JP2004019911A - 作業機械用すべり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストが削減でき、かつ潤滑不良による異音の発生を防止することができる作業機械用すべり軸受装置を提供する。
【解決手段】連結すべき一方の部材に設けたボス15内にブッシュ16が嵌着され、他方の部材に固定されたピン19をブッシュ16内に回動自在に嵌合する。ピン19のブッシュ16との摺動面を凹凸形状に形成する。凹凸形状部25を自己潤滑特性を有する高分子材料26により被覆する。また、ピンの他方の部材への貫挿部にも前記凹凸形状部および前記高分子材料を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】連結すべき一方の部材に設けたボス15内にブッシュ16が嵌着され、他方の部材に固定されたピン19をブッシュ16内に回動自在に嵌合する。ピン19のブッシュ16との摺動面を凹凸形状に形成する。凹凸形状部25を自己潤滑特性を有する高分子材料26により被覆する。また、ピンの他方の部材への貫挿部にも前記凹凸形状部および前記高分子材料を設ける。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、クレーン、解体機、破砕機あるいは高所作業車等の作業機械の関節部に使用されるすべり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルの多関節アームの関節部においては、例えばブームの先端に設けた二股状のブラケット間にアームの根元のボスを嵌め、ボス内に嵌着したブッシュにブラケットに固定したピンを回動自在に貫挿してすべり軸受装置が構成される。この種のすべり軸受装置は例えば特開2000−320687号公報に開示されている。このようなすべり軸受装置は、ピンの摩耗防止のため、ピンの表面に高周波焼入れ処理が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、従来技術においては、ピンを高周波焼入れしているため、そのための大電流電源を必要とし、また、焼入れによるピンの変形が生じ、形状を修正するため、切削加工を行っており、その加工のため設備や労力を要し、すべり軸受装置の製造コストが高価になるという問題点がある。また、ブッシュとピンとの間の潤滑不良により、作動時に異音が発生することがある。また、ブラケットとピンとの間でも、両者間の微小の隙間の存在による揺動により、異音が発生することがある。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、製造コストが削減でき、かつ潤滑不良による異音の発生を防止することができる作業機械用すべり軸受装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の作業機械用すべり軸受装置は、作業機械の関節部の一方の部材に設けたボス内にブッシュが嵌着され、他方の部材に固定されたピンを前記ブッシュ内に回動自在に貫挿したすべり軸受装置において、
前記ピンの前記ブッシュとの摺動面を凹凸形状に形成し、
該凹凸形状部を自己潤滑特性を有する高分子材料により被覆した
ことを特徴とする。
【0006】
このように、ピンのブッシュとの摺動面を凹凸形状に形成し、その凹凸形状部を自己潤滑特性の高分子材料によって被覆することにより、ブッシュとピンとの間の潤滑性不良による異音の発生を防止することができる。また、高分子材料は凹凸形状部のアンカー効果により、早期剥離が防止される。また、高分子材料が摩耗しても、凹凸形状部に潤滑剤が溜まることにより、潤滑性が維持され、長期にわたり、潤滑性を維持することができる。また、高周波焼入れを行う必要がなくなるので、すべり軸受装置の製造価格を削減することができる。
【0007】
(2)本発明の作業機械用すべり軸受装置において、好ましくは、前記ピンの前記他方の部材に設けた穴への貫挿部にも前記凹凸形状部を設けると共に、該凹凸形状部を自己潤滑特性を有する高分子材料により被覆する。
【0008】
このように、ピンのブラケットの穴への貫挿部にも凹凸形状部を設けて高分子材料で被覆することにより、ブラケットとピンとの間からの異音の発生も防止できる。
【0009】
(3)本発明の作業機械用すべり軸受装置において、前記ボス内にまたはブッシュ内に潤滑油溜め部を有し、ブッシュとしてピンとの摺動面が平滑な超硬合金を用いることができる。
【0010】
このように、ブッシュとして摺動面が平滑な超硬合金または銅合金を用いることにより、ピンの摩耗が防止され、ピンの寿命を長くすることができる。
【0011】
(4)本発明の作業機械用すべり軸受装置において、前記ブッシュとして潤滑油を含んだ焼結合金を用いることができる。
【0012】
