JP2004023897A - 電気接続箱 - Google Patents
電気接続箱 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004023897A JP2004023897A JP2002175715A JP2002175715A JP2004023897A JP 2004023897 A JP2004023897 A JP 2004023897A JP 2002175715 A JP2002175715 A JP 2002175715A JP 2002175715 A JP2002175715 A JP 2002175715A JP 2004023897 A JP2004023897 A JP 2004023897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- guide frame
- wire guide
- hole
- wire bundle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】電気接続箱から突設する電線ガイド枠内に、径の異なる電線束をガタつきなく固定バンドで締結する。
【解決手段】電気接続箱のケース本体の側壁に電線引出口を設け、該電線引出口の周縁より上壁と両側壁とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠を設け、上記電線ガイド枠の上壁に貫通穴を設け、該貫通穴の電線挿通方向の対向縁に沿って階段状に連続させた段状切欠を設け、固定バンドを、上記一方の側壁の下端を通して電線ガイド枠内の電線束に巻きつけた後に、該電線束の径に応じて上記段状切欠の所要の段部を通して上記側壁外方に引き出し、該固定バンドの係止部に締め付け固定している。
【選択図】 図1
【解決手段】電気接続箱のケース本体の側壁に電線引出口を設け、該電線引出口の周縁より上壁と両側壁とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠を設け、上記電線ガイド枠の上壁に貫通穴を設け、該貫通穴の電線挿通方向の対向縁に沿って階段状に連続させた段状切欠を設け、固定バンドを、上記一方の側壁の下端を通して電線ガイド枠内の電線束に巻きつけた後に、該電線束の径に応じて上記段状切欠の所要の段部を通して上記側壁外方に引き出し、該固定バンドの係止部に締め付け固定している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、電気接続箱に関し、詳しくは、電気接続箱内から引き出される内部電線束を電気接続箱より突設した電線ガイド枠にガタつきなく固定するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気接続箱内に収容した電線を外部に引き出すものとして、図7(A)に示すような電線ガイド枠1を備えた電気接続箱2が一般に使用されている。電線挿通部1は断面コ形状としており、下端部の所要位置に切欠を設けてバンド固定部1aとしている。電気接続箱2より外部に引き出される電線束Wはバンド固定部1aを通して電線ガイド枠1の外周に巻き付け固定する固定バンド3により、電線ガイド枠1内に収容固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記電線束Wの径が電線ガイド枠1に丁度嵌合する大きさの場合、固定バンド3により電線束Wをガタつきなく収容保持する事が出来る。しかしながら、図7(B)に示すように、電線束Wの径が小さい場合は、電線ガイド枠1内で隙間が生じるうえ、固定バンド3で絞っても電線束Wの外周に固定バンド3が確実に接触できず、電線束Wが電線ガイド枠1内で位置ずれし、ガタつきが生じる問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、電線束の径に応じて電線ガイド枠内に固定バンドで電線束を位置決め固定した状態で締結できるようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、電気接続箱のケース本体の側壁に電線引出口を設け、該電線引出口の周縁より上壁と両側壁とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠を設け、
上記電線ガイド枠の上壁に貫通穴を設け、該貫通穴の電線挿通方向の対向縁に沿って階段状に連続させた段状切欠を設け、
固定バンドを、上記一方の側壁の下端を通して電線ガイド枠内の電線束に巻きつけた後に、該電線束の径に応じて上記段状切欠の所要の段部を通して上記側壁外方に引き出し、該固定バンドの係止部に締め付け固定していることを特徴とする電気接続箱を提供している。
【0006】
上記構成とすると、電線束の径が電線ガイド枠の全幅に比して小さい場合でも、固定バンドを上記貫通穴に通すことにより、電線ガイド枠の一部にのみ固定バンドを巻きつけることができるため、電線束の外径に固定バンドを接触させて確実にガタつきなく巻き付け固定することができる。また、電線束の径が電線ガイド枠の幅と同程度に大きい場合は、電線ガイド枠の外周に固定バンドを巻きつけることによって電線束を位置ずれしないように固定することができる。
