JP2004018151A - 記録媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に記録する際に記録媒体を安定した状態にすることができる記録媒体搬送装置及びこの記録媒体搬送装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体搬送面122上に供給される記録媒体を吸着する吸着部123、124、125は、負圧が部分的に変化するように形成されている。これにより、特定の吸着部の負圧を高めてその吸着部に対応する記録媒体の部位を安定吸着することができるので、記録後の記録媒体に搬送方向に延びるコックリングが発生しても、その影響が上記記録媒体の部位に及ぶことを防止することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置及びこの記録媒体搬送装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録装置の1つである例えばインクジェット式プリンタにおいては、記録媒体の1つである例えば用紙を用紙搬送装置により記録部に送り込みつつ記録して外部に送り出す構成のものがある。図10(a)は、このようなインクジェット式プリンタにおける用紙搬送装置の主要部のみを抽出して示す図である。かかるインクジェット式プリンタにおいては、用紙1を紙送りローラ2及びその従動ローラ2aで挟持して送りつつ記録ヘッド3で記録し、排紙ローラ4及びその従動ローラとしての拍車ローラ4aで挟持して送って排出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の用紙搬送装置を備えるインクジェット式プリンタでは、用紙1に例えばベタ画像等のように多数のインク滴が吐出される画像が記録される場合には、用紙1が多量のインクを吸収して、図10(b)に示すように、記録後に記録ヘッド3側に波状に膨らむ、いわゆるコックリングが発生する場合がある。そして、このコックリングが発生して発達すると、用紙1と記録ヘッド3との間隔が不均一になり、インク滴の飛翔距離がばらつくことにより記録むらが生じ、あるいは、用紙1が記録へッド3に接触して汚れてしまう不具合がある。
【0004】
これらの不具合は、紙送りロ一ラ2及び排紙ローラ4間のスパンが比較的短かければ、上述したコックリングを許容範囲内に抑えることで極力防止することも可能である。しかしながら、インクジェット式プリンタ等においては、近い将来、記録速度の更なる高速化のために、各色ノズル列毎のノズル数を増やし、あるいは、用紙1の搬送方向に複数色のノズル列を並べる必要があり、これらの場合には、記録へッド3の寸法は、図10(c)に示すように、用紙1の搬送方向に長くなる。
【0005】
そして、記録ヘッド3が長くなれば、紙送りローラ2と排紙ローラ4間のスパンも長くなるため、紙送りローラ2及びその従動ローラ2aと排紙ローラ4及びその従動ローラとしての拍車ローラ4aで挟んで搬送・排出する構成では、このコックリングを到底防止することができない。そして、コックリングは許容範囲を越えることとなり、そのようなヘッド長の大きいインクジェット式プリンタによっては、かかる2組のローラで挟んで搬送・排出する構成自体が成り立たなくなる事態も考えられる。
【0006】
また、このようなコックリングは、用紙1としてインクジェット式プリンタの専用紙を用いた場合には比較的小さく、普通紙を用いた場合に大きくなる。このため、通常、インクジェット式プリンタ等の設計においては、普通紙を用いた場合のコックリングによる紙の浮き上がり分を考慮してぺーパーギャップ(図10(a)における用紙1と記録へッド3との間隔A)を大きくしてある。しかし、このように、ぺーパーギャップが大きいと、その必要のない専用紙を用いた場合にも、記録へッド3のノズルから吐出されたインク粒に飛行曲りを生じ、着弾点のズレがその分だけ大きくなり、記録品質の向上を妨げかねない。
【0007】
一方、近年、主として用紙搬送面に中空箱状の吸引部を有し、この吸引部に設けられた複数の貫通した吸引穴を介して吸引ポンプ等で用紙を吸引するものが種々提案されている(特開昭63−303781号公報、特開平3−270号公報等参照)。この中には、上述したコックリングを解消する手段として、用紙をそれら吸引穴を介してプラテン等に吸引乃至吸着することを提案するものもある。
【0008】
しかし、いずれも中空箱状の吸引部にただ貫通穴が開いていて吸引するものだけであり、記録部内で用紙全面に亘って上述したコックリングを防止することは困難である。更に、上記公報に記載された従来例では、中空箱状の吸引部にただ貫通穴が開いていて吸引する構成であることから、吸引力が強すぎると紙送り精度の低下を招きかねない。このため、現状では、重力方向に紙送りを行う(紙送りに用紙の自重を利用する)ような一部の大判プリンタを除いて実用化されていないのが実情である。
【0009】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、記録媒体に記録する際に記録媒体を安定した状態にすることができる記録媒体搬送装置及びこの記録媒体搬送装置を備えた記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の請求項1に係る記録媒体搬送装置では、記録媒体搬送面上に供給される記録媒体を吸着部で吸着しつつ搬送する記録媒体搬送装置であって、前記吸着部は、負圧が部分的に変化するように形成されていることを特徴としている。これにより、特定の吸着部の負圧を高めてその吸着部に対応する記録媒体の部位を安定吸着することができるので、記録後の記録媒体に搬送方向に延びるコックリングが発生しても、その影響が上記記録媒体の部位に及ぶことを防止することができる。
