JP2004017695A - 貨物運搬車両における荷降ろし装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷台の上部に沿ってラッチ歯を配列するとともに、押し板の肩部にラッチ爪を配して、スライド板駆動シリンダの後退時にそのラッチ爪がラッチ歯と確実に係合し、係止・非係止を繰り返して荷台に積載するバラ荷を荷台後端から排出できるようにする。
【解決手段】荷台上で運転室側から荷台後端部に向け移動する荷降ろし用の押し板4を備える運搬車両において、その荷台2の両側板2a上部に所要のピッチで間欠的にラッチ歯12が配設され、荷台2の内部にて往復動するスライド板7上で所定方向へ移動可能に配備される前記押し板4の両肩部4aには、前記ラッチ歯12と係合するラッチ爪15が係脱可能に設けられ、前記ラッチ爪15は、前記スライド板7の駆動シリンダ5の1ストロークS分押し板4が前進または後退すると当該位置のラッチ歯12からやや離れて停止され、前記スライド板7が後退または前進するとラッチ歯12に係止されるように構成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】荷台上で運転室側から荷台後端部に向け移動する荷降ろし用の押し板4を備える運搬車両において、その荷台2の両側板2a上部に所要のピッチで間欠的にラッチ歯12が配設され、荷台2の内部にて往復動するスライド板7上で所定方向へ移動可能に配備される前記押し板4の両肩部4aには、前記ラッチ歯12と係合するラッチ爪15が係脱可能に設けられ、前記ラッチ爪15は、前記スライド板7の駆動シリンダ5の1ストロークS分押し板4が前進または後退すると当該位置のラッチ歯12からやや離れて停止され、前記スライド板7が後退または前進するとラッチ歯12に係止されるように構成されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてバラ物の貨物を運搬する貨物運搬車両の荷降ろし装置に係るもので、詳しくは車両の荷台部に備えられて、自動操作で積荷を後方に押出して荷降ろしを行なう押し板に、間欠的に推進力を与える際の一時係止とその解除を反復して自動的に行わせるラッチ機構の係止機能を確実にする、貨物運搬車両における荷降ろし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主としてバラ物の貨物を直接荷台に積載して運搬する車両(トラック)では、貨物の積み下ろしを効率よく行なう必要がある。そのため、例えば土砂などを積載して運搬するトラックでは、荷降ろし時に荷台を傾斜させて排出するような方式が採用されている。このほかに、見掛け比重の小さいバラ物貨物(例えば、チップ材など)を運搬する場合には、積載容積が大きくなるので長尺荷台の車両が使用されている。このようなバラ物を取扱う場合、荷台を傾斜させて積荷を排出することが構造的に無理であるので、専用のプラットフォーム上に車両を載せて、車両全体を傾斜させて積荷を荷台後端から排出させるような手段を講じている。
【0003】
ところで、トラックの荷台から積荷の荷降ろし操作を能率よくする手段としては、荷台を傾斜させる以外に、荷台上で運転室側から後端に向かって隔壁板を移動させて徐々に積荷を降ろす方式が既に開示されている。例えば、特許第3062568号公報によって知られるように、荷台上をキャビン側から後端へ向けて前後動可能なスライド板と、このスライド板上で左右の荷台側板に側端を係止可能にして、係止時にスライド板のみ移動して非係止時にスライド板とともに移動するようにされた隔壁板とを備え、そのスライド板の前進によってともに隔壁板を移動させて積荷を押出し、隔壁板を係止状態にした後にスライド板を後退させて次の前進動作に対応させるようにされ、これの繰り返しによって順次押し板を移動させて積荷を押し出し排出する荷降ろし装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような間欠移動によって順次積荷を押出して排出する方式を採用する場合には、隔壁板を仮保持(係止)する手段を荷台側板部に設ける必要がある。前記先行技術においては、この仮保持する手段について何等の記載も認められない。また、この隔壁板を係止するための機構(係止機構)を設けようとすると、その部分は積荷側になるので、荷積みの際に、例えばグラブバケットを用いて荷台上に投入する方式が採用されると、どうしても落下する投入物が隔壁板の係止機構に降りかかることになり、投入物が付着して故障の原因となるという問題点がある。しかも、その隔壁板は、原則的にキャビン側の起動始点から荷台後端部の終点までの範囲において係止されるので、その係止機構の付設範囲全般にわたり投入物が降りかかるのを防止することが要求される。
【0005】
