JP2004020384A - X線異物検出装置 - Google Patents

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山岸 誠至
Tatsuya Ito
伊藤 達哉
Kazuyoshi Wakao
若生 和良
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Abstract

【課題】装置本体に対して着脱可能で位置調整可能なX線発生手段の安全スイッチとして強制開離型スイッチを採用する。
【解決手段】X線異物検出装置の筐体に対しX線発生装置は着脱可能であり装着後には挿入方向と直交する方向について位置調整できる。X線発生装置の側面には、案内部材26とスイッチ操作手段21が固定されている。筐体の対応位置には、受け部材25と強制開離型スイッチ20が、支持部材27を解して調整方向について移動可能に設けられている。強制開離型スイッチ20は接点融着の発生がなく、X線発生装置の安全スイッチとして機能する。X線発生手段7を筐体内に挿入する。受け部材25と案内部材26に案内されてスイッチ操作手段21は円滑に強制開離型スイッチ20の挿入部20aに挿入され、X線発生手段7の駆動回路は動作可能となる。この状態でX線発生手段7を調整方向に位置調整することもできる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物を搬送手段で搬送しながらこれらにX線を照射し、そのX線の透過量から被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置に係り、特に当該装置に対して着脱可能とされたX線発生手段等に設けられ、該X線発生手段が装置に対して正規の装着状態にあるときにのみX線の照射を可能とする安全スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物中(表面も含む)の異物(金属,骨,ガラス,石,合成樹脂材等)を検出するためにX線異物検出装置が用いられている。この種のX線異物検出装置の上側にはX線発生手段が設けられ、同下側にはX線検出手段が設けられ、両手段の間には被検査物を搬送する搬送手段が設けられている。被検査物は搬送手段で搬送され、搬送中にX線発生手段から下側に向けて照射されたX線が被検査物を透過してX線検出手段で検知され、これによって被検査物中の異物が検出される。
【0003】
上記X線異物検出装置では、図6(a),(b)に示すように、一般にX線発生手段101は装置本体(筐体)102に対して着脱可能な構造になっており、筐体102に対して装着する場合にも装着位置は一義的ではなく、若干のあそびがあり、前記X線検出手段(不図示)に対する位置調整を行えるようになっている。具体的には、X線発生手段101を所定の方向(図6(b)の矢印B方向)に沿って筐体102の内部に挿入した後、筐体102内でこれと直交する方向(図6(a)の矢印C方向)に移動させて位置を決めることができる。
【0004】
ここで、前記安全スイッチとしては、従来はリミットスイッチ103が用いられていた。一般的なリミットスイッチ103は、操作体が接触したアクチュエータ103aの作動によって間接的に接点を開閉するものである。リミットスイッチ103は、筐体102内において、例えばX線発生手段101を支持する断面略L字形のアングル104の下側にて、該アングル104に穴をあけてアクチュエータ103aを突出させて配置されている。そして、X線発生手段101が筐体102内の正規の装着位置に挿入された際にアクチュエータ103aがX線発生手段101に押されてONすることによりX線発生手段101を検知し、X線照射制御回路を作動可能な状態にしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のX線異物検出装置では、上述したように筐体102に対して着脱可能なX線発生手段101の安全スイッチとして、リミットスイッチ103を用いていたが、このリミットスイッチ103には安全スイッチとして次のような問題があった。即ち、X線発生手段101を筐体102から取り外してもリミットスイッチの接点がONからOFFに戻らず、接点が閉じた状態を維持してしまう(即ち、アクチュエータ103aが押されたままの状態が維持される)、いわゆる接点融着という現象が発生する場合があるという問題である。この接点融着が生じると、装置からX線発生手段101を取り外した状態であるのに、X線が照射可能な状態を維持してしまう。例えば、X線発生手段101が正規位置に載置されていないのにもかかわらず、接点融着によってX線が照射可能になってしまっていた場合、作業者が被曝してしまう危険がある。
