JP2004025459A - 樹脂被覆鉄線 - Google Patents
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Abstract
【課題】経済性と防食性に優れた樹脂被覆鉄線を提供すること。
【解決手段】裸鉄線2の表面に、防食剤30を混合した接着剤からなる中間層3、熱可塑性樹脂からなる表面層4を順に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】裸鉄線2の表面に、防食剤30を混合した接着剤からなる中間層3、熱可塑性樹脂からなる表面層4を順に設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂被覆鉄線に関し、特に、フェンス、蛇籠、落防等に網加工して使用される樹脂被覆鉄線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フェンス、蛇籠、落防等災害防止用途において、メッキ、樹脂被覆、焼き付け塗装等で防錆処理された鉄線が数多く使用されているが、最近においては、それ等鉄線に災害防止に加えてその耐用年数や自然環境との調和やその用途での経済性が問われ、特に、合成樹脂を被覆した鉄線では、鉄線の防錆効果を維持するための合成樹脂の鉄線への優れた密着性と、この密着性を実現するための経済性が大きな問題となっている。
【0003】
上記問題に対処するため、例えば、「構造物用合成樹脂被覆鉄線及びこの線材からなる構造物用網体」(特許3005524号)が提案されている。
【0004】
しかしながら、上記構造物用合成樹脂被覆鉄線は、優れた接着性を有するものの、その実施段階で高価な合成樹脂類を高価なメッキ鉄線に複層被覆するものであることから、多額な費用を要し、極めて不経済なものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の樹脂被覆鉄線が有する問題点に鑑み、経済性、防食性及び安全性に優れた樹脂被覆鉄線を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の樹脂被覆鉄線は、裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことを特徴とする。
【0007】
この樹脂被覆鉄線は、裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことから、中間層が裸鉄線と表面層との間で接着機能を発揮して裸鉄線と表面層とを密着させるとともに、防食剤が裸鉄線の酸化を防止することができ、これにより、防食性及び安全性に優れた樹脂被覆鉄線を経済性を維持して提供することができる。
【0008】
また、上記において、接着剤が接着性樹脂を主成分とするホットメルト系接着剤からなることを特徴とする。
【0009】
これにより、熱可塑性樹脂を使用して、樹脂被覆鉄線を連続押出しにより製造することが可能になり、樹脂被覆鉄線の成形をより簡単にすることができる。
【0010】
また、接着性樹脂が官能基を有するポリオレフィン系共重合樹脂からなることを特徴とする。
【0011】
これにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0012】
また、接着性樹脂が官能基を有する変性ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする。
【0013】
これにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0014】
また、接着性樹脂がエラストマーからなることを特徴とする。
【0015】
エラストマーは粘着性と弾性で優れることから、裸鉄線と表面層との密着性は向上し、同時に表面層で受ける衝撃力や摩擦力をこの中間層で緩和することができる。
【0016】
また、エラストマーが官能基を有することを特徴とする。
【0017】
これにより、官能基の作用により、エラストマーの粘着性と弾性に加えて、中間層の接着性が向上し、裸鉄線と表面層との密着性をより向上させることができる。
【0018】
また、官能基の少なくとも一部がカルボキシル基であることを特徴とする。
【0019】
これにより、カルボキシル基の特にポリオレフィン系樹脂との優れた官能性を利用することができ、表面層が接着性が希薄なポリオレフィン系樹脂やポリオレフィン樹脂からなる場合に、中間層と表面層との接着性をさらに向上させることができる。
【0020】
また、表面層を形成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする。
【0021】
これにより、汎用性を向上させることができる。
【0022】
また、ポリオレフィン系樹脂がポリオレフィン樹脂であることを特徴とする。
【0023】
これにより、汎用性に加えて経済性を向上させることができる。
【0024】
また、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン又はポリプロピレンであることを特徴とする。
【0025】
これにより、汎用性に加えて経済性を向上させることができる。
【0026】
また、防食剤が金属及び/又は金属化合物の粉末からなることを特徴とする。
【0027】
これにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅を広げることができる。
【0028】
また、金属が亜鉛及び/又はアルミニウムであることを特徴とする。
【0029】
これにより、防食剤の汎用性と経済性をさらに向上させることができる。
【0030】
また、金属化合物が亜鉛化合物及び/又はアルミニウム化合物であることを特徴とする。
【0031】
これにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅をさらに広げることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の樹脂被覆鉄線の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1に、本発明の樹脂被覆鉄線の一実施例を示す。
この樹脂被覆鉄線1は、裸鉄線2の表面に、防食剤30を混合した接着剤からなる中間層3、及び熱可塑性樹脂からなる表面層4を順に設けている。
【0034】
このような樹脂被覆鉄線1は、先ず、裸鉄線2を繰り出しながら、防食剤30を混合した接着剤を裸鉄線2の表面に塗布し、次いで、その表面に熱可塑性樹脂を連続押出しすることによって製造される。
この場合、樹脂被覆鉄線1に使用する裸鉄線2は、焼鈍・未焼鈍にかかわらず、ごく一般的な鉄線となるが、接着剤との密着性を高めるために、表面に、錆や水分、油性分、その他の異物のない裸鉄線2を選択することが必要となる。
【0035】
中間層3を形成する接着剤には、一般的な溶剤系接着剤、水性接着剤、エマルジョン系接着剤、ペースト状接着剤等、液状又は粘液状のものが好適に使用できる。
【0036】
また、本発明においては、プライマー類を接着剤として使用することも可能であり、好適なプライマーとしては、エポシキフェノール樹脂系、エポシキエステル樹脂系、エポシキアクリレート樹脂系等のエポシキ樹脂系、ウレタン変性アクリル樹脂系、ビニル変性アクリル樹脂系、エチレン−アクリル酸共重合樹脂系等のアクリル樹脂系の他、フェノール樹脂系、ポリエステル樹脂系等を挙げることができる。
なかでも、エチレン−アクリル酸共重合樹脂系のプライマーが、無機質の裸鉄線2及び表面層4を形成する熱可塑性樹脂との密着性に優れることから、接着剤として最適に使用できることになる。
【0037】
また、上記の合成樹脂系のプライマーの他にも、公知のシラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコニウム系等のカップリング剤系プライマーなどがよく知られているが、これらのプライマーも接着剤として中間層3に適宜使用できることになる。
【0038】
さらに、中間層3を形成する接着剤には、周知のポリオレフィン樹脂系、ポリアミド系、ポリエステル系、合成ゴム系のホットメルト系接着剤を適宜使用することができ、このような場合は、裸鉄線2の表面に連続的に押出して被覆することができる。
【0039】
また、ホットメルト系接着剤のなかでも、官能基を有するポリオレフィン系共重合体類、官能基を有する変性ポリオレフィン類、エラストマー類の接着性樹脂を主成分とするホットメルトは、裸鉄線2、熱可塑性樹脂からなる表面層4との密着性において共に優れ、かつ、表面層4を形成する熱可塑性樹脂類との溶融温度が相対的に近いため、その押出し成形がより簡単になる。
また、これらの熱可塑性樹脂類は、互いの混合体での使用も可能であることから、樹脂被覆鉄線1を形成する上でさらに好適に使用できることになる。
【0040】
官能基を有するポリオレフィン系共重合体樹脂類としては、酢酸ビニル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタアクリレート、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、又はこれらの酸無水物との共重合体であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート・無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸グラフト共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸グラフトエチレンメチルアクリレート又は無水マレイン酸グラフトエチレンエチルアクリレート等を挙げることができる。
【0041】
また、官能基を有する変性ポリオレフィンとしては、ポリオレフィン樹脂又はポリオレフィン系樹脂をマレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの酸無水物で変性した変性ポリオレフィンを好適に挙げることができる。
【0042】
また、エラストマーとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合熱可塑性エラストマー、単純ブレンド系ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、イソプラント化系ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、動的加硫系ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系熱可塑性エラストマーやスチレン−ブタジエン−スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−イソプレン−スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系熱可塑性エラストマー等のポリスチレン系熱可塑性エラストマーの一種又は二種以上から混合物等を挙げることができる。
