JP2004020720A - コリメートレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】コリメートレンズを、DWDM通信システムのような広波長帯域を使用する通信に使用しても信号強度が劣化せず、しかも生産性にも優れたものとする。
【解決手段】コリメートレンズ2の入射面2aを平面、出射面2bを回転対称非球面とする平凸レンズとする。硝材の選定は、1.55μmの波長を基準としてアッベ数に類似した赤外分散指標xを定義し、この赤外分散指標xと1.55μmの波長における硝材の屈折率yの関係に基づいて予想される低分散で生産性に優れた範囲に絞って行う。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コリメートレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光通信システムは、インターネットの普及および通信データ量の増大に伴い、さらなる高速化・大容量化が求められ、信号の多重化が試みられている。例えば、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplex: 高密度波長多重)通信システムは、200〜1000種類の波長に信号を乗せて、信号を多重化することが可能であり、高速化・大容量化が可能な光通信手段として注目されている。
従来、このような光通信システムでは、半導体レーザなどの光源から出力される波長の異なる光信号を、光学素子を用いて光ファイバーなどの伝送手段に結合する技術が用いられている。例えば、光源から放射される、波長を厳密に制御された発散光をコリメートレンズで平行光束とし、光ファイバー結合レンズに入射させ、その焦点面に配置された光ファイバーに光束を結合していた。
その際、コリメートレンズや光ファイバー結合レンズには、屈折率分布レンズが使われていた。
また最近では、光ファイバーに対するビーム、あるいは光源に対するビームの結合効率を向上させるために非球面レンズが提案されている。例えば特開2002−55276公報には、光通信システムに用いるために、色収差を低減し、高効率を得るための非球面レンズが開示されている。さらに屈折率分布レンズに代わり得る非球面レンズも市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のコリメートレンズや光ファイバー結合レンズでは、以下のような問題があった。
まず、屈折率分布レンズを用いる場合、波長が変わると焦点位置が変わり、光ファイバーの受光位置でデフォーカスが起こる。これは、屈折率分布レンズは外周部に行くに従って屈折率が下がる構造を備えているが、その屈折率の低下量が波長により大きく違うことによる。そのため、広波長帯域で信号多重化を行うDWDMなどでは、波長によっては結合効率が低下し信号強度が劣化するという問題があった。その結果、通信伝送速度の向上の妨げになっていた。
【0004】
次に、非球面レンズを用いる場合である。Light Path社から販売されている非球面レンズ(型番370840)は、アッベ数が大きく色分散が小さい硝材(PBH71 小原製)を用いている。しかしながら、この硝材は、屈折率が大きいため(n=1.92286)、光学面の形状のわずかな誤差が結像性能の劣化につながる。そこで、光学面の面精度を厳しくする必要がある。しかしながら、特に、光通信システムでは、直径数mm程度の小型のレンズが要求されるので、口径の大きなレンズに比べて面の加工誤差を小さく抑えることがより難しくなる。その結果、非球面レンズの製造に手間がかかり生産性を向上できないという問題が生じる。
【0005】
また、例えば、Light Path社から販売されている非球面レンズ(型番350570)は、アッベ数が大きく色分散が小さい硝材(SK16 ショット製)を用いている。しかしながら、この硝材は、転移点(T)が高いため(T=638度)、レンズを成形する金型に与えるダメージが大きくなる。その結果、金型の耐久性が低下し、非球面レンズの生産性が低下するという問題が生じる。
【0006】
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであって、DWDM通信システムのような広波長帯域を使用する通信において使用しても信号強度が劣化せず、しかも生産性にも優れたコリメートレンズレンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、波長1.2μm〜1.7μmの範囲で用いられ、少なくとも1面に非球面を備えるコリメートレンズであって、該コリメートレンズを構成する硝材の波長aにおける屈折率をn(a)としたときに、下式により定義される赤外分散指標xおよび波長1.55μmにおける屈折率yが、(226≦x≦456)かつ(y≦1.8)を満たす構成を用いる。
