JP2004017294A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の伸縮を抑制することにより、高品質な画像を形成することの可能なインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】本発明に係るインクジェットプリンタは、搬送ローラ9または送りローラ14すくなくともいずれか一方と布帛3との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段とを備える。ここで、記録媒体すべり防止手段として具体的には、突起物19が該当し、更に具体的には、この突起物19として、針、金属性の粉、セラミックス性の粉、そして繊維で構成され起毛又は植毛した当該毛、等を利用することができる。本発明は、この突起物19を典型例とする記録媒体伸縮防止手段により、すべりを防止することができ、もって高品質な画像を形成することができる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタに関し、特に、布帛へのインクジェット捺染に適用すると好適なインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタは、記録方式により、サーマル式、ワイヤドット式、インクジェット方式等に分けることができる。このうち、インクジェット方式(インクジェットプリンタ)は、搬送ローラ及び押さえローラ等によって記録媒体(例えば、代表的には、紙)を搬送しつつ記録ヘッドからインク滴を噴射して、該記録媒体上に画像を形成するものである。これまで、インクジェットプリンタは、紙などのプリンタ装置として用いられてきたが、その他に布帛への捺染にも用いられるようになってきた。
【0003】
捺染が行われる布帛には、絹、ウール、木綿等の天然繊維や、ポリエステル、アクリル、ナイロン等の合成繊維等の様々な素材が用いられる。これらは、繊維の太さや織り方の差異、また、パイル状に起毛させたものや、ニットのように繊維を編むことなどによって、その特徴が異なるため、紙などにプリントする場合とは異なる取扱いが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、布帛は、紙やフィルムシートなどに比べて、安定した搬送を実現するのに必要な、いわゆる腰(剛性)がなく、「しわ」が生じやすいという問題点がある。また、布帛は、紙やフィルムシートなどに比べて伸縮性が大きい(特に、ニットのような織布に当てはまる。)ため、その形状に歪みを生じやすい。なお、これらのしわや歪みは、布帛の広幅化に伴い発生しやすくなる。
【0005】
このようなしわや歪みが発生すると、布帛上に形成される画像に不要な変形が生じることになる。例えば、布帛の各部分で均等であるべきインク量が当該各部位で異なることとなったり、本来噴射されるべき位置にインクが噴射されない、等の不具合が発生することによって、画像に不要な変形が生じることになる。結局、これらのようなことから、布帛に対する画像品質を高レベルに維持することには、一般に、困難がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像を形成する際に少なくとも記録ヘッドに対向する位置での記録媒体のしわや歪みの発生を抑制することにより、高品質な画像を形成することの可能なインクジェットプリンタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体の前記記録ヘッドの下流側を低く傾けるように前記搬送ローラおよび前記送りローラを軸支する傾斜設定手段と、前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段と、前記搬送ローラと前記送りローラの前記記録媒体を搬送する搬送速度比を前記記録媒体の伸び率より小さく、かつ、前記送りローラの搬送速度が前記搬送ローラの搬送速度より速くする制御手段とを備えることを特徴としている。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体の前記記録ヘッドの下流側を低く傾けるように前記搬送ローラおよび前記送りローラを軸支する傾斜設定手段と、前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段と、前記搬送ローラと前記送りローラの前記記録媒体を搬送する搬送速度比を前記記録媒体の伸び率より小さく、かつ、前記送りローラの搬送速度が前記搬送ローラの搬送速度より速くする制御手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、前記傾斜設定手段は、前記記録媒体を水平に対して30度から60度の間で傾けることを特徴としている。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、前記傾斜設定手段は、前記記録媒体を水平に対して30度から60度の間で可変的に傾けることが可能であることを特徴としている。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、前記制御手段は、前記搬送速度比を可変的に変化させることが可能であることを特徴としている。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、前記記録媒体すべり防止手段は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面に形成された突起物であることを特徴としている。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、前記突起物は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面の全面に形成されることを特徴としている。
【0016】
また、請求項10記載の発明は、前記突起物は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面の両側端部に沿ってのみ形成されることを特徴としている。
【0017】
