフックで取り付ける等)で取り付けることも可能であり、また、作業状況に応じて一定の作業部分のみのコンベアー7にリミットスイッチ4を取り付けることも可能であり、さらに、コンベアー7間に複数の支柱を設け、該支柱にリミットスイッチ4を取り付けるとともに、リミットスイッチ4をワイヤーで連結することも可能である。
【0023】
このように、リミットスイッチ4は、コンベアー7の電源に直接連結するものでなく、操作盤2を介して連結されているために、コンベアー7への取り付けが容易であり、コンベアー7の自在な設定に応じて取り付けすることができる。即ち、複数のコンベアー7…の配列の状況に応じて自在に設定(最も、適切と思える設定)することができる。また、従来から使用のコンベアー7に作業者の手で容易に設定することができる。
【0024】
前記操作盤2には、非常停止するための停止スイッチ4、(停止解除用の)解除用リセットスイッチ5、段階的始動スイッチ6が設けられ、且つ電源(図示せず)に連結される電源用ケーブル7が連結されている。段階的始動スイッチ6は、1つのスイッチでコンベアー7の始動を段階的に行うことも可能であり、また、複数のスイッチでコンベアー7の始動を段階的に行うことも可能である。尚、ここでいう段階的始動とは、コンベアー7の再始動時に、急なコンベアー7の作動をなくするために、段階的始動スイッチ6をONした後、一定時間経過(タイマーを用いて)後、コンベアー7が再始動する始動方法、又は段階的始動スイッチ6をONした後、緩いスピードより段階的にコンベアー7の速度を上げる(電圧、電流の調整等、ハード部分としては、パウダーブレーキ、電磁クラッチ等を用いて)始動方法等、作業者の安全性を確保して再始動することである。
【0025】
再始動は、解除用のリセットスイッチ5をONした後、段階的始動スイッチ6をONして行う。尚、解除用のリセットスイッチ5と段階的始動スイッチ6とを一体化して1つのスイッチにすることも可能である。
【0026】
次に、本発明は上記非常停止装置1をコンベアー7…に連結して使用する場合について説明する。
【0027】
先ず、各既存のコンベアー7…をケーブルを介して直列に連結し、該ケーブルを操作盤2に連結し駆動可能とする。次に、操作盤2にケーブル3を介して連結されたリミットスイッチ4をコンベアー7に取り付ける。リミットスイッチ4の設置は上記のように、コンベアー7…間に支柱等を設けて設置し、ワイヤーを介して設けることも可能であり、使用目的に応じて、自在な設計が可能となる。
【0028】
また、1台の操作盤2より、複数のケーブル3…を介してリミットスイッチ4をコンベアー7に磁石、又は係止手段(ボルトとナット、各種止具等)で取り付けることで、その取り付け、及び取り外しか容易となる。
【0029】
この状態で、工事現場等で複数のコンベアー7…を用いて石、土砂等を運び出す作業中に非常事態(作動している1台のコンベアー7に石が挟まれる等のトラブルが発生した場合)が生じると、リミットスイッチ4を作業者が直接、又はワイヤーを引っ張ることにより、停止スイッチ4を始動して、コンベアー7の駆動を停止する。この際、各停止スイッチ4はケーブル3を介して操作盤2に連結されているので、1台の停止スイッチ4で全てのコンベアー7…を停止することができる。
【0030】
その後、トラベルの原因となった石等を取り除いた後、停止したコンベアー7…を再始動する際は、リセットスイッチ5をONした後、段階的始動スイッチ6をONすることにより、段階的な再始動(例えば、段階的始動スイッチ6をONした後、一定時間経過後、コンベアー7が再始動する、又は段階的始動スイッチ6をONした後、緩いスピードより段階的にコンベアー7の速度を上げる始動方法等、作業者の安全性を確保して再始動する)が可能となり、再始動時に不意にコンベアー7…が動くことがなく、安全に再始動することができる。
【0031】
尚、段階的始動スイッチ6の始動はこれに限定するものでなく、段階的始動スイッチ6をリミットスイッチ4に取り付け、各コンベアー6部分で、停止と再始動を制御することも可能である。
【0032】
尚、上記実施例では、停止装置1を操作盤2とケーブル3を介して設けられたリミットスイッチ4とで構成したが、本発明の停止装置はこれに限定されるものでなく、例えば、操作盤2のみで構成し、コンベアー7の使用が1台等の少ない場合は、コンベアー7に直接操作盤2を取り付けて使用することも可能であり、また、コンベアー7の先端側にケーブル3を介して設けられたリミットスイッチ4を設け、コンベアー7の後端側に操作盤2を取り付けて使用することも可能である。また、リミットスイッチ4のかわりに、フィットスイッチを設けることで、さらに簡易な構成で停止装置を構成することも可能である。
【0033】
【発明の効果】
叙上のように、本発明のコンベアーの停止装置は、同時に複数のコンベアーを停止することができるので、短時間でコンベアーを停止することができ、ドラブルに対して素早い対応をとることができるとともに、停止したコンベアーを再始動する際は、段階的に復帰を行うために、再始動時の作業者の安全性を図ることができる。
【0034】
また、装置の構成が簡易であるために、部品点数が少なくコストも安く抑えることができ、その設置に対する負担が少なくてすむために、あらゆる工事現場等に設置することができる。
【0035】
また、その取り付けが容易であり、また、コンベアーの設定に応じて自在に設定して取り付けすることができ、従来のコンベアーに作業者の自身が取り付けて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のコンベアーの非常停止装置を示す概略説明正面図である。
【図2】は、本発明のコンベアーの非常停止装置を設置した状態を示す概略説明側面図である。
【符号の説明】
1…非常停止装置
7…コンベアー
Claims (2)
- 工事現場、作業現場、又は倉庫等において荷を運び出すのに使用する無端状のベルト又はローラを駆動する搬送装置としてのコンベアーの非常停止装置であって、コンベアーには、同時に全てのコンベアーを、又は少なくとも1以上のコンベアーを非常停止するための停止装置が着脱自在に直接、又は間接的に設けられ、しかも停止装置には、各コンベアーを再始動する際、段階的に各コンベアーの再始動を行うための始動手段が設けられていることを特徴とするコンベアー用の非常停止装置。
- 非常停止装置が、本体操作機と、該本体操作機にケーブルを介して設けられた停止スイッチとからなり、且つ本体操作機には段階的な再始動スイッチが設けられている請求項1記載のコンベアー用の非常停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002217300A JP2004026489A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | コンベアー用の非常停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002217300A JP2004026489A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | コンベアー用の非常停止装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20150138502A (ko) * | 2014-05-29 | 2015-12-10 | 현대제철 주식회사 | 벨트 컨베이어용 전원조절장치 |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002217300A patent/JP2004026489A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20150138502A (ko) * | 2014-05-29 | 2015-12-10 | 현대제철 주식회사 | 벨트 컨베이어용 전원조절장치 |
KR101597431B1 (ko) * | 2014-05-29 | 2016-02-25 | 현대제철 주식회사 | 벨트 컨베이어용 전원조절장치 |
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