JPH0832493A - 通話システム - Google Patents

通話システム

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JPH0832493A
JPH0832493A JP16556594A JP16556594A JPH0832493A JP H0832493 A JPH0832493 A JP H0832493A JP 16556594 A JP16556594 A JP 16556594A JP 16556594 A JP16556594 A JP 16556594A JP H0832493 A JPH0832493 A JP H0832493A
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香子 田蔵
Hiroaki Takeyama
博昭 竹山
Hitoshi Sakakibara
仁 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通話端末間での適切な音量での双方向同時に
適切な音量での拡声通話を可能にした通話システムを提
供する。 【構成】 スピーカ11とマイク12および音声信号の
伝送処理を行う伝送処理部13を有した通話端末1間で
伝送線路3を介して音声信号を伝送することにより相互
に通話を行うようにした通話システムにおいて、中央処
理装置2内の網制御部21により各通話端末1間の接続
の切り換え制御を行い、ディジタル信号処理部22の拡
声通話処理部221により、通話端末1間での拡声通話
を行う際に発生する音声の回り込みによるハウリングを
防止するためのエコーキャンセリングを行うようにして
いるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭内における通話端
末間での通話を行う通話システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、拡声同時通話システムとしては、
図32(a)に示すような拡声電話機Aと通常のハンド
セットの電話機Bの間の通話や図32(b)に示すよう
な拡声電話機Aどうしの通話がある。この場合、NTT
等の交換機を通ることや、接続相手先の通話機が不確定
なため、個々の機器でスピーカSからマイクMへの回り
込み音や、2線4線変換回路Cの回り込み音をLMSア
ルゴリズムを用いたエコーキャンセラーEによりキャン
セルする必要があった。また、家庭内での通話システム
としては、例えばインターホンシステムの場合は、図3
4に示すように、ドアホンアダプタDAや2線4線変換
回路Cを介して、ドアホンDとハンドセットH間で同時
通話が行われ、また、拡声通話可能な通話端末Fを用い
た拡声通話の場合は、図35に示すように、個々の機器
内に音声スイッチ回路Sを用いることにより、ドアホン
Dと通話端末F間で非同時の拡声通話が可能になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような通話システムにおいては、ドアホンも含めた通話
端末間で、双方向同時に適切な音量での拡声通話をする
ことはできなかった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、通話端末間での適切な
音量での双方向同時に適切な音量での拡声通話を可能に
した通話システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
スピーカとマイクおよび音声信号の伝送処理を行う伝送
処理部を有した通話端末間で伝送線路を介して音声信号
を伝送することにより相互に通話を行うようにした通話
システムにおいて、接続すべき通話端末の切り換えを行
う網制御部と、前記通話端末からの信号に対し音声信号
処理を行うとともに前記通話端末間で拡声通話を行う際
に音声の回り込みにより発生するハウリングを防止する
ためのエコーキャンセリング処理を行う拡声通話処理部
を有するディジタル信号処理部とを含んでなる中央処理
装置を設け、該中央処理装置を介して複数の通話端末を
接続するようにしたことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、ディジタル信号処理部に、前記通話端末
からの音声信号に対して音声合成等の音声処理を行う音
声処理部を付加したことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
発明において、前記中央処理装置に、電話、PHP等の
一般通信網から音声信号を取り込むための外線インター
フェース部を付加し、前記音声処理部では、前記外線イ
ンターフェース部から取り込んだ音声信号を圧縮、蓄
積、伸張処理できるようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3に記載の発明において、前記音声処理部に、音声
