JP2010273119A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、文字の認識精度を高めることが可能な画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、並びに前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】画像処理装置2のA/D変換部20が受け付けた画像データに基づく画像より、原稿検知部23が、画像入力装置1で読み取られた原稿のサイズを検出して原稿の種類を判定し、判定された原稿の種類が名刺以外の一般原稿の場合(又は名刺の場合)、文字認識部31a(又は31b)が文字を認識し、フォーマット化処理部32a(又は32b)が、認識された文字が埋め込まれたPDF形式の画像データ(又はvCardのデータ)を生成し、送受信装置5が生成されたデータを外部にイメージ送信する。
【選択図】図1
【解決手段】画像処理装置2のA/D変換部20が受け付けた画像データに基づく画像より、原稿検知部23が、画像入力装置1で読み取られた原稿のサイズを検出して原稿の種類を判定し、判定された原稿の種類が名刺以外の一般原稿の場合(又は名刺の場合)、文字認識部31a(又は31b)が文字を認識し、フォーマット化処理部32a(又は32b)が、認識された文字が埋め込まれたPDF形式の画像データ(又はvCardのデータ)を生成し、送受信装置5が生成されたデータを外部にイメージ送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する画像処理方法、画像処理装置、該画像処理装置を備える画像形成装置、並びに前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
従来、画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する技術が盛んに用いられている。例えば、画像の中の文字が含まれる領域から文字の特徴を有する候補を抽出し、抽出した候補とテンプレート画像とのパターンマッチングによって文字の候補を文字として認識する画像処理装置が実用化されている。
この場合、認識されるべき文字が活字の場合であっても、原稿画像の文字のにじみ、読み取り時に混入するノイズ等の要因により文字の認識精度が低下するため、認識精度を一定の高レベルに維持するのは容易なことではない。これに対し、名刺のように文字列が出現する位置、項目等のレイアウトが限定されている原稿画像を読み取った画像データの場合は、原稿の種類に特化した認識処理を行うことにより、文字の認識精度を向上させることが可能である。
例えば特許文献1では、名刺の供給機構、名刺の搬送機構等の機構を備える専用の読取装置で名刺情報を読み取って得られる名刺画像データに含まれる文字画像から文字列を認識して文字コード列に変換し、変換した文字コード列に基づいて名刺に含まれている項目別の情報を抽出する技術が開示されている。この技術によれば、名刺に含まれる各項目の情報を精度よく抽出でき、抽出した情報をIMC(Internet Mail Consortium)により標準化されたvCardに規定されるフォーマットに変換して、名刺情報の登録及び管理を実用的に行うようなこともできる。
しかしながら、特許文献1に開示された技術を原稿の種類が異なる場合にまで拡張して適用するには、予め原稿の種類が判明していることが要件であり、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに基づいて文字を認識する場合は、画像データを受け付ける都度原稿の種類を指定する必要が生じるため、使用者は煩雑な操作を強いられていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、文字の認識精度を高めることが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、並びに前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、原稿画像を読み取って得られる画像データを受け付ける手段と、該手段が受け付けた画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する認識手段とを備える画像処理装置において、前記画像に基づいて原稿のサイズを検出する手段と、該手段が検出したサイズに基づいて、原稿の種類を判定する判定手段とを備え、該判定手段が判定した原稿の種類に応じて、前記認識手段が文字を認識するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記判定手段が前記原稿の種類を名刺と判定した場合、前記認識手段は、名刺の文字が含まれるべき項目別に文字を認識するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記認識手段が文字を認識した結果に基づいて前記原稿の種類が名刺であるか否かを判定する手段を備え、該手段が名刺でないと判定した場合、前記認識手段が、前記画像に含まれる文字を再度認識するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上述した発明の何れか1つに記載の画像処理装置と、該画像処理装置が受け付けた画像データに基づいて出力画像を形成する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、原稿画像を読み取って得られる画像データを受け付け、受け付けた画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する画像処理方法において、前記画像に基づいて原稿のサイズを検出するステップと、検出したサイズに基づいて、原稿の種類を判定するステップとを含み、判定した原稿の種類に応じて、文字を認識するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、画像データを受け付けて画像処理するコンピュータに、原稿画像を読み取って得られる画像データに基づく画像に含まれる文字を認識させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記画像に基づいて原稿のサイズを検出させるステップと、コンピュータに、検出させたサイズに基づいて、原稿の種類を判定させるステップとを含み、コンピュータに、判定させた原稿の種類に応じて、文字を認識させるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体は、上述した発明に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
