JP2004023845A - 分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法 - Google Patents
分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を行える分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法を提供することを目的とする。
【解決手段】電力系統を構成する装置を制御する回線単位制御装置が、第1の集中監視制御装置から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する。このため、第1の集中監視制御装置で入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置経由で第2の集中監視制御装置に送信し、第2の集中監視制御装置で記憶、表示させることができる。
この結果、回線単位制御装置経由で第1、第2の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】電力系統を構成する装置を制御する回線単位制御装置が、第1の集中監視制御装置から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する。このため、第1の集中監視制御装置で入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置経由で第2の集中監視制御装置に送信し、第2の集中監視制御装置で記憶、表示させることができる。
この結果、回線単位制御装置経由で第1、第2の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統を監視する電力系統監視制御システムおよび電力系統監視制御システムのデータ更新方法に係り、特に複数の集中監視制御装置を有する分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、変電所、開閉所等での電力系統監視制御に分散型電力系統監視制御システムが用いられている。
従来のシステム構成について説明する。図7は分散型電力系統監視制御システムの装置構成を表すブロック図であり、図8は従来の分散型電力系統監視制御システム200の機能構成を表すブロック図である。
分散型電力系統監視制御システム200では、電力系統4全体の監視及び制御を行う2つの集中監視制御装置1−1,1−2、電力系統4の設備毎に分散配置されたn個の回線単位制御装置2−1〜2−nがLAN3で結合されている。
【0003】
集中監視制御装置1が扱う監視制御の情報には、電力系統4の状態を表す電力系統状態情報(以下、オンライン情報という)と操作員の監視制御操作を支援するために手動で設定され、集中監視制御装置1での表示に用いられる電力系統設定情報(以下、オフライン情報という)の2つがある。
オンライン情報の状態変化(以下、系統状変という)が発生した場合は、変化したオンライン情報が入力された回線単位制御装置2からLAN3を経由し、各々の集中監視制御装置1−1,1−2に状態が自動的に配信される。このため、集中監視制御装置1−1,1−2間の表示状態合わせ処理(以下、データ等価処理という)は不要である。
一方、オフライン情報の状態変化(以下、表示状変)が発生した場合は、一方の集中監視制御装置1において手動で設定した情報を他方の集中監視制御装置1に対して送信することでデータ等価処理を行い、各々の集中監視制御装置1の表示状態を一致させる。
【0004】
従来システムにおけるオフライン情報の表示更新は以下の手順で行われる。
集中監視制御装置1−1の表示部6−1で手動により設定された表示状変により表示状態記憶部9−1が更新され、監視制御演算部7−1へ送信される。これを受けた監視制御演算部7−1はオフライン情報記憶部16−1への保存を行うと同時に伝送処理部8−1を介し、LAN3を経由して集中監視制御装置1−2へオフライン情報を送信する。
オフライン情報を受信した集中監視制御装置1−2は、これを伝送処理部8−2を介して監視制御演算部7−2へと送る。オフライン情報を受けた監視制御演算部7−2は、これをオフライン情報記憶部16−2へ保存すると同時に、これに基づき表示状態記憶部9−2の記憶内容の更新を行い表示部6−2の表示状態を更新する。
【0005】
上記の処理に行うことにより、集中監視制御装置1−1、1−2それぞれが表示しているオフライン情報が互いに一致する。
ここで、2台の集中監視制御装置1のうちどちらでもオフライン情報の設定ができるとすると、集中監視制御装置1―1から集中監視制御装置1−2へ、集中監視制御装置1―2から集中監視制御装置1―1への2方向の等価処理を行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、集中監視制御装置は2台とは限らず、3台以上の場合が有り得る。通常、変電所には上位の制御所や給電所に変電所情報を送信するための伝送装置(いわゆるテレコン装置)が設置されているが、この伝送装置はオンライン情報・オフライン情報の扱い方としては集中監視制御装置に相当する。即ち、伝送装置の存在を考慮すると、集中監視制御装置に相当する装置が3台以上ある変電所監視制御システムは多い。
【0007】
このような場合、従来の集中監視制御装置間でデータ等価処理を行う手法では集中監視制御装置がn台のときにn(n−1)方向の等価処理を準備する必要がある。
しかも、この等価処理は、集中監視制御装置それぞれの運転状態(運転、停止、試験、保守、イニシャライズ中など)をも考慮する必要があるため、かなり複雑な処理となる。
また、ある集中監視制御装置のイニシャライズ時に別の集中監視制御装置が停止している場合や、複数の集中監視制御装置が交互にイニシャライズ処理を行った場合には、データ等価を行うことができない。
さらに、集中監視制御装置が持つオフライン情報に一旦矛盾が生じると(複数の集中監視制御装置が持つ値が互いに異なる)、どれが正しいのかを適切に判断することが困難である。
その上、定常的に行われるオンライン情報の処理と平行して、手動で設定されたオフライン情報のデータ等価処理を集中監視制御装置毎に対向して行う為、集中監視制御装置の処理負荷が一時的に高くなり、応答性の劣化を招く場合がある。
さらに加えて、伝送装置のように、異機種の監視制御装置が混在するシステムでは、データの扱いが少しずつ異なるためになんらかの変換処理も必要である。
【0008】
以上に鑑み、本発明は、良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を行える分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムは、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、を有する第1の集中監視制御装置と、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記第1の集中監視制御装置のデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置であって、前記回線単位制御装置のデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部とを有する第2の集中監視制御装置と、を具備することを特徴とする。回線単位制御装置が、第1の集中監視制御装置から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する。従い、第1の集中監視制御装置で入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置経由で第2の集中監視制御装置に送信し、第2の集中監視制御装置で記憶、表示させることができる。
この結果、回線単位制御装置経由で第1、第2の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0010】
(2)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムは、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する複数の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、データの送信を要求するデータ送信要求を送信する送信要求送信部と、該送信要求送信部からのデータ送信要求に対応して送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、を有する複数の集中監視制御装置と、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部と、前記複数の集中監視制御装置いずれかの送信要求送信部から送信されたデータ送信要求を受信する送信要求受信部と、該送信要求受信部で受信されたデータ送信要求に対応して該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、を具備することを特徴とする。
回線単位制御装置が、複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部と、複数の集中監視制御装置いずれかの送信要求送信部から送信されたデータ送信要求を受信する送信要求受信部と、送信要求受信部で受信されたデータ送信要求に対応して記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する。このため、複数の集中監視制御装置いずれかで入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておくことができる。さらに、集中監視制御装置からデータ送信要求を送信することで、回線単位制御装置に記憶されたデータを集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。
この結果、回線単位制御装置を介して複数の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0011】
ここで、前記集中監視制御装置の送信要求送信部が、該集中監視制御装置のイニシャライズ時にデータ送信要求を送信してもよい。
集中監視制御装置のイニシャライズ時に回線単位制御装置に記憶させておいたデータを集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。この結果、複数の集中監視制御装置で入力されたデータ(集中監視制御装置の停止からイニシャライズに至るまでに他の集中監視制御装置で入力されたデータも含め)を再現することができる。
【0012】
(3)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムは、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する複数の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、データを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、を有する複数の集中監視制御装置と、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部であって、該回線単位制御装置の停止中にデータが保持可能な不揮発性メモリを有する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、を具備することを特徴とする。