また、前記隔壁板を間欠的に係止するには、積荷と接しない個所に係止機構の反力を受ける構造部を設けることが要求されるが、構造的にその配置について通常手段では実用に適さない。その問題点としては、例えば荷台の床面に設けようとするとどうしても積荷と接することになるので、隔壁板を移動させるときに、積荷を取除きつつ係止することとなり、構造的に困難である。また、荷台側板の側面を利用しようとすると、やはり積荷と接して不具合であることのほか、側板を外向きに押しつける作用力が発生するので頑丈な構造の側板が要求され、コストアップとなるのみならず自重量が増加するので積載荷重がその分少なくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、積載貨物が接触しない荷台の上部に沿って所要ピッチで間欠的にラッチ歯を配列するとともに、押し板の上肩部にラッチ爪を設けて、スライド板駆動シリンダの後退時にそのラッチ爪がラッチ歯と確実に係合して、係止・非係止を繰り返して荷台に積載するバラ荷を荷台後端から排出できるようにする、貨物運搬車両における荷降ろし装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による貨物運搬車両における荷降ろし装置は、
荷台上で運転室側から荷台後端部に向けて移動する荷降ろし用の押し板を備える運搬車両において、
その荷台の両側板上部に、所要のピッチで間欠的にラッチ歯が配設されており、荷台の内部にて往復移動するスライド板上で所定方向へ移動可能に配備される前記押し板の両側肩部には、前記ラッチ歯と係合するラッチ爪が両側で係脱可能に設けられ、
前記ラッチ爪は、前記スライド板の駆動シリンダの1ストローク分押し板が前進または後退すると当該位置のラッチ歯からやや離れて停止され、前記スライド板が後退または前進すると戻されてラッチ歯に係止されるように構成されていることを特徴とするものである(第1発明)。
【0008】
本発明によれば、荷台上でその後端に向けて移動する荷降ろしのための押し板の係止機構として設けられるラッチ歯とラッチ爪との関係を、両側の荷台側板上部のほぼ全長に亙り設けられるラッチ歯が不連続の歯(間欠歯)とされ、一方押し板の両側上肩部に設けられるラッチ爪が、駆動シリンダの1ストローク分相当の距離スライド板が前進または後退することで、荷台側板上部に配設されるラッチ歯間の谷部に一旦停止される。その後に、駆動シリンダが後退または前進を開始するとスライド板の移動方向に押し板が少し追従し(戻され)てラッチ爪がラッチ歯に係止されるので、押し板が進行方向に少し傾いていたとしても、ラッチ爪がラッチ歯に当接したときに自動的に修正され、安定した作動を確保することができるという効果を奏するのである。したがって、多数回駆動シリンダの伸縮動作を繰り返しスライド板を介して押し板を後方に移動させることにより、荷台に積載のバラ荷を荷台の後端から排出することができる。また、ラッチ爪を反転させて押し板を進退操作させると、待機位置(元の位置)まで後退させることができる。
【0009】
前記発明において、前記ラッチ歯は、荷台側板の両側上端部に沿って内側に配設される支持部材の上面に歯厚寸法よりも谷部寸法が長い間欠歯とされるのがよい(第2発明)。こうすると、荷台の内側でスライド板とともに移動する押し板が駆動シリンダの1ストローク分前進移動して係止状態に到るとき、ラッチ歯間に形成される谷部の空間長さを歯の厚さよりもやや長くしておくことで、歯を乗り越えたラッチ爪が所要ピッチ前進後に歯厚と前記空間長さとの差分後退することになって、確実に係止させることができ、押し板の移動を確実にすることができるという利点がある。
【0010】
前記押し板の両側上肩部に設けられるラッチ爪は、それぞれ軸受にて支承される支持軸の外端部に付設され、それら支持軸の内端部に付設されるリンク端部をロッドにて相互に連結するとともに、押し板の背面側に設けられるアクチュエータによって、反転操作できるようにリンク機構で接続されている構成であるのがよい(第3発明)。こうすると、両側の荷台側板上肩部に沿わせて設けられるラッチ歯に対するラッチ爪が同調して作動し、押し板が係止されるときに捻れを生じるというような変則的負荷を受けることがないという効果を奏する。また、ラッチ爪の反転操作に際しても同調させることができるという利点がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による貨物運搬車両における荷降ろし装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1には本実施形態の荷降ろし装置を備える運搬車両の全体縦断概要図が示されている。図2にはラッチ機構のラッチ歯とラッチ爪との関係を表わす正面図(a)とそのa−a視図(b)が、図3にはラッチ機構を備える押し板とスライド板の駆動シリンダとの関係を表わす概要図(a)およびラッチ機構部分の拡大図(b)が、図4にはラッチ機構のラッチ爪操作手段を表わす図が、図5には図4の一部省略A−A視図が、それぞれ示されている。
