JP2004016684A - 医療用バッグのプロテクター及び医療用バッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】亀裂及びシール破壊がおきることなく、無菌状態を終始維持することができる医療用バッグのプロテクターを提供すること。
【解決手段】プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、該把持部(4)の下部に大アール部(R)と小アール部(r)を形成し、該小アール部(r)の開始点(ri)と終点(re)の間に、前記破断開始点(3I)を形成した医療用バッグのプロテクター(1)。
【選択図】図1
【解決手段】プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、該把持部(4)の下部に大アール部(R)と小アール部(r)を形成し、該小アール部(r)の開始点(ri)と終点(re)の間に、前記破断開始点(3I)を形成した医療用バッグのプロテクター(1)。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、輸血・採血・輸液等に使用する医療用バッグ及び当該医療用バッグの輸血口(輸液口ともいう)を被覆するプロテクターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば血液バッグに代表される医療用バッグは、図4に例示するように(例えば公知文献として(D1)特許第3153275号の図1参照)、可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて溶着することにより袋状のバッグ本体52を形成し、当該バッグ本体52の上部に、当該袋状本体52と異なる部材より形成しかつ内部に輸血口53を装填したプロテクター61を装着している。
また現在使用されているプロテクター61の形状は、例えば図5に例示するように(前記文献(D1)の図2から4参照)、プロテクター本体62中腹部の斜段方向に線状の切欠溝63を形成し、プロテクター本体62の上側部に把持部64を形成し、さらに切欠溝63の破断開始点63Iに隣接する把持部64の下部ラインULを、プロテクター本体62の縦方向ラインLに対して鋭角θ2となるように形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記医療用バッグ51では、バッグ本体52とプロテクター61を異なる部材より形成しているので、部品点数が多くなり、製造工程が複雑になっていた。またバッグ本体52の製袋時ないし製袋前に、プロテクター61を可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートの間に挟んで、溶着しなければならないので、プロテクター61をバッグ本体52に均一な形状でかつ画一的な位置に装着するのが困難であり、またバッグ本体52に均一な強度で溶着することが困難であった。
また前記プロテクター61では、把持部64を指でつまんでプロテクター本体62の斜断方向に引き上げると切欠溝63の破断開始点63Iから切欠溝63の延長線に沿って亀裂が入り、これに沿って破断し、これにより輸血口53を露出することができる。
しかしながら把持部64の下部ラインULを、プロテクター本体62の縦方向ラインLに対して鋭角θ2となるように形成しているので、未使用時に外力を受けた場合や、または取り扱い時に、極わずかな確率であるが切欠溝3の破断開始点3I付近で、亀裂及びシール破壊等が起こり、プロテクター61内の無菌状態を維持することができなくなる場合があるので好ましくない。
そこで本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、該把持部(4)の下部に大アール部(R)と小アール部(r)を形成し、該小アール部(r)の開始点(ri)と終点(re)の間に、前記破断開始点(3I)を形成した医療用バッグのプロテクター(1)を提供する。
[2]本発明は、プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、切欠溝(3)の開始点(3I)に隣接する把持部(4)の下部湾曲ライン(URL)の略直線部(LL)は、プロテクター本体(2)の縦方向ライン(L)に対して鈍角(θ1)となるように形成した医療用バッグのプロテクター(1)を提供する。
