JP2004024303A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004024303A
JP2004024303A JP2002181199A JP2002181199A JP2004024303A JP 2004024303 A JP2004024303 A JP 2004024303A JP 2002181199 A JP2002181199 A JP 2002181199A JP 2002181199 A JP2002181199 A JP 2002181199A JP 2004024303 A JP2004024303 A JP 2004024303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
patterns
display
picture
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002181199A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Kataoka
片岡 雅光
Yasuyuki Uehata
上畑 泰之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konami Amusement Co Ltd
Original Assignee
Abilit Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abilit Corp filed Critical Abilit Corp
Priority to JP2002181199A priority Critical patent/JP2004024303A/ja
Publication of JP2004024303A publication Critical patent/JP2004024303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、装飾用絵柄表示体を取り外すことなく、該装飾用絵柄表示体の絵柄を容易に変更することのできる遊技機を提供することを課題とする。
【解決手段】遊技者と対面する正面に装飾用の絵柄を表示する装飾用絵柄表示体を備えた遊技機において、前記装飾用絵柄表示体は、少なくとも二種類以上の絵柄が形成された絵柄形成体を備え、該絵柄形成体は、前記二種類以上の絵柄のうち、所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する基本姿勢と、該基本姿勢で表示状態の絵柄を非表示にするとともに、基本姿勢で非表示の他の絵柄のうち所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する変更姿勢との間で、変移可能に設けられてなることを特徴とする。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者と対面する正面に装飾用の絵柄を表示する装飾用絵柄表示体を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遊技を行う遊技者に対して対向するように、装飾用の絵柄を表示する装飾用絵柄表示体(装飾パネル)が設けられた遊技機、例えばスロットマシンが周知である。
【0003】
前記装飾用絵柄表示体は、スロットマシン等の機種に対応したキャラクターや機種名(タイトル)等の絵柄が印刷された板状のパネルと、該パネルが嵌め入れられ、遊技者と対向する箱状のスロットマシン本体(正確には正面扉)の正面にパネルを取り付ける枠体とで構成されている。前記枠体は、前記パネルが嵌め入れられた状態で、スロットマシン本体にネジ止め、或いは抜け止めの施された係合爪をスロット本体に形成された穴に嵌入することで、前記パネルをスロットマシン本体に取り付け得るように構成されている。
【0004】
このように構成された装飾用絵柄表示体は、スロットマシンのバージョンアップやデザイン変更を行う際に、枠体をスロットマシン本体から取り外し、バージョンアップやデザイン変更に対応したキャラクターやタイトル等を施したパネルに嵌め代えることで、パネルの交換ができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如く、装飾用絵柄表示体は、枠体をスロットマシン本体にネジ止め、或い係合爪を嵌入することでパネルを取り付けるようになっているため、スロットマシン(遊技機)のバージョンアップやバージョンアップに伴うデザイン変更等のように、絵柄の変更が少ないパネルに交換する場合であっても、ネジの取り外しや係合爪の抜き外しといった作業を行わなければ、パネル及び枠体を本体から取り外すことができず、作業が煩雑である。
【0006】
また、装飾用絵柄表示体の絵柄をスロットマシンを設置する店舗(ホール)内のデザインや、季節に対応した絵柄に換えたいという要望もあるが、上述の如く、従来のスロットマシンの装飾用絵柄表示体(パネル)の交換作業は、煩雑である上に熟練を要するため、スロットマシンを設置した店舗の店員がパネルの交換を行おうとしても、容易にパネルの交換を行うことができず、熟練した作業者にパネル交換の作業を依頼しなければならなかった。
【0007】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、装飾用絵柄表示体を取り外すことなく、該装飾用絵柄表示体の絵柄を容易に変更することのできる遊技機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる遊技機は、請求項1記載の如く、遊技者と対面する正面に、装飾用の絵柄を表示する装飾用絵柄表示体を備えた遊技機において、前記装飾用絵柄表示体は、少なくとも二種類以上の絵柄が形成された絵柄形成体を備え、該絵柄形成体は、前記二種類以上の絵柄のうち、所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する基本姿勢と、該基本姿勢で表示状態の絵柄を非表示にするとともに、基本姿勢で非表示の他の絵柄のうち所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する変更姿勢との間で、変移可能に設けられてなることを特徴とする。
【0009】
かかる遊技機によれば、予め二種類以上の絵柄が形成された絵柄形成体を基本姿勢と変更姿勢との間で変移させるだけで、該二種類以上の絵柄のうち所望する絵柄を遊技者に対して視認可能に表示することができるので、装飾用絵柄表示体を取り外すことなく、絵柄を変更することができる。これにより、例えば、二種類以上の絵柄のうち、一種類の絵柄を初期の遊技機のバージョンのデザインに対応した絵柄にし、バージョンアップされるであろうと予測できる場合には、他の絵柄をバージョンアップに対応したデザインやタイトル(文字)にしておけば、絵柄形成体に形成された二種類以上の絵柄のうち、所望する絵柄を表示部に対応して配置することで、装飾用絵柄表示体を取り外すといった熟練を要する作業を行うことなく、遊技者が視認する絵柄を変更することができる。
