JP2004015699A - ハンズフリーユニットおよび移動無線端末装置 - Google Patents

ハンズフリーユニットおよび移動無線端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハンズフリーユニットを使用する場合でも、移動無線端末装置にて正確に音声ダイヤル機能による発信を行うことを可能とする。
【解決手段】制御部160aは、ハンズフリーユニット200aが外部インターフェイス120aに接続される場合には、切換スイッチ110を切換制御して、ユーザからの音声入力をマイクロホン201を通じて行うようにする。さらに、制御部160aは、音声ダイヤル機能の音声データを登録や、この機能による発信を行う場合には、切換スイッチ206を切換制御して、マイクロホン201より入力された音声を、その出力がバンドパスフィルタ109から出力される音声と同じ特性となるようにフィルタ特性が設定されたバンドパスフィルタ205を通じてA/Dコンバータ111に入力し、これによって得られる音声データを上記機能に用いるようにしたものである。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば携帯電話機などの端末装置本体を持たなくても拡声通話により通話を可能とするハンズフリーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ユーザが例えば自動車の運転中などにおいて、携帯電話システムなどの移動通信システムの移動無線端末装置を手に持たなくても通話ができるようにするために、ハンズフリーユニットが用いられる。
【0003】
このハンズフリーユニットは、スピーカとマイクロホンを備えており、移動無線端末装置と接続することにより、上記マイクロホンを通じて送話音声を入力し、上記スピーカから通話相手の音声が拡声出力するというものである。
【0004】
ところで近時、携帯電話機をはじめとする移動無線端末装置には、発呼する際に通話したい相手の名称などを音声入力することで、所望の相手に自動的に発呼を行う音声ダイヤル機能を備えるものがある。
【0005】
図7に、従来のハンズフリーユニットと移動無線端末装置の回路ブロック図を示す。
この図において、200がハンズフリーユニットを示しており、残る部分は移動無線端末装置である。なお、ハンズフリーユニットは拡声用のスピーカを備えるが、ここでは説明を簡明にするために省略してある。
【0006】
移動無線端末装置は、アンテナ101、受信部(RX)102、音声処理部103、D/Aコンバータ(D/A)104、アンプ105、スピーカ106、マイクロホン107、アンプ108、バンドパスフィルタ109、切換スイッチ110、A/Dコンバータ(A/D)111、送信部(TX)112、外部インターフェイス120、着信報知部130、ユーザインターフェイス部140、記憶部150および制御部160を備える。
【0007】
基地局装置BSは、移動通信システムの移動通信網に収容されるもので、当該移動無線端末装置と上記移動通信網を接続するものである。
アンテナ101は、基地局装置BSから送られる無線信号を受信し、これを受信部102に出力する。
【0008】
受信部102は、受信した無線信号をダウンコンバートした後、復調し、これによって得た復調信号を音声処理部103に出力する。
音声処理部103は、上記復調信号に対して所定の復号処理などを施して、通信相手から送られた音声データを抽出する。
【0009】
D/Aコンバータ104は、上記音声データをアナログ音声信号に変換し、アンプ105に出力する。
アンプ105は、上記アナログ音声信号を増幅し、スピーカ106より拡声出力する。
【0010】
マイクロホン107は、ユーザの送話音声を入力するものである。これより入力された送話音声信号は、アンプ108にて増幅された後、バンドパスフィルタ109に入力される。
【0011】
バンドパスフィルタ109は、上記マイクロホン107などの特性を考慮したフィルタ特性を有するものであって、マイクロホン107を通じて入力された送話音声信号に所定の帯域制限を施し、切換スイッチ110の第1の入力端子に出力する。
【0012】
切換スイッチ110は、上述したように第1の入力端子にはバンドパスフィルタ109を介した送話音声信号が入力され、これとは別に第2の入力端子を備え、これには外部インターフェイス120を通じて後述するハンズフリーユニットから送話音声信号が入力される。
【0013】
そして、切換スイッチ110は、後述する制御部160により切換制御され、第1の入力端子と第2の入力端子のうち、いずれか一方をA/Dコンバータ111の入力端に接続する。
【0014】
A/Dコンバータ111は、切換スイッチ110を介して送話音声信号が入力され、この信号をディジタルの送話音声データに変換し、音声処理部103に出力する。
【0015】
音声処理部103は、上記送話音声データに所定の符号化処理を施し、この処理によって得られた送信データを送信部112に出力する。なお、制御部160aからの要求によっては、上記送信データを符号化音声データとして、制御部160aに出力する。
【0016】
送信部112は、音声処理部103から入力される送信データを用いて、搬送波を変調し、所定の無線周波までアップコンバートした後、高周波増幅し、アンテナ101を通じて、基地局装置BSに向けて送信する。
【0017】
外部インターフェイス120は、ハンズフリーユニット200を接続する外部インターフェイスである。なお、ここでは説明を簡明にするために、D/Aコンバータ104から出力されるアナログ音声信号をハンズフリーユニット200に出力するための構成は省略してある。
【0018】
また、外部インターフェイス120は、ハンズフリーユニット200が接続されたことを検出する検出器121を備えている。検出器121は、ハンズフリーユニット200が接続/非接続状態を制御部160に通知する。
