JP2004023413A - 画像処理装置 - Google Patents

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大窪 伸幸
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Abstract

【課題】本発明は、画像処理装置に関し、閉じ穴などの影により生じた画像のみを消去して、不要なデータを除くことを目的とする。
【解決手段】画像処理装置は、イメージデータから断片画像を抽出する抽出手段(2値化処理部)13と、抽出した断片が当該イメージデータの読取時において生じた断片画像であるか否かを判定する判定手段(除去候補判定処理部)14と、読取時において生じた断片画像の画像データについての所定の処理を行なって当該イメージデータを最適化する最適化手段(最適化処理部)15とを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、特に、読み取ったイメージデータから閉じ穴等の不要なイメージデータを除く処理を可能にする画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ、コピー機、ファクシミリ装置等の画像読取装置は、原稿の画像(原稿画像)を読み取り、必要に応じて、ページ単位のイメージデータとして出力する。しかし、読み取りの対象となる原稿には、これを一旦ファイル等に綴じたために、閉じ穴が開いている場合がある。このため、用紙が欠落している閉じ穴の部分は、原稿からの反射がないため、原稿に生じた影又は黒い画像(以下、影という)として読み取られる。また、用紙自体の端部(辺の一部又は角部)が原稿載置台から浮き上がってしまった場合、当該部分での原稿からの反射がないため、原稿に生じた影として読み取られる。このように、画像を読み取ったイメージデータ(画像データ)には、本来の(又は読み取るべき)画像の他に、不要な(又は読み取るべきでない)画像が含まれる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
紙を綴じたファイルを保存することに代えて、電子化したファイル(以下、電子化ファイル)を保存することが行われる場合がある。この場合、媒体としての紙の上に一旦印刷等により作成された原稿を例えばスキャナで読み取ることにより、イメージデータを作成して、これをイメージデータファイルに保存する。
【0004】
しかし、前述のように、従来のイメージデータは不要な画像を含む場合がある。イメージデータに含まれる閉じ穴や原稿の影の不要な画像は、無駄にデータ量を増加させて、メモリ資源を消費し、印刷しようとするとトナーを浪費する原因となり、イメージデータファイルを転送する際の通信負荷を増大させてしまう。また、画面上で閲覧したり用紙に印刷する場合、見栄えが悪くなり、書類の品質を低下させてしまう。
【0005】
そこで、イメージデータを画面に表示させて、この画面上で領域を指定して閉じ穴などの影により生じた画像を削除する処理を、オペレータが手作業で行う場合がある。しかし、このような作業では、削除したい画像を個々に指定する必要があるため、相当の作業時間を要するため、イメージデータファイルの作成にかなりの時間とコストが必要となる。
【0006】
一方、コピー機であれば、閉じ穴や原稿の影の不要な画像は原稿の周囲の領域に発生するのが一般的であることを考慮して、予め設定されている(原稿の)枠領域内のデータを除去する「(周知の)枠消しモード」で、原稿を読み取ることができる。また、この技術をイメージデータファイルの作成に適用することが考えられる。
【0007】
しかし、いずれの場合でも、この枠消しモードを用いることによりある程度の効果は見込まれるが、枠領域内のデータは一律に除去される。このため、除去する領域の近傍まで(手書き文字等の)文字画像などが形成されている原稿では、例えば、1文字〜数文字分の文字画像を一律に除去してしまう可能性がある。
【0008】
本発明は、読み取ったイメージデータから閉じ穴などの影により生じた画像のみを除去することにより、不要なデータを除くことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、イメージデータから断片画像を抽出する抽出手段と、抽出した断片画像が当該イメージデータの読取時において生じた断片画像であるか否かを判定する判定手段と、読取時において生じた断片画像の画像データについての所定の処理を行なって当該イメージデータを最適化する最適化手段とを備える。
