JP2004023258A - 画像形成装置及び画像圧縮装置並びにそれらの方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像圧縮装置並びにそれらの方法 Download PDF

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星野 仁
Yoshinori Ito
伊藤 嘉則
Kiyoshi Tokashiki
渡嘉敷 潔
Masahiro Takayanagi
高柳 昌弘
Yuzo Harano
原野 雄三
Yutaka Tokura
戸倉 豊
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Abstract

【課題】サイクルダウンが発生しない範囲で低圧縮率の圧縮処理を行って、可能な限り高画質の画像データの印刷を行うことができる画像形成装置及び画像圧縮装置並びにそれらの方法を提供する。
【解決手段】非圧縮ページデータ107をページ圧縮処理部102において第1の圧縮率で圧縮する。また、非圧縮ページデータ107の再圧縮処理が所定時間内に可能か否かが判定される。そして、再圧縮処理が可能であると判定された場合、第2の圧縮率で非圧縮ページデータ107がページ圧縮処理部102で再圧縮される。圧縮された画像データは、圧縮データ格納部101に格納された後、ページ印刷処理部103で伸長される。伸長された非圧縮ページデータ108は画像形成部105で印刷される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非圧縮の画像データを入力しながら圧縮して格納し、圧縮された画像データを伸長しながら印刷する画像形成装置及び画像圧縮装置並びにそれらの方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を高解像度かつ高階調で印刷するプリンタ等の画像形成装置においては、従来から、データ格納領域の削減やデータ転送時間の削減等のために、画像データの圧縮が一般的に行われている。このような画像形成装置における画像の圧縮方式には大きく分けて、可逆圧縮方式と非可逆圧縮方式とがある。通常、カラー画像の印刷では、高圧縮率を期待することができる非可逆圧縮方式が利用されることが多い。
【0003】
非可逆圧縮方式では、圧縮率を高くすることによって画像変異が大きな低画質の圧縮画像データが生成される。一方、画像変異を抑えた高画質のデータを得ようとする場合、圧縮率が低くなってしまう傾向がある。
【0004】
このため従来のプリンタにおいては、圧縮率と画質のトレードオフを行って圧縮パラメータを決定し、画像データに応じて圧縮パラメータを変更して、圧縮処理を再度行う等の処理が行われていた。
【0005】
現在主流となっている現像器ドラム転写型の印刷装置では、制御上の制約から、各ページのデータをある一定のタイミングで送り続けなければならない。従って、これに併せて圧縮画像データの伸長処理も定められた時間内に終了する必要がある。
【0006】
従来のプリンタの中には、上述した処理を実現するために専用のハードウェア回路を設けて、ある一定のサイズ以下の圧縮データであれば、各ページのデータの伸長時間を一定以下に保証することができるようになっているものがある。このようなプリンタにおいては、データの圧縮時に各ページごとのデータ量を一定以下に保証する必要がある。
【0007】
従って、従来のプリンタでは、当初、画質を優先するために低圧縮率でデータを圧縮し、圧縮後のデータ量が所望のデータ量以下になっていない場合に、圧縮パラメータを高圧縮なものに変更して再度データ圧縮を行う。そして、圧縮後のデータ用がある一定の値以下になるまで、圧縮時のパラメータを段階的に高圧縮に変更していく方法等が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような圧縮パラメータを変更する従来の方法では、再圧縮処理に時間が費やされてしまう場合、印刷するためのデータが用意できずにデータフローで下流にあたる処理が止まってしまう「サイクルダウン」という現象を起こし、データの印刷出力が遅くなってしまうという問題がある。このため、従来のプリンタでは、画質をある程度犠牲にして当初から中程度の圧縮率が得られる圧縮パラメータを選択する、或いは画質を優先してサイクルダウンの発生を許容した低圧縮率が得られる圧縮パラメータを選択するかのいずれか一方を選択する必要があった。