【0007】
上記貫通穴の両側の段状切欠は非対称とし、貫通穴の中心位置からの切欠深さを変えていることが好ましい。
上記構成とすると、電線束の径に応じた精度のよい対応を行うことができ、より一層電線束を電線ガイド枠内にガタつきなく収容保持することができる。
【0008】
また、上記電線ガイド枠の側壁の下端には上記貫通穴と対応する位置に固定バント取付凹部を設けている。該構成とすると、固定バンドが側壁の下端より外れることが防止出来る。
【0009】
さらに、上記固定バント取付凹部に、上記段状切欠の段差位置と対応する位置に位置ずれ防止突起を形成してもよい。
これにより、固定バンドを電線束の挿通方向と直交方向に位置ずれ無く取り付けることができる。
なお、上記位置ずれ防止突起を設ける代わりに、上記電線ガイド枠の左右側壁の下端に沿って、上記貫通穴の段状切欠と対応する段状切欠を設けてもよい。
【0010】
上記電気接続箱は、電線ガイド枠を設けたケース本体の下部にロアカバーを組みつけると共に上部にアッパーカバーを取り付ける構成であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示す。
電気接続箱のケース本体10の側壁に電線引出口10aを設け、該電線引出口10aの周縁より上壁12と両側壁13とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠11を設けている。
【0012】
電線ガイド枠11は、図2(A)に示すように、上壁12に略矩形状の貫通穴15を穿設している。この貫通穴15の左右側縁18、19にそれぞれ階段状の連続切欠を形成しており、具体的には、左側縁18に3つの深さが異なる段部18a〜18cを階段状に形成し、右側縁19にも3つの段部19a〜19cを形成している。上記各段部18a〜18c、19a〜19cは側壁13と平行とし、かつ、後述する固定バンド25の幅より大としている。
【0013】
また、上記段部18a〜18c、段部19a〜19cは、貫通穴15の中心軸線Lからの寸法を相違させている。これにより、各段部から側壁20までの寸法w1〜w6を全て相違させている。
【0014】
電線ガイド枠11の左右側壁13の下端には、貫通穴15の位置に対応させて浅く長い固定バント取付凹部20を形成している。また、該固定バント取付凹部20に上記貫通穴15の段部18a〜18c、19a〜19cの段差位置と対応した位置に防止突起21を突設している。
【0015】
電線ガイド枠11に挿通する電線束W/Hを電線ガイド枠11に固定する固定バンド25は汎用品からなり、図3に示すように、本体部25aからバンド部25bが延出し、該バンド部25bを先端より本体部25aに設けた貫通穴25cに通し、該貫通穴25c内に突出させた係止片(図示せず)をバンド部25bに連続的に設けた係止溝25dに係止する構成である。
【0016】
上記構成とした電線ガイド枠11に電気接続箱のケース本体より引き出す電線束W/Hを通して、固定バンド25で固定する際、該電線束W/Hの径が電線ガイド枠11の上壁12の幅と同程度である場合は、図4(A)に示すように、電線ガイド枠11の外周に固定バンド25を巻きつけている。即ち、上壁12の全幅を利用し、電線束W/Hを確実に位置ずれなく固定している。
【0017】
一方、電線束W/Hの径が小さい場合は、多様な幅w1〜w6をもつ複数の段部18a〜18c、19a〜19cの中から電線束W/Hの径に適した段部を選択している。図1および図4(B)に示すように、その最適段部が段部18bである場合、固定バンド25を一方の側壁13の下端から電線ガイド枠11内にバンド部を挿入し、電線束W/Hに巻き付けた後に段部18bにバンド部25bが当たるように貫通穴15を通し外部に引きだし、該バンド部25bを本体部25aで締め付けている。
なお、固定バンド25を電線束に巻き付けて、段部18bを通して締め付ければよく、固定バンド25の取付方は上記方法に限定されない。
【0018】
これにより、固定バンド25の電線束W/Hへの接触面が増え、強く確実に巻きつけることができるため、電線ガイド枠11内での電線束W/Hのガタつきや位置ずれを防止することができる。
【0019】
図5(A)(B)および図6に第2実施形態を示し、電線ガイド枠11の上壁12に設ける貫通穴15’は、上壁12の幅方向中心より一方側に片寄らせて設けていると共に、その左右両縁にそれぞれ2つの段部18a’と18b’、19a’と19b’を設けている。これらの段部18a’、18b’,19a’、19b’は第1実施形態と同様に貫通穴15’の中心Lからの寸法をそれぞれ異ならせている。
【0020】
また、側壁13の下端には、上記段部18a’、18b’,19a’、19b’と対応する位置に、切り込み深さを異ならせた段状のバンド固定用凹部20a’〜20d’を設けている。
【0021】
上記構成とすると、固定バンド25は対応する段部18b’とバンド固定用凹部20b’を通って電線束W/Hに巻き付けて締結され、固定バンド25は電線束W/Hの挿通方向と直交方向に保持できる。よって、固定バンド25が電線ガイド枠11に対して斜め方向に位置ずれして、電線束W/Hへの締結が緩むのを防止できる。
【0022】
