JP2004022612A - 歯科用光照射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、十分な光強度、光量の光出力が得られ、発光素子であるLEDの高密度実装を実現できる歯科用光照射器を提供する。
【解決手段】本発明の歯科用光照射器は、その照射部10を構成するに当たり、複数の各LEDペレット4をリフレクター板12とプリント基板11からなる基台16上において、リフレクター板12の凹部13を形成するスルーホール13a内に、各LEDペレット4の電極とプリント基板11の導電路15の陽極および陰極用導体20,21にボールバンプ22によるワイヤレスボンディング手段にて電気的に接続しつつ実装することにより構成したものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用光照射器に関し、詳しくは、複数の半導体素子である発光素子(LED(発光ダイオード)ペレットを使用することによって、高強度発光が可能であるとともに、発光素子の高密度実装を図った小型構成の光化学反応用光照射器で、狭小な口腔内での使用を容易に行うことができる歯科用光照射器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LEDを歯科用光照射器として利用する事が試みられている。例えば光重合用の光源としたり、歯の漂白用の光源としたりすることが試みられている。
光の種類も380nmの紫外光を発光するLEDの光を歯の漂白に用いたり、460nm前後の青色の光を重合に用いたり1μm前後の遠赤外光を漂白促進や重合補助として用いる場合もある。このような場合においてLEDペレットを高密度に実装し光の利用効率を高める試みがなされている。
【0003】
例えば、1平方センチあたり200個以上の集積度をもつ高密度実装のLED光源が開発されている。
【0004】
このような高密度実装のLED光源では、LEDペレットが互いに放射する熱の影響を受けるため個々のLEDペレットの出力を上げることが困難となる。
【0005】
個々のLEDペレットに遮光板等を設ける場合は、遮光板を別途成形してLEDペレットがマウントされた基板上に配置するため、給電用のボンディングワイヤを避けなければならない。このため、遮光板はボンディングワイヤの外側に配置しなければならなくなり、ペレットサイズは通常150μmから300μm角程度であるにも関わらず、遮光板、ボンディングワイヤの部分を含めると数mm角程度の外形にならざるをえなくなり、高密度実装を図る上で大きな支障となる。
【0006】
因て、出願人は、上記事情に鑑みて、光の利用効率が高く、十分な光強度、光量の光出力が得られるとともに、発光素子であるLEDの高密度実装を実現できる歯科用光照射器を提供することを目的として、先願となる特願2000−382543号及び特願2001−147862号にかかる発明を提案したところである。
【0007】
図8は出願人の先願の歯科用光照射器の全体を示すものであり、この歯科用光照射器は、例えば片手で把持可能な丸棒状の手持ち部材5から突出させた腕部5aの先端部に、円板状の照射部10を連結し、照射部10上に少なくとも一対の導電路、即ち、図においては円環状の陰極用導体2及び円板状の陽極用導体3を配設した基板1の導体2、導体3間に4個の発光素子であるLEDペレット4を90度間隔で電気的に接続しつつ実装することにより構成している。尚、図8では導体2、導体3、及びLEDペレット4に各々ハッチングを付して示す。
【0008】
前記基板1としては、従来から公知のプリント基板を使用し、通常のエッチング処理により前記導体2、3を形成している。
【0009】
前記基板1上へのLEDペレットの接続方法は、一組の導体2、3に並列接続されるように複数のLEDペレット4を配置し、LEDペレット4の電極を基板1上の導体2、3に直接ワイヤボンデイングすることにより行う。
【0010】
前記LEDペレット4は、通常500μm角以下であるため、基板1の直径を10mmとすると、この基板1にワイヤボンディングの為のスペースを考慮に入れても数十個のLEDペレット4を楽に配置することができる。
【0011】
基板1を手持ち部材5の腕部5aの先端部に連結した照射部10上面に配置すれば、複数のLEDペレット4からの光を重合して直接図示しない患部に照射することができる。
【0012】
前記LEDペレット4から放射される光に基づく患部への入射光の相対的強度について図9(a)〜(c)を参照して説明する。図9(a),(b)に示すように、入射光の相対的強度はLEDペレット4の表面略中央部鉛直線上が一番強く、鉛直線からずれるほど弱くなる。
