JP2004016520A - 往復式電気かみそり - Google Patents

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Masaaki Sato
佐藤 正顕
Shunsuke Komori
小森 俊介
Hiroyuki Kameoka
亀岡 浩幸
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Abstract

【課題】使用時に心地よい剃り音が得られる往復式電気かみそりを提供する。
【解決手段】本体部1と、本体部1の上端部に接続される外刃カセット2と、外刃カセット2の上端に配置される外刃3と、本体部1と連結して外刃カセット2内にて前記外刃3の内側を往復摺動する内刃4とから成る往復式電気かみそりにおいて、前記内刃4を、逆U字状の複数の刃片8とそれら刃片8の下端を連結する一対の支持壁9から成る内刃体10の内部に、本体部1と連結して往復駆動される継手部材11を固着して形成すると共に、前記内刃体10の継手部材11との固着部分Dを一対の支持壁9の下側両隅に設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復式電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に往復式の電気かみそりは、本体部の上端部に外刃カセットを接続し、外刃カセットの上端には複数の刃孔の開いたフォイル状の外刃を配置したものであって、本体部と連結して駆動される内刃が外刃カセット内にて前記外刃の内側を往復摺動することで、外刃の刃孔から導入した髭が、外刃の刃孔と内刃に複数備えた刃片との挟み切りにより切断されるものである。前記内刃としては、特開平11−19344号公報等に示されるように、本体部からの駆動力を伝達する継手部材に複数の刃片を備えた内刃体を結合させて形成したものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような往復式電気かみそりにおいてシェービング時に心地よい剃り音を得る為には、外刃の刃孔と内刃の刃片とで髭を切断した際に発生する刃片の振動が充分長く続くようにしなければならない。しかしながら、従来のものでは継手部材により内刃体の刃片の振動が止められてしまって心地よい剃り音を得ることができないという問題点があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、使用時に心地よい剃り音が得られる往復式電気かみそりを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明を、本体部と、本体部の上端部に接続される外刃カセットと、外刃カセットの上端に配置される外刃と、本体部と連結して外刃カセット内にて前記外刃の内側を往復摺動する内刃とから成る往復式電気かみそりにおいて、前記内刃を、逆U字状の複数の刃片とそれら刃片の下端を連結する一対の支持壁から成る内刃体の内部に、本体部と連結して往復駆動される継手部材を固着して形成すると共に、前記内刃体の継手部材との固着部分を一対の支持壁の下側両隅に設けたことを特徴としたものとする。このようにすることで、シェービング時の内刃体の振動が継手部材により止められてしまうことを抑制して、振動を長く継続させることで剃り音を大きくして心地よい剃り音が得られるようになる。
【0006】
また、前記固着部分を、内刃全体の上下方向の中間位置よりも下側に設けることも好ましく、このようにすることで、シェービング時の内刃体の振動が継手部材により止められてしまうことを確実に抑制することができる。
【0007】
また、複数の刃片のうち、一部の刃片の下端部を他の刃片よりも下方に延長して形成することも好ましく、このようにすることで、一部の刃片において撓み量を増加させて内刃体全体としての振動を大きくし、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0008】
また、複数の刃片のうち、一部の刃片の幅を他の刃片よりも狭く形成することも好ましく、このようにすることで、一部の刃片において撓み量を更に増加させて内刃体全体としての振動を大きくし、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0009】
また、支持壁に、刃片と同様の固有振動数を有する振動板を設けることも好ましく、このようにすることで、シェービング時の刃片の振動に振動板を共振させて内刃体全体としての振動を大きくし、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0010】
また、振動板を、支持壁の下端から下方に延設して形成することも好ましく、このようにすることで、振動板をコンパクトに形成することができる。
【0011】
また、振動板を、支持壁の下端から内方に延設して形成することも好ましく、このようにすることで、振動板をコンパクトに形成することができる。
【0012】
また、振動板を、支持壁に略コ字形状のスリットを設けることで形成することも好ましく、このようにすることで、振動板をコンパクトに形成することができる。
