JP2004024444A - 遊技機 - Google Patents

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小川 秀裕
Kazuki Emori
江森 和樹
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Abstract

【課題】遊技機前面部に配される機能部材に関して、機能交換や修理交換の際に機能部材を部分的に交換することや、交換した機能部材を再利用することが可能であり、交換に要する費用の低減、資源の有効利用を図ることができ、さらに、組み立て作業や、各種の機能部材の交換が容易であり、本体筐体と扉体との間の隙間に物体を挿入して行うような不正行為を防止することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】扉体に各種の機能部材ユニットが着脱可能に設けられた遊技機であって、遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行が停止する手段と、遊技の停止を解除する手段とを備え、遊技の停止を解除する手段はセンサを含むものであり、一の機能部材ユニットにセンサを固定する固定部材が、該一の機能部材ユニットと一体的に設けられていることを特徴とする遊技機。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン(パチスロ機を含む)等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の遊技機においては、遊技機前面部に種々の機能部材が配されている。例えば、スロットマシンにおける機能部材としては、リールを回転始動させる際に遊技者が操作する操作レバーや、リールの回転を停止させる際に遊技者が押すストップスイッチ、あるいは遊技状態等を変動表示する液晶表示装置や、遊技状態等に応じて点灯もしくは点滅される各種表示ランプおよびそれらのカバーレンズ、遊技者に対する効果音等を出すスピーカ装置、各種の機能部材を制御して遊技の進行を行う制御基板、メダルの貯留や払い出しを行うホッパー、スロットマシン内部に投入されたメダルをホッパーへ導くコインセレクタ、さらにはリールの前面を覆う透明板や、メダルトレイ、化粧用パネル等がある。
【0003】
従来の遊技機においては、上述したような各機能部材は、本体筐体の前面開口を開閉する扉体に一体的に組み付けられており、機種変更等を行なう際には扉体全体を交換するか、本体筐体も含めて遊技機全体を交換するように構成されているのが一般的であった。また、近年においては、扉体を複数の部分に分割して構成し、機種変更時等に交換が必要な機能部材が組み付けられている扉体部分のみを交換することにより、機種変更等に速やかに対応できるように構成された遊技機(特開2001−95973号公報参照)や、表示ユニットを着脱可能に収容する中枠を設けて、保守作業を容易とした遊技機(特許第2562330号公報参照)なども知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような各種機能部材の中には、破損したり劣化したりする頻度が比較的高い部材がある。例えばスロットマシンでは、遊技者が操作する操作部に関連する機能部材の破損等の可能性が他の機能部材に比べて高い。ところが、これまでの遊技機においては、破損等の不具合が生じた機能部材を単独で容易に交換し得るようには構成されていなかった。遊技場においては速やかな修理、部品交換が求められることもあり、これまでは、不具合の生じた機能部材のみを交換すれば良い場合でも、扉体全体を交換することが行なわれており、このことが保守費用を高くする要因となっていた。
【0005】
また、これまでの遊技機では、機能部材の一部分のみを容易に交換することができないため、機種変更をするには機能部材の全部あるいは大部分を扉体ごと交換する方法しか用意されていない。このため、機種変更の際には多大な費用がかかるという問題がある。
さらに、近年、資源の有効利用を図るという要望が、遊技機製造分野においても高まっている。しかし、これまでの遊技機においては、使用可能な機能部材が再利用される機会も無く廃棄されるなど、資源の有効利用を図るという検討が十分なされていなかった。
【0006】
そこで、本出願人は、先に、本体筐体に備えられた扉体に各種の機能部材が着脱自在に設けられた遊技機を出願した。
このような遊技機であれば、遊技機前面部に配される機能部材に関して、機種交換や修理交換の際に機能部材を部分的に交換することや、交換した機能部材を再利用することが可能であり、交換に要する費用の低減、資源の有効利用を図り得る遊技機を提供することが可能となる。
【0007】
ところで、現在の遊技機は、遊技進行上の異常が発生した場合、遊技の進行が停止するように構成されている。また、遊技機の前面に設けられた扉体には、シリンダ錠を備えた施錠装置が設けられ、当該扉体を施錠可能とするように構成されており、施錠装置のシリンダ錠に鍵を差し込み、右方向(時計回り)に回すと該施錠装置を解錠することができ、左方向(反時計回り)に回すと、遊技の停止を解除することができるようになっている。
【0008】
例えば、スロットマシンであれば、投入されたメダルがスロットマシン内部で詰まったり、投入されたメダルを貯留するホッパーが満杯となってしまったり、遊技状況に応じて払い出されるメダルが欠乏したりするように、遊技進行上の異常が発生したときなどには、遊技を続行することができない状態となる。
このような事態が発生した場合、遊技場の係員は、スロットマシンに設けられた施錠装置のシリンダ錠に鍵を差し込み、右方向(時計回り)に回して、該施錠装置を解錠し、扉体を開いた後、詰まったメダルの除去や、ホッパー内で満杯となったメダルを取り除く作業や、メダルの補給等を行うことにより、遊技進行上の異常を解消することができ、その後、開いたスロットマシンの扉体を閉じて、鍵を左方向(反時計回り)に回して、遊技の停止を解除することにより、正常に遊技を行い得る状態とすることができるのである。
【0009】