【0013】
また、図9(a)に示すように、前記LEDペレット4からの入射光の最大強度の少なくとも概ね60%以上の光を発生する角度をαとし、図9(c)に示すように、Dを各LEDペレット4の発光面7から作用面6までの最短距離とすれば、前記LEDペレット4からの光の強度が一番強い中央部の点8と点9間の距離Lは、L=2Dtanαで表すことができる。換言すれば、一つのLEDペレット4からL=2Dtanα又はこれよりも少ない距離だけ離れたところに次のLEDペレット4を配置すれば、作用面6には少なくとも2つのLEDペレット4からの最大強度の概ね60%以上の強度をもった入射光が届くことになる。
【0014】
すなわち、これらのLEDペレット群を平面的に複数配置して構成した歯科用光照射器によれば、患部への入射光の強度、光量とも歯科向けの光重合用として充分なものとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、出願人は前記2件の先願に係る発明の実施の形態に当たり、LEDペレットの高密度実装の利点を有効に活用することができるとともに隣接するLEDペレットの光出力をより有効に高強度なものとした歯科用照射器として実用性のある好適な構成を知見し、ここに提案するところである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の歯科用光照射器は、手持ち部材の照射部に設けた基台上に少なくとも一対の導電路を設けるとともに、その導電路上に電流を流すと発光する半導体素子である発光素子を複数配置した歯科用光照射器において、前記発光素子には各々凹部状の反射手段が設けられ、当該発光素子がLEDペレットから成り、その電極と前記導電路とをワイヤレスボンディング手段により電気的に接続しつつ実装することにより構成したことをを特徴とする。
【0017】
請求項1記載の発明によれば、各LEDペレット4の出力光を各反射手段により直接放射される光と重合することによって、光強度、光量の調整を計るとともに隣接し合う各LEDペレット間における調整を可能ならしめ、使用目的に適合する光強度、光量を得られるものである。
又、作用面に対する光のムラによる処置状態の不良を無くし、好適な光重合等の処置を遂行し得る。
さらには、ワイヤレスボンディング手段を採用することにより、実装作業の向上と高密度化をより効果的に活用することができる。
【0018】
請求項2および請求項3記載の発明は、請求項1記載の歯科用光照射器において、前記ワイヤレスボンディング手段が、ボールバンプによるボンディング手段であることを特徴とするとともに、前記ボンディング手段が、メッキバンプによるボンディング手段であることを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明は、手持ち部材の照射部に設けた基台上に少なくとも一対の導電路を設けるとともに、その導電路上に電流を流すと発光する半導体素子素子である発光素子を複数配設した歯科用光照射器において、前記発光素子には各々凹部状の反射手段が設けられ、当該発光素子がLEDペレットから成り、その電極と前記導電路とをワイヤボンディング手段により電気的に接続しつつ実装することにより構成したことを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、請求項1の発明の反射手段と同様の作用が得られるとともにワイヤレスボンディング手段に換えてワイヤボンディング手段を採用することにより既存のボンディング設備を有効に活用した実施を可能ならしめ得る。
【0021】
請求項5記載の発明は、前記基台がプリント基板から構成されるとともに、プリント基板上に凹部状のスルーホールを複数有する絶縁板を密着配置し、このスルーホールをメッキ手段により鏡面化処理し反射手段としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の歯科用光照射器である。
【0022】
請求項6記載の発明は、前記基台がプリント基板から構成されるとともに、プリント基板上に凹部状のスルーホールを複数有する金属板を絶縁シートを介して密着配置し、このスルーホールをメッキ手段により鏡面化処理し反射手段としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の歯科用光照射器である。
【0023】