【0010】
また、絵柄形成体の二種類以上の絵柄のそれぞれを各季節や店舗(ホール)内のデザイン(ホールインテリア)に応じた絵柄にしておけば、季節やホールに応じた装飾を行うことができる。さらに、二種類以上の絵柄のうちの何れかの絵柄に「休憩中」、「交換中」、「故障中」等といったホールの運用上の業務関連情報や、コメント的な絵柄を形成しておけば、遊技機のデザインのみを考慮したものではなく、遊技者にとって利便性を向上させた遊技機の提供も可能である。つまり、これまでスロットマシンやパチンコ遊技機などの遊技機で遊技を行う遊技者は、景品交換などを行う際に、遊技機上、或いは遊技機に設けられた灰皿などに自己の持ち物を配置し、自己の遊技機を確保するようにするのが一般的であるが、このように自己の持ち物を無造作に配置することは、盗難に合う可能性があって極めて危険であり、上述の如く、「休憩中」、「交換中」等と表示しておけば、自己の持ち物を不用意に遊技機上や該遊技機に設けられた灰皿等に配置することなく、遊技を行う遊技機を確保することができる。
【0011】
また、請求項2記載の如く、前記装飾用絵柄表示体は、少なくとも前記基本姿勢及び変更姿勢となった絵柄形成体の二種類以上の絵柄のうち、所望する何れか一種類の絵柄が配置されて該絵柄が視認可能となる表示部と、他の絵柄が隠蔽されて該絵柄が非表示となる非表示部とを備え、しかも、前記絵柄形成体が前記二種類以上の絵柄のそれぞれを表示部に対応させて配置すべく変移可能に構成されてもよい。このようにすれば、遊技者から視認可能な表示部に、二種類以上の絵柄から所望する絵柄を適宜配置することができ、絵柄の変更を容易に行うことができる。
【0012】
また、請求項3記載の如く、前記装飾用絵柄表示体は、前記二種類以上の絵柄のうち所望する絵柄のみを視認可能とすべく、前記表示部、及び非表示部が形成された板状のフィルターを備えるとともに、前記絵柄形成体は、前記二種類以上の絵柄の各々が細分化して形成されて、前記フィルターに対して対向配置される板状の絵柄パネルで構成され、前記絵柄パネル及びフィルターを面方向に相対変移させることで、前記二種類以上の絵柄のうち所望する何れか一種類の絵柄を、前記表示部を介して視認可能に構成されてもよい。このようにすれば、所望する絵柄を表示部を介して視認可能に表示することができるとともに、絵柄パネル及びフィルターを相対変移させることで、非表示部により隠蔽されていた他の絵柄を視認可能に表示することができる。これにより、装飾用絵柄表示体を取り外すことなく、容易に絵柄に変更を行うことができる。
【0013】
さらに、請求項4記載の如く、前記絵柄パネルは、前記二種類以上の絵柄をそれぞれ等幅で分割してなる複数の線状帯が、絵柄順及び分割順を規則的に保って隣接するように基板の一表面に配列されてなり、前記フィルターは、絵柄の種類数より一つ少ない数に一本の前記線状帯の幅を乗じた幅の有する非透過性の複数のマスキングが、一本の前記線状帯の幅と同等の幅に対応した間隔を有して透明基板に配列されて前記非表示部を形成するとともに、該複数のマスキング間に前記表示部を形成し、絵柄パネル及びフィルターが前記線状帯の幅方向に相対変移することで、前記複数の線状帯のそれぞれが表示部に対応して配置されるように構成されてもよい。このようにすれば、絵柄パネル及びフィルターを、マスキング(線状帯)の幅方向に、線状帯の幅に対応させて相対的に変移させるだけで、遊技者の視認する絵柄を容易に変更することができる。
【0014】
また、請求項5記載の如く、前記線状帯のそれぞれは、一対の視差絵柄が該線状帯の幅方向に並列配置されてなれば、遊技者の視認する絵柄を立体的に表示することができる。
【0015】
また、請求項6記載の如く、前記絵柄形成体は、軸心周りに回転可能な棒状の回転体からなり、該回転体の外周面に、前記二種類以上の絵柄が周方向に形成され、該回転体を軸周りに回転させることで、所望する少なくとも一種類の絵柄が前記表示部に対応して配置されるように構成されてもよい。このように構成されることで、回転体を軸周りに回転させるだけで、表示部に所望する絵柄を容易且つ迅速に配置することができる。
【0016】
さらに、請求項7記載の如く、前記回転体は、断面多角形をなす多角柱体からなり、外周面を形成する複数の面に前記二種類以上の絵柄のそれぞれが形成されれば、二種類以上の絵柄のそれぞれが、多角柱体の外周面を形成する平面上に形成されるので、各面に形成された絵柄を表示部に配置するように、多角柱体を軸周りに回転させることによって、表示部で表示される絵柄を変更することができる。また、多角柱体の外周面を形成する複数の面は、平面状をなしているので、円柱体の円弧面状をなす外周面上に形成された絵柄のように、遊技者から絵柄が歪んだように見えるのを防止することができる。
【0017】
また、請求項8記載の如く、前記回転体は、断面三角形状の三角柱体からなるとともに、該三角柱体が軸心同士を略平行をなすように複数設けられ、しかも、複数の三角柱体のそれぞれの外周面を形成する各面には、前記絵柄を分割した分割絵柄が形成されてもよい。このようにすれば、絵柄を表示する表示面積(表示部)が大きな場合であっても、各三角柱体の外周面を形成する三面のそれぞれの面積を大きくすることなく、所望する絵柄を表示部で表示することができる。したがって、装飾用絵柄表示体全体の厚みを薄いものにすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一の実施形態にかかる遊技機について図面を参酌しつつ説明する。なお、本実施形態は、遊技機の一例としてスロットマシンを採用して説明する。
【0019】
本実施形態にかかるスロットマシンは、図1に示す如く、遊技者と対向する前面側が開放状態をなし、スロットマシンが設置される店舗内に設けられた台(図示しない)に固定される正面視略矩形状の筐体1と、筐体1の前面側の短手方向の一端部に蝶着された正面扉2とで構成されている。
【0020】
前記筐体1の内部には、前記正面扉2の後述する図柄表示部3の配置に対応するように、同軸上に回転軸を備えた回転駆動可能な略円柱状の三つのリール4が正面視短手方向に並列状態をなして配置されるとともに、リール4の動作等の制御を行う制御装置(図示しない)等が内装されている。
【0021】
前記リール4の外周面には、文字、数字、図形、キャラクターなどの複数種類の図柄(図示しない)を表示した帯状シートが貼着されている。
【0022】
