JP4157526B2 - スイミングゴーグル - Google Patents
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Description
本発明は、スイミングゴーグルに関し、特に競泳用に最適なスイミングゴーグルに関するものである。
スイミングゴーグルは、目だけを覆い目を保護すると共に目の前に空間を作り目の焦点を合わすものである。人間の目は目の前に空間が無いと焦点が合わず、水の中で目を開けたとき、ボーっとして見えずらい。
スイミングゴーグルとしては、連結ベルトで連結した一対のアイカップの両端部間に着用ベルトを取り付けたものが一般的である。
前述の一対のアイカップは、それぞれ目の前の空間を確保するために、装着時、その前方視線方向に沿って延在する筒状の周壁部の前方端部に、前方視線方向とほぼ直交する平板状の前方視野部を透明の樹脂等で一体的に成形されている。この前方視野部を目から所定の間隔を隔てた位置に筒状の周壁部で保持することで、前方の視野は平板状の前方視野部に対して直交する方向であるので良好である。しかし、特にクロールで泳ぐ時は、目を上目使いにして、泳ぐ前方を見る。この場合、視野は前方視野部に対して直交する方向ではなく傾斜しているため、屈折を感じる場合があり、視野が悪くなることも考えられる。
このため、本出願人は、先に、周壁部の上部の視野方向への長さを他の周壁部より短くして、平板状の前方視野部をその上部側が視野方向後方側に傾斜させたアイカップを有するスイミングゴーグルを提案した。前方視野部が傾斜されているため、目を上目使いにしたときの視野は前方視野部に対して直交又は直交に近い方向である。このため、屈性を感じることなく又は屈折を気にすることなく泳ぐことができ、視野が良好になる。
このスイミングゴールを装着してクロールを泳ぐときは、上目使いに前方のみをみて泳ぐため、視野は良好になる。ところが、平泳ぎ、バタフライ等のように上下動する泳ぎの場合は、前方視野部と下部の周壁部との両方を見て泳ぐこともあり得る。前方視野部と下部の周壁部とを同時に見たり、その境目を見たりすると、前方視野部と下部の周壁部とでは屈折が異なるため、見え方が異なる。例えば、下部の周壁部を介して見た場合には屈折を感じて前方視野部よりは湾曲して見える。よって、湾曲の度合の異なる2つの画像が見えることになり、気分が悪くなることも有り得る。
そこで、本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、その目的は、視野の改善を図ると共に、屈折を感じることなく泳ぐことが可能となるスイミングゴーグルを提供することにある。
スイミングゴーグルとしては、連結ベルトで連結した一対のアイカップの両端部間に着用ベルトを取り付けたものが一般的である。
前述の一対のアイカップは、それぞれ目の前の空間を確保するために、装着時、その前方視線方向に沿って延在する筒状の周壁部の前方端部に、前方視線方向とほぼ直交する平板状の前方視野部を透明の樹脂等で一体的に成形されている。この前方視野部を目から所定の間隔を隔てた位置に筒状の周壁部で保持することで、前方の視野は平板状の前方視野部に対して直交する方向であるので良好である。しかし、特にクロールで泳ぐ時は、目を上目使いにして、泳ぐ前方を見る。この場合、視野は前方視野部に対して直交する方向ではなく傾斜しているため、屈折を感じる場合があり、視野が悪くなることも考えられる。
このため、本出願人は、先に、周壁部の上部の視野方向への長さを他の周壁部より短くして、平板状の前方視野部をその上部側が視野方向後方側に傾斜させたアイカップを有するスイミングゴーグルを提案した。前方視野部が傾斜されているため、目を上目使いにしたときの視野は前方視野部に対して直交又は直交に近い方向である。このため、屈性を感じることなく又は屈折を気にすることなく泳ぐことができ、視野が良好になる。
このスイミングゴールを装着してクロールを泳ぐときは、上目使いに前方のみをみて泳ぐため、視野は良好になる。ところが、平泳ぎ、バタフライ等のように上下動する泳ぎの場合は、前方視野部と下部の周壁部との両方を見て泳ぐこともあり得る。前方視野部と下部の周壁部とを同時に見たり、その境目を見たりすると、前方視野部と下部の周壁部とでは屈折が異なるため、見え方が異なる。例えば、下部の周壁部を介して見た場合には屈折を感じて前方視野部よりは湾曲して見える。よって、湾曲の度合の異なる2つの画像が見えることになり、気分が悪くなることも有り得る。
そこで、本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、その目的は、視野の改善を図ると共に、屈折を感じることなく泳ぐことが可能となるスイミングゴーグルを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のスイミングゴーグルは、左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、前記周壁部の上部は視野方向への長さが他の周壁部より短く形成され、かつ、前記前方視野部の中心位置よりも下方であって少なくとも前記周壁部の下部に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられているものである。
また、本発明のスイミングゴーグルは、左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、該前方視野部の上端部は前記当接部の近傍に位置するように形成され、かつ、前記前方視野部の中心位置よりも下方であって少なくとも前記周壁部の下部に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられているものである。