また、請求項11記載の発明は、前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動が可能であって、前記突起物は、前記記録ヘッドが前記交差方向に移動し前記突起物上方を通過する際に前記記録ヘッドの少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面とは非接触に形成されることを特徴としている。
【0018】
また、請求項12記載の発明は、前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガード部材を備え、前記突起物は、起倒自在に前記搬送ローラおよび前記送りローラに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル面とは非接触になることを特徴としている。
【0019】
また、請求項13記載の発明は、前記搬送ローラおよび前記送りローラの表面の両側端部は、少なくとも前記記録ヘッドによる画像形成領域外であり、前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動が可能であって、前記突起物上方を通過する際には少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面が前記突起物とは非接触となるように変位可能に設置されることを特徴としている。
【0020】
また、請求項14記載の発明は、前記突起物は、針状の部材であることを特徴としている。
【0021】
また、請求項15記載の発明は、前記針状の部材は、記録媒体の搬送方向下流側に曲がった形状のもの、または、記録媒体の搬送方向下流側に傾斜して形成されたものであることを特徴としている。
【0022】
また、請求項16記載の発明は、前記突起物は、固形物を含んで形成されることを特徴としている。
【0023】
また、請求項17記載の発明は、前記固形物は、金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉であることを特徴としている。
【0024】
また、請求項18記載の発明は、前記金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉は媒体に練りこまれ、前記搬送ローラまたは前記送りローラには、これがコーティングされることを特徴としている。
【0025】
また、請求項19記載の発明は、前記金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉は媒体となる部材に練りこまれて形成され、前記搬送ローラまたは前記送りローラには、これが貼付されることを特徴としている。
【0026】
また、請求項20記載の発明は、前記金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉は、角を有する形状であることを特徴としている。
【0027】
また、請求項21記載の発明は、前記突起物は、繊維から構成された毛であることを特徴としている。
【0028】
また、請求項22記載の発明は、前記毛は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面に植え込まれたものであることを特徴としている。
【0029】
また、請求項23記載の発明は、前記毛は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面に媒体をコーティングして、前記媒体に植え込まれたものであることを特徴としている。
【0030】
また、請求項24記載の発明は、前記記録媒体は、布帛であり、前記毛は、単位面積あたり、前記布帛の糸目の数よりも多い数だけ植え込まれていることを特徴としている。
【0031】
また、請求項25記載の発明は、前記毛は、起立させられて植え込まれたものであることを特徴としている。
【0032】
また、請求項26記載の発明は、前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられていることを特徴としている。
【0033】
また、請求項27記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記送りローラに洗浄液を吹き付けて前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴としている。
【0034】
また、請求項28記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記送りローラまたは前記すべり防止手段を乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴としている。
【0035】
また、請求項29記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴としている。
【0036】
また、請求項30記載の発明は、前記乾燥手段には、遠赤外光が用いられることを特徴としている。
【0037】
また、請求項31記載の発明は、前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生することを特徴としている。
【0038】
また、請求項32記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記送りローラに当接して前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴としている。
【0039】
また、請求項33記載の発明は、前記搬送ローラまたは前記送りローラから脱落し前記記録媒体に付着した前記すべり防止手段の一部を除去する除去手段が備えられていることを特徴としている。
【0040】
また、請求項34記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記すべり防止手段の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴としている。
【0041】