【0019】
着信報知部130は、当該端末装置宛てに着信があった場合に、制御部160の制御により稼働し、ユーザに対して着信を報知するもので、可聴音を発して報知を行なう発音体131と、発光により報知を行なう発光体132と、例えば偏心モータなどにより振動を発生して報知を行なう振動体133とからなる。
【0020】
ユーザインターフェイス部140は、表示部141およびキー入力部142とからなる。表示部141は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)などからなりユーザに対して自機の状態(発信/着信、バッテリ残量、受信強度)や記憶部150から読み出したダイヤルデータなどを視覚的に示すためのものである。
【0021】
キー入力部142は、ダイヤル番号入力を行なうためのテンキーなど発着信に関わる通常の通話機能を実施するためのキーの他、着信報知方法(可聴音/発光/バイブレータ/報知なし)の切り換えなどの各種設定や種々の機能を利用するためのキーを備えたものである。
【0022】
記憶部150は、例えばROMやRAMなどの半導体メモリを記憶媒体としたもので、この記憶媒体には、名前と電話番号などを対応づけた電話帳データなどの他に、音声ダイヤル機能用の音声データと電話番号とを対応づけた音声ダイヤルデータを記憶し、これらの情報は制御部160によって読み書きされる。
【0023】
制御部160は、CPU、ROMおよびRAMなどを有してなるものであり、上記CPUが上記ROMに記憶される制御プログラムや制御データに従って、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するもので、音声ダイヤル機能を実現するために、音声ダイヤル用の音声データの登録や、このデータと入力音声との照合、これに伴う自動発信を実施する制御機能を備える。
【0024】
次に、ハンズフリーユニット200の構成について説明する。
マイクロホン201は、ユーザの送話音声を入力するものである。これより入力された送話音声信号は、アンプ202にて増幅された後、バンドパスフィルタ203に入力される。
【0025】
バンドパスフィルタ203は、上記マイクロホン201などの特性を考慮したフィルタ特性を有するものであって、マイクロホン201を通じて入力された送話音声信号に所定の帯域制限を施し、ハンズフリー回路204に出力する。
【0026】
ハンズフリー回路204は、ハンズフリーユニット200のスピーカ(図示しない)からの拡声音声に起因するエコー成分を除去するエコーキャンセラで、バンドパスフィルタ203の出力からエコー成分を除去して、切換スイッチ110の第2の入力端子に出力する。
【0027】
以上のような構成により、移動無線端末装置は、ハンズフリーユニット200が外部インターフェイス120に接続されない場合には、切換スイッチ110を切換制御して、バンドパスフィルタ109とA/Dコンバータ111とを接続して、ユーザからの音声入力をマイクロホン107を通じて行うようにする。
【0028】
一方、ハンズフリーユニット200が外部インターフェイス120に接続される場合には、切換スイッチ110を切換制御して、ハンズフリー回路204とA/Dコンバータ111とを接続して、ユーザからの音声入力をマイクロホン201を通じて行うようにする。
【0029】
ここで、音声ダイヤル機能用の音声データを登録する場合には、移動無線端末装置は、キー入力部142を通じて、ユーザから音声ダイヤル機能用の音声データの登録要求を受け付け、これに応じた制御部160の制御により、マイクロホン107(ハンズフリーユニット200が接続される場合には、マイクロホン201)より入力されるユーザの音声が音声処理部103にて符号化処理される。
【0030】
そして制御部160は、この処理によって得られた符号化音声データを、ユーザがキー入力部142より入力するダイヤル番号に対応づけて、これらを音声ダイヤルデータとして記憶部150に記録する。
【0031】
その後、音声ダイヤル機能を用いて発信を行う場合には、移動無線端末装置は、キー入力部142を通じて、ユーザから音声ダイヤル機能による発信要求を受け付け、これに応じた制御部160の制御により、マイクロホン107(ハンズフリーユニット200が接続される場合には、マイクロホン201)より入力されるユーザの音声が音声処理部103にて符号化処理される。
【0032】
そして制御部160は、この処理によって得られた符号化音声データと、記憶部150に記憶される音声ダイヤルデータの符号化音声データを比較して、一致するものを検出し、この検出した符号化音声データに対応づけられたダイヤル番号を用いて、発信を開始する。
【0033】
以上のような構成により、移動無線端末装置は、ハンズフリーユニット200が接続されない場合には、マイクロホン107を通じて入力される音声を、音声ダイヤル機能用の符号化音声データとして登録し、また音声ダイヤル機能による発信時には、マイクロホン107を通じて入力される音声に基づいて、音声ダイヤルデータを呼び出すようにしている。
【0034】
一方、ハンズフリーユニット200が接続される場合には、ハンズフリーユニット200のマイクロホン201を通じて入力される音声を、音声ダイヤル機能用の符号化音声データとして登録し、また音声ダイヤル機能による発信時には、マイクロホン201を通じて入力される音声に基づいて、音声ダイヤルデータを呼び出すようにしている。
【0035】
しかしながら、バンドパスフィルタ109は、低域および高域のノイズ成分を除去し、かつ、音声帯域に対する影響を少なくするため、図2に示すようなほぼフラットな特性となっているのに対して、バンドパスフィルタ203は、ハンズフリーユニット200が自動車などでの高速走行等による騒音の多い環境下で使用されることを想定し、このような走行雑音を軽減させるため、図3に示すような低域の周波数を減衰させる特性となっている。
【0036】