[3]本発明は、可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて溶着することにより形成され、バッグ本体(12)と[1]ないし[2]に記載のプロテクター(1)を同一材料からなるシートで連続して形成した医療用バッグ(11)を提供する。
【0005】
【発明の実施形態】
図1は本発明のプロテクター1を装着した医療用バッグ11の一例を示す概略図(図2は医療用バッグ11の上部付近の拡大図)で、図3は本発明のプロテクター1の一例を示す概略図((A)は概略図、(B)は把持部4の下部湾曲ラインURLの略直線部LLとプロテクター本体2の縦方向ラインLとの関係を示す概念図)である。
本発明のプロテクター1は、図1から図3に例示するようにプロテクター本体2中腹部の斜断方向に破断開始点3Iと破断終点3Eを有する線状の切欠溝3を形成し、該切欠溝3よりも上側部に把持部4を形成し、該把持部4の下部に大アール部Rと小アール部rを連続して形成している。さらに切欠溝3の破断開始点3Iは、小アール部rの開始点riと終点reの間に形成される。
プロテクター1の開封に際しては、本体12を保持してから把持部4を指でつまんでプロテクター本体2の斜断方向に対し、約90°方向に引き上げると切欠溝3の破断開始点3Iから切欠溝3の延長線上に亀裂が入り、これが切欠溝3の延長線に沿って移行するので、これにより輸血口18を露出することができる。切欠溝3の破断開始点3Iは、小アール部rの開始点riと終点reの間であれば、任意の位置に形成することができる。これらの位置に形成する限りは、小アール部rは、切欠溝3側に湾曲して窪んだ形状となっているので、ガイド溝の役割を果たし、把持部4よりプロテクター本体2の斜断方向に切欠溝3を破断する力を容易に伝達することができる。
【0006】
なお本発明のプロテクター1は切欠溝3の破断開始点3Iに隣接する把持部4の下部湾曲ラインURLの略直線部分LLは、プロテクター本体2の縦方向ラインLに対して鈍角θ1となるように形成されているので、未使用時に外力を受けても下部湾曲ラインURLで分散することができるので、切欠溝3の破断開始点3I付近で亀裂が入ることがない。また取り扱い時にも、把持部4を指でつまんで引き上げない限りは、切欠溝3の破断開始点3I付近で、亀裂及びシール破壊がおきないので、プロテクター1内の無菌状態を終始維持することができる。
【0007】
医療用バッグ11は、図1、図2に例示するように可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて、溶着することにより形成され、バッグ本体12と前記プロテクター1は、同一材料からなるシートで連続して形成されている。
バッグ本体12の外縁は、周縁溶着部13により溶着され、バッグ本体12の上部には輸血口18及び連結部材14、19の基部が上部溶着部17により溶着されている。
さらに輸血口18は、プロテクター1内に配置され、連結部材14内には連通部材15(連通ピースともいう)が配置され、連結部材19には採血チューブ20の後端が装着されている。
本発明の医療用バッグ11は、バッグ本体12と前記プロテクター1は、同一材料からなるシートで連続して形成されているので、プロテクター1をバッグ本体12に均一な形状でかつ画一的な位置に装着でき、またバッグ本体12に均一な強度で連続して装着することができる。
【0008】
ところで医療用バッグ11は、袋状に製袋後、袋状のバッグ本体12の溶着ライン(周縁溶着部13)からバッグ本体12を二枚の可とう性シートから切り離す作業(トリミング)を行うが、トリミングはバッグ本体12からプロテクター1方向に向けて行うので、従来のプロクテター61では把持部64の下部ラインULを、プロテクター本体62の縦方向ラインLに対して鋭角θ2となるように形成してため、バッグ本体12方向からプロテクター1方向に向けて作用する力が勢い余って切欠溝63の破断開始点63Iに集中しやすく、切欠溝63の破断開始点63Iから切欠溝63に亘って亀裂が発生しやすいのに対して、本発明のプロクテター1ではトリミング時にバッグ本体12方向からプロテクター1方向に向けて作用する力は、小アール部rで吸収緩和されて大アール部R方向へ緩やかに移行するので、切欠溝3の破断開始点3Iに力が集中することなく、トリミングをスムーズに行うことができる。
【0009】
【発明の作用効果】