【0013】
また、刃片の下端部を他の部分よりも幅狭に形成することも好ましく、このようにすることで、刃片の撓み量を増加させて剃り音を増大させ、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0014】
また、刃片の内面に空気振動用の板部材を接合することも好ましく、このようにすることで、刃片の振動に伴って空気を押す面積を増加させて剃り音を増大させ、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0015】
また、刃片の厚みを、逆U字状を成す頂点部分に近付くほど大きく形成することも好ましく、このようにすることで、刃片の振動に伴って空気を押す面積を増加させて剃り音を増大させ、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0016】
また、刃片と同様の固有振動数で共鳴する共鳴部材を、内刃体の内方に配することも好ましく、このようにすることで、刃片の振動に合わせて共鳴部材を共鳴させ、剃り音を大きくして更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0017】
また、継手部材の両側端部から上方に一対の突部を設けると共に、前記一対の突部を内刃体の両側方に位置させることも好ましく、このようにすることで、刃片の振動による空気振動が側方に逃げないようにして、発生した剃り音を使用者側により聞こえ易くすることができる。
【0018】
また、上端部が刃片の上端部と同様の形状を成す突設部を継手部材に形成し、該突設部を刃片と共に並設することも好ましく、このようにすることで、並設される刃片及び突設部で髭を切断する際に、特に突設部において振動時に多量の空気を振動させることができ、全体として大きな剃り音を発生させて更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0019】
また、突設部の上端部が面取りしてあることも好ましく、このようにすることで、突設部に髭が当たっても切断されないことから突設部の撓み量を増大させることができ、髭が通過した後の突設部の振動量を大きくして更に心地よい剃り音が得られるようにすることができる。
【0020】
また、継手部材において内刃体の支持壁と隙間を介して対向する部分に球状突部を設け、球状突部と支持壁との間に僅かな空間を介在させることも好ましく、このようにすることで、内刃体の支持壁が内側に撓んだ場合には球状突部と当たって該支持壁がそれ以上撓まないようになり、内刃体の変形及び破損が防止されるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施の形態における一例の往復式電気かみそりを示している。本例の往復式電気かみそりは、本体部1と、本体部1の上端部に接続される外刃カセット2とを備えたものであり、前記外刃カセット2には中央部に粗削り用のスリット刃カセット5を配置すると共にその両側にネット刃カセット6を配置している。
【0022】
本体部1の上端には一対の駆動子7を突出させており、この駆動子7に着脱自在に取付けた一対の内刃4が、駆動子7と一体に往復駆動されるようになっている。外刃カセット2を本体部1に装着した状態において、内刃4は夫々対応するネット刃カセット6の上端に配置した外刃3の内側を往復摺動するようになっており、外刃3の刃孔から導入した髭が、外刃3の刃孔と内刃4に複数備えた刃片8との挟み切りにより切断されるものである。
【0023】
次に、本発明の特徴的構成である内刃4の構造について詳しく述べる。図2等に示すように、内刃体4は逆U字状の複数の刃片8とそれら刃片8の下端を連結する一対の支持壁9から成る内刃体10の内部に、本体部1側の駆動子7と着脱自在に連結して往復駆動される継手部材11を固着して形成したものである。
【0024】
内刃体10は板金をプレス曲げして全体をアーチ状に形成したものであって、上に凸の断面略円弧状を成す上側部分10aにスリット孔12を複数形成することで逆U字状の前記刃片8を複数並設させて設けると共に、上側部分10aの両下端から夫々下方に延設される下側部分10bを一対の前記支持壁9としている。図3に示すように、前記スリット孔12は形成される箇所に応じて長手方向寸法に違いを設けており、左右両側の一部領域Bに形成される複数のスリット孔12を中央領域Aに形成される他のスリット孔12よりも長く形成している。これにより複数の刃片8のうち左右両側にある一部の刃片8は、その下端部8aを中央部等に形成される他の刃片8よりも下方に延長して形成している。
【0025】
なお、ここでは刃片8の並設される方向(つまり内刃4の往復駆動される方向)を左右方向とし、左右方向及び上下方向と直交する方向を前後方向とする。
【0026】
図6の刃片8の断面形状に示すように、刃片8の左右両側はその上端部が左右方向に尖った鋭い刃先8bとなるように抉られており、刃片8は両刃先8b以外の領域を比較的薄く形成したものとなっている。また、図3等に示すようにスリット孔12の長手方向両端を略円弧状に形成することで刃片8と支持壁9との結合部分での強度を確保し、これにより刃片8の剛性を確保している。