回線単位制御装置が、複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部であって、該回線単位制御装置の停止中にデータが保持可能な不揮発性メモリを有する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する。このため、複数の集中監視制御装置いずれかで入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておき、適宜に集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。
【0013】
ここで、前記回線単位制御装置のデータ送信部が、該回線単位制御装置のイニシャライズ時に前記記憶部に記憶されたデータを前記複数の集中監視制御装置に送信してもよい。
回線単位制御装置のイニシャライズ時に回線単位制御装置に記憶させておいたデータを集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。
【0014】
また、前記回線単位制御装置が、前記回線単位制御装置のデータ受信部が受信したデータと前記回線単位制御装置の記憶部が記憶しているデータとを比較し、データが異なるときに該記憶部が記憶しているデータを更新するとともに、更新時刻、更新内容を記録保存するデータ更新部をさらに有してもよい。
回線単位制御装置の記憶部の記憶内容の更新履歴をとることができる。
【0015】
さらに、前記集中監視制御装置が、前記集中監視制御装置のデータ受信部が受信したデータと前記集中監視制御装置の記憶部に記憶されたデータと比較し、データが異なるときに該記憶部が記憶しているデータを更新するとともに、更新時刻、更新内容を記録保存するデータ更新部をさらに有してもよい。
集中監視制御装置の記憶部の記憶内容の更新履歴をとることができる。
【0016】
(4)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法は、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置でデータを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力されたデータを前記第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置で、前記送信ステップで送信されたデータを受信する第2のデータ受信ステップと、前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、を具備することを特徴とする。
第1の集中監視制御装置で入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置経由で第2の集中監視制御装置に送信し、第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うことができる。
この結果、回線単位制御装置経由で第1、第2の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0017】
(5)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法は、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置で、データを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力されたデータを該第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、前記電力系統を構成する複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを記憶する記憶ステップと、前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置からデータの送信を要求するデータ送信要求を送信する送信要求送信ステップと、前記送信要求送信ステップで送信されたデータ送信要求を前記回線単位制御装置で受信する送信要求受信ステップと、前記送信要求受信ステップで受信された送信要求に対応して前記記憶ステップで記憶されたデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、前記第2のデータ送信ステップで送信されたデータを前記第2の集中監視制御装置で受信する第2のデータ受信ステップと、前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、を具備することを特徴とする。
第1の集中監視制御装置で入力されたデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておき、第2の集中監視制御装置からデータ送信要求を送信することで、回線単位制御装置に記憶されたデータを第2の集中監視制御装置に送信させ、データの更新を行うことができる。
【0018】
(6)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法は、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置で、データを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力されたデータを該第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、前記電力系統を構成する複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで記憶されたデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、前記第2のデータ送信ステップで送信されたデータを前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置で受信する第2のデータ受信ステップと、前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、を具備することを特徴とする。
第1の集中監視制御装置で入力されたデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておき、その後、集中監視制御装置に送信させてデータの更新を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下の実施形態では、分散設置された回線単位制御装置にオフライン情報を分散配置し、回線単位制御装置から該当する集中監視制御装置へオフライン情報を配信している。この結果、回線単位制御装置で一元的に管理されたオフライン情報をすべての監視制御装置が共有することができ、良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る分散型電力系統監視制御システム100の機能構成を表すブロック図である。なお、分散型電力系統監視制御システム100の装置構成は従来例と同様に図7で表される。
分散型電力系統監視制御システム100は、電力系統システムの監視及び制御を行う集中監視制御装置1−1,1−2、電力系統設備毎に分散配置された回線単位制御装置2−1〜2−nをLAN(Local Area Network)3で接続して構成される。
【0021】
従来の分散型電力系統監視制御システム200では集中監視制御装置1がオフライン情報記憶部16を備えているが、分散型電力系統監視制御システム100では集中監視制御装置1はオフライン情報記憶部16を必要としない。一方、回線単位制御装置2がオフライン情報記憶部10―1〜10―nを有している。
即ち、従来のオフライン情報記憶部16に記憶されていた情報は、それぞれ関係する回線単位制御装置2―1〜2―nに振り分けられ、n個のオフライン情報記憶部10―1〜10―nに分割して記憶される。
【0022】
集中監視制御装置1が扱う監視制御の情報は、既述のように主にオンライン情報とオフライン情報の2種類に大別される。
(1)電力系統状態情報(オンライン情報)
オンライン情報は、電力系統4の状態等を表す情報であり、次のように電力系統4から入出力される。
▲1▼電力系統4から回線単位制御装置2−1〜2−nに入力され、回線単位制御装置2−1〜2−nからLAN3を経由して、各々の集中監視制御装置1−1,1−2に配信される。
▲2▼集中監視制御装置1−1,1−2からの制御操作により、LAN3を経由し回線単位制御装置2−1〜2−nから電力系統4へと出力される。
【0023】
(2)電力系統設定情報(オフライン情報)
オフライン情報は、集中監視制御装置1での表示のみに用いられ、操作員の監視制御操作を支援するための情報である。オフライン情報は、電力系統4には直接作用することがなく、多くの場合に手動で設定される。
オフライン情報の具体例として、制御対象でない機器の状態表示や機器の操作に必要なメモ表示情報、操作禁止中の機器を表す操作禁止設定情報が挙げられる。
【0024】
分散型電力系統監視制御システム100の内部構成の詳細につき説明する。
集中監視制御装置1−1、1−2はいずれも電力系統4全体の監視および制御を行う装置であるが、制御所や給電所に変電所情報を送信するために変電所等に設置してある伝送装置(いわゆるテレコン装置)も集中監視制御装置1として取り扱われる場合がある(例えば、オンライン情報、オフライン情報の取り扱いが集中監視制御装置1とほぼ同様の場合)。
集中監視制御装置1−1、1−2はそれぞれ、現在のオンライン情報(系統状変状態)及びオフライン情報(表示状変状態)を表示する表示部6−1、6−2と、表示部6―1、6−2で表示する情報を記憶しておく表示状態記憶部9−1、9−2と、電力系統4の集中監視制御機能に関わる演算を行う監視制御演算部7−1、7−2と、監視制御演算部7−1、7−2にて処理される情報を他の装置と送受信する伝送処理部8−1、8−2から構成される。
【0025】
回線単位制御装置2−1〜2−nはそれぞれ、電力系統4を構成する複数の装置それぞれを制御するものであり、装置それぞれに対応して分散して配置される。回線単位制御装置2−1〜2−nはそれぞれ、LAN3を介して接続された電力系統4を構成する他の装置との情報の送受信を行う伝送処理部11−1〜11−nと、回線単位の監視制御演算を行う監視制御演算部12−1〜12−nと、オンライン情報を保存するオンライン情報記憶部14−1〜14−nと、集中監視制御装置1から渡されるオフライン情報を保存するオフライン情報記憶部10−1〜10−nと、電力系統4の情報を入力して監視制御演算部12−1〜12−nへ渡し、監視制御演算部12−1〜12−nにて処理された情報を電力系統4へ出力する入出力部13−1〜13−nで構成される。
【0026】
以下に分散型電力系統監視制御システム100でのオンライン情報およびオフライン情報の更新処理の手順を説明する。
なお、以下に示す動作手順は、集中監視制御装置1、回線単位制御装置2に備えられた図示しない記憶部に記憶されたプログラムに基づき行われる。即ち、このプログラムを変更することで、ハードウェアの構成を変更することなく、種々の動作を行わせることができる。
【0027】
(オンライン情報の更新処理)