なお、貫通穴15’の段差の順序は、大きく切り込まれた段差18a’、19a’を電線引き出し側に設けてもよく、段差の順序は限定されない。
また、電線ガイド枠の上壁に貫通穴を複数個も設け、これら各貫通穴の両側に階段状の段差を設けてもよく、この場合には段差が増加することにより、電線束の径に対してより正確に対応させることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明では、電気接続箱より突設する電線ガイド枠に固定バンドを通す貫通穴を設け、かつ、該貫通穴の左右側縁に階段状の切欠を形成しているため、電線束の径に応じた段部に固定バンドを通して電線束に巻き付けることにより、径の異なる電線束をガタつき無く電線ガイド枠内に締結保持できる。
【0024】
さらに、電線ガイド枠の側壁の下端に固定バンド取付凹部や、位置ずれ防止突起を設けると、固定バンドを電線束の挿通方向に対して直交方向に保持でき、固定バンドが斜め方向等に位置ずれして締結が緩むことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電線ガイド枠を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図3】固定バンドを示す図面である。
【図4】(A)は大径の電線束を固定した状態を示す正面図、(B)は小径の電線束を固定した状態を示す正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図6】図5に示す電線ガイド枠に小径の電線束を固定した状態を示す斜視図である。
【図7】(A)(B)は従来例の図である。
【符号の説明】
W/H 電線束
10 電気接続箱のケース本体
11 電線ガイド枠
12 上壁
13 側壁
15 貫通穴
18、19 側縁
18a〜18c、19a〜19c 段部
20 固定バンド取付凹部
21 位置ずれ防止突起
25 固定バンド
【発明が属する技術分野】
本発明は、電気接続箱に関し、詳しくは、電気接続箱内から引き出される内部電線束を電気接続箱より突設した電線ガイド枠にガタつきなく固定するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気接続箱内に収容した電線を外部に引き出すものとして、図7(A)に示すような電線ガイド枠1を備えた電気接続箱2が一般に使用されている。電線挿通部1は断面コ形状としており、下端部の所要位置に切欠を設けてバンド固定部1aとしている。電気接続箱2より外部に引き出される電線束Wはバンド固定部1aを通して電線ガイド枠1の外周に巻き付け固定する固定バンド3により、電線ガイド枠1内に収容固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記電線束Wの径が電線ガイド枠1に丁度嵌合する大きさの場合、固定バンド3により電線束Wをガタつきなく収容保持する事が出来る。しかしながら、図7(B)に示すように、電線束Wの径が小さい場合は、電線ガイド枠1内で隙間が生じるうえ、固定バンド3で絞っても電線束Wの外周に固定バンド3が確実に接触できず、電線束Wが電線ガイド枠1内で位置ずれし、ガタつきが生じる問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、電線束の径に応じて電線ガイド枠内に固定バンドで電線束を位置決め固定した状態で締結できるようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、電気接続箱のケース本体の側壁に電線引出口を設け、該電線引出口の周縁より上壁と両側壁とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠を設け、
上記電線ガイド枠の上壁に貫通穴を設け、該貫通穴の電線挿通方向の対向縁に沿って階段状に連続させた段状切欠を設け、
固定バンドを、上記一方の側壁の下端を通して電線ガイド枠内の電線束に巻きつけた後に、該電線束の径に応じて上記段状切欠の所要の段部を通して上記側壁外方に引き出し、該固定バンドの係止部に締め付け固定していることを特徴とする電気接続箱を提供している。
【0006】
上記構成とすると、電線束の径が電線ガイド枠の全幅に比して小さい場合でも、固定バンドを上記貫通穴に通すことにより、電線ガイド枠の一部にのみ固定バンドを巻きつけることができるため、電線束の外径に固定バンドを接触させて確実にガタつきなく巻き付け固定することができる。また、電線束の径が電線ガイド枠の幅と同程度に大きい場合は、電線ガイド枠の外周に固定バンドを巻きつけることによって電線束を位置ずれしないように固定することができる。
【0007】
上記貫通穴の両側の段状切欠は非対称とし、貫通穴の中心位置からの切欠深さを変えていることが好ましい。
上記構成とすると、電線束の径に応じた精度のよい対応を行うことができ、より一層電線束を電線ガイド枠内にガタつきなく収容保持することができる。
【0008】
また、上記電線ガイド枠の側壁の下端には上記貫通穴と対応する位置に固定バント取付凹部を設けている。該構成とすると、固定バンドが側壁の下端より外れることが防止出来る。
【0009】
