JP2004019247A - 化粧材端面遮蔽材及びそれを用いた化粧材取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧材の端面が露出するのを防止する。
【解決手段】長尺の化粧材20の長手方向の端部に化粧材端面遮蔽材10を設ける。化粧材端面遮蔽材10は、化粧材20の裏面に対応するように位置付けられる裏面対応部11と、裏面対応部11に一体に形成され化粧材20の端面を遮蔽する端面遮蔽部12と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】長尺の化粧材20の長手方向の端部に化粧材端面遮蔽材10を設ける。化粧材端面遮蔽材10は、化粧材20の裏面に対応するように位置付けられる裏面対応部11と、裏面対応部11に一体に形成され化粧材20の端面を遮蔽する端面遮蔽部12と、を備える。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺の化粧材の長手方向の端部に設けられる化粧材端面遮蔽材及びそれを用いた化粧材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の外観意匠性を高める目的でその表面に化粧材が設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる化粧材は、その端面が露出した状態で建築物の表面に設けられる場合がある。しかしながら、化粧材の端面からはその内部構造があからさまとなることから、そのような場合、化粧材による折角の意匠性が損なわれることとなる。
【0004】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、化粧材の端面が露出するのを防止する化粧材端面遮蔽部材及びそれを用いた化粧材取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の化粧材端面遮蔽部材は、長尺の化粧材の長手方向の端部に設けられるものであって、
化粧材の裏面に対応するように位置付けられる裏面対応部と、該裏面対応部に一体に形成され化粧材の端面を遮蔽する端面遮蔽部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
上記の構成によれば、裏面対応部を化粧材の裏面又は下地面に固定することにより端面遮蔽部で化粧材の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材の端面が露出するのを防止することができる。
【0007】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、上記端面遮蔽部の内側に化粧材の端面に密接する弾性材が設けられているものであってもよい。
【0008】
セメント等の水硬化性材料を押出成形した化粧材では、端面が空気に触れた状態であるとそこから水分が吸収されて端部での水分含有量が高くなり、寒冷地等でその水分が凍結するとその体積膨張のために化粧材が破損するということがある。しかしながら、上記の構成によれば、弾性材が化粧材の端面に密接して塞ぎ、シール性が高められてそこからの水分の吸収が抑止されるので、かかる水分の凍結による化粧材の破損を回避することができる。ここで、弾性材とは、例えば、スポンジやシーリング材等である。
【0009】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、金属板を略L字状に形成することにより上記裏面対応部及び端面遮蔽部が構成されているものであってもよい。
【0010】
本発明の化粧材端面遮蔽材を樹脂材料を射出成形して製造することもできるが、その場合、多種多様な化粧材のそれぞれに合わせた成形型が必要となってコスト高となる。しかしながら、上記の構成によれば、基本的な加工が化粧材の寸法に合わせた金属板の折り曲げ加工であるので、化粧材端面遮蔽材を安価に製造することができる。
【0011】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、上記端面遮蔽部の端辺部が内側に折り返された折り返し部を有するものであってもよい。
【0012】
金属の切り放し端は錆びやすい性質を有するが、上記の構成によれば、端面遮蔽部の端辺部が内側に折り返された折り返し部を有しているので、化粧材端面遮蔽材の端辺部への錆の発生を抑止することができると共にその補強を図ることができる。
【0013】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、上記折り返し部が化粧材の端面に当接してその端面を弾性的に押圧するように構成されているものであってもよい。
【0014】