このように、焼結合金を用いれば、潤滑油の注入間隔を大幅に伸ばすことができ、注入頻度を低くすることができる。
【0013】
(5)本発明の作業機械用すべり軸受装置は、前記凹凸形状がショットピーニングまたはショットブラストにより形成されたものである。
【0014】
このようなショットピーニングやショットブラスト法によれば、凹凸形状として好適な深さのものを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるすべり軸受装置を適用する作業機の一例である油圧ショベルを示す側面図である。油圧ショベルは多関節アーム1を有し、例えば旋回体2とブーム3との間を連結する関節部4、ブーム3とアーム5との間を連結する関節部6、アーム5とバケット7との間を連結する関節部8、あるいはブームシリンダ9、アームシリンダ10、バケットシリンダ11、リンク12、13の各両端の連結用関節部において、本発明のすべり軸受装置が適用できる。
【0016】
図2(A)は本発明によるすべり軸受装置を、ブーム3とアーム5との間を連結する関節部に例をとって示す。14は前記ブーム3の先端に設けられたブラケット、15はアーム5の根元部に設けられたボス、16はボス15の内部に嵌着されたブッシュ、17はボス15の外端面とブラケット14との間に介在させたスラストワッシャ、19は前記ブッシュ16内に摺動自在に嵌合したピンであり、該ピン19は前記ブラケット14、14にそれぞれ設けた穴14aに両端を貫挿し、かつ固定具20によりブラケット14に固定される。21はボス15内において、ブッシュ16の端面とスラストワッシャ17との間に設けたダストシールである。
【0017】
本例のブッシュ16は左右2個のブッシュで構成され、両ブッシュ16、16とピン19の外周とボス15の内周面との間に潤滑油溜め22が形成される。ボス15には外部から潤滑油を注入するための油孔23が設けられ、その油孔23には給脂ニップル24が取付けられる。潤滑油溜め22はブッシュ16の内面に設けた溝により形成してもよい。なお、前記給脂用の油孔はピン19の端面より軸方向に設けた油孔と潤滑油溜め22に通じるように半径方向に設けた油孔とにより構成してもよい。
【0018】
図2(B)に示すように、前記ピン19の外周にはショットピーニングまたはショットブラストにより凹凸形状部25が形成される。該凹凸形状部25の谷部から山部までの最大深さtは、30〜150μm、より好ましくは50〜100μmに設定される。該凹凸形状部25は自己潤滑特性を有する高分子材料26により被覆される。該高分子材料26の凹凸形状部25の谷部から表面までの最大厚みTは、100〜500μm、より好ましくは200〜300μmに設定される。
【0019】
前記高分子材料としては、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂が用いられる。該凹凸形状部25および高分子材料26は図2(A)において多数の点を付してに示すように、ブッシュ16との摺動面に設けられている。本実施の形態において、前記ブッシュ16にはピン19の摺動面が平滑な超硬合金または銅合金が用いられている。
【0020】
このように、ピン19のブッシュ16との摺動部を凹凸形状に形成し、その凹凸形状部25を自己潤滑特性の高分子材料26によって被覆することにより、ブッシュ16とピン19との間の潤滑性不良による異音の発生を防止することができる。また、高分子材料26は凹凸形状部25のアンカー効果により、早期剥離が防止される。また、高分子材料26が摩耗しても、凹凸形状部25に潤滑剤が溜まることにより、潤滑性が維持され、長期にわたり、潤滑性を維持することができる。また、高周波焼入れを行う必要がなくなるので、すべり軸受装置の製造価格を削減することができる。また、ブッシュ16として摺動面が平滑で、かつ高分子材料26側の硬度より硬度の大きな超硬合金または銅合金を用いることにより、ピンの摩耗が防止され、ピンの寿命を長くすることができる。
【0021】
図3は本発明のすべり軸受装置の他の実施の形態であり、ブッシュ27として潤滑油を含んだ焼結合金を用いたものである。このように、ブッシュ27として焼結合金を用いれば、ブッシュ27に潤滑油を含ませておくことができるので、潤滑油の注入頻度を大幅に伸ばすことができる。
【0022】
また、本実施の形態のように、高分子材料26を点線部で示すように、ピン19のブラケット14の穴14aへの貫挿部にも凹凸形状部を設けて高分子材料26で被覆することにより、ブラケット14とピン19との間からの異音の発生も防止できる。
【0023】