【0013】
本実施形態の荷降ろし装置を備える運搬車両1(以下、トラック1という)は、主にバラ物の貨物を運搬する長尺の荷台2を備えるロングボディ型のもので、その荷台2上には運転室3側から後端に向って積荷を押して荷降ろしする押し板4と、その押し板4を受支して往復動するスライド板7およびその駆動手段5(油圧シリンダで、以下駆動シリンダ5という)とが備えられ、荷台2の両側板2a,2aを高くして、その上部には開閉構造の覆い天板6(天蓋)が付設されている。
【0014】
前記荷台2上に設けられる荷降ろし用の押し板4は、荷台2の両側板2a,2aの内幅にほぼ合致する幅寸法で、かつその側板2aの高さ寸法に相応した高さ寸法を有する支持フレームに取着された隔壁板構造にされ、車体8(シャーシ)上に載設される荷台支持部の上位置で前記駆動シリンダの1ストローク分の距離前後にスライドするスライド板7の上面に可動状態で受支され、荷降ろし時にはスライド板7の前進に追従して移動し、そのスライド板7の後退時には停止状態に保たれるようにするラッチ機構10の可動部が、両上肩部(側板側)に取り付けられている。なお、前記スライド板7と駆動シリンダ5とは、その駆動シリンダ5のピストンロッド5’端がスライド板端部のスライド板操作部7aに繋がれており、車体8側に固着される駆動シリンダ基端部の取付ブラケット5aと干渉しないように駆動シリンダ5の下側位置でスライド板7を切欠いてある。図中符号9は荷台の後部扉である。
【0015】
前記ラッチ機構10は、荷台両側板2a,2aの上端部の内側で全長に亙って固着される支持部材11の上面に配設されるラッチ歯12と、前記押し板4の両上肩部4aの上に軸受13で支承される支持軸14の外端に取付いて前記ラッチ歯12と係合・離脱可能にされたラッチ爪15およびそのラッチ爪15に係止力を付勢するとともに後退時に反転できるようにするラッチ操作手段20とで構成されている。
【0016】
前記ラッチ歯12は、荷台側板2aの上端部内側を所要高さ寸法で段落ちさせてそれ以下の側板部よりも厚みを薄くされた内側部分2a’に水平状態で固着される角型の支持部材11上に、所定のピッチPでほぼ全長に亙り付設されている。そして、そのラッチ歯12は、所定のピッチPにおいてラッチ歯12,12間に形成される谷部12’の空間長さLを歯厚Tよりもやや長くなる間欠歯とされている。また、前記ラッチ歯12のピッチPは、前記スライド板7を進退駆動する駆動シリンダの1ストロークSをほぼ整数で割った長さ寸法とされている。
【0017】
押し板4側に設けられるラッチ爪15は、前述のように押し板4の肩部4a上に取付く軸受13にて支承される支持軸14の外端部に固着されて、図2(a)で示されるように、支持軸14の軸芯を基準にして対称に設けられ、そのいずれか一方の爪先15’が前記ラッチ歯12に係合するようにされている。このようなラッチ爪15の支持軸14他端(内側端)にはいずれもアーム16が固着され、それらアーム16,16を接続ロッド17によって相互に連結されている。したがって、ラッチ爪15,15の作動はその接続ロッド17によって両方が同調するようにされている。
【0018】
また、前記接続ロッド17の中間位置には、押し板4の背面側に装備されるラッチ操作手段20の直線作動機21(モータシリンダ21)と、これに直結されるスプリング式の緩衝器22を介してリンク機構24の先端が連結ブラケット18を介して可動的に接続されている。
【0019】
前記モータシリンダ21(第3発明のアクチュエータに対応する)は、基端部を押し板4の背面部にブラケット23により支持され、このモータシリンダ21の進退自在な出力ロッド21aの上端に、スプリング式の緩衝器22が連結され、その緩衝器22のロッド22a先端部を押し板4の背面に突設された軸支持部材25,25で支持される中間軸26の一端に固着のレバー27と可動的に連結され、さらにその中間軸26の他端に固着のレバー28と前記接続ロッド17に設けられた連結ブラケット18とを連結ロッド29によって接続されて、前記緩衝器22によってラッチ爪15がラッチ歯12に係止される係止力が得られるようにされている。また、押し板4の移動時には、ラッチ爪15がラッチ歯12を乗り越えるのを許容すると同時に逆動するのを阻止する働きを行わせるようにされている。
【0020】
前記モータシリンダ21は、その出力ロッド21aを前進させることにより前記のリンク機構(緩衝器ロッド22a〜連結ロッド29)でもって接続ロッド17を押上げて、ラッチ爪15のラッチ歯12に対する噛み合い(係合)方向を前進から後退に切換えるように機能する。このモータシリンダ21には、図示されないケーブルリールに巻き付けられているケーブルにより動力が供給されるようになっている。
【0021】