しかしながら、遊技機において、扉体の開閉により遊技の停止が解除されるようにするためには、扉体の開閉を検知するセンサを扉体又は本体筐体に取り付ける必要があり、扉体の開閉を検知するセンサを扉体又は本体筐体に取り付けるためには、該センサを扉体又は本体筐体に固定するための固定部材(例えば、アングル等)を、扉体又は本体筐体に設ける必要がある。そのため、部品点数が増加してしまい、組み立てに手間がかかってしまうということがあった。
【0010】
また、固定部材を扉体に設けることとした場合には、固定部材を設けたことによって扉体に撓みや歪みが発生し、組み立て作業が煩雑となるおそれがあった。特に、扉体に各種の機能部材が着脱自在に設けられた遊技機においては、扉体基部に撓みや歪みが発生していると、各種の機能部材の交換が容易ではなくなり、交換に要する費用の低減、資源の有効利用を図ることが困難になる。
【0011】
さらに、扉体に撓みや歪みが発生していると、本体筐体と扉体との間に隙間が生じてしまい、該隙間を介して遊技機内にピアノ線等の物体を挿入して不正な利益を得ようとするような不正行為が行われてしまうおそれもある。
【0012】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機前面部に配される機能部材に関して、機能交換や修理交換の際に機能部材を部分的に交換することや、交換した機能部材を再利用することが可能であり、交換に要する費用の低減、資源の有効利用を図ることができ、さらに、組み立て作業や、各種の機能部材の交換が容易であり、本体筐体と扉体との間の隙間に物体を挿入して行うような不正行為を防止することができる遊技機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、扉体に各種の機能部材ユニットが着脱可能に設けられた遊技機であって、遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行が停止する手段と、遊技の停止を解除する手段とを備え、
遊技の停止を解除する手段はセンサを含むものであり、一の機能部材ユニットにセンサを固定する固定部材が、該一の機能部材ユニットと一体的に設けられていることを特徴とする遊技機を提供する。
【0014】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)前面開口を有する本体筐体と、
上記前面開口を略覆う大きさを有し、該前面開口を開閉可能に上記本体筐体に支持された扉体基部とを備えた遊技機であって、
遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行を停止させる遊技停止手段と、
少なくとも遊技の停止を解除する停止解除手段とを備え、
上記停止解除手段は、解除用センサを含むものであり、さらに、
上記扉体基部の裏面側には、遊技機内を流下するメダルを該遊技機の所定の箇所へ導くキャンセルシュートが設けられ、
上記キャンセルシュートに上記解除用センサを固定する固定部材が、該キャンセルシュートと一体的に設けられていることを特徴とする。
【0015】
(1)の発明によれば、解除用センサを固定する固定部材が、扉体基部ではなく、キャンセルシュートに設けられているため、扉体基部に固定部材が設けられることによって生じる扉体基部の撓みや歪みを防止することができる。
従って、組み立て作業や、各種の機能部材の交換が容易となって、交換に要する費用の低減や、資源の有効利用を確実に行うことが可能となり、また、本体筐体と扉体基部との間に隙間が生じてしまうことがなく、当該隙間に物体を挿入して行うような不正行為を防止することができる。
【0016】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2)前面開口を有する本体筐体と、
上記前面開口を略覆う大きさを有し、該前面開口を開閉可能に上記本体筐体に支持された扉体基部と、
遊技機前面部に配される複数個の機能部材を配置領域別に1個又は複数個の単位でそれぞれユニット化してなる複数個の機能部材ユニットとを備え、
上記機能部材ユニットの少なくとも一部が、上記扉体基部の対応する取付領域に着脱可能とされてなる遊技機であって、
遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行を停止させる遊技停止手段と、
少なくとも遊技の停止を解除する停止解除手段とを備え、
上記停止解除手段は、解除用センサを含むものであり、
一の機能部材ユニットに、上記解除用センサを固定する固定部材が、該一の機能部材ユニットと一体的に設けられていることを特徴とする。
【0017】
(2)の発明によれば、機能部材の一部に何らかの不具合が生じた場合には、その機能部材を有する機能部材ユニットのみを交換することにより、速やかに機能復帰を実行することが可能になる。
また、交換のために取り外した機能部材ユニットは、工場等において部品交換等の修理を行うことにより再利用をすることが可能であり、資源の有効利用を図ることが可能となる。
また、機種変更に際しても、機能部材ユニットの全部を交換する方法以外に、それらの一部のみを交換する方法により対処することが可能であり、機種変更の態様の多様化及び費用低減化を図ることが可能となる。
【0018】
さらに、解除用センサを固定する固定部材が、扉体基部ではなく、一の機能部材ユニットに一体的に設けられているため、扉体基部に固定部材が設けられることによって生じる扉体基部の撓みや歪みを防止することができる。
従って、組み立て作業や、各種の機能部材の交換が容易となって、交換に要する費用の低減や、資源の有効利用を確実に行うことが可能となり、また、本体筐体と扉体基部との間に隙間が生じてしまうことがなく、当該隙間に物体を挿入して行うような不正行為を防止することができる。
【0019】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(2)に記載の遊技機であって、
上記複数個の機能部材ユニットの1つは、遊技機内を流下するメダルを該遊技機の所定の箇所へ導くキャンセルシュートであり、
上記キャンセルシュートに、解除用センサを固定する固定部材が、該キャンセルシュートと一体的に設けられていることを特徴とする。
【0020】