上記の構成によれば、端面遮蔽部の化粧材への密着性が高いものとなり、また、下地面に予め化粧材端面遮蔽材を固定した後に化粧材を取り付けるような場合に、化粧材の長さに多少の誤差があったとしても、化粧材の端面に当接して弾性的に押圧する折り返し部によってかかる誤差を吸収することができる。
【0015】
本発明の化粧材取付構造は、下地面に長尺の化粧材を取り付けたものであって、
上記化粧材の長手方向の少なくとも一方の端部に、該化粧材の裏面に対応するように位置付けられた裏面対応部と、該裏面対応部に一体に形成され該化粧材の端面を遮蔽する端面遮蔽部と、を備えた化粧材端面遮蔽材が設けられていることを特徴とする。
【0016】
上記の構成によれば、裏面対応部が化粧材の裏面又は下地面に固定されて端面遮蔽部によって化粧材の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材の端面が露出するのを防止することができる。
【0017】
本発明の化粧材取付構造は、上記化粧材の表面と、上記化粧材端面遮蔽材の端面遮蔽部の外側表面と、が同一色であるものであってもよい。
【0018】
上記の構成によれば、化粧材と化粧材端面遮蔽部材との識別が困難となるので、化粧材端面遮蔽部材が設けられることによる意匠性の低下を抑えることができる。
【0019】
本発明の化粧材取付構造は、上記化粧材の少なくとも上記化粧材端面遮蔽材を設けた側の端面に露出した中抜き又は裏抜きが形成されており、
上記化粧材端面遮蔽材の上記端面遮蔽部に上記化粧材の端面に密接して上記中抜き又は裏抜きを閉塞する弾性材が設けられているものであってもよい。
【0020】
上記の構成によれば、化粧材の端面に露出した中抜き又は裏抜きが弾性材で閉塞されるので、化粧材取付構造内部への水分の進入を抑止することができる。ここで、弾性材とは、例えば、スポンジやシーリング材等である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、化粧材端面遮蔽材の裏面対応部を化粧材の裏面又は下地面に固定することにより端面遮蔽部で化粧材の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材の端面が露出するのを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材10を示す。
【0024】
この化粧材端面遮蔽材10は、長方形の金属板を断面略L字状となるようにその長手方向の中間部で折り曲げて形成されたものであり、その断面L字状のうち相対的に面積の大きい方の板状体が裏面対応部11、及び、相対的に面積の小さい方の板状体が端面遮蔽部12をそれぞれ構成している。つまり、この化粧材端面遮蔽材は、長方形板状の裏面対応部11と、その裏面対応部11の一方の長辺に連続し一体に形成された長方形板状の端面遮蔽部12と、からなる。
【0025】
この化粧材端面遮蔽材10を用いた化粧材取付構造は、セメント等の水硬化性材料を押出成形して製造された長尺の化粧材20を下地面30に取り付けたものであって、化粧材20の長手方向の少なくとも一方の端部に化粧材端面遮蔽材10が設けられており、裏面対応部11が化粧材20の裏面に対応するように位置付けられ、そして、端面遮蔽部12が化粧材20の端面を遮蔽している。化粧材20の表面と化粧材端面遮蔽材10の端面遮蔽部12の外側表面とは同一色である。この化粧材取付構造は、図2に示すように、横方向に延びる化粧材20の端部に予め化粧材端面遮蔽材10を固定した後にそれを下地面30に取り付けて形成しても、また、図3に示すように、下地面30に化粧材端面遮蔽材10を固定した後に化粧材20を横方向に延びるように下地面30に取り付けて形成してもどちらでもよい。なお、後者のようにすれば、予め下地面30に固定された化粧材端面遮蔽材10によって化粧材20の位置規制を行うことができる。また、化粧材20の下地面30への取付は釘や化粧材取付金具等によって行われる。
【0026】
このような化粧材取付構造は、より具体的には、図4に示すように、サッシ枠31の枠外に設けられる化粧材20の端部や、図5に示すように、縦方向に延びるように設けられる化粧材20の端部や、図6に示すように、屋根32の下に設けられた化粧材20たる破風板の端部に構成される。なお、図5に示した例において、端面遮蔽部12が略水平となるように化粧材端面遮蔽材10を下地面30に固定し、そこに縦方向に延びるように化粧材20を取り付けるようにした場合、化粧材端面遮蔽材10によって化粧材20の位置規制を行うことができると共に化粧材20の支持をも行うことができる。
【0027】
上記構成の化粧材端面遮蔽材10及び化粧材取付構造によれば、裏面対応部11を化粧材20の裏面又は下地面30に固定することにより端面遮蔽部12で化粧材20の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材20の端面の露出を防止することができる。
【0028】