このように構成される本実施の形態では、荷台2の内部に例えばバラ荷を積載して運搬する場合、その積み込み時には覆い天板6を開いた状態で上側から投入するなどして積み込まれる。荷降ろしを行うには、荷台2の後部に備える扉9を開いて排出することになる。まず、図3(a)に示されるように、車体8上に基端を取付ブラケット5aにて支持される駆動シリンダ5を作動させて、所定のストロークS分シリンダロッド5’を引き込ませる。すると、そのピストンロッド5’と繋がるスライド板操作部7aを介してスライド板7とその上に載置された状態にある押し板4とがともに矢印方向Y(荷台の後方へ向けて)移動する。このとき、スライド板7の前進によって荷台2内部積み込まれているバラ荷は、図示省略するが荷台2の後端から後方にスライド板7上にのって押出される。
【0022】
このスライド板7が駆動シリンダ5の1ストロークS分前進すると、搭載されている押し板4は、その上端の肩部4aに配されているラッチ爪15が荷台側板2aの上部内側に沿って配設されるラッチ歯12の上を複数ピッチに亙り乗り越えてスライド板7の移動相当距離Sだけ移動する。すると、そのラッチ爪15は、図3(b)にて示されるように、複数のラッチ歯12を乗り越えたラッチ爪15が、そのラッチ歯12の1ピッチPについて歯厚Tよりも谷部12’の空間長さLが長い関係に形成されているので、移動停止すると、ラッチ爪15の爪先15’がラッチ歯12とやや離れた谷部12’の位置に到達する。したがって、このスライド板7が移動相当距離S移動して停止した時点では、押し板4が未係止の状態にある。
【0023】
駆動シリンダ5が前述と逆に作動する(復帰行程に移行開始する)と、スライド板7はそのまま後退することになり、未係止状態にある押し板4は、そのままスライド板7とともに後退しようとする。すると、その両肩部4aに備えられているラッチ爪15が前記ラッチ歯12の歯厚Tと谷部12’との差分(n=L−T)相当寸法後退することで、そのラッチ爪15の爪先15’がラッチ歯12に当接され、確実に係止させることができるのである。
【0024】
このように駆動シリンダ5による1ストロークSスライド板7を移動させるにあたり、その上に載置される押し板4をともに同距離S移動させて、ラッチ歯12とラッチ爪15との係合を一旦オーバーランさせた状態にして、スライド板7が後退行程に移行するときにラッチ爪15をラッチ歯12に係合させるようにすることにより、押し板4が前進動作に際して幅方向の左右で多少の移動ずれ(平面的に見て傾き)が生じてもその修正が行われ、1ストロークの移動ごとに修正されることから、荷押し動作の円滑化を確保することができるのである。また、積荷を押出す操作に伴う圧縮反力に対しても、オーバーラン分の係合空間を持たせておくことにより、押し戻しに対応させることができ、無理なく反復して積荷の押出し操作を継続させることができる。
【0025】
また、ラッチ爪15が移動するときには、支持軸14の他端部に取付くアーム16を介して接続される接続ロッド17によりリンク機構24を経て緩衝器22が操作され、その緩衝器22内のスプリングによる緩衝作用によってラッチ歯12を乗り越えると速やかに引き下げられ、その乗り越えたラッチ歯12の前側に爪先が係合する。そして、この動作が前記駆動手段5の1ストロークに相当する距離繰り返し行われるので、動作の途中でラッチ爪15が浮くことはない。
【0026】
本実施形態では、上述のようにラッチ機構10を作動させて押し板4を係止・非係止の繰り返しによって、スライド板7の反復スライド機能を利用してバラ荷の押し出し排出(荷降ろし)作業が効率よく行うことができる。なお、ラッチ操作手段20におけるモータシリンダ21を作動させてラッチ爪15を前述と逆の向きにラッチ歯12と係合するように操作すれば、荷台2の後部に移動した押し板4を元の位置に戻す操作が行えるのである。この際にも、前記機能が有効に発揮でき後退動作を円滑に行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態の荷降ろし装置を備える運搬車両の全体縦断概要図である。
【図2】図2は、ラッチ機構のラッチ歯とラッチ爪との関係を表わす正面図(a)とそのa−a視図(b)である。
【図3】図3は、ラッチ機構を備える押し板とスライド板の駆動シリンダとの関係を表わす概要図(a)およびラッチ機構部分の拡大図(b)である。
【図4】図4は、ラッチ機構のラッチ爪操作手段を表わす図である。
【図5】図5は、図4の一部省略A−A視図である。
【符号の説明】
1 運搬車両(トラック)
2 荷台
2a 荷台の側板
3 運転室
4 荷降ろし用の押し板
4a 押し板の肩部
5 駆動シリンダ
7 スライド板
8 車体
10 ラッチ機構
11 支持部材
12 ラッチ歯
12’ ラッチ歯の谷部
13 軸受
14 支持軸
15 ラッチ爪
16 アーム
17 接続ロッド
20 ラッチ操作手段
21 モータシリンダ
22 緩衝器