本発明にあっては、受け付けた画像データに基づく画像より原稿のサイズを検出し、検出したサイズに基づいて判定した原稿の種類に応じて文字を認識する。
これにより、判定した原稿の種類に特有の文字のフォント、文字列の桁数、文字のレイアウト等の特徴に着目して文字を認識する。
これにより、判定した原稿の種類に特有の文字のフォント、文字列の桁数、文字のレイアウト等の特徴に着目して文字を認識する。
本発明にあっては、原稿の種類を名刺と判定した場合、名刺の文字が含まれるべき項目別に文字を認識するため、名刺に特化した文字認識の処理によって名刺の文字の認識精度を高めることができる。
本発明にあっては、画像データに基づく画像に含まれる文字を認識した結果より、原稿の種類が名刺でないと判定される場合、文字が名刺の項目に含まれるか否かに関わりなく、前記画像に含まれる文字を再度認識する。
これにより、名刺に類似したサイズを有する一般原稿が読み取られた画像データから名刺の文字が誤って認識されることを防止する。
これにより、名刺に類似したサイズを有する一般原稿が読み取られた画像データから名刺の文字が誤って認識されることを防止する。
本発明にあっては、上述した発明に係る画像処理装置が受け付けた画像データに基づく画像から出力画像を生成する。
これにより、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高めることが可能な画像処理装置が、スキャナ、デジタル複合機等に適用される。
これにより、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高めることが可能な画像処理装置が、スキャナ、デジタル複合機等に適用される。
本発明にあっては、記録媒体から読み出されたコンピュータプログラムによって、上述した画像処理装置の各手段が実現される。
本発明によれば、判定した原稿の種類に応じて文字を認識する。
従って、判定した原稿の種類に特有の文字のフォント、文字列の桁数、文字のレイアウト等の特徴に着目して文字を認識することにより、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高めることが可能となる。
従って、判定した原稿の種類に特有の文字のフォント、文字列の桁数、文字のレイアウト等の特徴に着目して文字を認識することにより、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高めることが可能となる。
以下、本発明に係る画像処理装置及び画像形成装置をコピア、プリンタ、ファクシミリ、scan to e-mail等の機能を備えるデジタル複合機に、また、本発明に係る画像処理装置をカラー画像読取装置に夫々適用した実施の形態について詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るデジタル複合機の構成例を示すブロック図である。図中100はデジタル複合機であり、デジタル複合機100は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを有しており原稿画像からの反射光を読み取ることにより得られたRGB(R:赤,G:緑,B:青)のアナログ画像データを出力する画像入力装置1と、該画像入力装置1から入力されたアナログ画像データを受け付けてCMYK(C:シアン,M:マゼンタ,Y:イエロー,K:ブラック)のデジタルカラー信号を出力する画像処理装置2とを備える。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るデジタル複合機の構成例を示すブロック図である。図中100はデジタル複合機であり、デジタル複合機100は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを有しており原稿画像からの反射光を読み取ることにより得られたRGB(R:赤,G:緑,B:青)のアナログ画像データを出力する画像入力装置1と、該画像入力装置1から入力されたアナログ画像データを受け付けてCMYK(C:シアン,M:マゼンタ,Y:イエロー,K:ブラック)のデジタルカラー信号を出力する画像処理装置2とを備える。
デジタル複合機100は、また、画像処理装置2から入力されたデジタルカラー信号に基づいて電子写真方式、インクジェット方式等の出力方式により記録紙上に出力画像を形成する画像出力装置4と、図示しないネットワークインタフェース及び通信インタフェースを介して外部の接続装置及び通信回線との間でデータを送受信する送受信装置5とを備える。
画像処理装置2は、画像入力装置1から入力されたアナログ画像データを受け付けてRGBのデジタル画像データに変換するA/D変換部20と、A/D変換部20から与えられたRGBの画像データから、画像入力装置1の照明系、結像系及び撮像系で生じる各種の歪を除去するシェーディング補正部21と、シェーディング補正部21から与えられたRGBの画像データに対してγ(ガンマ)を補正する入力処理部22とを備える。入力処理部22から出力された画像データは、ハードディスク等の大容量記憶装置を有する記憶部34へ一旦引き渡され、JPEG等の所定の符号化により圧縮されてファイリングされる。入力処理部22によって記憶部34から読み出されたJPEGコードは、RGBの画像データに復号化され、原稿のサイズを検出する原稿検知部23に与えられるようになっている。
尚、原稿検知部23が検出した原稿のサイズをファイリングデータとして記憶部34に記憶するようにしてもよい。
尚、原稿検知部23が検出した原稿のサイズをファイリングデータとして記憶部34に記憶するようにしてもよい。
画像処理装置2は、また、原稿検知部23から出力されたRGBの画像データをRGBの補色に対応するCMY信号に変換すると共に色再現性を高める処理を行う色補正部24と、色補正部24が出力したCMY信号に基づいてCMYKのデジタルカラー信号を生成する黒生成/下色除去部25とを備える。黒生成/下色除去部25が出力するCMYKのデジタルカラー信号は、空間フィルタ部26で強調処理及び平滑化処理が行われ、用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正が出力階調補正部27で施された後に、階調再現処理が行われる中間調生成部28を介して画像出力装置4に与えられる。