請求項7の発明は、前記凹部状の反射手段の壁面をテーパ面状にして、LEDペレットからの光を反射させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の歯科用光照射器である。
【0024】
請求項5〜7の発明によれば、請求項1〜4あるいは請求項1〜6の歯科用照射器の実施に当たり、照射部の量産化を計るのに好適であるとともに品質の均一化を計ることができる。
【0025】
請求項8の発明は、前記各LEDペレットから直接発光する光と、前記凹部状の反射手段の壁面から反射する光とを合成した光束を得て作用面を照射するとともに、作用面における当該光束の最大強度の概ね60%以上の光からなる光束同士が重なり合うように前記凹部状の反射手段の形状を設定したことを特徴とす請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の歯科用光照射器である。
【0026】
請求項8の発明によれば、請求項1〜7の発明の実施に当たり、目的とする光強度並びに光量のより最適な構成による形態が得られ作用面に対する処置ムラの発生をより適切に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1〜5は本発明の実施の形態を示すもので、図1は照射部の平面図、図2は照射部の一部の拡大平面図、図3(a)は図2のA−A拡大縦断側面図、図4はプリント基板の拡大平面図、図5(a)はLEDペレットと導電路の接続方法を示す拡大側断面図である。
【0028】
図1において、10は照射部を示すもので、当該照射部10は、先願の説明において説明した、図8に示す手持ち部材5の先端部に連結して構成するものである。
【0029】
さて、前記した照射部10は、図1〜3(a)に示す如く、基板11の上側に、各LEDペレット4の反射手段となる凹部13を備えるリフレクター板12を積層することにより構成されている。
【0030】
又、基板11は、図3(a),4に示す如く、絶縁板11aの上面に公知のプリント配線技術(絶縁板11aの上側に積層される銅箔をエッチング)により、LEDペレット4の陽極および陰極電極4a,4bを電気的に接続する陽極用導体20,陰極用導体21を配設することにより構成されている。
【0031】
さらに、リフレクター板12は、合成樹脂材料により、複数のスルーホール13aを配設して形成した凹部13を前記基板11のLEDペレット4の配設位置に対応せしめて配設するとともに基板11の形状に対応せしめて外形を形成し、当該リフレクター板12を、前記基板11の上面に積層密着することにより、前記照射部10の基台16を構成している。
【0032】
前記基台16のリフレクター板12は合成樹脂材料により、一体的に形成することが可能であるとともにこれに備える各凹部13は、基板11の導電路15面よりLEDペレット4の光出射方向の高さ方向において、その径を大径にした盃状の凹部状壁面13bに、鏡面メッキ(例えば蒸着手段により銀メッキの薄膜層を設ける)することにより各凹部13の壁面13bを鏡面化処理を施して反射手段を形成する。
【0033】
前記各LEDペレット4は図5(a)に示す如く、基板11の導電路15に対して、ボールバンプ22により電気的に接続することにより、基板11の各電気的接続部14に実装するものである。
【0034】
すなわち、基板11の各電気的接続部14に、予めボールバンプ22を備えるLEDペレット4をセットした後、通常のバンプ接続手段により各LEDペレット4の陽極および陰極電極4a,4bをそれぞれ導電路15の陽極用導体20および陰極用導体21に電気的に接続しつつ、前記基板11の各LEDペレット4の配設位置に実装する。
【0035】
前記バンプ接合手段については、従来周知の手段を適用し得るが、低コストによる高密度実装には超音波を用いたフリップチップボンディング(以下超音波FCBという)技術によるLEDペレット4の実装が可能である。
【0036】
かかる超音波FCBは、前記基板11の配設位置となる電気的接続部14の導電路15の陽極用および陰極用導体20,21(銅箔回路導体上には、通常Auメッキ皮膜を形成してある)に、予めLEDペレット4の陽極電極位置に形成されたボールバンプ22を位置合わせしつつボンディングツールに吸着し、LEDペレット4を基板11に対して加圧する。又、この際、基板11はワークステージ(不図示)上に固定する。
【0037】
因て、所定荷重で超音波発振し、振動をボンディングツールからLEDペレット4に伝達しつつボールバンプ22と基板11の陽極および陰極用導体20,21を固相拡散接合するものである。
【0038】
