JP2004025362A - Nc旋盤の切粉堆積防止カバー構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主軸台後方に多段式スライドカバー41〜45を設け、主軸台後方上部に配設されている刃物台がZ軸方向左右にスライドする移動に合わせてスライドカバーを伸縮させることで、凸形状箱型のカバー形状で主軸台後方の凹部を無くすことができるとともに、多段式スライドカバーの重ね合わせ部つなぎ目に設けたワイパー71〜74で、このカバー上に落下してきた切粉を順送りで中央部よりの傾斜テーブル上に移動させることで排出できる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械のテーブル上に切粉が堆積するのを防止するスライドカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベッド上面を手前側下方に傾斜させたスラント型構造とし、2本の主軸を左右同一軸上に相互に対向させて配設した2主軸対向型NC旋盤には、主軸後方上部にB軸回り旋回制御された刃物台が備えられたものが採用されている。
加工対象となるワークが長いものに対応出来るように、Z軸方向(主軸台の軸方向)に長いストロークを有する上記のようなNC旋盤においては、主軸後方上部に配設した刃物台のZ軸方向のストロークも長くなる。
この場合に、例えば図5に示すように、刃物台スライドウエイ103に沿ってスライドする刃物台102と、L側主軸台101L又はR側主軸台101RとがZ軸方向にストローク上の重なりが生じるので、主軸台の後方には、そのための空間105L、105Rが必要となる。
また、切粉飛散防止の為の左サイドカバー104L、右サイドカバー104Rが存在するために、この空間部分に切粉が堆積するという問題があった。
【0003】
従来、この種のZ軸方向長ストローク旋盤においては、切粉を強制的に流し出すための流体を噴射させたり、例えば右サイドカバーそのものを廃止して切粉を排出出来るようにしたもの等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術に有する技術的課題に鑑みて、Z軸方向長ストローク型NC旋盤主軸台後方に切粉が堆積するのを防止することができるカバー構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2台の主軸台が左右に対向して配置され、その後方上部にZ軸方向スライド可能に刃物台が備えられたスラント型NC旋盤において、主軸台後方に凸形状箱型の多段式スライドカバーを取り付けることで、主軸台後方の空間を無くして切粉の飛散を抑え、この部分への切粉の堆積を防止したものである。
【0006】
また、多段式スライドカバーの上に落ちてきた切粉を傾斜テーブル面上に移動落下させるために、この多段式カバーのそれぞれの重ね合わせ部つなぎ目にワイパー手段を備えた。
【0007】
さらに、多段式スライドカバーと主軸台カバーとの間にワイパー手段を設けることにより、上記多段式スライドカバーと主軸台カバーとの隙間の切粉をかき出し、この部分に切粉が堆積するのを防止することができる。
【0008】
このようにして、主軸台後方に多段式スライドカバーを設け、主軸台後方上部に配設されている刃物台がZ軸方向左右にスライドする移動に合わせてスライドカバーを伸縮させることで、凸形状箱型のカバー形状で主軸台後方の凹部を無くすことができるとともに、切粉の飛散を抑え、多段式スライドカバーの重ね合わせ部つなぎ目に設けたワイパーで、このカバー上に落下してきた切粉を順送りで中央部よりの傾斜テーブル上に移動し、排出する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明に係る切粉堆積防止カバーを適用したNC旋盤の斜視図を示す。ベッド3が手前前方下方に向けて傾斜しているスラント型構造になっている。左主軸台1Lと右主軸台1Rが左右同一軸上に相互に対向させて配設されている。
なお、主軸台L、Rは、どちらか一方又は相互にZ軸方向(左右方向)にスライド可能になっている。
主軸台後方上部には、上下Y軸方向位置制御可能でB軸回り旋回制御可能に刃物台2が備えられていて、図示を省略したが、ベッドに配設したスライドウエイに沿ってZ軸方向(左右方向)にスライド移動自在になっている。
【0010】
主軸台の後方であって、刃物台2の左右に多段式スライドカバー(ジャバラカバー)4L、4Rが備えられている。
この多段式スライドカバーの構造をL側(4L)を中心に以下説明するが、基本的構造はR側(4R)も同様である。
左側の多段式スライドカバー4Lの正面図を図2に示し、縦断面図を図3に、それぞれ示す。
図2に示すように、この例は右側からカバー41、42、43、44、45、46の6枚が重ね合わされている。
これらのカバーは、パンタグラフ5にて相互に連結されていて、各カバーが連動して伸縮する。
この6枚のカバーは、図3に示すように主軸台の後方テーブル上の空間を塞ぐ目的で凸形状の箱型構造になっていて、上部のカバースライドレール6にてスライド自在に支持され、下側がガイドされている。
右端のカバーはテーブル上の空間を塞ぐ遮蔽板41aとなっている。
【0011】
図4にカバーの重ね合わせつなぎ目及び主軸台との間の拡大模式図を示す。
カバー41、42・・・・それぞれの重ね合わせつなぎ目部には、ゴム材等で形成したワイパーが取り付けられ、主軸台固定カバー1aとカバーの間にもワイパー8が備えられている。
【0012】
【発明の効果】
本発明においては、主軸台後方であって、主軸台後方上部の刃物台の左右の空間を塞ぐ凸形状箱型のカバーにしたことにより、切粉の飛散を抑えることができる。
この上記カバーを多段式スライドカバー構造としたことにより、主軸台と刃物台との相互移動に合わせて伸縮することができるとともに、カバーつなぎ目のワイパーにてカバーの上の切粉を中央部傾斜テーブル上にかき出すことができる。また、カバーと主軸台カバーとの間に設けたワイパーにより、この部分の隙間に入った切粉もかき出すことができる。
このように本発明においては、主軸台の後方に切粉が堆積しないので工作機械(旋盤)をよりコンパクトに設計できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切粉堆積防止カバー構造を適用したNC旋盤の外観図を示す。
【図2】多段式スライドカバーの正面図を示す。
【図3】多段式スライドカバーの縦断面図を示す。
【図4】カバーのつなぎ目拡大図を示す。
【図5】従来のZ軸方向長ストローク旋盤の外観図を示す。
【符号の説明】
1L、1R 主軸台
1a 主軸台カバー
2 刃物台
3 ベッド
4L、4R 多段式スライドカバー
41、42、43、44、45、46 カバー
41a 遮蔽板
5 パンタグラフ
6 カバースライドレール
71、72、73、74 ワイパー
8 ワイパー
Claims (3)
- 2台の主軸台が左右に対向して配置され、その後方上部にZ軸方向スライド可能に刃物台が備えられたスラント型NC旋盤において、主軸台後方に凸形状箱型の多段式スライドカバーを取り付けたことを特徴とするNC旋盤の切粉堆積防止カバー構造。
- 多段式スライドカバーのそれぞれの重ね合わせ部つなぎ目に、ワイパー手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のNC旋盤の切粉堆積防止カバー構造。
- 多段式スライドカバーと主軸台カバーとの間に、ワイパー手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のNC旋盤の切粉堆積防止カバー構造。
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CN106239244A (zh) * | 2015-06-11 | 2016-12-21 | 霓达株式会社 | 工业用擦拭器及其制造方法、以及擦拭方法 |
KR101965072B1 (ko) * | 2017-10-25 | 2019-04-02 | 현대위아 주식회사 | Cnc 선반장치 |
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