また、本発明のスイミングゴーグルは、左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、該前方視野部の上端部が直接前記当接部に接続され、かつ、前記前方視野部の中心位置よりも下方であって少なくとも前記周壁部の下部に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられているものである。
前記前方視野部が、下端部から所定距離上方であって中央位置より下方の位置まで延在する垂直部と、該垂直部から前記当接部又はその近傍まで視野方向後方側に傾斜した主視野部とからなることが好ましい。
前記垂直部と前記主視野部との境目が湾曲されていることが好ましい。
前記前方視野部が湾曲状に形成されていることが好ましい。
前記周壁部と前方視野部の境目が湾曲されていることが好ましい。
前記垂直部の全部又は一部に、前記見難部が設けられていることが好ましい。
前記見難部は、有色、模様、図形、文字、グラデーション、網掛けミラーコーティング、シボ加工若しくは半透明又はこれらの結合によって形成されていることが好ましい。
前記見難部は、有色に形成され、前記前方視野部は、前記見難部と同一色又は異色であって前記見難部より見え易い有色に形成されていることが好ましい。
前記見難部は、有色に形成され、前記前方視野部は透明にすることもできる。
また、金型で成形する際に、前記見難部の色と、前記前方視野部の色とを同時に出して成形することもできる。
また、前記見難部のみが別個に成形し、嵌め込むこともできる。
また、見難部は、前方視野部の中心位置よりも下方にもうけることもできる。
また、見難部は、少なくとも前記周壁部の下部にもうけることもできる。
また、垂直部は、傾斜させることもできる。ここで、「傾斜」とは、本願発明の目的を達成する上で好適な角度を言う。
また、本発明のスイミングゴーグルは、左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、該前方視野部の上端部は前記当接部の近傍に位置するように形成され、かつ、前記前方視野部の中心位置よりも下方であって少なくとも前記周壁部の下部に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられているものである。
また、本発明のスイミングゴーグルは、左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、該前方視野部の上端部が直接前記当接部に接続され、かつ、前記前方視野部の中心位置よりも下方であって少なくとも前記周壁部の下部に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられているものである。
前記前方視野部が、下端部から所定距離上方であって中央位置より下方の位置まで延在する垂直部と、該垂直部から前記当接部又はその近傍まで視野方向後方側に傾斜した主視野部とからなることが好ましい。
前記垂直部と前記主視野部との境目が湾曲されていることが好ましい。
前記前方視野部が湾曲状に形成されていることが好ましい。
前記周壁部と前方視野部の境目が湾曲されていることが好ましい。
前記垂直部の全部又は一部に、前記見難部が設けられていることが好ましい。
前記見難部は、有色、模様、図形、文字、グラデーション、網掛けミラーコーティング、シボ加工若しくは半透明又はこれらの結合によって形成されていることが好ましい。
前記見難部は、有色に形成され、前記前方視野部は、前記見難部と同一色又は異色であって前記見難部より見え易い有色に形成されていることが好ましい。
前記見難部は、有色に形成され、前記前方視野部は透明にすることもできる。
また、金型で成形する際に、前記見難部の色と、前記前方視野部の色とを同時に出して成形することもできる。
また、前記見難部のみが別個に成形し、嵌め込むこともできる。
また、見難部は、前方視野部の中心位置よりも下方にもうけることもできる。
また、見難部は、少なくとも前記周壁部の下部にもうけることもできる。
また、垂直部は、傾斜させることもできる。ここで、「傾斜」とは、本願発明の目的を達成する上で好適な角度を言う。
第1図は、本発明のスイミングゴーグルの一例を示す正面図である。
第2図は、本発明のアイカップの一例を示す断面図である。
第3図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第4図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第5図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第6図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第7図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第8図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第9図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第10図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第11図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第12図は、第1図に示すスイミングゴーグルを、泳者が装着した状態を示す正面図である。