さらに、上記固定バント取付凹部に、上記段状切欠の段差位置と対応する位置に位置ずれ防止突起を形成してもよい。
これにより、固定バンドを電線束の挿通方向と直交方向に位置ずれ無く取り付けることができる。
なお、上記位置ずれ防止突起を設ける代わりに、上記電線ガイド枠の左右側壁の下端に沿って、上記貫通穴の段状切欠と対応する段状切欠を設けてもよい。
【0010】
上記電気接続箱は、電線ガイド枠を設けたケース本体の下部にロアカバーを組みつけると共に上部にアッパーカバーを取り付ける構成であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示す。
電気接続箱のケース本体10の側壁に電線引出口10aを設け、該電線引出口10aの周縁より上壁12と両側壁13とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠11を設けている。
【0012】
電線ガイド枠11は、図2(A)に示すように、上壁12に略矩形状の貫通穴15を穿設している。この貫通穴15の左右側縁18、19にそれぞれ階段状の連続切欠を形成しており、具体的には、左側縁18に3つの深さが異なる段部18a〜18cを階段状に形成し、右側縁19にも3つの段部19a〜19cを形成している。上記各段部18a〜18c、19a〜19cは側壁13と平行とし、かつ、後述する固定バンド25の幅より大としている。
【0013】
また、上記段部18a〜18c、段部19a〜19cは、貫通穴15の中心軸線Lからの寸法を相違させている。これにより、各段部から側壁20までの寸法w1〜w6を全て相違させている。
【0014】
電線ガイド枠11の左右側壁13の下端には、貫通穴15の位置に対応させて浅く長い固定バント取付凹部20を形成している。また、該固定バント取付凹部20に上記貫通穴15の段部18a〜18c、19a〜19cの段差位置と対応した位置に防止突起21を突設している。
【0015】
電線ガイド枠11に挿通する電線束W/Hを電線ガイド枠11に固定する固定バンド25は汎用品からなり、図3に示すように、本体部25aからバンド部25bが延出し、該バンド部25bを先端より本体部25aに設けた貫通穴25cに通し、該貫通穴25c内に突出させた係止片(図示せず)をバンド部25bに連続的に設けた係止溝25dに係止する構成である。
【0016】
上記構成とした電線ガイド枠11に電気接続箱のケース本体より引き出す電線束W/Hを通して、固定バンド25で固定する際、該電線束W/Hの径が電線ガイド枠11の上壁12の幅と同程度である場合は、図4(A)に示すように、電線ガイド枠11の外周に固定バンド25を巻きつけている。即ち、上壁12の全幅を利用し、電線束W/Hを確実に位置ずれなく固定している。
【0017】
一方、電線束W/Hの径が小さい場合は、多様な幅w1〜w6をもつ複数の段部18a〜18c、19a〜19cの中から電線束W/Hの径に適した段部を選択している。図1および図4(B)に示すように、その最適段部が段部18bである場合、固定バンド25を一方の側壁13の下端から電線ガイド枠11内にバンド部を挿入し、電線束W/Hに巻き付けた後に段部18bにバンド部25bが当たるように貫通穴15を通し外部に引きだし、該バンド部25bを本体部25aで締め付けている。
なお、固定バンド25を電線束に巻き付けて、段部18bを通して締め付ければよく、固定バンド25の取付方は上記方法に限定されない。
【0018】
これにより、固定バンド25の電線束W/Hへの接触面が増え、強く確実に巻きつけることができるため、電線ガイド枠11内での電線束W/Hのガタつきや位置ずれを防止することができる。
【0019】
図5(A)(B)および図6に第2実施形態を示し、電線ガイド枠11の上壁12に設ける貫通穴15’は、上壁12の幅方向中心より一方側に片寄らせて設けていると共に、その左右両縁にそれぞれ2つの段部18a’と18b’、19a’と19b’を設けている。これらの段部18a’、18b’,19a’、19b’は第1実施形態と同様に貫通穴15’の中心Lからの寸法をそれぞれ異ならせている。
【0020】
また、側壁13の下端には、上記段部18a’、18b’,19a’、19b’と対応する位置に、切り込み深さを異ならせた段状のバンド固定用凹部20a’〜20d’を設けている。
【0021】
上記構成とすると、固定バンド25は対応する段部18b’とバンド固定用凹部20b’を通って電線束W/Hに巻き付けて締結され、固定バンド25は電線束W/Hの挿通方向と直交方向に保持できる。よって、固定バンド25が電線ガイド枠11に対して斜め方向に位置ずれして、電線束W/Hへの締結が緩むのを防止できる。
【0022】
なお、貫通穴15’の段差の順序は、大きく切り込まれた段差18a’、19a’を電線引き出し側に設けてもよく、段差の順序は限定されない。
また、電線ガイド枠の上壁に貫通穴を複数個も設け、これら各貫通穴の両側に階段状の段差を設けてもよく、この場合には段差が増加することにより、電線束の径に対してより正確に対応させることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明では、電気接続箱より突設する電線ガイド枠に固定バンドを通す貫通穴を設け、かつ、該貫通穴の左右側縁に階段状の切欠を形成しているため、電線束の径に応じた段部に固定バンドを通して電線束に巻き付けることにより、径の異なる電線束をガタつき無く電線ガイド枠内に締結保持できる。