前記正面扉2は、前記筐体1の開放した前面側の部分を閉鎖可能に形状設定された扉体5と、該扉体5に取付けられ、スロットマシンを装飾する装飾用絵柄表示体6とで構成されている。
【0023】
前記扉体5は、遊技者と対向する前面の略中央部に、前記図柄表示部3が形成されるとともに、該図柄表示部3の下方に遊技者が当該スロットマシンの操作を行う操作部7が形成されている。また、該扉体5における前記操作部7の下方には、前記装飾用絵柄表示体6よりやや小さな正面視略矩形状の開口(図示しない)が形成されるとともに、該開口近傍の上下には、前記装飾用絵柄表示体6を取付けるための穴(図示しない)が形成されている。
【0024】
前記図柄表示部3は、前記筐体1内に設けられた各リール4の図柄が遊技者から視認可能なように、縦長のリール表示窓8が三つ横並びに設けられており、筐体1内に配置した三つのリール4が軸周りに回転している際に、それぞれのリール4の外周面に表示された図柄がリール表示窓8内に次々に現れる一方、リール4を停止させた時に、各リール4の例えば三コマ分の図柄を、図柄表示部3に設定された上、中、下、右上がり及び右下がりの五本の停止ラインL上に整列した状態で表示できるようになっている。
【0025】
前記操作部7は、前記図柄表示部3より前面側に膨出して形成されており、該膨出した部分(以下、単に膨出部Bという)の上面には、遊技を実行するために使用されるメダルを投入するメダル投入口9と、筐体1内部に貯められたメダルのうちから遊技可能な枚数のメダルを前記メダル投入口9を介さずに消費させるBETボタン10と、筐体1内部に貯められたメダルのうちから遊技可能な最大枚数のメダルを前記メダル投入口9を介さずに消費させるMAX・BETボタン11とが設けられている。また、膨出部Bの前面には、三列のリール表示窓8に対応して配置された各リール4の回転を停止させる旨を遊技者が指示する横並びの三つのストップボタン12と、三つのリール4を回転駆動するように遊技者が操作するレバー13と、筐体1内に貯留したメダルを払い出す精算ボタン14とが設けられている。
【0026】
図柄表示部3と操作部7との関連について説明すると、前記停止ラインLは、BETボタン10、又はMAX・BETボタン11の押釦操作、或いはメダルをメダル投入口9に投入することにより一本乃至五本の停止ラインL,…が有効化されて有効ラインとなる。
【0027】
そして、前記レバー13を操作して、三つのリール4,…が順次、或いは一斉に回転始動した後、各リール4に対応して設けられたストップボタン12を押釦操作すれば、該押釦操作のタイミングに応じて三つのリール4,…が順次停止するようになっている。この時、有効となった前記停止ラインL,…上に特定の組みあわせ図柄が並んで入賞すれば、その入賞の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出される。
【0028】
払い出されたメダルや、最大枚数(三枚)を越えて投入されたメダルは、上述の如く、筐体1内に預けられて、その預けられたメダルの枚数がメダル貯留枚数表示部(図示しない)に表示される。そして、BETボタン10を押釦操作すると、押釦操作の回数に対応した枚数のメダルが預けられたメダルから消費され、MAX・BET11ボタンを押釦操作すると、遊技に使用する最大枚数(本実施形態においては三枚)のメダルが預けられたメダルから消費され、前記レバー13操作が可能となる。そして、精算ボタン14を押釦操作すると、筐体1内に貯留したメダルを精算して前記装飾用絵柄表示体6の下方に設けられたメダル払出口15より払い出しを受けることができるようになっている。
【0029】
本実施形態の特徴は、前記操作部7の下方に設けられた装飾用絵柄表示体6(装飾パネル)にある。本実施形態にかかる装飾用絵柄表示体6は、図2に示す如く、正面視略矩形状をなし、長手方向を正面扉2の幅方向に位置させて該正面扉2に取付けられる枠体16と、該枠体16の前面に固定される保護パネル17と、前記枠体16の長手方向に変移可能に設けられた正面視略矩形状の板材からなる絵柄形成体である絵柄パネル18と、保護パネル17に隣接して対向し、且つ前記保護パネル17にと絵柄パネル18との間に位置するように、枠体16内に固定される正面視略矩形状の板材からなるフィルター19と、前記絵柄パネル18を上述の如く変移させるモータ20とで構成されている。
【0030】
前記枠体16は、正面視略矩形状の開口を形成している。スロットマシンの前面側となる枠体16の開口内周には、前記保護パネル17及びフィルター19を係止するための段部21が形成されるととも、枠体16の上下の縁部には、外部に向けて延出し、筐体1の前面に形成された前記穴に嵌入される係合爪22が形成されている。該係合爪22は、筐体1側における正面扉2の内部で、前記穴近傍と係合するように形状設定されている。また、枠体16の上下で対向する部位には、正面扉2の正面視短手方向(図において左右方向)に絵柄パネル18を案内するガイドレール23が形成されている。なお、絵柄パネル18に形成された絵柄を鮮明に表示すべく、該絵柄を照明する冷陰極放電管(図示しない)が、正面扉2に形成された開口部分に配置されている。
【0031】
保護パネル17は、枠体16の段部21と係合可能な大きさを有した矩形状の透明な板材で形成されている。
【0032】
前記絵柄パネル18は、略矩形状の透光性を有する板材からなり、上下端部にはガイドローラ24が取り付けられている。また、絵柄パネル18の一方の面には、二つの視差絵柄で構成された図3に示す三種類の絵柄(以下、三種類の絵柄のうちの一つを第一絵柄Aといい、残りの絵柄のうち一方の絵柄を第二絵柄Bといい、他方の絵柄を第三絵柄Cという)が形成されている。また、絵柄パネル18の長手方向(図において左右方向)の一端部には、長穴25が上下方向に穿設されている。
【0033】
前記フィルター19は、枠体16の段部21と係合可能な大きさを有した矩形状の透明な板材で形成されており、該板材の一表面には、図4に示す如く、絵柄パネル18の一種類の絵柄のみを表示する表示部Eを形成するとともに、絵柄パネル18の残りの二種類の絵柄を隠蔽して非表示にする非表示部Hを形成する不透過性の線状のマスキングM1,M2,Mi…Mnが複数設けられている。換言すれば、マスキングM1,M2,Mi…Mnは、非表示部Hである。
【0034】