キャンセルシュートは、遊技機の機種に関連があるものではなく、遊技者から直接に触れられるものでもないので、他の機能部材と比べると、機種交換や修理交換が行われる頻度が低い。従って、(3)の発明によれば、キャンセルシュートの交換に伴う解除用センサの位置合わせを行う頻度を低くすることができ、機種交換や修理交換に必要な作業を軽減することが可能となる。
また、通常、キャンセルシュートは樹脂からなるため、比較的容易に固定部材をキャンセルシュートと一体的に形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0021】
以下の説明において、上記(1)に記載の遊技機を、第一の本発明の遊技機ともいうこととし、上記(2)に記載の遊技機を、第二の本発明の遊技機ともいうこととする。なお、特に両者を区別しない場合、第一の本発明の遊技機と第二の本発明の遊技機とをあわせて、本発明の遊技機として説明することとする。
【0022】
[用語の定義等]
「扉体基部」とは、本体筐体が有する前面開口を略覆う大きさを有し、該前面開口を開閉可能に本体筐体に支持されるものをいう。
第二の本発明の遊技機において、上記扉体基部には、後述する機能部材ユニットが着脱可能に取り付けられる取付領域が設けられている。
一方、第一の本発明の遊技機において、上記扉体基部には、後述する機能部材ユニットが固定配置されることとしてもよく、第二の本発明の遊技機と同様に、機能部材ユニットが着脱可能に取り付けられる取付領域が設けられていてもよい。
【0023】
「機能部材」とは、例えば、操作ボタンや駆動機構等の機械部材、コネクタやLED等の電気部材、CPUや液晶パネル等の電子部品、透明板や広告板等のパネル部材、スピーカ装置や照明装置等の演出部材等、遊技に直接関わる部材やその周辺に配される部材一般をいう。
【0024】
「機能部材ユニット」とは、上述した機能部材の1個又は複数個をユニット化したものをいう。
第一の本発明の遊技機において、上記機能部材ユニットは、上記した扉体基部の取付領域に固定配置される。ただし、扉体基部に機能部材ユニットが着脱可能に取り付けられる取付領域に設けられている場合には、機能部材ユニットは取付領域に着脱可能に取り付けられることとなる。
第二の本発明の遊技機において、上記機能部材ユニットは、上記した扉体基部の取付領域に着脱可能に取り付けられるが、必ずしも、全ての機能部材ユニットが、着脱可能に取り付けられることはなく、上記機能部材ユニットのなかには、上記扉体基部に固定されて取り付けられるものが存在してもよい。
【0025】
「遊技進行上の異常」とは、正常な状態での遊技の進行を妨げる事態をいう。このような遊技進行上の異常としては、特に限定されるものではないが、スロットマシンにおいては、例えば、投入されたメダルがスロットマシン内部で詰まることや、投入されたメダルを貯留するホッパーが満杯となることや、遊技状況に応じて払い出されるメダルが欠乏したことや、可変表示部を構成するリールの動作(回転)不良等を挙げることができる。さらに、ビッグボーナスゲーム終了後にゲームオーバーとなって打止状態が発生するように設定されているスロットマシンにおいては、ビッグボーナス終了後にゲームオーバーとなることも、遊技進行上の異常に該当する。
本発明の遊技機は、上述したような遊技進行上の異常が発生した場合、遊技の進行が停止することになる。
【0026】
「遊技の進行を停止させる」とは、パチンコ遊技装置やパチスロ遊技装置等における所謂打止状態とすることをいい、進行中の遊技を停止させることだけではなく、遊技者による指示の入力を無効とすることを含む。また、「遊技の停止を解除する」とは、停止した遊技の進行を再開することだけではなく、遊技者による指示の入力を可能とすることを含む。
【0027】
「解除用センサ」とは、少なくとも遊技の停止を解除するために用いられるセンサ、すなわち、遊技機に備えられた制御部が当該センサから発せられる検知信号を受信すると該制御部が少なくとも遊技の停止を解除する処理を行うセンサをいう。なお、解除用センサは、遊技の停止を解除するために用いられるセンサであるが、例えば、遊技の停止を伴わないエラーを解除するというように、他の用途にも用いられることとしてもよい。
上記解除用センサに用いることができるセンサは、特に限定されるものではなく、従来から用いられている公知のセンサを用いることが可能である。そのようなセンサとしては、例えば、磁気近接式センサ、光電式センサ、機械式センサ等、種々の検出方式のセンサを挙げることができる。
また、上記解除用センサが検知する対象となる物体は、遊技者が直接触れて操作することができない物体であれば、特に限定されるものではない。
なお、上記解除用センサを含む停止解除手段については、後で詳述することにする。
【0028】
「固定部材」とは、上述した解除用センサを固定する部材をいい、第一の本発明の遊技機では、一の機能部材ユニットと一体的に構成される。また、第二の本発明の遊技機において、上記固定部材は、キャンセルシュートと一体的に構成されていることが望ましい。
キャンセルシュートは、機種交換や修理交換が行われる頻度が低いため、キャンセルシュートの交換に伴う解除用センサの位置合わせを行う頻度を低くすることができ、機種交換や修理交換に必要な作業を軽減することが可能となる。
上記固定部材の形状や大きさは、特に限定されるものではなく、上述した解除用センサの形状や大きさ、解除用センサを固定部材に取り付ける方法等に応じて適宜設定することが可能である。
また、上記固定部材に解除用センサを取り付ける方法としては、接着剤を用いて固定して取り付ける方法、ネジ等を用いて取り付ける方法、固定部材の形状を、解除用センサを嵌め込むことができる形状として、解除用センサを固定部材に嵌め込んで取り付ける方法等を挙げることができる。なかでも、解除用センサを固定部材に嵌め込んで取り付ける方法を用いることが望ましい。部品点数を減らすことができるため、遊技機の組み立てが容易であり、また、解除用センサの着脱が容易であるため、機能部材の交換作業を効率よく行うことが可能になるからである。
「キャンセルシュート」とは、クレジットの上限を超えて投入されたメダルや、正規のメダルとして判断されなかったメダルを、扉体(扉体基部)に形成されたメダル排出口を介してメダルトレイに戻すための通路を形成する部材をいう。