【0027】
左右方向に複数並設した刃片8の更に左右両側方には、刃片8よりも幅広のガード片13を設けている。ガード片13は刃片8と同様に逆U字状を成してその両下端を一対の支持壁9に一体に支持されるものであり、ガード片13の左右両側のうち刃片8と対向する側の上端部には刃片8と同様の刃先13aを形成し、前記刃先13aを形成した側と逆側には上面と略90°を成す角部13bを形成している。そして、前記ガード部13を左右両側に設置することで外部からの衝撃で刃片8が破損することのないよう、内刃体10全体を強固に繋いでいる。
【0028】
なお、刃片8及びガード片13の刃先8b,13aとそれより下方の断面略矩形を為す部分との境界部分は滑らかに形状変化させており、境界部分に応力が集中することを防止している。
【0029】
一対の支持壁9の夫々には、左右方向の中央部分に下側の開口した左右に長尺の抉り部14を凹設している。そして、抉り部14の左右両側に下側の開口した略矩形状の角凹部16を凹設すると共に、角凹部16の左右両側には下側の開口した略円形状の円凹部15を凹設している。前記円凹部15の内周面の四箇所からは内側に向けて薄肉凸部27を突設しており、また、左右両側の一対の円凹部15のうち外側にある円凹部15aの上方には、支持壁9の上下方向略中央に形成される角孔である角窓部17を設けている。
【0030】
継手部材11は、略アーチ状を成す内刃体10の内部に大略収納される程度の左右に長尺の部材であり、中央側に位置する本体着脱部18とその左右両側に位置する内刃体固定部19とから構成されている。内刃体固定部19の前後方向を向く両面には夫々、中央部下側に角柱状の角凸部20を突設すると共にその左右両側に円筒状のヒートシールボス21を突設している。前記角凸部20やヒートシールボス21の周辺領域は他の領域よりも一段高くした接触凸部22としており、前後両方の接触凸部22の凸面22a間の距離を内刃体10の両支持壁9間の距離と略一致させている。また、一対のヒートシールボス21のうち本体着脱部18と離れた側にあるヒートシールボス21aの上方には刳り貫き部23を形成すると共に、刳り貫き部23からそのフック部24aが一部飛び出すように結合フック24を突設させている。
【0031】
また、継手部材11の左右に配した前記内刃体固定部19の両外には、内刃4を本体部1に着脱する際の摘み部分として指当て部25を設けており、各指当て部25の上部からは上方に突部26を延設している。
【0032】
上記構成の内刃体10と継手部材11との固着は、内刃体10の下方から継手部材11を内部に挿入すると共に、継手部材11の前後面の左右両隅に夫々一対ずつ設けたヒートシールボス21を、内刃体10の一対の支持壁9の左右両隅に一対ずつ設けた円凹部15に嵌め込んで薄肉突部27で位置決めした状態で、ヒートシールボス21をヒートシールすることで行われる。加えて、内刃体10に継手部材11を装着した状態において、内刃体10の一対の支持壁9の左右両端側に形成した角窓部17の下側内側面に、継手部材11の前後面の左右両端側に形成した結合フック24のフック部24aの下面が係止し、内刃体10の継手部材11に対する上方への抜け止めが為される。また、一対の支持壁9の左右両端下側に形成した角凹部16に、継手部材11の前後面の左右両端下側に形成した角凸部20が嵌合して、内刃体10の継手部材11に対する左右の位置決めが為される。更に、継手部材11の前後面に形成した接触凸部22の凸面22aが内刃体10の支持壁9の内面と当接することで前後方向の位置決めが為されるものである。
【0033】
このように内刃体10は、角窓部17の下側内側面や接触凸部22との当接部分や角凹部16や円凹部15を含む下側両隅の接触領域Cで継手部材11と接触すると共に、接触領域C内の固着部分Dにて一対のヒートシールボス21のヒートシールにより固着を行うものである。接触領域C及び固着部分Dは、支持壁9の下側両隅部分であって内刃体10の全高hの半分よりも下側となる部分に設けており(図5参照)、取付けに必要な必要最小限の少ない範囲しか与えていない。
【0034】
なお、本例においては支持壁9の下側両隅の夫々に一対の固着部分Dを設けているが、各隅毎に固着部分Dを一つずつ設けたもの、つまり、各隅毎に一つのヒートシールボス21と一つの円凹部15とで固着を行うものであっても良いし、結合フック24と角窓部17や、角凸部20と角凹部16が無いものであっても構わない。
【0035】
これにより、内刃体10と継手部材11とは相対移動することのないよう強固に固着され、且つ、接触領域Cや固着部分D以外では継手部材11の突部26と内刃体10のガード片13とが接触する以外は継手部材11と内刃体10とは隙間を介して非接触となっている。突部26とガード片13との接触は上下の位置決めを行うものであって刃片8の振動には殆ど影響を及ぼさないことから、上記のような構造によりシェービング時に発生する刃片8の振動を充分長い時間継続させることができ、心地よい剃り音を得ることができるものである。
【0036】