【0043】
上記のようなエラストマーで中間層3を形成した場合、その樹脂被覆鉄線1は弾性が向上し、耐衝撃性が増大する。
【0044】
また、官能基としては、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基、シラン基、水酸基等がよく知られているが、上記した官能基を有するポリオレフィン系共重合体、官能基を有する変性ポリオレフィン、エラストマーのなかでもカルボキシル基を有する接着性樹脂類が、汎用性に富み、特に、裸鉄線2、熱可塑性樹脂からなる表面層4との密着性において共に優れることから、中間層3には好適に使用できることになる。
【0045】
そして、中間層3に混合する防食剤30としては、亜鉛、アルミニウム、クロム、錫等の金属粉や、これら金属の化合物粉末の他、ガラスフレーク、マイカ粉、炭酸カルシウム、タルク、クロム酸塩、珪酸塩、ポリリン酸塩等の無機系物質及びカルボン酸、金属石鹸、スルフォン酸、アミン、エステル、リン酸エステル等の有機系物質、エチレンジアミンテトル酢酸、グリコン酸、ニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のキレート化合物等を単独又はこれらを適宜に混合して用いることができる。特に、亜鉛、アルミニウムの金属粉やこれら金属の化合物の粉末が、汎用性と経済性に優れていることから、好適に使用できることになる。
【0046】
また、表面層4を形成する熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、アイオノマー類、エラストマー類、ポリオレフィン系共重合体や変性ポリオレフィン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンやポリブテン等のポリオレフィン樹脂を挙げることができる。
なかでも、その無公害性からポリオレフィン系樹脂やポリオレフィン樹脂が好適に使用することができ、特に、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が、その耐磨耗性や耐衝撃性に加えて、経済性と無公害性から最適に使用できることになる。
【0047】
そして、本発明の樹脂被覆鉄線1は、主に図2に示す菱形金網5に加工され、囲い用フェンスや蛇籠、落石防止網等に好適に使用されることになる。
【0048】
また、図3の断面図は、樹脂被覆鉄線1の他の実施例を示すもので、断面真円の裸鉄線2に表面層4をヒレ状に設けたものであり、また、図4の断面図は、断面矩形の裸鉄線2に表面層4を帯状に設けたものである。
このような断面形状の樹脂被覆鉄線1は、主に図5に示すクリンプ金網7に加工され、高強度が要求される土木用のシガラ等に好適に使用されることになる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の樹脂被覆鉄線によれば、裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことから、中間層が裸鉄線と表面層との間で接着機能を発揮して裸鉄線と表面層とを密着させるとともに、防食剤が裸鉄線の酸化を防止することができ、これにより、防食性及び安全性に優れた樹脂被覆鉄線を経済性を維持して提供することができる。
【0050】
また、接着剤が接着性樹脂を主成分とするホットメルト系接着剤からなることにより、熱可塑性樹脂を使用して、樹脂被覆鉄線を連続押出しにより製造することが可能になり、樹脂被覆鉄線の成形をより簡単にすることができる。
【0051】
また、接着性樹脂が官能基を有するポリオレフィン系共重合樹脂からなることにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0052】
また、接着性樹脂が官能基を有する変性ポリオレフィン系樹脂からなることにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0053】
また、接着性樹脂がエラストマーからなることにより、エラストマーは粘着性と弾性で優れることから、裸鉄線と表面層との密着性は向上し、同時に表面層で受ける衝撃力や摩擦力をこの中間層で緩和することができる。
【0054】
また、エラストマーが官能基を有することにより、官能基の作用により、エラストマーの粘着性と弾性に加えて、中間層の接着性が向上し、裸鉄線と表面層との密着性をより向上させることができる。
【0055】
また、官能基の少なくとも一部がカルボキシル基であることにより、カルボキシル基の特にポリオレフィン系樹脂との優れた官能性を利用することができ、表面層が接着性が希薄なポリオレフィン系樹脂やポリオレフィン樹脂からなる場合に、中間層と表面層との接着性をさらに向上させることができる。
【0056】
また、表面層を形成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であることにより、その汎用性を向上させることができる。
【0057】