また、樹脂材料を射出成形して化粧材端面遮蔽材10を製造することもできるが、その場合、多種多様な化粧材20のそれぞれに合わせた成形型が必要となってコスト高となるところ、金属板を略L字状に折り曲げて形成することにより裏面対応部11及び端面遮蔽部12が構成されており、基本的な加工が化粧材20の寸法に合わせた金属板の折り曲げ加工であるので、化粧材端面遮蔽材10を安価に製造することができる。
【0029】
また、化粧材20の表面と化粧材端面遮蔽材10の端面遮蔽部12の外側表面とを同一色であり、化粧材20と化粧材端面遮蔽部12材との識別が困難となるので、化粧材端面遮蔽部12材が設けられることによる意匠性の低下を抑えることができる。
【0030】
なお、化粧材端面遮蔽材10は、図7に示すように、端面遮蔽部12の内側に直方体状のスポンジからなる弾性材13が貼付されて設けられたものであってもよい。この弾性材13は、化粧材端面遮蔽材10を化粧材20の端部に設けた際に化粧材20の端面に密接する。
【0031】
セメント等の水硬化性材料を押出成形した化粧材20では、端面が空気に触れた状態であるとそこから水分が吸収されて端部での水分含有量が高くなり、寒冷地等でその水分が凍結するとその体積膨張のために化粧材20が破損するということがある。しかしながら、このような化粧材端面遮蔽材10を用いれば、弾性材13が化粧材20の端面に密接して塞ぎ、シール性が高められてそこからの水分の吸収が抑止されるので、かかる水分の凍結による化粧材20の破損を回避することができる。
【0032】
また、化粧材端面遮蔽材10は、図8に示すように、端面遮蔽部12の端辺部が鋭角をなすように内側に折り返された折り返し部12aを有するものであってもよい。
【0033】
金属の切り放し端は錆びやすい性質を有するが、このような化粧材端面遮蔽材10を用いれば、端面遮蔽部12の端辺部が内側に折り返された折り返し部12aを有しているので、化粧材端面遮蔽材10の端辺部への錆の発生を抑止することができると共にその補強を図ることができる。もちろん、図9に示すように、端面遮蔽部12の内側に弾性材13が設けられていると共に端辺部が内側に折り返された折り返し部12aを有するものであってもよい。
【0034】
また、化粧材端面遮蔽材10は、図10に示すように、端面遮蔽部12の端辺部が内側に巻き入れるように折り返された折り返し部12aを有するものであってもよい。この折り返し部12aは、化粧材端面遮蔽材10を化粧材20の端部に設けた際に化粧材20の端面に当接してその端面を弾性的に押圧する。
【0035】
このような化粧材端面遮蔽材10を用いれば、端面遮蔽部12の化粧材20への密着性が高いものとなり、また、下地面30に予め化粧材端面遮蔽材10を固定した後に化粧材20を取り付けるような場合に、化粧材20の長さに多少の誤差があったとしても、化粧材20の端面に当接して弾性的に押圧する折り返し部12aによってかかる誤差を吸収することができる。
【0036】
(実施形態2)
図11〜13は、本発明の実施形態2に係る化粧材端面遮蔽材10及びそれを用いた化粧材取付構造を示す。
【0037】
この化粧材端面遮蔽材10は、端面遮蔽部12が化粧材20の横断面形状と同一形状に形成されており、図9に示す例と同様に、端面遮蔽部12の内側にスポンジ等の弾性材13が設けられていると共に端辺部が内側に折り返された折り返し部12aを有している。
【0038】
化粧材20は、裏面側には一対の裏抜きの溝21が長手方向に延びるように並行して形成されており、下地面30に固定された化粧材取付具がその溝21に係合するようになっている。その溝21は化粧材20の端面に露出している。
【0039】
化粧材取付構造は、化粧材20が化粧材取付具を介して下地面30に取り付けられたものであって、化粧材20の長手方向の少なくとも一方の端部に化粧材端面遮蔽材10が設けられており、裏面対応部11が化粧材20の裏面に対応するように位置付けられ、そして、端面遮蔽部12が化粧材20の端面を遮蔽すると共にその内側に設けられた弾性材13が化粧材20の端面に密接して裏抜きを閉塞している。この化粧材取付構造は、図11に示すように、横方向に延びる化粧材20の端部に予め化粧材端面遮蔽材10を固定した後にそれを下地面30に取り付けて形成しても、また、図12に示すように、下地面30に化粧材端面遮蔽材10を固定した後に化粧材20を横方向に延びるように下地面30に取り付けて形成してもどちらでもよい。
【0040】
上記構成の化粧材取付構造によれば、化粧材20の端面に露出した中抜き又は裏抜きが弾性材13で閉塞されるので、化粧材取付構造内部への水分の進入を抑止することができる。
【0041】
その他の作用・効果は実施形態1と同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の形成方法を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の他の形成方法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の一例の斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の他の一例の斜視図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の他の別の一例の斜視図である。