【0024】
さらに、電線ガイド枠の側壁の下端に固定バンド取付凹部や、位置ずれ防止突起を設けると、固定バンドを電線束の挿通方向に対して直交方向に保持でき、固定バンドが斜め方向等に位置ずれして締結が緩むことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電線ガイド枠を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図3】固定バンドを示す図面である。
【図4】(A)は大径の電線束を固定した状態を示す正面図、(B)は小径の電線束を固定した状態を示す正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図6】図5に示す電線ガイド枠に小径の電線束を固定した状態を示す斜視図である。
【図7】(A)(B)は従来例の図である。
【符号の説明】
W/H 電線束
10 電気接続箱のケース本体
11 電線ガイド枠
12 上壁
13 側壁
15 貫通穴
18、19 側縁
18a〜18c、19a〜19c 段部
20 固定バンド取付凹部
21 位置ずれ防止突起
25 固定バンド
Claims (4)
- 電気接続箱のケース本体の側壁に電線引出口を設け、該電線引出口の周縁より上壁と両側壁とを突設させた断面倒コ字形の電線ガイド枠を設け、
上記電線ガイド枠の上壁に貫通穴を設け、該貫通穴の電線挿通方向の対向縁に沿って階段状に連続させた段状切欠を設け、
固定バンドを、上記一方の側壁の下端を通して電線ガイド枠内の電線束に巻きつけた後に、該電線束の径に応じて上記段状切欠の所要の段部を通して上記側壁外方に引き出し、該固定バンドの係止部に締め付け固定していることを特徴とする電気接続箱。 - 上記貫通穴の両側の段状切欠は非対称とし、貫通穴の中心位置からの切欠深さを変えている請求項1に記載の電気接続箱。
- 上記電線ガイド枠の側壁の下端には上記貫通穴と対応する位置に固定バント取付凹部を設けている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
- 上記固定バント取付凹部には、上記段状切欠の段差位置と対応する位置に位置ずれ防止突起を形成している請求項3に記載の電気接続箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002175715A JP2004023897A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 電気接続箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002175715A JP2004023897A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 電気接続箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004023897A true JP2004023897A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31174286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002175715A Withdrawn JP2004023897A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 電気接続箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004023897A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166805A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Yazaki Corp | ハーネスプロテクタ |
JP2009065798A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
WO2013001668A1 (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 配線具及びワイヤハーネス |
WO2014017546A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | 矢崎総業株式会社 | 電線保護部材 |
JP2016025340A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-02-08 | オンキヨー&パイオニアテクノロジー株式会社 | 配線の結束固定構造 |
JP2020202659A (ja) * | 2019-06-10 | 2020-12-17 | 住友電装株式会社 | 電気接続箱 |
-
2002
