JP2004023460A - ビデオプロジェクタシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】スタックするビデオプロジェクタ(PJa、PJb、PJc)の台数に応じて、輝度のみならず輝度階調も向上するビデオプロジェクタシステム(PJA、PJB、PJC)を提供することを目的とする。
【解決手段】Nビットの映像信号(Sv)に、ガンマ補正して得られる画像データ(DcA)を補正して得られる補正画像データ(Da_1)に従って輝度変調して、第1の映像(Ia_1)と第2の映像(Ia_2)を生成するビデオプロジェクタシステム(PJA)において、上位ビット補正回路(4a_1)は画像データ(DcA)の上位Nビットを第1の補正画像データ(Da_1)として出力し、上位Nビット/最下位1ビット補正回路(4a_2)は画像データ(DcA)の上位Nビットのデータに最下位ビットのデータを加算して第2の補正画像データ(Da_2)として出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】Nビットの映像信号(Sv)に、ガンマ補正して得られる画像データ(DcA)を補正して得られる補正画像データ(Da_1)に従って輝度変調して、第1の映像(Ia_1)と第2の映像(Ia_2)を生成するビデオプロジェクタシステム(PJA)において、上位ビット補正回路(4a_1)は画像データ(DcA)の上位Nビットを第1の補正画像データ(Da_1)として出力し、上位Nビット/最下位1ビット補正回路(4a_2)は画像データ(DcA)の上位Nビットのデータに最下位ビットのデータを加算して第2の補正画像データ(Da_2)として出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いにスタック接続されて、同一の入力映像信号Svに基づいて生成される映像を精密に重ね合わせて投影して高輝度画像を得るビデオプロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高輝度な投影画像を得るために、2台以上のプロジェクタ装置に同一の映像信号Svを入力し、それぞれのプロジェクタ装置から投影される映像を精密に重ね合わせる手法がとられている。図7に、このような従来のビデオプロジェクタの代表例を示す。
【0003】
図7に示すように、従来のビデオプロジェクタ装置の少なくとも2台がスタック接続されて用いられる。本明細書において、便宜上、2台の従来のビデオプロジェクタ装置を第1のビデオプロジェクタPCJ1および第2のビデオプロジェクタPCJ2と呼んでそれぞれを識別する。なお、これら2台のそれぞれを識別する必要のない場合は、ビデオプロジェクタPCJと総称する。
【0004】
第1のビデオプロジェクタPCJ1は、大別して、ガンマ補正回路32および輝度変調装置33を含む。第2のビデオプロジェクタPCJ2は、第1のビデオプロジェクタPCJ1と同様に、ガンマ補正回路32および輝度変調装置33を含む。つまり、第1のビデオプロジェクタPCJ1と第2のビデオプロジェクタPCJ2は、実質的に等価である。 第1のビデオプロジェクタPCJ1と第2のビデオプロジェクタPCJ2は、図示のごとく互いにスタック接続されて、外部の映像信号Sv源から映像信号Svが入力される。
【0005】
第1のビデオプロジェクタPCJ1において、ガンマ補正回路32は、Nビット(Nは任意の自然数)の映像信号Svにガンマ補正処理を施して、Nビットの画像データDvを生成する。なお、Nは任意の自然数である。そして、輝度変調装置33は画像データDvのビット数Nに応じて輝度を変調して、第1の映像IP_1を生成してスクリーンSRN(図示せず)に投影する。
【0006】
第2のビデオプロジェクタPCJ2においても、第1のビデオプロジェクタPCJ1におけるのと同様に映像信号Svにガンマ補正処理および輝度変調処理を施して、第2の映像IP_2を生成して、第1の映像IP_1と重なるようにスクリーンSRNに投影される。結果、第1の映像IP_1と第2の映像IP_2が重ね合わせされた、合成映像IPがスクリーンSRN上に表示される。
【0007】
図8に、上述の従来のビデオプロジェクタPCJによる輝度階調表現を示す。同図において、横軸は、輝度変調装置33に入力される画像データDvのビット数を示し、輝度変調装置33で変調される光量を示す。
【0008】
符号A0は、第1のビデオプロジェクタPCJ1から出力される第1の映像IP_1において、画像データDvの最下位ビットに対応する光量を示す。同様に、符号A1は、画像データDvの最下位から1ビット上の1ビットに対応する第1の映像IP_1の光量を示す。そして、符号A2は、画像データDvの最下位から2ビット上の1ビットに対応する第1の映像IP_1の光量を示す。
【0009】
符号B0は、第2のビデオプロジェクタPCJ2から出力される第2の映像IP_2において、画像データDvの最下位ビットに従って第2のビデオプロジェクタPCJ2から出力される光量を示す。同様に、符号B1は画像データDvの最下位から1ビット上のビットに対応する第2の映像IP_2の光量を示す。符号B2は、画像データDvの最下位から2ビット上の1ビットに対応する第2の映像IP_2の光量を示す。
【0010】
図9に、ガンマ補正回路32の特性を示す。同図より明らかなように、通常ガンマ補正回路32の入出力特性は、入力される映像信号Svに対して指数関数に従って変化する。そのため、映像信号Svとして整数が入力される場合でも、ガンマ補正回路32からの出力は実数になる。結果、ガンマ補正回路32から出力される画像データDvの精度は、画像データDv自信の正規化ビット数で制限される。そして、ビデオプロジェクタPCJにおいては、この画像データDvのビット数は輝度変調装置33の入力ビット数に合わせて設定される。
【0011】
第1のビデオプロジェクタPCJ1から出力されるNビットの画像データDvに対応する第1の映像IP_1の輝度と、第2のビデオプロジェクタPCJ2から出力されるNビットの画像データDvに対応する第2の映像IP_2の輝度Lは常に同じである。つまり、スクリーンSRN上には、それぞれNビットのガンマ補正出力に従ったNビットの階調を持った第1の映像IP_1および第2の映像IP_2の映像が得られる。そして、第1の映像IP_1と第2の映像IP_2が互いに重ね合わせされることによって、単独の場合の約2倍の輝度を持った合成映像IPsがスクリーンSRN上に表示される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のスタック型のビデオプロジェクタ装置においては、表示される映像の輝度は、スタックされるプロジェクタの台数に比例して向上するが、輝度の階調数はプロジェクタを1台使用する場合と変わらない。よって、スクリーン上に表示される合成映像は単に明るいだけで、階調表現が粗く表現に乏しい単調な画像になると言う問題を有している。
【0013】
よって、本発明は、スタックするビデオプロジェクタの台数に応じて、輝度のみならず輝度階調も向上するビデオプロジェクタ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、Nビットの映像信号を入力として、第1の映像を出力する第1のビデオプロジェクタおよび、第2の映像を出力するビデオプロジェクタシステムであって、
第1のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+1ビットの画像データを生成する第1のガンマ補正回路と、
画像データの上位Nビットを第1の補正画像データとして出力する第1の画像データ補正回路と、
第1の補正画像データに従い輝度を変調した第1の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第2のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+1ビットの画像データを生成する第2のガンマ補正回路と
画像データの上位Nビットに下位1ビットを加えて、第2の補正画像データとして出力する第2の画像データ補正回路と、
第2の補正画像データに従い輝度を変調した第2の映像を生成する輝度変調回路とを備える。
【0015】
上述のように、第1の発明においては、第1の画像と第2の映像を重ね合わせると、N+1ビットの輝度階調である合成映像が得られる。
【0016】
第2の発明は、第1の発明において、第1のガンマ補正回路と第1の画像データ補正回路とはメモリで一体的に構成され、
第2のガンマ補正回路と第2の画像データ補正回路とはメモリで一体的に構成される。
【0017】