第13図は、第9図の要部を示す正面図である。
第14図は、クロールで泳ぐ泳者を示す側面図である。
第15図は、背泳ぎで泳ぐ泳者を示す側面図である。
第16図は、本発明の他の実施の形態に係るスイミングゴーグルを示す鉛直断面図である。
第2図は、本発明のアイカップの一例を示す断面図である。
第3図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第4図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第5図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第6図は、本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第7図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第8図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第9図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第10図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第11図は、本発明の見難部の他の例を示す正面図である。
第12図は、第1図に示すスイミングゴーグルを、泳者が装着した状態を示す正面図である。
第13図は、第9図の要部を示す正面図である。
第14図は、クロールで泳ぐ泳者を示す側面図である。
第15図は、背泳ぎで泳ぐ泳者を示す側面図である。
第16図は、本発明の他の実施の形態に係るスイミングゴーグルを示す鉛直断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明のスイミングゴーグルの一例を示す図である。第2図は本発明のアイカップの一例を示す断面図である。第3図乃至第6図は本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第1図乃至第6図において、1はスイミングゴーグルを示し、このスイミングゴーグル1は、目だけを覆い目を保護する左右一対のアイカップ2,2と、一対のアイカップ2,2を連結する連結バンド3と、連結した一対のアイカップ2,2の両端部に取り付けられ、長さ調節可能な装着バンド4とからなる。
連結バンド3は、可撓性を有すると共に伸縮可能な材料、例えばポリウレタン樹脂等の軟質樹脂材料で成形されている。また、連結バンド3は、一対のアイカップ2,2間の長さを調節可能なものが使用される。装着バンド4は、長さを調節でき、伸縮可能なものであればどのようなものでもよく、例えばゴム系の伸縮弾性材料で成形されたバンドが使用される。
一対のアイカップ2,2は、それぞれ、目の周りに当接される当接部5と、その当接部5に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部6と、下端部が周壁部6の下部の前端部に配設され、上端部が前記当接部5又はその近傍に配設された前方視野部7とからなる。アイカップ2は、透明樹脂、例えばセルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の透明樹脂で一体成形したり、前方視野部7のみ透明樹脂でその他の当接部5及び周壁部6を硬質材料等で成形してもよい。
当接部5は、目の周りに当接した時に隙間から水がアイカップ2内に入らないような形状に形成されている。当接部5には、密着性を良くすると共に、眼の周りが痛くならないようにするクッション8が設けられている。このクッション8は必要に応じて脱着可能に設けてもよい。
周壁部6は、一端に当接部5が、他端に前方視野部7がそれぞれ設けられ、下部及び左右部が視野方向前方に所定距離延出する形状(ほぼ筒状に近い形状)に形成されている。周壁部6の上部は、他の周壁部6(例えば周壁部6の下部)より視野方向への長さが第2図及び第3図に示すように短く、特に好ましくは極端に短く形成される。また、前方視野部7の上端部が、第4図乃至第6図に示すように、直接当接部5に接続されて、周壁部6の上部が省略された形状に周壁部6を形成するようにしてもよい。すなわち、前方視野部7の上端部が接続される周壁部6の上部が他の周壁部6より短く形成されているか、または、前方視野部7の上端部が直接当接部5に接続されているようにする。
周壁部6の下部、左右部及び存在する場合には上部は、視野方向に平行に形成しても良いし、又は、視野方向前方に向かって、目側に漸次傾斜するようにして形成しても良い。好ましくは、水の中での抵抗を考慮すると傾斜する方が良い。
前方視野部7(レンズ面)の形状は、前方視野部7が当接部5又はその近傍まで延在する限り特に限定されず、例えば、第2図及び第4図に示すように、平板状であってもよいし、第6図に示すように、湾曲状であってもよい。
また、前方視野部7(レンズ面)は、第3図に示すように、上端部から所定距離下方まで視野方向前方に傾斜する平板状の主視野部9と、その主視野部9の下端から前記周壁部(下部の周壁部)6まで視野方向後方に傾斜する平板状の傾斜部10とからなる形状でもよい。また、前方視野部7(レンズ面)は、第5図に示すように、上端部から所定距離下方まで視野方向前方に傾斜する平板状の主視野部9と、その主視野部9の下端から前記周壁部(下部の周壁部)6まで視野方向とほぼ直交する平板状の垂直部11とからなる形状でもよい。