絵柄パネル18の第一絵柄A、第二絵柄B、及び第三絵柄C、及びフィルター19のマスキングM1,M2,Mi…Mnについてさらに詳しく説明すると、第一絵柄A、第二絵柄B、及び第三絵柄Cのそれぞれは、所定の間隔を有して等幅の線状帯A1,A2,Ai…,An、B1,B2,Bi…,Bn、C1,C2,Ci…,Cnに分割され、その分割された各線状帯A1,A2,Ai…,An、B1,B2,Bi…,Bn、C1,C2,Ci…,Cnの分割順を守り、且つ各線状帯A1,A2,Ai…,An、B1,B2,Bi…,Bn、C1,C2,Ci…,Cnの絵柄の順番を守った状態で、各線状帯同士が隣接するように透明な板材上に配列されて印刷されている。ここで、絵柄を分割する際の所定の間隔とは、二本の線状帯の合計幅と略同等な間隔をいう。つまり、第一絵柄A、第二絵柄B、及び第三絵柄Cそれぞれの分割した位置が対応する線状帯の各一本づつA1,B1,C1,A2,B2,C2,Ai,Bi,Ci,…An,Bn,Cnで一組(三本一組)の群をなし、この各線状帯の群が分割順を守るように隣接させて配置している。
【0035】
さらに、各絵柄A,B,Cを立体的な絵柄で表示するために、各絵柄A,B,Cの線状帯A1,B1,C1,A2,B2,C2,Ai,Bi,Ci,…An,Bn,Cnの各々は、該線状帯の幅方向を更に二分割するように、左目用と右目用の一対の視差絵柄AL1,AR1,BL1,BR1,CL1,CR1,AL2,AR2,BL2,BR2,CL2,CR2,ALi,ARi,BLi,BRi,CLi,CRi,…ALn,ARn,BLn,BRn,CLn,CRnが並列配置されて構成されている。つまり、三種類の絵柄(第一絵柄A、第二絵柄B、及び第三絵柄C)の各々は、二つの視差絵柄から構成されている。
【0036】
また、前記複数のマスキングM1、M2、Mi…Mnは、三本一組をなす線状帯A1,B1,C1,A2,B2,C2,Ai,Bi,Ci,…An,Bn,Cnの群のそれぞれの二本の線状帯B1,C1,B2,C2,Bi,Ci,…Bn,Cnを隠蔽する非表示部Hを形成すべく、フィルター19の一表面に、絵柄パネル18に施された絵柄の線状帯A1,B1,C1,A2,B2,C2,Ai,Bi,Ci,…An,Bn,Cnの二本分の合計幅と略同等の幅で、且つ絵柄パネル18の縦方向の長さと略同等の長さに設定されるとともに、一本の線状帯A1,A2,Ai,…Anの幅と略同等の間隔を有して並列に配置されている。つまり、フィルター19の一表面には、複数のマスキングM1,M2,Mi…Mnによってストライプ状をなす複数の非表示部Hが形成されるとともに、該マスキングM1,M2,Mi…Mn間に表示部Eが形成されている。
【0037】
図2にもどり、前記モータ20は、回転軸を任意の回転角で停止することができるステッピングモータが採用されており、回転軸の先端に該回転軸の軸心に対して偏心した偏心軸26が設けられている。
【0038】
上記構成の装飾用絵柄表示体6は、枠体16の段部21に保護パネル17およびフィルター19が固定されるとともに、前記絵柄パネル18のガイドローラ24が、ガイドレール23の溝内に移動自在に嵌め入れけられ、モータ20の偏心軸26が、絵柄パネル18の長穴25に挿入されて組み立てられている。
【0039】
この様に組み立てられた装飾用絵柄表示体6は、三種類の絵柄A,B,Cのうち二種類の絵柄B,Cがフィルター19のマスキングM1,M2,Mi…Mnによって隠蔽された状態、すなわち絵柄パネル18が基本姿勢をなし、一種類の絵柄Aの絵柄のみを視認することができる。また、絵柄Aが視差絵柄AL1,AR1,AL2,AR2,ALi,ARi…ALn,ARnによって構成されているので、遊技者は、絵柄Aを立体的に視認することができる。さらに、絵柄パネル18の一本に線状帯の幅に対応して絵柄パネル18が絵柄の横方向に変移するように、モータ20を所定角度回転させれば、基本姿勢の絵柄パネル18が、偏心軸26の回転により変移し、複数のマスキングM1,M2,Mi…Mnによって表示部Eで見えていた絵柄Aの線状帯A1,A2,Ai…Anが隠されるとともに、複数のマスキングM1,M2,Mi…Mnによって隠れていた絵柄B,Cの一方の絵柄Bが見える変更姿勢をなす。さらにモータ20を絵柄パネル18の一本に線状帯の幅に対応するように所定角度回転させれば、偏心軸26の回転によって変更姿勢(この工程における基本姿勢)の絵柄パネル18が絵柄の横方向に変移し、複数のマスキングM1,M2,Mi…Mnによって隠れていた絵柄A,Cの他方の絵柄Cが見え、先に見えていた絵柄Bが隠れた変更姿勢となる。つまり、絵柄パネル18の変更姿勢は、表示部Eで表示する絵柄の変更を行う絵柄パネル18の次の変移における基本姿勢となる。
【0040】
以上の構成からなるスロットマシンは、絵柄パネル18に予め二種類以上(本実施形態においては三種類)の絵柄A,B,Cが形成されるとともに、該絵柄パネル18(絵柄形成体)を基本姿勢と、変更姿勢との間で変移させるだけで、所望する絵柄を表示部Eで遊技者に対して視認可能に表示することができるので、扉体5から装飾用絵柄表示体6を取り外すことなく、絵柄パネル18を変移させることで、表示部Eで表示する絵柄A,B,Cを容易に変更することができる。
【0041】
また、線状帯A1,A2,Ai…An,B1,B2,Bi…Bn,C1,C2,Ci…Cnのそれぞれが、一対の視差絵柄AL1,AR1,BL1,BR1,CL1,CR1,AL2,AR2,BL2,BR2,CL2,CR2,ALi,ARi,BLi,BRi,CLi,CRi,…ALn,ARn,BLn,BRn,CLn,CRnで構成されているので、各絵柄A,B,Cを立体的に表示することができ、絵柄の表示態様を多くすることができる。
【0042】
尚、本実施形態にかかる装飾用絵柄表示体6は、保護パネル17を備えているが、フィルター19自身に厚手の板材を用いて強度を出すことができれば、必ずしも保護パネル17を必要とするものではない。
【0043】
また、装飾用絵柄表示体6から得られる絵柄(絵柄パネル18に施された絵柄)は、絵に限定されるものではなく、遊技機の型式、名称、遊技者の興味を引く言葉、文言などを表現する文字や写真等であってもよい。さらに、該装飾用絵柄表示体6で変更することのできる絵柄の種類は、三種類に限定されるものではなく、マスキングM1,M2,Mi…Mnの幅と各絵柄の線状帯の幅を変更させれば絵柄の種類の数は、変更可能である。このとき、フィルター19を透過した絵柄が歪んだり、不明瞭でなければよい。
【0044】
そして、絵柄パネル18を変移させる変移手段は、モータ20に限定されるものではなく、シリンダーなどのアクチュエータであってもよい。ようするに、絵柄パネル18の変移を微小に制御できるものであればよい。
【0045】
さらに、装飾用絵柄表示体6は、小型化を図って使用することも可能であり、図柄表示部3の上方や、両側等に設けてもよい。
【0046】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる遊技機(スロットマシン)について説明する。なお、上記第一の実施形態と同一構成については、同一名称、及び同一符号を付すとともに説明を割愛し、本発明の特徴部分である装飾用絵柄表示体についてのみ説明する。
【0047】
