JP2004267451A - スイミングゴーグル - Google Patents
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Abstract
【課題】スイミングゴーグル着用者の視線が競泳中に前方へ向き易くなるスイミングゴーグルの提供。
【解決手段】スイミングゴーグル1のレンズ2aが縦方向のほぼ中央において幅方向ヘ延びる中央区域23と、中央区域23の上側に位置する上方区域21と、中央区域23の下側に位置する下方区域22とに区分され、中央区域23はその透視性が上方区域21と下方区域22の透視性よりも劣るように形成される。
【選択図】 図1
【解決手段】スイミングゴーグル1のレンズ2aが縦方向のほぼ中央において幅方向ヘ延びる中央区域23と、中央区域23の上側に位置する上方区域21と、中央区域23の下側に位置する下方区域22とに区分され、中央区域23はその透視性が上方区域21と下方区域22の透視性よりも劣るように形成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイミングに使用するゴーグルに関する。
【0002】
【従来の技術】
実公昭54−33280号公報(特許文献1)に開示されたスイミングゴーグルは、スイミングゴーグル着用者の顔面に対して10〜25°の角度で上下方向に傾斜したレンズを有する。同文献によれば、かようなレンズを有するスイミングゴーグルは、レンズを透しての上下方向の視野角度αがレンズの傾斜していない従来のスイミングゴーグルと比較して大きくなる。それゆえ、このスイミングゴーグルは、上目づかいや下目づかいのときの視野が広くなり、水面に対して顔面が45°の上目づかいで前方を見ながら泳ぐ姿勢を身につけようとする競泳練習者にとって好ましいものになると説明されている。
【0003】
【特許文献1】
実公昭54−33280号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のスイミングゴーグルは、視野が広がることによって泳者が上目づかいで前方を見ながら泳ぐことを容易にする反面、広い視野からは様々な物が眼に入って泳者の前方を見ようとする集中力をそぐことがある。競泳の際にそうしたことが生じるのは好ましいことではない。
【0005】
この発明では、スイミングゴーグルが広い視野を有する場合であっても、競泳者の視線が前方へ向き易くなるように従来のスイミングゴーグルに改良を施すことを課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためにこの発明が対象とするのは、一対のレンズ部と、前記レンズ部どうしをつなぐ連結部と、スイミングゴーグル着用者の頭部に掛け回されるヘッドバンド部とを有するスイミングゴーグルである。
【0007】
かかるスイミングゴーグルにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記レンズ部が前記頭部の幅方向ヘ水平に延びる横方向と前記横方向に交差して垂直に延びる縦方向とを有し、前記レンズ部のレンズが縦方向には前記縦方向のほぼ中央において前記横方向ヘ延びる帯状の中央区域と、前記中央区域の上側に位置する上方区域と、前記中央区域の下側に位置する下方区域とに区分され、前記中央区域はその透視性が前記上方区域と下方区域の透視性よりも劣るように形成されている。
【0008】
かかるこの発明には、次のような実施態様がある。
(1)前記透視性が全光線透過率および平行光線透過率のいずれかによって規定される。
(2)前記中央区域の全光線透過率および平行光線透過率のいずれかが実質的に0%である。
(3)前記レンズが前記ゴーグル着用者の顔面と向かい合う内面と、その反対側の面である外面とを有し、前記上方区域は前記縦方向の上方へ向かうにつれて前記顔面に接近するように傾斜し、前記下方区域が前記縦方向の下方へ向かうにつれて前記顔面に接近するように傾斜している。
(4)前記中央区域の前記縦方向の幅が2〜10mmの範囲にある。
(5)前記中央区域は前記レンズに塗装を施すことにより前記透視性が劣るように形成されている。
(6)前記中央区域は前記レンズに遮光性および光散乱性いずれかのテープを貼ることにより前記透視性が劣るように形成されている。
(7)前記中央区域は前記レンズの表面に微細な凹凸を多数設けることにより前記透視性が劣るように形成されている。
(8)前記レンズ部の周囲にアイカップ部が取り付けられ、前記アイカップ部と一体に形成された帯状部分が前記レンズ部の内端部と外端部との間で前記レンズ部の外面に密着して前記中央区域を覆うように延びている。
【0009】