(実施の形態2)
図5(b)は本発明の実施の形態2を示すものである。
すなわち、図5(b)に示す如く実施の形態1における各LEDペレット4の陽極および陰極電極部に形成したボールバンプ22に換えて、予め基板11の陽極および陰極用導体20,21のLEDペレット4の両電極位置に対応せしめて、かかる陽極および陰極用導体20,21の配線パターンの形成時にメッキバンプ23を、基板11側に配設しておき、前記ボールバンプ22と同様の超音波FCB方法により接合し、各LEDペレット4を基板11の配設位置に実装することができる。
【0039】
尚、前記メッキバンプ23の表面には、Auメッキ皮膜を形成して実施するものである。
【0040】
又、前記バンプ接続手段としての超音波FCBは、他のFCBに比較して、接合に要する時間が短い点、バンプ(金属突起)と基板11あるいはLEDペレット4の電極とを直接金属接合するため信頼性が高く、部材コストが低い点、さらには、常温ボンディングへの対応が可能である点等の利点を有するものである。
【0041】
しかし、以上のバンプ接合手段としては、その他のバンプ接合手段あるいは、その他のワイヤレスボンディング手段を必要に応じて適用しつつ実施することができる。
【0042】
(実施の形態3)
図3(b)は本発明の実施の形態3を示すものである。
前記した実施の形態1において基台16を構成するリフレクター板12は、合成樹脂材料により一体成形する場合を挙げたが図3(b)に示す如く、リフレクター板12を金属材料により形成し、基板11の各LEDペレット4の配設位置との対応位置に、前記スルーホール13aを配設するとともに、この金属材料の種類により、同スルーホール13aの壁面13bを鏡面化処理し、反射手段を形成する実施も可能である。
【0043】
しかして、かかる金属材料によるリフレクター板12の実施に当たっては、基台16の構成に際して、基板11上に当該リフレクター板12の積層には、図3(b)に示す如く、絶縁シート30を介装しつつ密着接合して構成するものである。
尚、絶縁シート30についても基板11、リフレクター板12の外形に対応して形成するとともにリフレクター板12のスルーホール13aの配設位置に合わせて、スルーホール31を配設することにより形成する。
【0044】
又、各凹部13となるスルーホール13aの壁面13bの鏡面化処理については、リフレクター板12を形成する金属材料の種類に応じて、例えばその金属材料自体鏡面性能を有する金属、例えばアルミ等の場合には、各スルーホール13aの壁面13bを鏡面仕上げ処理(研磨仕上処理)すれば、足り、その他の場合には、各スルーホール13aの壁面13bに鏡面化処理に必要なメッキ処理(例えば蒸着手段による銀メッキ皮膜)を施すことにより、各凹部13に反射手段を施すものである。
【0045】
(実施の形態4)
図6は本発明の実施の形態4を示すもので、照射部10の一部の拡大縦断側面図である。
【0046】
しかして、かかる実施の形態については、前記実施の形態1における図3(a)の実施の形態の構成中、各LEDペレット4を基板11に電気的に接続して実装するに当たり、これをワイヤボンディング手段にて、各LEDペレット4の電極を基板11の導電路15における陽極および陰極用導体20,21に接続ワイヤ32a,32bを介して接続しつつ実装した構成を示すものである。
【0047】
尚、図6の場合には、リフレクター板12を合成樹脂材料にて形成した場合をしめしたが、これを金属材料にて形成した図3(b)の実施の形態を適用しつつ実施することも可能である(図示しない)。
その他の構成については、構成上、図3(a)と同一部分については、同一番号を付し、その説明を省略する。
【0048】
さて、以上の実施の形態にて説明した構成上、使用するLEDペレット4については、歯科用光照射器の適用上、最適なLEDを選択しつつ構成することができるものである。
【0049】
しかして、前記歯科用光照射器の照射部10における各LEDペレット4において、通常、青色LEDペレット4は図5(a),(b)に示すサファイア基板層40上に窒化ガリウム層41を形成した上で、活性層を形成し、さらに最上部面に金属電極層(Au、Al等)を形成し、金属電極層を透過した光が利用されている。
【0050】
そこで、これをバンプ接続に当たっては、通常とは逆に、(すなわち図5(a),(b)に示す如く)電極側を下側にして使用するために、LEDペレット4を基板であるサファイア基板層40を上面にして基台10の基板11上に配置することにより、金属電極層に光が遮られることなく透過するので2乃至3割程度の光強度を図れる。