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、サイクルダウンが発生しない範囲で低圧縮率の圧縮処理を行って、可能な限り高画質の画像データの印刷を行うことができる画像形成装置及び画像圧縮装置並びにそれらの方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、画像データを入力する入力手段と、前記画像データを第1の圧縮率で圧縮する圧縮手段と、圧縮された画像データを伸長する伸長手段と、伸長された画像データを印刷する印刷手段とを備える画像形成装置であって、入力された画像データの再圧縮処理が所定時間内に可能か否かを判定する判定手段と、再圧縮処理が可能であると判定された場合、前記圧縮手段が、第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、圧縮処理が行われているページデータが実際に印刷出力されるまでに時間的な余裕がある場合、自動的に低い圧縮レベルでの圧縮処理が行われる。この圧縮処理は、低い圧縮レベルで画像データを圧縮した結果、目標のデータ量以下にならなかった場合であっても、再圧縮処理を行う時間の余裕が予め見積もられてその範囲内での処理が実行されるので、当初の圧縮レベルでの印刷出力の処理速度よりも遅くなることがない。したがって、画像データの印刷に要する時間には何ら影響を与えない。
【0012】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記圧縮手段が、入力された画像データに対して複数の圧縮率の中から一の圧縮率を選択して圧縮することを可能とし、前記所定時間内における前記画像データの再圧縮可能回数を算出して、前記第1の圧縮率と該再圧縮可能回数とに基づいて前記複数の圧縮率の中から選択された第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明に係る画像形成装置は、前記所定時間が、前記第1の圧縮率で前記画像データが圧縮された後から、前記印刷手段において前記画像データの印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする。
【0014】
さらにまた、本発明に係る画像形成装置は、前記第1の圧縮率で圧縮された前記画像データのデータ量が所定データ量よりも大きいか否かを判定するデータ量判定手段をさらに備え、圧縮後のデータ量が前記所定データ量よりも大きいと判定された場合、前記圧縮手段が、前記第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮することを特徴とする。
【0015】
さらにまた、本発明は、複数の圧縮率の中から選択された一の圧縮率で画像データを圧縮する画像圧縮装置であって、第1の圧縮率を用いて前記画像データを圧縮する圧縮手段と、所定時間内に前記画像データの圧縮可能回数を算出する算出手段と、前記第1の圧縮率と前記圧縮可能回数とに基づいて、前記複数の圧縮率の中から第2の圧縮率を選択する圧縮率選択手段とを備え、前記圧縮手段が、前記第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮することを特徴とする。
【0016】
さらにまた、本発明は、前記画像データを印刷する印刷装置に接続可能な画像圧縮装置であって、前記所定時間は、前記画像データが前記第1の圧縮率で圧縮された後から、前記印刷装置において印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像圧縮装置を備え、入力された画像データを最適な圧縮率で圧縮・伸長処理して印刷出力するカラープリンタシステムについて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態による画像圧縮装置を含むカラープリンタシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るカラープリンタシステムは、非圧縮ページデータ(非圧縮ビデオデータ)107を入力(受信)する画像入力部106と、非圧縮ページデータ107を受信しながら圧縮処理を行うページ圧縮処理部102と、圧縮したページデータを格納するデータ格納部101と、データ格納部101に格納されている圧縮されたページデータを読み出して伸長し、非圧縮ページデータ108を生成するページ印刷処理部103と、印刷するページデータや受信するページデータを管理するジョブコントローラ104と、伸長された非圧縮ページデータ108を印刷する画像形成部105とから構成される。
【0019】