この発明において、透視性とは、レンズを透して物を視認することの容易さの程度を意味し、レンズの全光線透過率および/または平行光線透過率によって規定することができる。この発明においては、これら光線透過率が低いほど、透視性が劣るまたは低くなると表現される。
【0010】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照してこの発明に係るスイミングゴーグルの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0011】
図1は、スイミングゴーグル1の斜視図である。スイミングゴーグル1は、着用者の頭部の幅方向へ水平に延びる横方向と、横方向に交差して垂直に延びる縦方向とを有し、その縦方向に延びる中心線C−Cに関して対称に作られており、一対のレンズ部2と、アイカップ部3と、スイミングゴーグル着用者の頭部に掛け回されるヘッドバンド部4とからなる。一対のレンズ部2の内端部分6は、アイカップ部3どうしが鼻ベルトとして作用する連結部7を介してつながっている。レンズ部2それぞれはレンズ2aと周縁部分2bとを有し、レンズ2aは透視可能に形成され、周縁部分2bにはアイカップ部3が取り付けられている。レンズ部2の外端部分8の近傍では、アイカップ部3に対してヘッドバンド4がバックル9を介して長さ調節可能に連結されている。アイカップ部3のそれぞれは、レンズ部2の外面11(図2参照)に密着してレンズ2aを横断するように内端部分6と外端部分8との間に延びる帯状部分13を有する。
【0012】
図2は、図1のII−II線切断面を示す図であって、II−II線はレンズ部2のうちでレンズ2aの上下方向の寸法が最大になる位置に引かれている。レンズ部2は外面11と仮想線で示された着用者の顔面18と向かい合う内面12とを有し、アイカップ部3はレンズ部2の周縁部分2bに取り外し可能または取り外し不能いずれかの態様で取り付けられている。アイカップ部3のスカート部分17は、顔面18に密着可能である。アイカップ部3に設けられた帯状部分13は、レンズ2aにおける外面11に密着し、より好ましくは外面11から剥れることがないように密着しており、レンズ2aを縦方向において帯状部分13の上側に位置する上方区域21と、帯状部分13の下側に位置する下方区域22と、帯状部分13で覆っている中央区域23とに分けている。これら区域21,22,23の縦方向の寸法(幅)は適宜に決めることができるが、好ましい実施例の帯状部分13の幅は2〜10mmの範囲にある。好ましい帯状部分13はまた、図におけるレンズ2aの縦方向の寸法hを二等分する位置か、その位置よりもやや下方に設けられて、上方区域21の視野が下方区域22の視野よりも広くなることがある。
【0013】
レンズ部2は、無色透明または着色透明の硬質材料によって形成され、帯状部分13を含むアイカップ部3は、着色透明ないし着色不透明の柔軟弾性材料によって形成されている。レンズ部2に対してアイカップ部3とその帯状部分13とを実質的な意味において分離不能にするには、レンズ部2に対してアイカップ部3を弾性変形させた状態で取り付けたり接着剤を使用して取り付けたりする他に、レンズ部2がインサートされた金型を使ってアイカップ部3を射出成形してもよい。そのようにすると、帯状部分13をレンズ部2の外面11に溶着することが可能になる。
【0014】
かようなレンズ部2を有するスイミングゴーグル1の着用者は、レンズ2aを透して物を見ようとするときに、眼の前の帯状部分13に邪魔されて視線が自然に上方区域21または下方区域22に向くようになる。特に、着用者が競泳中であるとか競泳の練習中であるとかという場合には、視線が自然に上方区域21に向けられて水平方向前方を見ることになる。しかもそのような状態では、余分な物が眼に入りにくくなるので集中力を高めることが容易になる。競泳の終了後などに着用者が歩行するときには、上方区域21と下方区域22とを適宜に使い分けることができる。つまり、このスイミングゴーグル1では、上方区域21と下方区域22とを合わせたときの視野が広くても、競泳中にはその広い視野を実質的に上方区域21のみに狭めることができる。
【0015】
スイミングゴーグル1における帯状部分13は、レンズ2aにおける中央区域23の透視性を上方区域21や下方区域22の透視性よりも劣るようにするために設けられるもので、かかる帯状部分13には、適宜の色を適宜の濃さで適用することができる。また、中央区域23では、その透視性を低くするために、アイカップ部3と同じ材料からなる帯状部分13に代えて、帯状部分13と同じ幅を有する粘着性の着色テープを外面11や内面12に貼ることもできるし、外面11や内面12を部分的に塗装したり、染色したりすることもできる。レンズ2aの外面11や内面12に細かい凹凸を多数設けて、これらの面のいずれかを光を散乱可能な梨地のものにして透視性を低くすることもできる。中央区域23は、全光線透過率および/または平行光線透過率が0%であって、透視不能な状態であってもよい。
