JP2004016048A - 貝類判別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】貝類の判別を正確に行うことができ、構造が簡単で耐久性を向上させることを可能とする。
【解決手段】移送手段3は、貝類11を判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて上部側が上下回転自在に支持され下端側に開口23を備えた可動シューター14と、判別位置で可動シューター13の開口23を閉塞して貝類11を受け止め開口23を選択的に開閉可能な開閉シャッター15と、可動シューター13を回転駆動して可動シューター13の開口23を閉塞位置の開閉シャッター15から外す駆動手段17とを備え、排除手段9は、可動シューター13を発信器5の発信超音波及び受信器7の受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して可動シューター13の開口23を閉塞位置の開閉シャッター15から外すことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】移送手段3は、貝類11を判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて上部側が上下回転自在に支持され下端側に開口23を備えた可動シューター14と、判別位置で可動シューター13の開口23を閉塞して貝類11を受け止め開口23を選択的に開閉可能な開閉シャッター15と、可動シューター13を回転駆動して可動シューター13の開口23を閉塞位置の開閉シャッター15から外す駆動手段17とを備え、排除手段9は、可動シューター13を発信器5の発信超音波及び受信器7の受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して可動シューター13の開口23を閉塞位置の開閉シャッター15から外すことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アサリ、ハマグリ等の貝類選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の貝類判別装置としては、例えば特開2000−228944号公報に記載されたようなものがある。この従来の技術は、いわゆる反射型の超音波センサを用いたものである。貝類の搬送はベルトコンベアによって行われ、貝類が判別位置まで移送されたときにベルトコンベアが停止され、超音波センサの導音管を選別対象である貝類に接触させて判別を行う。
【0003】
従って、超音波の発信と貝類からの反射音の受信とにより貝類の中に泥などが詰まっているか否かを判別することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、反射型の超音波センサによって貝類の判別を行うとしても、発信された超音波が内部まで到達されずに貝殻の表面で反射されてしまい、正確な判別ができないという問題がある。
【0005】
また導音管を貝類に接触させて検査を行うため、接触圧力を受けるための受板を必要とし、ベルトコンベアと受板との二重構造によって構造が複雑になるという問題がある。
【0006】
さらに受板に対してベルトコンベアが摺動することにより、ベルトコンベアの摩耗が進行しやすく、装置の耐久性が損なわれる恐れがある。
【0007】
本発明は、より的確な判別を行うことができるようにすることを第1の課題とし、超音波センサの接触圧を受ける受板を不要とし、耐久性の高い貝類判別装置の提供を第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、判別対象である貝類を移送し該貝類を判別位置で停止させる移送手段と、前記貝類の判別位置で該貝類に判別用の超音波を発信する発信器及び前記貝類を透過した超音波を受信する受信器と、前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し規定外の貝類を排除する排除手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の貝類判別装置であって、前記移送手段は、前記貝類を前記判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて上部側が上下回転自在に支持され前記判別位置の下方側に開口を備えた可動シューターと、前記判別位置で前記可動シューターの開口を閉塞して前記貝類を前記判別位置で受け止めると共に該開口を選択的に開閉可能な開閉シャッターと、前記可動シューターを回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外す駆動手段とを備え、前記排除手段は、前記開閉シャッターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に開動させて前記可動シューターの開口を開くか、前記可動シューターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外すことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2記載の貝類判別装置であって、前記受信器又は発信器の一方は、前記可動シューターの判別位置に対応して固定され、同他方は、前記判別位置に対応して前記可動シューターに接近離反可能に支持されたことを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の貝類判別装置であって、前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1記載の貝類判別装置であって、前記発信器及び受信器は、前記判別位置で前記貝類を所定接圧で挟み前記超音波の発信、受信を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明では、移送手段によって判別対象である貝類を移送し該貝類を判別位置で停止させことができる。判別位置では発信器が貝類に判別用の超音波を発信し、貝類を透過した超音波を受信器によって受信することができる。そして排除手段が前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し、規定外の貝類を排除することができる。