【0010】
本発明の画像処理装置によれば、取得したイメージデータから影により生じたピクセル(黒画素の領域)を抽出・判定して除去することができ、無駄なデータがないようにイメージデータを最適化することができる。従って、手作業によらずに、必要な文字画像などを除去してしまうことなく、閉じ穴などの影により生じた画像のみを自動的に除去することができる。このため、最適化したイメージデータとして、記憶容量や記憶媒体の浪費をなくし、また、高品質な書類としての閲覧表示や印刷を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、画像処理装置構成図であり、特に、図1は本発明の画像処理装置の構成を示し、図2は本発明の画像処理装置を搭載するスキャナ装置の構成を示す。
【0012】
本発明の画像処理装置は、画像読取部11、画像処理部12、2値化処理部13、除去候補判定処理部14、最適化処理部15、背景色決定部16、データ出力部17を備える。画像読取部11と画像処理部12とで画像データ読取装置18を構成し、2値化処理部13、除去候補判定処理部14、最適化処理部15、背景色決定部16及びデータ出力部17とで画像データ処理装置19を構成する。この例では、図2(A)に示すように、画像データ読取装置18及び画像データ処理装置19がスキャナ(スキャナ装置)20に設けられる。スキャナ20は、LAN(Local Area Network)のようなネットワーク又は周知のインタフェース(以下、ネットワーク)40を介して、パーソナルコンピュータ30に接続される。
【0013】
画像読取部11は、例えば周知のCCD(電荷結合デバイス)等からなり、自動原稿給紙装置により自動的に読取台に載置された両面原稿又は片面原稿の画像面から画像(原画像)を光学的に読み取って増幅することにより、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色の読取信号(アナログ信号)を画像処理部12に出力する。画像読取部11は、操作パネル(図示せず)からの読取モードの入力指示に従って、原稿画像からカラー画像、グレー画像、モノクロ画像の読取を行う。
【0014】
画像処理部12は、画像読取部11から送られてきたRGBの各色の読取信号をアナログ(A)/デジタル(D)変換して、多値データのイメージデータ、例えばカラーイメージデータ(又は、グレーイメージデータ)を生成する。画像処理部12は、この多値データのイメージデータを、2値化処理部13及び最適化処理部15に送る。
【0015】
2値化処理部13は、カラー画像やグレー画像の階調画像を読み取った多値データのイメージデータを2値化処理して、当該イメージデータとは別に、2値データ(モノクロ画像)を生成して、これを除去候補判定処理部14に送る。この例において、2値化処理部13は、画像処理部12から受け取ったカラー画像やグレー画像(階調画像)の多値イメージデータを、注目ピクセル(又は画素)の絶対的な濃度(信号の値)による2値化処理(以下、絶対2値化処理という)ではなく、注目ピクセルとその周囲のピクセルとの間の相対的な濃度(信号の値)の差分に基づく2値化処理(以下、相対2値化処理という)を実行する(実際には、後述するように、絶対2値化処理も行う)。これにより、原稿の地色が白色でなく濃い色の場合や、原稿の印刷から時間を経て地色が濃く変色したり印刷画像が薄くなっている場合でも、影による不要な画像を正確に除去することができる。
【0016】
ここで、絶対2値化処理とは、予め定めたしきい値を用いて、当該ピクセルの信号の値が当該しきい値よりも大きい場合に黒「1」とし、小さい場合に白「0」とする処理であり、通常行なわれる処理である。この場合、原稿の地色(下地色又は素地色)が当該しきい値より濃ければ、原稿の全面が黒とされ、文字等の画像が地色の中に埋もれてしまうことになる。一方、相対2値化処理とは、原稿の地色が有彩色か無彩色かに拘わらずに、注目ピクセルの濃度(信号の値)と、所定範囲内の周囲ピクセル(例えば、3×3ピクセルあるいは5×5ピクセル、当該注目ピクセルを除く)の濃度(信号の値)の平均値とを比較する。両者の差が、予め設定された値(濃度差)以上である(濃い又は黒い)場合には、当該ピクセルを黒「1」とし、設定値未満の濃度差である(薄い又は白い)場合には当該ピクセルを白「0」とする。この場合、原稿の地色が相当に濃くても、当該地色(原稿の全面)は白とされ、文字等の画像は黒とされる。