オフライン情報の更新処理の説明に先立ち、オンライン情報の更新処理につき説明する。
オンライン情報の表示更新は以下の手順で行われる。
電力系統4にて発生した状態変化が接点信号により回線単位制御装置2−1〜2−nの入出力部13−1〜13−nに入力され、監視制御演算部12−1〜12−nに受け渡される。これを受けた監視制御演算部12−1〜12−nは、オンライン情報記憶部14−1〜14−nに保存されている前回値と今回入力された値の比較を行い、前回値と相違があった場合は伝送処理部11−1〜11−nを介してLAN3へ出力する。
【0028】
集中監視制御装置1−1、1−2ではLAN3へ出力されたオンライン情報を伝送処理部8−1、8−2で受信し、監視制御演算部7−1、7−2へ受け渡す。これを受けた監視制御演算部7−1、7−2が表示状態記憶部9−1、9−2の更新を行うことにより、表示部6−1、6−2の表示状態が更新される。
【0029】
上記のように、オンライン情報の状態変化(系統状変)が発生した場合は、該回線単位制御装置からLAN3を経由し、各々の集中監視制御装置1−1,1−2に状態が配信される為、集中監視制御装置1−1,1−2間の表示状態合わせ処理(以下、データ等価処理)は不要である。
【0030】
(オフライン情報を変更した場合の更新処理1)
次に、集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合の更新処理につき説明する。
図2は、集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システム100の一動作例を表すフロー図である。なお、変更するオフライン情報は回線単位制御装置2−1のオフライン情報記憶部10―1で管理されているものとする。
【0031】
集中監視制御装置1−1の表示部6−1でオフライン情報が変更設定される。即ち、集中監視制御装置1−1の図示しない入力部で変更されたオフライン情報が入力される(ステップS11)。
【0032】
監視制御演算部7−1は入力されたオフライン情報と表示状態記憶部9−1に保存しているオフライン情報と比較し、変化があったときは更新時刻、更新内容を記録保存し、表示部6−1の更新を行う(ステップS12)。
【0033】
集中監視制御装置1−1は、表示部6−1の表示の更新とともにオフライン情報の変更通知を伝送処理部8−1へ渡す。これを受けた伝送処理部8−1はこのオフライン情報を管理している回線単位制御装置2−1へオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS13)。
【0034】
回線単位制御装置2−1の伝送処理部11−1は受信したオフライン情報の変更通知を監視制御演算部12−1へと渡す。監視制御演算部12−1はオフライン情報記憶部10−1にオフライン情報の変更内容を保存する(ステップS14)。
【0035】
この保存後即時に、もう一方の集中監視制御装置1―2に対するオフライン情報の変更通知を伝送処理部11−1へ返送する。これを受けた伝送処理部11−1は集中監視制御装置1―2にオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS15)。
【0036】
オフライン情報の変更通知を受信した集中監視制御装置1−2の伝送処理部8−2はこの変更通知を監視制御演算部7−2に渡す。これを受けた監視制御演算部7−2は表示状態記憶部9−2に保存している値と比較し、変化があったときは更新時刻、更新内容を記録保存するとともに、表示部6−2の更新を行う(ステップS16)。
【0037】
上記の処理に行うことにより、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
上記の処理では、オンライン情報とオフライン情報の送受信を同一の経路で且つ同様の手順で行えるため、システム全体の監視制御処理を簡素にできる。
オフライン情報とオンライン情報を同じ経路で送受信することは、オフライン情報として扱われていたものがオンライン情報として取り扱われるようになった場合に、その取り扱いの変更を容易に行えることを意味する。例えば、電力系統4の状態がオンラインで取込めないので、やむなくオフライン情報として扱っている、いわゆるオフライン機器(遮断器や断路器)からの情報が、将来にオフライン機器がオンライン機器に変更されたときにも取り扱いの変更を容易に行える。
また、集中監視制御装置1間でのデータ等価処理が不要となり、集中監視制御装置1の負荷を高くすることなくオフライン情報の等価および表示処理を行うことが出来る。
【0038】
最近のシステムでは、集中監視制御装置1としてパーソナルコンピュータ(Personal Computer)やEWS(Engineering Work Station)が利用されることが多く、一般に回線単位制御装置2の方が集中監視制御装置1よりも故障率が小さい場合が多い(MTBF:Mean Time Between Failure(平均故障間隔)が長い)。従って、分散型電力系統監視制御システム100を用いることで、従来よりもオフライン情報損失のリスクを低減することができる。
【0039】
(オフライン情報を変更した場合の更新処理2)
集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合に、図2以外の手順で更新処理を行わせることも可能である。
図3は、集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システム100の他の動作例を表すフロー図である。この手順は、図1に示した分散型電力系統監視制御システム100で行える。即ち、既述のようにプログラムを変更することで、同一のハードウェア構成で、図2の手順と図3の手順のいずれをも実行させることができる。
なお、変更するオフライン情報は回線単位制御装置2−1のオフライン情報記憶部10―1で管理されているものとする。
【0040】
集中監視制御装置1−1の表示部6−1でオフライン情報が変更設定される。即ち、集中監視制御装置1−1の図示しない入力部で変更されたオフライン情報が入力される(ステップS21)。
【0041】
監視制御演算部7−1はオフライン情報の変更通知を伝送処理部8−1へ渡す。これを受けた伝送処理部8−1はこのオフライン情報を管理している回線単位制御装置2−1へオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS22)。
即ち、ステップS22で集中監視制御装置1の監視制御演算部7は表示状態記憶部9−1に保存している状態値の更新はするが、更新時刻、更新内容の記録保存はしない(ステップS12に対応するステップが図3にはない)。
【0042】
回線単位制御装置2−1の伝送処理部11−1は受信したオフライン情報の変更通知を監視制御演算部12−1へ渡す。監視制御演算部12−1はオフライン情報記憶部10−1に保存している状態値と比較し、変化があったときはオフライン情報の内容を更新して更新時刻、更新内容を記録する(ステップS23)。
即ち、図2のステップS14では記録が行われているが、ステップS23では単なる記録に留まらず更新の確認が行われている。
【0043】
この更新後即時に、すべての集中監視制御装置1―1、1―2に変更通知するためにオフライン情報の変更通知を伝送処理部11−1へ返送する。これを受けた伝送処理部11−1は集中監視制御装置1―1、1―2にオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS24)。
即ち、図2のステップS15ではステップS12で集中監視制御装置1−2のみにオフライン情報の変更通知を送信しているのに対して、ステップS24では全ての集中監視制御装置1にオフライン情報の変更通知を送信している。
【0044】
オフライン情報の変更通知を受信した集中監視制御装置1−1の伝送処理部8−1、8−2は、それぞれ、それを監視制御演算部7―1、7−2に渡す。これを受けた監視制御演算部7―1、7−2はそれぞれ表示状態記憶部9―1、9−2に記憶しているオフライン情報の値を更新して、表示部6―1、6−2の表示が変化する(ステップS25)。
【0045】
上記の処理に行うことにより、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
【0046】
図3の手順で更新処理を行うことで、図2の手順で更新処理を行った場合と同様に、システム全体の監視制御処理を簡素にでき、また、集中監視制御装置1の負荷を高くすることなくオフライン情報の等価および表示処理を行うことが出来る。なお、これ以外にも図2の手順で更新処理を行ったのと同様の利点を享受できる。
【0047】
さらに、オフライン情報を変更設定した集中監視制御装置1―1が回線単位制御装置からの変更通知返送をもらってから表示状態記憶部9―1の更新を行うので、複数ある集中監視制御装置のデータ更新の同時性が高められる。これにより伝送不良などによりオフライン情報の変更設定した集中監視制御装置1―1の表示状態記憶部9―1だけが更新されてしまうリスクを図2の手順で処理した場合よりも小さくすることができる。
【0048】
(集中監視制御装置1がイニシャライズした場合の更新処理)
集中監視制御装置1がイニシャライズした場合の更新処理について説明する。
図4は、集中監視制御装置1がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システム100の一動作例を表すフロー図である。
まず、図4の概略を説明する。集中監視制御装置1は、自装置がイニシャライズした時に回線単位制御装置2に対してオフライン情報の全状態の送信を要求する。オフライン情報全状態送信要求を受けた各回線単位制御装置2は記憶しているオフライン情報の全状態を要求した集中監視制御装置1に返送する。
【0049】
以下に図4の手順の詳細を説明する。
集中監視制御装置1−1のイニシャライズが行われる(ステップS31)。このイニシャライズは、例えば停止している集中監視制御装置1−1を起動するために行われる。
【0050】
集中監視制御装置1−1の監視制御演算部7−1は自装置のイニシャライズが完了すると回線単位制御装置2全てに対するオフライン情報全状態送信要求を伝送処理部8−1に渡す。これを受けた伝送処理部8−1はオフライン情報全状態送信要求を回線単位制御装置2全てに送信する(ステップS32)。
【0051】
回線単位制御装置2−1の伝送処理部11−1は受信したオフライン情報全状態送信要求を監視制御演算部12−1へ渡す。監視制御演算部12−1はオフライン情報記憶部10−1に保存しているオフライン情報の全状態値を取り出して伝送処理部11−1へ返送する。これを受けた伝送処理部11−1はオフライン情報の全状態値を集中監視制御装置1―1に送信する。
回線単位制御装置2−2〜2―nも同様にオフライン情報の全状態値を集中監視制御装置1―1に送信する(ステップS33)。
【0052】
回線単位制御装置からオフライン情報全状態値を受信した集中監視制御装置1−1の伝送処理部8−1は、それを監視制御演算部7―1に渡す。監視制御演算部7―1は表示状態記憶部9―1に記憶しているオフライン情報の全状態値を更新して、表示部6―1の表示が更新される(ステップS34)。
【0053】
以上の動作により、集中監視制御装置1―1が停止していた間(停止後イニシャライズ完了前)に発生したオフライン情報の変更が集中監視制御装置1―1にも反映され、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
【0054】