このように、主視野部9と傾斜部10又は垂直部11とから前方視野部7が形成される場合、主視野部9と傾斜部10又は垂直部11との境目12は、湾曲状に形成されていることが好ましい。
また、前方視野部7及び主視野部9と視野方向と直交する面との交差角は0乃至40°の範囲に設定することが好ましい。このように設定すると、その視角は、31°乃至67°の範囲となり、大きな仰角が得られる。ちなみに、従来のスイミングゴーグルにあっては、前記視角が、20°乃至41°である。
したがって、泳者は、頭を極力水平状態に保持したままの姿勢で前方を確認することができ、水の抵抗が少なくて済む。
また、主視野部9は、その下端部を上端部に対して高く形成することが好ましく、また、装着した状態において、前記主視野部9と傾斜部10又は垂直部11との境目12が、泳者の目の中心位置より下方に位置されることが好ましく、特に泳者の目の下瞼近傍に位置するように形状設定を行うことが好ましい。
これは、前記境目12が、目の視野方向と同レベルであると、水中において、前記前方視野部7を形成する主視野部9における光の屈折によって、実際の距離と、感覚的な距離との間に差が生じてしまうことを防止するためである。
たとえば、前記境目12が、前述したように目の視野方向と同レベルであると、実際の距離よりも約10cm近い位置に物体が位置するように見える。
したがって、クイックターンを行う場合におけるタッチが早まり、正確なタッチが行えない場合が生じることがあり得り、100分の1秒を競う競泳においては致命的なものとなる可能性もある。
そして、この境目12を目の中心よりも下方にずらす程、前述した誤差が小さく抑えられるとともに、目の中心より下方とすることにより視界の妨げがなくなり、良好な視界が確保される。
また、前方視野部7の下端部と周壁部6との境目13が湾曲されていることが好ましい。このように、境目13が湾曲されていると、前方視野部7に横線が入らず視野が良好になる。
また、第1図乃至第13図に示すように、アイカップ2、2の装着する泳者Hの目Eの中心位置より下方、好ましくは目Eより下方に、前方視野部7の上方よりは見え難い見難部14が設けられている。
見難部14は、具体的には例えば、前方視野部7が第2図、第4図及び第6図に示すように、平板状や湾曲板状に形成されている場合には、周壁部6の下部には設けるようにする。前方視野部7には必ずしも設ける必要はないが、好ましくは、第2図、第4図及び第6図に示すように、前方視野部7の装着する泳者H(第12図参照)の目Eより下方の位置から下部の周壁部6までにも設けることが好ましい。
また、見難部14は、前方視野部7が第3図及び第5図に示すように主視野部9と傾斜部10、垂直部11とから形成されている場合には、周壁部6の下部と傾斜部10、垂直部11の一部(好ましくは中央部から下部まで)又は全部、図示例では全部に設けるようにすることが好ましい。主視野部9には必ずしも設ける必要はないが、好ましくは、主視野部9の装着する泳者Hの目Eより下方の位置から傾斜部10、垂直部11までにも設けるようにしてもよい。
見難部14は、前方視野部7の上方よりは見え難いように形成されるものである。
本発明でいう前方視野部7の上方よりは見え難いとは、陸上では例えばプールサイドを歩くのに支障がないように見え、水中又は泳いでいる最中では前方視野部7の上方よりは見え難いが、例えば第15図に示すように背泳ぎで泳ぐときプール上に設置されている旗のラインを見える(認識できる)ことをいう。なお、旗は、常設ではないが、例えば25mプールでは、5m、12.5m、20mに設置されたり、50mプールでは、5m、25m、45mに設置されたりする。
見難部14は、前方視野部7の上方よりは見え難くすることができるならば、どのように形成してもよく、例えば、有色、模様、図形、文字、グラデーション、網掛け、ミラーコーティング、シボ加工若しくは半透明又はこれらの結合によって形成するようにしてもよい。
具体的には例えば、第1図、第12図及び第13図に示すように、有色15を施して見難部14を形成するようにしてもよい。この場合の有色15は、特に限定されず、どのような色であってもよい。
また、第7図に示すように、有色15を施して見難部14を形成すると共に、その見難部14以外のアイカップ2(前方視野部7は必ず含むようにする。)をその有色15より見えやすい有色16を施すようにしてもよい。この場合、見難部14の有色15と見難部14以外の有色16とは、同一色でも異色でもよい。
また、第8図に示すように、文字17を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、第9図に示すように、グラデーション18を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、第10図に示すように、模様19を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、第11図に示すように、網掛け20を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、ミラーコーティング、シボ加工してもよい。
見難部14の形成方法は、特に限定されずどのようにしてもよく、例えば、前方視野部7及び周壁部6を一体的に成形するときに、所望の箇所にのみ有色15、16、模様19、図形、文字17、グラデーション18、網掛け20等が施されるようにしてもよい。また、前方視野部7及び周壁部6を成形するときに、有色15、16、模様19、図形、文字17、グラデーション18、網掛け20等の見難部14の層を積層させて形成するようにしてもよい。また、有色15、16、模様19、図形、文字17、グラデーション18、網掛け20等のシールを貼付して形成するようにしてもよい。また、ミラーコーティング、シボ加工してもよい。