原稿検知部23から出力されたRGBの画像データは、また、領域分離処理部29に与えられる。領域分離処理部29は、与えられた画像データに含まれる各画素が、黒文字、色文字、網点、印画紙写真(連続階調領域)等の領域のうち、どの領域に属しているかを示す領域分離データを生成して黒生成/下色除去部25、空間フィルタ部26、及び中間調生成部28に与える。
画像処理装置2は、更にまた、与えられた画像データに基づく画像に含まれる文字列が縦書きであるか否かを判定するレイアウト解析部30と、与えられた画像データ及び前記レイアウト解析部30が判定した結果に基づいて画像に含まれる文字を認識する文字認識部31と、該文字認識部31が認識した結果に基づいて送受信装置5に与えるデータをフォーマット化するフォーマット化処理部32とを備える。文字認識部31とフォーマット化処理部32とは、夫々一般原稿用及び名刺用として、文字認識部31a,31bとフォーマット化処理部32a,32bとを有する。レイアウト解析部30及び文字認識部31には、原稿検知部23から夫々の処理に適した解像度の画像データが与えられる。
尚、後述するイメージ送信動作の場合、色補正部24は、RGBの画像信号をR’G’B’(一般に普及している表示装置の表示特性に適合したR’G’B’の画像データ。例えば、sRGBデータ)の画像信号に変換し、黒生成/下色除去部25及び中間調生成部28は、R’G’B’の画像信号をパススルーしてフォーマット化処理部32aに与えるようにしてある。この場合、領域分離処理部29は、領域分離データを空間フィルタ部26及び出力階調生成部28に与える。イメージ送信動作の場合の信号経路を、図1に一点鎖線で示す。
上述した画像処理装置2の各部及び記憶部34は、マイクロコンピュータからなる制御部33のCPU33aが、ROM(図示せず)に予め格納されている制御プログラムを実行することによって、制御されるようになっている。CPU33aは、また、デジタル複合機100内の各装置が協調して動作するように制御する。
尚、制御部33は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はDSP(Digital Signal Processor)で構成するようにしてもよい。
尚、制御部33は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はDSP(Digital Signal Processor)で構成するようにしてもよい。
図2は、原稿検知部23の構成例を示すブロック図である。原稿検知部23は、記憶部34を介して入力処理部22から与えられたRGBの画像データを輝度信号に変換する信号変換部230と、該信号変換部230で変換された輝度信号に基づいて原稿のエッジ座標を検出するエッジ検出処理部231とを有する。原稿検知部23は、また、画像データを2値化する2値化処理部232と、該2値化処理部232で2値化された画像データの解像度を低解像度化する解像度変換部233とを有する。
尚、原稿検知部23は、色補正部24及び領域分離処理部29に対し、RGBの画像データを上述した信号変換部230等のブロックを経由させずにそのまま与える。
尚、原稿検知部23は、色補正部24及び領域分離処理部29に対し、RGBの画像データを上述した信号変換部230等のブロックを経由させずにそのまま与える。
信号変換部230は、以下の式(1)により、画像データの各画素について各色成分を輝度信号に変換する。この場合、RGBの画像データをCIE1976L* a* b* (CIE:Commission International de l’Eclairage、L* :明度、a* ,b* :色度)信号に変換してもよく、RGBの信号のうちのG信号を輝度信号としてもよい。
Yi=0.30Ri+0.59Gi+0.11Bi・・・・(1)
但し、Y:各画素の輝度信号
R,G,B:各画素の各色成分
i:画素ごとに付与された値(iは1以上の整数)
但し、Y:各画素の輝度信号
R,G,B:各画素の各色成分
i:画素ごとに付与された値(iは1以上の整数)
エッジ検出処理部231は、検出した原稿のエッジ座標から、原稿のサイズを検出し、検出したサイズに基づいて、原稿の種類が名刺であるか否かを判定する。具体的には、標準的な名刺のサイズ(後述の図6参照)である55mm(縦)×91mm(横)に対し、検出した原稿のサイズが、縦横共に±2mm以内の差で一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に原稿の種類が名刺であると判定する。
図3は、原稿のエッジ座標を検出する方法を示す説明図である。ここでは、画像データに基づく画像の主走査方向及び副走査方向に夫々X軸及びY軸をとり、画像上の位置をX軸及びY軸上の座標値で表すものとして説明する。図3(a)では、原稿の主走査方向のエッジ座標を検出する場合を示す。主走査方向の同一ライン上で、隣接画素との画素値の差が所定の閾値(例えば20)より大きくなる画素が有するX軸方向の座標値のうち、最大及び最小のものを夫々エッジ候補座標とする。そして、全ラインについてのエッジ候補座標をヒストグラムに表し、度数が所定の閾値(例えば全ライン数の10%)以上となるエッジ候補座標のうち、最大及び最小のものを検出して夫々エッジ座標とする。同様に図3(b)では、原稿の副走査方向のエッジ座標を検出する場合を示す。この場合は、図3(a)の場合と縦横の関係が変わるだけであるため、詳細な説明を省略する。
図2に戻って、2値化処理部232は、エッジ検出処理部231から与えられた画像データにおいて画素値(濃度)が8ビットで表される場合、例えば閾値を128とする。あるいは、注目する画素を中心とする複数の画素(例えば5×5の25個の画素)について、各画素の画素値の平均値を算出して閾値としてもよい。
解像度変換部233は、2値化処理部232から与えられた画像データを、公知のニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等の方法を用いて低解像度の画像データに変換し、レイアウト解析部30及び文字認識部31に夫々与える。具体的には、例えば、1200dpi,600dpiの画像データを300dpi及び75dpiの画像データに変換してレイアウト解析部30及び文字認識部31に夫々与える。後述するレイアウト解析に高解像度の画像データは必要とされないため、文字認識部31には、必要最低限の解像度の画像データが与えられるようにしてある。