また、請求項35記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材で前記すべり防止手段の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0042】
また、請求項36記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで前記すべり防止手段の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0043】
また、請求項37記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前記すべり防止手段の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0044】
また、請求項38記載の発明は、前記除去手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記すべり防止手段の一部を回収する回収手段を備えたことを特徴としている。
【0045】
また、請求項39記載の発明は、前記記録ヘッドの噴射したインクの前記記録媒体を突出したインクを回収するインク回収手段を有することを特徴としている。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態について図を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る布帛用インクジェットプリンタ1を示す概略構成図である。なお、本実施形態においては、本発明にいう「記録媒体」として、「布帛」が該当することを念頭においた説明を行うことにする。ただし、本発明がこの形態に限定されることを意味するものではない。
【0047】
布帛用インクジェットプリンタ1は、複数のノズル及びこれらノズルに通ずる圧力室を備え、前記ノズルからインクを吐出ないし噴射する記録ヘッド2を備えている。このような記録ヘッド2におけるインク噴射は、基本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせることで実現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニズムとしては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えることで生じる歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を利用するもの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与えることで生じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、あるいはバブルジェット方式)等が存在することが広く知られている。なお、記録ヘッド2は、通常、複数色に対応して複数用意される。
【0048】
前記記録ヘッド2は、これを布帛3の搬送方向に直交する方向(図1中紙面垂直方向)に走査させることの可能なキャリッジ4に保持されている。また、この布帛用インクジェットプリンタ1には、記録ヘッド2に対向するようにして、その表面が平らで滑らかに仕上げられた作画テーブル8が設けられ、該作画テーブル8の図中上面には、布帛3が導入される。
【0049】
記録ヘッド2の位置から布帛3の搬送方向上流側となる、前記作画テーブル8の一端部(図1中右端)近傍には、布帛3を搬送する搬送手段として、円筒形状をした搬送ローラ9と押さえローラ10とが設けられている。
【0050】
搬送ローラ9は、搬送ローラ9の外周最上端部位が作画テーブル8上面から突出するように、布帛用インクジェットプリンタ1の図示しないフレーム、又は十分な強度・剛性を有するパネル等に軸支されるとともに、図示しない駆動手段によって図1中反時計方向に回転駆動される。また、押さえローラ10は、搬送ローラ9の図1中上方に配置されるとともに、押圧手段11に回動自在に軸支され、布帛3を搬送ローラ9との間に挟みこんで、所定の押圧を加える。これら二つのローラ9及び10によれば、搬送ローラ9の回転駆動によって、布帛3は作画テーブル8上面上へ送り出され、前記記録ヘッド2の位置へ搬送されることになる。
【0051】
また、記録ヘッド2の位置から布帛3の搬送方向下流側となる、作画テーブル8の他端部(図1中左端)近傍には、送りローラ14(本発明にいう「送りローラ」に該当する。)が設けられ、作画テーブル8上から送り出されてくるプリント直後の布帛3を支えている。なお、この送りローラ14は、前記搬送ローラ9と略同様に、該ローラ14の外周最上端部が、作画テーブル8の上面と同じ高さ、又はそれより上方に位置するように配置され、図示しない駆動手段により、布帛3に適度な張力を与えて、布帛3が弛むことなく作画テーブル8上面と平行に搬送されるように、搬送ローラ9の搬送速度よりやや速い搬送速度となっている。
【0052】
一方、布帛3はここでは帯状の記録媒体であり、その布帛3の布帛元巻6は、前記搬送ローラ9及び押さえローラ10からみて布帛3の搬送方向の最も上流となる位置に配置されている。また、布帛元巻6は、例えば布帛用インクジェットプリンタ1の設置されている床面付近に配置され、布帛元巻6を回動自在に軸支することに十分耐えられる図示しないフレーム等に、着脱可能に取り付けられている。さらに、布帛元巻6の図1中上方、かつ、該布帛元巻6と搬送ローラ9等との間には、布帛3の搬送方向上流から順に、送りローラ12とテンションローラ13とが設けられている。
【0053】
送りローラ12は、布帛用インクジェットプリンタ1のフレーム、又は十分な剛性を有するパネル等に回動自在に軸支されている。テンションローラ13は、例えば、図示しないローラ位置変動手段に回動自在に軸支されており、該ローラ13は、前記ローラ位置変動手段によって、前記搬送ローラ9の上端部と同じ高さから前記送りローラ12より低い位置まで昇降可能に構成される。図からわかるように、テンションローラ13が、送りローラ12よりも低い位置に配置されるとき、布帛3には適当な張力が与えられる。
【0054】