【0014】
従って、前記発信超音波に対する受信超音波の減衰を用いて、貝類を正確に判別することができる。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、傾斜配置された可動シューターによって貝類を判別位置まで滑り落とすことができる。判別位置では開閉シャッターが可動シューターの開口を閉塞して貝類を受け止めることができる。この判別位置において、前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて貝類の判別を正確に行うことができる。
【0016】
判別の結果、排除手段は前記開閉シャッターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に開動させて前記可動シューターの開口を開くか、前記可動シューターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外すため、規定外の貝類を開閉シャッターの開動により可動シューターの開口から排出するか、可動シャッターの開口を閉塞位置の開閉シャッターからすことにより可動シューターの開口から確実に排除することができる。
【0017】
また貝類を判別位置まで移送するのに傾斜した可動シューターを用いるため、従来のような判別位置まで移送するベルトコンベアと超音波振動子の接圧を受ける受け板の二重構造を不要とし、構造を簡単にすることができると共に、耐久性を向上させることができる。
【0018】
請求項3の発明では、請求項2の発明の効果に加え、前記受信器又は発信器の一方は、前記可動シューターの判別位置に対応して固定され、他方は前記判別位置に対応して前記可動シューターに対し接近離反可能に支持されたため、判別位置において発信器及び受信器を用いて貝類を確実に判別することができる。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1〜3の何れかの発明の効果に加え、前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段を設けたため、前記発信器又は受信器の少なくとも一方を水を介して貝類に対し確実に密着させることができ、より正確な判別を行うことができる。
【0020】
請求項5の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記判別位置で発信器及び受信器により貝類を所定接圧で挟み込み判別を行うことが可能となる。従って、判別位置において接圧を受ける受板などを不要にすることが可能となり、構造を簡単にすることができると共に耐久性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る貝類判別装置の正面図、図2は同側面図である。図1,図2のように、貝類判別装置1は移送手段3と、発信器5及び受信器7と、排除手段9とを備えている。
【0022】
前記移送手段3は、判別対象である貝類11を移送するものである。この移送手段3は、可動シューター13と開閉シャッター15と駆動手段17とを備えている。
【0023】
前記可動シューター13は、前記貝類11を判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて、上部側がフレーム19に支持されたブラケット21に上下回動自在に支持されている。この可動シューター13は、側壁及び底壁からなるチャネル材状の断面を有し、下端が斜め下方へストレートに開放され開口23となっている。
【0024】
前記可動シューター13の上側に沿って樹脂製のカバー25が配置されている。このカバー25によって可動シューター13の上側が閉塞されている。カバー25は、その上端部が前記フレーム19に固定されている。前記可動シューター13には、判別位置において在席センサ26が設けられ、上部側に通過検知センサ27が設けられている。
【0025】
前記発信器5及び受信器7は、前記貝類11の判別位置で該貝類11を所定接圧で挟み、発信器5により判別用の超音波を発信し、受信器7により前記貝類11を透過した超音波を受信する構成となっている。
【0026】
前記受信器7は、前記判別位置に対応して前記可動シューター13に固定されている。受信器7は、先端の接触面がゴムなどで形成され、該接触面が前記判別位置で可動シューター13内に臨んでいる。
【0027】
前記発信器5は、前記判別位置に対応して前記受信器7の上方に対向配置され、その先端の接触面がゴムなどで形成されている。発信器5は、可動ブラケット28に固定され、前記可動シューター13に対し接近離反可能に支持されている。可動ブラケット28は可動ブロック29に取り付けられている。可動ブロック29は、ブロックガイドシャフト31に嵌合支持され、該ブロックガイドシャフト31に沿って移動可能に支持されている。
【0028】
前記ブロックガイドシャフト31は、両端がブラケット33に固定されている。ブロックガイドシャフト31には、ブラケット33と可動ブロック29との間に緩衝用のコイルスプリング34が設けられている。ブラケット33はピストンシリンダ装置35の可動シリンダ37に固定されている。ピストンシリンダ装置35は、支持部材39によって支持され、支持部材39はブラケット41によってフレーム19に固定されている。
【0029】
前記開閉シャッター15は、前記判別位置で前記可動シューター13の開口23を閉塞して前記貝類11を受け止め、該開口23を選択的に開閉可能となっている。この開閉シャッター15は、ピストンシリンダ装置43の可動シリンダ45に固定されている。ピストンシリンダ装置43は、支持部材47に支持されている。支持部材47は、ブラケット49を介して前記フレーム19に取り付けられている。
【0030】
前記駆動手段17は、前記可動シューター13を回転駆動して、該可動シューター13の開口23を前記閉塞位置の開閉シャッター15から外すものである。この駆動手段17は、前記フレーム19側に固定されたピストンシリンダ装置51を備えている。
【0031】
前記ピストンシリンダ装置51のピストンロッド53に、アーム55の一端が回転自在に支持されている。アーム55の他端は、前記可動シューター13の上部側底面に固定されている。アーム55の回転中心は可動シューター13のブラケット21に対する回転中心と同一である。
