JPS5820844B2 - コンパクタ・コンテナ式塵芥処理システムにおけるコンテナ移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンパクタ・コンテナ式塵芥処理システムにお
いて、コンパクタに接続され、あるいは運搬車に搭載さ
れるコンテナの移送装置に関するものである。

塵芥を貯留するためのホッパと、このホッパ下に配設さ
れ、その貯留塵芥を受容するコンパクタと、このコンパ
クタに着脱自在に接続されるコンテナとを具え、ホッパ
内の貯留塵芥をコンパクタの作動により圧縮してコンテ
ナ内に押込むことができるようにした、所謂コンパクタ
・コンテナ式塵芥処理システムでは、前記コンテナは、
運搬車に搭載して塵芥積込場と、塵芥排棄場、焼却場等
間を運搬されるので、運搬車への積卸を行う必要がある
が、従来のものでは運搬車自体に設けた積卸装置によっ
てコンテナを運搬車の後方に卸し、あるいはそこから積
込むようにしていたので、コンテナを積卸すための専用
の広いスペースが必要となるばかりでなく各運搬車にそ
れぞれ積卸装置を設けなければならずコスト高になる不
具合があった。

そこで本出願人は運搬車が駐車する搬出入路でのコンテ
ナの積卸を可能にして、前述のコンテナ積卸のための余
分スペースを不要となすことができ、かつ前記搬出入路
に設けたコンテナの積卸装置によってコンテナの積卸が
できるようにし、何個の運搬車にはコンテナ積卸装置を
設けないで済むようにした、コンパクタ・コンテナ式塵
芥処理システムを、特願昭５０−１５８１０２号（特開
昭５２〜８２８６９号公報参照）により既に提案してい
るが、そのものでは、上記コンテナの積卸装置が、上記
搬出入路に進入した運搬車を跨ぎ得るように地上に立設
される門形フレームと、該フレームの頂部に設けられる
コンテナ懸吊手段とより構成されているので、積卸装置
の全高が高くその設置場所に高さ上の制約があり、また
上記門形フレームが搬出入路上に常時存在しているため
その占有空間が常にデッドスペースとなり、さらに搬出
入路に運搬車をスムーズに進入させるにおいては、該搬
出入路の両側に常時起立する門形フレームの一対の支柱
が障害となり、作業能率を低下させる等の不具合がある
。

本発明は上記に鑑み提案されたもので、上記従来のもの
の不具合をすべて解消することができる構造簡単且つコ
ンパクトな前記移送装置を提供することを目的とするも
のである。

以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、塵芥処理場１には、ホッパ支持枠２が構築され、この
ホッパ支持枠２の上部に左右一対のホッパＨ１，Ｈ２が
並列して懸吊されている。

各ホッパＨ１，Ｈ２は、それぞれその上面に投入口３が
開口され、またその下面に排出口４が開口されており、
排出口４には、そこを開閉し得る従来公知のシャッタ５
が設けられる。

ホッパＨ１，Ｈ２の上部間には、横送りコンベア６が横
架され、この横送りコンベア６上に、これを直交する立
上りコンベア７の搬出端が臨んでいる。

したがって前記立上りコンベア７を駆動し、かつ横送り
コンベア６を左あるいは右方向に駆動すれば、立上りコ
ンベア７から送られてくる塵芥を左あるいは右ホッパＨ
１，Ｈ２内に投入し得る。

前記左右一対のホッパＨ１，Ｈ２下において、地上には
、それらの並列方向に沿ってそれぞれ案内レール８，８
′が敷設され、それらの案内レール８゜８′上に一台の
コンパクタＣｐが往復走行可能に搭載されている。

コンパクタＣｐは箱状のコンパクタ本体９の前後部左右
にそれぞれ脚部１０・・・が固着され、それらの脚部１
０・・・の下端にそれぞれ転動輪１１・・・が軸架され
、これらの転動輪１１・・・が前記案内レー）Ｌ／Ｂ１
Ｂ’上に載置されている。

コン４夕本体９の一側中間部と地上間には駆動シリンダ
１２が連結され、この駆動シリンダ１２の伸縮作動によ
りコンパクタＣｐを左右に往復移動させることができる
。

コンパクタＣｐは従来公知のものであってその本体９の
前面に押出口１３が開口されるとメもにその上壁前部に
前記排出口４に通じる投入口１４が開口され、その内部
には前記押出口１３に向って進退し得るラム１５が設け
られている。

ラム１５の前面には後述するコンテナＣｔの出入口開閉
用蓋板に兼用される押込板１６が着脱自在に取付けられ
る。

またコンパクタ本体９の左右側壁前部には、コンパクタ
でｐとこれに接続されるコンテナＣｔを固縛する固縛機
構１７が設けられ、またその底壁前部には、コンテナＣ
ｔを引寄せてこれをそこに接続するための接続機構１８
が設はンられる。