上述のように、第1の発明においては、第1の発明と同様の効果に加えて、システム構成を簡単にできる。
【0018】
第3の発明は、Nビットの映像信号を入力として、第1の映像を出力する第1のビデオプロジェクタ、第2の映像、第3の映像、および第4の映像を出力するビデオプロジェクタシステムであって、
第1のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第1のガンマ補正回路と、
画像データの上位Nビットを第1の補正画像データとして出力する第1の画像データ補正回路と、
第1の補正画像データに従い輝度を変調した第1の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第2のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第2のガンマ補正回路と、
画像データの最下位の2ビット値が3以上の場合に、画像データの上位Nビットに1を加算して、第2の補正画像データとして出力する第2の画像データ補正回路と、
第2の補正画像データに従い輝度を変調した第2の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第3のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第3のガンマ補正回路と、
画像データの最下位の2ビット値が2以上の場合に、画像データの上位Nビットに1を加算して、第3の補正画像データとして出力する第3の画像データ補正回路と、
第3の補正画像データに従い輝度を変調した第3の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第4のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第3のガンマ補正回路と、
画像データの最下位の2ビット値が1以上の場合に、画像データの上位Nビットに1を加算して、第4の補正画像データとして出力する第4の画像データ補正回路と、
第4の補正画像データに従い輝度を変調した第4の映像を生成する輝度変調回路とを備る。
【0019】
上述のように、第3の発明においては、第1の画像、第2の画像、第3の画像、および第4の画像を重ね合わせると、N+2ビットの輝度階調を有する合成映像がえられる。
【0020】
第4の発明は、第3の発明において、第2の画像データ補正回路は、画像データの最下位の2ビット値が3より小さい場合に、画像データの上位Nビットを第2の補正画像データとして出力し、
第3の画像データ補正回路画像データの最下位の2ビット値が2より小さい場合に、画像データの上位Nビットを第3の補正画像データとして出力し、
第4の画像データ補正回路は、画像データの最下位の2ビット値が1より小さい場合に、画像データの上位Nビットを第4の補正画像データとして出力する。
【0021】
【発明の実施の形態】
図面を参照して詳しく説明する前に、先ず本発明にかかるビデオプロジェクタシステムの基本的概念について述べる。本発明においては、従来のビデオプロジェクタ装置のように同一のプロジェクトを互いに接続して、同一の画像を重ね合わせて合成映像を得るのではなく、スタックされる2台のビデオプロジェクタのうちの1台に、最下位ビットに従ったデータを加算して表示することにより、残りの1台のプロジェクタが表現できるの輝度階調の最小単位の1/2の輝度を表現することで、出力の輝度の階調を2倍に増加させるものである。
【0022】
(第1の実施の形態)
以下に、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムについて説明する。図1に示すように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJAにおいては、第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1と第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2の2台がスタック接続されて用いられる。
【0023】
第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1は、大別して、ガンマ補正回路2a、上位ビット補正回路4a_1、および輝度変調装置3aを含む。第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2は、第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1におおける上位ビット補正回路4a_1が上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2に交換されて構成されている。
【0024】
外部の映像信号源(図示せず)からビデオプロジェクタシステムPJaに供給される映像信号Svは、それぞれ、ガンマ補正回路2aに入力される。ガンマ補正回路2aは、Nビット(Nは任意の自然数)の映像信号Svに対して、ガンマ補正処理を施して、N+1ビットのデジタル信号である画像データDcAを出力する。
【0025】
第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1において、上位ビット補正回路4a_1はガンマ補正回路2aから出力される画像データDcAの上位のNビットを第1の補正画像データDa_1として出力する。輝度変調装置3aは、第1の補正画像データDa_1に従って輝度を変調して、第1の映像Ia_1を生成してスクリーンSRN(図示せず)に投影する。
【0026】
一方、第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2において、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2は、ガンマ補正回路2aから出力される画像データDcAの上位Nビットと最下位の1ビットを加算して、Nビットの第2の補正画像データDa_2として出力する。輝度変調装置3aは、Nビットの第2の補正画像データDa_2に従って輝度を変調して、第2の映像Ia_2を生成してスクリーンSRNに投影する。結果、第1の映像Ia_1と第2の映像Ia_2が重ね合わせされて、合成映像IAがスクリーンSRN上に表示される。なお、輝度変調装置3と第2の輝度変調装置3_2を識別する必要のない場合は、輝度変調装置3と総称する。
【0027】
図2に、上述の本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJaにより得られる合成映像Isの輝度階調表現を示す。同図において、横軸はガンマ補正回路2aから出力される画像データDcAのビット数を示し、縦軸は合成映像IAの輝度を示している。そして、横軸の下側に、画像データDcAに対比して、第1の補正画像データDa_1および第2の補正画像データDa_2のビット数を示している。
【0028】
符号A0は、第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1から出力される第1の映像Ia_1において、第1の補正画像データDa_1に対応する光量を示す。同様に、符号A1は、第1の補正画像データDa_1の最下位から1ビット上の1ビットに対応する第1の映像Ia_1の光量を示す。そして、符号A2は、第1の補正画像データDa_1の最下位から2ビット上の1ビットに対応する第1の映像Ia_1の光量を示す。
【0029】
符号B0は、第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2から出力される第2の映像Ia_2において、第2の補正画像データDa_2の最下位ビットに対応する光量を示す。同様に、符号B1は、入力される第2の補正画像データDa_2の最下位から1ビット上のビットに対応する第2の映像Ia_2の光量を示す。そして、従って第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2から出力される光量を示す。そして、符号B2は、第2の補正画像データDa_2の最下位から2ビット上のビットに対応する第2の映像Ia_2の光量を示す。
【0030】