ページ印刷処理部103が印刷エンジンとして実現される画像形成部105の動作に同期して正常に圧縮されたページデータを受け渡すためには、圧縮されたページデータがある一定サイズS以下に収まっている必要がある。尚、本実施形態では、ページ圧縮処理部103は、複数の予め定められた圧縮レベルを持っているものとする。これらの圧縮レベルはそれぞれの圧縮率に対応する圧縮パラメータを有しており、圧縮レベルが高いほど高い圧縮率が得られるがページデータの画質は劣化し、圧縮レベルが低いほど圧縮率は低くなるが非圧縮に近い高画質のページデータを得ることができる。
【0020】
尚、画像入力部106、ページ圧縮処理部102、圧縮データ格納部101、ページ印刷処理部103及びジョブコントローラ104で構成される部分は、画像圧縮装置としても実現可能である。
【0021】
図2は、上述した構成のカラープリンタシステムにおける圧縮パラメータの決定手順を説明するためのフローチャートである。
【0022】
まず、ページ圧縮処理部102においてデフォルトの圧縮レベルを設定する(ステップS101)。次に、ページ圧縮処理部102では、受信するページデータが実際に印刷されるまでの時間が算出される(ステップS102)。そして、非圧縮ページデータ107の再送・再圧縮を行う余裕回数を算出する(ステップS103)。この余裕回数を算出する処理は次のようにして行われる。
【0023】
すなわち、現在受信しているページデータよりも前に印刷されるページ枚数Np、非圧縮のページデータを受信してそれを圧縮格納するために必要な時間T1及び1ページのページデータの印刷に必要な最短時間T2を用いて、ページデータの圧縮処理によるサイクルダウンが発生しない余裕回数Nsは、式(1)で算出される値の小数点以下を切り捨てた値とする。
【0024】
Ns=(Np×T2)/T1           (1)
次に、デフォルトの圧縮レベルと余裕回数Nbとの差分が、予め設定されている最低圧縮レベルである1以下であるか否かが判定される(ステップS104)。
【0025】
その結果、当該差分値が1又は0の場合(Yes)、ページデータの圧縮処理の圧縮レベルとして予め設定されている最低圧縮レベルに設定する。また、当該差分値が2の場合(No)、デフォルトよりも一段階だけ低い圧縮レベルを最初の圧縮処理に使用する。さらに、差分値が3以上の場合(No)、差分値が2の場合の圧縮レベルよりもさらに一段階だけ低い圧縮レベルを最初の圧縮に使用する(ステップS106)。すなわち、ステップS105及びステップS106では、予め設定されたデフォルトの圧縮レベルから、差分値に1を減じた数の段階だけ低い圧縮レベルを最初の圧縮処理に使用させる。但し、圧縮レベルは定められた最低の圧縮レベル(すなわち、1)以下になることはないものとし、そのような場合の圧縮レベルは1として取り扱うようにする。
【0026】
そして、ステップS105又はS106で設定された圧縮レベルを用いて、ページ圧縮処理部102はページデータの圧縮処理を開始する(ステップS107)。ページ圧縮処理部102では、設定された圧縮レベルで圧縮したページデータが、前述のある一定サイズS以下に収まるか否かが判定される(ステップS108)。
【0027】
その結果、設定された圧縮レベルで圧縮したページデータが、サイズS以下に収まらない場合(圧縮率未達の場合)、圧縮レベルが一段階上げられる(ステップS109)。そして、ステップS107の圧縮処理が繰り返される。すなわち、再度設定された圧縮レベルを用いてもページデータがサイズS以下に収まらなかった場合、さらに圧縮レベルを上げてサイズS以下に収まるまで再圧縮処理が繰り返される。一方、ステップS108でページデータがサイズS以下に収まった場合、圧縮処理は終了する。
【0028】
すなわち、本発明に係るカラープリンタシステムは、非圧縮ページデータ107をページ圧縮処理部102において第1の圧縮率で圧縮する。また、非圧縮ページデータ107の再圧縮処理が所定時間内に可能か否かが判定される。そして、再圧縮処理が可能であると判定された場合、第2の圧縮率で非圧縮ページデータ107がページ圧縮処理部102で再圧縮される。圧縮された画像データは、圧縮データ格納部101に格納された後、ページ印刷処理部103で伸長される。伸長された非圧縮ページデータ108は画像形成部105で印刷されることを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係るカラープリンタシステムは、所定時間内における非圧縮ページデータ107の再圧縮可能回数が算出され、第1の圧縮率と再圧縮可能回数とに基づいて、複数の圧縮率の中から選択された第2の圧縮率で非圧縮ページデータがページ圧縮処理部102で再圧縮されることを特徴とする。
【0030】