また、ポリオレフィン系樹脂がポリオレフィン樹脂であることにより、その汎用性と経済性を向上させることができる。
【0058】
また、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン又はポリプロピレンであることにより、その汎用性と経済性を向上させることができる。
【0059】
また、防食剤が金属及び/又は金属化合物の粉末からなることにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅を広げることができる。
【0060】
また、金属が亜鉛及び/又はアルミニウムであることにより、防食剤の汎用性と経済性をさらに向上させることができる。
【0061】
また、金属化合物が亜鉛化合物及び/又はアルミニウム化合物であることにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅をさらに広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂被覆鉄線の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同使用状態を示す正面図である。
【図3】本発明の樹脂被覆鉄線の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の樹脂被覆鉄線のまた他の実施例を示す断面図である。
【図5】同使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 樹脂被覆鉄線
2 裸鉄線
3 中間層
30 防食剤
4 表面層
5 菱形金網
6 クリンプ金網
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂被覆鉄線に関し、特に、フェンス、蛇籠、落防等に網加工して使用される樹脂被覆鉄線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フェンス、蛇籠、落防等災害防止用途において、メッキ、樹脂被覆、焼き付け塗装等で防錆処理された鉄線が数多く使用されているが、最近においては、それ等鉄線に災害防止に加えてその耐用年数や自然環境との調和やその用途での経済性が問われ、特に、合成樹脂を被覆した鉄線では、鉄線の防錆効果を維持するための合成樹脂の鉄線への優れた密着性と、この密着性を実現するための経済性が大きな問題となっている。
【0003】
上記問題に対処するため、例えば、「構造物用合成樹脂被覆鉄線及びこの線材からなる構造物用網体」(特許3005524号)が提案されている。
【0004】
しかしながら、上記構造物用合成樹脂被覆鉄線は、優れた接着性を有するものの、その実施段階で高価な合成樹脂類を高価なメッキ鉄線に複層被覆するものであることから、多額な費用を要し、極めて不経済なものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の樹脂被覆鉄線が有する問題点に鑑み、経済性、防食性及び安全性に優れた樹脂被覆鉄線を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の樹脂被覆鉄線は、裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことを特徴とする。
【0007】
この樹脂被覆鉄線は、裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことから、中間層が裸鉄線と表面層との間で接着機能を発揮して裸鉄線と表面層とを密着させるとともに、防食剤が裸鉄線の酸化を防止することができ、これにより、防食性及び安全性に優れた樹脂被覆鉄線を経済性を維持して提供することができる。
【0008】
また、上記において、接着剤が接着性樹脂を主成分とするホットメルト系接着剤からなることを特徴とする。
【0009】
これにより、熱可塑性樹脂を使用して、樹脂被覆鉄線を連続押出しにより製造することが可能になり、樹脂被覆鉄線の成形をより簡単にすることができる。
【0010】
また、接着性樹脂が官能基を有するポリオレフィン系共重合樹脂からなることを特徴とする。
【0011】
これにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0012】
また、接着性樹脂が官能基を有する変性ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする。
【0013】
これにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0014】
また、接着性樹脂がエラストマーからなることを特徴とする。
【0015】
エラストマーは粘着性と弾性で優れることから、裸鉄線と表面層との密着性は向上し、同時に表面層で受ける衝撃力や摩擦力をこの中間層で緩和することができる。
【0016】
また、エラストマーが官能基を有することを特徴とする。
【0017】
これにより、官能基の作用により、エラストマーの粘着性と弾性に加えて、中間層の接着性が向上し、裸鉄線と表面層との密着性をより向上させることができる。
【0018】
また、官能基の少なくとも一部がカルボキシル基であることを特徴とする。
【0019】
これにより、カルボキシル基の特にポリオレフィン系樹脂との優れた官能性を利用することができ、表面層が接着性が希薄なポリオレフィン系樹脂やポリオレフィン樹脂からなる場合に、中間層と表面層との接着性をさらに向上させることができる。