このような構成により、本実施形態における布帛用インクジェットプリンタ1では、次のような作用が実現される。布帛元巻6から引き出された布帛3が、図中矢印A1に示す方向へ搬送され、送りローラ12及びテンションローラ13を通過して搬送ローラ9に至る。このように搬送されてきた布帛3は、搬送ローラ9及び押さえローラ10により狭持され、作画テーブル8上面を図中矢印ABに示すように搬送される。そして、この搬送の進行に応じて、適切に制御されたキャリッジ4の走査及び記録ヘッド2からのインク噴射が実施されることにより、該布帛3にインクジェット捺染が行われる。
【0055】
インクジェット捺染後の布帛3は、図中矢印A2に示す方向へ向かい、布帛収納手段16へ収納される。
【0056】
さて、本実施形態の布帛用インクジェットプリンタ1においては、上記した構成の他、次のような特徴的な構成を備えている。
【0057】
すなわち、上記搬送ローラ9または送りローラ14の少なくともいずれか一方の表面に突起物(記録媒体すべり防止手段)19が形成されている点に特徴がある。このうち突起物19は、例えば図2に示すように、搬送ローラ9または送りローラ14の全面に形成される。勿論、突起物19は搬送ローラ9または送りローラ14の表面全面にわたって均一に形成されていてもよい。またその他、図3に示すように、搬送ローラ9または送りローラ14の表面の両側端部に沿ってのみ、形成されるような形態としてもよい。なお、図2及び図3においては、突起物19の一つ一つは、小さな線分の一本一本が該当している。
【0058】
突起物19の具体的構成例(その材質ないし態様など)としては、例えば、搬送ローラ9または送りローラ14の表面に接着又は機械的に固定させた針(針状の部材)等とすることや、また、同様に接着又は機械的に固定させた金属性の粉(以下「金属粉」という。)、セラミックス性の粉(以下「セラミックス粉」という。)や硬質プラスチック性の粉(以下「硬質プラスチック粉」という。)などの固形物を含んで形成すること等も可能である。このうち金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を突起物19とする場合には、これを接着剤又は樹脂等の適当な媒体に練り込み、これを搬送ローラ9または送りローラ14の表面に塗布・付着ないしコーティング等させるような構成、また、金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉をゴム又は樹脂等の適当な媒体に練り込んで部材を作製し、これを搬送ローラ9または送りローラ14の表面に貼付させるような構成とすると、製作効率の観点等から好ましい。
【0059】
また、突起物19の具体的構成の別の例としては、例えば、繊維等により構成された毛等とすることができ、この「毛」としてより具体的には、搬送ローラ9または送りローラ14の(少なくともその表面)の材質を適当なフェルト材等とするとともに、当該表面に適当な処理を直接施すことにより、いわゆる起毛させた状態(俗に言えば、「毛羽立たせた状態」)の当該毛が該当するとしたり、また、搬送ローラ9または送りローラ14表面に適当な手段により植毛した当該毛が該当する、等とすることができる。例えば、接着剤又は樹脂等を媒体として搬送ローラ9または送りローラ14の表面に塗布・付着ないしコーティングして「毛」を起毛させた状態で付着させてもよい。
【0060】
以上のような構成により、本実施形態において、布帛3は、突起物19の形成された搬送ローラ9または送りローラ14表面に接しながら記録ヘッド2下を搬送されることになる。よって、搬送ローラ9に突起物19を形成した場合には、当該突起物19が布帛3に当接することで搬送ローラ9とすべり難く、布帛3は搬送ローラ9と押さえローラ10でより確実に挟持されて搬送されるので搬送の精度が向上する。また、送りローラ14に突起物19を形成した場合には、当該突起物19が布帛3に当接することで送りローラ14とすべり難くなり、前述のごとく布帛3に適切な張力をより確実に与えることが可能であり、搬送ローラ9と送りローラ14の間で布帛3の弛みや変形を抑止する。
【0061】
この時、各ローラ駆動手段(制御手段)は、搬送ローラ9と送りローラ14を搬送速度の比率を、布帛3の伸び率よりも小さい比率で、送りローラ9の搬送速度を速くなるように駆動することが望ましい。また、このようなローラの駆動は、ローラを駆動伝達手段で連結して例えばローラ径やギヤ比等によっても実現できる。またさらに、布帛3の種類によってそれぞれの布帛3に適するように搬送ローラ9と送りローラ14を搬送速度の比率を可変的に変更できるようにしても良い。
【0062】
例えば、突起物19が上記針である場合には、図4の拡大図に示すように、布帛3を当該針が貫通することにより、布帛3のすべりは抑制されることになる。また、針形状を図8拡大図のごとく先端を尖らせた形状にすることにより布帛3に突き刺さり易くなり搬送性が向上する一方、布帛3に針の痕が付きにくくなる。またさらに、針形状を図9拡大図のごとく搬送方向下流に向けて曲げる、または、傾斜させることにより布帛3と引っかかり易く更に安定した搬送が可能となる。
【0063】
また、突起物19が上記固形物である場合には、角を有する形状の金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を用いることにより布帛3と引っかかり易く安定した搬送が可能となる。
【0064】
また、突起物19が上記毛である場合には、当該毛が布帛3に接し両者間の摩擦が大きくなる(すべり難くなる)ことで、布帛3の弛みや変形が抑制されることになる。また、図5に概念的に示すように、搬送される布帛3の単位面積あたりの糸目3a(本明細書では、「織り成された繊維間の空隙」を意味する。)の数がどれほどであるかを考慮して、当該糸目3aの数に比べて植えられた毛19Aの数が多くなるようにする、等の構成とするとよい。図5においては、図中の四辺形の大きさが単位面積であるとみなすと、毛19Aの数が“61”であるのに対し、糸目3aの数が“25”である。このようにすると、布帛3に対する毛の引掛かり度合いがより増し、布帛3の変形・伸縮防止作用をより強くすることが可能となる。またさらに、毛が起立させられている場合には、布帛3がさらに動き難くなり布帛3の弛みや変形が抑制されることになる。