このようなフィルタ特性の差により、ハンズフリーユニット200を接続するか、しないかにより、同じ内容の音声であっても、符号化音声データとしては特徴が異なるものになる。
【0037】
このため、音声ダイヤル機能用の符号化音声データをマイクロホン107を通じて登録し、音声ダイヤル機能による発信をハンズフリーユニット200のマイクロホン201を用いて行うと、所望の音声ダイヤルデータが呼び出されないという問題が生じる。
【0038】
このように音声認識率が低下する問題は、音声ダイヤル機能用の符号化音声データをハンズフリーユニット200のマイクロホン201を通じて登録し、音声ダイヤル機能による発信をマイクロホン107を用いて行った場合にも同様に生じる。
【0039】
このような問題に対して従来は、ユーザが意図的に同じ発信先について、マイクロホン107を通じた登録と、ハンズフリーユニット200のマイクロホン201を通じた登録とを行うことで、所望の音声ダイヤルデータが呼び出すなどの工夫をしていたが、このような手法では、限りある記憶部150の記憶容量を圧迫してしまうという新たな問題が生じていた。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、移動無線端末装置の音声入力によって発信を行う音声ダイヤル機能を用いる場合、ハンズフリーユニットを使用する場合に、正確に発信が行えないという問題があった。
【0041】
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、ハンズフリーユニットを使用する場合でも、正確に音声ダイヤル機能による発信を行うことが可能なハンズフリーユニットおよび移動無線端末装置を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係わる本発明は、通信網に接続可能な基地局と無線通信する移動無線端末装置に接続され、この移動無線端末装置のユーザの音声信号を移動無線端末装置に入力することが可能なハンズフリーユニットにおいて、音声信号をフィルタリングする第1の音質制御手段と、この第1の音質制御手段と異なる特性により、音声信号をフィルタリングする第2の音質制御手段と、移動無線端末装置からの要求に応じて、第1の音質制御手段と第2の音質制御手段のうち、いずれか一方により音声信号をフィルタリングした信号を移動無線端末装置に出力する選択手段とを具備して構成するようにした。
【0043】
上記構成のハンズフリーユニットでは、移動無線端末装置からの要求に応じて、第1の音質制御手段と第2の音質制御手段のうち、いずれか一方により音声信号をフィルタリングした信号を、移動無線端末装置に出力するようにしている。
【0044】
したがって、上記構成のハンズフリーユニットによれば、第1の音質制御手段と第2の音質制御手段のうち、いずれか一方の特性を移動無線端末装置における音声入力経路の特性を考慮した特性に設定しておくことにより、移動無線端末装置において音声ダイヤル機能を利用する場合に、このハンズフリーユニットを通じて入力した音声でも、正確に音声ダイヤル機能による発信を行うことができる。
【0045】
また、請求項3に係わる本発明は、通信網に接続可能な基地局と無線通信する移動無線端末装置において、ユーザの音声信号に対して2つの異なる特性によるフィルタリングを選択的に実施する機能を備えたハンズフリーユニットと接続し、これよりフィルタリングされた音声信号を取得する接続手段と、音声データと、通信相手の識別情報とを対応づけて記憶する記憶手段と、接続手段を通じてハンズフリーユニットに対して、音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示する切換制御手段と、接続手段を通じて入力された音声信号を音声データに変換する変換手段と、この変換手段により得られる音声データに類似する音声データを、記憶手段から検出する検出手段と、この検出手段にて検出した音声データに対応づけられた通信相手の識別番号に基づいて、通信相手に向けた発信を行う発信制御手段とを具備して構成するようにした。
【0046】
上記構成の移動無線端末装置では、ハンズフリーユニットに対して音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示し、ハンズフリーユニットから入力された音声信号に基づく音声データに類似する音声データを、記憶手段から検出し、この検出した音声データに対応づけられた通信相手の識別番号に基づいて、通信相手に向けた発信を行うようにしている。
【0047】
したがって、上記構成の移動無線端末装置によれば、ハンズフリーユニットに対して指示する特性として、記憶手段が記憶する音声データの特性を考慮した特性とすることにより、ハンズフリーユニットにおいて音声信号は上記特性を考慮したフィルタリングが施された上で当該移動無線端末装置にて音声データに変換され、これと類似する音声データが記憶手段から検出される。
【0048】
このため、移動無線端末装置によれば、ハンズフリーユニットを通じて入力した音声でも、記憶手段に記憶される所望の音声データを検出できるので、所望の通信相手に対して発信することができる。
【0049】
さらに、請求項5に係わる本発明は、通信網に接続可能な基地局と無線通信する移動無線端末装置において、ユーザの音声信号に対して2つの異なる特性によるフィルタリングを選択的に実施する機能を備えたハンズフリーユニットと接続し、これよりフィルタリングされた音声信号を取得する接続手段と、接続手段を通じてハンズフリーユニットに対して、音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示する切換制御手段と、接続手段を通じて入力された音声信号を音声データに変換する第1の変換手段と、通信相手の識別情報を入力する識別情報入力手段と、第1の変換手段により得られる音声データと、識別情報入力手段より入力される識別情報とを対応づけて、記憶手段に記録する記録制御手段と、ユーザの音声を入力する音声入力手段と、この音声入力手段を通じて入力された音声信号を音声データに変換する第2の変換手段と、この第2の変換手段により得られる音声データに類似する音声データを、記憶手段から検出する検出手段と、この検出手段にて検出した音声データに対応づけられた通信相手の識別番号に基づいて、通信相手に向けた発信を行う発信制御手段とを具備して構成するようにした。