図2に示すビデオプロジェクタシステムPJaによる輝度階調表現は、言い換えれば、スクリーンSRN上の合成映像Isの輝度Lと、ガンマ補正回路2aからの出力である画像データDcA(N+1ビット)と、上位ビット補正回路4a_1から出力される第1の補正画像データDa_1と、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2から出力される第2の補正画像データDa_2との特性である。つまり、画像データDcA(N+1ビット)に対応する第1の補正画像データDa_1に基づいて、それぞれ上位ビット補正回路4a_1を経て輝度変調装置3から出力される第1の映像Ia_1の輝度および、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2を経て第2の輝度変調装置3_2から出力される第2の映像Ia_2の輝度が示されている。
【0031】
第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1および第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2の出力輝度Lは、それぞれ上位ビット補正回路4a_1の出力であるビットの第1の補正画像データDa_1および、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2の出力であるNビットの第2の補正画像データDa_2に従う。それゆえに、輝度出力である第1の映像Ia_1と第2の映像Ia_2が合成されたスクリーン上の合成映像Isの輝度は図2に示す値となる。つまり、画像データDcAの1ビット、3ビット、5ビット、7ビット、および9ビットに対応する輝度Lが、図6および図7に示すビデオプロジェクタPCJに比べて、階調が増加されている。
【0032】
以上に説明したように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJaにおいては、Nビットの輝度階調を持つ第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1およびNビットの輝度階調を持つ第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2を用いてN+1の階調表現を実現できる。なお、表示される映像の輝度は、使用するプロジェクタの台数に比例して向上することは言うまでもない。
【0033】
(第2の実施の形態)
以下に、図3を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムについて説明する。本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJbも上述のビデオプロジェクタシステムPJaと同様に、第1のビデオプロジェクタ装置PJb_1と第2のビデオプロジェクタ装置PJb_2がスタック接続されて用いられる。
【0034】
第1のビデオプロジェクタ装置PJb_1は、上述の第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1において、ガンマ補正回路2aと上位ビット補正回路4a_1がガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1に置き換えられている。このガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1は、ガンマ補正回路2aと上位ビット補正回路4a_1の機能を同時に合わせもつ。
【0035】
第2のビデオプロジェクタ装置PJb_2は、上述の第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2において、ガンマ補正回路2aと上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2がガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2に置き換えられている。このガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2は、ガンマ補正回路2aと上位ビット補正回路4a_1の機能を同時に合わせもつ。
【0036】
ガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1は、好ましくは、メモリで構成される。映像信号Svをメモリのアドレスに入力し、第1の補正画像データDa_1を出力する。具体的には、ガンマ補正回路2aに入力される映像信号Svに対応して、上位ビット補正回路4a_1Aから出力される第1の補正画像データDa_1の関係を、このメモリに書き込むことにより、ガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1が実現できる。
【0037】
ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2は、好ましくは、メモリで構成される。映像信号Svをメモリのアドレスに入力し、第2の補正画像データDa_2を出力する。つまり、、ガンマ補正回路2aに入力される映像信号Svに対応して、ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2から出力される第2の補正画像データDa_2の関係を書き込んだメモリによって、ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2が実現できる。
【0038】
上述のように構成することによって、第1の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJaにおけるよりも簡単な回路構成で、2つのプロジェクタの出力を重ね合わせた出力映像の輝度の階調がN+1ビットとなる特徴を実現するビデオプロジェクタ装置が実現できる。
【0039】
(実施の形態3)
以下に、図4および図5を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムについて説明する。図4に示すように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJcは、好ましくは、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3、および第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4の4台がスタック接続されて用いられる。
【0040】
第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1は、上述の第1の実施の形態にかかる第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1において、ガンマ補正回路2aがガンマ補正回路2cに置き換えられて構成される。つまり、ガンマ補正回路2aが映像信号Svにガンマ補正処理を施してN+1ビットの画像データDcAを生成するのに対して、ガンマ補正回路2cは映像信号Svにガンマ補正を施してN+2ビットの画像データDcCを生成する。上位ビット補正回路4a_1は、画像データDcCの上位Nビットを第1の補正画像データDc_1として出力する。輝度変調装置3は、第1の補正画像データDc_1に従って輝度変調して、Nビット階調の第1の映像Ic_1を生成して出力する。
【0041】
第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2は、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1において、上位ビット補正回路4a_1が上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2に置き換えられている。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_1は、ガンマ補正回路2cから入力される画像データDcCの最下位の2ビットが3以上の場合その上位Nビットと1を加算して第2の補正画像データDc_2として出力する。輝度変調装置3は、第2の補正画像データDc_2に従って輝度変調して、Nビット階調の第2の映像Ic_2を生成して出力する。
【0042】
第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2が上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3に置き換えられて構成されている。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3は、ガンマ補正回路2cから入力される画像データDcCの最下位の2ビットが2以上の場合に、その上位Nビットと1を加算して第3の補正画像データDc_3として出力する。輝度変調装置3は、第3の補正画像データDc_3に従って輝度変調して、Nビット階調の第3の映像Ic_3を生成して出力する。