24 リンク機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてバラ物の貨物を運搬する貨物運搬車両の荷降ろし装置に係るもので、詳しくは車両の荷台部に備えられて、自動操作で積荷を後方に押出して荷降ろしを行なう押し板に、間欠的に推進力を与える際の一時係止とその解除を反復して自動的に行わせるラッチ機構の係止機能を確実にする、貨物運搬車両における荷降ろし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主としてバラ物の貨物を直接荷台に積載して運搬する車両(トラック)では、貨物の積み下ろしを効率よく行なう必要がある。そのため、例えば土砂などを積載して運搬するトラックでは、荷降ろし時に荷台を傾斜させて排出するような方式が採用されている。このほかに、見掛け比重の小さいバラ物貨物(例えば、チップ材など)を運搬する場合には、積載容積が大きくなるので長尺荷台の車両が使用されている。このようなバラ物を取扱う場合、荷台を傾斜させて積荷を排出することが構造的に無理であるので、専用のプラットフォーム上に車両を載せて、車両全体を傾斜させて積荷を荷台後端から排出させるような手段を講じている。
【0003】
ところで、トラックの荷台から積荷の荷降ろし操作を能率よくする手段としては、荷台を傾斜させる以外に、荷台上で運転室側から後端に向かって隔壁板を移動させて徐々に積荷を降ろす方式が既に開示されている。例えば、特許第3062568号公報によって知られるように、荷台上をキャビン側から後端へ向けて前後動可能なスライド板と、このスライド板上で左右の荷台側板に側端を係止可能にして、係止時にスライド板のみ移動して非係止時にスライド板とともに移動するようにされた隔壁板とを備え、そのスライド板の前進によってともに隔壁板を移動させて積荷を押出し、隔壁板を係止状態にした後にスライド板を後退させて次の前進動作に対応させるようにされ、これの繰り返しによって順次押し板を移動させて積荷を押し出し排出する荷降ろし装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような間欠移動によって順次積荷を押出して排出する方式を採用する場合には、隔壁板を仮保持(係止)する手段を荷台側板部に設ける必要がある。前記先行技術においては、この仮保持する手段について何等の記載も認められない。また、この隔壁板を係止するための機構(係止機構)を設けようとすると、その部分は積荷側になるので、荷積みの際に、例えばグラブバケットを用いて荷台上に投入する方式が採用されると、どうしても落下する投入物が隔壁板の係止機構に降りかかることになり、投入物が付着して故障の原因となるという問題点がある。しかも、その隔壁板は、原則的にキャビン側の起動始点から荷台後端部の終点までの範囲において係止されるので、その係止機構の付設範囲全般にわたり投入物が降りかかるのを防止することが要求される。
【0005】
また、前記隔壁板を間欠的に係止するには、積荷と接しない個所に係止機構の反力を受ける構造部を設けることが要求されるが、構造的にその配置について通常手段では実用に適さない。その問題点としては、例えば荷台の床面に設けようとするとどうしても積荷と接することになるので、隔壁板を移動させるときに、積荷を取除きつつ係止することとなり、構造的に困難である。また、荷台側板の側面を利用しようとすると、やはり積荷と接して不具合であることのほか、側板を外向きに押しつける作用力が発生するので頑丈な構造の側板が要求され、コストアップとなるのみならず自重量が増加するので積載荷重がその分少なくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、積載貨物が接触しない荷台の上部に沿って所要ピッチで間欠的にラッチ歯を配列するとともに、押し板の上肩部にラッチ爪を設けて、スライド板駆動シリンダの後退時にそのラッチ爪がラッチ歯と確実に係合して、係止・非係止を繰り返して荷台に積載するバラ荷を荷台後端から排出できるようにする、貨物運搬車両における荷降ろし装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による貨物運搬車両における荷降ろし装置は、
荷台上で運転室側から荷台後端部に向けて移動する荷降ろし用の押し板を備える運搬車両において、
その荷台の両側板上部に、所要のピッチで間欠的にラッチ歯が配設されており、荷台の内部にて往復移動するスライド板上で所定方向へ移動可能に配備される前記押し板の両側肩部には、前記ラッチ歯と係合するラッチ爪が両側で係脱可能に設けられ、
前記ラッチ爪は、前記スライド板の駆動シリンダの1ストローク分押し板が前進または後退すると当該位置のラッチ歯からやや離れて停止され、前記スライド板が後退または前進すると戻されてラッチ歯に係止されるように構成されていることを特徴とするものである(第1発明)。
【0008】