【0017】
なお、この例では、実際には、相対2値化処理に先立って絶対2値化処理が行なわれる。即ち、最初に、注目ピクセルについて、その濃度(信号の値)が予め定めたしきい値より小さいか否かを調べる。例えば、イメージデータ(の濃度)の値が256階調で表され、白が「0」で黒が「255」であるとする場合、当該しきい値は、例えば「10(〜数10)」とされる。即ち、このしきい値は、通常の絶対2値化処理の場合のしきい値(この数値の例では通常「128」に設定される)よりも十分に小さくされる。注目ピクセルの濃度(信号の値)がしきい値より小さい場合、当該注目ピクセルについては相対2値化処理を行なうことなく、直ちに当該注目ピクセルを相対2値化処理における白「0」とする(又は、相対2値化処理を行なったことにして、白「0」とする)。これにより、相対2値化処理のみでは、当該読み取った原稿面の裏面の画像が透けて読み取られた場合やゴミが読み取られた場合には当該本来の画像ではない画像を抽出してしまうが、この場合の当該注目ピクセルの濃度の値は「10」程度以下のことが多いので、殆どの場合にこれを防止することができる。
【0018】
除去候補判定処理部14は、文字画像などを形成された原稿面を読み取ったイメージデータであるか否かをページ毎に判定する判定手段であり、その判定結果を最適化処理部15に送る。即ち、除去候補判定処理部14は、2値化処理部13を介して受け取ったモノクロ画像の2値データに基づいて、周知のクラスタリングにより、黒画素の連続する領域(クラスタ)である断片画像を抽出して、その各々に識別子(ラベル)を付与する。即ち、ラベリングする。このラベリングの結果に基づいて、除去候補判定処理部14は、予め定められた所定の領域に属する断片画像のみを抽出し、その各々について、その大きさや位置情報等の当該断片画像の特徴を求め、これに基づいて、断片画像が光学的に原稿を読み取る際に生じた影による断片画像のイメージデータ(不要なデータ)であるか否かを判定する。
【0019】
最適化処理部15は、前記判定結果に基づいて、画像処理部12から直接受け取ったイメージデータから、除去候補判定処理部14により原稿読取時に生じた影による断片画像のイメージデータと判定された不要なデータ(当該ラベルを付与された断片画像のピクセルに相当する部分)を削除することにより、原稿画像を本来のイメージデータのみにする最適化処理を行ない、これをデータ出力部17に送る。即ち、最適化処理部15は、光学的原稿読取時に生じた影による断片画像と判定されたデータを、他の色の色データに置き換えることにより削除する。他の色としては、予め最適化処理部15において設定された色、オペレータにより操作パネルから指定入力された色、又は、背景色決定部16により決定された色が用いられる。なお、不要なイメージデータの削除は、例えば原稿読取時に生じた影による断片画像のイメージデータと判定された不要なデータを、2値データの白画素「0」又は白画素に近い値のデータに置換するようにしてもよい。
【0020】
背景色決定部16は、最適化処理部15からの依頼に応じて、イメージデータ内の不要なデータを置き換えるための色データを決定する。即ち、背景色決定部16は、所定の領域のイメージデータをL* * * 色空間の座標に変換した上で、単純クラスタリングを行う。即ち、そのL* * * 色空間における白や黒を基準として、各々のピクセル間の距離をユークリッド距離により算出し、所定範囲を超える色差(距離)がある場合には別の色とし、ない場合には同一の色として、各ピクセルを色分けし、連続する同一の色の領域(クラスタ)を1個のクラスタとする。この結果に基づいて、背景色決定部16は、その所定の領域内で最も使われている色を求めて、これを当該原稿における背景色として決定する。最も使われている色は、例えば当該色のピクセルの数が最も多い色である。即ち、背景色は、当該原稿の地色であって、純粋な白ではない場合が多い。
【0021】
なお、L* * * 色空間とは、国際照明委員会(Commission Internationale De L’eclairage)が1976年に推奨したXYZ表色系を基礎とする均等色空間であり、RGB色空間よりも人による色の認識に近い座標表示をすることができるものである。この背景色決定部16は、イメージデータのRGBデータをそのまま用いて座標表示してもよいが、人の認識に近いL* * * 色空間を採用する方が誤差が少なくなって好適である。