【0065】
したがって、布帛3は、搬送ローラ9または送りローラ14により常に一定の状態で、搬送されることになるから、例えば記録ヘッド2によるインク噴射は常に適切な位置に行われることとなる。その結果、本実施形態における布帛用インクジェットプリンタ1によれば、その一部が間延びした、又は縮みが生じたような、不要な変形を伴う画像は形成されず、常に適切な画像形成を実施することができる。
【0066】
また、本発明においては、上記の搬送ローラ9または送りローラ14を設ける形態に関して、その作用効果をより確実なものとすること等を目的として、以下に記すような各種構成を採用することができる。
【0067】
例えば、ローラの配置に関して言えば、図19に示すように搬送ローラ9と送りローラ14の間で布帛3を傾けて搬送するように両ローラを配置してもよい。このように配置することで、布帛3の自重Wの搬送方向分力Wpが搬送ローラ9と送りローラ14の間で布帛3の張力となるので、布帛3の弛みや変形が抑制されることになる。角度は、小さくては分力の効果が無く、大きければ送りローラ14と密着しにくくなり、突起物19のすべり防止作用が小さくなることから、30度から60度にすることが望ましい。また、これらのローラは、図示しないフレーム、または、フレームとは別のパネル等で軸支するようにすればよい(傾斜設定手段)。またさらに、布帛3の種類によってそれぞれの布帛3に適するように傾ける角度を可変的に変更できるようにしても良い。
【0068】
例えば、図10に示すように突起物19を搬送ローラ9または送りローラ14の表面の両側端部に設け、布帛3との引っかかりをより確実なものとするために例えば上記針の長さを長くすると、搬送ローラ9または送りローラ14が記録ヘッド2近傍に配置された場合には、記録ヘッド2のインクを噴射するノズルが形成されたノズルプレート2cのノズル面2bに接触してしまい、ノズルからのインクの噴射状態を変化させてしまう、さらにはノズルを壊してしまう。したがって、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、上記針がノズル面2bとは接触しないようにする必要がある。具体的には、図10に示すように、搬送ローラ9または送りローラ14表面を例えばゴムのような弾性体で形成し、それに針を固定することで、ゴムの弾性により針を起倒自在にし、一方記録ヘッド2にはノズルプレート2cを記録ヘッド2の移動方向に挟むようにして、ガード部材2aをノズル面2bより突出させて設ける。このようにして搬送ローラ9または送りローラ14を記録ヘッド2近傍に配置でき、かつ、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、ガード部材2aによって針は倒されてノズル面2bには接触しないので針の長さを長くすることが可能になる。その結果、布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0069】
また、別の具体的一例として、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、上記針とノズル面2bとが接触しないように記録ヘッド2が上記針から離れる方向に変位するようにしても良い。例えば、図11に示すように記録ヘッド2をリンク4aを介してキャリッジ4で懸架して、例えば電磁石4bで記録ヘッドを変位させるようにすることで可能である。したがって、搬送ローラ9または送りローラ14を記録ヘッド2近傍に配置でき、かつ、針を長くすることが可能になり、その結果布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0070】
加えて、布帛3に形成する画像の品質を保つという観点からは、送りローラ14及び毛に付着したインクが、再び布帛3に付着することを防止する手段(再付着防止手段)を設けておくと好ましい。当該手段として具体的には、例えば図6に示すように、水又は洗浄液の噴射により送りローラ14及び毛を洗浄する洗浄装置21(洗浄手段)を有する形態、さらに洗浄後の送りローラ14及び毛を乾燥させる乾燥装置22(乾燥手段)をセットであわせもつ形態を採用することができる。なお、図6においては、洗浄装置21として、洗浄液タンク21a、ポンプ21b、洗浄後廃水受け皿21c及び廃液タンク21dが備えられ、乾燥装置22として、風を起こすファン22a及びヒータ22bが備えられている。
【0071】
また、別な一例とすれば、図12に示すように送りローラ14及び毛についたインクを非接触乾燥させる乾燥装置22のみを設ける形態等を採用することができる。この場合では、インクが送りローラ14面から除去されることはないが、乾燥して硬化するため、布帛3に再び転写されることを抑制できる。乾燥装置22のヒータ22bとしては、加熱効果の高い遠赤外光を用いるとよい。また、遠赤外光を発生させる具体例としては、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータが挙げられる。これらのヒータは、比較的低出力でインクを乾かす温度域にすることが可能なためランニングコストを抑えることが可能である。
【0072】
さらに別な一例としては、図13に示すようにインクを吸収する吸収部材23Aをばね23Aa等の付勢手段で送りローラ14に押し当てる形態によっても付着したインクが再び布帛3に付着することを防止できる。この吸収部材23Aを用いる形態によれば安価に実現できる。
【0073】
さらに加えて、搬送ローラ9または送りローラ14から脱落して布帛3に対して付着してしまった突起物、特に突起物として毛を用いた場合にはそれを除去する手段(除去手段)があると尚よい。除去手段として具体的には、図7に示すような構成が考えられる。図7に示すものは、搬送ローラ9および送りローラ14で搬送されて来た布帛3の下流側内面に駆動ローラ17aと従動ローラ17b間に戀架された両面テープ17cを接触するように配置して布帛3の内面に付着した毛を除去するようになっている。
【0074】
除去手段の別な例としては、図14に示すように、クリーニングローラ24に布帛3を導くようにしたものあるいはクリーニングローラ24で布帛3を搬送するようにしてもよい。クリーニングローラ24の具体例としては、表面に両面テープを貼付したローラ、表面に糊又は接着剤を付着させたローラ、または、吸着ゴムローラが考えられる。