の特性を変換する手段を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4に記載の発明において、スピーカ、マイクおよびマ
イクから入力された探索信号の周波数を変換する周波数
変換部を有してなる小型端末を別途備え、前記中央処理
装置のディジタル信号処理部には、前記小型端末からの
周波数変換された探索信号の周波数を検知する周波数検
知部を付加したことを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項2乃至請求
項5に記載の発明において、前記中央処理装置のディジ
タル信号処理部に、各通話端末間の通常の通話時に音声
信号をモニタリングし音声パラメータを抽出する音声情
報処理部と前記音声パラメータを蓄積するパラメータ蓄
積部と前記蓄積したパラメータにより音声検知を行う音
声検知部を付加したことを特徴とする請求項2乃至請求
項5記載の通話システム。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項2乃至請求
項6に記載の発明において、前記中央処理装置に、セン
サー処理部を付加し、外部に設置したセンサー端末の出
力情報を前記センサー処理部で取り込み、前記ディジタ
ル信号処理部では前記出力情報に応じた音声合成音を生
成するようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項
6記載の通話システム。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7に記載の発明において、前記通話端末の伝送処理部
において、伝送信号をディジタル処理するとともに、ア
ドレスを設定するアドレス設定部を設け、伝送処理部か
らの信号には自己のアドレスと通話相手のアドレスとを
含めるようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8に記載の発明において、前記中央処理装置に、ドア
ホンとの通話を可能とし、通話端末どうしの通話音量と
同等の音量レベルの入出力変換を行うドアホンインター
フェース部を付加し、前記ディジタル信号処理部では、
前記ドアホンインターフェースおよびドアホンからのエ
コーをキャンセリング処理する機能を付加したことを特
徴とする。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項1乃至請
求項9に記載の発明において、前記網制御部をクロスポ
イントスイッチで構成したことを特徴とする。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項1乃至請
求項10に記載の発明において、前記中央処理装置に、
特定の通話端末からの信号レベルを検知し、信号レベル
が所定の値を越えた場合に検知信号を出力する信号レベ
ル検知部を付加し、前記検知信号が出力されたとき、所
定の通話端末のスピーカから前記特定の通話端末からの
音声情報を発生させるようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項1乃至請
求項11に記載の発明において、前記中央処理装置に、
音量可変アンプを付加し、呼び出し側の通話端末のマイ
クゲイン、スピーカ出力ゲインを小さくし、被呼び出し
側の通話端末のマイクゲインとスピーカ出力ゲインを大
きくするようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項13記載の発明は、請求項1乃至請
求項12に記載の発明において、前記中央処理装置の拡
声通話処理部に、低損失の音声スイッチを付加したこと
を特徴とする。
【0018】請求項14記載の発明は、請求項9に記載
の発明において、前記中央処理装置に、ドアホンのマイ
クを定期的に動作させて周囲騒音のレベルを記憶してお
く手段と、ドアホンと前記通話端末の通話の際にマイク
ゲイン、スピーカ出力ゲインを前記記憶された周囲騒音
レベルに応じて可変型にする手段を備えたことを特徴と
する。
【0019】請求項15記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記中央処理装置に、一般通信網から
の呼び出し信号を受信したときに呼び出し音を発生させ
る呼び出し音発生部を付加し、前記呼び出し音を前記通
話端末のスピーカから出力するようにしたことを特徴と
する。
【0020】請求項16記載の発明は、請求項1乃至請
求項15に記載の発明において、前記中央処理装置に、
呼び出し信号が入力されたとき呼び出し通話端末のマイ
クにより前記通話端末の設置された室内の騒音をセンシ
ングする騒音レベル検知部を付加し、センシングされた
騒音に応じて前記通話端末のスピーカ出力ゲインおよび