【0016】
図3,4は、実施態様の一例を示す図1と同様な図と、図3におけるIV−IV線切断面を示す図である。これらの図のスイミングゴーグル1は、図1のそれと異なり、一対のレンズ部2がアイカップ部3とは別体の鼻ベルト31によって連結されている。また、このスイミングゴーグル1のレンズ2aは、図4から明らかなように、上方へ向かって延びて着用者の顔面18に接近するように傾斜している上方部分32と、下方へ向かって延びて着用者の顔面18に接近するように傾斜している下方部分33とを有し、これら上方部分32と下方部分33とがレンズ2aの縦方向の中央近傍または中央よりやや下方で交差して内面12から外面11へ向かう方向ヘ突出する陵線34を形成している。陵線34の直下の外面11には、陵線34に沿って遮光性または光散乱性の粘着性テープ36が貼られている。テープ36は、2〜10mmの幅を有し、レンズ2aを内端部6と外端部8との間で横断するように延びている。このテープ36によってレンズ2aが縦方向において上方区域21と、下方区域22と、中央区域23とに区分される。テープ36によって覆われている中央区域23は、テープ36の存在によって、全光線透過率および/または平行光線透過率が上方区域21と下方区域22とのそれよりも低くなり、それら両区域21,22よりも透視性が劣るようになる。
【0017】
かように形成された図3,4のスイミングゴーグル1では、図1,2のスイミングゴーグル1と同様に透視性の劣る中央区域23が形成されることによって、競泳者の視線を自然と上方区域21に向けることができる。また、傾斜したレンズ2aは、その傾斜によって視野を広げるようなレンズ効果を奏することも可能である。
【0018】
【発明の効果】
この発明に係るスイミングゴーグルは、レンズの縦方向に上方区域と、下方区域と、これら両区域間に位置する中央区域とを有し、その中央区域は、透視性が上方区域と下方区域との透視性よりも劣るように形成されているので、レンズの視野が広くても競泳中の着用者は、視線が自然と上方区域に向かって水平方向前方を見ることが容易になる。また、そのときの着用者の視野には競泳動作に不必要なものが入りにくいから、着用者は集中力を向上させることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スイミングゴーグルの斜視図。
【図2】図1のII−II線切断面を示す図。
【図3】図1とは異なる態様のスイミングゴーグルの斜視図。
【図4】図3のIV−IV線切断面を示す図。
【符号の説明】
1 スイミングゴーグル
2 レンズ部
2a レンズ
3 アイカップ部
4 ヘッドバンド部
6 内端部
7 連結部
8 外端部
11 外面
12 内面
18 顔面
21 上方区域
22 下方区域
23 中央区域
36 テープ
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイミングに使用するゴーグルに関する。
【0002】
【従来の技術】
実公昭54−33280号公報(特許文献1)に開示されたスイミングゴーグルは、スイミングゴーグル着用者の顔面に対して10〜25°の角度で上下方向に傾斜したレンズを有する。同文献によれば、かようなレンズを有するスイミングゴーグルは、レンズを透しての上下方向の視野角度αがレンズの傾斜していない従来のスイミングゴーグルと比較して大きくなる。それゆえ、このスイミングゴーグルは、上目づかいや下目づかいのときの視野が広くなり、水面に対して顔面が45°の上目づかいで前方を見ながら泳ぐ姿勢を身につけようとする競泳練習者にとって好ましいものになると説明されている。
【0003】
【特許文献1】
実公昭54−33280号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のスイミングゴーグルは、視野が広がることによって泳者が上目づかいで前方を見ながら泳ぐことを容易にする反面、広い視野からは様々な物が眼に入って泳者の前方を見ようとする集中力をそぐことがある。競泳の際にそうしたことが生じるのは好ましいことではない。
【0005】
この発明では、スイミングゴーグルが広い視野を有する場合であっても、競泳者の視線が前方へ向き易くなるように従来のスイミングゴーグルに改良を施すことを課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためにこの発明が対象とするのは、一対のレンズ部と、前記レンズ部どうしをつなぐ連結部と、スイミングゴーグル着用者の頭部に掛け回されるヘッドバンド部とを有するスイミングゴーグルである。