x=(n(1.55)−1)/(n(1.45)−n(1.65))
y=n(1.55)
【0008】
この発明によれば、波長1.2μm〜1.7μmの範囲で色収差が小さく、信号強度の劣化を起こすほど大きな焦点位置ずれを起こさないコリメートレンズを実用上合理的なコストで製造することができる。また、製造に際して、高い面精度を必要としない。
xに関する条件の下限を下回ると、色収差を良好に補正できない。また、上限を上回ると、低コストで硝材を入手することが難しくなる。また、yに関する条件の上限を上回ると、加工に手間がかかる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のコリメートレンズにおいて、前記コリメートレンズの開口数をNAとしたときに、下式により定義される球欠定数αが、(0.6≦α≦1.1)を満たす構成を用いる。
α=NA/(n(1.55)−1)
ここで、球欠定数αの意味について簡単に説明する。ここで、球欠とは、レンズの深さ、つまりサグ量のことを指す。レンズの球欠はレンズの屈折率の大きさと開口数NAの大きさによって決まる。上式の分母(n(1.55)−1)と曲率の積は、屈折面でのパワーを表す量である。よって、所定のパワーを備えるためには、(n(1.55)−1)の値が小さいほど、曲率を大きくする必要がある。この結果、レンズの球欠は大きくなる。逆に(n(1.55)−1)の値が大きいほど、曲率は小さくする必要がある。その結果、レンズの球欠は小さくなる。また、開口数NAが大きいほど、レンズ径(口径)を大きくする必要がある。そのため、球欠が大きくなる。したがって、上式において、分子の開口数NAが大きいほど、あるいは分母が小さいほど、球欠が大きくなるから、球欠定数αは球欠の大きさを表す指標となっている。
本発明によれば、光源に用いられる半導体レーザから射出したほとんどの光をコリメートレンズで集光することができる。したがって信号強度が低下することがない。また、加工が容易なコリメートレンズとすることができる。
条件の下限を下回ると、コリメートレンズのNAを十分にとることができない。そのため、効率よく光源からの光を就航できない。また、条件の上限を上回ると、レンズの加工が困難になる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のコリメートレンズにおいて、前記コリメートレンズの硝材の赤外分散指標xが、(x≧300)を満たす構成を用いる。
本発明によれば、請求項1の発明よりも色収差がさらに小さく抑えられるので、広波長帯域であってもより性能の優れたコリメートレンズとすることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれかにに記載のコリメートレンズにおいて、前記コリメートレンズの硝材の波長1.55μmにおける屈折率yが、(y≧1.75)を満たす構成を用いる。
本発明によれば、球欠が小さいコリメートレンズとすることができる。したがって、製造がさらに容易となる。
【0012】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載のコリメートレンズにおいて、波長1.2μm〜1.7μmの少なくとも一部の範囲で、反射率が1%以下となる光学面を有する構成を用いる。
本発明によれば、より光損失を少なくすることができる。したがって信号強度の劣化を低減できるコリメートレンズとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、すべての図面を通して、同一または相当する部材には、同一の符号を付している。図1は、本実施形態に係るコリメートレンズが光通信システムの光信号入射部に用いられた場合を示す光軸方向の断面模式図である。
【0014】
本実施形態に係るコリメートレンズ2を用いた光信号入射部100は光通信システムなどの装置の一部をなすもので、半導体レーザ1、コリメートレンズ2、光ファイバー結合レンズ3、光ファイバー4を備え、それらが順次配置されている。符号5は光束の最外部を模式的に表している。
【0015】
半導体レーザ1は、波長1.2μm〜1.7μmの範囲において波長が可変であり、かつ1nm以下の精度で波長が制御された光を変調して光信号を発生させるものである。
【0016】
コリメートレンズ2は、半導体レーザ1から放射される発散光束を平行光束とする光学素子である。そのため、半導体レーザ1の不図示の発光点がコリメートレンズ2の焦点位置と一致するように、半導体レーザ1とコリメートレンズ2は配置されている。符号2a、2bはそれぞれコリメートレンズ2の入射面、出射面を示す。
