JP2016025340A - 配線の結束固定構造 - Google Patents

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【課題】バンド部の挿通案内機能を有する開口部手指が入りにくい隙間に面した筐体壁部の内面に複数の配線を結束固定する作業を容易できる配線の結束固定構造を提供する。【解決手段】配線の結束固定構造は、筐体10の壁部14に形成された第1挿通部22および第2挿通部24と、複数の配線4を束ねた状態で壁部14に固定する結束バンド30とを備える。結束バンド30は、バンド部32とロック部34とを有する。第1挿通部22は、壁部14の内面に突出する折曲部または膨出部として形成され、壁部14の外側から筐体10内へバンド部32の他端を挿通可能な開口部23と、開口部23を介して挿通されるバンド部32の他端が第2挿通部24側に向けて延伸するよう案内するガイド面とを含む。第2挿通部24は結束バンド30のロック部34を壁部14の外側から筐体10内へ挿通可能な開口部を含んで形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、配線の結束固定構造に関し、より詳しくは、筐体の壁面内側に配線束を結束バンドで固定する固定構造に関する。
従来、例えば音響映像機器等の電子機器の筐体内には、多数の電気部品や回路基板(以下、電気部品等という)が配置されている。これらの電気部品等は、複数の配線によって電気的に接続されて、電力や信号の授受が行われる。また、AV機器等の電子機器は、小型に構成することが求められることが多い。そのため、筐体内部の空間の主要部分が上記電気部品等で占められることにより、各電気部品等の間に配索される複数の配線は筐体の内壁面に沿って結束状態で固定されることがある。この場合、金属板からなる筐体の壁面に所定間隔で2つの貫通孔を形成し、この2つの孔に結束バンドを通して複数の電線を囲んだ状態で結束固定することが行われている。
例えば、特許文献1には、筐体の壁部に2つの膨出部を側部外側へ突出して形成し、各膨出部は傾斜面を有するとともに互いに対向する開口部をそれぞれ有しており、一方の膨出部の突出高さを他方の突出部よりも大きく形成したケーブル固定用バンド向けの筐体構造が記載されている。この構成では、上記他方の膨出部に筐体内側からバンドの端部が傾斜面でガイドされながら挿入されることによって、バンド端部が上記一方の膨出部の開口部に受け取られるようにしている。
また、特許文献2には、筐体の壁部にコ字状の切欠部を形成し、この切欠部によって区画形成された引掛部に結束バンドのバンド部を引っ掛けた状態として、複数の電線を包囲して結束バンドを締め付けることによって、複数の配線を結束固定する電線束線固定構造が記載されている。
特許第4422139号公報 特開平10−229283号公報
上記特許文献1の構成では、筐体の壁面から外側に突出するように2つの膨出部が形成されているため、筐体の上部を覆って外装ケースの側壁が上記壁面に近接して配置される場合には、外装ケースを筐体に組み付ける際に上記膨出部に干渉することが起こり得る。
また、上記特許文献2の構成では、配線結束作業を行っている途中に結束バンドがコ字状の切欠部を介して引掛部から外れることがあり、配線の固定作業を効率良く行えない場合がある。
さらに、筐体内に設置された構造物と筐体壁部の内面との間の隙間が狭い場合にも、筐体壁部への配線の結束固定作業を良好に行えるようにすることが望まれる。
本発明の目的は、バンド部の挿通案内機能を有する開口部手指が入りにくい狭い隙間に面した筐体壁部の内面に複数の配線を結束固定する作業を容易にできる配線の結束固定構造を提供することである。
本発明に係る配線の結束固定構造は、筐体の壁部の内面に複数の配線を結束バンドで結束固定する配線の結束固定構造であって、筐体の壁部に所定間隔をあけて形成された第1挿通部および第2挿通部と、筐体の壁部の内側に配索された複数の配線を束ねた状態で壁部に固定する結束バンドと、を備える。結束バンドは、帯状に延伸するバンド部と、このバンド部の一端に連設されたロック部であってバンド部の他端が挿入されたときバンド部の反挿入方向への移動が規制されるロック部とを有する。第1挿通部は、壁部の内面に突出する折曲部または膨出部として形成され、壁部の外側から筐体内へバンド部の他端を挿通可能な開口部と、この開口部を介して挿通されるバンド部の他端が第2挿通部側に向けて延伸するよう案内するガイド面とを含む。そして、第2挿通部は結束バンドのロック部を壁部の外側から前記筐体内へ挿通可能な開口部を含んで形成されている。