本発明によれば、荷台上でその後端に向けて移動する荷降ろしのための押し板の係止機構として設けられるラッチ歯とラッチ爪との関係を、両側の荷台側板上部のほぼ全長に亙り設けられるラッチ歯が不連続の歯(間欠歯)とされ、一方押し板の両側上肩部に設けられるラッチ爪が、駆動シリンダの1ストローク分相当の距離スライド板が前進または後退することで、荷台側板上部に配設されるラッチ歯間の谷部に一旦停止される。その後に、駆動シリンダが後退または前進を開始するとスライド板の移動方向に押し板が少し追従し(戻され)てラッチ爪がラッチ歯に係止されるので、押し板が進行方向に少し傾いていたとしても、ラッチ爪がラッチ歯に当接したときに自動的に修正され、安定した作動を確保することができるという効果を奏するのである。したがって、多数回駆動シリンダの伸縮動作を繰り返しスライド板を介して押し板を後方に移動させることにより、荷台に積載のバラ荷を荷台の後端から排出することができる。また、ラッチ爪を反転させて押し板を進退操作させると、待機位置(元の位置)まで後退させることができる。
【0009】
前記発明において、前記ラッチ歯は、荷台側板の両側上端部に沿って内側に配設される支持部材の上面に歯厚寸法よりも谷部寸法が長い間欠歯とされるのがよい(第2発明)。こうすると、荷台の内側でスライド板とともに移動する押し板が駆動シリンダの1ストローク分前進移動して係止状態に到るとき、ラッチ歯間に形成される谷部の空間長さを歯の厚さよりもやや長くしておくことで、歯を乗り越えたラッチ爪が所要ピッチ前進後に歯厚と前記空間長さとの差分後退することになって、確実に係止させることができ、押し板の移動を確実にすることができるという利点がある。
【0010】
前記押し板の両側上肩部に設けられるラッチ爪は、それぞれ軸受にて支承される支持軸の外端部に付設され、それら支持軸の内端部に付設されるリンク端部をロッドにて相互に連結するとともに、押し板の背面側に設けられるアクチュエータによって、反転操作できるようにリンク機構で接続されている構成であるのがよい(第3発明)。こうすると、両側の荷台側板上肩部に沿わせて設けられるラッチ歯に対するラッチ爪が同調して作動し、押し板が係止されるときに捻れを生じるというような変則的負荷を受けることがないという効果を奏する。また、ラッチ爪の反転操作に際しても同調させることができるという利点がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による貨物運搬車両における荷降ろし装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1には本実施形態の荷降ろし装置を備える運搬車両の全体縦断概要図が示されている。図2にはラッチ機構のラッチ歯とラッチ爪との関係を表わす正面図(a)とそのa−a視図(b)が、図3にはラッチ機構を備える押し板とスライド板の駆動シリンダとの関係を表わす概要図(a)およびラッチ機構部分の拡大図(b)が、図4にはラッチ機構のラッチ爪操作手段を表わす図が、図5には図4の一部省略A−A視図が、それぞれ示されている。
【0013】
本実施形態の荷降ろし装置を備える運搬車両1(以下、トラック1という)は、主にバラ物の貨物を運搬する長尺の荷台2を備えるロングボディ型のもので、その荷台2上には運転室3側から後端に向って積荷を押して荷降ろしする押し板4と、その押し板4を受支して往復動するスライド板7およびその駆動手段5(油圧シリンダで、以下駆動シリンダ5という)とが備えられ、荷台2の両側板2a,2aを高くして、その上部には開閉構造の覆い天板6(天蓋)が付設されている。
【0014】
前記荷台2上に設けられる荷降ろし用の押し板4は、荷台2の両側板2a,2aの内幅にほぼ合致する幅寸法で、かつその側板2aの高さ寸法に相応した高さ寸法を有する支持フレームに取着された隔壁板構造にされ、車体8(シャーシ)上に載設される荷台支持部の上位置で前記駆動シリンダの1ストローク分の距離前後にスライドするスライド板7の上面に可動状態で受支され、荷降ろし時にはスライド板7の前進に追従して移動し、そのスライド板7の後退時には停止状態に保たれるようにするラッチ機構10の可動部が、両上肩部(側板側)に取り付けられている。なお、前記スライド板7と駆動シリンダ5とは、その駆動シリンダ5のピストンロッド5’端がスライド板端部のスライド板操作部7aに繋がれており、車体8側に固着される駆動シリンダ基端部の取付ブラケット5aと干渉しないように駆動シリンダ5の下側位置でスライド板7を切欠いてある。図中符号9は荷台の後部扉である。
【0015】
前記ラッチ機構10は、荷台両側板2a,2aの上端部の内側で全長に亙って固着される支持部材11の上面に配設されるラッチ歯12と、前記押し板4の両上肩部4aの上に軸受13で支承される支持軸14の外端に取付いて前記ラッチ歯12と係合・離脱可能にされたラッチ爪15およびそのラッチ爪15に係止力を付勢するとともに後退時に反転できるようにするラッチ操作手段20とで構成されている。