遊技機内に投入されたメダルを遊技機内の所定の箇所(例えば、ホッパー等)に導く部材をいう。なお、キャンセルシュートは、樹脂からなることが望ましい。容易に上述した固定部材と一体的に成形することができるからである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、固定部材がキャンセルシュートと一体的に設けられている第二の本発明に係る遊技機の実施形態を説明する。なお、第一の本発明の遊技機は、各種の機能部材が扉体基部に固定配置されることを除いて、固定部材がキャンセルシュートと一体的に設けられている第二の本発明の遊技機と略同様であるので説明を省略する。
以下の説明では、代表的な遊技機としてスロットマシンを例にとって説明する。
【0030】
<スロットマシン槻要>
図2は、本発明に係るスロットマシンの一実施形態を示す斜視図である。図2に示すスロットマシン1は、遊技場の島設備等に設置される本体筐体2と、この本体筐体2の前面開口(不図示)を開閉可能なように、その右側辺部を開放端側とすると共に、その左側辺部を回動軸端側として、本体筐体2に支持された前面扉体3とを備えている。詳しくは図1を参照しながら後述するが、この前面扉体3は、扉体基部10と、この扉体基部10に取り付けられた各種の機能部材ユニットとを備えてなる。また、上記本体筐体2の内部には、遊技者を臨む位置に回転可能に配置された複数個(例えば、3個)のリールを備えた可変表示部39や、スロットマシン1を電気的に制御するための制御装置(いずれも不図示)が設けられている。
【0031】
<前面扉体の構成>
次に、前面扉体3の構成について、図1及び図3を用いて説明する。
図1は、上記前面扉体3の構成を示す分解斜視図であり、図3は、前面扉体3の裏面図である。
図1に示すように、前面扉体3は、本体筐体2(図2参照)の前面開口を覆う大きさを有する扉体基部10と、上述の機能部材ユニットとして、上部ユニット20、リールパネルユニット30、操作部ユニット40、腰部ユニット50、下部ユニット60、左サイドランプユニット70L、右サイドランプユニット70Rの計7個の機能部材ユニットとを備えている。
【0032】
扉体基部10は、図示したような矩形状の枠部11と、この枠部11の左側辺部11Lと右側辺部11Rとを、それぞれ連結する4個の連結部12A〜12Dとを備え、これらの連結部12A〜12Dにより、上部ユニット取付領域13、リールパネルユニット取付領域14、操作部ユニット取付領域15、腰部ユニット取付領域16、下部ユニット取付領域17の計5個のユニット取付領域に、上下方向に区分されている。
【0033】
また、扉体基部10の左側辺部11Lの後部には、ヒンジ部81A,81Bを備えた長蝶番部材80がビス止めされており、右側辺部11Rの後部には、施錠装置91を備えた補強杆部材90がビス止めされている。これら長蝶番部材80および補強杆部材90は、扉体基部10の剛性を高める機能も有している。
なお、この施錠装置91については、後で図面を用いて詳述することにする。
【0034】
上部ユニット20は、上部ユニット基部21、左右一対のスピーカ29、スピーカカバー22L,22R、画像表示装置25、表示窓23、装飾用LED(不図示)、レンズカバー24、LED用基板、液晶パネル、コネクタ(いずれも不図示)等の各種複数個の機能部材をユニット化してなり、扉体基部10の上部ユニット取付領域13に、四隅をビス止めされて取り付けられる。
なお、図中では、説明の便宜上、上部ユニット20と、スピーカ29とを分離して示している。
【0035】
リールパネルユニット30は、リールパネル31単独からなり、扉体基部10のリールパネルユニット取付領域14に、扉体基部10の右側辺部11R側から差し込まれるように取り付けられる。
リールパネルユニット取付領域14の左右の両側には、5つのBETランプを取り付けることができるようにBETランプ取付領域14L及び14Rが設けられており、また、BETランプ取付領域14L及び14Rの裏側には、BETランプ等を備えたBETランプ用基板32L及び32Rが取り付けられる。
【0036】
操作部ユニット40は、操作部ユニット基部41、遊技情報を表示するための画像表示装置46、表示窓42、メダル投入口43、遊技メダルの投入を条件として可変表示部39の各リールの回転を開始させるためのスタートレバー44、各リールに個別に対応して各リールの回転を停止させるための3個のストップスイッチ45A〜45C、C/Pスイッチ(クレジット/精算切り替えスイッチ)110等の操作スイッチ、コネクタ(不図示)等の各種複数個の機能部材をユニット化してなり、扉体基部10の操作部ユニット取付領域15に、四隅をビス止めされて取り付けられる。
【0037】
また、操作部ユニット15の右側の右側辺部11Rには、開口15Aが設けられている。この右側辺部11Rに設けられる右サイドランプユニット70のサイドレンズカバー71等にも、開口15Aと連通する開口71Aが設けられている。これらの開口15A及び71Aには、施錠装置91のシリンダ錠92が挿入されることになる。
【0038】
腰部ユニット50は、化粧用の腰部パネル51単独からなり、扉体基部10の腰部ユニット取付領域16に、扉体基部10の右側辺部11R側から差し込まれるように取り付けられる。
【0039】
下部ユニット60は、メダルトレイ61単独からなり、扉体基部10の下部ユニット取付領域17に取り付けられる。なお、上述した、上部ユニット取付領域13、リールパネルユニット取付領域14、および操作部ユニット取付領域15は、前後方向が共に開放されているのに対して、上記腰部ユニット取付領域16および下部ユニット取付領域17は、後方側に壁部を有している。
また、腰部ユニット取付領域16の壁部の裏側には、CPU、RAM及びROMを備えた制御部(制御回路)55が設けられている。
さらに、下部ユニット取付領域17の壁部の略中央にはメダル排出口18が形成されており、このメダル排出口18の後部には、キャンセルシュート19が取り付けられている。
【0040】
キャンセルシュート19には、その側面に固定部材19A及び19Bが設けられており、この固定部材19A及び19Bに、それぞれ開閉検知センサ73と解除用センサ74とが取り付けられている。
開閉検知センサ73は、扉体基部10が開かれた状態であるか、閉鎖状態であるかを検知するセンサである。また、解除用センサ74は、遊技の停止を解除するために用いられるセンサである。