本発明に係る配線の結束固定構造において、結束バンドのロック部が挿通される第2挿通部は筐体の壁部の端縁部近傍に形成されており、第1挿通部に挿通された結束バンドのバンド部は壁部の端縁部に向けて延伸するように構成されていてもよい。
さらに、本発明に係る配線の結束固定構造において、第2挿通部の開口部は、ロック部が挿通されるロック部挿通孔部分と、ロック部は挿通不能でバンド部は挿通可能なバンド挿通孔部分とが互いに連通して形成されていてもよい。
本発明に係る配線の結束固定構造によれば、開口部およびガイド面を含む第1挿通部を筐体壁部の内面に突出する折曲部または膨出部として形成したことで、上記筐体壁部の外側に近接して外装ケースを組み付ける場合に折曲部または膨出部が干渉することがない。したがって、配線の結束固定構造が筐体への外装ケースの組付け作業の妨げになることはない。
また、第2挿通部を筐体壁部の端縁部近傍に形成し、第1挿通部から挿通されたバンド部が筐体壁部の端縁部に向けて延伸する構成とすれば、第2挿通部から筐体内側へ挿通されたロック部にバンド部の先端を挿入する作業を筐体壁部の端縁部近傍において容易に行うことができる。したがって、複数の配線が筐体内の構造物と筐体壁部との間の狭い隙間に結束固定される場合における作業性を良好にすることができる。
さらに、第2挿通部の開口部を、ロック部が挿通されるロック部挿通孔部分と、ロック部は挿通不能でバンド部は挿通可能なバンド挿通孔部分とが互いに連通して形成すれば、ロック部を第2挿通部のロック部挿通孔部分に挿通した後にバンド部挿通孔部分へと移動させることで、ロック部が壁部から抜け出ない状態で仮置きすることができる。したがって、特に、ロック部を第2挿通部に挿通した状態でバンド部を第1挿通部に挿通して配線を結束固定する場合の作業性が向上する。
本実施形態の配線の結束固定構造が適用される筐体の壁部の(a)側面図、および、(b)A−A断面図である。 結束バンドの(a)平面図、および、(b)側面図である。 第1挿通部に結束バンドのバンド部が挿通された状態を示す図である。 複数の配線が結束バンドによって壁部内面に結束固定された状態を示す図である。 筐体の壁部に形成された1つの貫通孔に結束バンドを挿通して複数の配線を壁部の上端縁部に沿って結束固定された従来例を示す図である。 筐体の壁部に形成された2つの貫通孔に結束バンドを挿通して複数の配線を構造物との間の隙間に結束固定した比較例を示す図である。 第2挿通部がロック部挿通孔部分およびバンド部挿通孔部分を含んで形成される筐体の壁部の(a)側面図、および、(b)D−D断面図である。 図7に示す第1および第2挿通部に結束バンドのバンド部およびロック部が挿通された状態を示す図である。 筐体の壁部に第2挿通部が膨出形成された2つの例を示す図である。 図9における(a)E−E断面図、および、(b)F−F断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本実施形態の配線の結束固定構造が適用される筐体の壁部の(a)側面図、および、(b)A−A断面図である。また、図2は、本実施形態で用いられる結束バンド30の(a)平面図、および、(b)側面図である。
筐体10は、金属板から形成されており、底壁12と、底壁12から略垂直に折り曲げ形成された側壁(壁部)14とを備える。筐体10は、例えば、金属基材から打抜きプレス加工されることによって形成される。筐体10は、その上方が開放した形状をなしている。また、底壁12の四方周囲に立設された側壁を有してよい。
筐体10の内側の底壁12上には、例えば、音響映像機器等の電子機器を構成する構造物2、例えば、回路基板、コンデンサ等が固定して設置されている。これらの構造物は、通電されて動作するときに発熱を伴う。これによって電子機器内の温度が上昇する。そのため、筐体10の底壁12には、電子機器からの放熱により温度上昇した内部の空気を放出するための放熱用穴16が貫通形成されている。
筐体10の側壁14と構造物2との間には、隙間Sが形成されている。この隙間Sは、組立作業者が手指を入れて配線の結束作業を効率良く行うには狭い幅の隙間になっている。
上記のように筐体10は、打抜きプレス加工によって形成されるため、筐体10の端縁部(および放熱用穴などの貫通穴の周縁)にはバリ18が形成されている。後述するように、本実施形態の結束固定構造では、側壁14の内面上に複数の配線が結束バンドにて結束固定される際に、端縁部に形成されたバリ18に接触しないように構成されている。