【0050】
上記構成の移動無線端末装置では、ハンズフリーユニットに対して音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示し、ハンズフリーユニットから入力された音声信号を音声データに変換して、通信相手の識別番号と対応づけて記憶手段に記録し、音声入力手段を通じて入力された音声信号に基づく音声データに類似する音声データを、上記記憶手段から検出して、この検出した音声データに対応づけられた識別番号に基づいて、通信相手に向けた発信を行うようにしている。
【0051】
したがって、上記構成の移動無線端末装置によれば、ハンズフリーユニットに対して指示する特性として、当該移動無線端末装置における音声入力経路の特性を考慮した特性とすることにより、ハンズフリーユニットにおいて音声信号は上記特性を考慮したフィルタリングが施された上で当該移動無線端末装置にて音声データに変換され、識別番号が対応づけられて記憶手段に記録される。
【0052】
このため、移動無線端末装置によれば、記憶手段に記憶される所望の音声データがハンズフリーユニットを通じて入力したものであっても、当該移動無線端末装置の音声入力手段からの音声入力により検出できるので、所望の通信相手に対して発信することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1に、ハンズフリーユニットと移動無線端末装置の回路ブロック図を示す。
この図において、200aがハンズフリーユニットを示しており、残る部分は移動無線端末装置である。なお、ハンズフリーユニットは拡声用のスピーカを備えるが、ここでは説明を簡明にするために省略してある。
【0054】
移動無線端末装置は、アンテナ101、受信部(RX)102、音声処理部103、D/Aコンバータ(D/A)104、アンプ105、スピーカ106、マイクロホン107、アンプ108、バンドパスフィルタ109、切換スイッチ110、A/Dコンバータ(A/D)111、送信部(TX)112、外部インターフェイス120a、着信報知部130、ユーザインターフェイス部140、記憶部150および制御部160aを備える。
【0055】
基地局装置BSは、移動通信システムの移動通信網に収容されるもので、当該移動無線端末装置と上記移動通信網を接続するものである。
アンテナ101は、基地局装置BSから送られる無線信号を受信し、これを受信部102に出力する。
【0056】
受信部102は、受信した無線信号をダウンコンバートした後、復調し、これによって得た復調信号を音声処理部103に出力する。
音声処理部103は、上記復調信号に対して所定の復号処理などを施して、通信相手から送られた音声データを抽出する。
【0057】
D/Aコンバータ104は、上記音声データをアナログ音声信号に変換し、アンプ105に出力する。
アンプ105は、上記アナログ音声信号を増幅し、スピーカ106より拡声出力する。
【0058】
マイクロホン107は、ユーザの送話音声を入力するものである。これより入力された送話音声信号は、アンプ108にて増幅された後、バンドパスフィルタ109に入力される。
【0059】
バンドパスフィルタ109は、上記マイクロホン107などの特性を考慮したフィルタ特性を有するものであって、マイクロホン107を通じて入力された送話音声信号に所定の帯域制限を施し、切換スイッチ110の第1の入力端子に出力する。
【0060】
なお、バンドパスフィルタ109のフィルタ特性は、低域および高域のノイズ成分を除去し、かつ、音声帯域に対する影響を少なくするため、図2に示すようなほぼフラットな特性となっている。
【0061】
切換スイッチ110は、上述したように第1の入力端子にはバンドパスフィルタ109を介した送話音声信号が入力され、これとは別に第2の入力端子を備え、これには外部インターフェイス120aを通じて後述するハンズフリーユニットから送話音声信号が入力される。
【0062】
そして、切換スイッチ110は、後述する制御部160aにより切換制御され、第1の入力端子と第2の入力端子のうち、いずれか一方をA/Dコンバータ111の入力端に接続する。
【0063】
A/Dコンバータ111は、切換スイッチ110を介して送話音声信号が入力され、この信号をディジタルの送話音声データに変換し、音声処理部103に出力する。
【0064】
音声処理部103は、上記送話音声データに所定の符号化処理を施し、この処理によって得られた送信データを送信部112に出力する。なお、制御部160aからの要求によっては、上記送信データを符号化音声データとして、制御部160aに出力する。
【0065】
送信部112は、音声処理部103から入力される送信データを用いて、搬送波を変調し、所定の無線周波までアップコンバートした後、高周波増幅し、アンテナ101を通じて、基地局装置BSに向けて送信する。
【0066】
外部インターフェイス120aは、ハンズフリーユニット200aを接続する外部インターフェイスで、制御部160aからの制御信号をハンズフリーユニット200aに伝達する配線を新たに備える。
【0067】
なお、ここでは説明を簡明にするために、D/Aコンバータ104から出力されるアナログ音声信号をハンズフリーユニット200aに出力するための構成は省略してある。
【0068】
また、外部インターフェイス120aは、ハンズフリーユニット200aが接続されたことを検出する検出器121を備えている。検出器121は、ハンズフリーユニット200aが接続/非接続状態を制御部160aに通知する。