また、無人変電所において、通常は集中監視制御装置1の電源を切っておき、保守員が変電所に行ったときに集中監視制御装置1を立ち上げる運用をするシステムにおいて、集中監視制御装置1でオフライン情報の信頼性を確保できる。
【0055】
図4の手順を実行することで、送信要求を発行した集中監視制御装置1に対してオフライン情報の状態合わせ処理を簡潔に行うことが出来る。又、イニシャライズした集中監視制御装置1毎に処理を行う為、イニシャライズされない集中監視制御装置1の動作に影響を及ぼすことがない。
【0056】
また、従来方式では適切なリカバリー方法がなかった集中監視制御装置1が交互にイニシャライズ処理を行った場合でもオフライン情報が損なわれることなくデータの等価が行える様になる。
【0057】
図4ではイニシャライズの完了に伴って、集中監視制御装置1が回線単位制御装置2全てにオフライン情報全状態送信要求を送信しているが、この送信を集中監視制御装置1の稼働中に(例えば1日1回)行うこともできる。
このようにして、回線単位制御装置2にオフライン情報の全状態を送信させて、オフライン情報の整合性(つまり、集中監視制御装置1が表示しているオフライン情報の値と各回線単位制御装置2が保持しているオフライン情報の値が一致しているか否か)を確認することもできる。
【0058】
(回線単位制御装置2がイニシャライズした場合の更新処理)
回線単位制御装置2がイニシャライズした場合の更新処理について説明する。
図5は、回線単位制御装置2がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システム100の一動作例を表すフロー図である。ここでは回線単位制御装置2のオフライン情報記憶部10が不揮発性メモリで構成されていて、回線単位制御装置2が停止しても記憶内容は失われないものとする。
図5の手順を概略的に説明する。回線単位制御装置2は自装置がイニシャライズした時にオフライン情報記憶部10が記憶しているオフライン情報の全状態をすべての集中監視制御装置1に配信する。
【0059】
以下に図5の手順の詳細を説明する。
回線単位制御装置2−1のイニシャライズが行われる(ステップS41)。このイニシャライズは停止している回線単位制御装置2−1を起動するために行われる。
【0060】
回線単位制御装置2−1がイニシャライズすると、この回線単位制御装置2−1の監視制御演算部12−1は自装置が運転状態で起動したことを判定し、電力系統4の現在状態(オンライン情報)を電力系統4から取得する(ステップS42)。
【0061】
続いて監視制御演算部12−1は不揮発性メモリであるオフライン情報記憶部10−1にイニシャライズ前まで保存されていたオフライン情報と最新オンライン情報を伝送処理部11−1へ渡す。これを受けた伝送処理部11−1はすべての集中監視制御装置1−1、1−2へ送信する(ステップS43)。
【0062】
回線単位制御装置2−1から送信された最新のオンライン情報とオフライン情報は、集中監視制御装置1−1、1−2に通知され、伝送処理部8−1、8−2を介して監視制御演算部7−1、7−2に渡される。これを受けた監視制御演算部7−1、7−2はそれぞれ表示状態記憶部9−1、9−2に保存している値を更新し、表示部6−1、6−2の表示が更新される(ステップS44)。
【0063】
以上の動作により、回線単位制御装置2−1が保持しているオフライン情報の値がすべての集中監視制御装置1―1、1―2に反映され、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
また、回線単位制御装置2のイニシャライズ時、該当するすべての集中監視制御装置1に対してオフライン情報の状態合わせ処理を簡潔に行うことが出来る。
【0064】
以上を纏めると次のようになる。
即ち、上記実施形態では、オフライン情報を回線単位制御装置2で一元管理することにより、オンライン情報と同様のデータの流れを作り上げることができ、監視制御処理の単一化、簡素化が図れる。
また、集中監視制御装置1や回線単位制御装置2のイニシャライズ時などオフライン情報の状態合せが必要な時に、集中監視制御装置1の負荷を通常動作処理以上に高くすることなく、応答性の良好な分散型電力系統監視制御システム100を得ることが出来る。
さらに、上記実施形態では集中監視制御装置1を2台として説明しているが、データ等価対象となる装置が増加する程、監視制御処理の単一化、簡素化の効果は大きい。
【0065】
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態のみには限定されず、拡張、変更することができる。拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)例えば、上記実施形態では集中監視制御装置を2台として説明したが、3台以上の集中監視制御装置1がある分散型電力系統監視制御システムでも同様に本発明を実施できる。
そして、集中監視制御装置の数が多いほど、本方式による簡素化の効果は大きい。
【0066】
(2)図6に示すような集中監視制御装置1と回線単位制御装置2の間に、データ中継装置5が存在する分散型電力系統監視制御システム200であっても本発明を適用できる。
即ち、集中監視制御装置1と回線単位制御装置2の間に公衆回線やLAN以外の伝送路が含まれても本発明の実施が可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を行える分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分散型電力系統監視制御システムの機能構成を表すブロック図である。
【図2】集中監視制御装置でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システムの一動作例を表すフロー図である。
【図3】集中監視制御装置でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システムの他の動作例を表すフロー図である。
【図4】集中監視制御装置がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システムの一動作例を表すフロー図である。
【図5】回線単位制御装置がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システムの一動作例を表すフロー図である。
【図6】本発明に係る分散型電力系統監視制御システムの一変形例を表すブロック図である。
【図7】分散型電力系統監視制御システムの装置構成を表すブロック図である。
【図8】従来の分散型電力系統監視制御システムの機能構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
100…分散型電力系統監視制御システム
1(1−1〜1−2)…集中監視制御装置
2(2−1〜2−n)…回線単位制御装置
3…LAN
4…電力系統
5…データ中継装置
6(6−1〜6−n)…表示部
7(7−1〜7−n)…監視制御演算部
8(8−1〜8−n)…伝送処理部
9(9−1〜9−n)…表示状態記憶部
10(10−1〜10−n)…オフライン情報記憶部
11(11−1〜11−n)…伝送処理部
12(12−1〜12−n)…監視制御演算部
13(13−1〜13−n)…入出力部
14(14−1〜14−n)…オンライン情報記憶部
15…テレコン装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統を監視する電力系統監視制御システムおよび電力系統監視制御システムのデータ更新方法に係り、特に複数の集中監視制御装置を有する分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、変電所、開閉所等での電力系統監視制御に分散型電力系統監視制御システムが用いられている。
従来のシステム構成について説明する。図7は分散型電力系統監視制御システムの装置構成を表すブロック図であり、図8は従来の分散型電力系統監視制御システム200の機能構成を表すブロック図である。
分散型電力系統監視制御システム200では、電力系統4全体の監視及び制御を行う2つの集中監視制御装置1−1,1−2、電力系統4の設備毎に分散配置されたn個の回線単位制御装置2−1〜2−nがLAN3で結合されている。
【0003】
集中監視制御装置1が扱う監視制御の情報には、電力系統4の状態を表す電力系統状態情報(以下、オンライン情報という)と操作員の監視制御操作を支援するために手動で設定され、集中監視制御装置1での表示に用いられる電力系統設定情報(以下、オフライン情報という)の2つがある。
オンライン情報の状態変化(以下、系統状変という)が発生した場合は、変化したオンライン情報が入力された回線単位制御装置2からLAN3を経由し、各々の集中監視制御装置1−1,1−2に状態が自動的に配信される。このため、集中監視制御装置1−1,1−2間の表示状態合わせ処理(以下、データ等価処理という)は不要である。
一方、オフライン情報の状態変化(以下、表示状変)が発生した場合は、一方の集中監視制御装置1において手動で設定した情報を他方の集中監視制御装置1に対して送信することでデータ等価処理を行い、各々の集中監視制御装置1の表示状態を一致させる。
【0004】
従来システムにおけるオフライン情報の表示更新は以下の手順で行われる。
集中監視制御装置1−1の表示部6−1で手動により設定された表示状変により表示状態記憶部9−1が更新され、監視制御演算部7−1へ送信される。これを受けた監視制御演算部7−1はオフライン情報記憶部16−1への保存を行うと同時に伝送処理部8−1を介し、LAN3を経由して集中監視制御装置1−2へオフライン情報を送信する。
オフライン情報を受信した集中監視制御装置1−2は、これを伝送処理部8−2を介して監視制御演算部7−2へと送る。オフライン情報を受けた監視制御演算部7−2は、これをオフライン情報記憶部16−2へ保存すると同時に、これに基づき表示状態記憶部9−2の記憶内容の更新を行い表示部6−2の表示状態を更新する。
【0005】
上記の処理に行うことにより、集中監視制御装置1−1、1−2それぞれが表示しているオフライン情報が互いに一致する。
ここで、2台の集中監視制御装置1のうちどちらでもオフライン情報の設定ができるとすると、集中監視制御装置1―1から集中監視制御装置1−2へ、集中監視制御装置1―2から集中監視制御装置1―1への2方向の等価処理を行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、集中監視制御装置は2台とは限らず、3台以上の場合が有り得る。通常、変電所には上位の制御所や給電所に変電所情報を送信するための伝送装置(いわゆるテレコン装置)が設置されているが、この伝送装置はオンライン情報・オフライン情報の扱い方としては集中監視制御装置に相当する。即ち、伝送装置の存在を考慮すると、集中監視制御装置に相当する装置が3台以上ある変電所監視制御システムは多い。
【0007】
このような場合、従来の集中監視制御装置間でデータ等価処理を行う手法では集中監視制御装置がn台のときにn(n−1)方向の等価処理を準備する必要がある。
しかも、この等価処理は、集中監視制御装置それぞれの運転状態(運転、停止、試験、保守、イニシャライズ中など)をも考慮する必要があるため、かなり複雑な処理となる。
また、ある集中監視制御装置のイニシャライズ時に別の集中監視制御装置が停止している場合や、複数の集中監視制御装置が交互にイニシャライズ処理を行った場合には、データ等価を行うことができない。