【0006】
そこで、かかる接点融着の問題を解決するために、リミットスイッチ103の代わりに強制開離型スイッチを用いることを本発明者らは検討した。この強制開離型スイッチは、スイッチ本体の所定位置にあり挿抜可能であるスイッチ操作手段が、スイッチ本体に挿入されている状態において接点がオンになっており、スイッチ操作手段を引き抜くことによって強制的に接点を開離して接点をオフにするものである。
【0007】
しかしながら、強制開離型スイッチには接点融着の問題はないが、次のような問題がある。即ち、接点の強制開離のためにスイッチ操作手段をスイッチ本体に対して押し込む操作が必要であるが、このスイッチ本体に対するスイッチ操作手段の抜き差しは、スイッチ本体の特定個所にある挿入部に対して所定の一方向の移動のみによって行なわれる。しかしながら、X線異物検出装置では、上述したようにX線発生手段101の装置本体(筐体)102に対する装着動作は一方向のみではなく、通常は筐体の内部に挿入した後に筐体内でこれと直交する方向に移動させて位置決めを行なうことになるので、スイッチ本体に対してスイッチ操作手段を一方向にのみ抜き差しする前記強制開離型スイッチは、X線発生手段101の安全スイッチとしては採用することが困難であった。
【0008】
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、装置本体に対して着脱可能で装着位置を調整できるX線発生手段の安全スイッチとして、接点融着の問題のない強制開離型スイッチを採用したX線異物検出装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されたX線異物検出装置1は、筐体2と、前記筐体2に対して着脱可能でかつ装着時には位置調整可能であり、前記筐体2に装着された状態で被検査物にX線を照射するX線発生手段7と、前記筐体1内に設けられ前記被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物中の異物の有無を検出するX線検出手段10と、前記筐体2に設けられ前記筐体2に装着された前記X線発生手段7に操作されて前記X線発生手段7を作動可能な状態とする安全スイッチとを有するX線異物検出装置1において、
前記安全スイッチが、前記X線発生手段7に設けられたスイッチ操作手段21の挿抜により動作する強制開離機構を備えたスイッチ20であり、
さらに前記X線発生手段7を前記筐体2に装着する際に、前記スイッチ操作手段21が前記スイッチ本体に正規に挿入されるように、前記筐体2に第1の案内手段25および前記スイッチ20が設けられ、前記X線発生手段7に該第1の案内手段25と係合する第2の案内手段26および前記スイッチ操作手段21が設けられたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載されたX線異物検出装置1は、筐体2と、前記筐体2に装着されて被検査物にX線を照射するX線発生手段7と、前記筐体に対して着脱可能でかつ装着時には位置調整可能であり、前記筐体2に装着された状態で前記被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物中の異物の有無を検出するX線検出手段10と、前記筐体2に設けられ前記筐体2に装着された前記X線検出手段10に操作されて前記X線発生手段7を作動可能な状態とする安全スイッチとを有するX線異物検出装置1において、
前記安全スイッチが、前記X線検出手段に設けられたスイッチ操作手段21の挿抜により動作する強制開離機構を備えたスイッチ20であり、
さらに前記X線検出手段10を前記筐体2に装着する際に、前記スイッチ操作手段21が前記スイッチ本体に正規に挿入されるように、前記筐体2に第1の案内手段25および前記スイッチ20が設けられ、前記X線検出手段10に該第1の案内手段25と係合する第2の案内手段26および前記スイッチ操作手段21が設けられたことを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載されたX線異物検出装置1は、請求項1又は2記載のX線異物検出装置において、
前記第1の案内手段25と前記第2の案内手段26とのいずれか一方と強制開離機構を備えた前記スイッチ20が、
前記X線検出手段10又は前記X線発生手段7を前記筐体2に装着する際に前記筐体2内に進入させる方向と交差する方向である調整方向に所定範囲内で移動可能となるように前記筐体2に取り付けられており、