【0032】
この貝類判別装置1には、前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段57が設けられている。給水手段57は、給水タンクを備えたポンプにホース59の一端が接続され、ホース59の給水口61は前記カバー25に支持され、前記可動シューター13上の判別位置の貝類に水を噴射して給水することができる。この給水手段57による給水は、貝類11が判別位置に位置するときにのみ行ってもよく、また常時行うこともできる。
【0033】
前記可動シューター13の上端側には、ベルトコンベア63の端部が連繋接続されている。ベルトコンベア63は、クラッチ、ブレーキ付きのギアードモータ65によって駆動される構成となっている。
【0034】
前記開閉シャッター15を挟んで前記可動シューター13に固定シューター67が連続して設けられている。固定シューター67は、前記フレーム19に固定して取り付けられている。固定シューター67の下端には、正常品収容ボックス69が配置されている。
【0035】
前記可動シューター13の直下には、排除された規定外の貝類を収容する排除ボックス71が配置されている。
【0036】
前記排除手段9は、前記発信器5の発信超音波及び前記受信器7の受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し、規定外の貝類を排除するものである。本実施形態においては、前記可動シューター13を回転駆動して、該可動シューター13の開口23を前記閉塞位置の開閉シャッター15から外す構成となっている。この可動シューター13の回転駆動は、前記ピストンシリンダ装置51の駆動によってアーム55を介して行われる。
【0037】
前記ピストンロッド53がピストンシリンダ装置51に引き込まれると、アーム55がブラケット21側を中心にして回転する。この回転により可動シューター13がブラケット21に対し回動連動してほぼ垂直状態となり、開口23が可動シャッター15から外れる。この位置で可動シューター13上の規定外の貝類は自然落下によって排除ボックス71内に排除される。
【0038】
但し、前記収容ボックス69を排除ボックスとすることもできる。すなわち、排除手段として前記開閉シャッター15を回動させ、可動シューター13の開口23を開く。この開口23の開きにより、可動シューター13上の規定外の貝類を固定シューター67を介し排除ボックスとした収容ボックス69内に排除する構成にすることができる。
【0039】
貝類の判別に際しては、ベルトコンベア63の駆動によって、ベルトコンベア63上の貝類11がベルトコンベア63の終端から可動シューター13に供給される。供給された貝類11は可動シューター13の傾斜によって下端の判別位置まで滑り落ちる。
【0040】
前記可動シューター13上では、通過検知センサ27が貝類11の通過を検知する。この検知によって、ギアードモータ65のクラッチが切られ、ベルトコンベア63は停止する。可動シューター13上では、判別位置において貝類が在席センサ26によって検知される。この検知によって、給水手段57から給水され、判別位置の貝類に水が供給される。
【0041】
同時に、ピストンシリンダ装置35が駆動され、可動シリンダ37が支持部材39に対して可動シューター13側へ移動する。この移動によって、可動ブロック29、可動ブラケット28を介し発信器5が可動シューター13に近接移動する。この近接移動によって、判別位置の貝類が発信器5及び受信器7によって所定接圧で挟み込まれる。
【0042】
これによって、発信器5及び受信器7の接触部であるゴムの部分が貝類に密着する。このとき前記給水によって発信器5及び受信器7と貝類との間に水が介在することになり、密着性を向上することができる。
【0043】
なお、前記発信器5が貝類に当接するとき、コイルスプリング34はその緩衝を行う。従って、発信器5を素早く移動させても貝類に大きな衝撃を与えることはなく、発信器5を迅速に移動させることができる。
【0044】
前記密接状態で、発信器5から超音波が発信され、該超音波は貝類を通過して受信器7に受信される。こうして発信器5の発信超音波及び受信器7の受信超音波に基づいて貝類の判別が行われる。この判別は、例えば貝類に砂が詰まっている場合と、そうでない場合とで貝類を透過する超音波の減衰量が異なることによって判断している。
【0045】
前記判別によって貝類が泥などの詰まっていない規定値内のものであると判別されたときには、ピストンシリンダ装置43が駆動され、可動シリンダ45が支持部材47に対して上昇する。この上昇によって、開閉シャッター15が上昇し、可動シューター13の開口23が開かれる。これによって可動シューター13上の貝類は、固定シューター67を介し収容ボックス69に正常な貝類として収容される。
【0046】
前記可動シューター13上から貝類が存在しなくなると、これを在席センサ26が検出する。開閉シャッター15が再び元の位置に戻り、開口23を閉塞する。同時に、ギアードモータ65によりベルトコンベア63が駆動され、可動シューター13上に次の貝類が供給されることになる。
【0047】
前記貝類に泥などが詰まっており、規定外であると判別されたときには、ピストンシリンダ装置51が駆動され、前記のようにして可動シューター13がほぼ垂直状態まで回転駆動される。これによって可動シューター13の開口23が開閉シャッター15から外れ、前記可動シューター13上の貝類は、排除ボックス71内へ自然落下によって排除されることになる。
【0048】
この排除により前記在席センサ26が貝類の存在しないことを検出したとき、可動シューター15が再び傾斜状態まで戻され、ギアードモータ65の駆動によってベルトコンベア63が駆動される。この駆動によって再び可動シューター13上に貝類が供給される。
【0049】
こうして前記同様の作用を繰り返し、貝類11の判別を的確かつ迅速に行うことができる。従って、前記発信超音波に対する受信超音波の減衰を用いて、貝類を正確に判別することができる。
【0050】
また、本実施形態では貝類を判別位置まで移送するのに傾斜した可動シューター13を用いるため、従来のような判別位置まで移送するベルトコンベアと超音波振動子の接圧を受ける受板との二重構造を不要とし、構造を簡単にすることができると共に、受板に対するベルトコンベアの摺動摩耗も無く、耐久性を向上させることができる。
【0051】
前記受信器7は、前記可動シューター13の判別位置に対応して下面側に固定され、発信器5は前記判別位置に対応して前記可動シューター13に対し接近離反可能に支持されたため、判別位置において発信器5及び受信器7を用いて貝類を確実に判別することができる。
【0052】
前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段57を設けたため、前記発信器5又は受信器7の少なくとも一方を水を介して貝類に対し確実に密着させることができ、より正確な判別を行うことができる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係る貝類判別装置の斜視図を示している。なお、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。この貝類判別装置1Aでは、移送手段3Aがベルトコンベア73と振動コンベア75とを備えている。また排除手段は、排除ハンマー77で構成されている。
【0053】
前記ベルトコンベア73には、貝類11の判別位置で発信器5及び受信器7が対向配置されている。受信器7はフレーム等に固定配置され、発信器5は上昇、下降によりベルトコンベア73上に接近離反可能に支持されている。
【0054】
前記判別位置で、前記排除ハンマー77は前記ベルトコンベア73に対して横方向から進退自在に設けられ、前記ベルトコンベア73上の貝類を排除する構成となっている。
【0055】
前記ベルトコンベア73の判別位置上流側には、一対の抑止部材83が開閉自在に配置されている。ベルトコンベア73上の判別位置後流側には通過センサ85が設けられている。
【0056】
前記振動コンベア75は、前記抑止部材83の上流側に配置され、振動によって貝類11をベルトコンベア73上へ移送供給するものである。振動コンベア75には、有り無しセンサ79が配置されている。振動コンベア75の端末には、ストッパ81が退避可能に設けられている。
【0057】
そして、振動コンベア75の振動により、貝類11が該振動コンベア75上の端末まで移送される。このとき有り無しセンサ79が貝類11を検出すると、ストッパ81が開かれる。これによって振動コンベア75上からベルトコンベア73上へ貝類11が供給され、貝類11はベルトコンベア73の駆動によって抑止部材83側へ移送される。
【0058】
前記抑止部材83では、発信器5及び受信器7間の判別位置において貝類11が存在する場合には、ベルトコンベア73上で閉塞状態を維持し、貝類11の下流側への移送を抑止する。判別位置に貝類11が存在しなければ、抑止部材83は開かれて、貝類11は判別位置まで移動する。
【0059】
前記貝類11が判別位置まで移動すると、ベルトコンベア73が停止され、発信器5が下降移動する。これによって貝類11が判別位置において発信器5及び受信器7により所定接圧で挟み込まれる。この状態で第1実施形態と同様にして、超音波の透過により貝類11の判別が行われる。判別後は、発信器5が上昇する。
【0060】
前記貝類11が規定外であると判別されたときは、排除ハンマー77がベルトコンベア73上へ進入する。排除ハンマー77の進入により規定外の貝類11がベルトコンベア73の側方に排除される。
【0061】
前記貝類11が規定内の正常な貝類であると判別されたときは、ベルトコンベア73が再駆動され、該正常な貝類11はベルトコンベア73の後流側において収容ボックス等に収容される。
【0062】
前記ベルトコンベア73の駆動によって、貝類11が通過センサ85を通過すると、該通過センサ85の検出によって前記抑止部材83が開かれ、抑止されていた貝類を1つだけ移送するようにする。このときベルトコンベア73の駆動速度と抑止部材83から判別位置までの距離とに基づき、貝類11が判別位置へ移送されたときに、ベルトコンベア73が自動的に停止する。
【0063】
このような判別により、貝類11を連続的に迅速に判別し、規定外のものと規定内のものとを迅速かつ的確に判別することができる。
【0064】
本実施形態においても、上記実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る貝類判別装置の正面図である。
【図2】第1実施形態に係り、貝類判別装置の側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る貝類判別装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 貝類判別装置
3,3A 移送手段
5 発信器
7 受信器
9 排除手段
11 貝類
13 可動シューター
15 開閉シャッター
17 駆動手段
57 給水手段
73 ベルトコンベア(移送手段)
75 振動コンベア(移送手段)
77 排除ハンマー(排除手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、アサリ、ハマグリ等の貝類選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の貝類判別装置としては、例えば特開2000−228944号公報に記載されたようなものがある。この従来の技術は、いわゆる反射型の超音波センサを用いたものである。貝類の搬送はベルトコンベアによって行われ、貝類が判別位置まで移送されたときにベルトコンベアが停止され、超音波センサの導音管を選別対象である貝類に接触させて判別を行う。
【0003】
従って、超音波の発信と貝類からの反射音の受信とにより貝類の中に泥などが詰まっているか否かを判別することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、反射型の超音波センサによって貝類の判別を行うとしても、発信された超音波が内部まで到達されずに貝殻の表面で反射されてしまい、正確な判別ができないという問題がある。
【0005】
また導音管を貝類に接触させて検査を行うため、接触圧力を受けるための受板を必要とし、ベルトコンベアと受板との二重構造によって構造が複雑になるという問題がある。
【0006】
さらに受板に対してベルトコンベアが摺動することにより、ベルトコンベアの摩耗が進行しやすく、装置の耐久性が損なわれる恐れがある。
【0007】
本発明は、より的確な判別を行うことができるようにすることを第1の課題とし、超音波センサの接触圧を受ける受板を不要とし、耐久性の高い貝類判別装置の提供を第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、判別対象である貝類を移送し該貝類を判別位置で停止させる移送手段と、前記貝類の判別位置で該貝類に判別用の超音波を発信する発信器及び前記貝類を透過した超音波を受信する受信器と、前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し規定外の貝類を排除する排除手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の貝類判別装置であって、前記移送手段は、前記貝類を前記判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて上部側が上下回転自在に支持され前記判別位置の下方側に開口を備えた可動シューターと、前記判別位置で前記可動シューターの開口を閉塞して前記貝類を前記判別位置で受け止めると共に該開口を選択的に開閉可能な開閉シャッターと、前記可動シューターを回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外す駆動手段とを備え、前記排除手段は、前記開閉シャッターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に開動させて前記可動シューターの開口を開くか、前記可動シューターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外すことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2記載の貝類判別装置であって、前記受信器又は発信器の一方は、前記可動シューターの判別位置に対応して固定され、同他方は、前記判別位置に対応して前記可動シューターに接近離反可能に支持されたことを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の貝類判別装置であって、前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1記載の貝類判別装置であって、前記発信器及び受信器は、前記判別位置で前記貝類を所定接圧で挟み前記超音波の発信、受信を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明では、移送手段によって判別対象である貝類を移送し該貝類を判別位置で停止させことができる。判別位置では発信器が貝類に判別用の超音波を発信し、貝類を透過した超音波を受信器によって受信することができる。そして排除手段が前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し、規定外の貝類を排除することができる。
【0014】
従って、前記発信超音波に対する受信超音波の減衰を用いて、貝類を正確に判別することができる。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、傾斜配置された可動シューターによって貝類を判別位置まで滑り落とすことができる。判別位置では開閉シャッターが可動シューターの開口を閉塞して貝類を受け止めることができる。この判別位置において、前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて貝類の判別を正確に行うことができる。
【0016】
判別の結果、排除手段は前記開閉シャッターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に開動させて前記可動シューターの開口を開くか、前記可動シューターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外すため、規定外の貝類を開閉シャッターの開動により可動シューターの開口から排出するか、可動シャッターの開口を閉塞位置の開閉シャッターからすことにより可動シューターの開口から確実に排除することができる。
【0017】
また貝類を判別位置まで移送するのに傾斜した可動シューターを用いるため、従来のような判別位置まで移送するベルトコンベアと超音波振動子の接圧を受ける受け板の二重構造を不要とし、構造を簡単にすることができると共に、耐久性を向上させることができる。
【0018】
請求項3の発明では、請求項2の発明の効果に加え、前記受信器又は発信器の一方は、前記可動シューターの判別位置に対応して固定され、他方は前記判別位置に対応して前記可動シューターに対し接近離反可能に支持されたため、判別位置において発信器及び受信器を用いて貝類を確実に判別することができる。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1〜3の何れかの発明の効果に加え、前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段を設けたため、前記発信器又は受信器の少なくとも一方を水を介して貝類に対し確実に密着させることができ、より正確な判別を行うことができる。
【0020】
請求項5の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記判別位置で発信器及び受信器により貝類を所定接圧で挟み込み判別を行うことが可能となる。従って、判別位置において接圧を受ける受板などを不要にすることが可能となり、構造を簡単にすることができると共に耐久性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る貝類判別装置の正面図、図2は同側面図である。図1,図2のように、貝類判別装置1は移送手段3と、発信器5及び受信器7と、排除手段9とを備えている。
【0022】
前記移送手段3は、判別対象である貝類11を移送するものである。この移送手段3は、可動シューター13と開閉シャッター15と駆動手段17とを備えている。
【0023】
前記可動シューター13は、前記貝類11を判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて、上部側がフレーム19に支持されたブラケット21に上下回動自在に支持されている。この可動シューター13は、側壁及び底壁からなるチャネル材状の断面を有し、下端が斜め下方へストレートに開放され開口23となっている。
【0024】
前記可動シューター13の上側に沿って樹脂製のカバー25が配置されている。このカバー25によって可動シューター13の上側が閉塞されている。カバー25は、その上端部が前記フレーム19に固定されている。前記可動シューター13には、判別位置において在席センサ26が設けられ、上部側に通過検知センサ27が設けられている。
【0025】
前記発信器5及び受信器7は、前記貝類11の判別位置で該貝類11を所定接圧で挟み、発信器5により判別用の超音波を発信し、受信器7により前記貝類11を透過した超音波を受信する構成となっている。
【0026】
前記受信器7は、前記判別位置に対応して前記可動シューター13に固定されている。受信器7は、先端の接触面がゴムなどで形成され、該接触面が前記判別位置で可動シューター13内に臨んでいる。
【0027】
前記発信器5は、前記判別位置に対応して前記受信器7の上方に対向配置され、その先端の接触面がゴムなどで形成されている。発信器5は、可動ブラケット28に固定され、前記可動シューター13に対し接近離反可能に支持されている。可動ブラケット28は可動ブロック29に取り付けられている。可動ブロック29は、ブロックガイドシャフト31に嵌合支持され、該ブロックガイドシャフト31に沿って移動可能に支持されている。
【0028】
前記ブロックガイドシャフト31は、両端がブラケット33に固定されている。ブロックガイドシャフト31には、ブラケット33と可動ブロック29との間に緩衝用のコイルスプリング34が設けられている。ブラケット33はピストンシリンダ装置35の可動シリンダ37に固定されている。ピストンシリンダ装置35は、支持部材39によって支持され、支持部材39はブラケット41によってフレーム19に固定されている。
【0029】
前記開閉シャッター15は、前記判別位置で前記可動シューター13の開口23を閉塞して前記貝類11を受け止め、該開口23を選択的に開閉可能となっている。この開閉シャッター15は、ピストンシリンダ装置43の可動シリンダ45に固定されている。ピストンシリンダ装置43は、支持部材47に支持されている。支持部材47は、ブラケット49を介して前記フレーム19に取り付けられている。
【0030】
前記駆動手段17は、前記可動シューター13を回転駆動して、該可動シューター13の開口23を前記閉塞位置の開閉シャッター15から外すものである。この駆動手段17は、前記フレーム19側に固定されたピストンシリンダ装置51を備えている。
【0031】
前記ピストンシリンダ装置51のピストンロッド53に、アーム55の一端が回転自在に支持されている。アーム55の他端は、前記可動シューター13の上部側底面に固定されている。アーム55の回転中心は可動シューター13のブラケット21に対する回転中心と同一である。
【0032】
この貝類判別装置1には、前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段57が設けられている。給水手段57は、給水タンクを備えたポンプにホース59の一端が接続され、ホース59の給水口61は前記カバー25に支持され、前記可動シューター13上の判別位置の貝類に水を噴射して給水することができる。この給水手段57による給水は、貝類11が判別位置に位置するときにのみ行ってもよく、また常時行うこともできる。
【0033】
前記可動シューター13の上端側には、ベルトコンベア63の端部が連繋接続されている。ベルトコンベア63は、クラッチ、ブレーキ付きのギアードモータ65によって駆動される構成となっている。
【0034】
前記開閉シャッター15を挟んで前記可動シューター13に固定シューター67が連続して設けられている。固定シューター67は、前記フレーム19に固定して取り付けられている。固定シューター67の下端には、正常品収容ボックス69が配置されている。
【0035】
前記可動シューター13の直下には、排除された規定外の貝類を収容する排除ボックス71が配置されている。
【0036】
前記排除手段9は、前記発信器5の発信超音波及び前記受信器7の受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し、規定外の貝類を排除するものである。本実施形態においては、前記可動シューター13を回転駆動して、該可動シューター13の開口23を前記閉塞位置の開閉シャッター15から外す構成となっている。この可動シューター13の回転駆動は、前記ピストンシリンダ装置51の駆動によってアーム55を介して行われる。
【0037】
前記ピストンロッド53がピストンシリンダ装置51に引き込まれると、アーム55がブラケット21側を中心にして回転する。この回転により可動シューター13がブラケット21に対し回動連動してほぼ垂直状態となり、開口23が可動シャッター15から外れる。この位置で可動シューター13上の規定外の貝類は自然落下によって排除ボックス71内に排除される。
【0038】
但し、前記収容ボックス69を排除ボックスとすることもできる。すなわち、排除手段として前記開閉シャッター15を回動させ、可動シューター13の開口23を開く。この開口23の開きにより、可動シューター13上の規定外の貝類を固定シューター67を介し排除ボックスとした収容ボックス69内に排除する構成にすることができる。
【0039】
貝類の判別に際しては、ベルトコンベア63の駆動によって、ベルトコンベア63上の貝類11がベルトコンベア63の終端から可動シューター13に供給される。供給された貝類11は可動シューター13の傾斜によって下端の判別位置まで滑り落ちる。
【0040】
前記可動シューター13上では、通過検知センサ27が貝類11の通過を検知する。この検知によって、ギアードモータ65のクラッチが切られ、ベルトコンベア63は停止する。可動シューター13上では、判別位置において貝類が在席センサ26によって検知される。この検知によって、給水手段57から給水され、判別位置の貝類に水が供給される。
【0041】
同時に、ピストンシリンダ装置35が駆動され、可動シリンダ37が支持部材39に対して可動シューター13側へ移動する。この移動によって、可動ブロック29、可動ブラケット28を介し発信器5が可動シューター13に近接移動する。この近接移動によって、判別位置の貝類が発信器5及び受信器7によって所定接圧で挟み込まれる。
【0042】
これによって、発信器5及び受信器7の接触部であるゴムの部分が貝類に密着する。このとき前記給水によって発信器5及び受信器7と貝類との間に水が介在することになり、密着性を向上することができる。
【0043】
なお、前記発信器5が貝類に当接するとき、コイルスプリング34はその緩衝を行う。従って、発信器5を素早く移動させても貝類に大きな衝撃を与えることはなく、発信器5を迅速に移動させることができる。
【0044】
前記密接状態で、発信器5から超音波が発信され、該超音波は貝類を通過して受信器7に受信される。こうして発信器5の発信超音波及び受信器7の受信超音波に基づいて貝類の判別が行われる。この判別は、例えば貝類に砂が詰まっている場合と、そうでない場合とで貝類を透過する超音波の減衰量が異なることによって判断している。
【0045】
前記判別によって貝類が泥などの詰まっていない規定値内のものであると判別されたときには、ピストンシリンダ装置43が駆動され、可動シリンダ45が支持部材47に対して上昇する。この上昇によって、開閉シャッター15が上昇し、可動シューター13の開口23が開かれる。これによって可動シューター13上の貝類は、固定シューター67を介し収容ボックス69に正常な貝類として収容される。
【0046】
前記可動シューター13上から貝類が存在しなくなると、これを在席センサ26が検出する。開閉シャッター15が再び元の位置に戻り、開口23を閉塞する。同時に、ギアードモータ65によりベルトコンベア63が駆動され、可動シューター13上に次の貝類が供給されることになる。
【0047】
前記貝類に泥などが詰まっており、規定外であると判別されたときには、ピストンシリンダ装置51が駆動され、前記のようにして可動シューター13がほぼ垂直状態まで回転駆動される。これによって可動シューター13の開口23が開閉シャッター15から外れ、前記可動シューター13上の貝類は、排除ボックス71内へ自然落下によって排除されることになる。
【0048】
この排除により前記在席センサ26が貝類の存在しないことを検出したとき、可動シューター15が再び傾斜状態まで戻され、ギアードモータ65の駆動によってベルトコンベア63が駆動される。この駆動によって再び可動シューター13上に貝類が供給される。
【0049】
こうして前記同様の作用を繰り返し、貝類11の判別を的確かつ迅速に行うことができる。従って、前記発信超音波に対する受信超音波の減衰を用いて、貝類を正確に判別することができる。
【0050】
また、本実施形態では貝類を判別位置まで移送するのに傾斜した可動シューター13を用いるため、従来のような判別位置まで移送するベルトコンベアと超音波振動子の接圧を受ける受板との二重構造を不要とし、構造を簡単にすることができると共に、受板に対するベルトコンベアの摺動摩耗も無く、耐久性を向上させることができる。
【0051】
前記受信器7は、前記可動シューター13の判別位置に対応して下面側に固定され、発信器5は前記判別位置に対応して前記可動シューター13に対し接近離反可能に支持されたため、判別位置において発信器5及び受信器7を用いて貝類を確実に判別することができる。
【0052】
前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段57を設けたため、前記発信器5又は受信器7の少なくとも一方を水を介して貝類に対し確実に密着させることができ、より正確な判別を行うことができる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係る貝類判別装置の斜視図を示している。なお、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。この貝類判別装置1Aでは、移送手段3Aがベルトコンベア73と振動コンベア75とを備えている。また排除手段は、排除ハンマー77で構成されている。
【0053】
前記ベルトコンベア73には、貝類11の判別位置で発信器5及び受信器7が対向配置されている。受信器7はフレーム等に固定配置され、発信器5は上昇、下降によりベルトコンベア73上に接近離反可能に支持されている。
【0054】
前記判別位置で、前記排除ハンマー77は前記ベルトコンベア73に対して横方向から進退自在に設けられ、前記ベルトコンベア73上の貝類を排除する構成となっている。
【0055】
前記ベルトコンベア73の判別位置上流側には、一対の抑止部材83が開閉自在に配置されている。ベルトコンベア73上の判別位置後流側には通過センサ85が設けられている。
【0056】
前記振動コンベア75は、前記抑止部材83の上流側に配置され、振動によって貝類11をベルトコンベア73上へ移送供給するものである。振動コンベア75には、有り無しセンサ79が配置されている。振動コンベア75の端末には、ストッパ81が退避可能に設けられている。
【0057】
そして、振動コンベア75の振動により、貝類11が該振動コンベア75上の端末まで移送される。このとき有り無しセンサ79が貝類11を検出すると、ストッパ81が開かれる。これによって振動コンベア75上からベルトコンベア73上へ貝類11が供給され、貝類11はベルトコンベア73の駆動によって抑止部材83側へ移送される。
【0058】
前記抑止部材83では、発信器5及び受信器7間の判別位置において貝類11が存在する場合には、ベルトコンベア73上で閉塞状態を維持し、貝類11の下流側への移送を抑止する。判別位置に貝類11が存在しなければ、抑止部材83は開かれて、貝類11は判別位置まで移動する。
【0059】
前記貝類11が判別位置まで移動すると、ベルトコンベア73が停止され、発信器5が下降移動する。これによって貝類11が判別位置において発信器5及び受信器7により所定接圧で挟み込まれる。この状態で第1実施形態と同様にして、超音波の透過により貝類11の判別が行われる。判別後は、発信器5が上昇する。
【0060】
前記貝類11が規定外であると判別されたときは、排除ハンマー77がベルトコンベア73上へ進入する。排除ハンマー77の進入により規定外の貝類11がベルトコンベア73の側方に排除される。
【0061】
前記貝類11が規定内の正常な貝類であると判別されたときは、ベルトコンベア73が再駆動され、該正常な貝類11はベルトコンベア73の後流側において収容ボックス等に収容される。
【0062】
前記ベルトコンベア73の駆動によって、貝類11が通過センサ85を通過すると、該通過センサ85の検出によって前記抑止部材83が開かれ、抑止されていた貝類を1つだけ移送するようにする。このときベルトコンベア73の駆動速度と抑止部材83から判別位置までの距離とに基づき、貝類11が判別位置へ移送されたときに、ベルトコンベア73が自動的に停止する。
【0063】
このような判別により、貝類11を連続的に迅速に判別し、規定外のものと規定内のものとを迅速かつ的確に判別することができる。
【0064】
本実施形態においても、上記実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る貝類判別装置の正面図である。
【図2】第1実施形態に係り、貝類判別装置の側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る貝類判別装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 貝類判別装置
3,3A 移送手段
5 発信器
7 受信器
9 排除手段
11 貝類
13 可動シューター
15 開閉シャッター
17 駆動手段
57 給水手段
73 ベルトコンベア(移送手段)
75 振動コンベア(移送手段)
77 排除ハンマー(排除手段)
Claims (5)
- 判別対象である貝類を移送し該貝類を判別位置で停止させる移送手段と、
前記貝類の判別位置で該貝類に判別用の超音波を発信する発信器及び前記貝類を透過した超音波を受信する受信器と、
前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に作動し規定外の貝類を排除する排除手段とを備えたことを特徴とする貝類判別装置。 - 請求項1記載の貝類判別装置であって、
前記移送手段は、前記貝類を前記判別位置まで滑り落とすように傾斜配置されて上部側が上下回転自在に支持され前記判別位置の下方側に開口を備えた可動シューターと、前記可動シューターの開口を閉塞して前記貝類を前記判別位置で受け止めると共に該開口を選択的に開閉可能な開閉シャッターと、前記可動シューターを回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外す駆動手段とを備え、
前記排除手段は、前記開閉シャッターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に開動させて前記可動シューターの開口を開くか、前記可動シューターを前記発信超音波及び受信超音波間の減衰に基づいて選択的に回転駆動して該可動シューターの開口を前記閉塞位置の開閉シャッターから外すことを特徴とする貝類判別装置。 - 請求項2記載の貝類判別装置であって、
前記受信器又は発信器の一方は、前記可動シューターの判別位置に対応して固定され、同他方は、前記判別位置に対応して前記可動シューターに接近離反可能に支持されたことを特徴とする貝類判別装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の貝類判別装置であって、
前記判別位置の貝類に水を供給する給水手段を設けたことを特徴とする貝類判別装置。 - 請求項1記載の貝類判別装置であって、
前記発信器及び受信器は、前記判別位置で前記貝類を所定接圧で挟み前記超音波の発信、受信を行うことを特徴とする貝類判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173114A JP2004016048A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 貝類判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002173114A JP2004016048A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 貝類判別装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004016048A true JP2004016048A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31172498
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002173114A Pending JP2004016048A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 貝類判別装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004016048A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102224837A (zh) * | 2011-05-17 | 2011-10-26 | 扬州大学 | 一种食用小龙虾的去污处理方法 |
CN108094489A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-06-01 | 山东师范大学 | 一种从冰冻鲜南极磷虾中批量收集南极磷虾眼球的方法 |
CN108157480A (zh) * | 2018-02-06 | 2018-06-15 | 蔡皓 | 一种能够清洗龙虾的装置 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002173114A patent/JP2004016048A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102224837A (zh) * | 2011-05-17 | 2011-10-26 | 扬州大学 | 一种食用小龙虾的去污处理方法 |
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