さて、このように、本発明のスイミングゴーグル1を構成することにより、視野の改善を図れる。
すなわち、特にクロールで泳ぐ時は、目を上目使いにして、泳ぐ前方を見る。この場合、視野は前方視野部に対して直交する方向ではなく傾斜していると、屈折を感じる場合があり、視野が悪くなることも考えられる。本発明のスイミングゴーグル1では、第2図乃至第6図に示すように、前方視野部7(主視野部9)の上端部がアイカップ2の当接部5又はその近傍に配設されている。前方視野部7(主視野部9)が当接部5又はその近傍まで延在しているので、前方視野部7(主視野部9)は、その上部側が視野方向後方側に傾斜している。目を上目使いにしたときの視野は前方視野部7(主視野部9)に対して直交又は直交に近い方向である。このため、屈折を感じることがない又はほとんどなく、上方の視界が良好になる。従って、視野の改善、特に上方の視野の改善を図れることになる。
このスイミングゴーグル1を装着して第14図に示すようにクロールで泳ぐと、前方(ゴーグル1の上方)の視野が良好であるので、目を動かすだけで前方を見ることができ、必然的に姿勢も良くなり、タイムの上がることになると思われる。また、混雑したプール内においても視野が広がるため、他の人とぶつかったりすることなく、安心して泳ぐことが可能となる。このように、安全面も同時に確保することができ、実用的効果はきわめて大きい。
また、本発明のスイミングゴーグル1は見難部14を有するので、さらに屈折を感じることなく泳ぐことが可能となる。
すなわち、例えば、前方視野部7が主視野部9と垂直部11とから形成されているスイミングゴーグル(見難部14がないゴーグル)を装着して第14図に示すようにクロールを泳ぐ。このときは、上目使いに前方のみをみて泳ぐため、主に主視野部9だけを使用するので、ほとんど問題はない。ところが、平泳ぎ、バタフライ等のように上下動する泳ぎの場合は、主視野部9と垂直部11との両方を見て泳ぐこともあり得る。例えば、水面に顔を出したときには主視野部9を使い、水中では垂直部11を使う人もいる。この場合、主視野部9と垂直部11とを別々に見る場合にはそんなに問題にならない。しかし、主視野部9と垂直部11とを同時に見たり、その境目12を見たりすると、主視野部9と垂直部11とでは傾斜角度が違うので、屈折が異なり見え方が異なる。例えば、垂直部11を介して見た場合には屈折を感じて主視野部9よりは湾曲して見える。よって、湾曲の度合の異なる2つの画像が見えることになり、気分が悪くなることも有り得る。
また、ターンのように体を曲げて回転する場合には、アイカップ2のほぼ全てを使うため、湾曲の度合の異なる2つの画像が見えて、気分が悪くなったり、目が回ると感じる人もいる可能性がある。
また、プールの底にはラインが引いてあり、泳いでいるときにこのラインを見るとき、底面がライン以外の線等がなければ問題ない。しかし、底面がタイルを敷詰めたような碁盤の目のようなつなぎ目がある場合には、ラインが曲って見えることもある。
このため、第1図乃至第13図に示すように、見難部14を設けることにより、人は、見えやすい部分(第2図、第4図、第6図に示す例では見難部14が設けられていない前方視野部7、第3図、第5図に示す例では主視野部9)と見えにくい部分(見難部14)とがあると、必然的に見えやすい部分を使用する。特に泳いでいる最中は、見えやすい部分を使用するので、主視野部9と垂直部11を同時に見たり、その境目12を見たりして泳ぐことがなくなり、屈折を感じることなく泳ぐことができる。
また、見難部14を設けることにより、泳ぐとき、前方の視野を確保するためには主視野部9等をより効果的に使用しようとするので、泳ぎが主視野部9のみを使用する泳ぎになる。つまり、前方の視野を確保するため正しい目の方向を説明することなく自然に理解(得とく)することができる。
また、第16図に示すように垂直部FBは、FB乃至FD(ア)又はFB乃至FE(イ)の範囲内で傾斜させることもできる(Eは周壁部BCの中心とする)。
第1図は本発明のスイミングゴーグルの一例を示す図である。第2図は本発明のアイカップの一例を示す断面図である。第3図乃至第6図は本発明のアイカップの他の例を示す断面図である。
第1図乃至第6図において、1はスイミングゴーグルを示し、このスイミングゴーグル1は、目だけを覆い目を保護する左右一対のアイカップ2,2と、一対のアイカップ2,2を連結する連結バンド3と、連結した一対のアイカップ2,2の両端部に取り付けられ、長さ調節可能な装着バンド4とからなる。
連結バンド3は、可撓性を有すると共に伸縮可能な材料、例えばポリウレタン樹脂等の軟質樹脂材料で成形されている。また、連結バンド3は、一対のアイカップ2,2間の長さを調節可能なものが使用される。装着バンド4は、長さを調節でき、伸縮可能なものであればどのようなものでもよく、例えばゴム系の伸縮弾性材料で成形されたバンドが使用される。
一対のアイカップ2,2は、それぞれ、目の周りに当接される当接部5と、その当接部5に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部6と、下端部が周壁部6の下部の前端部に配設され、上端部が前記当接部5又はその近傍に配設された前方視野部7とからなる。アイカップ2は、透明樹脂、例えばセルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の透明樹脂で一体成形したり、前方視野部7のみ透明樹脂でその他の当接部5及び周壁部6を硬質材料等で成形してもよい。