さらに、本発明に係るカラープリンタシステムでは、所定時間が、第1の圧縮率で非圧縮ページデータ107が圧縮された後から、画像形成部105において印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする。
【0031】
さらにまた、本発明に係るカラープリンタシステムは、第1の圧縮率で圧縮された前記画像データのデータ量が、所定データ量よりも大きいか否かを判定し、圧縮後のデータ量が所定データ量よりも大きいと判定された場合、第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮することを特徴とする。
【0032】
さらにまた、本発明に係る画像入力部106、ページ圧縮処理部102、圧縮データ格納部101、ページ印刷処理部103及びジョブコントローラ104で構成される画像圧縮装置は、複数の圧縮率の中から選択された一の圧縮率で画像データを圧縮するものであって、ページ圧縮処理部102が第1の圧縮率を用いて前記画像データを圧縮し、ジョブコントローラ104で所定時間内に画像データの圧縮可能回数を算出し、第1の圧縮率と圧縮可能回数とに基づいて複数の圧縮率の中から第2の圧縮率が選択され、ページ圧縮処理部102が第2の圧縮率で非圧縮ページデータ107を再圧縮することを特徴とする。
【0033】
さらにまた、所定時間が、第1の圧縮率で画像データを圧縮した後から、データが所定の印刷装置で印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする。
【0034】
図3は、本実施形態におけるカラープリンタシステムのソフトウェア構成を概略的に示す図である。また、図4は、同実施形態におけるカラープリンタシステムのハードウェア構成を概略的に示す図である。
【0035】
図3に示すように、本実施形態に係るカラープリンタシステムは、RIPコントローラ301、ジョブコントローラ302、データ受信コントローラ303、印刷制御コントローラ304、データ記憶装置305及び印刷エンジン306の各ソフトウェアモジュールから構成される。
【0036】
一方、図4に示すように、本実施形態に係るカラープリンタシステムは、ハードウェア的には、CPU401、ROM402、RAM403、HDD404及び圧縮・伸張処理を行うASIC405が互いにバス406で接続されている。また、RIPコントローラ410とバス406と間は、制御用イーサネット(登録商標)インタフェースのような制御用LANインタフェース411とデータ送信用ビデオバスインタフェース412とで接続されている。さらに、印刷エンジン420とのバス406との間は、エンジンインタフェース421で接続されている。
【0037】
データ受信コントローラ303では、非圧縮ページデータをビデオバスから受け取りながら、それに圧縮処理を施し、さらにデータ記憶装置305に格納する。また、印刷制御コントローラ304は、データ記憶装置305から圧縮されたページデータを読み出しながら伸長し、印刷エンジン306の求めるタイミングで伸長されたページデータを渡す処理を行う。さらに、ジョブコントローラ302は、ユーザの投入したジョブと印刷中のページデータや受信中のページデータとの関係を制御しており、一度に複数のジョブを受け付けることができる。さらにまた、データ記憶装置305は、複数ページに及ぶページデータの圧縮データを保存することが可能である。
【0038】
本実施形態におけるカラープリンタシステムにおいて正常な出力結果を得るためには、印刷エンジン306が動作する際に印刷処理時間内にデータ転送を行う必要がある。そこで、印刷制御コントローラ304は、このデータ転送時間に間に合うように、データ記憶装置305に格納された圧縮ページデータを読み出して伸長する。
【0039】
ここで、本実施形態における印刷制御コントローラ304は、圧縮されたページデータの伸長のために専用の回路を備えているものとし、圧縮ページデータが一定のサイズS以下に収まっていれば印刷エンジン306に対してデータ転送する時間内にデータの読み出し、伸長処理が完了することが保証される。すなわち、ページデータの圧縮時に、圧縮されたページデータがこの一定サイズS内に収められれば、印刷実行時の正常印字を保証することが可能である。
【0040】
一方、データ受信コントローラ303の圧縮処理は、印刷制御コントローラ304の伸長処理と同様に、専用の回路によって行われる。そして、1ページのページデータの圧縮処理に必要な時間は、前述したデータ転送時間内に収まるようになっている。このように本実施形態では、圧縮処理と伸長処理を行う2つの回路は完全に非同期で実行可能になっているため、それぞれの処理が相手の処理速度に影響を与えることがない。
【0041】