【0017】
コリメートレンズ2は、均一な屈折率を有する硝材で作られた単玉レンズまたは複数のレンズの組合せからなり、正のパワーを有するように構成される。少ない光学面で良好な収差補正を行うために、少なくとも1つの光学面は非球面とされている。そして、特に製作コストの低減と小型化を図るためには、単玉レンズであることが好ましい。さらに好ましくは、入射面2aが半導体レーザ1の光軸に垂直な平面で、出射面2bが凸非球面とされた平凸レンズとするのがよい。
【0018】
コリメートレンズ2の硝材は、赤外分散指標x、屈折率yを、
x=(n(1.55)−1)/n(1.45)−n(1.65)) (1)
y=n(1.55)                      (2)
ここで、n(a)は、波長a(μm)における硝材の屈折率を表す関数、
と定義したときに、
以下の式(3)、(4)を同時に満足する値を有するものを採用する。
226≦x≦456                      (3)
y≦1.8                          (4)
xのさらに好ましい範囲は、以下の式(5)に示される範囲である。
300≦x<456                      (5)
また、yのさらに好ましい範囲は、以下の式(6)に示される範囲である。
1.75≦y≦1.8                     (6)
なお、式(5)かつ(6)の条件であれば、一層好ましいことは言うまでもない。
また、開口数NAを用いて、球欠定数αを、
α=NA/(n(1.55)−1)               (7)
と定義したときに、コリメートレンズ2は、
0.6≦α≦1.1                      (8)
を満たす範囲の値となるように構成される。
なお、球欠とは、レンズの深さ、つまりサグ量のことを指す。
【0019】
以上に説明した本実施形態に係るコリメートレンズ2は、硝材を加熱し、レンズ金型でプレスし冷却してから脱型するガラスモールド成形により製造することができる。単玉レンズでない場合は、それらのレンズを張り合わせてもよい。
【0020】
ガラスモールド成形を高精度に行うためには、冷却のムラなどによる成形面のひけを低減するためにレンズ厚を均肉に近づけ、特に球欠を小さくすることが望ましい。
また硝材は、転移点(T)が低いものを採用することが望ましい。そのように構成すれば、比較的低温でもガラスの流動性が高くなり、レンズ金型の耐久性を向上することができる利点がある。
【0021】
コリメートレンズ2の光学面には、反射防止コーティングが施されることが好ましい。特に、波長1.2μm〜1.7μmの範囲で、光学面の反射率が1%以下となるような波長範囲を有する構成とするのが良い。そして、そのような波長範囲の一部もしくはその近傍に、透過光の波長範囲、例えば光通信の波長帯域が含まれるようにすることが好ましい。このような反射防止コーティングは、例えば、屈折率の異なる薄膜を交互に蒸着して多層薄膜を形成するなどして、適宜に構成することが可能である。
【0022】
次に、光ファイバー結合レンズ3は、平行光束を所定の焦点位置に結像するための正のパワーを備える光学素子であり、低分散のガラス硝材による単玉レンズまたは複数のレンズの組合せからなる。そして光ファイバー結合レンズ3はコリメートレンズ2と光軸が一致するように配置されている。なお、符号3a、3bはそれぞれ入射面、出射面である。
【0023】
光ファイバー結合レンズ3として、コリメートレンズ2と同じレンズを用いるのが好ましい。特に、コリメートレンズ2を、その出射面2bが入射面3aとなり、入射面2aが出射面3bとなる位置に配置して用いることが好ましい。
【0024】
光ファイバー4は、ガラスファイバーなどからなり、入射口4aが光ファイバー結合レンズ3の焦点位置にほぼ一致して、光ファイバー結合レンズ3によって結像される光束5が入射可能な位置に配置される。
【0025】
次に、本実施形態に係るコリメートレンズ2の作用について説明する。
まずコリメートレンズ2は、非球面を備えるから、少ない面数で精度よく収差補正することができる。また、光学面の数を低減できるので、小型化と低コスト化が可能である。特に、平凸単玉レンズで構成した場合、レンズ加工面が凸非球面のみなのでもっとも効果的である。また、その平面側をレンズの受け面または取付面とすれば、装置への組み込みや調整・取り付けが容易となるという利点がある。
【0026】