【0075】
そして、このように布帛3上から除去され、除去手段上に存在する毛を、回収手段25により回収するようにしておくとよい。なお、この回収手段25によれば、前記除去手段の毛を除去する能力を回復させることが可能となる。回収手段25の具体例としては、図15に示すようなクリーニングローラ24にブラシローラ26を当接させて回転させてクリーニングローラ24に付いた毛を掻き落すようにしたもの、図16に示すような前述の洗浄装置21(洗浄手段)、乾燥装置22(乾燥手段)を備えたもの、図17に示すような吸収部材23Bをばね23Bb等の付勢手段でクリーニングローラ24に押し当てるようにしたものが考えられる。例えば発泡ウレタン等を用いることにより、発泡ウレタンの孔に毛を吸収することが可能である。
【0076】
また、除去手段のさらに別な例としては、図18に示すように、静電吸着板27を布帛3の内面に当接させて、布帛3が静電吸着板27表面を移動する時に、布帛3の内面に付着した毛を静電吸着力により吸着して除去するようにしても良い。静電吸着板27は、消耗材を伴わないので再利用が容易にできる。
【0077】
なお、以上のような構成ないし作用は、搬送ローラ9または送りローラ14上の針、または植えられた毛について説明されていたが、上記した針、固形物、毛等の搬送ローラ9または送りローラ14の表面上に形成された突起物のいずれに対しても基本的に適用可能であることは言うまでもない。
【0078】
さらにまた、記録ヘッド2から布帛3に噴射されたインクが、布帛3の繊維の太さや織り方の差異によっては、布帛3を突き抜ける(突出する)場合があるため、このように突き抜けたインクをインク回収手段で回収するようにしておくと良い。インク回収手段として具体的には、図1で示した作画テーブル8に替えて図20に示すようなインク回収手段としてのインク受け皿15を設けることでよい。図20では、回収したインクをインク受け皿15に形成した排出口15aから排出し図示しない回収手段で回収するようにしているが、インク受け皿15の底面にスポンジ等の吸水部材を設ける構成にしても良い。
【0079】
なお、本実施形態に関する説明中最初に述べたように、本発明は、記録媒体として、これを布帛3に限定されるべきものではない。すなわち、紙や各種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発明を適用することは原理的に可能であり、また、そのような場合であっても上記と同様な効果を相応に上げることができると考えられる。ただ、布帛3に対するインクジェット捺染を行う際においてこそ、本発明は、最大の効果を発揮する、と言うことはいえよう。
【0080】
なおまた、本実施形態に関する説明中最初に述べたように、本発明は、記録媒体として、これを布帛3に限定されるべきものではない。すなわち、紙や各種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発明を適用することは原理的に可能であり、また、そのような場合であっても上記と同様な効果を相応に上げることができると考えられる。ただ、布帛3に対するインクジェット捺染を行う際においてこそ、本発明は、最大の効果を発揮する、と言うことはいえよう。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタによれば、記録媒体とローラとのすべりを防止することで記録媒体のしわや歪みを抑制し、当該記録媒体に対し適切な画像形成を行うことができる。特に、記録媒体が布帛である場合に、本発明は最大の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタを構成する突起物がその全面に形成された搬送ローラ及び送りローラを示す概要図である。
【図3】図1に示すインクジェットプリンタを構成する突起物がその表面の両側端部に形成された搬送ローラ及び送りローラを示す概要図である。
【図4】搬送ローラ及び送りローラにより搬送される布帛と突起物との関係を示す一部断面図である。
【図5】糸目の数よりも毛(突起物)の数を多くすることを説明する説明図である。
【図6】送りローラおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段である洗浄装置及び乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る両面テープを除去手段として使用した形態を示す図である。
【図8】突起物としての針の形状を示す図である。
【図9】図8とは別の突起物としての針の形状を示す図である。
【図10】記録ヘッド移動の際の針(突起物)の様子を示す説明図である。
【図11】針(突起物)上を移動する際の記録ヘッドの変位の様子を示す説明図である。
【図12】送りローラおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段である乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図13】送りローラおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段であるインク吸収部材の構成例を示す概要図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るクリーニングローラを除去手段として使用した形態を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段としてブラシローラを使用した形態を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段として洗浄装置及び乾燥装置を使用した形態を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段として吸収部材を使用した形態を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る静電吸着板を除去手段として使用した形態を示す図である。