【0043】
第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2が上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4に置き換えられて構成されている。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4は、ガンマ補正回路2cから入力される画像データDcCの最下位の2ビットが1以上の場合に、その上位Nビットと1を加算して第4の補正画像データDc_4として出力する。輝度変調装置3は、第4の補正画像データDc_4に従って輝度変調して、Nビット階調の第4の映像Ic_4を生成して出力する。
【0044】
上述のように、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3、および第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4のそれぞれから投射された第1の映像Ic_1、第2の映像Ic_2、第3の映像Ic_3、および第4の映像Ic_4がスクリーンSRN上で重ね合わせされて、合成映像IAが得られる。
【0045】
図5に、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3、および上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4の構成を示す。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3、および上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4は、比較回路10と加算器11を含む基本的同じ構造である。比較器10の比較対象側には、常に画像データDcAの最下位2ビットが入力される。一方、比較器10の基準側には、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2においては3が入力され、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3においては2が入力され、そして、第1の上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_1においては1が入力される。
【0046】
図6に、ビデオプロジェクタシステムPJcにおける輝度階調表現を示す。同図において、横軸はガンマ補正回路2cから出力される画像データDcCのビット数を示し、縦軸は合成映像ICの輝度を示している。そして、横軸の下側に、画像データDcCに対比して、第1の補正画像データDc_1、第2の補正画像データDc_2、第3の補正画像データDc_3、および第4の補正画像データDc_4のビット数を示している。
【0047】
符号A0は、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1から出力される第1の映像Ic_1において、第1の補正画像データDc_1の最下位ビットに対応する光量を示す。同様に、符号B0は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、第2の補正画像データDc_2の最下位ビットに対応する第2の映像Ic_2の光量を示す。符号C0は、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3において、第3の補正画像データDc_3の最下位ビットに対応する第3の映像Ic_3の光量を示す。符号D0は、第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4において、第4の補正画像データDc_4の最下位ビット対応する第4の映像Ic_4の光量を示す。
【0048】
符号A1は、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1において、第1の補正画像データDc_1の最下位から1ビット上の1ビットに対応する第1の映像Ic_1の光量を示す。符号B1は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、第2の補正画像データDc_2の最下位から1ビット上のビットに対応する第2の映像Ic_2の光量を示す。符号C1は、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3において、第3の補正画像データDc_3の最下位から1ビット上の1ビットに対応する第3の映像Ic_3の光量を示す。符号D1は、第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4において、第4の補正画像データDc_4の最下位から1ビット上のビットに対応する第4の映像Ic_4の光量を示す。
【0049】
図6より明らかなように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJcにおいては、それぞれNビットの階調の映像を出力する第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3、および第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4を用いてN+2の階調表現の映像が実現できる。結果、スクリーンSRNに表示される合成映像IAの輝度は、使用するプロジェクタの台数に比例して向上すると共に、階調表現は従来の合成映像Isの4倍に増加されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すビデオプロジェクタシステムにおける輝度階調表現を示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した上位Nビット/最下位2ビット補正回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すビデオプロジェクタシステムにおける輝度階調表現を示す模式図である。
【図7】従来のビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示すビデオプロジェクタシステムにおける輝度階調表現を示す模式図である。
【図9】ガンマ補正回路の特性を示す図である。
【符号の説明】
PJA、PJB、PJC ビデオプロジェクタシステム
PJa_1、PJb_1、PJc_1 第1のビデオプロジェクタ装置
PJa_2、PJb_2、PJc_2 第2のビデオプロジェクタ装置
PJc_3 第3のビデオプロジェクタ装置
PJc_4 第4のビデオプロジェクタ装置
2a、2c、32 ガンマ補正回路
3、33 輝度変調装置
4a_1 上位ビット補正回路
4a_2 上位Nビット/最下位1ビット補正回路
4c_2、4c_3、4c_4 上位Nビット/最下位2ビット補正回路
10 比較回路
11 加算器
14 ガンマ補正/上位ビット補正回路
15 ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路
PCJ ビデオプロジェクタ
PCJ1 第1のビデオプロジェクタ
PCJ2 第2のビデオプロジェクタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いにスタック接続されて、同一の入力映像信号Svに基づいて生成される映像を精密に重ね合わせて投影して高輝度画像を得るビデオプロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高輝度な投影画像を得るために、2台以上のプロジェクタ装置に同一の映像信号Svを入力し、それぞれのプロジェクタ装置から投影される映像を精密に重ね合わせる手法がとられている。図7に、このような従来のビデオプロジェクタの代表例を示す。
【0003】
図7に示すように、従来のビデオプロジェクタ装置の少なくとも2台がスタック接続されて用いられる。本明細書において、便宜上、2台の従来のビデオプロジェクタ装置を第1のビデオプロジェクタPCJ1および第2のビデオプロジェクタPCJ2と呼んでそれぞれを識別する。なお、これら2台のそれぞれを識別する必要のない場合は、ビデオプロジェクタPCJと総称する。
【0004】