【0069】
着信報知部130は、当該端末装置宛てに着信があった場合に、制御部160aの制御により稼働し、ユーザに対して着信を報知するもので、可聴音を発して報知を行なう発音体131と、発光により報知を行なう発光体132と、例えば偏心モータなどにより振動を発生して報知を行なう振動体133とからなる。
【0070】
ユーザインターフェイス部140は、表示部141およびキー入力部142とからなる。表示部141は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)などからなりユーザに対して自機の状態(発信/着信、バッテリ残量、受信強度)や記憶部150から読み出したダイヤルデータなどを視覚的に示すためのものである。
【0071】
キー入力部142は、ダイヤル番号入力を行なうためのテンキーなど発着信に関わる通常の通話機能を実施するためのキーの他、着信報知方法(可聴音/発光/バイブレータ/報知なし)の切り換えなどの各種設定や種々の機能を利用するためのキーを備えたものである。
【0072】
記憶部150は、例えばROMやRAMなどの半導体メモリを記憶媒体としたもので、この記憶媒体には、名前と電話番号などを対応づけた電話帳データなどの他に、音声ダイヤル機能用の音声データと電話番号とを対応づけた音声ダイヤルデータを記憶し、これらの情報は制御部160aによって読み書きされる。
【0073】
制御部160aは、CPU、ROMおよびRAMなどを有してなるものであり、上記CPUが上記ROMに記憶される制御プログラムや制御データに従って、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するもので、音声ダイヤル機能を実現するために、音声ダイヤル用の音声データの登録や、このデータと入力音声との照合、これに伴う自動発信を実施する制御機能、および切換スイッチ110,206の切換制御機能を備える。
【0074】
次に、ハンズフリーユニット200aの構成について説明する。
マイクロホン201は、ユーザの送話音声を入力するものである。これより入力された送話音声信号は、アンプ202にて増幅された後、バンドパスフィルタ203およびバンドパスフィルタ205に入力される。
【0075】
バンドパスフィルタ203は、上記マイクロホン201などの特性を考慮したフィルタ特性を有するものであって、マイクロホン201を通じて入力された送話音声信号に所定の帯域制限を施し、ハンズフリー回路204に出力する。
【0076】
なお、バンドパスフィルタ203のフィルタ特性は、ハンズフリーユニット200aが自動車などでの高速走行等による騒音の多い環境下で使用されることを想定し、このような走行雑音を軽減させるため、図3に示すような低域の周波数を減衰させる特性となっている。
【0077】
ハンズフリー回路204は、ハンズフリーユニット200aのスピーカ(図示しない)からの拡声音声に起因するエコー成分を除去するエコーキャンセラで、バンドパスフィルタ203の出力からエコー成分を除去して、切換スイッチ206の第1の入力端子に出力する。
【0078】
バンドパスフィルタ205は、マイクロホン201を通じて入力された送話音声信号に所定の帯域制限を施し、切換スイッチ206の第2の入力端子に出力する。
【0079】
なお、バンドパスフィルタ205のフィルタ特性は、バンドパスフィルタ203と異なり、同じ内容の音声をマイクロホン107とマイクロホン201とかそれぞれ入力した場合に、バンドパスフィルタ109より得られるアナログ音声信号と、当該バンドパスフィルタ205より得られるアナログ音声信号とがほぼ同じ特性となるように、例えば図4に示すように設定されている。
【0080】
切換スイッチ206は、外部インターフェイス120aを通じて制御部160aから伝達される制御信号に基づいて、第1の入力端子と第2の入力端子に入力されるアナログ音声信号のうち、いずれか一方を選択的に外部インターフェイス120aを通じて、切換スイッチ110の第2の入力端子に出力する。
【0081】
次に、上記構成の移動無線端末装置の音声ダイヤル機能を利用する際の動作について説明する。
図5は、上記音声ダイヤル機能を用いた発信に用いられる音声ダイヤルデータを登録する際の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、制御部160aによってなされ、キー入力部142を通じてユーザから所定の要求がなされた場合に開始される。
【0082】
まず、ステップ5aにおいて制御部160aは、検出器121の検出結果に基づいて、ハンズフリーユニット200aが接続されているか否かを判定する。
ここで、ハンズフリーユニット200aが接続されている場合には、ステップ5bに移行し、一方、ハンズフリーユニット200aが接続されていない場合には、ステップ5cに移行する。
【0083】
ステップ5bにおいて制御部160aは、切換スイッチ110をハンズフリーユニット200a側に切換制御するとともに、外部インターフェイス120aを通じて切換スイッチ206を切換制御し、バンドパスフィルタ205の出力が外部インターフェイス120aを通じて、切換スイッチ110に入力されるように切り換え、ステップ5cに移行する。
【0084】
このように、ハンズフリーユニット200aが接続されている場合には、マイクロホン201より入力されたユーザの音声は、アンプ202、バンドパスフィルタ205、切換スイッチ206、外部インターフェイス120a、切換スイッチ110およびA/Dコンバータ111からなる経路を通じて、音声処理部103に入力される状態となる。
【0085】
ステップ5cにおいて制御部160aは、表示部141を表示制御して、例えば「登録する名前を発声してください」などのように、登録する名前の発声を促す表示を行い、音声処理部103から上記符号化音声データを取り込みを行い、ステップ5dに移行する。