【0051】
また、前記の如く、ボールバンプ22によるバンプ接続を行えば、LEDペレット4の密集度はさらに高まり、低輝度のLEDペレットを使用することが可能となって低コスト化が可能である。また、高輝度のLEDペレットを使用すれば、より短時間で重合を終了することができる。
【0052】
尚、前記凹部13のスルーホール13aの壁面13bの形状としては、前記した盃状のもので、それは円形あるいは多角形等種々の形状の選択が可能である。
【0053】
また、各凹部13の壁面13bをテーパ状にして、リフレクター板12の材質による反射作用あるいは凹部13の壁面13bに光の反射膜をコーティングして鏡面化処理することにより構成される反射手段によって、LEDペレット4からの光が凹部13の壁面13bに吸収されることがないとともに光を斜め前方へ反射させる効果があり、より強い光強度が得られる。
【0054】
上述した実施の形態においては、LEDペレット4から直接発光する光と、各凹部13の壁面13bから反射する光とを合成した光束を得て作用面6を照射するとともに、作用面6における当該光束の最大強度の概ね60%以上の光からなる光束同士が重なり合うように前記実施の形態における各々の凹部13の形状を設定することにより、照射対象物上で少なくとも隣り合うLEDペレットからの光が重なり合い、光の当たらない箇所をなくすことができる。
【0055】
すなわち、手持ち部材5の腕部5aの先端部に設けた照射部10により、複数のLEDペレット4からの光を重合して直接患部等の作用面6に照射することができる。
【0056】
そして、前記LEDペレット4から放射される光に基づく患部等の作用面6への入射光の相対的強度については図9にて、既に説明した通り、入射光の相対的強度はLEDペレット4の表面略中央部鉛直線上が一番強く、鉛直線からずれるほど弱くなる。
【0057】
また、前記LEDペレット4からの入射光の最大強度の少なくとも概ね60%以上の光を発生する角度をαとし、図9に示すように、Dを各LEDペレット121の発光面7から作用面6までの最短距離とすれば、前記LEDペレット121からの光の強度が一番強い中央部の点8と点9間の距離Lは、L=2Dtanαで表すことができる。換言すれば、一つのLEDペレット121からL=2Dtanα又はこれよりも少ない距離だけ離れたところに次のLEDペレット121を配置すれば、作用面6には少なくとも2つのLEDペレット121からの最大強度の概ね60%以上の強度をもった入射光が届くことになる。
【0058】
そして、図7は光の作用面6における光の重なり合いを示す図(光の強度分布図)であり、隣接するLEDペレット4からの光のうち最大光強度の60%以上の光が互いに重なり合う範囲には斜線を付し、また、最大光強度の80%以上の光が互いに重なり合う範囲にはクロス斜線を付して示している。
【0059】
以上の点から、これらのLEDペレット群を平面的に複数配置して構成した歯科用光照射器によれば、患部への入射光の強度、光量とも歯科向けの光重合用として充分なものとなる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明の歯科用光照射器において、
請求項1記載の発明によれば、各LEDペレット4の出力光を各反射手段により直接放射される光と重合することによって、光強度、光量の調整を計るとともに隣接し合う各LEDペレット間における調整を可能ならしめ、使用目的に適合する光強度、光量を得られるものである。
又、作用面に対する光のムラによる処置状態の不良を無くし、好適な光重合等の処置を遂行し得る。
さらには、ワイヤレスボンディング手段を採用することにより、実装作業の向上と高密度化をより効果的に活用することができる。
【0061】
請求項4記載の発明によれば、請求項1の発明の反射手段と同様の作用が得られるとともに、又、前記ワイヤレスボンディング手段に換えてワイヤボンディング手段を採用することにより既存のボンディング設備を有効に活用した実施を可能ならしめ得る。
【0062】
請求項5〜7の発明によれば、請求項1〜4あるいは請求項1〜6の歯科用照射器の実施に当たり、照射部の量産化を計るのに好適であるとともに品質の均一化を計ることができる。
【0063】
請求項8の発明によれば、請求項1〜7の発明の実施に当たり、目的とする光強度並びに光量のより最適な構成による形態が得られ作用面に対する処置ムラの発生をより適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の歯科用光照射器の照射部の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の歯科用光照射器の照射部の部分拡大平面図である。