次に硝材の選定について説明する。まず、赤外分散指標xと屈折率yについて、図2を参照して説明する。図2は種々の硝材の赤外分散指標xと屈折率yの関係を示すグラフである。横軸は赤外分散指標x、縦軸は屈折率yで、いずれも無単位である。黒点は現在流通している硝材のデータからx、yをそれぞれもとめてプロットした。符号A、Bのデータは後述する本発明に係る数値実施例に引用しているものである。
【0027】
発明者は、赤外帯域で使用するコリメートレンズを設計するにあたって、赤外帯域においてアッベ数に類似する分散の特性を表す赤外分散指標xと、波長1.55μmでの屈折率yとの関係から硝材を選択することにより、赤外帯域での合理的な設計を行うという新規な着想を得た。
図2によれば、縦軸は屈折率yを表している。また横軸は、赤外分散指標xなので、赤外帯域での分散の大きさを表し、その値が大きいほど低分散である。
【0028】
本実施形態に係るコリメートレンズ2は、赤外分散指標xが226以上の硝材により構成されているので(式(3))、好適な低分散特性が得られ、色収差を低減することができる。その結果、使用波長が変動してもコリメートレンズ2の焦点位置の変動量が低く維持され、デフォーカスした光束5が入射口4aよりも大きなスポット径となってけられることがない。したがって、けられによる信号強度の劣化を防止することができる。
また、xが456以下とされるのは(式(3))、そのような硝材は入手性が悪く、経済性が劣るためである。
【0029】
さらに本実施形態に係るコリメートレンズ2は、波長1.55μmにおける屈折率yが1.8以下の硝材により構成されている(式(4))。よって、光学面の形状のわずかな誤差で光路長が大きく変化し、結像性能が劣化するという不具合が生じない。その結果、一般的な加工能力を超えた面精度が要求されることがないので加工が容易になる。また、完成したコリメートレンズ2のレンズ特性が光学面の形状誤差に大きく影響されることがない。
上記のように、屈折率yが大きいほど厳しい面精度が要求されるが、一方では硝材のパワーが大きくなるから、光学面の曲率半径を大きくして、球欠を小さくすることができる。そこで本実施形態では、屈折率yを1.75以上とすることが好ましいとしている(式(6))。このような条件を満足することで、ガラスモールド成形に好適な球欠を備えるコリメートレンズ2が得られる。
【0030】
また、本実施形態に係るコリメートレンズ2は、式(7)、(8)によって、開口数NAの大きさが規制される。半導体レーザ1から放射される光束は所定の発散角で発散する光束であるが、本条件により、コリメートレンズ2で光束のほとんどを集光することができる。その結果、入射光束のけられによって光信号強度が低下することがないコリメートレンズ2とすることができる。
【0031】
さらに本実施形態に係るコリメートレンズ2は、1.2μm〜1.7μmの波長範囲の少なくとも一部で反射率が1%以下となる反射防止コーティングが施される。その結果、光学面の反射による光損失が低減され、光信号強度の低下を抑えることができる。
【0032】
次に本実施形態に係るコリメートレンズ2の具体的な数値実施例について説明する。図3は、本実施形態に係るコリメートレンズ2の第1の数値実施例の光路図である。図4は、同じく第1の数値実施例の球面収差図である。図5は、本実施形態に係るコリメートレンズ2の第2の数値実施例の光路図である。図6は、同じく第2の数値実施例の球面収差図である。
【0033】
〔実施例1〕
上記に説明したコリメートレンズ2に用いることができる具体的なレンズ設計の第1の数値実施例を図3、4を参照して説明する。
本実施例では、コリメートレンズ2は、平凸レンズで構成される。図3に示すように、出射面2bが非球面(r)を備える凸面、入射面2aが平面(r=∞)である。本実施例では、波長1.2μm〜1.7μmでは、図示で分かるほどの光路の差が出ていない。
【0034】
以下に本実施例の具体的な構成パラメータを示す。
の非球面は、式(9)によって表されるZ軸を対称軸とする回転対称な非球面である。
【数1】
Figure 2004020720
ここで、
zは、Z軸に対する平行面のサグ、
cは、面頂点での曲率(1/R)、
kは、円錐係数(コーニック定数)である。
【0035】
の凸非球面の構成パラメータは、以下のとおりである。
Figure 2004020720
【0036】
本実施例は、x=330.5、y=1.48597、α=1.03の例になっている。このような硝材としては、図2に符号Aで示したものを採用することができる。図4に示すように、本実施例は波長1.2μm〜1.7μmの範囲で、良好な収差に収まっており、波長ごとの焦点位置も最大でも0.01mmほどであり、優れた結像性能を有する。