(1)本発明の医療用バッグ11は、バッグ本体12と前記プロテクター1は、同一材料からなるシートで連続して形成されているので、プロテクター1をバッグ本体12に均一な形状でかつ画一的な位置に装着でき、またバッグ本体12に均一な強度で連続して装着することができる。このため医療用バッグ11の外観の仕上がりが画一的で極めて良好である。また採血した血液成分を遠心分離する際の耐遠心強度や耐衝撃強度が向上する。
(2)未使用時に外力を受けても下部湾曲ラインURLで分散することができるので、切欠溝3の破断開始点3I付近で亀裂が入ることがない。また取り扱い時にも、把持部4を指でつまんで引き上げない限りは、切欠溝3の破断開始点3I付近で、亀裂及びシール破壊がおきないので、プロテクター1内の無菌状態を終始維持することができる。
(3)本発明のプロテクター1はトリミング時にバッグ本体12方向からプロテクター1方向に向けて作用する力は、小アール部rで吸収緩和されて大アール部R方向へ緩やかに移行するので、切欠溝3の開始点3Iに力が集中することなく、トリミングを安定して正確に画一的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用バッグの概略図
【図2】図1の一部拡大図
【図3】本発明のプロテクターの概略図((A)は概略図、(B)は把持部4の下部湾曲ラインURLの略直線部分LLとプロテクター本体2の縦方向ラインLとの関係を示す概念図)
【図4】従来の医療用バッグの概略図
【図5】従来のプロテクターの概略図((A)は概略図、(B)は把持部64の下部ラインULとプロテクター本体62の縦方向ラインLとの関係を示す概念図)
【符号の説明】
1 プロテクター
2 プロテクター本体
3 切欠溝
3I 破断開始点
3E 破断終点
4 把持部
R 大アール部
r 小アール部
ri 小アール部rの開始点
re 小アール部rの終点
11 医療用バッグ
12 バッグ本体
13 周縁溶着部
14 連結部材
15 連通部材
16 連結チューブ
17 上部溶着部
18 輸血口
19 連結部材
20 採血チューブ
URL 下部湾曲ライン
【産業上の利用分野】
本発明は、輸血・採血・輸液等に使用する医療用バッグ及び当該医療用バッグの輸血口(輸液口ともいう)を被覆するプロテクターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば血液バッグに代表される医療用バッグは、図4に例示するように(例えば公知文献として(D1)特許第3153275号の図1参照)、可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて溶着することにより袋状のバッグ本体52を形成し、当該バッグ本体52の上部に、当該袋状本体52と異なる部材より形成しかつ内部に輸血口53を装填したプロテクター61を装着している。
また現在使用されているプロテクター61の形状は、例えば図5に例示するように(前記文献(D1)の図2から4参照)、プロテクター本体62中腹部の斜段方向に線状の切欠溝63を形成し、プロテクター本体62の上側部に把持部64を形成し、さらに切欠溝63の破断開始点63Iに隣接する把持部64の下部ラインULを、プロテクター本体62の縦方向ラインLに対して鋭角θ2となるように形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記医療用バッグ51では、バッグ本体52とプロテクター61を異なる部材より形成しているので、部品点数が多くなり、製造工程が複雑になっていた。またバッグ本体52の製袋時ないし製袋前に、プロテクター61を可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートの間に挟んで、溶着しなければならないので、プロテクター61をバッグ本体52に均一な形状でかつ画一的な位置に装着するのが困難であり、またバッグ本体52に均一な強度で溶着することが困難であった。
また前記プロテクター61では、把持部64を指でつまんでプロテクター本体62の斜断方向に引き上げると切欠溝63の破断開始点63Iから切欠溝63の延長線に沿って亀裂が入り、これに沿って破断し、これにより輸血口53を露出することができる。
しかしながら把持部64の下部ラインULを、プロテクター本体62の縦方向ラインLに対して鋭角θ2となるように形成しているので、未使用時に外力を受けた場合や、または取り扱い時に、極わずかな確率であるが切欠溝3の破断開始点3I付近で、亀裂及びシール破壊等が起こり、プロテクター61内の無菌状態を維持することができなくなる場合があるので好ましくない。