図2に示すように、結束バンド30は、帯状に延伸するバンド部32と、バンド部32の一端部に連結されるロック部34とを一体に備える。バンド部32の表面には、多数の係止凹部36がバンド延伸方向に並んで形成されている。また、ロック部34は、バンド挿通穴38を有している。バンド挿通穴38の内壁面には、図示しない係止片が突設されている。これにより、ロック部34のバンド挿通穴38にバンド部32の先端部(他端部)を挿入すると、係止片がバンド部32の係止凹部36に係止され、その結果、バンド部32の反挿入方向への移動が規制される。すなわち、バンド部32は、挿入方向のみの移動が許容される一方、ロック部34から抜け出る方向の移動が阻止された状態になる。
結束バンド30のバンド部32は、幅b1と、厚みb2を有する。これに対し、ロック部34は、幅L1と、長さL2と、厚みL3を有する。
図1を再び参照すると、筐体10の側壁14には、第1挿通部22および第2挿通部24により構成される固定部20が設けられている。固定部20は、結束バンド30により側壁14の内面に、複数の配線を結束固定するためのものである。
固定部20の第1挿通部22は、コ字状の切込部22aと、この切込部22aによって区画形成された片持ち状のガイド片22bとを含む。ガイド片22bは、図1(b)に示すように、側壁14に対して筐体10の内側へ所定角度(例えば、約20度程度)傾斜するように折り曲げられている。より詳しくは、ガイド片22bは下端部で折り曲げられて傾斜している。これにより、第1挿通部22には、上方へ向かって開口する開口部23が形成されている。この開口部23は結束バンド30のバンド部32を先端部33から挿通可能な大きさとなるように、ガイド片22bの幅や傾斜角度が設定されている。さらに、ガイド片22bの筐体10の外方に向いた表面がバンド部挿入時のガイド面を構成する。
なお、本実施形態ではガイド片22bが略長方形状をなすものとして図示するが、これに限定されるものではなく、例えば、台形状、三角状、半円状等の他の形状であってもよい。また、ガイド片22bの折り曲げ加工は、切込部22aの形成と同時に行われてもよいし、切込部22aが形成された後の別工程としてもよい。
固定部20の第2挿通部24は、第1挿通部22から上方に所定距離だけ離れた位置であって、側壁14の上端縁部15の近傍に形成されている。第2挿通部22は、筐体10の外側から結束バンド30のロック部34を挿通可能な大きさに形成されている。本実施形態では、第2挿通部24は、円形の貫通孔として形成されている。ただし、第2挿通部24は、例えば矩形状等の他の形状の貫通孔によって構成されていてもよい。
次に、上記の構成からなる固定部20が設けられた筐体10の側壁14に対する配線の結束固定作業について説明する。図3は、第1挿通部22に結束バンド30のバンド部32が挿通された状態を示す図である。図4は、複数の配線4が結束バンド30によって壁部14の内面に結束固定された状態を示す図である。
まず、組立作業者は、図3に示すように、結束バンド30のバンド部32を、その先端33から側壁14の第1挿通部22に差し通す。このとき、バンド部32の先端33がガイド片22bの表面に当接することにより、バンド部32は上方へ向かって延伸するように案内されて挿通される。その結果、バンド部32の先端33が狭い隙間S内において上方に位置することになる。
続いて、組立作業者は、バンド部32を中間領域で折り曲げた状態として、結束バンド30のロック部34を筐体10の外側から側壁14の第2挿通部24に挿通する。本実施形態では、第2挿通部24が側壁14の上端縁部15の近傍に配置されていることから、第2挿通部24に挿通されたロック部34も狭い隙間Sの上方に位置することになる。
そして、組立作業者は、側壁14と構造物2との間の隙間S内の上方位置で、複数の配線4を束ねた状態でバンド部32で包囲してから、ロック部34のバンド挿通穴38にバンド部32の先端33を挿入して反対側から引っ張る。これにより、図4に示すように、複数(本実施形態では7本)の配線4が結束されて側壁14の内面に固定される。最後に、組立作業者は、図示しない工具を用いてロック部34から延出するバンド部32を適当な長さに切断してもよい。
上述したように本実施形態の配線の結束固定構造によれば、開口部23およびガイド片22bを含む第1挿通部22を筐体10の側壁14の内面に折り曲げられて突出したガイド片22bにより形成したことで、筐体10の側壁14の外側に外装ケースを近接して組み付ける場合に第1挿通部22が干渉することがない。したがって、配線の結束固定構造が筐体10への外装ケースの組付け作業の妨げになることはない。