【0011】
請求項2に係る発明では、請求項1に記載の記録媒体搬送装置において、前記吸着部は、記録ヘッドに対向する部位の負圧がその他の部位の負圧より高くなるように形成されていることを特徴としている。これにより、記録部において記録媒体を安定吸着することができるので、記録媒体と記録ヘッドとの間隔は均一となり、高精度記録を維持することができると共に、記録媒体と記録へッドとの接触は無くなり、記録媒体の汚染を防止することができる。
【0012】
請求項3に係る発明では、請求項1または2に記載の記録媒体搬送装置において、前記吸着部は、前記記録媒体の端部を最初に吸着する部位の負圧がその他の部位の負圧より高くなるように形成されていることを特徴としている。これにより、特にカールし易い記録媒体の端部を安定吸着することができるので、記録媒体の端部と記録ヘッドとの間隔は均一となり、高精度記録を維持することができると共に、記録媒体の端部と記録へッドとの接触は無くなり、記録媒体の端部の汚染を防止することができる。
【0013】
請求項4に係る発明では、請求項1〜3の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置において、前記記録媒体搬送面に設けられた複数の吸引穴、前記複数の吸引穴と連通して負圧を調整する負圧調整孔、前記負圧調整孔と連通した減圧室及び前記減圧室内の空気を吸引する吸引手段を有し、前記吸引穴が、前記負圧調整孔と連通する吸引孔と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記吸引孔の断面積よりも大きい吸引室とを含む吸引ユニットを備えたことを特徴としている。請求項5に係る発明では、請求項4に記載の記録媒体搬送装置において、前記負圧調整孔は、負圧を高める部位の断面積がその他の部位の断面積より小さくなるように形成されていることを特徴としている。これにより、単純な構造の負圧調整孔を設けるのみで複数の吸引穴の負圧を調整することができるので、装置のコスト上昇を抑えることができる。
【0014】
請求項6に係る発明では、請求項1〜3の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置において、前記記録媒体搬送面に設けられた複数の吸引穴、前記複数の吸引穴のうち、負圧を高める部位及びその他の部位とそれぞれ連通した第1及び第2の減圧室、前記第1及び第2の減圧室内の空気をそれぞれ吸引する第1及び第2の吸引手段を有し、前記吸引穴が、前記減圧室と連通する吸引孔と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記吸引孔の断面積よりも大きい吸引室とを含む吸引ユニットを備えたことを特徴としている。請求項7に係る発明では、請求項6に記載の記録媒体搬送装置において、前記第1の吸引手段は、直列に配設された複数のファンを備えていることを特徴としている。これにより、高吸引力としたい吸引穴と通常の吸引力のままの吸引穴とを隔壁により仕切ることができるので、高吸引力としたい吸引穴の負圧を確実に高めることができる。
【0015】
上記目的達成のため、本発明の請求項8に係る記録装置では、請求項1〜7の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上述した各作用効果を奏する記録装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記録媒体搬送装置を示す側面図である。この記録媒体搬送装置100は、記録時に記録媒体を吸引保持する吸引ユニット110と、吸引ユニット110の上流側から下流側へ記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段150とを備えている。上記吸引ユニット110は、記録媒体に記録するための記録へッド231に対して、記録媒体搬送路Lを挟んで下側に配置されている。そして、上段の吸引部120と下段の吸引力発生部130から成る上下2段構成の中空箱状に形成されている。
【0018】
吸引部120は、内部に形成された減圧室121及びこの減圧室121と連通する負圧調整孔125と、図2に示すように記録媒体搬送面122にそれぞれ略矩形の凹みとして形成された複数の吸引室123と、これら吸引室123をそれぞれ負圧調整孔125と連通させるべく、上下方向に伸長する上記吸引室123より小さい断面積を有する複数の吸引孔124とを有している。
【0019】
負圧調整孔125は、複数の吸引室123の負圧を調整する機能を有する。すなわち、負圧を高めたい吸引室123から延びる吸引孔124と連通する負圧調整孔125の断面積は、その他の吸引室123から延びる吸引孔124と連通する負圧調整孔125の断面積よりも小さくなるように形成されている。この例での負圧調整孔125は、記録へッド231に対向する吸引室123と、記録媒体の端部を最初に吸着する吸引室123、すなわち吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123の各負圧が、その他の吸引室123の負圧より高くなるように形成されている。