前記第1の案内手段25と前記第2の案内手段26との他方および前記スイッチ操作手段21が前記X線検出手段10又は前記X線発生手段7に取り付けられており、
前記X線検出手段10又は前記X線発生手段7を前記筐体2に装着する際に、前記第1の案内手段25と前記第2の案内手段26が互いに係合することによって前記スイッチ操作手段21が強制開離機構を備えた前記スイッチ20に正規に挿入されて前記X線発生手段7が作動可能な状態になるとともに、
前記スイッチ操作手段21が強制開離機構を備えた前記スイッチ20に正規に挿入された状態において前記X線検出手段10又は前記X線発生手段7を前記調整方向について移動させて装着する位置を調整することができることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載されたX線異物検出装置1は、請求項1〜3の何れかに記載のX線異物検出装置において、
前記第1の案内手段25が、前方に向けて拡大した導入部23と該導入部23の後部に連続して設けられた受け凹部24で構成され、
前記第2の案内手段26が前記第1の案内手段25の前記導入部23に案内されて前記受け凹部24に挿入される案内部材で構成されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の実施の形態であるX線異物検出装置1の外観を示す模式的な斜視図である。
【0014】
図1に示すように、X線異物検出装置1は、装置本体である筐体2を有している。この筐体2は、内部から有害な量のX線が外部に漏洩しないように、放射線防護材料を用いて形成されている。筐体2の左右両面は貫通しており、被検査物の入口3及び出口4となっている。
【0015】
図1に示すように、筐体2の内部には、前記入口3と出口4を貫通するように、前記X線発生手段3の下方に搬送手段6が設けられている。搬送手段6は、複数本のローラと、これを駆動する図示しないモータと、ローラに掛け回された無端状の搬送ベルトからなる。
【0016】
図1に示すように、筐体2の上部2aの内部には、前記搬送手段6の上方に、下方に向けてX線を照射するX線発生手段7が設けられている。X線発生手段7が照射するX線の態様は、前記搬送手段6の搬送方向に対して直交する面状であって、その面は下向きに広がる略三角形状である。
【0017】
図1に示すように、搬送手段6の上側の搬送ベルトの下面に接して筐体の下部2bが設けられている。この筐体の下部2bの内部には、X線検出手段10が設けられている。このX線検出手段10は、X線発生手段7からの面状のX線に対応して搬送手段6の搬送方向と直交する方向に沿って形成されたスリット11と、該スリット11の下方に列設された図示しない複数の検出素子を有している。X線検出手段10は、X線発生手段7から照射され、被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物中の異物の有無を検出する。
【0018】
さて、本例のX線異物検出装置1においては、前記X線発生手段7は筐体2に対して着脱可能であり、かつ装着時にはある程度の範囲で位置調整が可能であるように構成されている。即ち、図2(a),(b)に示すように、筐体2の上部2aの内部には、一対の案内レール12,12が設けられており、X線発生手段7の下部の外面には周状に矩形のフランジ13が形成されている。このフランジ13を一対の案内レール12,12の上面に接触させた状態で、X線発生手段7の下部を一対の案内レール12,12の間に挿入することにより、X線発生手段7を筐体2内の所定位置に装着することができる。ここで、一対の案内レール12,12の間隔は、X線発生手段7の下部の幅よりも大きく隙間を有している。従って、一対の案内レール12,12の間に挿入されたX線発生手段7は、挿入方向である一対の案内レール12,12の長手方向について所定の位置に設定された後には、挿入方向と直交する調整方向(一対の案内レール12,12の間隔方向)について位置を調整することができる。この方向についての調整は、X線検出手段10におけるX線の検出状態が最適となるように行なう。調整後、フランジ13に設けられた長孔14を介して案内レール12のねじ孔に止めねじをねじ込んでX線検出手段10を案内レール12に固定する。
【0019】
前記筐体2の上部2aの内部の所要位置には、X線照射制御回路を開閉する安全スイッチとしての強制開離型スイッチ20が設けられている。強制開離型スイッチ20は、スイッチ本体の所定位置にあり挿脱可能であるスイッチ操作手段21が、スイッチ本体に挿入されている状態において接点がオンになっており、スイッチ操作手段21を引き抜くことによって強制的に接点を開離して接点をオフにするものである。また、前記X線発生手段7の強制開離型スイッチ20に対応する位置には、当該スイッチを操作する棒板状(キー状)のスイッチ操作手段21が設けられている。