データ受信コントローラ303及び印刷制御コントローラ304とデータ記憶装置305を結ぶバスのデータ幅は、圧縮処理と伸長処理を同時に処理するために必要なデータ量が流れるのに十分な帯域を持っているものとする。また、ビデオバスのデータ幅も圧縮処理に必要なデータ量が流れるのに十分な帯域を持っているものとする。これらの条件から、本実施形態におけるカラープリンタシステムにおける通常の印刷処理では、RIPコントローラ301が印刷エンジンの最大処理枚数以上のスピードでデータを送信し続ければ、最大の印刷枚数で印刷を行うことが可能である。
【0042】
但し、圧縮処理時に前述した一定サイズS以下にページの圧縮データを収められない場合には、再度RIPコントローラ301からデータを送信し直し、圧縮率を高くして圧縮し格納する再圧縮処理が必要になる。従って、再圧縮処理完了が印刷制御コントローラ304によるデータ記憶装置305からのデータ読み出しに間に合わなければ、印刷エンジン306に休止処理が入り、最大の印刷枚数を得ることができなくなってしまう。
【0043】
尚、圧縮処理はJPEG方式による非可逆圧縮で行われ、5段階のレベルに分かれており、レベルが高くなるほど圧縮率を上げるものとする。従って、圧縮率を高くすると、データサイズは小さくなるが画質が悪化する。
【0044】
本実施形態におけるカラープリンタシステムでは、このような印刷形態において、以下に述べる圧縮パラメータの決定方法を用いて、再圧縮処理によって最大の印刷枚数が得られる機会を損なわないようにした上で、さらに高画質の出力が得られるようにする。
【0045】
まず、データ受信コントローラ303は、圧縮パラメータの初期値を平均的なページデータで再圧縮処理がほとんど発生しないレベル3に設定しておく。このレベルにおいて再圧縮が必要になる場合は、極めて稀な特別複雑な画像のページデータだけに限られる。ここで、再圧縮処理が必要になった場合には、最大の印刷枚数を得ることができなくなるが、稀に発生する複雑なページのために他のほとんどのページの画質が劣化することは好ましくないため、本実施形態では初期値を平均的なページデータの場合に対応するレベル3としておく。尚、この初期値は、必要に応じて変更することができるようにしてもよい。
【0046】
次に、データ受信コントローラ303において処理されるページデータが、今後どれだけ経過した後に印刷制御コントローラ304で処理されるのかをジョブコントローラ302に対して問い合わせる。例えば、ジョブコントローラ302は、印刷制御コントローラ304が現在処理を行っているページが、ジョブコントローラ302が管理しているどのジョブの何部目の何ページ目であるのかを監視している。そして、印刷中のジョブがあと何枚印刷されれば印刷完了となって、現在待機中でデータ受信中よりも前に印刷が行われるジョブがそれぞれ何枚印刷が必要であり、また、現在受信中のページはそのページが属するジョブの何枚目に最初に印刷されるのかを計算することができる。
【0047】
例えば、現在印刷しているジョブがコレートソートのジョブの4部中の3部目、12ページ中の10ページ目であって、待機中のジョブとして2部3ページのジョブがあり、これからデータ受信を行うページがコレートソートのジョブの3ページ目である場合について説明する。この場合、現在印刷中の部の残りのページは3ページ、現在のジョブの残りの部のページは12ページ、待機中のジョブのページは6ページ、現在受信中のページより前のページは2ページの合計23ページとなる。
【0048】
さらに、データ受信コントローラ303における1ページ当たりの処理時間と、印刷制御コントローラ304及び印刷エンジン306における1ページ当たりの処理時間から、データの再圧縮処理を行っても印刷完了までの時間が変化しない回数(再圧縮可能回数)を算出する。例えば、前述の例に対して、データ受信コントローラ303における処理時間が0.8ページ/秒であって、印刷制御コントローラ304及び印刷エンジン306における処理時間が60ページ/分、すなわち1ページ/秒の場合、
Ns=(23×1)/0.8=28.75
となり、最大28回の再圧縮処理を行う余裕があることがわかる。
【0049】
上述したようにして、再圧縮処理を行う余裕のある回数を算出した後、その回数に基づいて最初に受信したページデータの圧縮レベルを決定する。すなわち、1回の余裕回数の場合はレベル2から開始し、2回以上の余裕回数がある場合は、レベル1から開始するようにする。例えば、前述のように、十分な余裕回数がある場合、最初はレベル1でページデータの圧縮処理を行う。そして、もし圧縮データサイズが一定値S以下に収まらない場合、レベル2で圧縮処理を行うようにする。そして、レベル1或いはレベル2において一定値S以下に収まる場合、初期設定レベルであるレベル3よりも高画質のページデータを印刷エンジン306に供することができることになる。