第1のビデオプロジェクタPCJ1は、大別して、ガンマ補正回路32および輝度変調装置33を含む。第2のビデオプロジェクタPCJ2は、第1のビデオプロジェクタPCJ1と同様に、ガンマ補正回路32および輝度変調装置33を含む。つまり、第1のビデオプロジェクタPCJ1と第2のビデオプロジェクタPCJ2は、実質的に等価である。 第1のビデオプロジェクタPCJ1と第2のビデオプロジェクタPCJ2は、図示のごとく互いにスタック接続されて、外部の映像信号Sv源から映像信号Svが入力される。
【0005】
第1のビデオプロジェクタPCJ1において、ガンマ補正回路32は、Nビット(Nは任意の自然数)の映像信号Svにガンマ補正処理を施して、Nビットの画像データDvを生成する。なお、Nは任意の自然数である。そして、輝度変調装置33は画像データDvのビット数Nに応じて輝度を変調して、第1の映像IP_1を生成してスクリーンSRN(図示せず)に投影する。
【0006】
第2のビデオプロジェクタPCJ2においても、第1のビデオプロジェクタPCJ1におけるのと同様に映像信号Svにガンマ補正処理および輝度変調処理を施して、第2の映像IP_2を生成して、第1の映像IP_1と重なるようにスクリーンSRNに投影される。結果、第1の映像IP_1と第2の映像IP_2が重ね合わせされた、合成映像IPがスクリーンSRN上に表示される。
【0007】
図8に、上述の従来のビデオプロジェクタPCJによる輝度階調表現を示す。同図において、横軸は、輝度変調装置33に入力される画像データDvのビット数を示し、輝度変調装置33で変調される光量を示す。
【0008】
符号A0は、第1のビデオプロジェクタPCJ1から出力される第1の映像IP_1において、画像データDvの最下位ビットに対応する光量を示す。同様に、符号A1は、画像データDvの最下位から1ビット上の1ビットに対応する第1の映像IP_1の光量を示す。そして、符号A2は、画像データDvの最下位から2ビット上の1ビットに対応する第1の映像IP_1の光量を示す。
【0009】
符号B0は、第2のビデオプロジェクタPCJ2から出力される第2の映像IP_2において、画像データDvの最下位ビットに従って第2のビデオプロジェクタPCJ2から出力される光量を示す。同様に、符号B1は画像データDvの最下位から1ビット上のビットに対応する第2の映像IP_2の光量を示す。符号B2は、画像データDvの最下位から2ビット上の1ビットに対応する第2の映像IP_2の光量を示す。
【0010】
図9に、ガンマ補正回路32の特性を示す。同図より明らかなように、通常ガンマ補正回路32の入出力特性は、入力される映像信号Svに対して指数関数に従って変化する。そのため、映像信号Svとして整数が入力される場合でも、ガンマ補正回路32からの出力は実数になる。結果、ガンマ補正回路32から出力される画像データDvの精度は、画像データDv自信の正規化ビット数で制限される。そして、ビデオプロジェクタPCJにおいては、この画像データDvのビット数は輝度変調装置33の入力ビット数に合わせて設定される。
【0011】
第1のビデオプロジェクタPCJ1から出力されるNビットの画像データDvに対応する第1の映像IP_1の輝度と、第2のビデオプロジェクタPCJ2から出力されるNビットの画像データDvに対応する第2の映像IP_2の輝度Lは常に同じである。つまり、スクリーンSRN上には、それぞれNビットのガンマ補正出力に従ったNビットの階調を持った第1の映像IP_1および第2の映像IP_2の映像が得られる。そして、第1の映像IP_1と第2の映像IP_2が互いに重ね合わせされることによって、単独の場合の約2倍の輝度を持った合成映像IPsがスクリーンSRN上に表示される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のスタック型のビデオプロジェクタ装置においては、表示される映像の輝度は、スタックされるプロジェクタの台数に比例して向上するが、輝度の階調数はプロジェクタを1台使用する場合と変わらない。よって、スクリーン上に表示される合成映像は単に明るいだけで、階調表現が粗く表現に乏しい単調な画像になると言う問題を有している。
【0013】
よって、本発明は、スタックするビデオプロジェクタの台数に応じて、輝度のみならず輝度階調も向上するビデオプロジェクタ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、Nビットの映像信号を入力として、第1の映像を出力する第1のビデオプロジェクタおよび、第2の映像を出力するビデオプロジェクタシステムであって、
第1のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+1ビットの画像データを生成する第1のガンマ補正回路と、
画像データの上位Nビットを第1の補正画像データとして出力する第1の画像データ補正回路と、
第1の補正画像データに従い輝度を変調した第1の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第2のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+1ビットの画像データを生成する第2のガンマ補正回路と
画像データの上位Nビットに下位1ビットを加えて、第2の補正画像データとして出力する第2の画像データ補正回路と、
第2の補正画像データに従い輝度を変調した第2の映像を生成する輝度変調回路とを備える。
【0015】
上述のように、第1の発明においては、第1の画像と第2の映像を重ね合わせると、N+1ビットの輝度階調である合成映像が得られる。
【0016】
第2の発明は、第1の発明において、第1のガンマ補正回路と第1の画像データ補正回路とはメモリで一体的に構成され、
第2のガンマ補正回路と第2の画像データ補正回路とはメモリで一体的に構成される。
【0017】
上述のように、第1の発明においては、第1の発明と同様の効果に加えて、システム構成を簡単にできる。
【0018】
第3の発明は、Nビットの映像信号を入力として、第1の映像を出力する第1のビデオプロジェクタ、第2の映像、第3の映像、および第4の映像を出力するビデオプロジェクタシステムであって、
第1のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第1のガンマ補正回路と、
画像データの上位Nビットを第1の補正画像データとして出力する第1の画像データ補正回路と、
第1の補正画像データに従い輝度を変調した第1の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第2のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第2のガンマ補正回路と、
画像データの最下位の2ビット値が3以上の場合に、画像データの上位Nビットに1を加算して、第2の補正画像データとして出力する第2の画像データ補正回路と、
第2の補正画像データに従い輝度を変調した第2の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第3のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第3のガンマ補正回路と、
画像データの最下位の2ビット値が2以上の場合に、画像データの上位Nビットに1を加算して、第3の補正画像データとして出力する第3の画像データ補正回路と、
第3の補正画像データに従い輝度を変調した第3の映像を生成する輝度変調回路とを備え、
第4のビデオプロジェクタは、
映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第3のガンマ補正回路と、
画像データの最下位の2ビット値が1以上の場合に、画像データの上位Nビットに1を加算して、第4の補正画像データとして出力する第4の画像データ補正回路と、
第4の補正画像データに従い輝度を変調した第4の映像を生成する輝度変調回路とを備る。
【0019】
上述のように、第3の発明においては、第1の画像、第2の画像、第3の画像、および第4の画像を重ね合わせると、N+2ビットの輝度階調を有する合成映像がえられる。
【0020】
第4の発明は、第3の発明において、第2の画像データ補正回路は、画像データの最下位の2ビット値が3より小さい場合に、画像データの上位Nビットを第2の補正画像データとして出力し、
第3の画像データ補正回路画像データの最下位の2ビット値が2より小さい場合に、画像データの上位Nビットを第3の補正画像データとして出力し、
第4の画像データ補正回路は、画像データの最下位の2ビット値が1より小さい場合に、画像データの上位Nビットを第4の補正画像データとして出力する。