かかる装飾用絵柄表示体6は、図5に示す如く、開口からなる表示部Eを形成し、正面扉2の扉体5(図1)の前面に取付けられる枠体50と、該枠体50に嵌め入れられ、枠体50内部を保護する透明な板材からなる保護プレート51と、前記枠体50に幅方向に間隔を有して取付けられる一対のフレーム52と、軸心を正面扉2の横方向に位置させるとともに、枠体50の上下方向で略平行をなすように、前記フレーム52に両端が枢着された棒状をなす複数の絵柄形成体である回転体53とで構成されている。
【0048】
前記枠体50は、正面視略矩形状の開口からなる表示部Eを形成している。かかる枠体50は、遊技者と対向する前面側の周端縁に、該枠体50の内側に向けて延出し、前記保護プレート51の周端部を当接させて支持する当接支持部54が形成されるとともに、筐体1側の上下の縁部には、外部に向けて延出し、正面扉2の扉体5の前面に形成された前記穴に嵌入される係合爪22が形成されている。なお、枠体50の短手方向(上下方向)における上下内部には、絵柄形成体の絵柄の表示を鮮明にすべく、前記絵柄を照明する冷陰極放電管(図示しない)が、軸心を枠体50の長手方向に向けて配置されている。
【0049】
前記保護プレート51は、上述の如く、透明な板材であり、前記枠体50内に嵌め入れ可能、且つ前記当接支持部54に当接可能となるなように、正面視略矩形状に形状設定されている。
【0050】
前記一対のフレーム52は、帯状の板材で構成されており、長手方向の両端部には、前記枠体50に該フレーム52を取り付ける取付片55が突設され、これによって、前記枠体50の長手方向の両端で、起立状態で取付けることができるようになっている。すなわち、一対のフレーム52は、枠体50内で互いに対向するように前記枠体50に取付け可能に形状設定されている。このように対向配置される一対のフレーム52のそれぞれには、前記複数の回転体53の両端を枢支し得るよう長手方向に所定間隔を有して複数の貫通穴56が穿設されている。
【0051】
前記複数の回転体53のそれぞれは、断面略正三角形状の棒体からなる三角柱本体57と、該三角柱本体57と軸心を一致させた状態で、該三角柱本体57の両端部に延設された円柱状の支持軸58とで構成されており、該支持軸58をフレーム52の貫通穴56に挿通することで、軸周りに回転可能となるように構成されている。また、各三角柱本体57の一方の支持軸58には、同心で歯車59が設けられており、複数の三角柱本体57の支持軸58をフレーム52の貫通穴56に挿通させた状態で、隣接する回転体53の歯車59,59…同士が噛合するようになっている。また、フレーム52に形成された複数の貫通穴56,56…のうち、フレーム52の長手方向の略中央位置に位置する貫通穴56に挿通される一本の回転体53の他端部の支持軸58の先端部には、外周面に滑り止めの施された円板状の調整ツマミ60が、支持軸58に対して周り止めされた状態で取付けられている。該調整ツマミ60は、扉体5に形成された正面視略矩形状の開口を介して操作し得るように配置されている。
【0052】
前記複数の回転体53(三角柱本体57)のそれぞれにおける外周面を形成する平面状の三面(以下、任意の一面を第一面X1,X2,Xi…Xn、該第一面X1,X2,Xi…Xnを起立状態にした際に上方側に位置して第一面X1,X2,Xi…Xnと隣接する面を第二面Y1,Y2,Yi…Yn、下方側に位置する面を第三面Z1,Z2,Zi…Znという)のそれぞれには、三種類の絵柄(図3に示す三種類の絵柄であって、以下、三種類の絵柄のうち一つを第一絵柄A、残りのうち一方の絵柄を第二絵柄B、他方の絵柄を第三絵柄Cという)のそれぞれを分割した種類の異なる分割絵柄A1,A2,Ai…An、B1,B2,Bi…Bn、C1,C2,Ci…Cnが形成されている。具体的には、各三角柱本体57の第一面X1,X2,Xi…Xnのそれぞれには、第一絵柄Aの分割絵柄A1,A2,Ai…Anが形成されるとともに、上下に並列した複数の三角柱本体57の一本おきの三角柱本体57の第二面Y1,Yi、及び残りの三角柱本体57の第三面Z2のそれぞれに第二絵柄Bの分割絵柄B1,B2,Bi…Bnが形成され、該第一絵柄A、及び第二絵柄Bの分割絵柄A1,A2,Ai…An、B1,B2,Bi…Bnの形成されていない三角柱本体57の第二面Y2、及び第三面Z1,Ziに第三絵柄Cの分割絵柄C1,C2,Ci…Cnが形成されている。
【0053】
これにより、複数の三角柱本体57が、各第一面X1,X2,Xi…Xnを表示部Eに位置させた基本姿勢となった際に、第一絵柄Aの分割絵柄A1,A2,Ai…Anが表示部Eに配置されて完全な第一絵柄A「TAKASAGO」(図3(A))が形成され、各第二面Y1,Y2,Yi…Yn、及び第三面Z1,Z2,Zi…Znに形成された分割絵柄B1,B2,Bi…Bn,C1,C2,Ci…Cnが扉体5と対向して隠蔽、すなわち、非表示部Hに位置するようになっている。
【0054】
また、このように構成された装飾用絵柄表示体6は、正面扉2を開き、扉体5の開口を介して調整ツマミ60を軸周りに回転させることで、基本姿勢の複数の三角柱本体57のそれぞれに歯車59を介して回転が伝達され、各三角柱本体57が軸周りに回転変移し、三角柱本体57の第二面Y1,Y2,Yi…Yn、及び第三面Z1,Z2,Zi…Znに形成された第二絵柄Bの分割絵柄B1,B2,Bi…Bn、或いは第三絵柄Cの分割絵柄C1,C2,Ci…Cnが表示部Eに位置し、完全な第二絵柄B「TAKASAGO7」(図3(B))、或いは図3(A)の「TAKASAGO」に対して色違いの完全な第三絵柄C「TAKASAGO」(図3(C))を遊技者から視認できるようになるとともに、基本姿勢で表示されていた「TAKASAGO」(図3(A))、及び第二絵柄B「TAKASAGO7」(図3(B))、或いは図3(A)の「TAKASAGO」に対して色違いの完全な第三絵柄C「TAKASAGO」(図3(C))の何れか一方の分割絵柄A1,A2,Ai…An,B1,B2,Bi…Bn,C1,C2,Ci…Cnが扉体5と対向して隠蔽、すなわち、非表示部Hに位置した変更姿勢をなすようになっている。
【0055】
以上の構成からなるスロットマシンは、扉体5を開いて調整ツマミ60を操作するだけで、回転体53(絵柄形成体)を基本姿勢と変更姿勢との間で変移させて、所望する絵柄A,B,Cを表示部Eで適宜変更して表示することができ、扉体5から装飾用絵柄表示体6を取り外すことなく、容易に絵柄を変更させることができる。
【0056】
したがって、事前にバージョンアップすることが判明している場合や、正面扉2(扉体5)の色変更等が予想される場合には、第二絵柄B及び第三絵柄Cに、スロットマシンのバージョンアップ後のデザインや、正面扉2の変更後の色に対応した絵柄を形成しておけばよい。
【0057】