さらに、集中監視制御装置が持つオフライン情報に一旦矛盾が生じると(複数の集中監視制御装置が持つ値が互いに異なる)、どれが正しいのかを適切に判断することが困難である。
その上、定常的に行われるオンライン情報の処理と平行して、手動で設定されたオフライン情報のデータ等価処理を集中監視制御装置毎に対向して行う為、集中監視制御装置の処理負荷が一時的に高くなり、応答性の劣化を招く場合がある。
さらに加えて、伝送装置のように、異機種の監視制御装置が混在するシステムでは、データの扱いが少しずつ異なるためになんらかの変換処理も必要である。
【0008】
以上に鑑み、本発明は、良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を行える分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムは、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、を有する第1の集中監視制御装置と、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記第1の集中監視制御装置のデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置であって、前記回線単位制御装置のデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部とを有する第2の集中監視制御装置と、を具備することを特徴とする。回線単位制御装置が、第1の集中監視制御装置から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する。従い、第1の集中監視制御装置で入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置経由で第2の集中監視制御装置に送信し、第2の集中監視制御装置で記憶、表示させることができる。
この結果、回線単位制御装置経由で第1、第2の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0010】
(2)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムは、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する複数の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、データの送信を要求するデータ送信要求を送信する送信要求送信部と、該送信要求送信部からのデータ送信要求に対応して送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、を有する複数の集中監視制御装置と、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部と、前記複数の集中監視制御装置いずれかの送信要求送信部から送信されたデータ送信要求を受信する送信要求受信部と、該送信要求受信部で受信されたデータ送信要求に対応して該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、を具備することを特徴とする。
回線単位制御装置が、複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部と、複数の集中監視制御装置いずれかの送信要求送信部から送信されたデータ送信要求を受信する送信要求受信部と、送信要求受信部で受信されたデータ送信要求に対応して記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する。このため、複数の集中監視制御装置いずれかで入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておくことができる。さらに、集中監視制御装置からデータ送信要求を送信することで、回線単位制御装置に記憶されたデータを集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。
この結果、回線単位制御装置を介して複数の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0011】
ここで、前記集中監視制御装置の送信要求送信部が、該集中監視制御装置のイニシャライズ時にデータ送信要求を送信してもよい。
集中監視制御装置のイニシャライズ時に回線単位制御装置に記憶させておいたデータを集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。この結果、複数の集中監視制御装置で入力されたデータ(集中監視制御装置の停止からイニシャライズに至るまでに他の集中監視制御装置で入力されたデータも含め)を再現することができる。
【0012】
(3)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムは、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する複数の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、データを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、を有する複数の集中監視制御装置と、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部であって、該回線単位制御装置の停止中にデータが保持可能な不揮発性メモリを有する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、を具備することを特徴とする。
回線単位制御装置が、複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部であって、該回線単位制御装置の停止中にデータが保持可能な不揮発性メモリを有する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する。このため、複数の集中監視制御装置いずれかで入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておき、適宜に集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。
【0013】
ここで、前記回線単位制御装置のデータ送信部が、該回線単位制御装置のイニシャライズ時に前記記憶部に記憶されたデータを前記複数の集中監視制御装置に送信してもよい。
回線単位制御装置のイニシャライズ時に回線単位制御装置に記憶させておいたデータを集中監視制御装置に送信させ、記憶、表示することができる。
【0014】
また、前記回線単位制御装置が、前記回線単位制御装置のデータ受信部が受信したデータと前記回線単位制御装置の記憶部が記憶しているデータとを比較し、データが異なるときに該記憶部が記憶しているデータを更新するとともに、更新時刻、更新内容を記録保存するデータ更新部をさらに有してもよい。
回線単位制御装置の記憶部の記憶内容の更新履歴をとることができる。
【0015】
さらに、前記集中監視制御装置が、前記集中監視制御装置のデータ受信部が受信したデータと前記集中監視制御装置の記憶部に記憶されたデータと比較し、データが異なるときに該記憶部が記憶しているデータを更新するとともに、更新時刻、更新内容を記録保存するデータ更新部をさらに有してもよい。
集中監視制御装置の記憶部の記憶内容の更新履歴をとることができる。
【0016】
(4)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法は、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置でデータを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力されたデータを前記第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置で、前記送信ステップで送信されたデータを受信する第2のデータ受信ステップと、前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、を具備することを特徴とする。
第1の集中監視制御装置で入力され、その表示部で表示するためのデータを回線単位制御装置経由で第2の集中監視制御装置に送信し、第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うことができる。
この結果、回線単位制御装置経由で第1、第2の集中監視制御装置がデータを共有することができ、良好な応答性と集中監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0017】
(5)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法は、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置で、データを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力されたデータを該第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、前記電力系統を構成する複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを記憶する記憶ステップと、前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置からデータの送信を要求するデータ送信要求を送信する送信要求送信ステップと、前記送信要求送信ステップで送信されたデータ送信要求を前記回線単位制御装置で受信する送信要求受信ステップと、前記送信要求受信ステップで受信された送信要求に対応して前記記憶ステップで記憶されたデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、前記第2のデータ送信ステップで送信されたデータを前記第2の集中監視制御装置で受信する第2のデータ受信ステップと、前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、を具備することを特徴とする。
第1の集中監視制御装置で入力されたデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておき、第2の集中監視制御装置からデータ送信要求を送信することで、回線単位制御装置に記憶されたデータを第2の集中監視制御装置に送信させ、データの更新を行うことができる。
【0018】
(6)上記目的を達成するために本明に係る分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法は、複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置で、データを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力されたデータを該第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、前記電力系統を構成する複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで記憶されたデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、前記第2のデータ送信ステップで送信されたデータを前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置で受信する第2のデータ受信ステップと、前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、を具備することを特徴とする。