【0050】
上述したような圧縮レベル決定方法は、印刷制御コントローラ304の印刷しているページと、データ受信コントローラ303がこれから受信するページとが同一のジョブに属している場合であっても問題はない。例えば、現在印刷しているページがコレートのジョブの3ページ目であって、データ受信しているページが5ページ目である場合には、当該受信しているページが印刷されるまでに1枚の他のページが印刷されることとなる。そこで、前述したデータ受信コントローラ303の1ページ当たりの処理時間と、印刷制御コントローラ304及び印刷エンジン306の1ページ当たりの処理時間からサイクルダウンが発生しない回数Nsを計算すると、
Ns=(1×1)/0.8=1.25
となり、1回分の再圧縮処理が可能であると判断される。
【0051】
一方、グループソートのジョブの場合には、同一のジョブの場合にも部数が関係するため、例えば、3部のグループソートのジョブであって、現在印刷しているページが1部目の3ページ目で、データ受信しているページが4ページ目の場合には、当該ページが印刷されるまでに2枚のページが印刷されることとなる。そこで、前述のデータ受信コントローラ303における1ページ当たりの処理時間と、印刷制御コントローラ304及び印刷エンジン306の1ページ当たりの処理時間からサイクルダウンが発生しない回数Nsを計算すると、
Ns=(2×1)/0.8=2.5
となり、サイクルダウンが発生することなく2回分の再圧縮処理が可能であると判断することができる。
【0052】
上述したように、本発明によるカラープリンタシステムにおける圧縮パラメータ決定方法では、投入された印刷ジョブがすぐに印刷されない場合、自動的に高画質の出力を得ることができるようになる。従って、実際に印刷されるまでに必要な時間は、本発明による方法を適用する場合としない場合とで差がでる可能性は低い。また、本発明は、投入したジョブがすぐに印刷される場合には作用しないため、利用者への影響が大きいFPOT(First Print Out Time)は全く変化しない。
【0053】
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0054】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、サイクルダウンが発生しない範囲で低圧縮率の圧縮処理を行って、可能な限り高画質の画像データの印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像圧縮装置を含むカラープリンタシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるカラープリンタシステムにおける圧縮パラメータの決定手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】本実施形態におけるカラープリンタシステムのソフトウェア構成を概略的に示す図である。
【図4】本実施形態におけるカラープリンタシステムのハードウェア構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
101 圧縮データ格納部
102 ページ圧縮処理部
103 ページ印刷処理部
104 ジョブコントローラ
105 画像形成部
106 画像入力部
107、108 非圧縮ページデータ

Claims (14)

  1. 画像データを入力する入力手段と、前記画像データを第1の圧縮率で圧縮する圧縮手段と、圧縮された画像データを伸長する伸長手段と、伸長された画像データを印刷する印刷手段とを備える画像形成装置であって、
    入力された画像データの再圧縮処理が所定時間内に可能か否かを判定する判定手段と、
    再圧縮処理が可能であると判定された場合、前記圧縮手段が、第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記圧縮手段が、
    入力された画像データに対して複数の圧縮率の中から一の圧縮率を選択して圧縮することを可能とし、
    前記所定時間内における前記画像データの再圧縮可能回数を算出して、前記第1の圧縮率と該再圧縮可能回数とに基づいて前記複数の圧縮率の中から選択された第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定時間が、前記第1の圧縮率で前記画像データが圧縮された後から、前記印刷手段において前記画像データの印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の圧縮率で圧縮された前記画像データのデータ量が所定データ量よりも大きいか否かを判定するデータ量判定手段をさらに備え、