なお、開閉検知センサ73と解除用センサ74とについては、施錠装置91とあわせて、後で図面を用いて詳述することにする。
【0041】
左サイドランプユニット70Lおよび右サイドランプユニット70Rは、サイドレンズカバー71、装飾用LED、LED用基板、コネクタ(いずれも不図示)等の各種複数個の機能部材をそれぞれユニット化してなる。これら左サイドランプユニット70Lおよび右サイドランプユニット70Rは、上述のごとく扉体基部10に取り付けられた、上部ユニット20、リールパネルユニット30、操作部ユニット40、腰部ユニット50、下部ユニット60の各機能部材ユニットを左右両方向から挟むように、扉体基部10の左側辺部11Lおよび右側辺部11Rにそれぞれ取り付けられるサイド部材を構成している。そして、これら左サイドランプユニット70Lおよび右サイドランプユニット70Rを取り付けることにより、装飾効果や演出効果を高めることができるという効果の他に、リールパネルユニット30や操作部ユニット40を許可無く取り外すといった不正行為が行なわれ難くするという効果も得られる。
【0042】
上述した各機能部材ユニットは、扉体基部10のそれぞれ対応する各取付領域に対して着脱可能に構成されている。したがって、機能部材の一部に何らかの不具合が生じた場合には、その機能部材を有する機能部材ユニットのみを交換することにより、速やかに機能復帰を実現することが可能となる。例えば、スタートレバー44の作動状態に不具合が生じた場合には、操作部ユニット40を別のものに交換すればよい。交換のため取り外した機能部材ユニットは、工場等において部品交換等の修理を行なうことにより再利用することが可能であり、資源の有効利用を図ることが可能となっている。
【0043】
また、機種変更に際しても、機能部材ユニットの全部を交換する方法以外に、それらの一部のみを交換する方法により対処することが可能であり、機種変更の態様の多様化および費用低減化を図ることが可能となっている。さらに、扉体基部10を全機種あるいは複数機種間において共通化すれば、各機能部材ユニットの交換、再利用がより行ない易くなり、資源の有効利用をより推進することが可能となると共に、部品の共通化により製造コストを低減することも可能となる。
【0044】
なお、上述したように、上部ユニット20や操作部ユニット40を扉体基部10にビス止めすることにより、前面扉体3の剛性を高めることが可能となっている。
【0045】
次に、施錠装置91について、図4を用いて説明する。
図4(a)は、図2に示すスロットマシン1のA−A線断面図であって、前面扉体3が施錠装置91によって施錠されている様子を模式的に示す図である。
また、図4(b)は、(a)に示すスロットマシン1の施錠装置91が操作されることにより前面扉体3が解錠された様子を模式的に示す図である。図4(c)は、(a)に示すスロットマシン1の施錠装置91が操作された様子の他の一例を模式的に示す図である。
【0046】
前面扉体3の本体筐体2側となる裏面には、補強杆部材90が設けられており、補強杆部材90の略中央部分には、シリンダ錠92が設けられている。シリンダ錠92の一端は、鍵穴(図示せず)を有しており、前面扉体3の前面に露出している。一方、シリンダ錠92の他端には、前カム301Aと後カム301Bとからなる二重回動カム301が設けられている。
【0047】
また、補強杆部材90には、中央部分に係合溝300Aを有する操作杆300と、操作杆300の上下に連結され本体筐体2側へ突出した2つの錠前爪302とが設けられている。さらに、補強杆部材90には、係合溝305A(図示せず)と2つの案内溝305Bとを有する第二操作杆305が設けられている。
【0048】
操作杆300は、上下方向に摺動自在に設けられており、また、一端を補強杆部材90に固着された2つの引張バネ303A及び303Bの他端が固着され、常態では上方向に付勢される。その結果、錠前爪302は、本体筐体2内に設けられた係止部材304に係合され、前面扉体3は施錠される。
【0049】
第二操作杆305は、補強杆部材90に設けられた突部90Aが案内溝305Bに遊嵌されることによって、上下方向に摺動自在に設けられている。また、第二操作杆305はその下端に本体筐体2側に突出した爪部305Cを有している。
【0050】
上述した操作杆300の係合溝300Aには、二重回動カム301の前カム301Aが係合しており、シリンダ錠92の鍵穴に鍵が挿入され、当該鍵が時計方向に回されると、操作杆300は下方向に移動することになる。
第二操作杆305の係合溝305Aには、二重回動カムの後カム301Bが係合しており、シリンダ錠92の鍵穴に鍵が挿入され、当該鍵が反時計方向に回されると、第二操作杆305が上方向に移動することになる。
【0051】
また、前面扉体3を構成する扉体基部10には、その側面に固定部材19A、19B(図示せず)を備えたキャンセルシュート19が設けられており、固定部材19A、19Bには、それぞれ開閉検知センサ73と解除用センサ74とが取り付けられている。
【0052】
開閉検知センサ73には、上下方向に移動可能な接触部材73Aが設けられている。開閉検知センサ73の内部には、付勢部材(図示せず)が設けられており、接触部材73Aは下側へ移動するように付勢されている。
また、解除用センサ74には、上下方向に移動可能な接触部材74Aが設けられている。解除用センサ74の内部には、付勢部材(図示せず)が設けられており、接触部材74Aは下側へ移動するように付勢されている。
【0053】
シリンダ錠92の鍵穴に鍵が挿入され、当該鍵が時計方向に回されると、図4(b)に示すように、二重回動カム301の前カム301Aによって、操作杆300と引張バネ303に抗して下方向に移動する。その結果、操作杆300に連結した錠前爪302は下方向に移動して係止部材304から解除され、前面扉体3が解錠される。このとき、錠前爪302が下方向に移動したことによって、開閉検知センサ73の接触部材73Aは付勢部材の付勢力によって下方向に移動する。開閉検知センサ73は、このような接触部材73Aの下方向への移動を検知することにより、前面扉体3が開かれた状態となったことを検知する。
【0054】