呼び出し音量を調節するようにしたことを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明にあっては、中央処理装
置内の網制御部により各通話端末間の接続の切り換え制
御を行い、ディジタル信号処理部の拡声通話処理部によ
り、通話端末間での拡声通話を行う際に発生する音声の
回り込みによるハウリングを防止するためのエコーキャ
ンセリングを行うのである。
【0022】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の通話システムにおいて、音声処理部により、
通話元の通話端末から入力された音声信号に対して音声
合成等の処理を施した上で通話先の通話端末に送るので
ある。
【0023】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
2に記載の通話システムにおいて、外線インターフェー
ス部により、電話、PHP等の一般通信網からの音声を
取り込み、取り込んだ音声信号を前記音声処理部で圧
縮、蓄積、伸張することにより、必要時に通話端末で前
記音声信号を再生することができるのである。
【0024】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
2または請求項3に記載の通話システムにおいて、前記
音声処理部の音声の特性を変換する手段で、スピード、
周波数特性等の音声の特性を変換することにより、高音
域の聞き取りの困難な老人に対しては高域周波数を上げ
る等、シルバー対応機能を有する通話ができるのであ
る。
【0025】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
1乃至請求項4に記載の通話システムにおいて、小型端
末所持者への呼び出しに対して、各室内の通話端末のス
ピーカから探索信号を発生し、その信号を周波数検知部
で検知、処理し、前記小型端末のシステム変換部により
変換された周波数の信号が返信され、この返信信号を各
室内の通話端末のマイクで検知し、返信信号の周波数を
検知することにより、前記小型端末所持者の所在を明ら
かにできるのである。
【0026】請求項6に記載の発明にあっては、請求項
2乃至請求項5に記載の通話システムにおいて、各通話
端末間の通常の通話時に音声信号をモニタリングし、音
声信号の音声パラメータを抽出し、蓄積し、学習してお
くことにより、常時、前記通話端末を使用する者の音声
による制御ができるのである。
【0027】請求項7に記載の発明にあっては、請求項
2乃至請求項6に記載の通話システムにおいて、センサ
ー端末が動作しセンサー端末の出力信号がセンサー処理
部に入力されると、センサー処理部からセンサー情報が
出力され、前記音声処理部により、センサー情報に合わ
せた音声合成音が生成され、センサー情報を各通話端末
から拡声報知することができるのである。
【0028】請求項8に記載の発明にあっては、請求項
1乃至請求項7に記載の通話システムにおいて、各通話
端末に設けたアドレス設定部で伝送信号にアドレス情報
を持たせることによって、通話端末の接続をバス型でも
できるようになる。
【0029】請求項9に記載の発明にあっては、請求項
1乃至請求項8に記載の通話システムにおいて、ドアホ
ンとの通話を可能にする2線4線変換回路を含んだドア
ホンインターフェース部を設け、このドアホンインター
フェース部とドアホンを介して発生するエコーを拡声通
話処理部で除去することにより、ドアホンとの同時拡声
通話を可能にするのである。
【0030】請求項10に記載の発明にあっては、請求
項1乃至請求項9に記載の通話システムにおいて、前記
クロスポイントスイッチにより、通話端末全機への拡声
呼び出しをする等が可能になる。
【0031】請求項11に記載の発明にあっては、請求
項1乃至請求項10に記載の通話システムにおいて、信
号レベル検知部により、特定の通話端末のマイクから入
力される音声信号が所定値を越えたときのみ、限定され
た通話端末のスピーカからその情報を発生させるによう
にしており、特定の通話端末の周囲のモニタリングする
場合に、不必要な騒音等までモニタリングすることがな
くなる。
【0032】請求項12に記載の発明にあっては、請求
項1乃至請求項11に記載の通話システムにおいて、前
記通話端末の呼び出し側のマイクゲイン、スピーカ出力
ゲインを通常より下げ、逆に被呼出側の通話端末のマイ
クゲインとスピーカ出力ゲインは通常より上げるように
することにより、通話品質を損なわずに全体のハウリン
グマージンを大きくすることができるのである。
【0033】請求項13に記載の発明にあっては、請求
項1乃至請求項12に記載の通話システムにおいて、低
損失の音声スイッチにより、全体のハウリングマージン
を大きくすることができるのである。
【0034】請求項14に記載の発明にあっては、請求
項9に記載の通話システムにおいて、通話端末のマイク