【図7】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例1の斜視図である。
【図8】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例2の斜視図である。
【図9】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例3の斜視図である。
【図10】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例4の斜視図である。
【図11】本発明の実施形態2に係る化粧材取付構造の形成方法を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態2に係る化粧材取付構造の別の形成方法を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態2に係る化粧材取付構造の側面図である。
【符号の説明】
10 化粧材端面遮蔽材
11 裏面対応部
12 端面遮蔽部
12a 折り返し部
13 弾性材
20 化粧材
21 溝
30 下地面
31 サッシ枠
32 屋根
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺の化粧材の長手方向の端部に設けられる化粧材端面遮蔽材及びそれを用いた化粧材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の外観意匠性を高める目的でその表面に化粧材が設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる化粧材は、その端面が露出した状態で建築物の表面に設けられる場合がある。しかしながら、化粧材の端面からはその内部構造があからさまとなることから、そのような場合、化粧材による折角の意匠性が損なわれることとなる。
【0004】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、化粧材の端面が露出するのを防止する化粧材端面遮蔽部材及びそれを用いた化粧材取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の化粧材端面遮蔽部材は、長尺の化粧材の長手方向の端部に設けられるものであって、
化粧材の裏面に対応するように位置付けられる裏面対応部と、該裏面対応部に一体に形成され化粧材の端面を遮蔽する端面遮蔽部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
上記の構成によれば、裏面対応部を化粧材の裏面又は下地面に固定することにより端面遮蔽部で化粧材の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材の端面が露出するのを防止することができる。
【0007】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、上記端面遮蔽部の内側に化粧材の端面に密接する弾性材が設けられているものであってもよい。
【0008】
セメント等の水硬化性材料を押出成形した化粧材では、端面が空気に触れた状態であるとそこから水分が吸収されて端部での水分含有量が高くなり、寒冷地等でその水分が凍結するとその体積膨張のために化粧材が破損するということがある。しかしながら、上記の構成によれば、弾性材が化粧材の端面に密接して塞ぎ、シール性が高められてそこからの水分の吸収が抑止されるので、かかる水分の凍結による化粧材の破損を回避することができる。ここで、弾性材とは、例えば、スポンジやシーリング材等である。
【0009】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、金属板を略L字状に形成することにより上記裏面対応部及び端面遮蔽部が構成されているものであってもよい。
【0010】
本発明の化粧材端面遮蔽材を樹脂材料を射出成形して製造することもできるが、その場合、多種多様な化粧材のそれぞれに合わせた成形型が必要となってコスト高となる。しかしながら、上記の構成によれば、基本的な加工が化粧材の寸法に合わせた金属板の折り曲げ加工であるので、化粧材端面遮蔽材を安価に製造することができる。
【0011】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、上記端面遮蔽部の端辺部が内側に折り返された折り返し部を有するものであってもよい。