【0016】
前記ラッチ歯12は、荷台側板2aの上端部内側を所要高さ寸法で段落ちさせてそれ以下の側板部よりも厚みを薄くされた内側部分2a’に水平状態で固着される角型の支持部材11上に、所定のピッチPでほぼ全長に亙り付設されている。そして、そのラッチ歯12は、所定のピッチPにおいてラッチ歯12,12間に形成される谷部12’の空間長さLを歯厚Tよりもやや長くなる間欠歯とされている。また、前記ラッチ歯12のピッチPは、前記スライド板7を進退駆動する駆動シリンダの1ストロークSをほぼ整数で割った長さ寸法とされている。
【0017】
押し板4側に設けられるラッチ爪15は、前述のように押し板4の肩部4a上に取付く軸受13にて支承される支持軸14の外端部に固着されて、図2(a)で示されるように、支持軸14の軸芯を基準にして対称に設けられ、そのいずれか一方の爪先15’が前記ラッチ歯12に係合するようにされている。このようなラッチ爪15の支持軸14他端(内側端)にはいずれもアーム16が固着され、それらアーム16,16を接続ロッド17によって相互に連結されている。したがって、ラッチ爪15,15の作動はその接続ロッド17によって両方が同調するようにされている。
【0018】
また、前記接続ロッド17の中間位置には、押し板4の背面側に装備されるラッチ操作手段20の直線作動機21(モータシリンダ21)と、これに直結されるスプリング式の緩衝器22を介してリンク機構24の先端が連結ブラケット18を介して可動的に接続されている。
【0019】
前記モータシリンダ21(第3発明のアクチュエータに対応する)は、基端部を押し板4の背面部にブラケット23により支持され、このモータシリンダ21の進退自在な出力ロッド21aの上端に、スプリング式の緩衝器22が連結され、その緩衝器22のロッド22a先端部を押し板4の背面に突設された軸支持部材25,25で支持される中間軸26の一端に固着のレバー27と可動的に連結され、さらにその中間軸26の他端に固着のレバー28と前記接続ロッド17に設けられた連結ブラケット18とを連結ロッド29によって接続されて、前記緩衝器22によってラッチ爪15がラッチ歯12に係止される係止力が得られるようにされている。また、押し板4の移動時には、ラッチ爪15がラッチ歯12を乗り越えるのを許容すると同時に逆動するのを阻止する働きを行わせるようにされている。
【0020】
前記モータシリンダ21は、その出力ロッド21aを前進させることにより前記のリンク機構(緩衝器ロッド22a〜連結ロッド29)でもって接続ロッド17を押上げて、ラッチ爪15のラッチ歯12に対する噛み合い(係合)方向を前進から後退に切換えるように機能する。このモータシリンダ21には、図示されないケーブルリールに巻き付けられているケーブルにより動力が供給されるようになっている。
【0021】
このように構成される本実施の形態では、荷台2の内部に例えばバラ荷を積載して運搬する場合、その積み込み時には覆い天板6を開いた状態で上側から投入するなどして積み込まれる。荷降ろしを行うには、荷台2の後部に備える扉9を開いて排出することになる。まず、図3(a)に示されるように、車体8上に基端を取付ブラケット5aにて支持される駆動シリンダ5を作動させて、所定のストロークS分シリンダロッド5’を引き込ませる。すると、そのピストンロッド5’と繋がるスライド板操作部7aを介してスライド板7とその上に載置された状態にある押し板4とがともに矢印方向Y(荷台の後方へ向けて)移動する。このとき、スライド板7の前進によって荷台2内部積み込まれているバラ荷は、図示省略するが荷台2の後端から後方にスライド板7上にのって押出される。
【0022】
このスライド板7が駆動シリンダ5の1ストロークS分前進すると、搭載されている押し板4は、その上端の肩部4aに配されているラッチ爪15が荷台側板2aの上部内側に沿って配設されるラッチ歯12の上を複数ピッチに亙り乗り越えてスライド板7の移動相当距離Sだけ移動する。すると、そのラッチ爪15は、図3(b)にて示されるように、複数のラッチ歯12を乗り越えたラッチ爪15が、そのラッチ歯12の1ピッチPについて歯厚Tよりも谷部12’の空間長さLが長い関係に形成されているので、移動停止すると、ラッチ爪15の爪先15’がラッチ歯12とやや離れた谷部12’の位置に到達する。したがって、このスライド板7が移動相当距離S移動して停止した時点では、押し板4が未係止の状態にある。
【0023】
駆動シリンダ5が前述と逆に作動する(復帰行程に移行開始する)と、スライド板7はそのまま後退することになり、未係止状態にある押し板4は、そのままスライド板7とともに後退しようとする。すると、その両肩部4aに備えられているラッチ爪15が前記ラッチ歯12の歯厚Tと谷部12’との差分(n=L−T)相当寸法後退することで、そのラッチ爪15の爪先15’がラッチ歯12に当接され、確実に係止させることができるのである。
【0024】