図4は、レイアウト解析部30における処理内容を示す説明図である。ここでも画像データに基づく画像の主走査方向及び副走査方向に夫々X軸及びY軸をとり、画像の左上隅に原点があるものとして説明する。レイアウト解析部30は、画像データに基づく画像に含まれる複数の文字に夫々外接する矩形を求め、矩形間の距離に基づいて文字列の縦書き/横書きの区別を判定し、判定結果を文字認識部31に与える。文字に外接する矩形を求める方法を、以下に順を追って説明する。
(a)主走査方向(X軸方向)のラインのうち、最上部のラインを注目ラインとし、該注目ラインに含まれる各黒画素にラベリングを行う。
(b)注目ラインに対し、副走査方向の前方(Y軸方向)に隣接するラインを新たに注目ラインとし、該注目ラインに含まれる各黒画素について、1つ前の注目ラインに含まれる黒画素とは異なるラベリングを行う。
(c)注目ラインと1つ前の注目ラインとで黒画素が連結しているか否かを判定し、連結していると判定した黒画素のラベルを、1つ前の注目ライン上にあって連結している黒画素のラベルと置き換える。
(d)上記(b)及び(c)を繰り返し、X軸方向及びY軸方向に連結している黒画素の集合を文字として抽出する。そして、抽出した文字の上端、下端、左端及び右端のXY座標を元に、前記文字に外接する矩形を抽出する。
(b)注目ラインに対し、副走査方向の前方(Y軸方向)に隣接するラインを新たに注目ラインとし、該注目ラインに含まれる各黒画素について、1つ前の注目ラインに含まれる黒画素とは異なるラベリングを行う。
(c)注目ラインと1つ前の注目ラインとで黒画素が連結しているか否かを判定し、連結していると判定した黒画素のラベルを、1つ前の注目ライン上にあって連結している黒画素のラベルと置き換える。
(d)上記(b)及び(c)を繰り返し、X軸方向及びY軸方向に連結している黒画素の集合を文字として抽出する。そして、抽出した文字の上端、下端、左端及び右端のXY座標を元に、前記文字に外接する矩形を抽出する。
画像に含まれる複数の文字について、夫々に外接する矩形が抽出された場合、図4に示すように、主走査方向及び副走査方向に隣接する文字について、夫々の文字に外接する矩形間の離隔距離を算出し、例えば、副走査方向の距離が主走査方向の距離より大きい(又は小さい)ときは、画像に含まれる文字列が横書き(又は縦書き)であると判定する。
図5は、文字認識部31の構成例を示すブロック図である。図5(a)及び図5(b)では、夫々一般原稿用の文字認識部31a及び名刺用の文字認識部31bの構成例を示す。文字の認識に際し、原稿検知部23のエッジ検出処理部231で判定した原稿の種別に応じて文字認識部31a及び文字認識部31bを使い分けるものとする。文字認識部31a,31bは、原稿検知部23の解像度変換部233から与えられた低解像度の白黒2値の画像データから特徴量を抽出して文字認識を行う認識処理部310,313を夫々備える。認識処理部310,313で認識された文字は、夫々描画コマンド生成部311及び項目抽出部314に与えられる。
認識処理部310,313は、夫々一般原稿用辞書312及び名刺用辞書315と、画像データから抽出した特徴量とを比較して文字を認識するようにしてある。この場合、認識処理部310,313は、レイアウト解析部30が判定した結果(文字列の縦書き/横書きの区別)を参照する。
描画コマンド生成部311は、認識処理部310で認識された文字をいわゆる透明テキスト(描画色として透明色が指定された文字コード)として配置するための命令を生成してフォーマット化処理部32aに与える。フォーマット化処理部32aは、中間調生成部28から与えられたR’G’B’の画像データをPDF形式の画像データに変換し、変換した画像データに対し、描画コマンド生成部311から与えられた命令に基づいて透明テキストを埋め込むと共に、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データを送受信装置5に与える。
描画コマンド生成部311は、認識処理部310で認識された文字をいわゆる透明テキスト(描画色として透明色が指定された文字コード)として配置するための命令を生成してフォーマット化処理部32aに与える。フォーマット化処理部32aは、中間調生成部28から与えられたR’G’B’の画像データをPDF形式の画像データに変換し、変換した画像データに対し、描画コマンド生成部311から与えられた命令に基づいて透明テキストを埋め込むと共に、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データを送受信装置5に与える。
項目抽出部314は、認識処理部313が認識した文字が、名刺のどの項目(例えば、団体名、役職名、氏名等。後述の図6参照)に含まれるべき文字であるのかを判定し、名刺の項目に含まれると判定した文字及び該文字を含むと判定した項目をフォーマット化処理部32bに与える。項目抽出部314は、また、名刺の何らかの項目に含まれると判定した文字が、例えば80%以下であるときに、原稿が名刺でないと判定してレイアウト解析部30及び認識処理部310に処理を移すようにしてある。
フォーマット化処理部32bは、名刺用のvCardフォーマットを生成し、生成したフォーマットに対し、項目抽出部314から与えられた項目別に、認識された文字を記録して送受信装置5に与える。
フォーマット化処理部32bは、名刺用のvCardフォーマットを生成し、生成したフォーマットに対し、項目抽出部314から与えられた項目別に、認識された文字を記録して送受信装置5に与える。
図6は、標準的な名刺の構成例及び項目の例を示す説明図である。図6(a)に示すように、標準的な名刺は、55mm(縦)×91mm(横)のサイズを有しており、このサイズを有する原稿が名刺である可能性は十分高いといえる。図6(b)では、図6(a)に示す名刺が有する項目と、夫々の項目に含まれる文字列とを示してある。
図7は、標準的な名刺が有する項目、及び夫々の項目に含まれる文字列の特徴を示す説明図である。各項目の文字列が有する特徴には、例えば、「株式会社」、「事業部」、「部長」等の特定キーワードの有無、文字のレイアウト、文字列の桁数、及び文字サイズ、文字種等のフォントが挙げられる。