やドアホンのマイクを定期的にONさせ、周囲騒音のレ
ベルを中央処理部で記憶しておき、その端末の通話の際
にマイクゲイン、スピーカ出力ゲインを前記記憶された
周囲騒音レベルに応じて可変にすることにより、通話端
末における適正な音量による通話ができるのである。
【0035】請求項15に記載の発明にあっては、請求
項3に記載の通話システムにおいて、外部からの電話、
PHP等の一般通信網からの呼び出しがあったとき、呼
び出し音発生部により、各通話端末のスピーカを用いて
拡声報知することで、どの室内においても呼び出し情報
を得られるのである。
【0036】請求項16に記載の発明にあっては、請求
項1乃至請求項15に記載の通話システムにおいて、中
央処理装置からの呼び出し信号に応じて、通話端末のマ
イクにより室内騒音を検知し、騒音レベルに応じて中央
処理装置からの呼び出し音量、およびその通話端末のス
ピーカへの出力ゲインを適度に決定することで、室内の
騒音レベルに応じた通話品質が得られるのである。
【0037】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本発明の一実施例に係る通話システムを示
す概略構成図である。1は通話端末であり、2は中央処
理装置である。複数の通話端末1は伝送線路3を介して
中央処理装置2に接続される。通話端末1は図2に示す
ように、スピーカ11とマイクロホン12と伝送処理部
13を有してなる。伝送処理部13は、スピーカ11、
マイクロホン12と中央処理装置2間の音声信号の送受
信を行うものである。中央処理装置2は網制御部21、
ディジタル信号処理部22および制御部23を有してな
る。網制御部21は伝送線路3を介して接続された複数
の通話端末1どうしの接続を制御するものであり、例え
ば、図3に示すように、クロスポイントスイッチ211
からなり、通話端末1からの信号がアナログ信号である
場合には、A/D群24およびD/A群25を介してデ
ィジタル信号処理部22との間で送受信が行われる。つ
まり、クロスポイントスイッチ211からの信号はA/
D群24でデジタル値に変換されてディジタル信号処理
部22に入力され、ディジタル信号処理部22からの信
号はD/A群25でアナログ値に変換されてクロスポイ
ントスイッチ211に入力される。クロスポイントスイ
ッチ211の通話端末1間の接続の切り換えは制御部2
3からの制御信号により行われる。ディジタル信号処理
部22は、拡声通話処理部221と音声処理部222を
有してなる。拡声通話処理部221は、クロスポイント
スイッチ211の設定により接続された通話端末1間で
拡声通話を行う際のスピーカとマイクとの間の音声の回
り込み等をキャンセリングするものであり、LMS(L
east Mean Square)アルゴリズムを用
いたディジタルフィルタDFで構成される。つまり、図
4の音声の回り込みのキャンセリング動作原理を示す模
式図に示すように、ディジタルフィルタDFではスピー
カ11からマイクロホン12、拡声通話処理部221、
スピーカ11a、マイクロホン12a、拡声通話処理部
221、スピーカ11の8の字ハウリングループにおけ
るスピーカ11からマイクロホン12へ回り込む音とス
ピーカ11aからマイクロホン12aへ回り込む音をそ
れぞれLMSアルゴリズムを用いたディジタルフィルタ
DFでキャンセリングすることにより、ハウリングマー
ジンを大きくし、通話端末1どうしの拡声通話を可能に
している。なお、ディジタルフィルタDFは、係数固定
型FIR、IIRフィルタ、適応型IIRフィルタ等で
もよく、適応処理アルゴリズムも学習同定法、RLS
法、最急降下法など他の手法を用いてもよい。音声処理
部222としては、音声合成や音声信号の分析等を行う
ものである。
【0038】本実施例によれば、全てのディジタル信号
処理を中央処理装置2で行うことが可能となるので、通
話、音、音声のトータル特性を一か所で制御できるよう
になる。また、従来、通話端末1に内装されていた2線
4線回路も不要となる。さらに、拡声通話処理部221
でのエコーキャンセリング処理は、2個のディジタルフ
ィルタDFを1つのアルゴリズムで行うことができるの
である。
【0039】図5は網制御部21を構成するクロスポイ
ントスイッチ211の一例を示す模式図である。例え
ば、1番〜4番の4台の通話端末が接続された通話シス
テムにおいて、1番端末から一斉呼び出し信号が来たと
きにスイッチP1〜P3をONすることで、1番端末マ
イク部入力信号を全通話端末スピーカに出力し、同時に
スイッチP4〜P6をONにすることで各端末マイク部
入力信号を1番端末スピーカから出力するものである。
本実施例によれば、特定の通話端末1の設置された室内
の状況を他の通話端末の設置された室内でモニタリング
したり、特定の通話端末1の設置された室内で他の通話
端末1の設置された室内の状況をモニタリングしたりす
ることが可能となる。