【0007】
かかるスイミングゴーグルにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記レンズ部が前記頭部の幅方向ヘ水平に延びる横方向と前記横方向に交差して垂直に延びる縦方向とを有し、前記レンズ部のレンズが縦方向には前記縦方向のほぼ中央において前記横方向ヘ延びる帯状の中央区域と、前記中央区域の上側に位置する上方区域と、前記中央区域の下側に位置する下方区域とに区分され、前記中央区域はその透視性が前記上方区域と下方区域の透視性よりも劣るように形成されている。
【0008】
かかるこの発明には、次のような実施態様がある。
(1)前記透視性が全光線透過率および平行光線透過率のいずれかによって規定される。
(2)前記中央区域の全光線透過率および平行光線透過率のいずれかが実質的に0%である。
(3)前記レンズが前記ゴーグル着用者の顔面と向かい合う内面と、その反対側の面である外面とを有し、前記上方区域は前記縦方向の上方へ向かうにつれて前記顔面に接近するように傾斜し、前記下方区域が前記縦方向の下方へ向かうにつれて前記顔面に接近するように傾斜している。
(4)前記中央区域の前記縦方向の幅が2〜10mmの範囲にある。
(5)前記中央区域は前記レンズに塗装を施すことにより前記透視性が劣るように形成されている。
(6)前記中央区域は前記レンズに遮光性および光散乱性いずれかのテープを貼ることにより前記透視性が劣るように形成されている。
(7)前記中央区域は前記レンズの表面に微細な凹凸を多数設けることにより前記透視性が劣るように形成されている。
(8)前記レンズ部の周囲にアイカップ部が取り付けられ、前記アイカップ部と一体に形成された帯状部分が前記レンズ部の内端部と外端部との間で前記レンズ部の外面に密着して前記中央区域を覆うように延びている。
【0009】
この発明において、透視性とは、レンズを透して物を視認することの容易さの程度を意味し、レンズの全光線透過率および/または平行光線透過率によって規定することができる。この発明においては、これら光線透過率が低いほど、透視性が劣るまたは低くなると表現される。
【0010】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照してこの発明に係るスイミングゴーグルの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0011】
図1は、スイミングゴーグル1の斜視図である。スイミングゴーグル1は、着用者の頭部の幅方向へ水平に延びる横方向と、横方向に交差して垂直に延びる縦方向とを有し、その縦方向に延びる中心線C−Cに関して対称に作られており、一対のレンズ部2と、アイカップ部3と、スイミングゴーグル着用者の頭部に掛け回されるヘッドバンド部4とからなる。一対のレンズ部2の内端部分6は、アイカップ部3どうしが鼻ベルトとして作用する連結部7を介してつながっている。レンズ部2それぞれはレンズ2aと周縁部分2bとを有し、レンズ2aは透視可能に形成され、周縁部分2bにはアイカップ部3が取り付けられている。レンズ部2の外端部分8の近傍では、アイカップ部3に対してヘッドバンド4がバックル9を介して長さ調節可能に連結されている。アイカップ部3のそれぞれは、レンズ部2の外面11(図2参照)に密着してレンズ2aを横断するように内端部分6と外端部分8との間に延びる帯状部分13を有する。
【0012】
図2は、図1のII−II線切断面を示す図であって、II−II線はレンズ部2のうちでレンズ2aの上下方向の寸法が最大になる位置に引かれている。レンズ部2は外面11と仮想線で示された着用者の顔面18と向かい合う内面12とを有し、アイカップ部3はレンズ部2の周縁部分2bに取り外し可能または取り外し不能いずれかの態様で取り付けられている。アイカップ部3のスカート部分17は、顔面18に密着可能である。アイカップ部3に設けられた帯状部分13は、レンズ2aにおける外面11に密着し、より好ましくは外面11から剥れることがないように密着しており、レンズ2aを縦方向において帯状部分13の上側に位置する上方区域21と、帯状部分13の下側に位置する下方区域22と、帯状部分13で覆っている中央区域23とに分けている。これら区域21,22,23の縦方向の寸法(幅)は適宜に決めることができるが、好ましい実施例の帯状部分13の幅は2〜10mmの範囲にある。好ましい帯状部分13はまた、図におけるレンズ2aの縦方向の寸法hを二等分する位置か、その位置よりもやや下方に設けられて、上方区域21の視野が下方区域22の視野よりも広くなることがある。