【0022】
データ出力部17は、当該最適化されたイメージデータについて、当該イメージデータ又は原画像の種別に適している方式のデータ圧縮処理を施した上で、当該イメージデータ(のファイル)を、ネットワーク40を介して、パーソナルコンピュータ30に送信する。なお、送信先は、パーソナルコンピュータ30に代えて、プリンタ装置、ファクシミリ装置等の外部装置(図示せず)であってもよい。
【0023】
図3は、画像処理フローであり、本発明の画像処理装置における画像処理を示す。
【0024】
画像読取部11が1ページ分の原画像を読み取ったRGBの各色毎の読取信号を画像処理部12に送ると、画像処理部12がA/D変換して多値又は2値のイメージデータを生成し、2値化処理部13及び最適化処理部15に送る。これにより、2値化処理部13がイメージデータを取得する(ステップS11)。2値化処理部13は、取得したイメージデータが2値データのモノクロ画像である(カラー画像やグレー画像でない)か否かを調べ、モノクロ画像である場合、2値化処理の必要がないので、取得したイメージデータを除去候補判定処理部14に送る(ステップS12)。モノクロ画像でない場合、2値化処理部13は、取得したイメージデータを(絶対2値化処理及び)相対2値化処理によりモノクロ画像(2値データ)に変換し、これを除去候補判定処理部14に送る(ステップS13)。
【0025】
除去候補判定処理部14は、受け取ったイメージデータ(2値データのモノクロ画像)から原稿画像の形成領域の外部(即ち、当該判定処理の対象領域内)に属する断片画像のみを抽出してラベリングを行い、各々の断片画像について除去候補であるか否かの判定を行って、その結果を除去領域情報として最適化処理部15に通知する(ステップS14)。原稿画像の形成領域は、例えば原稿として「A4」が指定されている場合、当該A4の大きさの領域又は当該A4の大きさよりも上下左右に数ピクセル程度の余裕を付加した大きさの領域とされる。従って、その外側の枠状の領域を除去候補の判定処理の対象とする。
【0026】
最適化処理部15は、受け取った除去候補である断片画像について、これらを除去した後にこれらを置き換える色データとして、背景色が指定されているか否かを調べる(ステップS15)。背景色が指示されている場合、最適化処理部15が背景色決定部16に背景色の判定を指示し、これに応じて、背景色決定部16が、背景色を判定してこれを最適化処理部15に通知する(ステップS16)。背景色が指示されていない(置き換える色データが指定されている)場合、ステップS16は省略する。
【0027】
なお、除去候補である断片画像の置換は、前述のように原稿の地色は純粋な白でないことが多いので、背景色に置き換えるのが好ましい。これにより、ムラのない高品質なイメージデータを生成することができる。また、背景色を指定せず、単に除去候補である断片画像を除去する(色データが存在しない)ようにしてもよく、更に、白で置換するようにしてもよい。この場合、背景色を求める処理を省略できるので、処理の負担を軽減することができる。
【0028】
この後、最適化処理部15は、ステップS15において抽出した断片画像を他の色データで置換する。即ち、置き換える色データが指定されている場合、当該色で置換し、ステップS16において背景色決定部16から背景色が通知された場合、当該背景色で置換する。これにより、最適化処理部15は、ステップS11において画像処理部12から得たイメージデータを最適化して、これをデータ出力部17に送る(ステップS17)。この後、最適化処理部15は、最終ページまで処理を終了したか否かを調べ(ステップS18)、最終ページまで処理を終了していない場合、ステップS11以下を繰り返す。最終ページまで処理を終了している場合、処理を終了する。
【0029】
図4は、画像処理フローであり、図3のステップS14において除去候補判定処理部14が実行する判定処理を示す。
【0030】
除去候補判定処理部14は、2値化処理部13から受け取ったイメージデータ(即ち、モノクロ画像又は2値データ)から、原稿画像の形成領域の外部に属する断片画像(黒画素の連続する領域)を抽出し、抽出した断片画像を対象領域としてそのラベリングを行う(ステップS21)。前述のように、原稿画像の形成領域の大きさは予め定まるので、例えば当該断片画像のx座標及びy座標の一部でも原稿画像の形成領域から外れている断片画像が全て抽出される。