図7は、標準的な名刺が有する項目、及び夫々の項目に含まれる文字列の特徴を示す説明図である。各項目の文字列が有する特徴には、例えば、「株式会社」、「事業部」、「部長」等の特定キーワードの有無、文字のレイアウト、文字列の桁数、及び文字サイズ、文字種等のフォントが挙げられる。
本実施の形態では、特許文献1に開示された項目別情報抽出手段が用いる方法によって、項目抽出部314が、名刺の項目別に文字列(項目別情報)を抽出するようにしてある。
即ち、項目抽出部314は、認識処理部313が認識した文字について、文字列に特定のキーワードが含まれる場合、並びに文字列の桁数、及び文字サイズ、文字種等のフォントに図7に示す特徴がある場合に、名刺の項目に含まれる文字であると判定する。
即ち、項目抽出部314は、認識処理部313が認識した文字について、文字列に特定のキーワードが含まれる場合、並びに文字列の桁数、及び文字サイズ、文字種等のフォントに図7に示す特徴がある場合に、名刺の項目に含まれる文字であると判定する。
以下では、図示しない操作パネルよりイメージ送信動作を指定された場合の処理について説明する。
図8は、名刺以外の一般原稿を読み取って送受信装置5からイメージ送信する場合のデジタル複合機100の構成例を示すブロック図である。ここでは、主に図1と異なる部分について説明する。
図8は、名刺以外の一般原稿を読み取って送受信装置5からイメージ送信する場合のデジタル複合機100の構成例を示すブロック図である。ここでは、主に図1と異なる部分について説明する。
上述したように、領域分離処理部29は、領域分離データを空間フィルタ部26及び出力階調補正部27にのみ与える。色補正部24は、原稿検知部23から与えられたRGBの画像データを、一般の表示装置が有する表示特性に適合したR’G’B’の画像データ(例えばIEC規格のsRGBデータ)に変換して黒生成/下色除去部25に与える。黒生成/下色除去部25に与えられたR’G’B’の画像データはそのまま空間フィルタ部26にパススルーされて強調処理及び平滑化処理が行われ、出力階調補正部27に与えられてγ補正される。
図9は、出力階調補正部27が行うγ補正の補正曲線を示す特性図である。出力階調補正部27では、画像データに基づく画像における文字以外の領域に対し、図9(a)に示すような一般の表示装置が有する表示特性に適合するγ補正が行われ、文字領域に対しては、図9(b)に示すような文字をくっきりさせるγ補正が行われる。
図8に戻って、原稿検知部23のエッジ検出処理部231が、原稿の種類は名刺ではないと判定した場合、上述したように、文字認識部31aが、レイアウト解析部30が判定した結果(文字列の縦書き/横書きの区別)を参照して画像データから文字を認識し、フォーマット化処理部32aが、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データを生成して送受信装置5に与える。送受信装置5に与えられた画像データは、図示しないメール処理部で電子メールに添付されて外部の接続装置及び通信回線に向けて送信される。
図10は、名刺を読み取って送受信装置5からイメージ送信する場合のデジタル複合機100の構成例を示すブロック図である。ここでも、主に図1と異なる部分について説明する。
尚、名刺を読み取った場合であっても、一般原稿を読み取った場合と同様に図8に示す処理を行って、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データをイメージ送信するようにしてもよい。
尚、名刺を読み取った場合であっても、一般原稿を読み取った場合と同様に図8に示す処理を行って、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データをイメージ送信するようにしてもよい。
原稿検知部23のエッジ検出処理部231が、原稿の種類は名刺であると判定した場合、上述したように、文字認識部31bが、レイアウト解析部30が判定した結果(文字列の縦書き/横書きの区別)を参照しつつ画像データから名刺の項目別に文字を認識し、フォーマット化処理部32bが、名刺用のvCardフォーマットに認識された文字を記録して送受信装置5に与える。送受信装置5に与えられたvCardのデータは、図示しないメール処理部で電子メールに添付されて外部の接続装置及び通信回線に向けて送信される。
以下に、上述したデジタル複合機100の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。図11は、名刺及び一般原稿を読み取ってイメージ送信動作を行うCPU33aの処理手順を示すフローチャートである。図11の処理は、操作パネルからイメージ送信動作が指定されたときに起動され、図示しないROMに予め格納されている制御プログラムに従って実行される。
図11の処理が起動された場合、CPU33aは、画像入力装置1を制御して、図示しない原稿台に載置された一般原稿又は名刺について原稿画像を読み取り(ステップS11)、画像処理装置2の原稿検知部23を制御して、画像データに基づく画像から原稿のサイズを検出する(ステップS12)。その後、CPU33aは、検出した原稿のサイズが名刺サイズであるか否かを判定し(ステップS13)、名刺サイズであると判定した場合(ステップS13:YES)、即ち原稿の種類が名刺であると判定した場合、レイアウト解析部30を制御してレイアウト解析を行う(ステップS14)ことにより、原稿の文字列の縦書き/横書きの区別を判定する。
次いで、CPU33aは、文字認識部31bを制御して、レイアウト解析の結果を参照しつつ名刺の項目別に文字を認識し(ステップS15)、認識した文字が名刺の項目に含まれ割合から原稿が名刺であるか否かを判定する(ステップS16)。原稿が名刺であると判定した場合(ステップS16:YES)、CPU33aは、フォーマット化処理部32bを制御して、認識した文字をvCardフォーマットに記録したデータを生成する(ステップS17)。そして、CPU33aは、送受信装置5を制御して、生成されたvCardのデータを外部の接続装置及び通信回線に向けて送信し(ステップS18)、処理を終了する。
ステップS13で原稿のサイズが名刺サイズではないと判定した場合(ステップS13:NO)、又はステップS16で原稿が名刺ではないと判定した場合(ステップS16:NO)、CPU33aは、レイアウト解析部30を制御してレイアウト解析を行う(ステップS19)ことにより、原稿の文字列の縦書き/横書きの区別を判定する。その後、CPU33aは、文字認識部31aを制御して、レイアウト解析の結果を参照しつつ一般原稿としての文字を認識する(ステップS20)。