尚、本実施形態において、回転体53を三角柱状の三角柱本体57で構成し、該三角柱本体57を回転可能に並列配置したが、回転体53は、複数の三角柱本体57で構成したものに限定されるものではなく、例えば、三角柱本体57に代えて円柱状のもの(円柱体)にすることも可能である。この場合、円柱体の外周面の半周毎に異なる絵柄の分割絵柄を形成しておけば、円柱体を180度回転させることで、表示部Eで表示する絵柄を変更することができる。この場合においても、他方の絵柄が扉体5側に位置した際には、該他方の絵柄は、非表示部Hに位置して隠蔽された状態となることは勿論である。
【0058】
また、本実施形態において、回転体53(三角柱本体57)を複数本設けたが、回転体53は、一本の三角柱、或いは多角柱や、円柱等を軸周りに回転可能に構成したものを採用することができる。一本の三角柱や、多角柱体を採用する場合には、三角柱や多角柱体の外周面を形成する平面状をなす複数の面のそれぞれに、種類の異なる完全な絵柄をそれぞれ形成すればよい。また、回転体53を円柱体で構成した場合には、外周面の半周毎に種類の異なる絵柄を形成しておけばよい。しかしながら、このように回転体53を一本で構成すると、表示部Eの大きさに対応した絵柄を形成する面が必要となるため、外周面を形成する角面の面積を広くする必要があり、回転体53の外径を太くしなければならず、装飾用絵柄表示体6の厚みを薄くする必要がある場合には、回転体53を複数本並設することが好ましい。
【0059】
さらに、本実施形態において、複数の回転体53のうちの一本に設けた調整ツマミ60を枠体50内に位置するように設けたが、該調整ツマミ60は、枠体50から外部に延出するように設けてもよい。このようにすれば、扉体5を開けることなく表示部Eの絵柄を変更することができる。
【0060】
また、本実施形態において、絵柄を変更すべく調整ツマミ60を設けたが、例えば、枠体50における調整ツマミ60に対応した部分に、貫通穴を穿設するとともに、調整ツマミ60に代えて係合部材を設け、前記貫通穴を介して鍵体を挿入して係合部材と鍵体とを係合させ、鍵体を回転させることで、回転体53を回転させるようにしてもよい。
【0061】
また、本実施形態において装飾用絵柄表示体6を操作部7の下方(装飾部)にのみ設けたが、装飾用絵柄表示体6は、操作部7の下方に設けたものに限定されるものではなく、遊技を阻害することのない場所(例えば、図柄表示部3の上方や両側など)であれば、適宜配置できることは勿論のことである。
【0062】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる遊技機(スロットマシン)について説明する。なお、上記第一の実施形態、及び第二の実施形態と同一構成については、同一名称、及び同一符号を付すとともに説明を割愛し、本発明の特徴部分である装飾用絵柄表示体についてのみ説明する。
【0063】
本実施形態のスロットマシンにかかる装飾用絵柄表示体6は、図6に示す如く、開口からなる表示部Eを形成し、前記正面扉2(図1)に取付けられる枠体70と、該枠体70に嵌め入れられ、枠体70内を保護する保護パネル71と、該枠体70の下端部に下端が蝶着されて傾動可能な絵柄形成体である絵柄パネル72と、傾動に伴う該絵柄パネル72の上端の移動を案内するガイドレール73と、蝶着された絵柄パネル72をスロットマシンの前後方向(装飾用絵柄表示体6の厚み方向)に傾動(回転)変移させるアクチュエータ74とを備えている。
【0064】
前記絵柄パネル72は、三種類の絵柄A,B,Cの夫々を縦方向に分割した横長な複数の線状帯(図示しない)を線状帯を絵柄順及び分割順を守って配列して印刷された基板75と、該基板75の線状帯の形成された面に透明な接着剤を介して貼着されたレンチキュラーレンズ76とで構成されている。なお、レンチキュラーレンズ76とは、基板75に貼着された際に外表面となる一方の面が均一な円弧面を形成するとともに、基板に貼着される他方の面が平面をなした略半円柱状の凸状レンズ(一般的には、かまぼこ型レンズという)を並列状態で連続配置し、隣接する凸部同士で、凹部を形成した断面形状をなしたシート状のレンズである。
【0065】
前記絵柄パネル72の上端近傍の両側端部には、ガイドローラ77が設けられている。前記レンチキュラーレンズ76は、絵柄パネル72に形成された線状帯の各々と該レンチキュラーレンズ76を構成する凹凸とが平行をなすように、前記基板75上に貼り合わされて、前記枠体70に対して所定角度で傾斜すると遊技者の視認する絵柄が変化するように構成されている。すなわち、絵柄パネル72は、遊技者に対して所望する絵柄Aが視認可能となる絵柄パネル72の基本姿勢と、基本姿勢で非表示状態である絵柄のうち何れか一方の絵柄B,Cが視認可能となる絵柄パネル72の変更姿勢との間で傾動変移することで、表示部Eで表示される絵柄A,B,Cを変更することができるように構成されている。
【0066】
ガイドレール73は、断面コの字形状に形成されており、絵柄パネル72のガイドローラ77の移動軌跡と対応して断面の凹部が位置するように枠体70の上端部から筐体1側に向けて延設されている。
【0067】
アクチュエータ74は、電動シリンダーで構成されており、ロッド78の先端が、絵柄パネル72の下部に枢着され、シリンダー本体79が、枠体70の下部に設けられたブラケット80に枢着されている。
【0068】
したがって、絵柄パネル72を所定角度で傾斜させるように、電動シリンダー74のロッド78を伸び縮みさせれば、遊技者が視認する絵柄を変更することができる。
【0069】
なお、上記実施形態における装飾用絵柄表示体6の構成を採用した場合、絵柄パネル72の蝶着構成、ガイドローラ77の取り付け位置は勿論のこと、絵柄パネル72を回転(傾動)させる構成や、アクチュエータ74の種類は、正面扉2や筐体1等の内部構造に応じて種々変更可能である。
【0070】
また、前記複数の線状帯の各々は、ホログラム処理されたものであってもよい。この様に構成すれば、三種類の絵柄A,B,Cの夫々を立体映像として得ることができる。
【0071】
また、複数の線状帯のそれぞれは、ホログラム処理に代えて、第二の実施形態と同様に一対の視差絵柄(右目視認用絵柄と左目視認用絵柄)で構成してもよい。この場合、複数の線状帯は、三種類の絵柄A,B,Cを絵柄に対して枠体70の横方向(正面扉2の幅方向)に等幅で分割した状態にし、レンチキュラーレンズ76を、線状帯の各々と該レンチキュラーレンズ76の凹凸が平行をなすように、前記三種類の絵柄A,B,C上に張り合わせ、且つ絵柄パネル72を左右(幅方向の)両端を前後に変移(絵柄パネル72が傾動)可能に構成すれば、三種類の絵柄A,B,Cの夫々を立体的に表示することができるとともに、表示部Eで表示する絵柄A,B,Cを容易に変更することが出来る。
【0072】
また、絵柄パネル72に強度が有れば、必ずしもガイドローラ77及びガイドレール73は、必要とされない。つまり、円滑に絵柄パネル72が捻れることなく、円滑に回転できればよい。
【0073】