【0012】
金属の切り放し端は錆びやすい性質を有するが、上記の構成によれば、端面遮蔽部の端辺部が内側に折り返された折り返し部を有しているので、化粧材端面遮蔽材の端辺部への錆の発生を抑止することができると共にその補強を図ることができる。
【0013】
本発明の化粧材端面遮蔽材は、上記折り返し部が化粧材の端面に当接してその端面を弾性的に押圧するように構成されているものであってもよい。
【0014】
上記の構成によれば、端面遮蔽部の化粧材への密着性が高いものとなり、また、下地面に予め化粧材端面遮蔽材を固定した後に化粧材を取り付けるような場合に、化粧材の長さに多少の誤差があったとしても、化粧材の端面に当接して弾性的に押圧する折り返し部によってかかる誤差を吸収することができる。
【0015】
本発明の化粧材取付構造は、下地面に長尺の化粧材を取り付けたものであって、
上記化粧材の長手方向の少なくとも一方の端部に、該化粧材の裏面に対応するように位置付けられた裏面対応部と、該裏面対応部に一体に形成され該化粧材の端面を遮蔽する端面遮蔽部と、を備えた化粧材端面遮蔽材が設けられていることを特徴とする。
【0016】
上記の構成によれば、裏面対応部が化粧材の裏面又は下地面に固定されて端面遮蔽部によって化粧材の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材の端面が露出するのを防止することができる。
【0017】
本発明の化粧材取付構造は、上記化粧材の表面と、上記化粧材端面遮蔽材の端面遮蔽部の外側表面と、が同一色であるものであってもよい。
【0018】
上記の構成によれば、化粧材と化粧材端面遮蔽部材との識別が困難となるので、化粧材端面遮蔽部材が設けられることによる意匠性の低下を抑えることができる。
【0019】
本発明の化粧材取付構造は、上記化粧材の少なくとも上記化粧材端面遮蔽材を設けた側の端面に露出した中抜き又は裏抜きが形成されており、
上記化粧材端面遮蔽材の上記端面遮蔽部に上記化粧材の端面に密接して上記中抜き又は裏抜きを閉塞する弾性材が設けられているものであってもよい。
【0020】
上記の構成によれば、化粧材の端面に露出した中抜き又は裏抜きが弾性材で閉塞されるので、化粧材取付構造内部への水分の進入を抑止することができる。ここで、弾性材とは、例えば、スポンジやシーリング材等である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、化粧材端面遮蔽材の裏面対応部を化粧材の裏面又は下地面に固定することにより端面遮蔽部で化粧材の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材の端面が露出するのを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材10を示す。
【0024】
この化粧材端面遮蔽材10は、長方形の金属板を断面略L字状となるようにその長手方向の中間部で折り曲げて形成されたものであり、その断面L字状のうち相対的に面積の大きい方の板状体が裏面対応部11、及び、相対的に面積の小さい方の板状体が端面遮蔽部12をそれぞれ構成している。つまり、この化粧材端面遮蔽材は、長方形板状の裏面対応部11と、その裏面対応部11の一方の長辺に連続し一体に形成された長方形板状の端面遮蔽部12と、からなる。
【0025】
この化粧材端面遮蔽材10を用いた化粧材取付構造は、セメント等の水硬化性材料を押出成形して製造された長尺の化粧材20を下地面30に取り付けたものであって、化粧材20の長手方向の少なくとも一方の端部に化粧材端面遮蔽材10が設けられており、裏面対応部11が化粧材20の裏面に対応するように位置付けられ、そして、端面遮蔽部12が化粧材20の端面を遮蔽している。化粧材20の表面と化粧材端面遮蔽材10の端面遮蔽部12の外側表面とは同一色である。この化粧材取付構造は、図2に示すように、横方向に延びる化粧材20の端部に予め化粧材端面遮蔽材10を固定した後にそれを下地面30に取り付けて形成しても、また、図3に示すように、下地面30に化粧材端面遮蔽材10を固定した後に化粧材20を横方向に延びるように下地面30に取り付けて形成してもどちらでもよい。なお、後者のようにすれば、予め下地面30に固定された化粧材端面遮蔽材10によって化粧材20の位置規制を行うことができる。また、化粧材20の下地面30への取付は釘や化粧材取付金具等によって行われる。
【0026】
このような化粧材取付構造は、より具体的には、図4に示すように、サッシ枠31の枠外に設けられる化粧材20の端部や、図5に示すように、縦方向に延びるように設けられる化粧材20の端部や、図6に示すように、屋根32の下に設けられた化粧材20たる破風板の端部に構成される。なお、図5に示した例において、端面遮蔽部12が略水平となるように化粧材端面遮蔽材10を下地面30に固定し、そこに縦方向に延びるように化粧材20を取り付けるようにした場合、化粧材端面遮蔽材10によって化粧材20の位置規制を行うことができると共に化粧材20の支持をも行うことができる。