一方、前面扉体3が閉じられるとき、錠前爪302は上方向に移動して係止部材304に係合する。このとき、錠前爪302が上方向に移動したことによって、開閉検知センサ73の接触部材73Aと付勢部材の付勢力に抗して上方向に移動する。開閉検知センサ73は、このような接触部材73Aの上方向への移動を検知することにより、前面扉体3が閉鎖状態となったことを検知するものである。
【0055】
本発明の遊技機では、当該遊技機に備えられた制御部の記憶媒体等に、開閉検知センサにより検知された前面扉体3の開閉回数を記憶するようにすることにより、正規の機能部材を他の機能部材に置換するような不正行為の早期発見が可能になる。ただし、本発明では、必ずしも、上述したような開閉検知センサが設けられている必要はない。
【0056】
また、シリンダ錠92に鍵が挿入され、当該鍵が反時計方向に回されると、図4(c)に示すように、二重回動カム301の後カム301Bによって、第二操作杆305は上方向に移動する。このとき、上方向に移動した第二操作杆305の爪部305Cによって、解除用センサ74の接触部材74Aは付勢部材の付勢力に抗して上方向に移動する。解除用センサ74は、このような接触部材74Aの上方向への移動を検知するものであり、遊技進行上の異常が発生したことによって遊技の進行が停止したとき、解除用センサ74によって接触部材74Aの上方向への移動が検知されると、遊技の進行の停止が解除されることになる。
【0057】
次に、上述したスロットマシン1の内部構成について説明する。
図5は、スロットマシン1の内部構造を示すブロック図である。
スロットマシン1は、制御部(制御回路)55と、各種の機能部材とにより構成される。
制御部55は、CPU201、ROM202及びRAM203を備えている。
CPU201は、ROM202等に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、各種の機能部材を主導的に制御して遊技を進行させる。
CPU201には、クロックパルス発生回路210が分周器220を介して接続されている。クロックパルス発生回路210は、水晶発振器を備えた回路であり、CPU201に対して動作クロック信号を供給する回路である。また、分周器220は、信号の周波数を1/n(nは任意の整数)に変換する装置である。
【0058】
また、CPU201には、乱数発生器230及び乱数サンプリング回路240が接続されており、入賞態様となる図柄の組み合わせで、図柄が停止することを許可するか否かの抽選に用いられる乱数のサンプリングを行う。なお、乱数サンプリング回路240を設けず、CPU201を動作させるプログラムにより乱数のサンプリングを行うように構成されていてもよい。
【0059】
ROM202には、CPU201とスロットマシン1とを動作させるためのプログラムやデータが記憶されている。ROM202に記憶されているデータは、例えば、サンプリングされた乱数が入賞態様となる図柄の組み合わせで図柄が停止することを許可するか否かの判定を行うための入賞確率テーブル等の入賞判定データや、遊技状況に対応して発生させる音声データ等である。
【0060】
また、制御部55には、C/Pスイッチ(クレジット/精算切り替えスイッチ)110、メダルセンサ120、スタートスイッチ44、解除用センサ74、位置検出回路250、リール停止信号回路260、払出し完了信号回路270が接続されている。
【0061】
C/Pスイッチ110は、遊技者が獲得したメダルをスロットマシン1内の貯蓄(クレジット)するか払い出すかについて切り替えるためのスイッチである。
メダルセンサ120は、スロットマシン1に投入されたメダルを検知するセンサであり、投入されたメダルを検知したときには検知信号を発生させる。
解除用センサ74は、第二操作杆305の爪部305Cを検知したことを受けて、制御部55に検知信号を送信するセンサであり、制御部55は、遊技進行上の異常が発生して遊技の進行が停止しているときに、上記検知信号を受信すると、遊技の停止を解除して遊技の進行を再開する処理を行う。
リール位置検出回路250は、各リール51に設けられたリール回転センサ52からのパルス信号に基づいて、各リール51の回転位置を検出する信号を発生させるための回路である。
リール停止信号回路260は、各ストップスイッチ45A〜45Cの操作に対応して、リール51の停止信号を発生させるための回路である。
【0062】
払出し完了信号回路270は、ホッパー170により払い出されるメダル枚数をカウントするメダル検出部280において、カウントされたメダル枚数が所定の値に達した場合、払出し完了信号を発生させる回路である。
【0063】
さらに、制御部55には、モータ駆動回路290、ホッパー駆動回路300、音出力回路320が接続されている。
モータ駆動回路290は、各リールをそれぞれ回転駆動させるステッピングモータを制御するための回路である。
ホッパー駆動回路300は、ホッパー170を制御し、所定の枚数のメダルを払い出させるための回路である。
音出力回路320は、遊技状況に対応した音をスピーカ29から発生させるための回路である。
なお、上述したリール51、リール回転センサ52、リール位置検出回路250及びモータ駆動回路290は、可変表示部39を構成する。
また、制御部55には、遊技状況等の表示が行われる画像表示装置25及び46と、複数のBETランプを備えたBETランプ基板32とが接続されている。
【0064】
以下においては、スロットマシン1は起動しており、上述したCPU201において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
図6は、遊技進行上の異常が発生したことの検知、遊技進行の停止、及び、遊技停止の解除を行う際に実行されるエラーチェック処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンは、スロットマシン1の遊技を制御する制御プログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるサブルーチンである。
なお、本発明において、遊技の進行に係る制御プログラムは、特に限定されるものではなく、例えば、従来公知の制御プログラム等を用いることが可能である。
【0065】
このエラーチェック処理ルーチンが開始されると、まず、ホッパー170内のメダルが欠乏したか否かを判断する(ステップS10)。