本発明は、油圧ショベルの他、クレーン、解体機、破砕機あるいは高所作業車等の作業機械の関節部に使用できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、ピンに凹凸形状部を設けてその凹凸形状部を高分子材料により被覆したので、長期にわたり潤滑作用を維持することができ、異音の発生を防ぐことができる。また、ピンを焼入れしないので、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるすべり軸受装置を適用する作業機の一例である油圧ショベルを示す側面図である。
【図2】(A)は本発明によるすべり軸受装置の一実施の形態を示す断面図、(B)は本実施の形態のピンの表面の構造を示す断面図である。
【図3】本発明によるすべり軸受装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:多関節アーム、2:旋回体、3:ブーム、4、6、8:関節部、5:アーム、7:バケット、9:ブームシリンダ、10:アームシリンダ、11:バケットシリンダ、12、13:リンク、14:ブラケット、15:ボス、16:ブッシュ、17:スラストワッシャ、19:ピン、20:固定具、21:ダストシール、22:潤滑油溜め、23:油孔、24:給脂ニップル、25:凹凸形状部、26:高分子材料、27:ブッシュ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、クレーン、解体機、破砕機あるいは高所作業車等の作業機械の関節部に使用されるすべり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルの多関節アームの関節部においては、例えばブームの先端に設けた二股状のブラケット間にアームの根元のボスを嵌め、ボス内に嵌着したブッシュにブラケットに固定したピンを回動自在に貫挿してすべり軸受装置が構成される。この種のすべり軸受装置は例えば特開2000−320687号公報に開示されている。このようなすべり軸受装置は、ピンの摩耗防止のため、ピンの表面に高周波焼入れ処理が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、従来技術においては、ピンを高周波焼入れしているため、そのための大電流電源を必要とし、また、焼入れによるピンの変形が生じ、形状を修正するため、切削加工を行っており、その加工のため設備や労力を要し、すべり軸受装置の製造コストが高価になるという問題点がある。また、ブッシュとピンとの間の潤滑不良により、作動時に異音が発生することがある。また、ブラケットとピンとの間でも、両者間の微小の隙間の存在による揺動により、異音が発生することがある。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、製造コストが削減でき、かつ潤滑不良による異音の発生を防止することができる作業機械用すべり軸受装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の作業機械用すべり軸受装置は、作業機械の関節部の一方の部材に設けたボス内にブッシュが嵌着され、他方の部材に固定されたピンを前記ブッシュ内に回動自在に貫挿したすべり軸受装置において、
前記ピンの前記ブッシュとの摺動面を凹凸形状に形成し、
該凹凸形状部を自己潤滑特性を有する高分子材料により被覆した
ことを特徴とする。
【0006】
このように、ピンのブッシュとの摺動面を凹凸形状に形成し、その凹凸形状部を自己潤滑特性の高分子材料によって被覆することにより、ブッシュとピンとの間の潤滑性不良による異音の発生を防止することができる。また、高分子材料は凹凸形状部のアンカー効果により、早期剥離が防止される。また、高分子材料が摩耗しても、凹凸形状部に潤滑剤が溜まることにより、潤滑性が維持され、長期にわたり、潤滑性を維持することができる。また、高周波焼入れを行う必要がなくなるので、すべり軸受装置の製造価格を削減することができる。
【0007】
(2)本発明の作業機械用すべり軸受装置において、好ましくは、前記ピンの前記他方の部材に設けた穴への貫挿部にも前記凹凸形状部を設けると共に、該凹凸形状部を自己潤滑特性を有する高分子材料により被覆する。
【0008】
このように、ピンのブラケットの穴への貫挿部にも凹凸形状部を設けて高分子材料で被覆することにより、ブラケットとピンとの間からの異音の発生も防止できる。
【0009】
(3)本発明の作業機械用すべり軸受装置において、前記ボス内にまたはブッシュ内に潤滑油溜め部を有し、ブッシュとしてピンとの摺動面が平滑な超硬合金を用いることができる。
【0010】
このように、ブッシュとして摺動面が平滑な超硬合金または銅合金を用いることにより、ピンの摩耗が防止され、ピンの寿命を長くすることができる。
【0011】
(4)本発明の作業機械用すべり軸受装置において、前記ブッシュとして潤滑油を含んだ焼結合金を用いることができる。
【0012】
このように、焼結合金を用いれば、潤滑油の注入間隔を大幅に伸ばすことができ、注入頻度を低くすることができる。