このように駆動シリンダ5による1ストロークSスライド板7を移動させるにあたり、その上に載置される押し板4をともに同距離S移動させて、ラッチ歯12とラッチ爪15との係合を一旦オーバーランさせた状態にして、スライド板7が後退行程に移行するときにラッチ爪15をラッチ歯12に係合させるようにすることにより、押し板4が前進動作に際して幅方向の左右で多少の移動ずれ(平面的に見て傾き)が生じてもその修正が行われ、1ストロークの移動ごとに修正されることから、荷押し動作の円滑化を確保することができるのである。また、積荷を押出す操作に伴う圧縮反力に対しても、オーバーラン分の係合空間を持たせておくことにより、押し戻しに対応させることができ、無理なく反復して積荷の押出し操作を継続させることができる。
【0025】
また、ラッチ爪15が移動するときには、支持軸14の他端部に取付くアーム16を介して接続される接続ロッド17によりリンク機構24を経て緩衝器22が操作され、その緩衝器22内のスプリングによる緩衝作用によってラッチ歯12を乗り越えると速やかに引き下げられ、その乗り越えたラッチ歯12の前側に爪先が係合する。そして、この動作が前記駆動手段5の1ストロークに相当する距離繰り返し行われるので、動作の途中でラッチ爪15が浮くことはない。
【0026】
本実施形態では、上述のようにラッチ機構10を作動させて押し板4を係止・非係止の繰り返しによって、スライド板7の反復スライド機能を利用してバラ荷の押し出し排出(荷降ろし)作業が効率よく行うことができる。なお、ラッチ操作手段20におけるモータシリンダ21を作動させてラッチ爪15を前述と逆の向きにラッチ歯12と係合するように操作すれば、荷台2の後部に移動した押し板4を元の位置に戻す操作が行えるのである。この際にも、前記機能が有効に発揮でき後退動作を円滑に行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態の荷降ろし装置を備える運搬車両の全体縦断概要図である。
【図2】図2は、ラッチ機構のラッチ歯とラッチ爪との関係を表わす正面図(a)とそのa−a視図(b)である。
【図3】図3は、ラッチ機構を備える押し板とスライド板の駆動シリンダとの関係を表わす概要図(a)およびラッチ機構部分の拡大図(b)である。
【図4】図4は、ラッチ機構のラッチ爪操作手段を表わす図である。
【図5】図5は、図4の一部省略A−A視図である。
【符号の説明】
1 運搬車両(トラック)
2 荷台
2a 荷台の側板
3 運転室
4 荷降ろし用の押し板
4a 押し板の肩部
5 駆動シリンダ
7 スライド板
8 車体
10 ラッチ機構
11 支持部材
12 ラッチ歯
12’ ラッチ歯の谷部
13 軸受
14 支持軸
15 ラッチ爪
16 アーム
17 接続ロッド
20 ラッチ操作手段
21 モータシリンダ
22 緩衝器
24 リンク機構
Claims (3)
- 荷台上で運転室側から荷台後端部に向けて移動する荷降ろしのための押し板を備える運搬車両において、
その荷台の両側板上部に、所要のピッチで間欠的にラッチ歯が配設されており、荷台の内部にて往復移動するスライド板上で所定方向へ移動可能に配備される前記押し板の両側上肩部には、前記ラッチ歯と係合するラッチ爪が両側で係脱可能に設けられ、
前記ラッチ爪は、前記スライド板の駆動シリンダの1ストローク分押し板が前進または後退すると当該位置のラッチ歯からやや離れて停止され、前記スライド板が後退または前進すると戻されてラッチ歯に係止されるように構成されていることを特徴とする貨物運搬車両における荷降ろし装置。 - 前記ラッチ歯は、荷台側板の両側上端部に沿って内側に配設される支持部材の上面に歯厚寸法よりも谷部寸法が長い間欠歯とされる請求項1に記載の貨物運搬車両における荷降ろし装置。
- 前記押し板の両側上肩部に設けられるラッチ爪は、それぞれ軸受にて支承される支持軸の外端部に付設され、それら支持軸の内端部に付設されるリンク端部をロッドにて相互に連結するとともに、押し板の背面側に設けられるアクチュエータによって、反転操作できるようにリンク機構で接続されている構成である請求項1に記載の貨物運搬車両における荷降ろし装置。
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CN107444228A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-12-08 | 齐二伟 | 一种复推式自卸车 |
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- 2002-06-12 JP JP2002171879A patent/JP2004017695A/ja not_active Withdrawn
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