また、第2挿通部22を筐体10の側壁14の上端縁部15近傍に形成し、第1挿通部22から挿通されたバンド部32が側壁14の上端縁部15に向けて延伸する構成としたので、第2挿通部24から筐体10の内側へ挿通されたロック部34にバンド部32の先端33を挿入する作業を側壁14の上端縁部15の近傍において容易に行うことができる。したがって、複数の配線4が筐体10内の構造物2と側壁14との間の狭い隙間Sに結束固定する場合の作業性を良好にすることができる。
図5および図6は、本実施形態における配線の結束固定構造と対比するための従来例および比較例を示す図である。図5は、筐体の壁部に形成された1つの貫通孔に結束バンドを挿通して複数の配線を壁部の上端縁部に沿って結束固定された従来例を示す。また、図6は、筐体の壁部に形成された2つの貫通孔に結束バンドを挿通して複数の配線を構造物との間の隙間に結束固定した比較例を示す。図5および図6において、本実施形態と共通する構成については、同一符号を付すことに留めて、重複する説明は行わない。
図5に示す従来例では、複数の配線4が側壁14の上端縁部15の近傍に形成された1つの貫通孔26に挿通された結束バンド30によって結束固定されている。この場合、束ねられた配線4が側壁14の上端縁部15の内側に形成されているバリ18に接触して絶縁皮膜が損傷するおそれがある。これに対し、本実施形態では、側壁14の上端縁部15から離れた位置において複数の配線4が結束固定されるため、そのような不都合は生じない。
図6に示す比較例では、側壁14には2つの貫通孔28a,28bが所定距離だけ離れて形成されている。この場合、下側の貫通孔28aにバンド部32を挿通するとともにロック部34を上側の貫通孔28bに挿通したとき、バンド部32の先端33が隙間S内の下方に位置する場合がある。そうすると、組立作業者は、手指で隙間Sからバンド部32の先端33を取り出すことができず、配線の結束固定の作業性が悪くなる。これに対し、本実施形態では、第1挿通部22に挿通されたバンド部32の先端33は、ガイド片22bで案内されて隙間Sの上方に位置することになるため、組立作業者は手指でバンド部32の先端33を容易に掴んでロック部34への挿入を行うことができるので、作業性が向上する。
図7は、別の形態である配線の結束固定構造を備える筐体11を示すもので、第2挿通部がロック部挿通孔部分およびバンド部挿通孔部分を含んで形成される筐体の壁部の(a)側面図、および、(b)D−D断面図である。また、図8は、図7に示す第1および第2挿通部に結束バンドのバンド部およびロック部が挿通された状態を示す図である。
図7を参照すると、筐体11の側壁14は、第1挿通部22および第2挿通部25を含む固定部21を備える。第1挿通部22については上述した固定部20と同様であるため、ここでは第2挿通部25についてのみ説明する。他の構成は、同一構成に同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
第2挿通部25は、ロック部挿通孔部分25a、バンド部挿通孔部分25bおよび連通孔部分25cを含む開口部からなる。ロック部挿通孔部分25aは、結束バンド30のロック部34が挿通可能な大きさおよび形状に形成されている。本実施形態では、立方体状をなすロック部34に併せて略正方形状に形成されている。ただし、ロック部挿通孔部分25aは、円形等の他の形状に形成されてもよい。
バンド部挿通孔部分25bは、結束バンド30のバンド部32を挿通可能であるが、ロック部34は挿通不能となるように形成されている。具体的には、バンド部挿通孔部分25bの縦方向の幅h1、横方向の幅h2としたとき、縦方向幅h1はバンド部32の厚みb2より大きく、かつ、ロック部34の厚みL3より小さく形成され、横方向幅h2はバンド部32とほぼ同等に形成されている。
連通孔部分25cは、ロック部挿通孔部分25aとバンド部挿通孔部分25bとを連通する部分である。連通孔部分25cは、ロック部挿通孔部分25aにロック部34が挿通された結束バンド30をバンド部挿通孔部分25bへと移動させる際の連絡通路として機能する。ただし、連通孔部分25cを省略して、ロック部挿通孔部分25aとバンド部挿通孔部分25bとを直に連通させてもよい。
続いて、上記の構成を有する第2挿通部25を有する筐体11において配線を結束固定する作業について説明する。
まず、組立作業者は、結束バンド30のバンド部32を第1挿通部22から筐体11の内側へ差し通す。この点は、上記筐体10の場合と同様である。
次に、組立作業者は、バンド部32を中間付近で折り曲げてロック部34を第2挿通部25のロック部挿通孔部分25aに側壁14の外側から挿通する。そして、組立作業者は、第2挿通部25に挿通した結束バンド30を連通孔部分25cを介してバンド部挿通孔部分25bに移動させる。そうすると、結束バンド30のロック部が側壁14の内側に位置してバンド部挿通孔部分25bから外側へ抜け出ない状態となって、結束バンド30が仮置きされる。したがって、組立作業者は、ロック部34を手指で保持しなくても良くなり、配線4の結束固定作業がより一層容易になる。