【0031】
次に、除去候補判定処理部14は、抽出した断片画像の各々について、それが原稿の読取時に原稿の閉じ穴により生じた影の断片画像であるか否かを判断する(ステップS22)。閉じ穴であると判断された断片画像については、当該ラベル(を不可された断片画像)にそれが閉じ穴の影であるとの情報を付加して、処理を終了する。閉じ穴でないと判断された断片画像については、その各々について、それが原稿の端辺に生じた黒枠形状の影による断片画像であるか否かを判断する(ステップS23)。黒枠であると判断された断片画像については、当該ラベルにそれが閉じ黒枠であるとの情報を付加して、処理を終了する。黒枠でないと判断された断片画像については、当該ラベルに不要な画像のデータではないとの情報を付加して(又は、何らの情報を付加せず)、処理を終了する。
【0032】
図5は、画像処理フローであり、図4のステップS22において除去候補判定処理部14が実行する閉じ穴判定処理を示す。
【0033】
除去候補判定処理部14は、ラベリングされた断片画像の各々について、その断片画像が原稿に形成されている真円や楕円などの丸穴形状や正方形や長方形などの矩形穴形状に相当する幅Xおよび高さYであるか否かで、閉じ穴の影か否かを判断する。なお、幅Xはいわゆる主走査方向(ラインセンサの延びる方向)のピクセルの数で表され、高さYは副走査方向のピクセルの数で表される(以下同じ)。
【0034】
即ち、除去候補判定処理部14は、断片画像の各々について、その幅Xが予め設定されている範囲(w1≧幅X≧w2)であり、かつ、高さYが予め設定されている範囲(h1≧高さY≧h2)のラベルであるか否かを調べる(ステップS31)。閉じ穴の大きさは規格により定まっているので、その影として抽出すべき大きさを定めることができる。該当しないラベル(の断片画像)については、除去候補判定処理部14は、閉じ穴の影による画像ではないと判断して、処理を終了する。
【0035】
該当する断片画像については、除去候補判定処理部14は、各々の断片画像が閉じ穴の形成位置として予想される候補の領域内に入っているか否かを調べる(ステップS32)。閉じ穴の位置も規格により定まっているので、その影として抽出すべき位置も定めることができる。入っていない断片画像については、除去候補判定処理部14は、閉じ穴の影による画像ではないと判断して、処理を終了する。
【0036】
入っている断片画像については、除去候補判定処理部14は、各々の断片画像が閉じ穴が形成されるべき間隔の適切な並びであるか否かを調べる(ステップS33)。閉じ穴の並びも規格により定まっているので、その影として抽出すべき並びも定めることができる。適切な並びでない断片画像については、除去候補判定処理部14は、閉じ穴の影による画像ではないと判断して、処理を終了する。適切な並びである断片画像については、除去候補判定処理部14は、当該断片画像は閉じ穴の影であると判定して、処理を終了する。
【0037】
図6は、画像処理フローであり、図4のステップS23において除去候補判定処理部14が実行する黒枠判定処理を示す。
【0038】
除去候補判定処理部14は、ラベリングされた断片画像の各々について、その断片画像が原稿の端辺で形成される可能性のある影に相当する幅Xおよび高さYであるか否かで、黒枠の影か否かを判断する。
【0039】
即ち、除去候補判定処理部14は、閉じ穴でないとされた断片画像の各々について、その幅Xが予め設定されている範囲(w3≧幅X≧w4)であり、かつ、高さYが予め設定されている範囲(h3≧高さY≧h4)である断片画像があるか否かを調べる(ステップS41)。前述のように、原稿画像の形成領域の大きさは予め定まるので、黒枠の幅及び高さも、経験的におよその範囲で定めることができる。例えば、原稿の上端における黒枠であれば、その幅の上限を当該原稿の幅とし、その高さを数ミリメートルに相当するように設定すればよい。該当しない断片画像については、除去候補判定処理部14は、黒枠による画像ではないと判断して、処理を終了する。
【0040】