第1の集中監視制御装置で入力されたデータを回線単位制御装置に送信、記憶させておき、その後、集中監視制御装置に送信させてデータの更新を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下の実施形態では、分散設置された回線単位制御装置にオフライン情報を分散配置し、回線単位制御装置から該当する集中監視制御装置へオフライン情報を配信している。この結果、回線単位制御装置で一元的に管理されたオフライン情報をすべての監視制御装置が共有することができ、良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を図ることができる。
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る分散型電力系統監視制御システム100の機能構成を表すブロック図である。なお、分散型電力系統監視制御システム100の装置構成は従来例と同様に図7で表される。
分散型電力系統監視制御システム100は、電力系統システムの監視及び制御を行う集中監視制御装置1−1,1−2、電力系統設備毎に分散配置された回線単位制御装置2−1〜2−nをLAN(Local Area Network)3で接続して構成される。
【0021】
従来の分散型電力系統監視制御システム200では集中監視制御装置1がオフライン情報記憶部16を備えているが、分散型電力系統監視制御システム100では集中監視制御装置1はオフライン情報記憶部16を必要としない。一方、回線単位制御装置2がオフライン情報記憶部10―1〜10―nを有している。
即ち、従来のオフライン情報記憶部16に記憶されていた情報は、それぞれ関係する回線単位制御装置2―1〜2―nに振り分けられ、n個のオフライン情報記憶部10―1〜10―nに分割して記憶される。
【0022】
集中監視制御装置1が扱う監視制御の情報は、既述のように主にオンライン情報とオフライン情報の2種類に大別される。
(1)電力系統状態情報(オンライン情報)
オンライン情報は、電力系統4の状態等を表す情報であり、次のように電力系統4から入出力される。
▲1▼電力系統4から回線単位制御装置2−1〜2−nに入力され、回線単位制御装置2−1〜2−nからLAN3を経由して、各々の集中監視制御装置1−1,1−2に配信される。
▲2▼集中監視制御装置1−1,1−2からの制御操作により、LAN3を経由し回線単位制御装置2−1〜2−nから電力系統4へと出力される。
【0023】
(2)電力系統設定情報(オフライン情報)
オフライン情報は、集中監視制御装置1での表示のみに用いられ、操作員の監視制御操作を支援するための情報である。オフライン情報は、電力系統4には直接作用することがなく、多くの場合に手動で設定される。
オフライン情報の具体例として、制御対象でない機器の状態表示や機器の操作に必要なメモ表示情報、操作禁止中の機器を表す操作禁止設定情報が挙げられる。
【0024】
分散型電力系統監視制御システム100の内部構成の詳細につき説明する。
集中監視制御装置1−1、1−2はいずれも電力系統4全体の監視および制御を行う装置であるが、制御所や給電所に変電所情報を送信するために変電所等に設置してある伝送装置(いわゆるテレコン装置)も集中監視制御装置1として取り扱われる場合がある(例えば、オンライン情報、オフライン情報の取り扱いが集中監視制御装置1とほぼ同様の場合)。
集中監視制御装置1−1、1−2はそれぞれ、現在のオンライン情報(系統状変状態)及びオフライン情報(表示状変状態)を表示する表示部6−1、6−2と、表示部6―1、6−2で表示する情報を記憶しておく表示状態記憶部9−1、9−2と、電力系統4の集中監視制御機能に関わる演算を行う監視制御演算部7−1、7−2と、監視制御演算部7−1、7−2にて処理される情報を他の装置と送受信する伝送処理部8−1、8−2から構成される。
【0025】
回線単位制御装置2−1〜2−nはそれぞれ、電力系統4を構成する複数の装置それぞれを制御するものであり、装置それぞれに対応して分散して配置される。回線単位制御装置2−1〜2−nはそれぞれ、LAN3を介して接続された電力系統4を構成する他の装置との情報の送受信を行う伝送処理部11−1〜11−nと、回線単位の監視制御演算を行う監視制御演算部12−1〜12−nと、オンライン情報を保存するオンライン情報記憶部14−1〜14−nと、集中監視制御装置1から渡されるオフライン情報を保存するオフライン情報記憶部10−1〜10−nと、電力系統4の情報を入力して監視制御演算部12−1〜12−nへ渡し、監視制御演算部12−1〜12−nにて処理された情報を電力系統4へ出力する入出力部13−1〜13−nで構成される。
【0026】
以下に分散型電力系統監視制御システム100でのオンライン情報およびオフライン情報の更新処理の手順を説明する。
なお、以下に示す動作手順は、集中監視制御装置1、回線単位制御装置2に備えられた図示しない記憶部に記憶されたプログラムに基づき行われる。即ち、このプログラムを変更することで、ハードウェアの構成を変更することなく、種々の動作を行わせることができる。
【0027】
(オンライン情報の更新処理)
オフライン情報の更新処理の説明に先立ち、オンライン情報の更新処理につき説明する。
オンライン情報の表示更新は以下の手順で行われる。
電力系統4にて発生した状態変化が接点信号により回線単位制御装置2−1〜2−nの入出力部13−1〜13−nに入力され、監視制御演算部12−1〜12−nに受け渡される。これを受けた監視制御演算部12−1〜12−nは、オンライン情報記憶部14−1〜14−nに保存されている前回値と今回入力された値の比較を行い、前回値と相違があった場合は伝送処理部11−1〜11−nを介してLAN3へ出力する。
【0028】
集中監視制御装置1−1、1−2ではLAN3へ出力されたオンライン情報を伝送処理部8−1、8−2で受信し、監視制御演算部7−1、7−2へ受け渡す。これを受けた監視制御演算部7−1、7−2が表示状態記憶部9−1、9−2の更新を行うことにより、表示部6−1、6−2の表示状態が更新される。
【0029】
上記のように、オンライン情報の状態変化(系統状変)が発生した場合は、該回線単位制御装置からLAN3を経由し、各々の集中監視制御装置1−1,1−2に状態が配信される為、集中監視制御装置1−1,1−2間の表示状態合わせ処理(以下、データ等価処理)は不要である。
【0030】
(オフライン情報を変更した場合の更新処理1)
次に、集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合の更新処理につき説明する。
図2は、集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システム100の一動作例を表すフロー図である。なお、変更するオフライン情報は回線単位制御装置2−1のオフライン情報記憶部10―1で管理されているものとする。
【0031】
集中監視制御装置1−1の表示部6−1でオフライン情報が変更設定される。即ち、集中監視制御装置1−1の図示しない入力部で変更されたオフライン情報が入力される(ステップS11)。
【0032】
監視制御演算部7−1は入力されたオフライン情報と表示状態記憶部9−1に保存しているオフライン情報と比較し、変化があったときは更新時刻、更新内容を記録保存し、表示部6−1の更新を行う(ステップS12)。
【0033】
集中監視制御装置1−1は、表示部6−1の表示の更新とともにオフライン情報の変更通知を伝送処理部8−1へ渡す。これを受けた伝送処理部8−1はこのオフライン情報を管理している回線単位制御装置2−1へオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS13)。
【0034】
回線単位制御装置2−1の伝送処理部11−1は受信したオフライン情報の変更通知を監視制御演算部12−1へと渡す。監視制御演算部12−1はオフライン情報記憶部10−1にオフライン情報の変更内容を保存する(ステップS14)。
【0035】
この保存後即時に、もう一方の集中監視制御装置1―2に対するオフライン情報の変更通知を伝送処理部11−1へ返送する。これを受けた伝送処理部11−1は集中監視制御装置1―2にオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS15)。
【0036】
オフライン情報の変更通知を受信した集中監視制御装置1−2の伝送処理部8−2はこの変更通知を監視制御演算部7−2に渡す。これを受けた監視制御演算部7−2は表示状態記憶部9−2に保存している値と比較し、変化があったときは更新時刻、更新内容を記録保存するとともに、表示部6−2の更新を行う(ステップS16)。
【0037】
上記の処理に行うことにより、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
上記の処理では、オンライン情報とオフライン情報の送受信を同一の経路で且つ同様の手順で行えるため、システム全体の監視制御処理を簡素にできる。
オフライン情報とオンライン情報を同じ経路で送受信することは、オフライン情報として扱われていたものがオンライン情報として取り扱われるようになった場合に、その取り扱いの変更を容易に行えることを意味する。例えば、電力系統4の状態がオンラインで取込めないので、やむなくオフライン情報として扱っている、いわゆるオフライン機器(遮断器や断路器)からの情報が、将来にオフライン機器がオンライン機器に変更されたときにも取り扱いの変更を容易に行える。
また、集中監視制御装置1間でのデータ等価処理が不要となり、集中監視制御装置1の負荷を高くすることなくオフライン情報の等価および表示処理を行うことが出来る。
【0038】
最近のシステムでは、集中監視制御装置1としてパーソナルコンピュータ(Personal Computer)やEWS(Engineering Work Station)が利用されることが多く、一般に回線単位制御装置2の方が集中監視制御装置1よりも故障率が小さい場合が多い(MTBF:Mean Time Between Failure(平均故障間隔)が長い)。従って、分散型電力系統監視制御システム100を用いることで、従来よりもオフライン情報損失のリスクを低減することができる。
【0039】
(オフライン情報を変更した場合の更新処理2)
集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合に、図2以外の手順で更新処理を行わせることも可能である。
図3は、集中監視制御装置1−1でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システム100の他の動作例を表すフロー図である。この手順は、図1に示した分散型電力系統監視制御システム100で行える。即ち、既述のようにプログラムを変更することで、同一のハードウェア構成で、図2の手順と図3の手順のいずれをも実行させることができる。