【図19】図1に示すインクジェットプリンタとは異なる搬送ローラ及び送りの配置の構成例を示す概要図である。
【図20】インク受け皿をインク回収手段として使用した形態を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 記録ヘッド
2a ガード部材
2b ノズル面
2c ノズルプレート
3 布帛(記録媒体)
3a 糸目
4 キャリッジ
4a リンク
4b 電磁石
6 布帛元巻
8 作画テーブル
9 搬送ローラ
10 押さえローラ
11 押圧手段
12 送りローラ
13 テンションローラ
14 送りローラ
15 インク受け皿
15a 排出口
16 布帛収納手段
17a 駆動ローラ
17b 従動ローラ
17c 両面テープ
19 突起物
19A 毛
21 洗浄装置
21a 洗浄液タンク
21b ポンプ
21c 洗浄後廃水受け皿
21d 廃液タンク
22 乾燥装置
22a ファン
22b ヒータ
23A 吸収部材
23Aa ばね
23B 吸収部材
23Bb ばね
24 クリーニングローラ
25 回収手段
26 ブラシローラ
27 静電吸着板

Claims (39)

  1. ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、
    前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録媒体の前記記録ヘッドの下流側を低く傾けるように前記搬送ローラおよび前記送りローラを軸支する傾斜設定手段と、
    前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、
    前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段と、
    前記搬送ローラと前記送りローラの前記記録媒体を搬送する搬送速度比を前記記録媒体の伸び率より小さく、かつ、前記送りローラの搬送速度が前記搬送ローラの搬送速度より速くする制御手段とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、記録媒体を搬送するために前記記録ヘッドの上流側に搬送ローラ及び前記記録ヘッドの下流側に送りローラとを備え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録媒体の前記記録ヘッドの下流側を低く傾けるように前記搬送ローラおよび前記送りローラを軸支する傾斜設定手段と、
    前記搬送ローラまたは前記送りローラの少なくともいずれか一方と前記記録媒体との当接部位に形成された記録媒体すべり防止手段と、
    前記搬送ローラと前記送りローラの前記記録媒体を搬送する搬送速度比を前記記録媒体の伸び率より小さく、かつ、前記送りローラの搬送速度が前記搬送ローラの搬送速度より速くする制御手段とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 前記傾斜設定手段は、前記記録媒体を水平に対して30度から60度の間で傾ける請求項2または請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記傾斜設定手段は、前記記録媒体を水平に対して30度から60度の間で可変的に傾けることが可能である請求項2または請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記制御手段は、前記搬送速度比を可変的に変化させることが可能である請求項3または請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記記録媒体すべり防止手段は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面に形成された突起物である請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記突起物は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面の全面に形成される請求項8記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記突起物は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面の両側端部に沿ってのみ形成される請求項8記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、
    前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動が可能であって、
    前記突起物は、前記記録ヘッドが前記交差方向に移動し前記突起物上方を通過する際に前記記録ヘッドの少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面とは非接触に形成される請求項10記載のインクジェットプリンタ。
  12. 前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、
    前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガード部材を備え、
    前記突起物は、起倒自在に前記搬送ローラおよび前記送りローラに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル面とは非接触になる請求項11記載のインクジェットプリンタ。
  13. 前記搬送ローラおよび前記送りローラの表面の両側端部は、少なくとも前記記録ヘッドによる画像形成領域外であり、
    前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、
    前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動が可能であって、前記突起物上方を通過する際には少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面が前記突起物とは非接触となるように変位可能に設置される請求項10記載のインクジェットプリンタ。