該当する断片画像がある場合については、除去候補判定処理部14は、各々の断片画像が、原稿の端辺に対応する位置に対応する黒枠候補領域(所定の領域)内に入っているか否かを調べる(ステップS42)。原稿画像の形成領域の大きさは予め定まるので、黒枠の位置も、経験的におよその範囲で定めることができる。例えば、原稿の上端における黒枠であれば、原稿画像の形成領域の端の位置から(原点側へ)主走査方向に数ミリメートルに相当する範囲に設定すればよい。入っていない断片画像については、除去候補判定処理部14は、黒枠による画像ではないと判断して、処理を終了する。入っている断片画像については、除去候補判定処理部14は、当該断片画像は黒枠であると判定して、処理を終了する。
【0041】
以上、本発明をその実施の態様に従って説明したが、本発明はその主旨に従って、種々の変形が可能である。
【0042】
例えば、ステップS22における閉じ穴による影の画像を除去候補として抽出する処理を、周知のパターンマッチング処理により行なってもよい。前述のように、閉じ穴の形状は規格により定まっているので、その影の形状も予め定めることができる。そこで、抽出精度が低下しないように、複数の影のパターンを予め保持し、これをラベリングした断片画像と比較することにより、閉じ穴による影の画像を抽出する用にしてもよい。
【0043】
また、以上の説明においては、図2(A)に示すように、本発明の画像処理装置をスキャナ装置20内に設ける場合について説明したが、本発明の画像処理装置の構成はこれに限られない。即ち、例えば、図2(B)に示すように、画像データ読取装置18のみをスキャナ装置20に設け、画像データ処理装置19をパーソナルコンピュータ30(又は、プリンタ装置やファクシミリ装置等)に設けてもよい。この場合、画像データ読取装置18から送出されたカラーイメージデータは、ネットワーク40を介して、パーソナルコンピュータ30における画像データ処理装置19が受信する。
【0044】
また、図2(A)に示すように、本発明の画像処理装置をスキャナ装置20内に設ける場合であっても、例えばデータ出力部17のみをパーソナルコンピュータ30(又は、プリンタ装置やファクシミリ装置等)に設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像処理装置において、取得したイメージデータから影により生じたピクセルを抽出・判定して除去するので、無駄なデータがないようにイメージデータを最適化することができる。従って、手作業によらずに、必要な文字画像などを除去してしまうことなく、閉じ穴などの影により生じた画像のみを自動的に除去することができる。この結果、最適化したイメージデータとして、記憶容量や記憶媒体の浪費をなくし、また、高品質な書類としての閲覧表示や印刷を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置構成図である。
【図2】画像処理装置構成図である。
【図3】画像処理フローであり、画像処理を示す。
【図4】画像処理フローであり、判定処理を示す。
【図5】画像処理フローであり、閉じ穴判定処理を示す。
【図6】画像処理フローであり、黒枠判定処理を示す。
【符号の説明】
11    画像読取部
12    画像処理部
13    2値化処理部
14    除去候補判定処理部
15    最適化処理部
16    背景色決定部
17    データ出力部

Claims (4)

  1. イメージデータから断片画像を抽出する抽出手段と、
    抽出した断片画像が当該イメージデータの読取時において生じた断片画像であるか否かを判定する判定手段と、
    読取時において生じた断片画像の画像データについての所定の処理を行なって当該イメージデータを最適化する最適化手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、閉じ穴の影による断片画像であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、原稿の端辺の影による断片画像であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記最適化手段は、前記読取時において生じた断片画像の画像データを、当該イメージデータにおける背景色からなる画像データに置き換えて除去する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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