【0020】
ここで、負圧調整孔125の断面積を変化させることにより、吸引室123の負圧を調整することができる理由について図4を参照して説明する。図4に示すように、負圧調整孔125において▲1▼の箇所の断面積は▲2▼の箇所の断面積よりも小さく形成されている。そして、▲1▼の箇所の断面積をS、流速をU、静圧をP、▲2▼の箇所の断面積をS、流速をU、静圧をPとすると、次式(1)が成り立つ。
+ρU /2=P+ρU /2…(1)
したがって、▲1▼の箇所から▲2▼の箇所へ移行するときの減圧量ΔPは、次式(2)で表される。
ΔP=P−P=ρ(U −U )/2…(2)
ここで、全流量をQとすると、流速U、流速Uは次式(3)で表される。
=Q/S、U=Q/S…(3)
したがって、減圧量ΔPは、上式(2)、(3)から次式(4)で表される。
ΔP=P−P=ρ((Q/S−(Q/S)/2…(4)
上式(4)において、Q/SはQ/Sより大きい値であるので、減圧量ΔPは常に正となり、▲1▼の箇所の負圧は▲2▼の箇所の負圧より高くなる。
【0021】
吸引力発生部130は、吸引部120の減圧室121と連通孔131を介して連通されており、内部に遠心ファンを備えたポンプ132を有している。ポンプ132は、減圧室121の下方の所定位置に連通孔131を介して減圧室121と連通した状態で取り付けられており、遠心ファンが記録時に回転するようになっている。
【0022】
記録媒体搬送手段150は、記録媒体を記録へッド231と吸引ユニット110の間に送り込む送りローラ151と、この送りローラ151に対して上方から圧接される従動ローラ152と、記録媒体を外部へ排出する排出ローラ153と、この排出ローラ153に対して上方から接触される拍車ローラ154を備えている。尚、吸引ユニット110を排出方向へ移動可能な構成とすることにより、排出ローラ153と拍車ローラ154を設けないことも可能である。
【0023】
以上のように、吸引穴を吸引孔124と吸引室123で構成し、さらに吸引孔124を小径の貫通孔により形成することで、ポンプ132の特性に対して利用できる負圧の利用率を高めると共に、吸引室123を吸引孔124より面積の大きい略矩形の凹みとして形成することで、記録媒体に対して大きな吸引力を発生できるようになっている。
【0024】
また、記録へッド231に対向する吸引室123を、その他の吸引室123の負圧より高くなるようにしているので、記録へッド231に対向する記録媒体の部位を安定吸着することができ、記録後の記録媒体に搬送方向に延びるコックリングが発生しても、その影響が上記記録媒体の部位に及ぶことを防止することができる。そして、記録媒体と記録ヘッド231との間隔は均一となり、高精度記録を維持することができると共に、記録媒体と記録へッド231との接触は無くなり、記録媒体の汚染を防止することができる。
【0025】
さらに、記録媒体の端部を最初に吸着する吸引室123、すなわち吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123の各負圧を、その他の吸引室123の負圧より高くなるようにしているので、特にカールし易い記録媒体の端部を安定吸着することができ、記録媒体の端部と記録ヘッド231との間隔は均一となり、高精度記録を維持することができると共に、記録媒体の端部と記録へッド231との接触は無くなり、記録媒体の端部の汚染を防止することができる。
【0026】
なお、図1に示す実施形態では、記録へッド231に対向する吸引室123と、記録媒体の端部を最初に吸着する吸引室123、すなわち吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123の各負圧が、その他の吸引室123の負圧より高くなるように調整したが、これに限定されるものではなく、任意の箇所の吸引室123の負圧を調整することが可能である。
【0027】
このような構成の記録媒体搬送装置100は、以下のように動作する。送りローラ151等が回転駆動して、記録媒体を記録ヘッド231と吸引ユニット110との間に送り込む。一方、ポンプ132が駆動して、吸引力を連通孔131、減圧室121及び負圧調整孔125を介して吸引孔124と吸引室123に作用させる。これにより、記録媒体は、先ず先端部が吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123に強い吸引力で吸着されて平坦にされ、続いて記録へッド231に対向する吸引室123に強い吸引力で吸着されて搬送される。
【0028】
これと同時に、記録へッド231が、記録媒体の上方を主走査方向に移動しながら記録媒体に対してインク粒を吐出して記録を行う。これにより、記録後の記録媒体にコックリングが発生する場合があるが、記録へッド231に対向する記録媒体の部位は安定吸着されているので、コックリングの影響が上記記録媒体の部位に及ぶことはない。そして、排出ローラ153等が回転駆動して、記録が終了した記録媒体を外部へ排出する。