次いで、CPU33aは、フォーマット化処理部32aを制御して、R’G’B’の画像データをPDF形式の画像データに変換すると共に、認識された文字を透明テキストとして埋め込む(ステップS21)。そして、CPU33aは、送受信装置5を制御して、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データを外部の接続装置及び通信回線に向けて送信し(ステップS22)、処理を終了する。
以上のように本実施の形態1によれば、画像処理装置が受け付けた画像データに基づく画像より、画像入力装置で読み取られた原稿のサイズを検出し、検出したサイズに基づいて判定した原稿の種類に応じて文字を認識する。
従って、判定した原稿の種類に特有の文字のフォント、文字の桁数、文字のレイアウト等の特徴に着目して文字を認識することにより、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高めることが可能となる。
従って、判定した原稿の種類に特有の文字のフォント、文字の桁数、文字のレイアウト等の特徴に着目して文字を認識することにより、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高めることが可能となる。
また、原稿の種類を名刺と判定した場合、名刺の文字が含まれるべき項目別に文字を認識するため、名刺に特化した文字認識の処理によって名刺の文字の認識精度を高めることが可能となる。
更にまた、画像データに基づく画像に含まれる文字を認識した結果より、原稿の種類が名刺でないと判定される場合、文字が名刺の項目に含まれるか否かに関わりなく、前記画像に含まれる文字を再度認識する。
従って、名刺に類似したサイズを有する一般原稿が読み取られた画像データから名刺の文字が誤って認識されることを防止することが可能となる。
従って、名刺に類似したサイズを有する一般原稿が読み取られた画像データから名刺の文字が誤って認識されることを防止することが可能となる。
更にまた、画像処理装置が受け付けた画像データに基づく画像から出力画像を生成する。
従って、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高められる画像処理装置をスキャナ、デジタル複合機等に適用することが可能となる。
従って、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高められる画像処理装置をスキャナ、デジタル複合機等に適用することが可能となる。
尚、本実施の形態1にあっては、検出した原稿サイズに基づいて、原稿の種類が名刺であるか否かを判定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、葉書、免許証、保険証等の他の原稿について、原稿の種類を判定するようにしてもよい。また、原稿台に載置された原稿について原稿画像を読み取る例を示したが、原稿を搬送させて原稿画像を読み取るようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1は、文字認識部31が、レイアウト解析部30の判定結果(文字列の縦書き/横書きの区別)を参照して文字を認識する形態であるのに対し、実施の形態2は、文字認識部31が、前記判定結果のみならず領域分離処理部29から与えられたマップ信号をも参照して文字を認識する形態である。
実施の形態1は、文字認識部31が、レイアウト解析部30の判定結果(文字列の縦書き/横書きの区別)を参照して文字を認識する形態であるのに対し、実施の形態2は、文字認識部31が、前記判定結果のみならず領域分離処理部29から与えられたマップ信号をも参照して文字を認識する形態である。
図12は、本発明の実施の形態2に係るデジタル複合機100aが備える画像処理装置2aの構成例を示す部分ブロック図である。本実施の形態2では、名刺以外の一般原稿を読み取ってイメージ送信動作を行う場合を例に説明する。入力処理部22は、RGBの画像データを原稿検知部23及び領域分離処理部29に与える。領域分離処理部29は、入力処理部22から与えられた画像データに含まれる各画素が、黒文字、色文字、網点、印画紙写真等の領域のうち、どの領域に属しているかを示す領域分離データを生成して空間フィルタ部26、及び出力階調補正部27に与える。原稿検知部23は、低解像度の白黒2値の画像データ(輝度信号)を文字認識部31aに与える。
領域分離処理部29は、また、前記領域分離データから作成したテキストマップ(文字エッジと判定された画素よりなる画像領域)を文字認識部31aに与える。文字認識部31aは、領域分離処理部29から与えられたテキストマップを参照して、原稿検知部23から与えられた画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、画像データに基づく画像のうち、文字エッジと判定された画素よりなる文字領域に含まれる文字を認識するため、文字の認識精度をより高めることが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1,2は、レイアウト解析部30から文字認識部31にレイアウトの判定結果(文字列の縦書き/横書きの区別)が与えられる形態であるのに対し、実施の形態3は、入力処理部22から与えられる画像データに基づいて原稿の種類を判別する原稿種別自動判別部35から原稿の種別が文字認識部31に与えられる形態である。
実施の形態1,2は、レイアウト解析部30から文字認識部31にレイアウトの判定結果(文字列の縦書き/横書きの区別)が与えられる形態であるのに対し、実施の形態3は、入力処理部22から与えられる画像データに基づいて原稿の種類を判別する原稿種別自動判別部35から原稿の種別が文字認識部31に与えられる形態である。
図13は、本発明の実施の形態3に係るデジタル複合機100bが備える画像処理装置2bの構成例を示す部分ブロック図である。本実施の形態3では、名刺以外の一般原稿を読み取ってイメージ送信動作を行う場合を例に説明する。入力処理部22は、原稿種別自動判別部35を介して、RGBの画像データを原稿検知部23及び領域分離処理部29に与える。原稿種別自動判別部35は、入力処理部22から与えられた画像データに基づいて原稿の種類を判別し、原稿の種別を原稿種別判別信号として文字認識部31aに与える。