なお、変更するオフライン情報は回線単位制御装置2−1のオフライン情報記憶部10―1で管理されているものとする。
【0040】
集中監視制御装置1−1の表示部6−1でオフライン情報が変更設定される。即ち、集中監視制御装置1−1の図示しない入力部で変更されたオフライン情報が入力される(ステップS21)。
【0041】
監視制御演算部7−1はオフライン情報の変更通知を伝送処理部8−1へ渡す。これを受けた伝送処理部8−1はこのオフライン情報を管理している回線単位制御装置2−1へオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS22)。
即ち、ステップS22で集中監視制御装置1の監視制御演算部7は表示状態記憶部9−1に保存している状態値の更新はするが、更新時刻、更新内容の記録保存はしない(ステップS12に対応するステップが図3にはない)。
【0042】
回線単位制御装置2−1の伝送処理部11−1は受信したオフライン情報の変更通知を監視制御演算部12−1へ渡す。監視制御演算部12−1はオフライン情報記憶部10−1に保存している状態値と比較し、変化があったときはオフライン情報の内容を更新して更新時刻、更新内容を記録する(ステップS23)。
即ち、図2のステップS14では記録が行われているが、ステップS23では単なる記録に留まらず更新の確認が行われている。
【0043】
この更新後即時に、すべての集中監視制御装置1―1、1―2に変更通知するためにオフライン情報の変更通知を伝送処理部11−1へ返送する。これを受けた伝送処理部11−1は集中監視制御装置1―1、1―2にオフライン情報の変更通知を送信する(ステップS24)。
即ち、図2のステップS15ではステップS12で集中監視制御装置1−2のみにオフライン情報の変更通知を送信しているのに対して、ステップS24では全ての集中監視制御装置1にオフライン情報の変更通知を送信している。
【0044】
オフライン情報の変更通知を受信した集中監視制御装置1−1の伝送処理部8−1、8−2は、それぞれ、それを監視制御演算部7―1、7−2に渡す。これを受けた監視制御演算部7―1、7−2はそれぞれ表示状態記憶部9―1、9−2に記憶しているオフライン情報の値を更新して、表示部6―1、6−2の表示が変化する(ステップS25)。
【0045】
上記の処理に行うことにより、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
【0046】
図3の手順で更新処理を行うことで、図2の手順で更新処理を行った場合と同様に、システム全体の監視制御処理を簡素にでき、また、集中監視制御装置1の負荷を高くすることなくオフライン情報の等価および表示処理を行うことが出来る。なお、これ以外にも図2の手順で更新処理を行ったのと同様の利点を享受できる。
【0047】
さらに、オフライン情報を変更設定した集中監視制御装置1―1が回線単位制御装置からの変更通知返送をもらってから表示状態記憶部9―1の更新を行うので、複数ある集中監視制御装置のデータ更新の同時性が高められる。これにより伝送不良などによりオフライン情報の変更設定した集中監視制御装置1―1の表示状態記憶部9―1だけが更新されてしまうリスクを図2の手順で処理した場合よりも小さくすることができる。
【0048】
(集中監視制御装置1がイニシャライズした場合の更新処理)
集中監視制御装置1がイニシャライズした場合の更新処理について説明する。
図4は、集中監視制御装置1がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システム100の一動作例を表すフロー図である。
まず、図4の概略を説明する。集中監視制御装置1は、自装置がイニシャライズした時に回線単位制御装置2に対してオフライン情報の全状態の送信を要求する。オフライン情報全状態送信要求を受けた各回線単位制御装置2は記憶しているオフライン情報の全状態を要求した集中監視制御装置1に返送する。
【0049】
以下に図4の手順の詳細を説明する。
集中監視制御装置1−1のイニシャライズが行われる(ステップS31)。このイニシャライズは、例えば停止している集中監視制御装置1−1を起動するために行われる。
【0050】
集中監視制御装置1−1の監視制御演算部7−1は自装置のイニシャライズが完了すると回線単位制御装置2全てに対するオフライン情報全状態送信要求を伝送処理部8−1に渡す。これを受けた伝送処理部8−1はオフライン情報全状態送信要求を回線単位制御装置2全てに送信する(ステップS32)。
【0051】
回線単位制御装置2−1の伝送処理部11−1は受信したオフライン情報全状態送信要求を監視制御演算部12−1へ渡す。監視制御演算部12−1はオフライン情報記憶部10−1に保存しているオフライン情報の全状態値を取り出して伝送処理部11−1へ返送する。これを受けた伝送処理部11−1はオフライン情報の全状態値を集中監視制御装置1―1に送信する。
回線単位制御装置2−2〜2―nも同様にオフライン情報の全状態値を集中監視制御装置1―1に送信する(ステップS33)。
【0052】
回線単位制御装置からオフライン情報全状態値を受信した集中監視制御装置1−1の伝送処理部8−1は、それを監視制御演算部7―1に渡す。監視制御演算部7―1は表示状態記憶部9―1に記憶しているオフライン情報の全状態値を更新して、表示部6―1の表示が更新される(ステップS34)。
【0053】
以上の動作により、集中監視制御装置1―1が停止していた間(停止後イニシャライズ完了前)に発生したオフライン情報の変更が集中監視制御装置1―1にも反映され、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
【0054】
また、無人変電所において、通常は集中監視制御装置1の電源を切っておき、保守員が変電所に行ったときに集中監視制御装置1を立ち上げる運用をするシステムにおいて、集中監視制御装置1でオフライン情報の信頼性を確保できる。
【0055】
図4の手順を実行することで、送信要求を発行した集中監視制御装置1に対してオフライン情報の状態合わせ処理を簡潔に行うことが出来る。又、イニシャライズした集中監視制御装置1毎に処理を行う為、イニシャライズされない集中監視制御装置1の動作に影響を及ぼすことがない。
【0056】
また、従来方式では適切なリカバリー方法がなかった集中監視制御装置1が交互にイニシャライズ処理を行った場合でもオフライン情報が損なわれることなくデータの等価が行える様になる。
【0057】
図4ではイニシャライズの完了に伴って、集中監視制御装置1が回線単位制御装置2全てにオフライン情報全状態送信要求を送信しているが、この送信を集中監視制御装置1の稼働中に(例えば1日1回)行うこともできる。
このようにして、回線単位制御装置2にオフライン情報の全状態を送信させて、オフライン情報の整合性(つまり、集中監視制御装置1が表示しているオフライン情報の値と各回線単位制御装置2が保持しているオフライン情報の値が一致しているか否か)を確認することもできる。
【0058】
(回線単位制御装置2がイニシャライズした場合の更新処理)
回線単位制御装置2がイニシャライズした場合の更新処理について説明する。
図5は、回線単位制御装置2がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システム100の一動作例を表すフロー図である。ここでは回線単位制御装置2のオフライン情報記憶部10が不揮発性メモリで構成されていて、回線単位制御装置2が停止しても記憶内容は失われないものとする。
図5の手順を概略的に説明する。回線単位制御装置2は自装置がイニシャライズした時にオフライン情報記憶部10が記憶しているオフライン情報の全状態をすべての集中監視制御装置1に配信する。
【0059】
以下に図5の手順の詳細を説明する。
回線単位制御装置2−1のイニシャライズが行われる(ステップS41)。このイニシャライズは停止している回線単位制御装置2−1を起動するために行われる。
【0060】
回線単位制御装置2−1がイニシャライズすると、この回線単位制御装置2−1の監視制御演算部12−1は自装置が運転状態で起動したことを判定し、電力系統4の現在状態(オンライン情報)を電力系統4から取得する(ステップS42)。
【0061】
続いて監視制御演算部12−1は不揮発性メモリであるオフライン情報記憶部10−1にイニシャライズ前まで保存されていたオフライン情報と最新オンライン情報を伝送処理部11−1へ渡す。これを受けた伝送処理部11−1はすべての集中監視制御装置1−1、1−2へ送信する(ステップS43)。
【0062】
回線単位制御装置2−1から送信された最新のオンライン情報とオフライン情報は、集中監視制御装置1−1、1−2に通知され、伝送処理部8−1、8−2を介して監視制御演算部7−1、7−2に渡される。これを受けた監視制御演算部7−1、7−2はそれぞれ表示状態記憶部9−1、9−2に保存している値を更新し、表示部6−1、6−2の表示が更新される(ステップS44)。
【0063】
以上の動作により、回線単位制御装置2−1が保持しているオフライン情報の値がすべての集中監視制御装置1―1、1―2に反映され、集中監視制御装置1−1が表示しているオフライン情報と集中監視制御装置1−2が表示しているオフライン情報は一致する。
また、回線単位制御装置2のイニシャライズ時、該当するすべての集中監視制御装置1に対してオフライン情報の状態合わせ処理を簡潔に行うことが出来る。
【0064】
以上を纏めると次のようになる。
即ち、上記実施形態では、オフライン情報を回線単位制御装置2で一元管理することにより、オンライン情報と同様のデータの流れを作り上げることができ、監視制御処理の単一化、簡素化が図れる。
また、集中監視制御装置1や回線単位制御装置2のイニシャライズ時などオフライン情報の状態合せが必要な時に、集中監視制御装置1の負荷を通常動作処理以上に高くすることなく、応答性の良好な分散型電力系統監視制御システム100を得ることが出来る。
さらに、上記実施形態では集中監視制御装置1を2台として説明しているが、データ等価対象となる装置が増加する程、監視制御処理の単一化、簡素化の効果は大きい。
【0065】
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態のみには限定されず、拡張、変更することができる。拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)例えば、上記実施形態では集中監視制御装置を2台として説明したが、3台以上の集中監視制御装置1がある分散型電力系統監視制御システムでも同様に本発明を実施できる。
そして、集中監視制御装置の数が多いほど、本方式による簡素化の効果は大きい。
【0066】
(2)図6に示すような集中監視制御装置1と回線単位制御装置2の間に、データ中継装置5が存在する分散型電力系統監視制御システム200であっても本発明を適用できる。
即ち、集中監視制御装置1と回線単位制御装置2の間に公衆回線やLAN以外の伝送路が含まれても本発明の実施が可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、良好な応答性と監視制御装置間での処理の簡素化を行える分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分散型電力系統監視制御システムの機能構成を表すブロック図である。
【図2】集中監視制御装置でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システムの一動作例を表すフロー図である。