【0029】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る記録媒体搬送装置を図1に対応させて示す側面図であり、図1に示す記録媒体搬送装置100と同一構成要素には同一符号を付して、その説明は省略する。この記録媒体搬送装置160は、図1に示す負圧調整孔125は形成されておらず、代わりに隔壁を介して2つに分割された第1減圧室121a、第2減圧室121bと、各減圧室121a、121bと連通する第1連通孔131a、第2連通孔131bが形成され、さらに各減圧室121a、121bの下方の所定位置に各連通孔131a、131bを介して各減圧室121a、121bと連通した状態で取り付けられた第1ポンプ132a、第2ポンプ132bを備えている点で、図1に示す記録媒体搬送装置100と異なる構成となっている。
【0030】
第1減圧室121aは、負圧を高めたい吸引室123から延びる吸引孔124、すなわち記録へッド231に対向する吸引室123から延びる吸引孔124と、記録媒体の端部を最初に吸着する吸引室123、すなわち吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123から延びる吸引孔124と連通するように形成され、第2減圧室121bは、その他の吸引室123から延びる吸引孔124と連通するように形成されている。
【0031】
そして、第1減圧室121aに作用する第1ポンプ132aは、2基のファンが直列となるように配設され、第2減圧室121bに作用する第2ポンプ132bは、1基のファンが配設されている。このように、2基のファンが直列となるように配設した第1ポンプ132aを用いることにより、図5に示すように、2基のファンが並列となるように配設したポンプと比べて流量は低下するが高い負圧を得ることができ、記録へッド231に対向する吸引室123と、記録媒体の端部を最初に吸着する吸引室123、すなわち吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123との各負圧をその他の吸引室123の負圧よりも高めることができる。
【0032】
なお、図3に示す実施形態では、記録へッド231に対向する吸引室123と、記録媒体の端部を最初に吸着する吸引室123、すなわち吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123の各負圧が、その他の吸引室123の負圧より高くなるように調整したが、これに限定されるものではなく、任意の箇所の吸引室123の負圧を調整することが可能である。また、2基のファンが直列となるように配設した第1ポンプ132aを用いたが、これに限定されるものではなく、複数基のファンが直列となるように配設したポンプを用いることも可能である。
【0033】
図6は、本発明の記録媒体搬送装置を備えた記録装置としてのインクジェット式プリンタを示す斜視図、図7〜図9は、その主要部を示す平面図、正面図及び側面図である。このインクジェット式プリンタ200は、プリンタ本体210の後方上部に斜めに取り付けられた自動給紙(ASF)ユニット220と、プリンタ本体210に内蔵された記録部230及び記録媒体搬送装置100を備えている。記録媒体としては、インクジェット式プリンタ200の専用紙、普通紙の他、OHPフィルム、トレーシングペーパ一、ハガキ等各種のものを用いることができる。
【0034】
なお、この実施形態では、排出ローラ153と拍車ローラ154が不要な、排出方向へ移動可能な吸引ユニット110を有し、図1に示す負圧調整孔125を有する記録媒体搬送装置100を備えたインクジェット式プリンタ200としているが、図3に示す第1減圧室121a、第2減圧室121bと、連通孔131a、131bと、ポンプ132a、132bを有し、さらには図1及び図3に示す排出ローラ153と拍車ローラ154を有する記録媒体搬送装置100、160も同様に適用可能である。
【0035】
ASFユニット220は、用紙1を収容するトレイ221と、このトレイ221から用紙1を引き出して供給する給紙ローラ222等を備えている。記録部230は、記録ヘッド231及びインクカートリッジ232が搭載されたキャリッジ233と、このキャリッジ233を主走査方向に配設されたガイド軸234に沿って移動させるDCモータ235等を備えている。記録ヘッド231は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエロー、ブラックの各色毎に、例えば96個等複数のノズルから成るノズル列を有している。
【0036】
このような構成のインクジェット式プリンタ200は、以下のように動作する。図示しないホストコンピュータ等によりトレイ221に収容されている用紙1に対する記録命令が入力されると、給紙ローラ222が回転駆動して、トレイ221に収容されている用紙1を1枚ずつピックアップして給紙する。さらに、送りローラ152等が回転駆動して、用紙1を記録ヘッド231と吸引ユニット110との間に送り込む。
【0037】
一方、ポンプ132が駆動して、吸引力を連通孔131、減圧室121及び負圧調整孔125を介して吸引孔124と吸引室123に作用させる。そして、用紙1の先端部を吸引ユニット110の最上流側に位置する吸引室123に強い吸引力で吸着して平坦にし、続いて記録へッド231に対向する吸引室123に強い吸引力で吸着して搬送する。これと同時に、DCモータ235が駆動して、タイミングベルトを介してキャリッジ233をガイド軸234に沿って移動させる。
【0038】