領域分離処理部29は、原稿種別自動判別部35から与えられた画像データに含まれる各画素が、黒文字、色文字、網点、印画紙写真等の領域のうち、どの領域に属しているかを示す領域分離データを生成して空間フィルタ部26及び出力階調補正部27に与えると共に、前記領域分離データから作成したテキストマップを文字認識部31aに与える。原稿検知部23は、低解像度の白黒2値の画像データ(輝度信号)を文字認識部31aに与える。
文字認識部31aは、原稿種別自動判別部35から与えられた原稿の種別が、文字原稿、文字印刷写真原稿、及び文字印画紙写真原稿である場合に、領域分離処理部29から与えられたテキストマップを参照して、原稿検知部23から与えられた画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する。
上述した原稿の種類は、下地領域、印画紙写真領域、網点領域、文字領域等の各領域(に含まれる画素数)の比率と夫々所定の閾値とを比較することにより、原稿の種類を判別することができる。例えば、文字領域の比率と網点領域の比率とが、夫々所定の閾値以上の場合は、文字/網点原稿(文字印刷写真原稿)であると判定される。
また、文字領域、網点領域、印画紙写真領域の順に検出精度が高いとされる場合、文字領域の比率が全画素数の30%の場合には文字原稿と、網点領域の比率が全画素数の20%の場合には網点原稿(印刷写真原稿)と、印画紙写真領域の比率が全画素数の10%の場合には印画紙写真原稿と夫々判別する。ここでは、原稿の種類として、文字原稿、文字印刷写真原稿、印刷写真原稿、印画紙写真原稿、及び文字印画紙写真原稿を判別する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態3によれば、原稿の種類が文字原稿、文字印刷写真原稿、及び文字印画紙写真原稿と判別される場合に、文字エッジと判定された画素よりなる文字領域に含まれる文字を認識するため、文字の認識精度を更に高めることが可能となる。
尚、実施の形態2,3にあっては、名刺以外の一般原稿を読み取ってイメージ送信動作を行う場合を例に説明したが、名刺を読み取ってイメージ送信動作を行う場合は、文字認識部31a及びフォーマット化処理部32aを夫々文字認識部31b及びフォーマット化処理部32bに置き換えればよい。
(実施の形態4)
実施の形態1は、本発明に係る画像処理装置2及び画像形成装置をデジタル複合機100に適用した形態であるのに対し、実施の形態4は、本発明に係る画像処理装置2cをカラー画像読取装置(スキャナ)101に適用した形態である。
実施の形態1は、本発明に係る画像処理装置2及び画像形成装置をデジタル複合機100に適用した形態であるのに対し、実施の形態4は、本発明に係る画像処理装置2cをカラー画像読取装置(スキャナ)101に適用した形態である。
図14は、本発明の実施の形態4に係るカラー画像読取装置101の構成例を示すブロック図である。カラー画像読取装置101は、原稿画像からの反射光を読み取ってRGBのアナログ画像データを出力する画像入力装置1と、該アナログ画像データに基づく画像に含まれる文字を認識して透明テキストに埋め込んだPDF画像データ及びvCardのデータを出力する画像処理装置2cと、図示しないネットワークインタフェース及び通信インタフェースを介して外部の接続装置及び通信回線との間でデータを送受信する送受信装置5とを備える。
色補正部24は、RGBの画像信号をR’G’B’(色特性の異なるRGB)の画像信号に変換してフォーマット化処理部32aに与える。フォーマット化処理部32aは、色補正部24から与えられたR’G’B’の画像データをPDF形式の画像データに変換し、変換した画像データに対し、文字認識部31aの描画コマンド生成部311(図5参照)から与えられた命令に基づいて透明テキストを埋め込むと共に、透明テキストが埋め込まれたPDF形式の画像データを送受信装置5に与える。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態4によれば、画像入力装置で原稿を読み取った画像データについて、画像処理装置で画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する。
従って、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高められる画像処理装置をカラー画像読取装置に適用することが可能となる。
従って、原稿の種類の区別無く読み取られた画像データに対しても、原稿の種類に適した文字の認識を行って認識精度を高められる画像処理装置をカラー画像読取装置に適用することが可能となる。
本発明は、コンピュータに実行させるためのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、上述した原稿のサイズ検出結果に基づいて判定した原稿の種類に応じて文字を認識する方法を記録したものとすることも可能である。これにより、前記方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなプログラムメディアであってもよく、外部記憶装置として設けられた図示しないプログラム読取装置に記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。何れの場合においても、格納されているプログラムコードは、CPUにアクセスされて実行される構成であってもよく、プログラムコードが読み出され、例えばRAMのプログラム記憶エリアにダウンロードされて実行される構成であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
前記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープ、カセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスクに代表される磁気ディスク、CD−ROM/MO/MD/DVDに代表される光ディスク等のディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カード等のカード系、及びマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等の半導体メモリ系の媒体に固定的にプログラムコードを担持するものであってもよい。
