JP2004016319A - スイミングゴーグル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイミングゴーグル1は、一対のレンズ部2と、各レンズ部2の周囲から後方へ延びる周壁部3と、鼻ベルト部5と、ヘッドバンド部6とを備える。周壁部3は、ゴーグル着用者の眼の周囲に当接させる内側周壁部7とこの内側周壁部の少なくとも一部分を囲むように形成された外側周壁部8とからなる。外側周壁部8は、内側周壁部7の周囲のうちで少なくともレンズ部2の上方部分と下方部分とに位置する部位から後方へ向かって内側周壁部7の外面から次第に離間するように延びる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイミングゴーグルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流水抵抗を小さくする工夫がなされた競技用のスイミングゴーグルが種々提案されており、例えば特開平11−33139号公報には、その一例が開示されている。この公報に開示のスイミングゴーグルでは、レンズ周壁部を構成している前方周壁部と後方周壁部との外表面を滑らかにつなげることでその抵抗を小さくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公知のスイミングゴーグルでは、着用者の顔面に当接するクッション部と、そのクッション部を取り付けた後方周壁部の後端面との間に環状の段差が形成される。この段差では、流水が乱流になり易いので、流水抵抗が必ずしも小さくならないという問題があった。
【0004】
この発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、レンズ周壁部における流水抵抗を小さくすることが可能なスイミングゴーグルの提供を目的にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題解決のために、この発明が対象とするのは、水平方向に並ぶ一対のレンズ部と、前記レンズ部それぞれの周囲から後方へ延びる周壁部と、前記一対のレンズ部の内端部どうしをつなぐ鼻ベルト部と、前記一対のレンズ部の外端部どうしをつなぐヘッドバンド部とを備えたスイミングゴーグルである。
【0006】
かかるスイミングゴーグルにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記周壁部は、スイミングゴーグル着用者の眼の周囲に後端部分を当接させる内側周壁部と、前記内側周壁部の外側にあって前記内側周壁部の少なくとも一部分を囲むように形成された外側周壁部とからなる。前記外側周壁部は、前記内側周壁部の周囲のうちで前記レンズ部の上方および下方の少なくとも一方に位置する部位から前記レンズ部の後方へ向かって前記内側周壁部の周囲外面から次第に離間するように延びている。
【0007】
この発明のスイミングゴーグルは、前述した特徴を備えるが、更に以下のような特徴を備えるものに形成することができる。すなわち、外側周壁部を後方へ向かって次第に薄肉にすることができる。外側周壁部における後端部分は、少なくとも一部を内側周壁部の後端部分よりも後方に位置させるようにしてもよく、或いは内側周壁部の後端部分よりも前方に位置させるようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、この発明に係るスイミングゴーグルの詳細を説明すると以下のとおりである。
【0009】
図1に斜視図で示されたスイミングゴーグル1は、前方で水平方向に並ぶ硬質材料製の一対のレンズ部2と、このレンズ部2の周囲から後方へ延びる周壁部3とを有する。レンズ部2の内端部4aどうしは、周壁部3と一体を成す鼻ベルト部5でつながれている。ただし、鼻ベルト部5は、両端部がレンズ部2の内端部4aに着脱自在に形成されていてもよいものである。レンズ部2の外端部は後方へ向かって延びるバックル部4bを形成し、バックル部4bにはヘッドバンド部6が長さ調整可能に取り付けられている。かようなスイミングゴーグル1は、鼻ベルト部5の長さを二等分する中心線C−Cに関して対称に作られている。
【0010】
図2は、図1のII−II線切断面を示す図である。このII−II線は、中心線C−Cに平行であって、レンズ部2をその上下方向の寸法が最も大きくなる位置で縦断している。周壁部3は、レンズ部2の周縁2aの全体から後方へ延びて後端部分7bがゴーグル着用者の眼の周囲に当接する環状の内側周壁部7と、内側周壁部7を囲むように内側周壁部7の前端部分7aから後方へ向かって延びる外側周壁部8とを有する。
【0011】
図示例の内側周壁部7は、前端部分7aがレンズ部2と一体に硬質プラスチック材料で形成される一方、後端部分7bが柔軟弾性材料で形成されてクッションパッドを成している。内側周壁部7では、前端部分7aの外周面に嵌合用の溝7cが形成されており、外側周壁部8の内周面に形成された突起部7dがその溝7cに取り外し可能または取り外し不能に嵌合している。内側周壁部7の後端部分7bは、ゴーグル着用者に当接する部位が外側へ向かって緩やかに曲がっている。
【0012】
図2で明らかなように、外側周壁部8は、内側周壁部7の後端部分7bと一体的に形成されている。外側周壁部8の前端部分8aは内側周壁部7の前端部分7aに外側から密着している。外側周壁部8は、後端部分8bが後方ヘ向かうにつれて内側周壁部7から遠く離間するように外側へ向かって広がっている。また、その後端部分8bは、後方へ向かうほど肉厚が次第に薄くなっている。II−II線切断面上において、レンズ部2の前面から内側周壁部7の後端7eまでの寸法はAであり、外側周壁部8の後端8cまでの寸法はBであって、寸法Bは寸法Aよりも大きく、外側周壁部8の後端8cは内側周壁部7の後端7eよりもさらに後方に位置している。