【0086】
このため、例えばハンズフリーユニット200aが接続されている場合には、ユーザがマイクロホン201に向け、例えば「ヤマダ」と発声すると、この音声は上述した経路を通じて、音声処理部103に入力され、ここで符号化音声データに変換され、制御部160aに取り込まれる。
【0087】
一方、ハンズフリーユニット200aが接続されていない場合には、ユーザがマイクロホン107に向け、同様に「ヤマダ」と発声すると、この音声はアンプ108、バンドパスフィルタ109、切換スイッチ110およびA/Dコンバータ111を通じて、音声処理部103に入力され、ここで符号化音声データに変換され、制御部160aに取り込まれる。
【0088】
ステップ5dにおいて制御部160aは、表示部141を表示制御して、例えば「登録する電話番号を入力してください」などのように、電話番号の入力を求める表示を行う。
【0089】
そして、これに伴ってユーザは上記「ヤマダ」に対応する電話番号をキー入力部142を通じて入力し、この電話番号を制御部160aが受け付け、ステップ5eに移行する。
【0090】
ステップ5eにおいて制御部160aは、ステップ5cで取り込んだ符号化音声データと、ステップ5dで受け付けた電話番号とを対応づけて、音声ダイヤルデータとして記憶部150に記録し、当該処理を終了する。
【0091】
次に、上記音声ダイヤル機能を用いて発信を行う際の動作について説明する。図6は、上記動作を説明するためのフローチャートであって、この図に示す処理は、制御部160aによってなされ、キー入力部142を通じてユーザから所定の要求がなされた場合に開始される。
【0092】
まず、ステップ6aにおいて制御部160aは、検出器121の検出結果に基づいて、ハンズフリーユニット200aが接続されているか否かを判定する。 ここで、ハンズフリーユニット200aが接続されている場合には、ステップ6bに移行し、一方、ハンズフリーユニット200aが接続されていない場合には、ステップ6cに移行する。
【0093】
ステップ6bにおいて制御部160aは、切換スイッチ110をハンズフリーユニット200a側に切換制御するとともに、外部インターフェイス120aを通じて切換スイッチ206を切換制御し、バンドパスフィルタ205の出力が外部インターフェイス120aを通じて、切換スイッチ110に入力されるように切り換え、ステップ6cに移行する。
【0094】
このように、ハンズフリーユニット200aが接続されている場合には、マイクロホン201より入力されたユーザの音声は、アンプ202、バンドパスフィルタ205、切換スイッチ206、外部インターフェイス120a、切換スイッチ110およびA/Dコンバータ111からなる経路を通じて、音声処理部103に入力される状態となる。
【0095】
ステップ6cにおいて制御部160aは、表示部141を表示制御して、例えば「登録する名前を発声してください」などのように、登録する名前の発声を促す表示を行い、音声処理部103から上記符号化音声データを取り込みを行い、ステップ6dに移行する。
【0096】
このため、例えばハンズフリーユニット200aが接続されている場合には、ユーザがマイクロホン201に向け、例えば「ヤマダ」と発声すると、この音声は上述した経路を通じて、音声処理部103に入力され、ここで符号化音声データに変換され、制御部160aに取り込まれる。
【0097】
一方、ハンズフリーユニット200aが接続されていない場合には、ユーザがマイクロホン107に向け、同様に「ヤマダ」と発声すると、この音声はアンプ108、バンドパスフィルタ109、切換スイッチ110およびA/Dコンバータ111を通じて、音声処理部103に入力され、ここで符号化音声データに変換され、制御部160aに取り込まれる。
【0098】
ステップ6dにおいて制御部160aは、記憶部150内に記録される音声ダイヤルデータを参照し、ステップ6cで取り込んだ符号化音声データと一致する音声データを検索する。
【0099】
ここで、ステップ6cで取り込んだ符号化音声データと一致する音声データを検出した場合には、ステップ6eに移行し、一方、一致する音声データが検出できなかった場合には、ステップ6fに移行する。
【0100】
ステップ6eにおいて制御部160aは、ステップ6dで検出した音声データに対応する電話番号を記憶部150から読み出し、この電話番号に向けた発信を行い、当該処理を終了する。
【0101】
一方、ステップ6fにおいて制御部160aは、表示部141を表示制御して、例えば「該当するデータが存在しません」などのように、ステップ6cで入力された音声に一致する音声データが登録されていない旨を示す表示を行い、当該処理を終了する。
【0102】
なお、ハンズフリーユニット200aが外部インターフェイス120aに接続され、通常の音声通信を行う場合には、制御部160aは、切換スイッチ110をハンズフリーユニット200a側に切換制御するとともに、外部インターフェイス120aを通じて切換スイッチ206を切換制御し、ハンズフリー回路204の出力が外部インターフェイス120aを通じて、切換スイッチ110に入力されるように切換制御する。
【0103】
以上のように、上記構成の移動無線端末装置では、ハンズフリーユニット200aが外部インターフェイス120aに接続される場合には、切換スイッチ110を切換制御して、ハンズフリー回路204とA/Dコンバータ111とを接続して、ユーザからの音声入力をマイクロホン201を通じて行うようにする。
【0104】
そして、このようにハンズフリーユニット200aが接続される場合において、音声ダイヤル機能用の音声データを登録する場合や、この音声ダイヤル機能を用いて発信を行う場合には、マイクロホン201より入力された音声は、バンドパスフィルタ205を通じてA/Dコンバータ111および音声処理部103にて符号化処理し、これによって得られる音声データを上記機能に用いるようにしている。