ここで、シェービング時に発生する剃り音は、刃片8に髭が接触した際に刃片8が撓まされ、該髭を切断した段階で刃片8の撓みが開放されて発生する振動音であり、この振動音をできる限り大きなものとして、徐々に小さくなりながらもできる限り長い時間その振動を継続させることで、使用者にとって心地よいものとすることができる。
【0037】
また、本例においては既述したように刃片8の刃先8bを鋭く形成すると共にそれ以外の領域を薄く形成しているので、刃先角度が鋭いことにより髭を切断する際の抵抗が減少して切味が向上し、且つ、刃先8b以外の部分が薄いことによりシェービング時の刃片8の撓み量が増加して振動が大きくなり、心地よい剃り音が得られるものである。つまり、上記構造により切れ味と良好な剃り音とが両立されるようになっている。
【0038】
また、既述したように、複数の刃片8は長手方向に丈の長いものと短いものとを混ぜて構成されており、これにより丈の長い刃片8のシェービング時の撓み量を他のものよりも大きくして、剃り音を更に心地良くすることができるものである。
【0039】
また、既述したように、継手部材11の両側部から上方に突設した一対の突部26を、ガード片13に接触させるように内刃体10の両側方に位置させていることから、シェービング時の刃片8の振動による空気振動が左右側方に逃げないようにして、発生した剃り音を使用者側により聞こえ易くすることができるものである。
【0040】
次に、本発明の実施の形態における他例について説明する。なお、一例と同様の構成については各部材に同一符号を付して説明を省略すると共に、特徴的な構成について以下に詳述する。
【0041】
図7に示すように、他例の内刃体10において、複数の刃片8のうち下端部8aを下方に延長して形成した左右両側の刃片8の幾つかを、他の刃片8の幅wよりも幅狭の幅w´に形成すると共に下端部8aの延長部分において更に幅狭の幅w″に形成したものである。これにより、前記した幾つかの刃片8については剛性を低下させてシェービング時の刃片8の撓み量を大きくすることができるので、髭を切断する際の刃片8の振動を大きくして更に心地よい剃り音を得ることができる。
【0042】
また、内刃体10の支持壁9に、刃片8と同様の固有振動数を有する振動板28を設けることで、シェービング時の刃片8の振動と共振して振動させて内刃体10全体としての振動量を大きくして更に心地よい剃り音を得ることもできる。前記振動板28は刃片8よりも下側にて支持壁9に接続されるものであり、その根元部分の板厚を薄くして振動し易くしても良い。具体的には、図8(a)、(b)に示すように一対の支持壁9の抉り部14の下端から下方に延設して夫々一対ずつ振動板28を形成したり、図9(a)、(b)や図10(a)、(b)に示すように一対の支持壁9の抉り部14の下端から内方に延設して夫々一対ずつ振動板28を形成したり、図11(a)、(b)に示すように一対の支持壁9の抉り部14の上方に略コ字状のスリット29を四箇所設けることで夫々四つずつの振動板28を形成したりすることが好ましい。
【0043】
また、図12に示すように、刃片8と同様の固有振動数で共鳴する円筒状の共鳴部材30を継手部材11の上端部に一対配し、該共鳴部材30を略アーチ状の内刃体10の内方に位置させることも好適である。この構成により、シェービング時の刃片8の振動に合わせて共鳴部材30を共鳴させ、シェービング時の剃り音を大きくして更に心地よい剃り音を得ることができる。
【0044】
また、図14(a)、(b)や図15に示すように、複数の刃片8のうち下端部8aを下方に延長して形成した幾つかの刃片8の内面に、空気振動用の板部材31をヤグレーザ溶接により接合させても良いし、図16に示すように刃片8の厚みtを、逆U字状を成す頂点部分に近付くほど大きく形成しても良い。いずれの構造であっても、シェービング時の刃片8の振動に伴って空気を押す面積を増加させて剃り音を大きすることができ、更に心地よい剃り音を得ることができるものである。
【0045】
また、図17、図18に示すように、継手部材11の上面から複数の突設部32を上方に延設し、内刃体10を固着させた際に、隣合う刃片8の間に突設部32を並設させても良い。前記突設部32は板状の部材であって、その上端部が刃片8の上端部と同様に略U字状を成して刃先32aを有するものである。この構造により、並設される刃片8及び突設部32で髭を切断する際に、特に突設部32においてはその左右両側面が振動時に多量の空気を振動させることとなり、全体として大きな剃り音を発生させて更に心地よい剃り音が得られるものである。
【0046】
更に、図19に示すように突設部32の上端部を面取りして、刃先32aを設けるのでなく微小な曲面部分32bを形成しても良い。この場合は突設部32に髭が当たっても切断されず、突設部32の撓み量が増大する。従って、髭が通過した後の突設部32の振動量を大きなものとして更に心地よい剃り音を得ることができる。
【0047】
また、本例の継手部材11の前後面であって接触領域C以外の部分に、図20に示すように球状突部33を設けても構わない。球状突部33は支持壁9と隙間を介して対向する部分に設けられるものであり、球状突部33と支持壁9との間に僅かな空間が介在するようにしているので、内刃体10の支持壁9が内側に撓んだ場合には球状突部33と当たって該支持壁9がそれ以上撓まないようにするものである。従って、この構造により内刃体10の変形及び破損を防止することができる。