【0013】
(5)本発明の作業機械用すべり軸受装置は、前記凹凸形状がショットピーニングまたはショットブラストにより形成されたものである。
【0014】
このようなショットピーニングやショットブラスト法によれば、凹凸形状として好適な深さのものを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるすべり軸受装置を適用する作業機の一例である油圧ショベルを示す側面図である。油圧ショベルは多関節アーム1を有し、例えば旋回体2とブーム3との間を連結する関節部4、ブーム3とアーム5との間を連結する関節部6、アーム5とバケット7との間を連結する関節部8、あるいはブームシリンダ9、アームシリンダ10、バケットシリンダ11、リンク12、13の各両端の連結用関節部において、本発明のすべり軸受装置が適用できる。
【0016】
図2(A)は本発明によるすべり軸受装置を、ブーム3とアーム5との間を連結する関節部に例をとって示す。14は前記ブーム3の先端に設けられたブラケット、15はアーム5の根元部に設けられたボス、16はボス15の内部に嵌着されたブッシュ、17はボス15の外端面とブラケット14との間に介在させたスラストワッシャ、19は前記ブッシュ16内に摺動自在に嵌合したピンであり、該ピン19は前記ブラケット14、14にそれぞれ設けた穴14aに両端を貫挿し、かつ固定具20によりブラケット14に固定される。21はボス15内において、ブッシュ16の端面とスラストワッシャ17との間に設けたダストシールである。
【0017】
本例のブッシュ16は左右2個のブッシュで構成され、両ブッシュ16、16とピン19の外周とボス15の内周面との間に潤滑油溜め22が形成される。ボス15には外部から潤滑油を注入するための油孔23が設けられ、その油孔23には給脂ニップル24が取付けられる。潤滑油溜め22はブッシュ16の内面に設けた溝により形成してもよい。なお、前記給脂用の油孔はピン19の端面より軸方向に設けた油孔と潤滑油溜め22に通じるように半径方向に設けた油孔とにより構成してもよい。
【0018】
図2(B)に示すように、前記ピン19の外周にはショットピーニングまたはショットブラストにより凹凸形状部25が形成される。該凹凸形状部25の谷部から山部までの最大深さtは、30〜150μm、より好ましくは50〜100μmに設定される。該凹凸形状部25は自己潤滑特性を有する高分子材料26により被覆される。該高分子材料26の凹凸形状部25の谷部から表面までの最大厚みTは、100〜500μm、より好ましくは200〜300μmに設定される。
【0019】
前記高分子材料としては、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂が用いられる。該凹凸形状部25および高分子材料26は図2(A)において多数の点を付してに示すように、ブッシュ16との摺動面に設けられている。本実施の形態において、前記ブッシュ16にはピン19の摺動面が平滑な超硬合金または銅合金が用いられている。
【0020】
このように、ピン19のブッシュ16との摺動部を凹凸形状に形成し、その凹凸形状部25を自己潤滑特性の高分子材料26によって被覆することにより、ブッシュ16とピン19との間の潤滑性不良による異音の発生を防止することができる。また、高分子材料26は凹凸形状部25のアンカー効果により、早期剥離が防止される。また、高分子材料26が摩耗しても、凹凸形状部25に潤滑剤が溜まることにより、潤滑性が維持され、長期にわたり、潤滑性を維持することができる。また、高周波焼入れを行う必要がなくなるので、すべり軸受装置の製造価格を削減することができる。また、ブッシュ16として摺動面が平滑で、かつ高分子材料26側の硬度より硬度の大きな超硬合金または銅合金を用いることにより、ピンの摩耗が防止され、ピンの寿命を長くすることができる。
【0021】
図3は本発明のすべり軸受装置の他の実施の形態であり、ブッシュ27として潤滑油を含んだ焼結合金を用いたものである。このように、ブッシュ27として焼結合金を用いれば、ブッシュ27に潤滑油を含ませておくことができるので、潤滑油の注入頻度を大幅に伸ばすことができる。
【0022】
また、本実施の形態のように、高分子材料26を点線部で示すように、ピン19のブラケット14の穴14aへの貫挿部にも凹凸形状部を設けて高分子材料26で被覆することにより、ブラケット14とピン19との間からの異音の発生も防止できる。
【0023】