当接部5は、目の周りに当接した時に隙間から水がアイカップ2内に入らないような形状に形成されている。当接部5には、密着性を良くすると共に、眼の周りが痛くならないようにするクッション8が設けられている。このクッション8は必要に応じて脱着可能に設けてもよい。
周壁部6は、一端に当接部5が、他端に前方視野部7がそれぞれ設けられ、下部及び左右部が視野方向前方に所定距離延出する形状(ほぼ筒状に近い形状)に形成されている。周壁部6の上部は、他の周壁部6(例えば周壁部6の下部)より視野方向への長さが第2図及び第3図に示すように短く、特に好ましくは極端に短く形成される。また、前方視野部7の上端部が、第4図乃至第6図に示すように、直接当接部5に接続されて、周壁部6の上部が省略された形状に周壁部6を形成するようにしてもよい。すなわち、前方視野部7の上端部が接続される周壁部6の上部が他の周壁部6より短く形成されているか、または、前方視野部7の上端部が直接当接部5に接続されているようにする。
周壁部6の下部、左右部及び存在する場合には上部は、視野方向に平行に形成しても良いし、又は、視野方向前方に向かって、目側に漸次傾斜するようにして形成しても良い。好ましくは、水の中での抵抗を考慮すると傾斜する方が良い。
前方視野部7(レンズ面)の形状は、前方視野部7が当接部5又はその近傍まで延在する限り特に限定されず、例えば、第2図及び第4図に示すように、平板状であってもよいし、第6図に示すように、湾曲状であってもよい。
また、前方視野部7(レンズ面)は、第3図に示すように、上端部から所定距離下方まで視野方向前方に傾斜する平板状の主視野部9と、その主視野部9の下端から前記周壁部(下部の周壁部)6まで視野方向後方に傾斜する平板状の傾斜部10とからなる形状でもよい。また、前方視野部7(レンズ面)は、第5図に示すように、上端部から所定距離下方まで視野方向前方に傾斜する平板状の主視野部9と、その主視野部9の下端から前記周壁部(下部の周壁部)6まで視野方向とほぼ直交する平板状の垂直部11とからなる形状でもよい。
このように、主視野部9と傾斜部10又は垂直部11とから前方視野部7が形成される場合、主視野部9と傾斜部10又は垂直部11との境目12は、湾曲状に形成されていることが好ましい。
また、前方視野部7及び主視野部9と視野方向と直交する面との交差角は0乃至40°の範囲に設定することが好ましい。このように設定すると、その視角は、31°乃至67°の範囲となり、大きな仰角が得られる。ちなみに、従来のスイミングゴーグルにあっては、前記視角が、20°乃至41°である。
したがって、泳者は、頭を極力水平状態に保持したままの姿勢で前方を確認することができ、水の抵抗が少なくて済む。
また、主視野部9は、その下端部を上端部に対して高く形成することが好ましく、また、装着した状態において、前記主視野部9と傾斜部10又は垂直部11との境目12が、泳者の目の中心位置より下方に位置されることが好ましく、特に泳者の目の下瞼近傍に位置するように形状設定を行うことが好ましい。
これは、前記境目12が、目の視野方向と同レベルであると、水中において、前記前方視野部7を形成する主視野部9における光の屈折によって、実際の距離と、感覚的な距離との間に差が生じてしまうことを防止するためである。
たとえば、前記境目12が、前述したように目の視野方向と同レベルであると、実際の距離よりも約10cm近い位置に物体が位置するように見える。
したがって、クイックターンを行う場合におけるタッチが早まり、正確なタッチが行えない場合が生じることがあり得り、100分の1秒を競う競泳においては致命的なものとなる可能性もある。
そして、この境目12を目の中心よりも下方にずらす程、前述した誤差が小さく抑えられるとともに、目の中心より下方とすることにより視界の妨げがなくなり、良好な視界が確保される。
また、前方視野部7の下端部と周壁部6との境目13が湾曲されていることが好ましい。このように、境目13が湾曲されていると、前方視野部7に横線が入らず視野が良好になる。
また、第1図乃至第13図に示すように、アイカップ2、2の装着する泳者Hの目Eの中心位置より下方、好ましくは目Eより下方に、前方視野部7の上方よりは見え難い見難部14が設けられている。
見難部14は、具体的には例えば、前方視野部7が第2図、第4図及び第6図に示すように、平板状や湾曲板状に形成されている場合には、周壁部6の下部には設けるようにする。前方視野部7には必ずしも設ける必要はないが、好ましくは、第2図、第4図及び第6図に示すように、前方視野部7の装着する泳者H(第12図参照)の目Eより下方の位置から下部の周壁部6までにも設けることが好ましい。
また、見難部14は、前方視野部7が第3図及び第5図に示すように主視野部9と傾斜部10、垂直部11とから形成されている場合には、周壁部6の下部と傾斜部10、垂直部11の一部(好ましくは中央部から下部まで)又は全部、図示例では全部に設けるようにすることが好ましい。主視野部9には必ずしも設ける必要はないが、好ましくは、主視野部9の装着する泳者Hの目Eより下方の位置から傾斜部10、垂直部11までにも設けるようにしてもよい。
見難部14は、前方視野部7の上方よりは見え難いように形成されるものである。
本発明でいう前方視野部7の上方よりは見え難いとは、陸上では例えばプールサイドを歩くのに支障がないように見え、水中又は泳いでいる最中では前方視野部7の上方よりは見え難いが、例えば第15図に示すように背泳ぎで泳ぐときプール上に設置されている旗のラインを見える(認識できる)ことをいう。なお、旗は、常設ではないが、例えば25mプールでは、5m、12.5m、20mに設置されたり、50mプールでは、5m、25m、45mに設置されたりする。