【0020】
従って、X線発生手段7を筐体2内で一対の案内レール12,12の間に挿入し、そのまま押し込むと、所定位置において前記X線発生手段7に設けられているスイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20の挿入部20aに挿入され、当該スイッチ20の接点がを開離状態から解除されX線が照射可能となる。逆に、X線発生手段7を筐体2から抜き出すと、X線発生手段7のスイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20の挿入部20aから抜き出され、当該スイッチ20の接点が強制的に開離してX線が照射不可能となる。
【0021】
さて、本例のX線異物検出装置1においては、X線発生手段7を前記筐体2に装着する際に、前述したような状態で前記スイッチ操作手段21が前記スイッチ20の本体に正規に押し込まれるように、前記X線発生手段7の装着動作を案内する案内手段22が設けられている。
【0022】
図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、案内手段22(第1の案内手段25および第2の案内手段26)は、前方に向けて拡大した導入部23と該導入部23の後部に連続して設けられた受け凹部24とを有する受け部材(第1の案内手段)25と、前記受け部材25の前記導入部23に案内されて前記受け凹部24に挿入される棒状の案内部材(第2の案内手段)26からなる。
【0023】
本例では、前記受け部材25と前記強制開離型スイッチ20が一体となって、共に支持部材27に取り付けられている。この支持部材27の基部には複数の長孔28が形成され、各長孔28を相通した複数の止めねじで筐体2の不動部分に取り付けられている。従って、一体とされた受け部材25と強制開離型スイッチ20は、支持部材27とともに長孔28の部分で止めねじにガイドされて長孔28の方向に沿って移動可能である。ここで、複数の長孔28の長手方向、即ち支持部材27が移動しうる方向は、前述したX線発生手段の挿入方向と直交する調整方向に一致している。
【0024】
また、X線発生手段7においてスイッチ操作手段21が取り付けられている位置の近傍には、前記受け部材25に対向するように、棒状の案内部材26が取り付けられている。なお、スイッチ操作手段21と案内部材26は、X線発生手段7の筐体2に対する挿入方向と平行な一対の面の一方に取り付けられている。この位置にあれば、X線発生手段7を筐体2内に挿入する作業を、案内部材26が筐体2の奥にある受け部材25に概ね適合する位置にあるか否かを目視で確認しつつ行なうことができる。但し、本発明は目視できる位置に前記案内手段25,26を設けることに限定するものではない。X線発生手段7と筐体2が係合できる位置であればどこに設けても良い。
【0025】
以上の構成における作用を説明する。X線発生手段7を筐体2に装着するため、X線発生手段7を筐体2内に挿入した場合、スイッチ操作手段21と強制開離型スイッチ20の位置がずれていて、従来であればそのまま挿入してもスイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20に挿入されない場合がある。しかし、本例によれば、図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、まず、スイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20に到達する前に、案内部材26が受け部材25と接触する。受け部材25には拡大された導入部23があるので、X線発生手段7を挿入すると、案内部材26の先端が受け部材25の導入部23の斜面を押し、支持部材27で一体になった受け部材25と強制開離型スイッチ20がこれによって長孔28の方向にスライドする。これによって、スイッチ操作手段21は円滑に強制開離型スイッチ20の挿入部20aに挿入されてその接点を開離状態から解除し、X線発生手段7の駆動回路は動作可能となって、X線の照射が可能となる。このように、一旦スイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20の挿入部20aに挿入されれば、案内レール12の上にあるX線発生手段7を挿入方向と交差する方向(調整方向)に位置調整することもできる。
【0026】