【0027】
上記構成の化粧材端面遮蔽材10及び化粧材取付構造によれば、裏面対応部11を化粧材20の裏面又は下地面30に固定することにより端面遮蔽部12で化粧材20の端面が遮蔽されることとなるので、それによって化粧材20の端面の露出を防止することができる。
【0028】
また、樹脂材料を射出成形して化粧材端面遮蔽材10を製造することもできるが、その場合、多種多様な化粧材20のそれぞれに合わせた成形型が必要となってコスト高となるところ、金属板を略L字状に折り曲げて形成することにより裏面対応部11及び端面遮蔽部12が構成されており、基本的な加工が化粧材20の寸法に合わせた金属板の折り曲げ加工であるので、化粧材端面遮蔽材10を安価に製造することができる。
【0029】
また、化粧材20の表面と化粧材端面遮蔽材10の端面遮蔽部12の外側表面とを同一色であり、化粧材20と化粧材端面遮蔽部12材との識別が困難となるので、化粧材端面遮蔽部12材が設けられることによる意匠性の低下を抑えることができる。
【0030】
なお、化粧材端面遮蔽材10は、図7に示すように、端面遮蔽部12の内側に直方体状のスポンジからなる弾性材13が貼付されて設けられたものであってもよい。この弾性材13は、化粧材端面遮蔽材10を化粧材20の端部に設けた際に化粧材20の端面に密接する。
【0031】
セメント等の水硬化性材料を押出成形した化粧材20では、端面が空気に触れた状態であるとそこから水分が吸収されて端部での水分含有量が高くなり、寒冷地等でその水分が凍結するとその体積膨張のために化粧材20が破損するということがある。しかしながら、このような化粧材端面遮蔽材10を用いれば、弾性材13が化粧材20の端面に密接して塞ぎ、シール性が高められてそこからの水分の吸収が抑止されるので、かかる水分の凍結による化粧材20の破損を回避することができる。
【0032】
また、化粧材端面遮蔽材10は、図8に示すように、端面遮蔽部12の端辺部が鋭角をなすように内側に折り返された折り返し部12aを有するものであってもよい。
【0033】
金属の切り放し端は錆びやすい性質を有するが、このような化粧材端面遮蔽材10を用いれば、端面遮蔽部12の端辺部が内側に折り返された折り返し部12aを有しているので、化粧材端面遮蔽材10の端辺部への錆の発生を抑止することができると共にその補強を図ることができる。もちろん、図9に示すように、端面遮蔽部12の内側に弾性材13が設けられていると共に端辺部が内側に折り返された折り返し部12aを有するものであってもよい。
【0034】
また、化粧材端面遮蔽材10は、図10に示すように、端面遮蔽部12の端辺部が内側に巻き入れるように折り返された折り返し部12aを有するものであってもよい。この折り返し部12aは、化粧材端面遮蔽材10を化粧材20の端部に設けた際に化粧材20の端面に当接してその端面を弾性的に押圧する。
【0035】
このような化粧材端面遮蔽材10を用いれば、端面遮蔽部12の化粧材20への密着性が高いものとなり、また、下地面30に予め化粧材端面遮蔽材10を固定した後に化粧材20を取り付けるような場合に、化粧材20の長さに多少の誤差があったとしても、化粧材20の端面に当接して弾性的に押圧する折り返し部12aによってかかる誤差を吸収することができる。
【0036】
(実施形態2)
図11〜13は、本発明の実施形態2に係る化粧材端面遮蔽材10及びそれを用いた化粧材取付構造を示す。
【0037】
この化粧材端面遮蔽材10は、端面遮蔽部12が化粧材20の横断面形状と同一形状に形成されており、図9に示す例と同様に、端面遮蔽部12の内側にスポンジ等の弾性材13が設けられていると共に端辺部が内側に折り返された折り返し部12aを有している。
【0038】
化粧材20は、裏面側には一対の裏抜きの溝21が長手方向に延びるように並行して形成されており、下地面30に固定された化粧材取付具がその溝21に係合するようになっている。その溝21は化粧材20の端面に露出している。
【0039】
化粧材取付構造は、化粧材20が化粧材取付具を介して下地面30に取り付けられたものであって、化粧材20の長手方向の少なくとも一方の端部に化粧材端面遮蔽材10が設けられており、裏面対応部11が化粧材20の裏面に対応するように位置付けられ、そして、端面遮蔽部12が化粧材20の端面を遮蔽すると共にその内側に設けられた弾性材13が化粧材20の端面に密接して裏抜きを閉塞している。この化粧材取付構造は、図11に示すように、横方向に延びる化粧材20の端部に予め化粧材端面遮蔽材10を固定した後にそれを下地面30に取り付けて形成しても、また、図12に示すように、下地面30に化粧材端面遮蔽材10を固定した後に化粧材20を横方向に延びるように下地面30に取り付けて形成してもどちらでもよい。
【0040】