本発明は、油圧ショベルの他、クレーン、解体機、破砕機あるいは高所作業車等の作業機械の関節部に使用できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、ピンに凹凸形状部を設けてその凹凸形状部を高分子材料により被覆したので、長期にわたり潤滑作用を維持することができ、異音の発生を防ぐことができる。また、ピンを焼入れしないので、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるすべり軸受装置を適用する作業機の一例である油圧ショベルを示す側面図である。
【図2】(A)は本発明によるすべり軸受装置の一実施の形態を示す断面図、(B)は本実施の形態のピンの表面の構造を示す断面図である。
【図3】本発明によるすべり軸受装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:多関節アーム、2:旋回体、3:ブーム、4、6、8:関節部、5:アーム、7:バケット、9:ブームシリンダ、10:アームシリンダ、11:バケットシリンダ、12、13:リンク、14:ブラケット、15:ボス、16:ブッシュ、17:スラストワッシャ、19:ピン、20:固定具、21:ダストシール、22:潤滑油溜め、23:油孔、24:給脂ニップル、25:凹凸形状部、26:高分子材料、27:ブッシュ
Claims (5)
- 作業機械の関節部の一方の部材に設けたボス内にブッシュが嵌着され、他方の部材に固定されたピンを前記ブッシュ内に回動自在に貫挿したすべり軸受装置において、
前記ピンの前記ブッシュとの摺動面を凹凸形状に形成し、
該凹凸形状部を自己潤滑特性を有する高分子材料により被覆した
ことを特徴とする作業機械用すべり軸受装置。 - 請求項1に記載の作業機械用すべり軸受装置において、
前記ピンの前記他方の部材に設けた穴への貫挿部にも前記凹凸形状部を設けると共に、該凹凸形状部を自己潤滑特性を有する高分子材料により被覆した
ことを特徴とする作業機械用すべり軸受装置。 - 請求項1または2に記載の作業機械用すべり軸受装置において、
前記ボス内にまたはブッシュ内に潤滑油溜め部を有し、ブッシュとしてピンとの摺動面が平滑な超硬合金または銅合金を用いた
ことを特徴とする作業機械用すべり軸受装置。 - 請求項1または2に記載の作業機械用すべり軸受装置において、
前記ブッシュが潤滑油を含んだ焼結合金からなる
ことを特徴とする作業機械用すべり軸受装置。 - 請求項1から4までのいずれかに記載の作業機械用すべり軸受装置において、
前記凹凸形状がショットピーニングまたはショットブラストにより形成されている
ことを特徴とする作業機械用すべり軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179993A JP2004019911A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 作業機械用すべり軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179993A JP2004019911A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 作業機械用すべり軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004019911A true JP2004019911A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31177255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002179993A Pending JP2004019911A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 作業機械用すべり軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004019911A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009002428A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Somic Ishikawa Inc | ボールジョイントおよびその製造方法 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179993A patent/JP2004019911A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009002428A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Somic Ishikawa Inc | ボールジョイントおよびその製造方法 |
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