【0021】
【発明の実施の形態】
図面を参照して詳しく説明する前に、先ず本発明にかかるビデオプロジェクタシステムの基本的概念について述べる。本発明においては、従来のビデオプロジェクタ装置のように同一のプロジェクトを互いに接続して、同一の画像を重ね合わせて合成映像を得るのではなく、スタックされる2台のビデオプロジェクタのうちの1台に、最下位ビットに従ったデータを加算して表示することにより、残りの1台のプロジェクタが表現できるの輝度階調の最小単位の1/2の輝度を表現することで、出力の輝度の階調を2倍に増加させるものである。
【0022】
(第1の実施の形態)
以下に、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムについて説明する。図1に示すように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJAにおいては、第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1と第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2の2台がスタック接続されて用いられる。
【0023】
第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1は、大別して、ガンマ補正回路2a、上位ビット補正回路4a_1、および輝度変調装置3aを含む。第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2は、第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1におおける上位ビット補正回路4a_1が上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2に交換されて構成されている。
【0024】
外部の映像信号源(図示せず)からビデオプロジェクタシステムPJaに供給される映像信号Svは、それぞれ、ガンマ補正回路2aに入力される。ガンマ補正回路2aは、Nビット(Nは任意の自然数)の映像信号Svに対して、ガンマ補正処理を施して、N+1ビットのデジタル信号である画像データDcAを出力する。
【0025】
第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1において、上位ビット補正回路4a_1はガンマ補正回路2aから出力される画像データDcAの上位のNビットを第1の補正画像データDa_1として出力する。輝度変調装置3aは、第1の補正画像データDa_1に従って輝度を変調して、第1の映像Ia_1を生成してスクリーンSRN(図示せず)に投影する。
【0026】
一方、第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2において、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2は、ガンマ補正回路2aから出力される画像データDcAの上位Nビットと最下位の1ビットを加算して、Nビットの第2の補正画像データDa_2として出力する。輝度変調装置3aは、Nビットの第2の補正画像データDa_2に従って輝度を変調して、第2の映像Ia_2を生成してスクリーンSRNに投影する。結果、第1の映像Ia_1と第2の映像Ia_2が重ね合わせされて、合成映像IAがスクリーンSRN上に表示される。なお、輝度変調装置3と第2の輝度変調装置3_2を識別する必要のない場合は、輝度変調装置3と総称する。
【0027】
図2に、上述の本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJaにより得られる合成映像Isの輝度階調表現を示す。同図において、横軸はガンマ補正回路2aから出力される画像データDcAのビット数を示し、縦軸は合成映像IAの輝度を示している。そして、横軸の下側に、画像データDcAに対比して、第1の補正画像データDa_1および第2の補正画像データDa_2のビット数を示している。
【0028】
符号A0は、第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1から出力される第1の映像Ia_1において、第1の補正画像データDa_1に対応する光量を示す。同様に、符号A1は、第1の補正画像データDa_1の最下位から1ビット上の1ビットに対応する第1の映像Ia_1の光量を示す。そして、符号A2は、第1の補正画像データDa_1の最下位から2ビット上の1ビットに対応する第1の映像Ia_1の光量を示す。
【0029】
符号B0は、第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2から出力される第2の映像Ia_2において、第2の補正画像データDa_2の最下位ビットに対応する光量を示す。同様に、符号B1は、入力される第2の補正画像データDa_2の最下位から1ビット上のビットに対応する第2の映像Ia_2の光量を示す。そして、従って第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2から出力される光量を示す。そして、符号B2は、第2の補正画像データDa_2の最下位から2ビット上のビットに対応する第2の映像Ia_2の光量を示す。
【0030】
図2に示すビデオプロジェクタシステムPJaによる輝度階調表現は、言い換えれば、スクリーンSRN上の合成映像Isの輝度Lと、ガンマ補正回路2aからの出力である画像データDcA(N+1ビット)と、上位ビット補正回路4a_1から出力される第1の補正画像データDa_1と、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2から出力される第2の補正画像データDa_2との特性である。つまり、画像データDcA(N+1ビット)に対応する第1の補正画像データDa_1に基づいて、それぞれ上位ビット補正回路4a_1を経て輝度変調装置3から出力される第1の映像Ia_1の輝度および、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2を経て第2の輝度変調装置3_2から出力される第2の映像Ia_2の輝度が示されている。
【0031】
第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1および第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2の出力輝度Lは、それぞれ上位ビット補正回路4a_1の出力であるビットの第1の補正画像データDa_1および、上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2の出力であるNビットの第2の補正画像データDa_2に従う。それゆえに、輝度出力である第1の映像Ia_1と第2の映像Ia_2が合成されたスクリーン上の合成映像Isの輝度は図2に示す値となる。つまり、画像データDcAの1ビット、3ビット、5ビット、7ビット、および9ビットに対応する輝度Lが、図6および図7に示すビデオプロジェクタPCJに比べて、階調が増加されている。
【0032】
以上に説明したように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJaにおいては、Nビットの輝度階調を持つ第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1およびNビットの輝度階調を持つ第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2を用いてN+1の階調表現を実現できる。なお、表示される映像の輝度は、使用するプロジェクタの台数に比例して向上することは言うまでもない。
【0033】
(第2の実施の形態)
以下に、図3を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムについて説明する。本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJbも上述のビデオプロジェクタシステムPJaと同様に、第1のビデオプロジェクタ装置PJb_1と第2のビデオプロジェクタ装置PJb_2がスタック接続されて用いられる。
【0034】