そこで本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、該把持部(4)の下部に大アール部(R)と小アール部(r)を形成し、該小アール部(r)の開始点(ri)と終点(re)の間に、前記破断開始点(3I)を形成した医療用バッグのプロテクター(1)を提供する。
[2]本発明は、プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、切欠溝(3)の開始点(3I)に隣接する把持部(4)の下部湾曲ライン(URL)の略直線部(LL)は、プロテクター本体(2)の縦方向ライン(L)に対して鈍角(θ1)となるように形成した医療用バッグのプロテクター(1)を提供する。
[3]本発明は、可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて溶着することにより形成され、バッグ本体(12)と[1]ないし[2]に記載のプロテクター(1)を同一材料からなるシートで連続して形成した医療用バッグ(11)を提供する。
【0005】
【発明の実施形態】
図1は本発明のプロテクター1を装着した医療用バッグ11の一例を示す概略図(図2は医療用バッグ11の上部付近の拡大図)で、図3は本発明のプロテクター1の一例を示す概略図((A)は概略図、(B)は把持部4の下部湾曲ラインURLの略直線部LLとプロテクター本体2の縦方向ラインLとの関係を示す概念図)である。
本発明のプロテクター1は、図1から図3に例示するようにプロテクター本体2中腹部の斜断方向に破断開始点3Iと破断終点3Eを有する線状の切欠溝3を形成し、該切欠溝3よりも上側部に把持部4を形成し、該把持部4の下部に大アール部Rと小アール部rを連続して形成している。さらに切欠溝3の破断開始点3Iは、小アール部rの開始点riと終点reの間に形成される。
プロテクター1の開封に際しては、本体12を保持してから把持部4を指でつまんでプロテクター本体2の斜断方向に対し、約90°方向に引き上げると切欠溝3の破断開始点3Iから切欠溝3の延長線上に亀裂が入り、これが切欠溝3の延長線に沿って移行するので、これにより輸血口18を露出することができる。切欠溝3の破断開始点3Iは、小アール部rの開始点riと終点reの間であれば、任意の位置に形成することができる。これらの位置に形成する限りは、小アール部rは、切欠溝3側に湾曲して窪んだ形状となっているので、ガイド溝の役割を果たし、把持部4よりプロテクター本体2の斜断方向に切欠溝3を破断する力を容易に伝達することができる。
【0006】
なお本発明のプロテクター1は切欠溝3の破断開始点3Iに隣接する把持部4の下部湾曲ラインURLの略直線部分LLは、プロテクター本体2の縦方向ラインLに対して鈍角θ1となるように形成されているので、未使用時に外力を受けても下部湾曲ラインURLで分散することができるので、切欠溝3の破断開始点3I付近で亀裂が入ることがない。また取り扱い時にも、把持部4を指でつまんで引き上げない限りは、切欠溝3の破断開始点3I付近で、亀裂及びシール破壊がおきないので、プロテクター1内の無菌状態を終始維持することができる。
【0007】
医療用バッグ11は、図1、図2に例示するように可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて、溶着することにより形成され、バッグ本体12と前記プロテクター1は、同一材料からなるシートで連続して形成されている。
バッグ本体12の外縁は、周縁溶着部13により溶着され、バッグ本体12の上部には輸血口18及び連結部材14、19の基部が上部溶着部17により溶着されている。
さらに輸血口18は、プロテクター1内に配置され、連結部材14内には連通部材15(連通ピースともいう)が配置され、連結部材19には採血チューブ20の後端が装着されている。
本発明の医療用バッグ11は、バッグ本体12と前記プロテクター1は、同一材料からなるシートで連続して形成されているので、プロテクター1をバッグ本体12に均一な形状でかつ画一的な位置に装着でき、またバッグ本体12に均一な強度で連続して装着することができる。
【0008】