すなわち、CPU201は、ホッパー駆動回路300に駆動信号を送信してホッパー170を駆動させてから所定の時間以内に、払出し完了信号回路270から払出しを完了した旨の情報信号を受信したか否かを判断することにより、ホッパー170内のメダルが欠乏したか否かを判断するのである。
メダルが欠乏していない判断した場合、処理をステップS11に進める。
【0066】
次に、投入されたメダルが詰まったか否かを判断する(ステップS11)。
すなわち、CPU201は、メダルセンサ120が所定時間にわたって連続的にメダルを検出したか否かを判断することにより、投入されたメダルが詰まったか否かを判断する。
投入されたメダルが詰まっていないと判断した場合、処理をステップS12に進める。
【0067】
次に、ホッパー170内のメダルが満タンであるか否かを判断する(ステップS12)。すなわち、CPU201は、ホッパー170から異常が発生した旨の情報信号を受信したか否かを判断する。
ホッパー170内のメダルが満タンであると判断した場合、処理をステップS13に進める。
【0068】
次に、ホッパー170から払い出されるメダルが詰まったか否かを判断する(ステップS13)。すなわち、CPU201は、メダル検出部280が所定時間にわたって連続的にメダルを検出したか否かを判断することにより、ホッパー170から払い出されるメダルが詰まったか否かを判断する。
ホッパー170内のメダルが満タンでないと判断した場合、処理をステップS14に進める。
【0069】
次に、その他の異常が発生したか否かを判断する(ステップS14)。
その他の異常としては、例えば、可変表示部39を構成する各リール51の動作不良等を挙げることができる。また、スロットマシン1が、ビッグボーナスゲーム終了後にゲームオーバーとなって打止状態が発生するように設定されている場合には、ビッグボーナス終了後にゲームオーバーとなることも、その他の異常に該当する。ステップS14において、上述したような異常が発生していないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【0070】
一方、ステップS10〜ステップS14においてエラーが発生したと判断した場合、CPU201は、発生したエラーを示すエラーコードを表示させる処理を行う(ステップS15〜S19)。このエラーを示すエラーコードは、例えば、画像表示装置25又は46や、スロットマシン1に設けられた他の表示装置(例えば、LED表示装置や7セグメント表示器等)に表示されることになる。
【0071】
ステップS15〜S19のいずれか1の処理を実行した場合、次に、遊技中断処理を行う(ステップS20)。すなわち、CPU201は、遊技の進行を停止させ、さらに、スタートスイッチ44及びストップスイッチ45A〜45Cへの指示の入力を無効とするとともに、投入されたメダルをそのままスロットマシン1外へ排出するように設定する処理を行う。
次に、エラーが継続して発生しているか否かを判断する(ステップS21)。
引き続きエラーが発生していると判断した場合、処理をステップS20に戻し、遊技中断処理を実行する。
ステップS10〜S21の処理が実行されているとき、制御部55及びスロットマシン1に設けられた各機能部材は、遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行を停止させる遊技停止手段として機能する。
【0072】
一方、エラーが発生していないと判断した場合、解除用センサ74からの検知信号を受信したか否かを判断する(ステップS22)。すなわち、CPU201は、解除用センサ74が第二操作杆305の爪部305Cを検知した際に発せられる検知信号を受信したか否かを判断するのである。
解除用センサ74からの検知信号を受信していないと判断した場合、処理をステップS22に戻す。
【0073】
一方、解除用センサ74からの検知信号を受信したと判断した場合、遊技停止解除処理を実行し(ステップS23)、その後、本サブルーチンを終了する。すなわち、CPU201は、遊技の停止を解除して遊技を再開可能とし、さらに、スタートスイッチ44及びストップスイッチ45A〜45Cへの指示の入力を可能とするとともに、投入されたメダルがホッパー170内に流下するように設定する処理を行う。
このとき、解除用センサ74と、制御部55及びスロットマシン1に設けられた各機能部材とは、遊技の停止を解除する停止解除手段として機能する。
【0074】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、種々の態様変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、可変表示部が本体筐体側に配されているが、可変表示部をリールパネルユニットに組み込むようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施形態では、扉体基部において枠部の左右の側辺部を連結する連結部を設けているが、各操作部材ユニット取付領域の区分が可能であり、扉体基部の剛性を確保し得る場合には、連結部を設けなくてもよい。
【0076】
さらに、機能部材ユニットに、履歴データを記憶する記憶手段を設けるようにしてもよい。例えば、上述した実施形態において、上部ユニット20、リールパネルユニット30、操作部ユニット40、腰部ユニット50、下部ユニット60、左サイドランプユニット70L、右サイドランプユニット70Rの各々に固有のIDが付与されたICチップを搭載させ、ユニットごとに製造年月日や出荷履歴等の履歴データを更新可能なように記憶させることにしてもよい。これにより、各ユニットの疲弊度等を一括管理することが可能となり、例えば、ユニットをリユースする場合、耐用年数と比較して、ユニットごとに回収時期を判断することができる。また、市場に出回っている状態において、不正なユニットに交換されてしまったとしても、上記のICチップを参照することによって、即座に発見することができる。
【0077】
さらに、上述した実施形態では、スロットマシンを例にとって説明したが、本発明は、パチンコ機や雀球遊技機等の弾球遊技機やその他の遊技機にも適用することが可能である。
【0078】
【発明の効果】
第一の本発明の遊技機によれば、解除用センサを固定する固定部材が、扉体基部ではなく、キャンセルシュートに設けられているため、扉体基部に固定部材が設けられることによって生じる扉体基部の撓みや歪みを防止することができる。