前記プログラムメディアは、また、インターネットを含む通信ネットワークからプログラムコードがダウンロード可能となるようにプログラムコードが流動的に担持された媒体であってもよい。このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合、ダウンロード用のプログラムは、予め本体装置に格納されるものでもよく、他の記録媒体からインストールされるものであってもよい。尚、本発明は、前記プログラムコードが搬送波に埋め込まれて電子的に伝送されるコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
前記記録媒体は、例えば、デジタル複合機及びコンピュータシステムに備えられるプログラム読取装置によって読み取られ、CPUによって上述した画像処理方法が実行される。コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ、フィルムスキャナ、デジタルカメラ等の画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の画像表示装置、及びコンピュータの処理結果を紙等に出力するプリンタより構成される。更には、ネットワークを介してサーバー等に接続するためのネットワークカード、モデム等の通信手段が備えられる。
100,100a,100b デジタル複合機
101 カラー画像読取装置
1 画像入力装置
2,2a,2b,2c 画像処理装置
20 A/D変換部(画像データを受け付ける手段)
23 原稿検知部
231 エッジ検出処理部(原稿のサイズを検出する手段、判定手段)
310,313 認識処理部(認識手段)
314 項目抽出部(原稿の種類が名刺であるか否かを判定する手段)
33 制御部
33a CPU
4 画像出力装置(出力画像を形成する手段)
5 送受信装置
101 カラー画像読取装置
1 画像入力装置
2,2a,2b,2c 画像処理装置
20 A/D変換部(画像データを受け付ける手段)
23 原稿検知部
231 エッジ検出処理部(原稿のサイズを検出する手段、判定手段)
310,313 認識処理部(認識手段)
314 項目抽出部(原稿の種類が名刺であるか否かを判定する手段)
33 制御部
33a CPU
4 画像出力装置(出力画像を形成する手段)
5 送受信装置
Claims (7)
- 原稿画像を読み取って得られる画像データを受け付ける手段と、該手段が受け付けた画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する認識手段とを備える画像処理装置において、
前記画像に基づいて原稿のサイズを検出する手段と、
該手段が検出したサイズに基づいて、原稿の種類を判定する判定手段とを備え、
該判定手段が判定した原稿の種類に応じて、前記認識手段が文字を認識するようにしてあること
を特徴とする画像処理装置。 - 前記判定手段が前記原稿の種類を名刺と判定した場合、前記認識手段は、名刺の文字が含まれるべき項目別に文字を認識するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記認識手段が文字を認識した結果に基づいて前記原稿の種類が名刺であるか否かを判定する手段を備え、
該手段が名刺でないと判定した場合、前記認識手段が、前記画像に含まれる文字を再度認識するようにしてあること
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 請求項1から3までの何れか1項に記載の画像処理装置と、
該画像処理装置が受け付けた画像データに基づいて出力画像を形成する手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 原稿画像を読み取って得られる画像データを受け付け、受け付けた画像データに基づく画像に含まれる文字を認識する画像処理方法において、
前記画像に基づいて原稿のサイズを検出するステップと、
検出したサイズに基づいて、原稿の種類を判定するステップとを含み、
判定した原稿の種類に応じて、文字を認識するようにしてあること
を特徴とする画像処理方法。 - 画像データを受け付けて画像処理するコンピュータに、原稿画像を読み取って得られる画像データに基づく画像に含まれる文字を認識させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記画像に基づいて原稿のサイズを検出させるステップと、
コンピュータに、検出させたサイズに基づいて、原稿の種類を判定させるステップとを含み、
コンピュータに、判定させた原稿の種類に応じて、文字を認識させるようにしてあること
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項6に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009123338A JP2010273119A (ja) | 2009-05-21 | 2009-05-21 | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=43420797
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JP2009123338A Pending JP2010273119A (ja) | 2009-05-21 | 2009-05-21 | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014197358A1 (en) * | 2013-06-03 | 2014-12-11 | Kodak Alaris Inc. | Classification of scanned hardcopy media |
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JP7543014B2 (ja) | 2020-07-17 | 2024-09-02 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
-
2009
- 2009-05-21 JP JP2009123338A patent/JP2010273119A/ja active Pending
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