見難部14は、前方視野部7の上方よりは見え難くすることができるならば、どのように形成してもよく、例えば、有色、模様、図形、文字、グラデーション、網掛け、ミラーコーティング、シボ加工若しくは半透明又はこれらの結合によって形成するようにしてもよい。
具体的には例えば、第1図、第12図及び第13図に示すように、有色15を施して見難部14を形成するようにしてもよい。この場合の有色15は、特に限定されず、どのような色であってもよい。
また、第7図に示すように、有色15を施して見難部14を形成すると共に、その見難部14以外のアイカップ2(前方視野部7は必ず含むようにする。)をその有色15より見えやすい有色16を施すようにしてもよい。この場合、見難部14の有色15と見難部14以外の有色16とは、同一色でも異色でもよい。
また、第8図に示すように、文字17を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、第9図に示すように、グラデーション18を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、第10図に示すように、模様19を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、第11図に示すように、網掛け20を施して見難部14を形成するようにしてもよい。また、ミラーコーティング、シボ加工してもよい。
見難部14の形成方法は、特に限定されずどのようにしてもよく、例えば、前方視野部7及び周壁部6を一体的に成形するときに、所望の箇所にのみ有色15、16、模様19、図形、文字17、グラデーション18、網掛け20等が施されるようにしてもよい。また、前方視野部7及び周壁部6を成形するときに、有色15、16、模様19、図形、文字17、グラデーション18、網掛け20等の見難部14の層を積層させて形成するようにしてもよい。また、有色15、16、模様19、図形、文字17、グラデーション18、網掛け20等のシールを貼付して形成するようにしてもよい。また、ミラーコーティング、シボ加工してもよい。
さて、このように、本発明のスイミングゴーグル1を構成することにより、視野の改善を図れる。
すなわち、特にクロールで泳ぐ時は、目を上目使いにして、泳ぐ前方を見る。この場合、視野は前方視野部に対して直交する方向ではなく傾斜していると、屈折を感じる場合があり、視野が悪くなることも考えられる。本発明のスイミングゴーグル1では、第2図乃至第6図に示すように、前方視野部7(主視野部9)の上端部がアイカップ2の当接部5又はその近傍に配設されている。前方視野部7(主視野部9)が当接部5又はその近傍まで延在しているので、前方視野部7(主視野部9)は、その上部側が視野方向後方側に傾斜している。目を上目使いにしたときの視野は前方視野部7(主視野部9)に対して直交又は直交に近い方向である。このため、屈折を感じることがない又はほとんどなく、上方の視界が良好になる。従って、視野の改善、特に上方の視野の改善を図れることになる。
このスイミングゴーグル1を装着して第14図に示すようにクロールで泳ぐと、前方(ゴーグル1の上方)の視野が良好であるので、目を動かすだけで前方を見ることができ、必然的に姿勢も良くなり、タイムの上がることになると思われる。また、混雑したプール内においても視野が広がるため、他の人とぶつかったりすることなく、安心して泳ぐことが可能となる。このように、安全面も同時に確保することができ、実用的効果はきわめて大きい。
また、本発明のスイミングゴーグル1は見難部14を有するので、さらに屈折を感じることなく泳ぐことが可能となる。
すなわち、例えば、前方視野部7が主視野部9と垂直部11とから形成されているスイミングゴーグル(見難部14がないゴーグル)を装着して第14図に示すようにクロールを泳ぐ。このときは、上目使いに前方のみをみて泳ぐため、主に主視野部9だけを使用するので、ほとんど問題はない。ところが、平泳ぎ、バタフライ等のように上下動する泳ぎの場合は、主視野部9と垂直部11との両方を見て泳ぐこともあり得る。例えば、水面に顔を出したときには主視野部9を使い、水中では垂直部11を使う人もいる。この場合、主視野部9と垂直部11とを別々に見る場合にはそんなに問題にならない。しかし、主視野部9と垂直部11とを同時に見たり、その境目12を見たりすると、主視野部9と垂直部11とでは傾斜角度が違うので、屈折が異なり見え方が異なる。例えば、垂直部11を介して見た場合には屈折を感じて主視野部9よりは湾曲して見える。よって、湾曲の度合の異なる2つの画像が見えることになり、気分が悪くなることも有り得る。
また、ターンのように体を曲げて回転する場合には、アイカップ2のほぼ全てを使うため、湾曲の度合の異なる2つの画像が見えて、気分が悪くなったり、目が回ると感じる人もいる可能性がある。
また、プールの底にはラインが引いてあり、泳いでいるときにこのラインを見るとき、底面がライン以外の線等がなければ問題ない。しかし、底面がタイルを敷詰めたような碁盤の目のようなつなぎ目がある場合には、ラインが曲って見えることもある。
このため、第1図乃至第13図に示すように、見難部14を設けることにより、人は、見えやすい部分(第2図、第4図、第6図に示す例では見難部14が設けられていない前方視野部7、第3図、第5図に示す例では主視野部9)と見えにくい部分(見難部14)とがあると、必然的に見えやすい部分を使用する。特に泳いでいる最中は、見えやすい部分を使用するので、主視野部9と垂直部11を同時に見たり、その境目12を見たりして泳ぐことがなくなり、屈折を感じることなく泳ぐことができる。