なお、本発明の遊技機は、上記第一乃至三の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0074】
遊技機に設けられる他の装飾用絵柄表示体6としては、図7に示す如く、表示部E(開口)を形成し、正面扉2に取付けられる枠体90と、該枠体90内の上下に回転軸を枠体90の幅方向に位置させて設けられた軸周りに回転可能な一対のローラ91,91と、該一対のローラ91,91に掛け渡され、外周面に二種類の絵柄A,Bが周方向に整列して形成された絵柄形成体である絵柄無端ベルト92とで構成されたものを採用することもできる。
【0075】
このようにすることで、絵柄無端ベルト92に形成された二種類の絵柄A,Bの何れか一種類の絵柄Aを表示部Eに位置させて表示することができるとともに、他方の絵柄Bを扉体5側(非表示部H)に位置させて隠蔽することができる。また、ローラ91を回転させることで絵柄無端ベルト92が回転し、非表示部Hに位置していた他方の絵柄Bが表示部Eに向けて移動するとともに、表示部Eに位置していた一方の絵柄Aが非表示部Hに向けて移動して隠蔽される。すなわち、絵柄無端ベルト92は、二種類の絵柄A,Bにうち一方の絵柄Aが表示部Eに位置して視認可能な基本姿勢と、該基本姿勢で非表示部Hに位置した他方の絵柄Bが表示部Eに位置する変更姿勢との間で、周方向に回転変移するように構成されている。したがって、装飾用絵柄表示体6を取り外すことなく、遊技者が視認する絵柄を、スロットマシン(遊技機)のデザインや色変更に対応したものに容易に変更することができる。
【0076】
さらに、装飾用絵柄表示体6は、図8に示す如く、表示部E(開口)を形成し、正面扉2に取付けられる枠体90と、該枠体90内の上下に回転軸を枠体90の幅方向に位置させて設けられた軸周りに回転可能な一対のローラ91,91と、該一対のローラ91,91に長手方向の両端部分が巻き付けられるとともに、長手方向に二種類以上の絵柄A,B,C…が整列して形成された絵柄形成体である帯状の絵柄帯体95とで構成されたものを採用することができる。
【0077】
このようにすることで、何れか一方のローラ91を回転させれば、帯状の絵柄帯体95が長手方向に移動(変移)して、表示部Eに位置していた絵柄Aの形成されたいた部分がローラ91に巻きつけられ非表示状態(非表示部Hに位置すること)となる一方、ローラ91に巻き付けられていた部分に形成された他の絵柄A,B,C…が、表示部Eに対応して配置される。すなわち、絵柄帯体95は、ローラ91の回転により、該絵柄帯体95に形成された二種類以上の絵柄A,B,C…のうち何れかが表示部Eに対応して配置されて視認可能な基本姿勢と、該基本姿勢でローラ91に巻き付けられて隠蔽されていた他の絵柄B,C…のうち何れかが表示部Eに位置する変更姿勢との間で、長手方向に変移するように構成されている。したがって、装飾用絵柄表示体6を取り外すことなく、遊技者が視認する絵柄を、スロットマシン(遊技機)のデザインや色変更に対応したものに容易に変更することができる。
【0078】
上記第一乃至第三の実施形態においてスロットマシンを一例として説明したが、遊技機は、スロットマシンに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機であっても勿論よい。
【0079】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る遊技機は、前記装飾用絵柄表示体が、少なくとも二種類以上の絵柄が形成された絵柄形成体を備え、該絵柄形成体が、所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する基本姿勢と、該基本姿勢で表示状態の絵柄を非表示にするとともに、基本姿勢で非表示の他の絵柄のうち所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する変更姿勢との間で変移可能に設けられているので、二種類以上の絵柄が形成された絵柄形成体を基本姿勢と変更姿勢との間で変移させるだけで、該二種類以上の絵柄のうち所望する絵柄を遊技者に対して視認可能に表示することができる。これにより、装飾用絵柄表示体を取り外すといった煩雑な作業を行うことなく、遊技機を装飾する前記装飾用絵柄表示体の絵柄を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるスロットマシンの外観斜視図を示す。
【図2】第一の実施形態にかかる装飾用絵柄表示体の一部断面を含む斜視図を示す。
【図3】第一の実施形態(第二の実施形態、及び第三の実施形態)にかかる装飾用絵柄表示体の表示部に表示される絵柄を示す。
【図4】第一の実施形態にかかる図柄パネル及びフィルターの部分拡大断面図を示す。
【図5】本発明の第二の実施形態にかかるスロットマシンの装飾用絵柄表示体の分解斜視図を示す。
【図6】第三の実施形態にかかるスロットマシンの装飾用絵柄表示体の断面側面図を示す。
【図7】他の形態にかかる装飾用絵柄表示体の断面側面図を示す。
【図8】別の形態にかかる装飾用絵柄表示体の断面側面図を示す。
【符号の説明】
1…筐体、2…正面扉、3…図柄表示部、4…リール、5…扉体、6…装飾用絵柄表示体、7…操作部、8…リール表示窓、9…メダル投入口、10…BETボタン、11…MAX・BETボタン、12…ストップボタン、13…レバー、14…精算ボタン、15…メダル払出口、16…枠体、17…保護パネル、18…絵柄パネル(絵柄形成体)、19…フィルター、20…モータ、21…段部、22…係合爪、23…ガイドレール、24…ガイドローラ、25…長穴、26…偏心軸、50…枠体、51…保護プレート、52…フレーム、53…回転体(絵柄形成体)、54…当接支持部、55…取付片、56…貫通穴、57…三角柱本体、58…支持軸、59…歯車、60…調整ツマミ、70…枠体、71…    保護パネル、72…絵柄パネル(絵柄形成体)、73…ガイドレール、74…アクチュエータ(電動シリンダー)、75…基板、76…レンチキュラーレンズ、77…ガイドローラ、78…ロッド、79…シリンダー本体、80…ブラケット、90…枠体、91…ローラ、92…絵柄無端ベルト(絵柄形成体)、95…絵柄帯体(絵柄形成体)、E…表示部、、H…非表示部、L…停止ライン、A…第一絵柄、B…第二絵柄、C…第三絵柄、A1,A2,Ai,An、B1,B2,Bi,Bn、C1,C2,Ci,Cn…線状帯(分割絵柄)、M1,M2,Mi,Mn…マスキング、X1,X2,Xi,Xn…第一面、Y1,Y2,Yi,Yn…第二面、Z1,Z2,Zi,Zn…第三面

Claims (8)