上記構成の化粧材取付構造によれば、化粧材20の端面に露出した中抜き又は裏抜きが弾性材13で閉塞されるので、化粧材取付構造内部への水分の進入を抑止することができる。
【0041】
その他の作用・効果は実施形態1と同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の形成方法を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の他の形成方法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の一例の斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の他の一例の斜視図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る化粧材取付構造の他の別の一例の斜視図である。
【図7】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例1の斜視図である。
【図8】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例2の斜視図である。
【図9】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例3の斜視図である。
【図10】本発明の実施形態1に係る化粧材端面遮蔽材の変形例4の斜視図である。
【図11】本発明の実施形態2に係る化粧材取付構造の形成方法を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態2に係る化粧材取付構造の別の形成方法を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態2に係る化粧材取付構造の側面図である。
【符号の説明】
10 化粧材端面遮蔽材
11 裏面対応部
12 端面遮蔽部
12a 折り返し部
13 弾性材
20 化粧材
21 溝
30 下地面
31 サッシ枠
32 屋根
Claims (8)
- 長尺の化粧材の長手方向の端部に設けられる化粧材端面遮蔽材であって、
化粧材の裏面に対応するように位置付けられる裏面対応部と、該裏面対応部に一体に形成され化粧材の端面を遮蔽する端面遮蔽部と、を備えたことを特徴とする化粧材端面遮蔽材。 - 請求項1に記載された化粧材端面遮蔽材において、
上記端面遮蔽部は、その内側に化粧材の端面に密接する弾性材が設けられていることを特徴とする化粧材端面遮蔽材。 - 請求項1に記載された化粧材端面遮蔽材において、
金属板を略L字状に形成することにより上記裏面対応部及び端面遮蔽部が構成されていることを特徴とする化粧材端面遮蔽材。 - 請求項3に記載された化粧材端面遮蔽材において、
上記端面遮蔽部は、その端辺部が内側に折り返された折り返し部を有することを特徴とする化粧材端面遮蔽材。 - 請求項4に記載された化粧材端面遮蔽材において、
上記折り返し部は、化粧材の端面に当接してその端面を弾性的に押圧するように構成されていることを特徴とする化粧材端面遮蔽材。 - 下地面に長尺の化粧材を取り付けた化粧材取付構造であって、
上記化粧材の長手方向の少なくとも一方の端部に、該化粧材の裏面に対応するように位置付けられた裏面対応部と、該裏面対応部に一体に形成され該化粧材の端面を遮蔽する端面遮蔽部と、を備えた化粧材端面遮蔽材が設けられていることを特徴とする化粧材取付構造。 - 請求項6に記載された化粧材取付構造であって、
上記化粧材の表面と、上記化粧材端面遮蔽材の端面遮蔽部の外側表面と、が同一色であることを特徴とする化粧材取付構造。 - 請求項6に記載された化粧材取付構造であって、
上記化粧材は、少なくとも上記化粧材端面遮蔽材が設けられた側の端面に露出した中抜き又は裏抜きが形成されており、
上記化粧材端面遮蔽材は、上記端面遮蔽部の内側に上記化粧材の端面に密接して上記中抜き又は裏抜きを閉塞する弾性材が設けられていることを特徴とする化粧材取付構造。
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-
2002
- 2002-06-17 JP JP2002175600A patent/JP2004019247A/ja active Pending
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JP2007332659A (ja) * | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 端面被覆材および端面被覆工法 |
JP4711896B2 (ja) * | 2006-06-15 | 2011-06-29 | 大建工業株式会社 | 端面被覆材および端面被覆工法 |
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