【0048】
【発明の効果】
上記のように請求項1記載の発明にあっては、シェービング時の内刃体の振動が継手部材により止められてしまうことを抑制し、振動を長く継続させることで剃り音を大きくして心地よい剃り音が得られるようになるという効果がある。
【0049】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、シェービング時の内刃体の振動が継手部材により止められてしまうことを確実に抑制することができるという効果がある。
【0050】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、一部の刃片において撓み量を増加させて内刃体全体としての振動を大きくし、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0051】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1〜3のいずれか記載の発明の効果に加えて、一部の刃片において撓み量を更に増加させて内刃体全体としての振動を大きくし、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0052】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1〜4のいずれか記載の発明の効果に加えて、シェービング時の刃片の振動に振動板を共振させて内刃体全体としての振動を大きくし、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0053】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項5記載の発明の効果に加えて、振動板をコンパクトに形成することができるという効果がある。
【0054】
また、請求項7記載の発明にあっては、請求項5記載の発明の効果に加えて、振動板をコンパクトに形成することができるという効果がある。
【0055】
また、請求項8記載の発明にあっては、請求項5記載の発明の効果に加えて、振動板をコンパクトに形成することができるという効果がある。
【0056】
また、請求項9記載の発明にあっては、請求項1〜8のいずれか記載の発明の効果に加えて、刃片の撓み量を増加させて剃り音を増大させ、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0057】
また、請求項10記載の発明にあっては、請求項1〜9のいずれか記載の発明の効果に加えて、刃片の振動に伴って空気を押す面積を増加させて剃り音を増大させ、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0058】
また、請求項11記載の発明にあっては、請求項1〜10のいずれか記載の発明の効果に加えて、刃片の振動に伴って空気を押す面積を増加させて剃り音を増大させ、更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0059】
また、請求項12記載の発明にあっては、請求項1〜11のいずれか記載の発明の効果に加えて、刃片の振動に合わせて共鳴部材を共鳴させ、剃り音を大きくして更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0060】
また、請求項13記載の発明にあっては、請求項1〜12のいずれか記載の発明の効果に加えて、刃片の振動による空気振動が側方に逃げないようにして、発生した剃り音を使用者側により聞こえ易くすることができるという効果がある。
【0061】
また、請求項14記載の発明にあっては、請求項1〜13のいずれか記載の発明の効果に加えて、並設される刃片及び突設部で髭を切断する際に、特に突設部において振動時に多量の空気を振動させることができ、全体として大きな剃り音を発生させて更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0062】
また、請求項15記載の発明にあっては、請求項14記載の発明の効果に加えて、突設部に髭が当たっても切断されないことから突設部の撓み量を増大させることができ、髭が通過した後の突設部の振動量を大きくして更に心地よい剃り音が得られるようにすることができるという効果がある。
【0063】
また、請求項16記載の発明にあっては、請求項1〜15のいずれか記載の発明の効果に加えて、内刃体の支持壁が内側に撓んだ場合には球状突部と当たって該支持壁がそれ以上撓まないようになり、内刃体の変形及び破損が防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の往復式電気かみそりの一部分解斜視図である。
【図2】同上の内刃の分解斜視図である。
【図3】同上の内刃の正面図である。
【図4】同上の内刃の内刃体を一部取外した主要部正面図である。
【図5】同上の内刃の内刃体を一部取外した側面図である。
【図6】同上の内刃体の主要部断面図である。