第1のビデオプロジェクタ装置PJb_1は、上述の第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1において、ガンマ補正回路2aと上位ビット補正回路4a_1がガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1に置き換えられている。このガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1は、ガンマ補正回路2aと上位ビット補正回路4a_1の機能を同時に合わせもつ。
【0035】
第2のビデオプロジェクタ装置PJb_2は、上述の第2のビデオプロジェクタ装置PJa_2において、ガンマ補正回路2aと上位Nビット/最下位1ビット補正回路4a_2がガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2に置き換えられている。このガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2は、ガンマ補正回路2aと上位ビット補正回路4a_1の機能を同時に合わせもつ。
【0036】
ガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1は、好ましくは、メモリで構成される。映像信号Svをメモリのアドレスに入力し、第1の補正画像データDa_1を出力する。具体的には、ガンマ補正回路2aに入力される映像信号Svに対応して、上位ビット補正回路4a_1Aから出力される第1の補正画像データDa_1の関係を、このメモリに書き込むことにより、ガンマ補正/上位ビット補正回路6b_1が実現できる。
【0037】
ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2は、好ましくは、メモリで構成される。映像信号Svをメモリのアドレスに入力し、第2の補正画像データDa_2を出力する。つまり、、ガンマ補正回路2aに入力される映像信号Svに対応して、ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2から出力される第2の補正画像データDa_2の関係を書き込んだメモリによって、ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路6b_2が実現できる。
【0038】
上述のように構成することによって、第1の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJaにおけるよりも簡単な回路構成で、2つのプロジェクタの出力を重ね合わせた出力映像の輝度の階調がN+1ビットとなる特徴を実現するビデオプロジェクタ装置が実現できる。
【0039】
(実施の形態3)
以下に、図4および図5を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムについて説明する。図4に示すように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJcは、好ましくは、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3、および第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4の4台がスタック接続されて用いられる。
【0040】
第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1は、上述の第1の実施の形態にかかる第1のビデオプロジェクタ装置PJa_1において、ガンマ補正回路2aがガンマ補正回路2cに置き換えられて構成される。つまり、ガンマ補正回路2aが映像信号Svにガンマ補正処理を施してN+1ビットの画像データDcAを生成するのに対して、ガンマ補正回路2cは映像信号Svにガンマ補正を施してN+2ビットの画像データDcCを生成する。上位ビット補正回路4a_1は、画像データDcCの上位Nビットを第1の補正画像データDc_1として出力する。輝度変調装置3は、第1の補正画像データDc_1に従って輝度変調して、Nビット階調の第1の映像Ic_1を生成して出力する。
【0041】
第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2は、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1において、上位ビット補正回路4a_1が上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2に置き換えられている。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_1は、ガンマ補正回路2cから入力される画像データDcCの最下位の2ビットが3以上の場合その上位Nビットと1を加算して第2の補正画像データDc_2として出力する。輝度変調装置3は、第2の補正画像データDc_2に従って輝度変調して、Nビット階調の第2の映像Ic_2を生成して出力する。
【0042】
第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2が上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3に置き換えられて構成されている。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3は、ガンマ補正回路2cから入力される画像データDcCの最下位の2ビットが2以上の場合に、その上位Nビットと1を加算して第3の補正画像データDc_3として出力する。輝度変調装置3は、第3の補正画像データDc_3に従って輝度変調して、Nビット階調の第3の映像Ic_3を生成して出力する。
【0043】
第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2が上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4に置き換えられて構成されている。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4は、ガンマ補正回路2cから入力される画像データDcCの最下位の2ビットが1以上の場合に、その上位Nビットと1を加算して第4の補正画像データDc_4として出力する。輝度変調装置3は、第4の補正画像データDc_4に従って輝度変調して、Nビット階調の第4の映像Ic_4を生成して出力する。
【0044】
上述のように、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3、および第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4のそれぞれから投射された第1の映像Ic_1、第2の映像Ic_2、第3の映像Ic_3、および第4の映像Ic_4がスクリーンSRN上で重ね合わせされて、合成映像IAが得られる。
【0045】
図5に、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3、および上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4の構成を示す。上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3、および上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_4は、比較回路10と加算器11を含む基本的同じ構造である。比較器10の比較対象側には、常に画像データDcAの最下位2ビットが入力される。一方、比較器10の基準側には、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_2においては3が入力され、上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_3においては2が入力され、そして、第1の上位Nビット/最下位2ビット補正回路4c_1においては1が入力される。
【0046】
図6に、ビデオプロジェクタシステムPJcにおける輝度階調表現を示す。同図において、横軸はガンマ補正回路2cから出力される画像データDcCのビット数を示し、縦軸は合成映像ICの輝度を示している。そして、横軸の下側に、画像データDcCに対比して、第1の補正画像データDc_1、第2の補正画像データDc_2、第3の補正画像データDc_3、および第4の補正画像データDc_4のビット数を示している。
【0047】