【0013】
レンズ部2は、無色透明または着色透明の硬質材料によって形成され、帯状部分13を含むアイカップ部3は、着色透明ないし着色不透明の柔軟弾性材料によって形成されている。レンズ部2に対してアイカップ部3とその帯状部分13とを実質的な意味において分離不能にするには、レンズ部2に対してアイカップ部3を弾性変形させた状態で取り付けたり接着剤を使用して取り付けたりする他に、レンズ部2がインサートされた金型を使ってアイカップ部3を射出成形してもよい。そのようにすると、帯状部分13をレンズ部2の外面11に溶着することが可能になる。
【0014】
かようなレンズ部2を有するスイミングゴーグル1の着用者は、レンズ2aを透して物を見ようとするときに、眼の前の帯状部分13に邪魔されて視線が自然に上方区域21または下方区域22に向くようになる。特に、着用者が競泳中であるとか競泳の練習中であるとかという場合には、視線が自然に上方区域21に向けられて水平方向前方を見ることになる。しかもそのような状態では、余分な物が眼に入りにくくなるので集中力を高めることが容易になる。競泳の終了後などに着用者が歩行するときには、上方区域21と下方区域22とを適宜に使い分けることができる。つまり、このスイミングゴーグル1では、上方区域21と下方区域22とを合わせたときの視野が広くても、競泳中にはその広い視野を実質的に上方区域21のみに狭めることができる。
【0015】
スイミングゴーグル1における帯状部分13は、レンズ2aにおける中央区域23の透視性を上方区域21や下方区域22の透視性よりも劣るようにするために設けられるもので、かかる帯状部分13には、適宜の色を適宜の濃さで適用することができる。また、中央区域23では、その透視性を低くするために、アイカップ部3と同じ材料からなる帯状部分13に代えて、帯状部分13と同じ幅を有する粘着性の着色テープを外面11や内面12に貼ることもできるし、外面11や内面12を部分的に塗装したり、染色したりすることもできる。レンズ2aの外面11や内面12に細かい凹凸を多数設けて、これらの面のいずれかを光を散乱可能な梨地のものにして透視性を低くすることもできる。中央区域23は、全光線透過率および/または平行光線透過率が0%であって、透視不能な状態であってもよい。
【0016】
図3,4は、実施態様の一例を示す図1と同様な図と、図3におけるIV−IV線切断面を示す図である。これらの図のスイミングゴーグル1は、図1のそれと異なり、一対のレンズ部2がアイカップ部3とは別体の鼻ベルト31によって連結されている。また、このスイミングゴーグル1のレンズ2aは、図4から明らかなように、上方へ向かって延びて着用者の顔面18に接近するように傾斜している上方部分32と、下方へ向かって延びて着用者の顔面18に接近するように傾斜している下方部分33とを有し、これら上方部分32と下方部分33とがレンズ2aの縦方向の中央近傍または中央よりやや下方で交差して内面12から外面11へ向かう方向ヘ突出する陵線34を形成している。陵線34の直下の外面11には、陵線34に沿って遮光性または光散乱性の粘着性テープ36が貼られている。テープ36は、2〜10mmの幅を有し、レンズ2aを内端部6と外端部8との間で横断するように延びている。このテープ36によってレンズ2aが縦方向において上方区域21と、下方区域22と、中央区域23とに区分される。テープ36によって覆われている中央区域23は、テープ36の存在によって、全光線透過率および/または平行光線透過率が上方区域21と下方区域22とのそれよりも低くなり、それら両区域21,22よりも透視性が劣るようになる。
【0017】
かように形成された図3,4のスイミングゴーグル1では、図1,2のスイミングゴーグル1と同様に透視性の劣る中央区域23が形成されることによって、競泳者の視線を自然と上方区域21に向けることができる。また、傾斜したレンズ2aは、その傾斜によって視野を広げるようなレンズ効果を奏することも可能である。
【0018】
【発明の効果】
この発明に係るスイミングゴーグルは、レンズの縦方向に上方区域と、下方区域と、これら両区域間に位置する中央区域とを有し、その中央区域は、透視性が上方区域と下方区域との透視性よりも劣るように形成されているので、レンズの視野が広くても競泳中の着用者は、視線が自然と上方区域に向かって水平方向前方を見ることが容易になる。また、そのときの着用者の視野には競泳動作に不必要なものが入りにくいから、着用者は集中力を向上させることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スイミングゴーグルの斜視図。
【図2】図1のII−II線切断面を示す図。