また、バンドパスフィルタ205のフィルタ特性は、その出力がバンドパスフィルタ109から出力される音声と同じ特性となるように設定されている。
【0105】
したがって、上記構成の移動無線端末装置によれば、バンドパスフィルタ109より出力される音声と、バンドパスフィルタ205より出力される音声とが、同じ特性となるため、予めマイクロホン107を通じて登録された音声データを登録した場合でも、マイクロホン201を通じて音声ダイヤル機能による発信を行うことが可能であるとともに、逆に予めマイクロホン201を通じて登録された音声データを登録した場合でも、マイクロホン107を通じて音声ダイヤル機能による発信を行うことが可能で、ハンズフリーユニット200aを使用する/しないにかかわらず、高い音声認識率を発揮することができる。
【0106】
また、音声ダイヤル機能を利用する場合には、マイクロホン201から入力された音声は、ハンズフリー回路204を介さないので、マイクロホン107より入力された音声により近いものにすることができる。
【0107】
尚、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、ハンズフリーユニット200a内に2つのバンドパスフィルタ203,205を設け、このうち一方を音声ダイヤル機能を利用するか否かに応じて移動無線端末装置の制御部160aが選択するようにした。
【0108】
これに代わって例えば、2つのフィルタ特性を実現可能な1つのバンドパスフィルタを用いて、音声ダイヤル機能を利用するか否かに応じて移動無線端末装置の制御部160aが上記特性を可変するようにしてもよい。
【0109】
また、従来のように、ユーザが意図的に同じ発信先について、マイクロホン107を通じた登録と、ハンズフリーユニット200aのマイクロホン201を通じた登録とを行う必要がないので、メモリ使用量を増大させることもない。
【0110】
さらに、図1には、ハンズフリーユニット200aがマイクロホン201を備えるものとして示したが、マイクロホン201は、ジャックとプラグを用いて、着脱自在の構成であってもよい。
【0111】
そしてまた、ハンズフリーユニット200aでは、制御部160aからの指示に応じて、ハンズフリー回路204の出力と、バンドパスフィルタ205の出力のうち、いずれか一方を切換スイッチ206により移動無線端末装置に出力するようにした。
【0112】
これに代わって例えば、制御部160aからの指示に応じて、アンプ202の出力を、ハンズフリー回路204と、バンドパスフィルタ205のうち、いずれか一方に入力するようにし、上記ハンズフリー回路204とバンドパスフィルタ205の両出力端を移動無線端末装置に接続するようにしてもよい。
【0113】
さらにまた、ステップ6dにおいて、音声データが一致するものを検索するようにしたが、必ずしも完全に一致するものを検索する必要はなく、音声信号として特徴的な部分が類似するものであれば、一致するものとして扱うようにしてもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0114】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明に係わるハンズフリーユニットでは、移動無線端末装置からの要求に応じて、第1の音質制御手段と第2の音質制御手段のうち、いずれか一方により音声信号をフィルタリングした信号を、移動無線端末装置に出力するようにしている。
【0115】
したがって、この発明によれば、第1の音質制御手段と第2の音質制御手段のうち、いずれか一方の特性を移動無線端末装置における音声入力経路の特性を考慮した特性に設定しておくことにより、移動無線端末装置において音声ダイヤル機能を利用する場合に、このハンズフリーユニットを通じて入力した音声でも、正確に音声ダイヤル機能による発信を行うことが可能なハンズフリーユニットを提供できる。
【0116】
また、この発明に係わる移動無線端末装置では、ハンズフリーユニットに対して音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示し、ハンズフリーユニットから入力された音声信号に基づく音声データに類似する音声データを、記憶手段から検出し、この検出した音声データに対応づけられた通信相手の識別番号に基づいて、通信相手に向けた発信を行うようにしている。
【0117】
したがって、この発明によれば、ハンズフリーユニットに対して指示する特性として、記憶手段が記憶する音声データの特性を考慮した特性とすることにより、ハンズフリーユニットにおいて音声信号は上記特性を考慮したフィルタリングが施された上で当該移動無線端末装置にて音声データに変換され、これと類似する音声データが記憶手段から検出される。
【0118】
このため、この発明によれば、ハンズフリーユニットを通じて入力した音声でも、記憶手段に記憶される所望の音声データを検出できるので、所望の通信相手に対して発信することが可能な移動無線端末装置を提供できる。
【0119】
さらに、この発明に係わる移動無線端末装置では、ハンズフリーユニットに対して音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示し、ハンズフリーユニットから入力された音声信号を音声データに変換して、通信相手の識別番号と対応づけて記憶手段に記録し、音声入力手段を通じて入力された音声信号に基づく音声データに類似する音声データを、上記記憶手段から検出して、この検出した音声データに対応づけられた識別番号に基づいて、通信相手に向けた発信を行うようにしている。
【0120】
したがって、この発明によれば、ハンズフリーユニットに対して指示する特性として、当該移動無線端末装置における音声入力経路の特性を考慮した特性とすることにより、ハンズフリーユニットにおいて音声信号は上記特性を考慮したフィルタリングが施された上で当該移動無線端末装置にて音声データに変換され、識別番号が対応づけられて記憶手段に記録される。