なお、ここでは、バンド部32よりも後にロック部34を側壁14に挿通する場合について説明したが、これとは逆に、ロック部34を先に第2挿通部25に挿通して結束バンド30を仮留め状態とし、その後で、バンド部32を第1挿通部22に挿通する手順で結束固定作業を行ってもよい。
図9は、筐体10の壁部14に第2挿通部22が膨出形成された2つの例を示す図である。図10は、図9における(a)E−E断面図、および、(b)F−F断面図である。
上記において、第1挿通部22は、側壁14に形成されたコ字状の切込部22aによって区画形成されたガイド片22bを下端部で折り曲げて開口部23を形成すると説明したが、これに限定されるものではなく、図9および図10に示すように、第1挿通部22c,22dを側壁14に膨出して形成してもよい。
より詳しくは、図9において第1挿通部22c,22dは、上方から見た平面視で略台形状のアーチをなすように膨出して、開口部23が形成されている。第1挿通部22cと22dとの相違は、図10(a)に示されるように第1挿通部22cでは上下に開口部23がそれぞれ形成されるのに対し、図10b(b)に示されるように第1挿通部22dでは上側だけに開口部23が形成される点である。
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲内で種々の改良および変更が可能である。
例えば、上記においては複数の配線4が結束バンド30によって側壁14の上端縁部15の下方で結束固定される例について説明したが、これに限定されるものではなく、筐体10の側壁において垂直方向に沿った端縁部に沿って複数の配線を結束固定する場合にも適用可能である。
2 構造物、4 配線、10,11 筐体、12 底壁、14 側壁、15 上端縁部、16 放熱用穴、18 バリ、20,21 固定部、22,22c,22d 第1挿通部、22a 切込部、22b ガイド片、23 開口部、24,25 第2挿通部、25a ロック部挿通孔部分、25b バンド部挿通孔部分、25c 連通孔部分、26,28a,28b 貫通孔、30 結束バンド、32 バンド部、33 先端、34 ロック部、36 係止凹部、38 バンド挿通穴、S 隙間。

Claims (3)

  1. 筐体の壁部の内面に複数の配線を結束バンドで結束固定する配線の結束固定構造であって、
    前記筐体の壁部に所定間隔をあけて形成された第1挿通部および第2挿通部と、
    前記筐体の壁部の内側に配索された複数の配線を束ねた状態で前記壁部に固定する結束バンドと、を備え、
    前記結束バンドは、帯状に延伸するバンド部と、該バンド部の一端に連設されたロック部であって前記バンド部の他端が挿入されたとき前記バンド部の反挿入方向への移動が規制されるロック部とを有し、
    前記第1挿通部は、前記壁部の内面に突出する折曲部または膨出部として形成され、前記壁部の外側から前記筐体内へ前記バンド部の他端を挿通可能な開口部と、該開口部を介して挿通される前記バンド部の他端が前記第2挿通部側に向けて延伸するよう案内するガイド面とを含み、
    前記第2挿通部は前記結束バンドのロック部を前記壁部の外側から前記筐体内へ挿通可能な開口部を含んで形成されている、
    配線の結束固定構造。
  2. 請求項1に記載配線の結束固定構造において、
    前記結束バンドのロック部が挿通される前記第2挿通部は前記筐体の壁部の端縁部近傍に形成されており、前記第1挿通部に挿通された前記結束バンドのバンド部は前記壁部の端縁部に向けて延伸するように構成される、配線の結束固定構造。
  3. 請求項1または2に記載の配線の結束固定構造において、
    前記第2挿通部の開口部は、前記ロック部が挿通されるロック部挿通孔部分と、前記ロック部は挿通不能で前記バンド部は挿通可能なバンド挿通孔部分とが互いに連通して形成されている、配線の結束固定構造。
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WO2021130994A1 (ja) * 2019-12-26 2021-07-01 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 長尺物の固定具および固定装置
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