  1. 遊技者と対面する正面に、装飾用の絵柄を表示する装飾用絵柄表示体を備えた遊技機において、前記装飾用絵柄表示体は、少なくとも二種類以上の絵柄が形成された絵柄形成体を備え、該絵柄形成体は、前記二種類以上の絵柄のうち、所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する基本姿勢と、該基本姿勢で表示状態の絵柄を非表示にするとともに、基本姿勢で非表示の他の絵柄のうち所望する少なくとも一種類の絵柄を視認可能に表示する変更姿勢との間で、変移可能に設けられてなることを特徴とする遊技機。
  2. 前記装飾用絵柄表示体は、少なくとも前記基本姿勢及び変更姿勢となった絵柄形成体の二種類以上の絵柄のうち、所望する何れか一種類の絵柄が配置されて該絵柄が視認可能となる表示部と、他の絵柄が隠蔽されて該絵柄が非表示となる非表示部とを備え、しかも、前記絵柄形成体が前記二種類以上の絵柄のそれぞれを表示部に対応させて配置すべく変移可能に構成されてなる請求項1記載の遊技機。
  3. 前記装飾用絵柄表示体は、前記二種類以上の絵柄のうち所望する絵柄のみを視認可能とすべく、前記表示部、及び非表示部が形成された板状のフィルターを備えるとともに、前記絵柄形成体は、前記二種類以上の絵柄の各々が細分化して形成されて、前記フィルターに対して対向配置される板状の絵柄パネルで構成され、前記絵柄パネル及びフィルターを面方向に相対変移させることで、前記二種類以上の絵柄のうち所望する何れか一種類の絵柄を、前記表示部を介して視認可能に構成されてなる請求項2記載の遊技機。
  4. 前記絵柄パネルは、前記二種類以上の絵柄をそれぞれ等幅で分割してなる複数の線状帯が、絵柄順及び分割順を規則的に保って隣接するように基板の一表面に配列されてなり、前記フィルターは、絵柄の種類数より一つ少ない数に一本の前記線状帯の幅を乗じた幅の有する非透過性の複数のマスキングが、一本の前記線状帯の幅と同等の幅に対応した間隔を有して透明基板に配列されて前記非表示部を形成するとともに、該複数のマスキング間に前記表示部を形成し、絵柄パネル及びフィルターが前記線状帯の幅方向に相対変移することで、前記複数の線状帯のそれぞれが表示部に対応して配置されるように構成されてなる請求項3記載の遊技機。
  5. 前記線状帯のそれぞれは、一対の視差絵柄が該線状帯の幅方向に並列配置されてなる請求項4記載の遊技機。
  6. 前記絵柄形成体は、軸心周りに回転可能な棒状の回転体からなり、該回転体の外周面に、前記二種類以上の絵柄が周方向に形成され、該回転体を軸周りに回転させることで、所望する少なくとも一種類の絵柄が前記表示部に対応して配置されるように構成されてなる請求項2記載の遊技機。
  7. 前記回転体は、断面多角形をなす多角柱体からなり、外周面を形成する複数の面に前記二種類以上の絵柄のそれぞれが形成されてなる請求項6記載の遊技機。
  8. 前記回転体は、断面三角形状の三角柱体からなるとともに、該三角柱体が軸心同士を略平行をなすように複数設けられ、しかも、複数の三角柱体のそれぞれの外周面を形成する各面には、前記絵柄を分割した分割絵柄が形成されてなる請求項6又は7記載の遊技機。
JP2002181199A 2002-06-21 2002-06-21 遊技機 Pending JP2004024303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002181199A JP2004024303A (ja) 2002-06-21 2002-06-21 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002181199A JP2004024303A (ja) 2002-06-21 2002-06-21 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004024303A true JP2004024303A (ja) 2004-01-29

Family

ID=31178092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002181199A Pending JP2004024303A (ja) 2002-06-21 2002-06-21 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004024303A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011000217A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011019574A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Daito Giken:Kk 遊技台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011000217A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011019574A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Daito Giken:Kk 遊技台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4350053B2 (ja) 遊技機の表示装置
JP4769208B2 (ja) 遊技台
JP4417924B2 (ja) 遊技台
JP2008099945A (ja) 遊技台
JP2008119150A (ja) 遊技台
JP2008212484A (ja) 遊技機
JP2006288761A (ja) 遊技台及び画像表示ユニット
JPH11114130A (ja) スロットマシン
JP2005087489A (ja) スロットマシン
JP4505726B2 (ja) 遊技機
JP2004024303A (ja) 遊技機
JP4411914B2 (ja) 遊戯機用液晶表示装置
JP4755720B2 (ja) 遊技機
JP2020037042A (ja) 遊技機
JP2001340517A (ja) 遊技機
JP6652167B2 (ja) 遊技機
JP4439214B2 (ja) スロットマシン
JP2017000779A5 (ja)
JP2008148821A (ja) 遊技台
JP2004275567A (ja) スロットマシン
JP2010167122A (ja) 遊技機
JP2005296397A (ja) 遊技機
JP2002331069A (ja) 遊技機
JP2004344421A (ja) 遊技機
JP6303166B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080523

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080926