【0020】
また、表面層を形成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする。
【0021】
これにより、汎用性を向上させることができる。
【0022】
また、ポリオレフィン系樹脂がポリオレフィン樹脂であることを特徴とする。
【0023】
これにより、汎用性に加えて経済性を向上させることができる。
【0024】
また、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン又はポリプロピレンであることを特徴とする。
【0025】
これにより、汎用性に加えて経済性を向上させることができる。
【0026】
また、防食剤が金属及び/又は金属化合物の粉末からなることを特徴とする。
【0027】
これにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅を広げることができる。
【0028】
また、金属が亜鉛及び/又はアルミニウムであることを特徴とする。
【0029】
これにより、防食剤の汎用性と経済性をさらに向上させることができる。
【0030】
また、金属化合物が亜鉛化合物及び/又はアルミニウム化合物であることを特徴とする。
【0031】
これにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅をさらに広げることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の樹脂被覆鉄線の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1に、本発明の樹脂被覆鉄線の一実施例を示す。
この樹脂被覆鉄線1は、裸鉄線2の表面に、防食剤30を混合した接着剤からなる中間層3、及び熱可塑性樹脂からなる表面層4を順に設けている。
【0034】
このような樹脂被覆鉄線1は、先ず、裸鉄線2を繰り出しながら、防食剤30を混合した接着剤を裸鉄線2の表面に塗布し、次いで、その表面に熱可塑性樹脂を連続押出しすることによって製造される。
この場合、樹脂被覆鉄線1に使用する裸鉄線2は、焼鈍・未焼鈍にかかわらず、ごく一般的な鉄線となるが、接着剤との密着性を高めるために、表面に、錆や水分、油性分、その他の異物のない裸鉄線2を選択することが必要となる。
【0035】
中間層3を形成する接着剤には、一般的な溶剤系接着剤、水性接着剤、エマルジョン系接着剤、ペースト状接着剤等、液状又は粘液状のものが好適に使用できる。
【0036】
また、本発明においては、プライマー類を接着剤として使用することも可能であり、好適なプライマーとしては、エポシキフェノール樹脂系、エポシキエステル樹脂系、エポシキアクリレート樹脂系等のエポシキ樹脂系、ウレタン変性アクリル樹脂系、ビニル変性アクリル樹脂系、エチレン−アクリル酸共重合樹脂系等のアクリル樹脂系の他、フェノール樹脂系、ポリエステル樹脂系等を挙げることができる。
なかでも、エチレン−アクリル酸共重合樹脂系のプライマーが、無機質の裸鉄線2及び表面層4を形成する熱可塑性樹脂との密着性に優れることから、接着剤として最適に使用できることになる。
【0037】
また、上記の合成樹脂系のプライマーの他にも、公知のシラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコニウム系等のカップリング剤系プライマーなどがよく知られているが、これらのプライマーも接着剤として中間層3に適宜使用できることになる。
【0038】
さらに、中間層3を形成する接着剤には、周知のポリオレフィン樹脂系、ポリアミド系、ポリエステル系、合成ゴム系のホットメルト系接着剤を適宜使用することができ、このような場合は、裸鉄線2の表面に連続的に押出して被覆することができる。
【0039】
また、ホットメルト系接着剤のなかでも、官能基を有するポリオレフィン系共重合体類、官能基を有する変性ポリオレフィン類、エラストマー類の接着性樹脂を主成分とするホットメルトは、裸鉄線2、熱可塑性樹脂からなる表面層4との密着性において共に優れ、かつ、表面層4を形成する熱可塑性樹脂類との溶融温度が相対的に近いため、その押出し成形がより簡単になる。
また、これらの熱可塑性樹脂類は、互いの混合体での使用も可能であることから、樹脂被覆鉄線1を形成する上でさらに好適に使用できることになる。
【0040】
官能基を有するポリオレフィン系共重合体樹脂類としては、酢酸ビニル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタアクリレート、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、又はこれらの酸無水物との共重合体であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート・無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸グラフト共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸グラフトエチレンメチルアクリレート又は無水マレイン酸グラフトエチレンエチルアクリレート等を挙げることができる。
【0041】