  14. 前記突起物は、針状の部材である請求項8記載のインクジェットプリンタ。
  15. 前記針状の部材は、記録媒体の搬送方向下流側に曲がった形状のもの、または、記録媒体の搬送方向下流側に傾斜して形成されたものである請求項14記載のインクジェットプリンタ。
  16. 前記突起物は、固形物を含んで形成される請求項8記載のインクジェットプリンタ。
  17. 前記固形物は、金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉である請求項16記載のインクジェットプリンタ。
  18. 前記金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉は媒体に練りこまれ、前記搬送ローラまたは前記送りローラには、これがコーティングされる請求項17記載のインクジェットプリンタ。
  19. 前記金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉は媒体となる部材に練りこまれて形成され、前記搬送ローラまたは前記送りローラには、これが貼付される請求項17記載のインクジェットプリンタ。
  20. 前記金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の粉は、角を有する形状である請求項17乃至請求項19のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  21. 前記突起物は、繊維から構成された毛である請求項8記載のインクジェットプリンタ。
  22. 前記毛は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面に植え込まれたものである請求項21記載のインクジェットプリンタ。
  23. 前記毛は、前記搬送ローラまたは前記送りローラの表面に媒体をコーティングして、前記媒体に植え込まれたものである請求項21記載のインクジェットプリンタ。
  24. 前記記録媒体は、布帛であり、
    前記毛は、単位面積あたり、前記布帛の糸目の数よりも多い数だけ植え込まれている請求項21乃至請求項23のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  25. 前記毛は、起立させられて植え込まれたものである請求項21乃至請求項24のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  26. 前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられている請求項1乃至請求項25のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  27. 前記再付着防止手段は、前記送りローラに洗浄液を吹き付けて前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えた請求項26記載のインクジェットプリンタ。
  28. 前記再付着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記送りローラまたは前記すべり防止手段を乾燥するための乾燥手段を備えた請求項27記載のインクジェットプリンタ。
  29. 前記再付着防止手段は、前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えた請求項26記載のインクジェットプリンタ。
  30. 前記乾燥手段には、遠赤外光が用いられる請求項28または請求項29記載のインクジェットプリンタ。
  31. 前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生する請求項30記載のインクジェットプリンタ。
  32. 前記再付着防止手段は、前記送りローラに当接して前記送りローラまたは前記すべり防止手段に付着したインクを吸収する吸収部材を備えた請求項26記載のインクジェットプリンタ。
  33. 前記搬送ローラまたは前記送りローラから脱落し前記記録媒体に付着した前記すべり防止手段の一部を除去する除去手段が備えられている請求項1乃至請求項32のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  34. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記すべり防止手段の一部を吸着する静電吸着手段を備えた請求項33記載のインクジェットプリンタ。
  35. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材で前記すべり防止手段の一部を除去するクリーニングローラを備えた請求項33記載のインクジェットプリンタ。
  36. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで前記すべり防止手段の一部を除去するクリーニングローラを備えた請求項33記載のインクジェットプリンタ。
  37. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前記すべり防止手段の一部を除去するクリーニングローラを備えた請求項33記載のインクジェットプリンタ。
  38. 前記除去手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記すべり防止手段の一部を回収する回収手段を備えた請求項35乃至請求項37のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  39. 前記記録ヘッドの噴射したインクの前記記録媒体を突出したインクを回収するインク回収手段を有する請求項1乃至請求項38のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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