而して、前記コンパクタＣｐは、これを左右に往復動さ
せることにより、その投入口１４を、前記左右一対のホ
ッパＨ１，Ｈ２の排出口４に選択的に接続しシャッタ５
を開放することによりそれらノホツハＨ１，Ｈ２内の塵
芥をコンパクタ本体内に選択的に投入することができる
。

前記コンパクタＣｐの前方には、左右一対のホッパＨ１
，Ｈ２に対応してコンテナ積載用運搬車Ｖの搬出入路Ｐ
１．Ｐ２が設けられる。

各搬出入路Ｐｔ ｔ Ｐ２の両側には、コンテナ積載車
輌を案内し、かつその場でコンテナＣｔを積卸するため
のコンテナ積卸装置りが設けられる。

コンテナ積卸装置りは、前記搬出入路Ｐ１． Ｐ２をそ
れぞれ挟んで互いに対峙される左右一対のコンテナ係脱
昇降機構１９０．１９□により構成される。

一対のコンテナ係脱昇降機構、１９１，１９２は全く同
一の構成を有するので、以下その一つについて詳細に説
明する。

搬出入路Ｐ１．Ｐ２の一側には、その搬出入方向に沿っ
て溝孔２０が穿設され、この溝孔２０の中央部に上面を
開放した中空の固定ポスト２１が撃方向に固着されてい
る。

前記固定ポスト２１には、可動ポスト２２が昇降自在に
嵌合され、固定ポスト２１と可動ポスト２２間にはリフ
トシリンダ２３が連結され、このリフトシリンダ２３の
伸縮作動により可動ポスト２２を昇降作動させて溝孔２
０より出没させることができる。

可動ポスト２２の上面には、搬出入路Ｐ１．Ｐ２の搬出
入方向に沿ってのびる角柱状の保持枠２４が固着されて
いる。

保持枠２４の前後部には案内筒２５が横向きに固着され
、その案内筒２５には、フック支持部材２６が搬出入路
Ｐ１あるいはＰ２内に出没できるように摺動自在に嵌入
され、このフック支持部材２６と案内筒２５間には伸縮
シリンダ２８が連結されている。

前記フック支持部材２６の先端には上向きのフック２７
が固着されている。

保持枠２４の先端部内面には円弧状のタイヤ案内面３１
が形成されており、運搬車Ｖが振出人路Ｐ１あるいはＰ
２に進入する際のその車輪タイヤを案内する。

運搬車Ｖ上に搭載されるコンテナＣｔは、その両側下縁
に前記フック２７と係脱し得る被係合部材２９が固着さ
れると５もにその下面には走行輪３０・・・が軸支され
ている。

またコンテナＣｔの一端壁に前記コンパクタＣｐの押出
口１３と接続し得る出入口３２が開口される。

次に本発明の実施例の作用について説明すると、搬出入
路Ｐ１．Ｐ２内に運搬車Ｖを搬入するには、先ずリフト
シリンダ２３の収縮により一対のコンテナ係脱昇降機構
１９１．１９゜を下降させ、保持枠２４を接地させる。

次にコ〕／テナＣｔを積載した運搬車Ｖを振出人路Ｐ１
あるいはＰ２内に進入させ所定位置で停止させる。

その際保持枠２４先端のタイヤ案内面３１は、運搬車Ｖ
が容易に振出人路Ｐ１あるいはＰ２内に進入できるよう
にその車輪タイヤを誘導案内する。

次にリフトシリンダ２３を伸長作動し、可動ポスト２２
を伸長させるが、保持枠２４がコンテナＣｔの底面より
も低い位置でその伸長を一旦停止させた後、伸縮シリン
ダ２８を伸長させ、フック支持部材２６を伸長させて、
その先端のフック２７をコンテナＣ１の被係合部材２９
下に臨ませる（第２図イ位置）。

次に再びリフトシリンダ２３を伸長作動して可動ポスト
２２を上昇させると、フック２７は被係合部材２９に係
合するに至るが、さらに可動ポスト２２を最大ストロー
クまで上昇させると、コンテナＣｔは運搬車Ｖ車体枠よ
り離れて浮上し、コンテナＣｔは左右のコンテナ係脱昇
降機構１９１．１９□によって支持されるに至る（第２
図口位置）。

ここで運搬車■を搬出させた後、リフトシリンダ２３を
収縮作動すればコンテナＣｔは可動ポスト２２と５もに
下降して接地される。

伸縮シリンダ２８を収縮作動して一ノック支持部材２６
を格納する。

以上により振出人路Ｐ１あるいはＰ２上へのコンテナＣ
ｔの卸し作業を終了する。

次に従来のように接続機構１８を作動してコンテナＣｔ
をコンパクタＣｐに引寄せて接続し、固縛機構１７を作
動してコンパクタＣｐにコンテナＣｔを固縛する。

次にラム１５の前面に、コンテナＣｔの蓋板に兼用され
る押込板１６を固着した後、シャック５を開放してコン
パクタＣｐを作動すれば、ラム１５がコンパクタ本体９
内を進退作動して、コンパクタ本体内の塵芥をコンテナ
Ｃｔ内に押込むことができる。