    圧縮後のデータ量が前記所定データ量よりも大きいと判定された場合、前記圧縮手段が、前記第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 複数の圧縮率の中から選択された一の圧縮率で画像データを圧縮する画像圧縮装置であって、
    第1の圧縮率を用いて前記画像データを圧縮する圧縮手段と、
    所定時間内に前記画像データの圧縮可能回数を算出する算出手段と、
    前記第1の圧縮率と前記圧縮可能回数とに基づいて、前記複数の圧縮率の中から第2の圧縮率を選択する圧縮率選択手段とを備え、
    前記圧縮手段が、前記第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする画像圧縮装置。
  6. 前記画像データを印刷する印刷装置に接続可能な画像圧縮装置であって、
    前記所定時間は、前記画像データが前記第1の圧縮率で圧縮された後から、前記印刷装置において印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする請求項5記載の画像圧縮装置。
  7. 画像データを第1の圧縮率で圧縮する圧縮工程と、
    前記画像データの再圧縮処理が所定時間内に可能か否かを判定する判定工程と、
    再圧縮処理が可能であると判定された場合、第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する再圧縮工程と
    圧縮された画像データを伸長する伸長工程と、
    伸長された画像データを印刷する印刷工程と
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  8. 前記圧縮工程が、前記所定時間内における前記画像データの再圧縮可能回数を算出し、
    前記再圧縮工程が、前記第1の圧縮率と該再圧縮可能回数とに基づいて、複数の圧縮率の中から選択された第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成方法。
  9. 前記所定時間が、前記第1の圧縮率で前記画像データが圧縮された後から、前記印刷工程において前記画像データの印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成方法。
  10. 前記第1の圧縮率で圧縮された前記画像データのデータ量が、所定データ量よりも大きいか否かを判定するデータ量判定工程をさらに有し、
    圧縮後のデータ量が前記所定データ量よりも大きいと判定された場合、前記圧縮手段が、前記第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする請求項7から9までのいずれか1項に記載の画像形成方法。
  11. 複数の圧縮率の中から選択された一の圧縮率で画像データを圧縮する画像圧縮方法であって、
    第1の圧縮率を用いて前記画像データを圧縮する圧縮工程と、
    所定時間内に前記画像データの圧縮可能回数を算出する算出工程と、
    前記第1の圧縮率と前記圧縮可能回数とに基づいて前記複数の圧縮率の中から第2の圧縮率を選択する圧縮率選択工程とを有し、
    前記圧縮工程が、前記第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する
    ことを特徴とする画像圧縮方法。
  12. 前記所定時間が、前記第1の圧縮率で前記画像データを圧縮した後から、該画像データが所定の印刷装置で印刷が開始されるまでの時間であることを特徴とする請求項11記載の画像圧縮方法。
  13. 画像データを第1の圧縮率で圧縮する圧縮工程と、
    前記画像データの再圧縮処理が所定時間内に可能か否かを判定する判定工程と、
    再圧縮処理が可能であると判定された場合、第2の圧縮率で前記画像データを再圧縮する再圧縮工程と
    圧縮された画像データを伸長する伸長工程と、
    伸長された画像データを印刷させる印刷工程と
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  14. 請求項13記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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