【0121】
このため、この発明によれば、記憶手段に記憶される所望の音声データがハンズフリーユニットを通じて入力したものであっても、当該移動無線端末装置の音声入力手段からの音声入力により検出できるので、所望の通信相手に対して発信することが可能な移動無線端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるハンズフリーユニットと移動無線端末装置の一実施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したバンドパスフィルタ109のフィルタ特性を示す図。
【図3】図1に示したバンドパスフィルタ203のフィルタ特性を示す図。
【図4】図1に示したバンドパスフィルタ205のフィルタ特性を示す図。
【図5】図1に示した移動無線端末装置の音声ダイヤル機能に用いる音声ダイヤルデータを登録する際の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】図1に示した移動無線端末装置の音声ダイヤル機能による発信動作を説明するためのフローチャート。
【図7】従来のハンズフリーユニットと移動無線端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
101…アンテナ
102…受信部(RX)
103…音声処理部
104…D/Aコンバータ(D/A)
105…アンプ
106…スピーカ
107…マイクロホン
108…アンプ
109…バンドパスフィルタ
110…切換スイッチ
111…A/Dコンバータ
112…送信部(TX)
120a…外部インターフェイス
121…検出器
130…着信報知部
140…ユーザインターフェイス部
141…表示部
142…キー入力部
150…記憶部
160a…制御部
200a…ハンズフリーユニット
201…マイクロホン
202…アンプ
203…バンドパスフィルタ
204…ハンズフリー回路
205…バンドパスフィルタ
206…切換スイッチ
BS…基地局装置

Claims (5)

  1. 通信網に接続可能な基地局と無線通信する移動無線端末装置に接続され、この移動無線端末装置のユーザの音声信号を前記移動無線端末装置に入力することが可能なハンズフリーユニットにおいて、
    前記音声信号をフィルタリングする第1の音質制御手段と、
    この第1の音質制御手段と異なる特性により、前記音声信号をフィルタリングする第2の音質制御手段と、
    前記移動無線端末装置からの要求に応じて、前記第1の音質制御手段と前記第2の音質制御手段のうち、いずれか一方により前記音声信号をフィルタリングした信号を前記移動無線端末装置に出力する選択手段とを具備したことを特徴とするハンズフリーユニット。
  2. 前記第1の音質制御手段は、前記音声信号からエコー成分を除去する機能を備えること特徴とする請求項1に記載のハンズフリーユニット。
  3. 通信網に接続可能な基地局と無線通信する移動無線端末装置において、
    ユーザの音声信号に対して2つの異なる特性によるフィルタリングを選択的に実施する機能を備えたハンズフリーユニットと接続し、これよりフィルタリングされた音声信号を取得する接続手段と、
    音声データと、通信相手の識別情報とを対応づけて記憶する記憶手段と、
    前記接続手段を通じて前記ハンズフリーユニットに対して、音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示する切換制御手段と、
    前記接続手段を通じて入力された音声信号を音声データに変換する変換手段と、
    この変換手段により得られる音声データに類似する音声データを、前記記憶手段から検出する検出手段と、
    この検出手段にて検出した音声データに対応づけられた通信相手の識別番号に基づいて、前記通信相手に向けた発信を行う発信制御手段とを具備したことを特徴とする移動無線端末装置。
  4. さらに、ユーザの音声を入力する音声入力手段と、
    通信相手の識別情報を入力する識別情報入力手段とを備え、
    前記変換手段は、前記音声入力手段より入力された音声を音声データに変換し、
    この変換手段により得られる音声データと、前記識別情報入力手段より入力される識別情報とを対応づけて、前記記憶手段に記録する記録制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の移動無線端末装置。
  5. 通信網に接続可能な基地局と無線通信する移動無線端末装置において、
    ユーザの音声信号に対して2つの異なる特性によるフィルタリングを選択的に実施する機能を備えたハンズフリーユニットと接続し、これよりフィルタリングされた音声信号を取得する接続手段と、
    前記接続手段を通じて前記ハンズフリーユニットに対して、音声信号のフィルタリングを所定の特性で行うように指示する切換制御手段と、
    前記接続手段を通じて入力された音声信号を音声データに変換する第1の変換手段と、
    通信相手の識別情報を入力する識別情報入力手段と、
    前記第1の変換手段により得られる音声データと、前記識別情報入力手段より入力される識別情報とを対応づけて、記憶手段に記録する記録制御手段と、
    ユーザの音声を入力する音声入力手段と、
    この音声入力手段を通じて入力された音声信号を音声データに変換する第2の変換手段と、
    この第2の変換手段により得られる音声データに類似する音声データを、前記記憶手段から検出する検出手段と、
    この検出手段にて検出した音声データに対応づけられた通信相手の識別番号に基づいて、前記通信相手に向けた発信を行う発信制御手段とを具備したことを特徴とする移動無線端末装置。
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