従って、組み立て作業や、各種の機能部材の交換が容易となって、交換に要する費用の低減や、資源の有効利用を確実に行うことが可能となり、また、本体筐体と扉体基部との間に隙間が生じてしまうことがなく、当該隙間に物体を挿入して行うような不正行為を防止することができる。
【0079】
第二の本発明の遊技機によれば、機能部材の一部に何らかの不具合が生じた場合には、その機能部材を有する機能部材ユニットのみを交換することにより、速やかに機能復帰を実行することが可能になる。
また、交換のために取り外した機能部材ユニットは、工場等において部品交換等の修理を行うことにより再利用をすることが可能であり、資源の有効利用を図ることが可能となる。
また、機種変更に際しても、機能部材ユニットの全部を交換する方法以外に、それらの一部のみを交換する方法により対処することが可能であり、機種変更の態様の多様化及び費用低減化を図ることが可能となる。
【0080】
さらに、解除用センサを固定する固定部材が、扉体基部ではなく、一の機能部材ユニットに一体的に設けられているため、扉体基部に固定部材が設けられることによって生じる扉体基部の撓みや歪みを防止することができる。
従って、組み立て作業や、各種の機能部材の交換が容易となって、交換に要する費用の低減や、資源の有効利用を確実に行うことが可能となり、また、本体筐体と扉体基部との間に隙間が生じてしまうことがなく、当該隙間に物体を挿入して行うような不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの前面扉体を模式的に示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスロットマシンを模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの前面扉体を模式的に示す裏面図である。
【図4】(a)は、図2に示すスロットマシンのA−A線断面図であって、前面扉体が施錠装置によって施錠されている様子を模式的に示す図であり、(b)は、(a)に示すスロットマシンの施錠装置が操作されることにより前面扉体が解錠された様子を模式的に示す図であり、(c)は、(a)に示すスロットマシンの施錠装置が操作された様子の他の一例を模式的に示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部構造を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるエラーチェック処理を行うサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン
2 本体筐体
3 前面扉体
10 扉体基部
11 枠部
11L 左側辺部
11R 右側辺部
12A〜12D 連結部
13 上部ユニット取付領域
14 リールパネルユニット取付領域
15 操作部ユニット取付領域
16 腰部ユニット取付領域
17 下部ユニット取付領域
18 メダル排出ロ
19 キャンセルシュート
20 上部ユニット
21 上部ユニット基部
22L、22R スピーカカバー
23、42 表示窓
24 レンズカバー
25、46 画像表示装置
29 スピーカ
30 リールパネルユニット
31 リールパネル
32 BETランプ基板
40 操作部ユニット
41 操作部ユニット基部
43 メダル投入ロ
44 スタートレバー
45A〜45C ストップスイッチ
50 腰部ユニット
51 腰部パネル
60 下部ユニット
61 コイントレイ
70L 左サイドランプユニット
70R 右サイドランプユニット
71 サイドレンズカバー
72 リセットスイッチ
73 開閉検知センサ
74 解除用センサ
80 長蝶番部材
81A、81B ヒンジ部
90 補強杆部材
91 施錠装置
92 シリンダ錠
300 操作杆
301 二重回動カム
302 錠前爪
303 引張バネ
304 係止部材
305 第二操作杆

Claims (3)

  1. 前面開口を有する本体筐体と、
    前記前面開口を略覆う大きさを有し、該前面開口を開閉可能に前記本体筐体に支持された扉体基部とを備えた遊技機であって、
    遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行を停止させる遊技停止手段と、
    少なくとも遊技の停止を解除する停止解除手段とを備え、
    前記停止解除手段は、解除用センサを含むものであり、さらに、
    前記扉体基部の裏面側には、遊技機内を流下するメダルを該遊技機の所定の箇所へ導くキャンセルシュートが設けられ、
    前記キャンセルシュートに前記解除用センサを固定する固定部材が、該キャンセルシュートと一体的に設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前面開口を有する本体筐体と、
    前記前面開口を略覆う大きさを有し、該前面開口を開閉可能に前記本体筐体に支持された扉体基部と、
    遊技機前面部に配される複数個の機能部材を配置領域別に1個又は複数個の単位でそれぞれユニット化してなる複数個の機能部材ユニットとを備え、
    前記機能部材ユニットの少なくとも一部が、前記扉体基部の対応する取付領域に着脱可能とされてなる遊技機であって、
    遊技進行上の異常が発生したことを受けて、遊技の進行を停止させる遊技停止手段と、
    少なくとも遊技の停止を解除する停止解除手段とを備え、
    前記停止解除手段は、解除用センサを含むものであり、
    一の機能部材ユニットに前記解除用センサを固定する固定部材が、該一の機能部材ユニットと一体的に設けられていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記複数個の機能部材ユニットの1つは、遊技機内を流下するメダルを該遊技機の所定の箇所へ導くキャンセルシュートであり、
    前記キャンセルシュートに解除用センサを固定する固定部材が、該キャンセルシュートと一体的に設けられている請求項2に記載の遊技機。
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