本実施例では、屈折率yが比較的小さいため球欠が比較的大きくなるが、転移点Tが460度と低い硝材を用いているので、成形性に優れており、光学的距離が小さいために面精度を緩くできることと合わせて、生産性を向上することができる。
【0037】
〔実施例2〕
上記に説明したコリメートレンズ2に用いることができる具体的なレンズ設計の第2の数値実施例を図5、6を参照して説明する。
本実施例では、第1の数値実施例と同様に平凸レンズで構成される。図5に示すように、出射面2bが非球面(r)を備える凸面、入射面2aが平面(r=∞)である。本実施例では、波長1.2μm〜1.7μmでは、図示で分かるほどの光路の差が出ていない。
【0038】
以下に本実施例の具体的な構成パラメータを示す。
の非球面は、式(9)によって表されるZ軸を対称軸とする回転対称な非球面である。rの凸非球面の構成パラメータは、以下のとおりである。
Figure 2004020720
【0039】
本実施例は、x=226.9、y=1.77517、α=0.77の例になっている。このような硝材としては、図2に符号Bで示したものを採用することができる。すなわち分散特性を表す赤外分散指標xの下限に近い硝材を使っているが、図4に示すように、本実施例は波長1.2μm〜1.7μmの範囲で、良好な収差に収まっている。波長ごとの焦点位置も最大でも0.015mm以内であり、優れた結像性能を有する。
本実施例では、屈折率yが比較的大きい球欠を比較的小さくすることができ、しかも転移点Tが574度と、例えば一部の市販レンズに比較して、かなり低い硝材を用いているので、成形性に優れている。その結果、生産性を向上することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明に係るコリメートレンズによれば、DWDM通信システムのような広波長帯域を使用する通信に使用しても信号強度が劣化しないコリメートレンズを構成することができ、しかも生産性にも優れ、製造コストを低減することが可能なコリメートレンズレンズとすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコリメートレンズが光通信システムの光信号入射部に用いられた場合を示す光軸方向の断面模式図である。
【図2】種々の硝材の赤外分散指標xと屈折率yの関係を示すグラフである。
【図3】本発明の実施形態に係るコリメートレンズの第1の数値実施例の光路図である。
【図4】同じく第1の数値実施例の球面収差図である。
【図5】本発明の実施形態に係るコリメートレンズの第2の数値実施例の光路図である。
【図6】同じく第2の数値実施例の球面収差図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 コリメートレンズ
2a、3b 入射面
2b、3a 出射面
3 光ファイバー結合レンズ
4 光ファイバー
5 光束

Claims (5)

  1. 波長1.2μm〜1.7μmの範囲で用いられ、少なくとも1面に非球面を備えるコリメートレンズであって、
    該コリメートレンズを構成する硝材の波長aにおける屈折率をn(a)としたときに、下式により定義される赤外分散指標xおよび波長1.55μmにおける屈折率yが、
    (226≦x≦456)かつ(y≦1.8)
    を満たすことを特徴とするコリメートレンズ。
    x=(n(1.55)−1)/(n(1.45)−n(1.65))
    y=n(1.55)
  2. 前記コリメートレンズの開口数をNAとしたときに、下式により定義される球欠定数αが、
    0.6≦α≦1.1
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のコリメートレンズ。
    α=NA/(n(1.55)−1)
  3. 前記コリメートレンズの硝材の赤外分散指標xが、
    x≧300
    を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のコリメートレンズ。
  4. 前記コリメートレンズの硝材の波長1.55μmにおける屈折率yが、
    y≧1.75
    を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコリメートレンズ。
  5. 波長1.2μm〜1.7μmの少なくとも一部の範囲で、反射率が1%以下となる光学面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコリメートレンズ。
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