また、官能基を有する変性ポリオレフィンとしては、ポリオレフィン樹脂又はポリオレフィン系樹脂をマレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの酸無水物で変性した変性ポリオレフィンを好適に挙げることができる。
【0042】
また、エラストマーとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合熱可塑性エラストマー、単純ブレンド系ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、イソプラント化系ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、動的加硫系ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系熱可塑性エラストマーやスチレン−ブタジエン−スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−イソプレン−スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系熱可塑性エラストマー等のポリスチレン系熱可塑性エラストマーの一種又は二種以上から混合物等を挙げることができる。
【0043】
上記のようなエラストマーで中間層3を形成した場合、その樹脂被覆鉄線1は弾性が向上し、耐衝撃性が増大する。
【0044】
また、官能基としては、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基、シラン基、水酸基等がよく知られているが、上記した官能基を有するポリオレフィン系共重合体、官能基を有する変性ポリオレフィン、エラストマーのなかでもカルボキシル基を有する接着性樹脂類が、汎用性に富み、特に、裸鉄線2、熱可塑性樹脂からなる表面層4との密着性において共に優れることから、中間層3には好適に使用できることになる。
【0045】
そして、中間層3に混合する防食剤30としては、亜鉛、アルミニウム、クロム、錫等の金属粉や、これら金属の化合物粉末の他、ガラスフレーク、マイカ粉、炭酸カルシウム、タルク、クロム酸塩、珪酸塩、ポリリン酸塩等の無機系物質及びカルボン酸、金属石鹸、スルフォン酸、アミン、エステル、リン酸エステル等の有機系物質、エチレンジアミンテトル酢酸、グリコン酸、ニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のキレート化合物等を単独又はこれらを適宜に混合して用いることができる。特に、亜鉛、アルミニウムの金属粉やこれら金属の化合物の粉末が、汎用性と経済性に優れていることから、好適に使用できることになる。
【0046】
また、表面層4を形成する熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、アイオノマー類、エラストマー類、ポリオレフィン系共重合体や変性ポリオレフィン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンやポリブテン等のポリオレフィン樹脂を挙げることができる。
なかでも、その無公害性からポリオレフィン系樹脂やポリオレフィン樹脂が好適に使用することができ、特に、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が、その耐磨耗性や耐衝撃性に加えて、経済性と無公害性から最適に使用できることになる。
【0047】
そして、本発明の樹脂被覆鉄線1は、主に図2に示す菱形金網5に加工され、囲い用フェンスや蛇籠、落石防止網等に好適に使用されることになる。
【0048】
また、図3の断面図は、樹脂被覆鉄線1の他の実施例を示すもので、断面真円の裸鉄線2に表面層4をヒレ状に設けたものであり、また、図4の断面図は、断面矩形の裸鉄線2に表面層4を帯状に設けたものである。
このような断面形状の樹脂被覆鉄線1は、主に図5に示すクリンプ金網7に加工され、高強度が要求される土木用のシガラ等に好適に使用されることになる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の樹脂被覆鉄線によれば、裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことから、中間層が裸鉄線と表面層との間で接着機能を発揮して裸鉄線と表面層とを密着させるとともに、防食剤が裸鉄線の酸化を防止することができ、これにより、防食性及び安全性に優れた樹脂被覆鉄線を経済性を維持して提供することができる。
【0050】
また、接着剤が接着性樹脂を主成分とするホットメルト系接着剤からなることにより、熱可塑性樹脂を使用して、樹脂被覆鉄線を連続押出しにより製造することが可能になり、樹脂被覆鉄線の成形をより簡単にすることができる。
【0051】
また、接着性樹脂が官能基を有するポリオレフィン系共重合樹脂からなることにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0052】
また、接着性樹脂が官能基を有する変性ポリオレフィン系樹脂からなることにより、官能基の作用により中間層の接着性を向上させることができる。
【0053】
また、接着性樹脂がエラストマーからなることにより、エラストマーは粘着性と弾性で優れることから、裸鉄線と表面層との密着性は向上し、同時に表面層で受ける衝撃力や摩擦力をこの中間層で緩和することができる。