図5(a)は本発明の実施の形態であるX線異物検出装置の第2の例を示す模式的な斜視図、図5(b)は図5(a)における正面図である。本例のX線異物検出装置は、図1に示した第1の例と全体構成は略同一であるが、X線発生手段の駆動回路のON/OFFを定める強制開離型スイッチ20とそのスイッチ操作手段21及び受け部材25と案内部材26が、第1の例のようにX線発生手段又はその近傍ではなく、筐体2の下部2bにあるX線検出手段10とその近傍に設けられている点に特徴がある。
【0027】
図5(a),(b)に示す本例のX線検出手段10は平坦な箱状であり、筐体2に対して着脱可能とされている。図5(a),(b)に示すように、筐体2の下部2bの内部には一対の案内レール31,31が設けられており、X線検出手段10の下面は、一対の案内レール31,31によりスライド可能に係合している。また、X線検出手段10は、案内レール31に対して長手方向と直交する方向について隙間を有しており、所定の寸法だけ移動可能である。即ち、X線検出手段10は案内レール31に沿って筐体2内に挿入した後、これと直交する方向について位置を調整することができる。
【0028】
詳細は図示しないが、このX線検出手段10の側面に案内部材26とスイッチ操作手段21が設けられ、これに対応する筐体2内の所要位置に受け部材25と強制開離型スイッチ20が設けられている。受け部材25と強制開離型スイッチ20は支持部材27に設けられて、筐体に対して第1の例と同様に移動可能な構成とされている。各部品の構成は第1の例と実質的に同一である。
【0029】
本例によれば、第1の例おいてX線発生手段7を筐体2に装着する際に得られる作用・効果と略同一の効果が、X線検出手段10の着脱において得られる。即ち、X線検出手段10を筐体2内に挿入した場合、スイッチ操作手段21と強制開離型スイッチ20の位置がずれていても、案内部材26が受け部材25の作用によって、スイッチ操作手段21が円滑に強制開離型スイッチ20の挿入部20aに挿入されて接点を開離状態から解除され、X線発生手段7の駆動回路が動作可能となり、X線の照射が可能となる。そして、一旦スイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20の挿入部20aに挿入されれば、案内レール31の上にあるX線検出手段10を挿入方向と交差する方向に位置調整することもできる。
なお、本例においては、X線発生手段7の側に第1の例によるスイッチ操作手段21と強制開離型スイッチ20を併設する構成としてもよい。
【0030】
なお、上記各例において、受け部材(第1の案内手段)25と案内部材(第2の案内手段)26とのいずれか一方と強制開離型スイッチ20が、X線検出手段10又はX線発生手段7を筐体2に装着する際に筐体2内に進入させる方向と交差する方向である調整方向に所定範囲内で移動可能となるように前記筐体2に取り付けられ、受け部材25と案内部材26との他方およびスイッチ操作手段21が、X線検出手段10又は前記X線発生手段7に取り付けられていればよい。このような構成により、X線検出手段10又はX線発生手段7を筐体2に装着する際に、受け部材25と案内部材26が互いに係合することによってスイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20に正規に挿入されてX線発生手段7が作動可能な状態になり、スイッチ操作手段21が強制開離型スイッチ20に正規に挿入された状態においてX線検出手段10又はX線発生手段7を調整方向について移動させて装着する位置を調整することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるX線異物検出装置によれば、位置調整可能なX線発生手段又はX線検出手段と安全スイッチを有するX線異物検出装置において、安全スイッチとして接点融着が起きない強制開離型のスイッチを採用し、さらにX線発生手段又はX線検出手段を筐体に装着する際にスイッチ操作手段がスイッチ本体に正規に押し込まれるようにする案内手段を設けたので、X線発生手段又はX線検出手段を筐体に装着する際にスイッチ操作手段とスイッチ本体が正対する位置にない状態でも円滑に該スイッチを動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線異物検出装置の一例の外観を示す斜視図。
【図2】(a)本発明における筐体内のX線発生手段の外観を示す斜視図。
(b)図1(a)における正面図。
【図3】(a)本発明におけるX線発生手段の装着動作においてスイッチ操作手段がスイッチに挿入される状態を示す斜視図。