また、見難部14を設けることにより、泳ぐとき、前方の視野を確保するためには主視野部9等をより効果的に使用しようとするので、泳ぎが主視野部9のみを使用する泳ぎになる。つまり、前方の視野を確保するため正しい目の方向を説明することなく自然に理解(得とく)することができる。
また、第16図に示すように垂直部FBは、FB乃至FD(ア)又はFB乃至FE(イ)の範囲内で傾斜させることもできる(Eは周壁部BCの中心とする)。
本発明により、視野の改善を図ると共に、屈折を感じることなく泳ぐことが可能となるスイミングゴーグルが得られる。
1 スイミングゴーグル
2 アイカップ
3 連結バンド
4 装着バンド
5 当接部
6 周壁部
7 前方視野部
8 クッション
9 主視野部
10 傾斜部
11 垂直部
12 境目
13 境目
14 見難部
15 有色
16 有色
17 文字
18 グラデーション
19 模様
20 網掛け
2 アイカップ
3 連結バンド
4 装着バンド
5 当接部
6 周壁部
7 前方視野部
8 クッション
9 主視野部
10 傾斜部
11 垂直部
12 境目
13 境目
14 見難部
15 有色
16 有色
17 文字
18 グラデーション
19 模様
20 網掛け
Claims (17)
- 左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、前記周壁部の上部は視野方向への長さが他の周壁部より短く形成され、かつ、前記前方視野部の下方に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられていることを特徴とするスイミングゴーグル。
- 左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、該前方視野部の上端部は前記当接部の近傍に位置するように形成され、かつ、前記前方視野部の下方に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられていることを特徴とするスイミングゴーグル。
- 左右一対のアイカップを有するスイミングゴーグルにおいて、前記アイカップが、目の周りに当接される当接部と、その当接部に設けられ、装着時、視野方向前方に所定距離延出している周壁部と、その周壁部に配設された前方視野部とからなり、該前方視野部の上端部が直接前記当接部に接続され、かつ、前記前方視野部の下方に、前記前方視野部の上方よりは見え難い見難部が設けられていることを特徴とするスイミングゴーグル。
- 前記前方視野部が、下端部から所定距離上方であって中央位置より下方の位置まで延在する垂直部と、該垂直部から前記当接部又はその近傍まで視野方向後方側に傾斜した主視野部とからなる請求の範囲第1項乃至3項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記垂直部と前記主視野部との境目が湾曲されている請求の範囲第4項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記前方視野部が湾曲状に形成されている請求の範囲第1項乃至3項のいずれか1項記載に記載のスイミングゴーグル。
- 前記周壁部と前方視野部の境目が湾曲されている請求の範囲第1項乃至6項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記垂直部の全部に、前記見難部が設けられている請求の範囲第4項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記垂直部の一部に、前記見難部が設けられている請求の範囲第4項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記見難部は、有色、模様、図形、文字、グラデーション、網掛け、ミラーコーティング、シボ加工若しくは半透明又はこれらの結合によって形成されている請求の範囲第1項乃至9項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記見難部は、有色に形成され、前記前方視野部は、前記見難部と同一色又は異色であって前記見難部より見え易い有色である請求の範囲第1項乃至9項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記見難部は、有色に形成され、前記前方視野部は透明である請求の範囲第1項乃至9項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 金型で成形する際に、前記見難部の色と、前記前方視野部の色とを同時に出して成形された、請求の範囲第1項乃至12項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記見難部のみが別個に成形されて、嵌め込まれた、請求の範囲第1項乃至12項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記見難部は、前記前方視野部の中心位置よりも下方にもうけられている、請求の範囲第1項乃至14項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記見難部は、少なくとも前記周壁部の下部にもうけられている、請求の範囲第1項乃至15項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
- 前記垂直部は、傾斜している、請求の範囲第4項乃至16項のいずれか1項に記載のスイミングゴーグル。
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