【図3】集中監視制御装置でオフライン情報の変更を実施した場合の分散型電力系統監視制御システムの他の動作例を表すフロー図である。
【図4】集中監視制御装置がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システムの一動作例を表すフロー図である。
【図5】回線単位制御装置がイニシャライズした場合の分散型電力系統監視制御システムの一動作例を表すフロー図である。
【図6】本発明に係る分散型電力系統監視制御システムの一変形例を表すブロック図である。
【図7】分散型電力系統監視制御システムの装置構成を表すブロック図である。
【図8】従来の分散型電力系統監視制御システムの機能構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
100…分散型電力系統監視制御システム
1(1−1〜1−2)…集中監視制御装置
2(2−1〜2−n)…回線単位制御装置
3…LAN
4…電力系統
5…データ中継装置
6(6−1〜6−n)…表示部
7(7−1〜7−n)…監視制御演算部
8(8−1〜8−n)…伝送処理部
9(9−1〜9−n)…表示状態記憶部
10(10−1〜10−n)…オフライン情報記憶部
11(11−1〜11−n)…伝送処理部
12(12−1〜12−n)…監視制御演算部
13(13−1〜13−n)…入出力部
14(14−1〜14−n)…オンライン情報記憶部
15…テレコン装置
Claims (10)
- 複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、を有する第1の集中監視制御装置と、
前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記第1の集中監視制御装置のデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、
前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置であって、前記回線単位制御装置のデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部とを有する第2の集中監視制御装置と、
を具備することを特徴とする分散型電力系統監視制御システム。 - 複数の設備で構成される電力系統を監視制御する複数の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、データの送信を要求するデータ送信要求を送信する送信要求送信部と、該送信要求送信部からのデータ送信要求に対応して送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、を有する複数の集中監視制御装置と、
前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部と、前記複数の集中監視制御装置いずれかの送信要求送信部から送信されたデータ送信要求を受信する送信要求受信部と、該送信要求受信部で受信されたデータ送信要求に対応して該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、
を具備することを特徴とする分散型電力系統監視制御システム。 - 前記集中監視制御装置の送信要求送信部が、該集中監視制御装置のイニシャライズ時にデータ送信要求を送信する
ことを特徴とする請求項2記載の分散型電力系統監視制御システム。 - 複数の設備で構成される電力系統を監視制御する複数の集中監視制御装置であって、データを入力する入力部と、該入力部で入力されたデータを送信するデータ送信部と、データを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信されたデータを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを表示する表示部と、を有する複数の集中監視制御装置と、
前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置であって、前記複数の集中監視制御装置いずれかのデータ送信部から送信されたデータを受信するデータ受信部と、該データ受信部が受信したデータを記憶する記憶部であって、該回線単位制御装置の停止中にデータが保持可能な不揮発性メモリを有する記憶部と、該記憶部に記憶されたデータを送信するデータ送信部と、を有する回線単位制御装置と、
を具備することを特徴とする分散型電力系統監視制御システム。 - 前記回線単位制御装置のデータ送信部が、該回線単位制御装置のイニシャライズ時に前記記憶部に記憶されたデータを前記複数の集中監視制御装置に送信する
ことを特徴とする請求項4記載の分散型電力系統監視制御システム。 - 前記回線単位制御装置が、前記回線単位制御装置のデータ受信部が受信したデータと前記回線単位制御装置の記憶部が記憶しているデータとを比較し、データが異なるときに該記憶部が記憶しているデータを更新するとともに、更新時刻、更新内容を記録保存するデータ更新部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1乃至5に記載の分散型電力系統監視制御システム。 - 前記集中監視制御装置が、前記集中監視制御装置のデータ受信部が受信したデータと前記集中監視制御装置の記憶部に記憶されたデータと比較し、データが異なるときに該記憶部が記憶しているデータを更新するとともに、更新時刻、更新内容を記録保存するデータ更新部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1乃至5に記載の分散型電力系統監視制御システム。 - 複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置でデータを入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力されたデータを前記第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、
前記電力系統を構成する前記複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、
前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、
前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置で、前記送信ステップで送信されたデータを受信する第2のデータ受信ステップと、
前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、
を具備することを特徴とする分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法。 - 複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置で、データを入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力されたデータを該第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、
前記電力系統を構成する複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、
前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを記憶する記憶ステップと、
前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置からデータの送信を要求するデータ送信要求を送信する送信要求送信ステップと、
前記送信要求送信ステップで送信されたデータ送信要求を前記回線単位制御装置で受信する送信要求受信ステップと、
前記送信要求受信ステップで受信された送信要求に対応して前記記憶ステップで記憶されたデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、
前記第2のデータ送信ステップで送信されたデータを前記第2の集中監視制御装置で受信する第2のデータ受信ステップと、
前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、
を具備することを特徴とする分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法。 - 複数の設備で構成される電力系統を監視制御する第1の集中監視制御装置で、データを入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力されたデータを該第1の集中監視制御装置から送信する第1のデータ送信ステップと、
前記電力系統を構成する複数の設備いずれかに対応して配置され、該いずれかの設備を制御する回線単位制御装置において、前記第1のデータ送信ステップで送信されたデータを受信する第1のデータ受信ステップと、
前記第1のデータ受信ステップで受信したデータを記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップで記憶されたデータを前記回線単位制御装置から送信する第2のデータ送信ステップと、
前記第2のデータ送信ステップで送信されたデータを前記電力系統を監視制御する第2の集中監視制御装置で受信する第2のデータ受信ステップと、
前記第2のデータ受信ステップで受信されたデータに基づき前記第2の集中監視制御装置でのデータの更新を行うデータ更新ステップと、
を具備することを特徴とする分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002172918A JP2004023845A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 分散型電力系統監視制御システムおよび分散型電力系統監視制御システムのデータ更新方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171157A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 分散型監視制御システムおよび監視制御システムのデータ更新方法 |
CN112583122A (zh) * | 2020-12-04 | 2021-03-30 | 南方电网电力科技股份有限公司 | 一种电力系统实时动态监测数据并行处理装置及处理方法 |
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2002
- 2002-06-13 JP JP2002172918A patent/JP2004023845A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4623743B2 (ja) * | 2007-01-10 | 2011-02-02 | 中国電力株式会社 | 分散型監視制御システムおよび監視制御システムのデータ更新方法 |
CN112583122A (zh) * | 2020-12-04 | 2021-03-30 | 南方电网电力科技股份有限公司 | 一种电力系统实时动态监测数据并行处理装置及处理方法 |
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