【図7】本発明の実施の形態における他例の内刃の主要部正面図である。
【図8】同上の内刃体において振動板を下方に延設した場合を示しており、(a)は内刃体の斜視図、(b)は内刃全体の斜視図である。
【図9】同上の内刃体において振動板を内方に延設した場合を示しており、(a)は内刃体の正面図、(b)は内刃体の下面図、(c)は内刃体の側面図である。
【図10】同上の内刃体において振動板を内方に延設した場合を示しており、(a)は内刃全体の正面図、(b)は内刃全体の下面図である。
【図11】同上の内刃体においてスリットにより振動板を形成した場合を示しており、(a)は内刃体の斜視図、(b)は内刃全体の斜視図である。
【図12】同上の共鳴部材を設けた場合の継手部材を示す斜視図である。
【図13】同上の共鳴部材を設けた場合の内刃全体を示す斜視図である
【図14】同上の板部材を設けた場合の内刃体を示しており、(a)は主要部斜視図、(b)は側面図である。
【図15】同上の板部材を設けた場合の内刃全体を示す主要部斜視図である。
【図16】同上の厚みを変化させた場合の内刃体を示す断面図である。
【図17】同上の突設部を設けた場合の継手部材を示す斜視図である。
【図18】同上の突設部を設けた場合の内刃全体を示す斜視図である。
【図19】同上の突設部を面取りした場合の斜視図である。
【図20】同上の球状突部を設けた場合の継手部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体部
2 外刃カセット
3 外刃
4 内刃
8 刃片
9 支持壁
10 内刃体
11 継手部材
13 ガード片
21 ヒートシールボス
26 突部
28 振動板
30 共鳴部材
31 板部材
32 突設部
33 球状突部
D 固着部分

Claims (16)

  1. 本体部と、本体部の上端部に接続される外刃カセットと、外刃カセットの上端に配置される外刃と、本体部と連結して外刃カセット内にて前記外刃の内側を往復摺動する内刃とから成る往復式電気かみそりにおいて、前記内刃を、逆U字状の複数の刃片とそれら刃片の下端を連結する一対の支持壁から成る内刃体の内部に、本体部と連結して往復駆動される継手部材を固着して形成すると共に、前記内刃体の継手部材との固着部分を一対の支持壁の下側両隅に設けたことを特徴とする往復式電気かみそり。
  2. 前記固着部分を、内刃全体の上下方向の中間位置よりも下側に設けたことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
  3. 複数の刃片のうち、一部の刃片の下端部を他の刃片よりも下方に延長して形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の往復式電気かみそり。
  4. 複数の刃片のうち、一部の刃片の幅を他の刃片よりも狭く形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  5. 支持壁に、刃片と同様の固有振動数を有する振動板を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  6. 振動板を、支持壁の下端から下方に延設して形成したことを特徴とする請求項5記載の往復式電気かみそり。
  7. 振動板を、支持壁の下端から内方に延設して形成したことを特徴とする請求項5記載の往復式電気かみそり。
  8. 振動板を、支持壁に略コ字形状のスリットを設けることで形成したことを特徴とする請求項5記載の往復式電気かみそり。
  9. 刃片の下端部を他の部分よりも幅狭に形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  10. 刃片の内面に空気振動用の板部材を接合したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  11. 刃片の厚みを、逆U字状を成す頂点部分に近付くほど大きく形成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  12. 刃片と同様の固有振動数で共鳴する共鳴部材を、内刃体の内方に配したことを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  13. 継手部材の両側端部から上方に一対の突部を設けると共に、前記一対の突部を内刃体の両側方に位置させたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  14. 上端部が刃片の上端部と同様の形状を成す突設部を継手部材に形成し、該突設部を刃片と共に並設したことを特徴とする請求項1〜13のいずれか記載の往復式電気かみそり。
  15. 突設部の上端部が面取りしてあることを特徴とする請求項14記載の往復式電気かみそり。
  16. 継手部材において内刃体の支持壁と隙間を介して対向する部分に球状突部を設け、球状突部と支持壁との間に僅かな空間を介在させたことを特徴とする請求項1〜15のいずれか記載の往復式電気かみそり。
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