JP2009078680A - パネル材の合わせ部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対のパネル材3,4を備え、一対のパネル材3,4の端縁部2bには合わせ部7が設けられ、合わせ部7において一対のパネル3,4の一方のパネル3には段差部8が設けられており、段差部8には板状部材9が配置されるとともに、一対のパネル材3,4が互いに接合されているパネル材の合わせ部構造において、段差部8は、板状部材9の板厚分の高さで延在する頂部8aと、頂部8aへ向かって傾斜する傾斜部8bとから構成されており、傾斜部8bは、パネル材3の端縁部2bに向かうに従って次第に幅が狭くなるように形成されている。
【選択図】図5
Description
また、工場において作業者がリンフォースを段差部に配置する場合、段差部の傾斜が急であれば配置したリンフォースの位置がずれにくく位置決めが容易であるが、上述のように段差部の傾斜が緩やかであると、配置したリンフォースの位置がずれ易く、リンフォースの位置決めが難しくなる。これにより、位置精度が低下するとともに作業性も悪くなるという問題があった。
また、工場において、作業者が板状部材を段差部に配置する際には、作業者が段差部の傾斜部の幅が広い部分に板状部材を置き、パネル材の端縁部に向かって板状部材を摺動させることにより、端縁部に向かうに従って板状部材が所定の位置に導かれることになり、高い精度の位置に板状部材を容易に配置することができる。これにより、板状部材の位置精度も高まるとともに、作業性を高めることができる。
図2に示すように、バックドア2は、車室外側を形成するアウタパネル3と、このアウタパネル3の内側に装着されるインナパネル4とを備えている。そして、バックドア2は、バックドア2の内部に空間を設けるようにアウタパネル3とインナパネル4とで外周を覆うようなシェル状に形成されている。
また、図3に示すように、バックドア2は、リヤコンビランプ(図示せず)の外周に沿って車両中心側に向かって弧を描きながら車幅方向の幅が狭められて形成されている。そして、バックドア2の上部には、矩形に囲まれた開口部2aが設けられており、バックドア2には、開口部2aを覆うようにウィンドガラス5が固着されている。
また、ウィンドガラス5は、嵌め殺し式(摺動しない固着式)で構成され、ガラス用接着剤6を用いてバックドア2に固着されている。なお、ウィンドガラス5をガラス用接着剤6でバックドア2に固着する場合においては、まず、ウィンドガラス5及びアウタパネル3には接着補助剤(図示せず)が塗布されており、その後、接着補助剤が塗布された部分の上にガラス用接着剤6が塗布されている。
更に詳しく説明すると、図5に示すように、開口部2aの端縁部2bに近い方の傾斜部8b(A−A断面)の方が、開口部2aの端縁部2bから遠い方の傾斜部8b(B−B断面)よりも幅が狭くなっている。これにより、本発明の実施形態では、図6に示すように、段差部8によって形成される隙間10が、開口部2aの端縁部2bに向かうに従って次第に小さくなるように構成されている。
例えば、パネル材の合わせ部構造として、単純に傾斜部の全域にわたって幅を狭くなるようにアウタパネルを形成することも考えられるが、上述しているように、段差部において接着補助剤を塗布する部分の傾斜が急になってしまい、接着補助剤を塗布した際に液だれが発生してしまう。加えて、アウタパネルのプレス加工が困難になるとともに、リンフォースの形状寸法についてもかなり高い精度が要求されることになる。また、アウタパネルへリンフォースを設置する作業においても高い位置精度が要求されることになる。
これに対して、本実施形態に係るパネル材の合わせ部構造では、バックドア2の開口部2aの端縁部2bに沿って設けられた段差部8の傾斜部8bを開口部2aに向かうに従って次第に幅が狭くなるように形成している。これにより、接着補助剤は傾斜部8bの幅が広い部分(傾斜が緩やかな部分)に塗布されるため、接着補助剤の液だれが発生することがない。また、工場において作業者がリンフォース9を段差部8に配置する際には、段差部8の傾斜部8bの幅が広い部分にリンフォース9を置き、開口部2aの端縁部2bに向かってリンフォース9を摺動させることにより、端縁部2bに向かうに従ってリンフォース9が所定の位置に導かれることになり、高い精度の位置にリンフォース9を配置することができる。これにより、作業性が高まるとともに、位置精度も高めることができる。
以上により、本発明によれば、車両を使用するユーザと工場で作業する作業者との両方の要望を考慮したパネル材の合わせ構造とすることができる。
本実施形態では、バックドアのウィンドガラス用の開口部に適用されているが、この箇所に限らず、嵌め殺し式のウィンドガラスをパネルに取付けるような構造を有する箇所であれば適用することができる。例えば、サイドドアのウィンドガラス用の開口部にも適用することができる。
2 バックドア
2a バックドアの開口部
2b 開口部の端縁部
3 アウタパネル
4 インナパネル
5 ウィンドガラス
6 ガラス用接着剤
7 合わせ部
8 段差部
8a 段差部の頂部
8b 段差部の傾斜部
9 リンフォース
10 隙間
Claims (2)
- 一対のパネル材を備え、該一対のパネル材の端縁部には合わせ部が設けられ、該合わせ部において前記一対のパネルの一方のパネルには段差部が設けられており、該段差部には板状部材が配置されるとともに、前記一対のパネル材が互いに接合されているパネル材の合わせ部構造において、
前記段差部は、前記板状部材の板厚分の高さで延在する頂部と、該頂部へ向かって傾斜する傾斜部とから構成されており、前記傾斜部は、前記パネル材の端縁部に向かうに従って次第に幅が狭くなるように形成されていることを特徴とするパネル材の合わせ部構造。 - 前記一対のパネル材が、車両ドアにおけるインナパネル及びアウタパネルであり、前記インナパネル及び前記アウタパネルが、窓ガラス用の開口部を有しており、前記段差部が、前記アウタパネルの前記開口部の端縁部に設けられ、前記傾斜部は、前記開口部の前記端縁部に向かうに従って次第に幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル材の合わせ部構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014133475A (ja) * | 2013-01-10 | 2014-07-24 | Suzuki Motor Corp | 車両の内装部材の取付け構造 |
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