【図3】図1とは異なる態様のスイミングゴーグルの斜視図。
【図4】図3のIV−IV線切断面を示す図。
【符号の説明】
1 スイミングゴーグル
2 レンズ部
2a レンズ
3 アイカップ部
4 ヘッドバンド部
6 内端部
7 連結部
8 外端部
11 外面
12 内面
18 顔面
21 上方区域
22 下方区域
23 中央区域
36 テープ
Claims (9)
- 一対のレンズ部と、前記レンズ部どうしをつなぐ連結部と、スイミングゴーグル着用者の頭部に掛け回されるヘッドバンド部とを有するスイミングゴーグルにおいて、
前記レンズ部が前記頭部の幅方向ヘ水平に延びる横方向と前記横方向に交差して垂直に延びる縦方向とを有し、前記レンズ部のレンズが前記縦方向のほぼ中央において前記横方向ヘ延びる帯状の中央区域と、前記中央区域の上側に位置する上方区域と、前記中央区域の下側に位置する下方区域とに区分され、前記中央区域はその透視性が前記上方区域と下方区域の透視性よりも劣るように形成されていることを特徴とする前記スイミングゴーグル。 - 前記透視性が全光線透過率および平行光線透過率のいずれかによって規定される請求項1記載のスイミングゴーグル。
- 前記中央区域の全光線透過率および平行光線透過率のいずれかが実質的に0%である請求項2記載のスイミングゴーグル。
- 前記レンズが前記ゴーグル着用者の顔面と向かい合う内面と、その反対側の面である外面とを有し、前記上方区域は前記縦方向の上方へ向かうにつれて前記顔面に接近するように傾斜し、前記下方区域が前記縦方向の下方へ向かうにつれて前記顔面に接近するように傾斜している請求項1〜3のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
- 前記中央区域の前記縦方向の幅が2〜10mmの範囲にある請求項1〜4のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
- 前記中央区域は前記レンズに塗装を施すことにより前記透視性が劣るように形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
- 前記中央区域は前記レンズに遮光性および光散乱性いずれかのテープを貼ることにより前記透視性が劣るように形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
- 前記中央区域は前記レンズの表面に微細な凹凸を多数設けることにより前記透視性が劣るように形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
- 前記レンズ部の周囲にアイカップ部が取り付けられ、前記アイカップ部と一体に形成された帯状部分が前記レンズ部の内端部と外端部との間で前記レンズ部の外面に密着して前記中央区域を覆うように延びている請求項1〜5のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
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---|---|---|---|
JP2003061913A JP2004267451A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | スイミングゴーグル |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061913A JP2004267451A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | スイミングゴーグル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004267451A true JP2004267451A (ja) | 2004-09-30 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003061913A Pending JP2004267451A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | スイミングゴーグル |
Country Status (2)
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---|---|
US (1) | US20040221376A1 (ja) |
JP (1) | JP2004267451A (ja) |
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