(b)図3(a)における一部裁断側面図。
【図4】(a)本発明におけるX線発生手段の装着動作においてスイッチ操作手段がスイッチに挿入された状態を示す斜視図。
(b)図4(a)における一部裁断側面図。
【図5】(a)本発明における筐体内のX線検出手段の外観を示す斜視図。
(b)図5(a)における正面図。
【図6】(a)従来のX線異物検出装置を示す正面図。
(b)図6(a)におけるA−A矢視図。
【符号の説明】
1…X線異物検出装置、2…筐体、7…X線発生手段、10…X線検出手段、20…強制開離型スイッチ、21…スイッチ操作手段、22…案内手段、23…導入部、24…受け凹部、25…受け部材(第1の案内手段)、26…案内部材(第2の案内手段)、27…支持部材。

Claims (4)

  1. 筐体(2)と、前記筐体に対して着脱可能でかつ装着時には位置調整可能であり、前記筐体に装着された状態で被検査物にX線を照射するX線発生手段(7)と、前記筐体内に設けられ前記被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物中の異物の有無を検出するX線検出手段(10)と、前記筐体に設けられ前記筐体に装着された前記X線発生手段に操作されて前記X線発生手段を作動可能な状態とする安全スイッチとを有するX線異物検出装置(1)において、
    前記安全スイッチが、前記X線発生手段に設けられたスイッチ操作手段(21)の挿抜により動作する強制開離機構を備えたスイッチ(20)であり、
    さらに前記X線発生手段を前記筐体に装着する際に、前記スイッチ操作手段が前記スイッチ本体に正規に挿入されるように、前記筐体に第1の案内手段(25)および前記スイッチが設けられ、前記X線発生手段に該第1の案内手段と係合する第2の案内手段(26)および前記スイッチ操作手段が設けられたことを特徴とするX線異物検出装置。
  2. 筐体(2)と、前記筐体に装着されて被検査物にX線を照射するX線発生手段(7)と、前記筐体に対して着脱可能でかつ装着時には位置調整可能であり、前記筐体に装着された状態で前記被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物中の異物の有無を検出するX線検出手段(10)と、前記筐体に設けられ前記筐体に装着された前記X線検出手段に操作されて前記X線発生手段を作動可能な状態とする安全スイッチとを有するX線異物検出装置(1)において、
    前記安全スイッチが、前記X線検出手段に設けられたスイッチ操作手段(21)の挿抜により動作する強制開離機構を備えたスイッチ(20)であり、
    さらに前記X線検出手段を前記筐体に装着する際に、前記スイッチ操作手段が前記スイッチ本体に正規に挿入されるように、前記筐体に第1の案内手段(25)および前記スイッチが設けられ、前記X線検出手段に該第1の案内手段と係合する第2の案内手段(26)および前記スイッチ操作手段が設けられたことを特徴とするX線異物検出装置。
  3. 前記第1の案内手段(25)と前記第2の案内手段(26)とのいずれか一方と強制開離機構を備えた前記スイッチ(20)が、
    前記X線検出手段(10)又は前記X線発生手段(7)を前記筐体(2)に装着する際に前記筐体内に進入させる方向と交差する方向である調整方向に所定範囲内で移動可能となるように前記筐体に取り付けられており、
    前記第1の案内手段と前記第2の案内手段との他方および前記スイッチ操作手段(21)が前記X線検出手段又は前記X線発生手段に取り付けられており、
    前記X線検出手段又は前記X線発生手段を前記筐体に装着する際に、前記第1の案内手段と前記第2の案内手段が互いに係合することによって前記スイッチ操作手段が強制開離機構を備えた前記スイッチに正規に挿入されて前記X線発生手段が作動可能な状態になるとともに、
    前記スイッチ操作手段が強制開離機構を備えた前記スイッチに正規に挿入された状態において前記X線検出手段又は前記X線発生手段を前記調整方向について移動させて装着する位置を調整することができる請求項1又は2記載のX線異物検出装置。
  4. 前記第1の案内手段(25)が、前方に向けて拡大した導入部(23)と該導入部の後部に連続して設けられた受け凹部(24)で構成され、
    前記第2の案内手段(26)が前記第1の案内手段の前記導入部に案内されて前記受け凹部に挿入される案内部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のX線異物検出装置。
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