【図3】(a)は本発明の実施の形態1の図2A−A縦断側図、(b)は本発明の実施の形態3の図2A−A縦断側図である。
【図4】本発明の実施の形態1の歯科用照射器の照射部の基板の拡大平面図である。
【図5】(a)は本発明の実施の形態1のLEDペレットの電気的接続部の拡大断面図、(b)は本発明の実施の形態2のLEDペレットの電気的接続部の拡大断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4の歯科用光照射器の照射部の部分拡大縦断側面図である。
【図7】本発明の歯科用光照射器の凹部相互間における光強度を示す説明図である。
【図8】出願人の先願発明における歯科用照射器の全体を示す概要図である。
【図9】(a)は、先願発明の歯科用光照射器におけるLEDペレットによる出射光の相対的強度を示す説明図で、(b)は先願発明の歯科用光照射器におけるLEDペレットによる出射光の相対的強度を示す説明図、(c)は先願発明の歯科用光照射器における2個のLEDペレットによる出射光の相対的強度を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板
2 導体
3 導体
4 LEDペレット
5 手持ち部材
5a 腕部
6 作用面
7 発光面
8 点
9 点
10 照射部
11 基板
12 リフレクター板
13 凹部
14 電気的接続部
15 導電路
16 基台
13a スルーホール
13b 壁面
20 陽極用導体
21 陰極用導体
22 ボールバンプ
23 メッキバンプ
30 絶縁シート
31 スルーホール

Claims (8)

  1. 手持ち部材の照射部に設けた基台上に少なくとも一対の導電路を設けるとともに、その導電路上に電流を流すと発光する半導体素子である発光素子を複数配置した歯科用光照射器において、前記発光素子には各々凹部状の反射手段が設けられ、当該発光素子がLEDペレットから成り、その電極と前記導電路とをワイヤレスボンディング手段により電気的に接続しつつ実装することにより構成したことを特徴とする歯科用光照射器。
  2. 前記ワイヤレスボンディング手段が、ボールバンプによるボンディング手段であることを特徴とする請求項1記載の歯科用光照射器。
  3. 前記ボンディング手段が、メッキバンプによるボンディング手段であることを特徴とする請求項1記載の歯科用光照射器。
  4. 手持ち部材の照射部に設けた基台上に少なくとも一対の導電路を設けるとともに、その導電路上に電流を流すと発光する半導体素子素子である発光素子を複数配設した歯科用光照射器において、前記発光素子には各々凹部状の反射手段が設けられ、当該発光素子がLEDペレットから成り、その電極と前記導電路とをワイヤボンディング手段により電気的に接続しつつ実装することにより構成したことを特徴とする歯科用光照射器。
  5. 前記基台がプリント基板から構成されるとともに、プリント基板上に凹部状のスルーホールを複数有する絶縁板を密着配置し、このスルーホールをメッキ手段により鏡面化処理し反射手段としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の歯科用光照射器。
  6. 前記基台がプリント基板から構成されるとともに、プリント基板上に凹部状のスルーホールを複数有する金属板を絶縁シートを介して密着配置し、このスルーホールをメッキ手段により鏡面化処理し反射手段としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の歯科用光照射器。
  7. 前記凹部状の反射手段の壁面をテーパ面状にして、LEDペレットからの光を反射させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の歯科用光照射器。
  8. 前記各LEDペレットから直接発光する光と、前記凹部状の反射手段の壁面から反射する光とを合成した光束を得て作用面を照射するとともに、作用面における当該光束の最大強度の概ね60%以上の光からなる光束同士が重なり合うように前記凹部状の反射手段の形状を設定したことを特徴とす請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の歯科用光照射器。
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