符号A0は、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1から出力される第1の映像Ic_1において、第1の補正画像データDc_1の最下位ビットに対応する光量を示す。同様に、符号B0は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、第2の補正画像データDc_2の最下位ビットに対応する第2の映像Ic_2の光量を示す。符号C0は、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3において、第3の補正画像データDc_3の最下位ビットに対応する第3の映像Ic_3の光量を示す。符号D0は、第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4において、第4の補正画像データDc_4の最下位ビット対応する第4の映像Ic_4の光量を示す。
【0048】
符号A1は、第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1において、第1の補正画像データDc_1の最下位から1ビット上の1ビットに対応する第1の映像Ic_1の光量を示す。符号B1は、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2において、第2の補正画像データDc_2の最下位から1ビット上のビットに対応する第2の映像Ic_2の光量を示す。符号C1は、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3において、第3の補正画像データDc_3の最下位から1ビット上の1ビットに対応する第3の映像Ic_3の光量を示す。符号D1は、第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4において、第4の補正画像データDc_4の最下位から1ビット上のビットに対応する第4の映像Ic_4の光量を示す。
【0049】
図6より明らかなように、本実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムPJcにおいては、それぞれNビットの階調の映像を出力する第1のビデオプロジェクタ装置PJc_1、第2のビデオプロジェクタ装置PJc_2、第3のビデオプロジェクタ装置PJc_3、および第4のビデオプロジェクタ装置PJc_4を用いてN+2の階調表現の映像が実現できる。結果、スクリーンSRNに表示される合成映像IAの輝度は、使用するプロジェクタの台数に比例して向上すると共に、階調表現は従来の合成映像Isの4倍に増加されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すビデオプロジェクタシステムにおける輝度階調表現を示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかるビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した上位Nビット/最下位2ビット補正回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すビデオプロジェクタシステムにおける輝度階調表現を示す模式図である。
【図7】従来のビデオプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示すビデオプロジェクタシステムにおける輝度階調表現を示す模式図である。
【図9】ガンマ補正回路の特性を示す図である。
【符号の説明】
PJA、PJB、PJC ビデオプロジェクタシステム
PJa_1、PJb_1、PJc_1 第1のビデオプロジェクタ装置
PJa_2、PJb_2、PJc_2 第2のビデオプロジェクタ装置
PJc_3 第3のビデオプロジェクタ装置
PJc_4 第4のビデオプロジェクタ装置
2a、2c、32 ガンマ補正回路
3、33 輝度変調装置
4a_1 上位ビット補正回路
4a_2 上位Nビット/最下位1ビット補正回路
4c_2、4c_3、4c_4 上位Nビット/最下位2ビット補正回路
10 比較回路
11 加算器
14 ガンマ補正/上位ビット補正回路
15 ガンマ補正/上位−最下位ビット補正回路
PCJ ビデオプロジェクタ
PCJ1 第1のビデオプロジェクタ
PCJ2 第2のビデオプロジェクタ
Claims (4)
- Nビットの映像信号を入力として、第1の映像を出力する第1のビデオプロジェクタおよび、第2の映像を出力するビデオプロジェクタシステムであって、
前記第1のビデオプロジェクタは、
前記映像信号にガンマ補正処理を施して、N+1ビットの画像データを生成する第1のガンマ補正手段と、
前記画像データの上位Nビットを第1の補正画像データとして出力する第1の画像データ補正手段と、
前記第1の補正画像データに従い輝度を変調した第1の映像を生成する輝度変調手段とを備え、
前記第2のビデオプロジェクタは、
前記映像信号にガンマ補正処理を施して、N+1ビットの画像データを生成する第2のガンマ補正手段と
前記画像データの上位Nビットに下位1ビットを加えて、第2の補正画像データとして出力する第2の画像データ補正手段と、
前記第2の補正画像データに従い輝度を変調した第2の映像を生成する輝度変調手段とを備え、
前記第1の画像と前記第2の映像を重ね合わせて得られる合成映像の輝度階調はN+1ビットであることを特徴とするビデオプロジェクタシステム。 - 前記第1のガンマ補正手段と前記第1の画像データ補正手段とはメモリで一体的に構成され、
前記第2のガンマ補正手段と前記第2の画像データ補正手段とはメモリで一体的に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のビデオプロジェクタシステム。 - Nビットの映像信号を入力として、第1の映像を出力する第1のビデオプロジェクタ、第2の映像、第3の映像、および第4の映像を出力するビデオプロジェクタシステムであって、
前記第1のビデオプロジェクタは、
前記映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第1のガンマ補正手段と、
前記画像データの上位Nビットを第1の補正画像データとして出力する第1の画像データ補正手段と、
前記第1の補正画像データに従い輝度を変調した第1の映像を生成する輝度変調手段とを備え、
前記第2のビデオプロジェクタは、
前記映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第2のガンマ補正手段と、
前記画像データの最下位の2ビット値が3以上の場合に、当該画像データの上位Nビットに1を加算して、第2の補正画像データとして出力する第2の画像データ補正手段と、
前記第2の補正画像データに従い輝度を変調した第2の映像を生成する輝度変調手段とを備え、
前記第3のビデオプロジェクタは、
前記映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第3のガンマ補正手段と、
前記画像データの最下位の2ビット値が2以上の場合に、当該画像データの上位Nビットに1を加算して、第3の補正画像データとして出力する第3の画像データ補正手段と、
前記第3の補正画像データに従い輝度を変調した第3の映像を生成する輝度変調手段とを備え、
前記第4のビデオプロジェクタは、
前記映像信号にガンマ補正処理を施して、N+2ビットの画像データを生成する第3のガンマ補正手段と、
前記画像データの最下位の2ビット値が1以上の場合に、当該画像データの上位Nビットに1を加算して、第4の補正画像データとして出力する第4の画像データ補正手段と、
前記第4の補正画像データに従い輝度を変調した第4の映像を生成する輝度変調手段とを備え、
前記第1の画像、第2の画像、第3の画像、および第4の画像を重ね合わせて得られる合成映像の輝度階調はN+2ビットであることを特徴とするビデオプロジェクタシステム。 - 前記第2の画像データ補正手段は、前記画像データの最下位の2ビット値が3より小さい場合に、当該画像データの上位Nビットを前記第2の補正画像データとして出力し、
前記第3の画像データ補正手段前記画像データの最下位の2ビット値が2より小さい場合に、当該画像データの上位Nビットを前記第3の補正画像データとして出力し、
第4の画像データ補正手段は、前記画像データの最下位の2ビット値が1より小さい場合に、当該画像データの上位Nビットを前記第4の補正画像データとして出力することを特徴とする、請求項3に記載のビデオプロジェクタシステム。
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