- 2002-06-17 JP JP2002175715A patent/JP2004023897A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166805A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Yazaki Corp | ハーネスプロテクタ |
JP4486589B2 (ja) * | 2005-12-14 | 2010-06-23 | 矢崎総業株式会社 | ハーネスプロテクタ |
JP2009065798A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
WO2013001668A1 (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 配線具及びワイヤハーネス |
JP2013013230A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 配線具及びワイヤハーネス |
WO2014017546A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | 矢崎総業株式会社 | 電線保護部材 |
JP2014027755A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Yazaki Corp | 電線保護部材 |
CN104488153A (zh) * | 2012-07-25 | 2015-04-01 | 矢崎总业株式会社 | 电线保护部件 |
GB2518992A (en) * | 2012-07-25 | 2015-04-08 | Yazaki Corp | Electrical-wire-protecting member |
US9412494B2 (en) | 2012-07-25 | 2016-08-09 | Yazaki Corporation | Electrical-wire-protecting member |
JP2016025340A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-02-08 | オンキヨー&パイオニアテクノロジー株式会社 | 配線の結束固定構造 |
JP2020202659A (ja) * | 2019-06-10 | 2020-12-17 | 住友電装株式会社 | 電気接続箱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3783847B2 (ja) | 電線カバー | |
US10063007B2 (en) | Wire cover | |
US9592776B2 (en) | Protector and wire with protector | |
JPH07108051B2 (ja) | ケーブル束を収容するためのケーブルダクト | |
WO2017099148A1 (ja) | コネクタ用ワイヤカバー | |
JP2010034018A (ja) | カバー付コネクタ | |
GB2461372A (en) | Cover-equipped connector with angled fastening band to secure wire | |
JP2004023897A (ja) | 電気接続箱 | |
JP2010055863A (ja) | カバー付コネクタ | |
US6472596B1 (en) | Coupling mechanism for an electrical fitting including energy absorbing self-returning snaps | |
US9721704B2 (en) | Wire cover | |
JP2011149456A (ja) | ワイヤハーネス用バンドクランプ | |
JP2000253536A (ja) | 電気接続箱 | |
JP2004220856A (ja) | コルゲートチューブ用カバー付コネクタ | |
JP3134807B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP4548328B2 (ja) | 電気機器用取付具 | |
JP2006280037A (ja) | 自動車用電気接続箱 | |
JP2001359217A (ja) | ワイヤーハーネス用プロテクタ | |
JP2008232288A (ja) | ワイヤハーネス用クランプ | |
JP2001231126A (ja) | ワイヤハーネスの配線経路規制部材および配線経路規制方法 | |
JP4472090B2 (ja) | ケーブル固定具、ケーブル固定具を備えた自転車及びケーブル固定具を用いた固定方法 | |
JP2002010442A (ja) | 電気接続箱のワイヤハーネス固定構造 | |
JPH0632717Y2 (ja) | ノイズ吸収装置 | |
JP5585461B2 (ja) | コネクタ及びハウジング | |
JPH08178132A (ja) | ワイヤハーネスの折曲用ガイド板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |