JP2004015713A - 電波時計を内蔵する携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機自体に電波時計を内蔵して、携帯電話機だけで時刻の校正を随時行えるようにするとともに、RTC回路バックアップ用二次電池の搭載を不要とする。
【解決手段】時刻電波を受信する電波時計受信部11と、その受信信号に基づいてRTC回路6のための校正用時刻情報を生成する電波時計情報処理部10とを内蔵する。電波時計情報処理部10は、RTC回路からの要求により校正用時刻情報をRTC回路6へ送る。RTC回路6は、電波時計情報処理部10に対して校正用時刻情報を一定回数以上又は一定時間以上要求しても校正用時刻情報が得られなかった場合は、校正を行わずに自己の時刻情報の生成を継続する。電波時計受信部11は、受信する時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】時刻電波を受信する電波時計受信部11と、その受信信号に基づいてRTC回路6のための校正用時刻情報を生成する電波時計情報処理部10とを内蔵する。電波時計情報処理部10は、RTC回路からの要求により校正用時刻情報をRTC回路6へ送る。RTC回路6は、電波時計情報処理部10に対して校正用時刻情報を一定回数以上又は一定時間以上要求しても校正用時刻情報が得られなかった場合は、校正を行わずに自己の時刻情報の生成を継続する。電波時計受信部11は、受信する時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波時計を内蔵することにより、精度の高い時間情報を取得できる携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機は、携帯情報ツールとして活用できるまでの多彩な機能を搭載している。特に、スケジューラ機能の充実は携帯情報端末機としては重要な機能であり、時計と連動したアラーム通知や、スケジュール管理機能に複合して用いられる時計機能においては、携帯電話機が正確な時刻を有していることが前提条件となっている。
【0003】
図5に、従来の一般的な携帯電話機の構成図を示し、メイン無線部1とメイン通信制御部2と中央制御部3と周辺装置制御部4と電源制御部5とRTC(RealTime Clock)回路6とレシーバ7とマイク8と共通バス9と二次電池10とで構成されている。
【0004】
このような携帯電話機では、携帯電話機内の時刻情報は内蔵するRTC回路6によってカウントされ、更新されるが、内蔵する水晶発振器によって生成されるクロックに従って動作するRTC回路6では、動作時間の経過と共に時刻のずれが生じ、常に正確な時刻情報を得ることはできない。
【0005】
また、携帯電話機の主電池が電池切れを起こした場合や、主電池を取り外した場合であっても、携帯電話機内の時計機能は動作しつづける必要がある。これによって、次に装置電源ONした場合であっても、正しい時刻情報を得ることができる。この主電池取り外し時のRTC回路6の動作電源は、二次電池10によって行うようになっているので、二次電池の内蔵が必要となる。
【0006】
一方、携帯電話機の時刻を電波時計を利用して外部から校正する技術として、次の公報に記載されたものが従来知られている。
▲1▼ 特開2002−94673号
日本標準時の時刻電波信号を交換機で受信して、デジタルの時刻データとして通信回線を介して各基地局へ送信し、各基地局から携帯端末へ標準時刻の時刻データを常に送信し、これを受信した携帯端末で標準時刻を表示する。
【0007】
▲2▼ 特開平9−247255号
携帯電話機用の充電器に電波時計を内蔵し、携帯電話機を充電器にセットして充電中に、充電器側の赤外線送信部から電波時計の時刻データを送信し、これを携帯電話機側の赤外線受信部で受信して携帯電話機の内蔵時計部を校正する。
【0008】
▲3▼ 実用新案登録第3063116号
充電器に電波時計を内蔵し、携帯電話機を充電器にセットして充電中に、電波時計の時刻データを、充電器側の信号用端子及び携帯電話機側の信号端子を介して携帯電話機へ送って、携帯電話機の内蔵時計部を校正する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、▲1▼では、標準時刻の時刻データを各基地局から携帯端末へ常に送信しておかなければならない。
▲2▼及び▲3▼では、携帯電話機を充電器にセットしないと校正できない。
【0010】
本発明は、従来の上記のような問題点に鑑み、携帯電話機自体に電波時計を内蔵して、携帯電話機だけで時刻の校正を随時行えるようにするとともに、RTC回路バックアップ用二次電池の搭載を不要とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、発振器により時刻情報を生成するRTC回路を内蔵した携帯電話機において、時刻電波を受信する電波時計受信部と、その受信信号に基づいてRTC回路のための校正用時刻情報を生成する電波時計情報処理部とを内蔵したことを特徴とする。
【0012】
本発明は、次のような形態が好ましい。
電波時計情報処理部は、RTC回路からの要求により校正用時刻情報をRTC回路へ送る。
【0013】
電波時計情報処理部及び電波時計受信部は、RTC回路からの要求がないときはスリープ状態となる。
【0014】
電波時計情報処理部及び電波時計受信部は、電源オン時にはスリープ状態を解除される。
【0015】
RTC回路は、電波時計情報処理部に対して校正用時刻情報を一定回数以上又は一定時間以上要求しても校正用時刻情報が得られなかった場合は、校正を行わずに自己の時刻情報の生成を継続する。
【0016】
電波時計受信部は、受信する時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
本発明の一例である携帯電話機の装置構成を図1に示す。この携帯電話機は、メイン無線部1とメイン通信制御部2と中央制御部3と周辺装置制御部4と電源制御部5とRTC(Real Time Clock)回路6とレシーバ7とマイク8と共通バス9の他に、電波時計部12として電波時計受信部11及び電波時計情報処理部10を備えているが、RTC回路6をバックアップする二次電池は搭載していない。
【0019】
メイン無線部1は、携帯電話ネットワークに接続して基地局との送受信を行う。メイン通信制御部2は、無線信号のデジタル処理を行う。中央制御部3は、アプリケーションの動作やデータの処理、さまざまな周辺装置の制御を行う。周辺装置制御部4は、レシーバ7やマイク8などの制御処理を行う。電源制御部5は装置電源の制御を行う。
【0020】
RTC回路6は、水晶発振器の発振クロックにより時刻情報を生成し、当該携帯電話機の時計機能やカレンダ機能、アラーム機能などを実現する。携帯電話機の操作によって一度時刻設定を行うと、RTC回路6は、常にその時刻情報をカウントする必要があるため、通常は電池が取り外された場合でも、内蔵二次電池によって電力供給し、動作を継続する必要がある。しかし、本発明においては電池を取り外した場合でも、次回電池装着時/装置電源ON中に、次のような電波時計部12より時刻情報を取得する仕組みとしているため、RTC回路6のための二次電池の搭載は不要となっている。
【0021】
電波時計部12の電波時計受信部11は、アンテナとデコード部を含む。時刻電波は、40KHz程度の長波によって送信されているが、地域によって異なる周波数で送信される場合があるので、電波時計受信部11は、異なる周波数の時刻情報を受信可能とするための周波数テーブルを保持している。
【0022】
電波時計部12の電波時計情報処理部10は、電波時計受信部11の受信信号を解析して時刻情報を生成する。この電波時計情報処理部10のインタフェースは共通バス9として実現されており、電池装着時/装置電源ON中に電波時計機能により取得した時刻情報は、この共通バスを介してRTC回路6に通知され、後述のように当該携帯電話機の時刻が設定される。
【0023】
次に、本発明の動作を電池装着時と装置電源ON中に分けて説明する。
<電池装着時>
図2のフローチャートにおいて、電池(一次電池)が装着されると(ステップS2)、中央制御部3への電源供給を開始して、装置の初期設定を行う(ステップS2)とともに、電波時計部12の電源をONとして(ステップS3)、時刻電波の受信を開始する(ステップS4)。ここで受信できなかった場合は、受信周波数をテーブルに記述された次のランクの周波数に変更して時刻電波を取得する(ステップS5)。
【0024】
電波時計部12は、電波時計受信部11にて一定周期(例えば1秒間隔)で時刻電波を受信し(ステップS6)、電波時計情報処理部10から共通バス9を経由してRTC回路6に対して時刻情報を通知し(ステップS7)、その動作をRTC回路6から応答があるまで繰り返す(ステップS8)。これにより、RTC回路6にて時刻が初期設定される。RTC回路6は、設定された時刻情報を元にして、アラーム等の時刻監視を開始する。
【0025】
電波時計部12は、RTC回路6から応答を受信すると、時刻電波の受信を停止し、スリープ状態となる(ステップS9)。この後、携帯電話機をスタンバイ状態として(ステップ10)、処理を終了する。
【0026】
<装置電源ON中>
図3のフローチャートにおいて、電波時計部12は、ある一定周期にスリープ解除されて(ステップS11)、電源ONとなり(ステップS12)、電波時計受信部11で時刻電波の受信を開始する(ステップS13)。ここで受信できなかった場合は、受信周波数をテーブルに記述された次のランクの周波数に変更して時刻電波を取得する(ステップS14)。
【0027】
電波時計部12は、電波時計受信部11にて一定周期(例えば1秒間隔)で時刻電波を受信しながら(ステップS15)、電波時計情報処理部10でRTC回路6からの時刻情報要求の有無を確認し(ステップS16)、要求があれば、共通バス9を経由してRTC回路6に対して時刻情報を通知する(ステップS17)。通知後、電波時計部12はスリープ状態となり(ステップS18)、処理を終了する。また、電波時計部12は、スリープ解除後、RTC回路6からの時刻情報要求が一定回数以上又は一定時間以上無いかどうか確認し(ステップS19、無ければRTC回路6へ時刻情報を通知することなく、スリープ状態となる。
【0028】
RTC回路6側では、電波時計部12に対して時刻情報要求を送信し(ステップS21)、電波時計部12から時刻情報を受信できたか否か確認して(ステップS22、受信できたら自己の時刻を電波時計部12からの時刻情報に従って校正し(ステップS23)、処理を終了する。受信できない場合は、時刻情報要求を再送し、一定回数以上送信しても又は一定時間経過しても受信できないときは(ステップS24でYES)、校正せずに時刻のカウントを継続する。
【0029】
図4は本発明の変形例を示し、RTC回路6を電波時計情報処理部10に統合して、自律校正型のRTC回路としたものである。
【0030】
なお、一般的な携帯電話機に内蔵されている二次電池は、揮発性メモリに格納されるデータの保持のためにも用いられているが、本発明を実際に適用する場合には、データ保持は不揮発性メモリに格納し、RTC回路の動作保持は上記のように電波時計に置き換える。これにより、最終的には二次電池搭載の必要がなくなることが期待できる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、電波時計を内蔵し、電池装着時に時刻情報を取得して携帯電話機の時計機能に反映させるので、内蔵するRTC回路用の二次電池を搭載する必要が無くなる。
また、装置電源ON中に、内蔵した電波時計から周期的に正確な時刻情報を取得して携帯電話機の時計機能に反映させるので、携帯電話機だけで時刻の校正を随時行える。
【0032】
RTC回路からの時刻情報要求が無いときは、電波時計をスリープ状態とすることにより、電池消耗を節減できる。
【0033】
RTC回路から時刻情報要求を一定回数以上又は一定時間以上行っても、電波時計部から時刻情報が得られなかったときは、RTC回路での時刻情報生成を継続することにより、時刻電波不受信時でも時計機能やカレンダ機能、アラーム機能などは継続できる。
【0034】
時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを保持することにより、時刻電波の周波数が異なる地域でも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】その電池装着時の動作を示すフローチャートである。
【図3】装置電源ON中の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の変形例の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の一般的な携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メイン無線部
2 メイン通信制御部
3 中央制御部
4 周辺装置制御部
5 電源制御部
6 RTC回路
7 レシーバ
8 マイク
9 共通バス
10 電波時計情報処理部
11 電波時計受信部
12 電波時計部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波時計を内蔵することにより、精度の高い時間情報を取得できる携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機は、携帯情報ツールとして活用できるまでの多彩な機能を搭載している。特に、スケジューラ機能の充実は携帯情報端末機としては重要な機能であり、時計と連動したアラーム通知や、スケジュール管理機能に複合して用いられる時計機能においては、携帯電話機が正確な時刻を有していることが前提条件となっている。
【0003】
図5に、従来の一般的な携帯電話機の構成図を示し、メイン無線部1とメイン通信制御部2と中央制御部3と周辺装置制御部4と電源制御部5とRTC(RealTime Clock)回路6とレシーバ7とマイク8と共通バス9と二次電池10とで構成されている。
【0004】
このような携帯電話機では、携帯電話機内の時刻情報は内蔵するRTC回路6によってカウントされ、更新されるが、内蔵する水晶発振器によって生成されるクロックに従って動作するRTC回路6では、動作時間の経過と共に時刻のずれが生じ、常に正確な時刻情報を得ることはできない。
【0005】
また、携帯電話機の主電池が電池切れを起こした場合や、主電池を取り外した場合であっても、携帯電話機内の時計機能は動作しつづける必要がある。これによって、次に装置電源ONした場合であっても、正しい時刻情報を得ることができる。この主電池取り外し時のRTC回路6の動作電源は、二次電池10によって行うようになっているので、二次電池の内蔵が必要となる。
【0006】
一方、携帯電話機の時刻を電波時計を利用して外部から校正する技術として、次の公報に記載されたものが従来知られている。
▲1▼ 特開2002−94673号
日本標準時の時刻電波信号を交換機で受信して、デジタルの時刻データとして通信回線を介して各基地局へ送信し、各基地局から携帯端末へ標準時刻の時刻データを常に送信し、これを受信した携帯端末で標準時刻を表示する。
【0007】
▲2▼ 特開平9−247255号
携帯電話機用の充電器に電波時計を内蔵し、携帯電話機を充電器にセットして充電中に、充電器側の赤外線送信部から電波時計の時刻データを送信し、これを携帯電話機側の赤外線受信部で受信して携帯電話機の内蔵時計部を校正する。
【0008】
▲3▼ 実用新案登録第3063116号
充電器に電波時計を内蔵し、携帯電話機を充電器にセットして充電中に、電波時計の時刻データを、充電器側の信号用端子及び携帯電話機側の信号端子を介して携帯電話機へ送って、携帯電話機の内蔵時計部を校正する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、▲1▼では、標準時刻の時刻データを各基地局から携帯端末へ常に送信しておかなければならない。
▲2▼及び▲3▼では、携帯電話機を充電器にセットしないと校正できない。
【0010】
本発明は、従来の上記のような問題点に鑑み、携帯電話機自体に電波時計を内蔵して、携帯電話機だけで時刻の校正を随時行えるようにするとともに、RTC回路バックアップ用二次電池の搭載を不要とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、発振器により時刻情報を生成するRTC回路を内蔵した携帯電話機において、時刻電波を受信する電波時計受信部と、その受信信号に基づいてRTC回路のための校正用時刻情報を生成する電波時計情報処理部とを内蔵したことを特徴とする。
【0012】
本発明は、次のような形態が好ましい。
電波時計情報処理部は、RTC回路からの要求により校正用時刻情報をRTC回路へ送る。
【0013】
電波時計情報処理部及び電波時計受信部は、RTC回路からの要求がないときはスリープ状態となる。
【0014】
電波時計情報処理部及び電波時計受信部は、電源オン時にはスリープ状態を解除される。
【0015】
RTC回路は、電波時計情報処理部に対して校正用時刻情報を一定回数以上又は一定時間以上要求しても校正用時刻情報が得られなかった場合は、校正を行わずに自己の時刻情報の生成を継続する。
【0016】
電波時計受信部は、受信する時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
本発明の一例である携帯電話機の装置構成を図1に示す。この携帯電話機は、メイン無線部1とメイン通信制御部2と中央制御部3と周辺装置制御部4と電源制御部5とRTC(Real Time Clock)回路6とレシーバ7とマイク8と共通バス9の他に、電波時計部12として電波時計受信部11及び電波時計情報処理部10を備えているが、RTC回路6をバックアップする二次電池は搭載していない。
【0019】
メイン無線部1は、携帯電話ネットワークに接続して基地局との送受信を行う。メイン通信制御部2は、無線信号のデジタル処理を行う。中央制御部3は、アプリケーションの動作やデータの処理、さまざまな周辺装置の制御を行う。周辺装置制御部4は、レシーバ7やマイク8などの制御処理を行う。電源制御部5は装置電源の制御を行う。
【0020】
RTC回路6は、水晶発振器の発振クロックにより時刻情報を生成し、当該携帯電話機の時計機能やカレンダ機能、アラーム機能などを実現する。携帯電話機の操作によって一度時刻設定を行うと、RTC回路6は、常にその時刻情報をカウントする必要があるため、通常は電池が取り外された場合でも、内蔵二次電池によって電力供給し、動作を継続する必要がある。しかし、本発明においては電池を取り外した場合でも、次回電池装着時/装置電源ON中に、次のような電波時計部12より時刻情報を取得する仕組みとしているため、RTC回路6のための二次電池の搭載は不要となっている。
【0021】
電波時計部12の電波時計受信部11は、アンテナとデコード部を含む。時刻電波は、40KHz程度の長波によって送信されているが、地域によって異なる周波数で送信される場合があるので、電波時計受信部11は、異なる周波数の時刻情報を受信可能とするための周波数テーブルを保持している。
【0022】
電波時計部12の電波時計情報処理部10は、電波時計受信部11の受信信号を解析して時刻情報を生成する。この電波時計情報処理部10のインタフェースは共通バス9として実現されており、電池装着時/装置電源ON中に電波時計機能により取得した時刻情報は、この共通バスを介してRTC回路6に通知され、後述のように当該携帯電話機の時刻が設定される。
【0023】
次に、本発明の動作を電池装着時と装置電源ON中に分けて説明する。
<電池装着時>
図2のフローチャートにおいて、電池(一次電池)が装着されると(ステップS2)、中央制御部3への電源供給を開始して、装置の初期設定を行う(ステップS2)とともに、電波時計部12の電源をONとして(ステップS3)、時刻電波の受信を開始する(ステップS4)。ここで受信できなかった場合は、受信周波数をテーブルに記述された次のランクの周波数に変更して時刻電波を取得する(ステップS5)。
【0024】
電波時計部12は、電波時計受信部11にて一定周期(例えば1秒間隔)で時刻電波を受信し(ステップS6)、電波時計情報処理部10から共通バス9を経由してRTC回路6に対して時刻情報を通知し(ステップS7)、その動作をRTC回路6から応答があるまで繰り返す(ステップS8)。これにより、RTC回路6にて時刻が初期設定される。RTC回路6は、設定された時刻情報を元にして、アラーム等の時刻監視を開始する。
【0025】
電波時計部12は、RTC回路6から応答を受信すると、時刻電波の受信を停止し、スリープ状態となる(ステップS9)。この後、携帯電話機をスタンバイ状態として(ステップ10)、処理を終了する。
【0026】
<装置電源ON中>
図3のフローチャートにおいて、電波時計部12は、ある一定周期にスリープ解除されて(ステップS11)、電源ONとなり(ステップS12)、電波時計受信部11で時刻電波の受信を開始する(ステップS13)。ここで受信できなかった場合は、受信周波数をテーブルに記述された次のランクの周波数に変更して時刻電波を取得する(ステップS14)。
【0027】
電波時計部12は、電波時計受信部11にて一定周期(例えば1秒間隔)で時刻電波を受信しながら(ステップS15)、電波時計情報処理部10でRTC回路6からの時刻情報要求の有無を確認し(ステップS16)、要求があれば、共通バス9を経由してRTC回路6に対して時刻情報を通知する(ステップS17)。通知後、電波時計部12はスリープ状態となり(ステップS18)、処理を終了する。また、電波時計部12は、スリープ解除後、RTC回路6からの時刻情報要求が一定回数以上又は一定時間以上無いかどうか確認し(ステップS19、無ければRTC回路6へ時刻情報を通知することなく、スリープ状態となる。
【0028】
RTC回路6側では、電波時計部12に対して時刻情報要求を送信し(ステップS21)、電波時計部12から時刻情報を受信できたか否か確認して(ステップS22、受信できたら自己の時刻を電波時計部12からの時刻情報に従って校正し(ステップS23)、処理を終了する。受信できない場合は、時刻情報要求を再送し、一定回数以上送信しても又は一定時間経過しても受信できないときは(ステップS24でYES)、校正せずに時刻のカウントを継続する。
【0029】
図4は本発明の変形例を示し、RTC回路6を電波時計情報処理部10に統合して、自律校正型のRTC回路としたものである。
【0030】
なお、一般的な携帯電話機に内蔵されている二次電池は、揮発性メモリに格納されるデータの保持のためにも用いられているが、本発明を実際に適用する場合には、データ保持は不揮発性メモリに格納し、RTC回路の動作保持は上記のように電波時計に置き換える。これにより、最終的には二次電池搭載の必要がなくなることが期待できる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、電波時計を内蔵し、電池装着時に時刻情報を取得して携帯電話機の時計機能に反映させるので、内蔵するRTC回路用の二次電池を搭載する必要が無くなる。
また、装置電源ON中に、内蔵した電波時計から周期的に正確な時刻情報を取得して携帯電話機の時計機能に反映させるので、携帯電話機だけで時刻の校正を随時行える。
【0032】
RTC回路からの時刻情報要求が無いときは、電波時計をスリープ状態とすることにより、電池消耗を節減できる。
【0033】
RTC回路から時刻情報要求を一定回数以上又は一定時間以上行っても、電波時計部から時刻情報が得られなかったときは、RTC回路での時刻情報生成を継続することにより、時刻電波不受信時でも時計機能やカレンダ機能、アラーム機能などは継続できる。
【0034】
時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを保持することにより、時刻電波の周波数が異なる地域でも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】その電池装着時の動作を示すフローチャートである。
【図3】装置電源ON中の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の変形例の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の一般的な携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メイン無線部
2 メイン通信制御部
3 中央制御部
4 周辺装置制御部
5 電源制御部
6 RTC回路
7 レシーバ
8 マイク
9 共通バス
10 電波時計情報処理部
11 電波時計受信部
12 電波時計部
Claims (6)
- 発振器により時刻情報を生成するRTC回路を内蔵した携帯電話機において、時刻電波を受信する電波時計受信部と、その受信信号に基づいて前記RTC回路のための校正用時刻情報を生成する電波時計情報処理部とを内蔵したことを特徴とする、電波時計を内蔵する携帯電話機。
- 電波時計情報処理部は、RTC回路からの要求により校正用時刻情報をRTC回路へ送ることを特徴とする、請求項1記載の電波時計を内蔵する携帯電話機。
- 電波時計情報処理部及び電波時計受信部は、RTC回路からの要求がないときはスリープ状態となることを特徴とする、請求項2記載の電波時計を内蔵する携帯電話機。
- 電波時計情報処理部及び電波時計受信部は、電源オン時にはスリープ状態を解除されることを特徴とする、請求項3記載の電波時計を内蔵する携帯電話機。
- RTC回路は、電波時計情報処理部に対して校正用時刻情報を一定回数以上又は一定時間以上要求しても校正用時刻情報が得られなかった場合は、校正を行わずに自己の時刻情報の生成を継続することを特徴とする、請求項1、2又は3記載の電波時計を内蔵する携帯電話機。
- 電波時計受信部は、受信する時刻電波の周波数を変更可能とする周波数テーブルを有することを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載の電波時計を内蔵する携帯電話機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170067A JP2004015713A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 電波時計を内蔵する携帯電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170067A JP2004015713A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 電波時計を内蔵する携帯電話機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004015713A true JP2004015713A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30436442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002170067A Pending JP2004015713A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 電波時計を内蔵する携帯電話機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004015713A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008298548A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
EP2034795A2 (en) | 2007-07-10 | 2009-03-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Communication apparatus |
JP2010071737A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002170067A patent/JP2004015713A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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