ところで医療用バッグ11は、袋状に製袋後、袋状のバッグ本体12の溶着ライン(周縁溶着部13)からバッグ本体12を二枚の可とう性シートから切り離す作業(トリミング)を行うが、トリミングはバッグ本体12からプロテクター1方向に向けて行うので、従来のプロクテター61では把持部64の下部ラインULを、プロテクター本体62の縦方向ラインLに対して鋭角θ2となるように形成してため、バッグ本体12方向からプロテクター1方向に向けて作用する力が勢い余って切欠溝63の破断開始点63Iに集中しやすく、切欠溝63の破断開始点63Iから切欠溝63に亘って亀裂が発生しやすいのに対して、本発明のプロクテター1ではトリミング時にバッグ本体12方向からプロテクター1方向に向けて作用する力は、小アール部rで吸収緩和されて大アール部R方向へ緩やかに移行するので、切欠溝3の破断開始点3Iに力が集中することなく、トリミングをスムーズに行うことができる。
【0009】
【発明の作用効果】
(1)本発明の医療用バッグ11は、バッグ本体12と前記プロテクター1は、同一材料からなるシートで連続して形成されているので、プロテクター1をバッグ本体12に均一な形状でかつ画一的な位置に装着でき、またバッグ本体12に均一な強度で連続して装着することができる。このため医療用バッグ11の外観の仕上がりが画一的で極めて良好である。また採血した血液成分を遠心分離する際の耐遠心強度や耐衝撃強度が向上する。
(2)未使用時に外力を受けても下部湾曲ラインURLで分散することができるので、切欠溝3の破断開始点3I付近で亀裂が入ることがない。また取り扱い時にも、把持部4を指でつまんで引き上げない限りは、切欠溝3の破断開始点3I付近で、亀裂及びシール破壊がおきないので、プロテクター1内の無菌状態を終始維持することができる。
(3)本発明のプロテクター1はトリミング時にバッグ本体12方向からプロテクター1方向に向けて作用する力は、小アール部rで吸収緩和されて大アール部R方向へ緩やかに移行するので、切欠溝3の開始点3Iに力が集中することなく、トリミングを安定して正確に画一的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用バッグの概略図
【図2】図1の一部拡大図
【図3】本発明のプロテクターの概略図((A)は概略図、(B)は把持部4の下部湾曲ラインURLの略直線部分LLとプロテクター本体2の縦方向ラインLとの関係を示す概念図)
【図4】従来の医療用バッグの概略図
【図5】従来のプロテクターの概略図((A)は概略図、(B)は把持部64の下部ラインULとプロテクター本体62の縦方向ラインLとの関係を示す概念図)
【符号の説明】
1 プロテクター
2 プロテクター本体
3 切欠溝
3I 破断開始点
3E 破断終点
4 把持部
R 大アール部
r 小アール部
ri 小アール部rの開始点
re 小アール部rの終点
11 医療用バッグ
12 バッグ本体
13 周縁溶着部
14 連結部材
15 連通部材
16 連結チューブ
17 上部溶着部
18 輸血口
19 連結部材
20 採血チューブ
URL 下部湾曲ライン
Claims (3)
- プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、該把持部(4)の下部に大アール部(R)と小アール部(r)を形成し、該小アール部(r)の開始点(ri)と終点(re)の間に、前記破断開始点(3I)を形成した、ことを特徴とする医療用バッグのプロテクター(1)。
- プロテクター本体(2)中腹部の斜断方向に破断開始点(3I)と破断終点(3E)を有する線状の切欠溝(3)を形成し、該切欠溝(3)よりも上側部に把持部(4)を形成し、切欠溝(3)の開始点(3I)に隣接する把持部(4)の下部湾曲ライン(URL)の略直線部(LL)は、プロテクター本体(2)の縦方向ライン(L)に対して鈍角(θ1)となるように形成した、ことを特徴とする医療用バッグのプロテクター(1)。
- 可とう性の合成樹脂からなる二枚のシートを重ね合せて溶着することにより形成され、バッグ本体(12)と請求項1ないし請求項2に記載のプロテクター(1)を同一材料からなるシートで連続して形成した、ことを特徴とする医療用バッグ(11)。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179414A JP2004016684A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 医療用バッグのプロテクター及び医療用バッグ |
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