このとき、記録へッド231は、インクカートリッジ232から各色毎に供給されるインクを記録データに応じて複数のノズルの全部又は一部から微小なインク滴として用紙1上に吐出して記録する。これにより、記録後の用紙1にコックリングが発生する場合があるが、記録へッド231に対向する用紙1の部位は安定吸着されているので、コックリングの影響が上記用紙1の部位に及ぶことはない。そして、吸引ユニット110が排出方向へ移動して、記録が終了した用紙1を排紙口201から外部へ排紙する。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る記録媒体の搬送装置及び記録装置によれば、特定の吸着部の負圧を高めてその吸着部に対応する記録媒体の部位を安定吸着することができるので、記録後の記録媒体に搬送方向に延びるコックリングが発生しても、その影響が上記記録媒体の部位に及ぶことを防止することができる。したがって、記録媒体と記録ヘッドとの間隔を最小限にかつ均一にして安定した搬送を行うことができるので、記録精度を向上させることができるとともに、記録媒体と記録へッドとの接触による汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る記録媒体搬送装置を示す側面図である。
【図2】図1の記録媒体搬送装置の記録媒体搬送面を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る記録媒体搬送装置を示す側面図である。
【図4】図1の記録媒体搬送装置における負圧調整を説明するための図である。
【図5】図3の記録媒体搬送装置における負圧調整を説明するための図である。
【図6】本発明の記録媒体搬送装置を備えた記録装置としてのインクジェット式プリンタを示す斜視図である。
【図7】図6のインクジェット式プリンタの主要部を示す平面図である。
【図8】図6のインクジェット式プリンタの主要部を示す正面図である。
【図9】図6のインクジェット式プリンタの主要部を示す側面図である。
【図10】従来のインクジェット式プリンタにおける用紙搬送装置の主要部のみを抽出して示す図である。
【符号の説明】
1    用紙
100  記録媒体搬送装置
110  吸引ユニット
120  吸引部
121  減圧室
121a 第1減圧室
121b 第2減圧室
122  記録媒体搬送面
123  吸引室
124  吸引孔
125  負圧調整孔
130  吸引力発生部
131  連通孔
131a 第1連通孔
131b 第2連通孔
132  ポンプ
132a 第1ポンプ
132b 第2ポンプ
150  記録媒体搬送手段
151  送りローラ
152  従動ローラ
153  排出ローラ
154  拍車ローラ
160  記録媒体搬送装置
200  インクジェット式プリンタ
210  プリンタ本体
220  ASFユニット
221  トレイ
222  給紙ローラ
230  記録部
231  記録ヘッド
232  インクカートリッジ
233  キャリッジ
234  ガイド軸
235  DCモータ

Claims (8)

  1. 記録媒体搬送面上に供給される記録媒体を吸着部で吸着しつつ搬送する記録媒体搬送装置であって、
    前記吸着部は、負圧が部分的に変化するように形成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記吸着部は、記録ヘッドに対向する部位の負圧がその他の部位の負圧より高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記吸着部は、前記記録媒体の端部を最初に吸着する部位の負圧がその他の部位の負圧より高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記記録媒体搬送面に設けられた複数の吸引穴、前記複数の吸引穴と連通して負圧を調整する負圧調整孔、前記負圧調整孔と連通した減圧室及び前記減圧室内の空気を吸引する吸引手段を有し、前記吸引穴が、前記負圧調整孔と連通する吸引孔と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記吸引孔の断面積よりも大きい吸引室とを含む吸引ユニットを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記負圧調整孔は、負圧を高める部位の断面積がその他の部位の断面積より小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記記録媒体搬送面に設けられた複数の吸引穴、前記複数の吸引穴のうち、負圧を高める部位及びその他の部位とそれぞれ連通した第1及び第2の減圧室、前記第1及び第2の減圧室内の空気をそれぞれ吸引する第1及び第2の吸引手段を有し、前記吸引穴が、前記減圧室と連通する吸引孔と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記吸引孔の断面積よりも大きい吸引室とを含む吸引ユニットを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  7. 前記第1の吸引手段は、直列に配設された複数のファンを備えていることを特徴とする請求項6に記載の記録媒体搬送装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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