【0054】
また、エラストマーが官能基を有することにより、官能基の作用により、エラストマーの粘着性と弾性に加えて、中間層の接着性が向上し、裸鉄線と表面層との密着性をより向上させることができる。
【0055】
また、官能基の少なくとも一部がカルボキシル基であることにより、カルボキシル基の特にポリオレフィン系樹脂との優れた官能性を利用することができ、表面層が接着性が希薄なポリオレフィン系樹脂やポリオレフィン樹脂からなる場合に、中間層と表面層との接着性をさらに向上させることができる。
【0056】
また、表面層を形成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であることにより、その汎用性を向上させることができる。
【0057】
また、ポリオレフィン系樹脂がポリオレフィン樹脂であることにより、その汎用性と経済性を向上させることができる。
【0058】
また、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン又はポリプロピレンであることにより、その汎用性と経済性を向上させることができる。
【0059】
また、防食剤が金属及び/又は金属化合物の粉末からなることにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅を広げることができる。
【0060】
また、金属が亜鉛及び/又はアルミニウムであることにより、防食剤の汎用性と経済性をさらに向上させることができる。
【0061】
また、金属化合物が亜鉛化合物及び/又はアルミニウム化合物であることにより、防食剤の汎用性と経済性を向上させ、防食剤の好適な調合の幅をさらに広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂被覆鉄線の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同使用状態を示す正面図である。
【図3】本発明の樹脂被覆鉄線の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の樹脂被覆鉄線のまた他の実施例を示す断面図である。
【図5】同使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 樹脂被覆鉄線
2 裸鉄線
3 中間層
30 防食剤
4 表面層
5 菱形金網
6 クリンプ金網
Claims (13)
- 裸鉄線の表面に、防食剤を混合した接着剤からなる中間層、及び熱可塑性樹脂からなる表面層を順に設けたことを特徴とする樹脂被覆鉄線。
- 接着剤が接着性樹脂を主成分とするホットメルト系接着剤からなることを特徴とする請求項1記載の樹脂被覆鉄線。
- 接着性樹脂が官能基を有するポリオレフィン系共重合樹脂からなることを特徴とする請求項2記載の樹脂被覆鉄線。
- 接着性樹脂が官能基を有する変性ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項2記載の樹脂被覆鉄線。
- 接着性樹脂がエラストマーからなることを特徴とする請求項2記載の樹脂被覆鉄線。
- エラストマーが官能基を有することを特徴とする請求項5記載の樹脂被覆鉄線。
- 官能基の少なくとも一部がカルボキシル基であることを特徴とする請求項3、4又は6記載の樹脂被覆鉄線。
- 表面層を形成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の樹脂被覆鉄線。
- ポリオレフィン系樹脂が、ポリオレフィン樹脂であることを特徴とする請求項8記載の樹脂被覆鉄線。
- ポリオレフィン樹脂がポリエチレン又はポリプロピレンであることを特徴とする請求項9記載の樹脂被覆鉄線。
- 防食剤が金属及び/又は金属化合物の粉末からなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10記載の樹脂被覆鉄線。
- 金属が亜鉛及び/又はアルミニウムであることを特徴とする請求項11記載の樹脂被覆鉄線。
- 金属化合物が亜鉛化合物及び/又はアルミニウム化合物であることを特徴とする請求項12記載の樹脂被覆鉄線。
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Cited By (2)
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JP2007162456A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Fatzer Ag Drahtseilfabrik | 特に、落石の防護又は土壌層の安定化のための保護網 |
JP5465805B1 (ja) * | 2013-08-01 | 2014-04-09 | トワロン株式会社 | 樹脂接合構造体 |
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2002
- 2002-06-21 JP JP2002181026A patent/JP2004025459A/ja active Pending
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