以上のようにしてコンテナＣｔ内に塵芥が充填されたら
今度は一対のコンテナ係脱昇降機構１９１゜１９□を前
述の逆の手順により作動してコンテナＣｔを扛上し、こ
れを振出人路Ｐ１あるいはＰ２に進入した運搬車■の車
体枠上に積載することができる。

以上のように本発明によれば、コンパクタＣｐの前方に
、そのコンパクタＣｐの接続可能のコンテナＣｔを搭載
した運搬車Ｖの搬出入できる振出人路Ｐ１（Ｐ２）を設
け、この振出人路Ｐ１（Ｐ２）の両側に、前記コンテナ
Ｃｔを運搬車■より離脱させるように扛上可能で、かつ
前記振出人路Ｐ１（Ｐ２）上に接地させるように降下可
能なコンテナ積卸装置りを設けたので、上記振出人路Ｐ
１（Ｐ２）上にて運搬車Ｖ上へのコンテナＣｔの積卸を
支障なく行うことができ、しかもその場でコンテナＣｔ
をコンパクタＣｐに接続することができ、従って運搬車
■の後方にコンテナ積卸のための広いスペースを確保し
たり或いは個々の運搬車Ｖにコンテナ積卸装置を搭載し
たりする必要がなくなり、塵芥処理場の占有スペースを
コンパクト化すると共に運搬車のコストを低減すること
ができる。

また特に前記コンテナ積卸装置りは、前記振出人路Ｐ１
（Ｐ２）の両側に出没可能に設けられる一対の可動ポス
ト２２と、この可動ポスト２２の上端に固着される保持
枠２４と、この保持枠２４に出没自在に設けられ、前記
振出人路Ｐ、（Ｐ２）内のコンテナ積卸装置と係脱し得
るフック２７とを少なくとも有する左右一対のコンテナ
係脱昇降機構１９０，１９□より構成されているので、
コンテナ積卸装置りの主体をなす上記可動ポスト２２を
、コンテナＣｔの積卸作業時を除いて振出人路Ｐ１（Ｐ
２）上より没入させておくことができ、従って運搬車■
を振出人路Ｐ１（Ｐ２）に進入させる際にその車体や搭
載コンテナＣｔが可動ポスト２２に衝突する心配が全く
なくその進入作業を容易円滑に行うことができ、しかも
振出人路ＰＩ （ｐ２’）上の空間にはコンテナ積卸装
置りの特設によるもデッドスペースが細管形成されない
ため、非作業時には同空間をオープンスペースとして有
効に利用することができる。

しかも上記コンテナ積卸装置りは、コンテナＣｔの底面
に係脱してこれを扛上或いは降下させる構造上、各構成
要素が運搬車ＶやコンテナＣｔよりも上方に位置するこ
とがないため、積卸装置の最大高さが比較的低く、その
設置場所に高さ上の制約を受けることが少ない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明コンテナ移送装置の全体斜視図、第２図
はコンテナ積卸状態を示すコンテナ積卸装置の一部縦断
後面図および運搬車の後面図である。 １９１、１９□・・・・・・コンテナ係脱昇降機構、２
２・・・・・・可動ポスト、２４・・・・・・保持枠、
２６・・・・・・フック支持部材、３１・・・・・・タ
イヤ案内面、Ｃｐ・・・・・・コンパクタ、Ｃｔ・・・
・・・コンテナ、Ｌ・・・・・・コンテナ積卸装置、Ｐ
ｌ、Ｐ２・・・・・・搬出入路、■・・・・・・運搬車
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ コンパクタＣｐの前方に、そのコンパクタＣｐに接
   続可能のコンテナＣｔを搭載した運搬車■の搬出入でき
   る搬出入路ＰＩ （Ｐ２ ）を設け、この搬出入路Ｐ１
   （Ｐ２）の両側に、前記コンテナＣｔを運搬車Ｖ上より
   離脱させるように扛下可能で、かつ前記搬出入路Ｐ、（
   Ｐ２）上に接地させるように。 降下可能なコンテナ積卸装置りを設け、前記コンテナ積
   卸装置りは、前記搬出入路Ｐｉ （Ｐ２ ）の両側に出
   没可能に設けられる一対の可動ポスト２２と、この可動
   ポスト２２の上端に固着される保持枠２４と、この保持
   枠２４に出没自在に設けられ、前記搬出入路Ｐｉ （Ｐ
   ２ ）のコンテナ移送装置と係脱し得るフック２７とを
   少なくとも有する左右一対のコンテナ係脱昇降機構１９
   １．１９□よりなる、コンパクタ・コンテナ式塵芥処理
   システムにおけるコンテナ移送装置。 ２ 前記特許請求の範囲第１項記載のコンパクタ・コン
   テナ式塵芥処理システムにおけるコンテナ移送装置にお
   いて、前記保持枠２４は、その先端部内面に前記運搬車
   ■を誘導するためのタイヤ案内面３１を形成してなる、
   コンパクタ・コンテナ式塵芥処理システムにおけるコン
   テナ移送装置。