【0013】
かような外側周壁部8は、レンズ部2の周縁2aの全体にわたって延びる内側周壁部7の周囲のうちで、少なくともレンズ部2の上方部分と下方部分とに位置する周囲の部分に形成されるものであるが、図示例では、外側周壁部8がレンズ部2の内端部4a寄りの部分とバックル4b寄りの部分にも形成されている。このような外側周壁部8を有するスイミングゴーグル1では、II−II線とその近傍において、内側周壁部7の外側にレンズ部2の周縁2aからゴーグル着用者の顔面に向かって緩やかでかつ滑らかな斜面が形成される。
【0014】
図3は、このように形成されたスイミングゴーグル1を着用したときの状態を示す図2と同様な図である。スイミングゴーグル1を着用すると、内側周壁部7の後端部分7bが、着用者の眼の周囲に密着する。このときに、外側周壁部8の後端部分8bは着用者の顔面10に接近するかまたはゆるく当接する。外側周壁部8は、内側周壁部7の外側でレンズ部2から顔面10までの間を緩やかでかつ滑らかな斜面でつなぐから、スイミング中に、水が例えば矢印17方向へスムーズに流れる。外側周壁部8を持たないスイミングゴーグルでは、レンズ周壁部が、顔面との間に滑らかな斜面を作らないので、その周壁部に当たる水の流れは乱流になりやすく、それによって水の抵抗が増す。
【0015】
図4もまたこの発明の実施態様の一例を示す図2と同様な図面である。このスイミングゴーグル1における外側周壁部8では、後端部分8bの厚さが後方へ向かって次第に薄くなった後に後端8c近傍で再び厚くなるように形成されている。外側周壁部8は、このようにすることによって、後端部分8bが図2の例に比べて剛性が高まり、顔面から離れる方向へめくれることを防止できる場合がある。
【0016】
この発明において、図示例のほぼ環状を成すように形成された外側周壁部8は、レンズ部2の上方部分と下方部分とに二分して形成されていてもよい。外側周壁部8は、内側周壁部7の後端部分7bと同じ柔軟弾性材料で一体に形成する他に、レンズ部2と同じ硬質材料で一体に形成してもよい。この場合の外側周壁部8は、後端8cが内側周壁部7の後端7eよりも前方に位置するようにすることが好ましい。また、外側周壁部8は、後端部8bのみを柔軟弾性材料で形成したり、内側周壁部7とは別体に形成して周知慣用の接合手段で内側周壁部7の外面に取り付けるようにしてもよい。外側周壁部8の外面は、平滑に形成する他にディンプル状の凹部を多数形成して、その外面における水の流れをスムーズにすることもできる。内側周壁部7は、柔軟弾性材料からなる後端部分7bを前端部分7aとともに硬質材料で一体的に形成することもできる。
【0017】
【発明の効果】
この発明に係るスイミングゴーグルによれば、レンズ部からゴーグル着用者の顔面近傍までの間が緩やかな斜面でつながるから、スイミング中にゴーグルの近傍で生じ易い水流の乱れを防ぎ、水の抵抗を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スイミングゴーグルの斜視図。
【図2】図1のII−II線に沿った切断面を示す図。
【図3】水の流れを示す図2と同様な図。
【図4】実施態様の一例を示す図2と同様な図。
【符号の説明】
1 スイミングゴーグル
2 レンズ部
2a レンズ部の周縁
3 周壁部
4a 内端部
4b バックル部(外端部)
5 鼻ベルト部
6 ヘッドバンド部
7 内側周壁部
7a 前端部分
7b 後端部分
7e 後端
8 外側周壁部
8a 前端部分
8b 後端部分
8c 後端
Claims (4)
- 水平方向に並ぶ一対のレンズ部と、前記レンズ部それぞれの周囲から後方へ延びる周壁部と、前記一対のレンズ部の内端部どうしをつなぐ鼻ベルト部と、前記一対のレンズ部の外端部どうしをつなぐヘッドバンド部とを備えたスイミングゴーグルにおいて、
前記周壁部は、スイミングゴーグル着用者の眼の周囲に後端部分を当接させる内側周壁部と、前記内側周壁部の外側にあって前記内側周壁部の少なくとも一部分を囲むように形成された外側周壁部とからなり、前記外側周壁部は、前記内側周壁部の周囲のうちで前記レンズ部の上方および下方の少なくとも一方に位置する部位から前記レンズ部の後方へ向かって前記内側周壁部の周囲外面から次第に離間するように延びていることを特徴とするスイミングゴーグル。 - 前記外側周壁部は、前記後方へ向かって次第に薄肉になる請求項1に記載のスイミングゴーグル。
- 前記外側周壁部は、その後端部分の少なくとも一部が前記内側周壁部の後端部分よりも後方に位置している請求項1又は2に記載のスイミングゴーグル。
- 前記外側周壁部の後端部分は、前記内側周壁部の後端部分よりも前方に位置している請求項1又は2に記載のスイミングゴーグル。
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JP2016013453A (ja) * | 2015-08-28 | 2016-01-28 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | スイミングゴーグル |
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- 2002-06-13 JP JP2002172435A patent/JP3973977B2/ja not_active Expired - Lifetime
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