【0040】本実施例によれば、任意の通話端末1間で
拡声通話を行う場合、スピーカ11やマイクロホン12
での音声の回り込みが音声スイッチを使用せず、拡声通
話処理部221でディジタル信号処理としてキャンセリ
ングされるので、適切な音量での双方向同時拡声通話が
可能となる。
【0041】図6は本発明の他の実施例を示す通話シス
テムの概略構成図である。本実施例では、図1で示した
通話システムにおいて、中央処理装置2内に変復調部2
6を付加するとともに、通話端末1の伝送処理部13内
に変復調機能を付加し、通話端末1の伝送処理部13か
ら変調をかけられて送出された信号を、中央処理装置2
において、変復調部26で復調した後に網制御部21に
送るようにしているのである。また、逆に、変復調部2
6で変調をかけられて送出された信号は伝送処理部13
で復調されるのである。本実施例によれば、通話端末1
のマイク12からの入力を周波数f1で伝送し、通話端
末1のスピーカ11への信号を周波数f1とは異なった
周波数f2で伝送する多重伝送方式を用いることによ
り、最低でも3線(送話信号線、受話信号線、グランド
線)必要であった各通話端末1への伝送線路3を2線
(信号線、グランド線)にすることができるのである。
【0042】図7は本発明の他の実施例を示す通話シス
テムの概略構成図である。本実施例では、図1で示した
通話システムにおいて、通話端末1の伝送処理部13に
アドレス設定部14を付加したものである。例えば、4
台の通話端末1a〜1dが接続された通話システムにお
いて、通話端末1cのアドレスを「3」、通話端末1d
のアドレスを「4」と設定しておき、中央処理装置2の
アドレスを「0」とすると、通話端末1cから中央処理
装置2への信号情報には、3番アドレスから0番アドレ
スへというような情報を含んで伝送され、通話端末1d
から中央処理装置2への信号情報には、4番アドレスか
ら0番アドレスへというような情報を含んで伝送され
る。本実施例では、通話端末1c、1dをバスライン3
aによりバス接続することが可能となる。バス型につな
がれている通話端末の区別は設定されたアドレスによ
り、中央処理装置2で把握できるのである。なお、信号
伝送は例えばピンポン伝送で行えばよい。
【0043】図8は本発明の他の実施例を示す通話シス
テムの概略構成図である。本実施例では、図1で示した
通話システムにおいて、中央処理装置2内にドアホン4
との通話を可能にするドアホンインターフェース部27
を付加したものである。ドアホンインターフェース部2
7では、通話端末1どうしの拡声通話時の音量レベル
α、β(図9(a))と同等の音量レベルα’、β’
(図9(b))で入出力変換を行うことで、ドアホン4
と通話端末1との拡声通話においても、図1の場合の拡
声通話処理部221が兼用できるのである。
【0044】図10は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図8で示し
た通話システムにおいて、中央処理装置2内に、センサ
ー端末5から出されたセンサー信号を受信処理するセン
サー処理部28を付加し、センサー端末5が作動したと
きにそのセンサー情報に合わせた音声をデジタル信号処
理部22の音声処理部222で合成し、通話端末1のス
ピーカ11から拡声放置するのである。ここで、クロス
ポイントスイッチ211を図11に示すように、スイッ
チP1〜P4をONしておけば、音声処理部222で合
成された音声合成音を全通話端末スピーカから出力し拡
声報知できるのである。
【0045】なお、音声処理部222での音声合成方式
としては、図12に示すようなPARCOR方式でもよ
いし、ホルマント形音声合成方式や波形処理による音声
合成方式でもよい。
【0046】図13は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図8で示し
た通話システムにおいて、デジタル信号処理部22内の
音声処理部222に、音声変換合成機能を付加したもの
である。通話端末1のマイク12から入力された音声は
音声処理部222で変換され、ドアホン4のスピーカ4
1より出力されるのである。ここで、音声処理部222
では、図14に示すようなピッチ変換による方法が考え
られるが、その他、継続時間長変換、フォルマント変
換、ベクトル量子化による変換等でもよい。本実施例で
は、通話端末1のマイク12から入力された男性の音声
を音声処理部222により女性の音声に変換し、変換さ
れた女性の音声をドアホン4のスピーカ41から出力す
ることができるので、来訪者の撃退や個人音声の特性を
ぼかすことでプライバシーの保護が可能となる。
【0047】図15は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図8で示し
た通話システムにおいて、中央処理装置2にPHP、電
話等の一般通信網との外線インターフェース部29を付
加するとともに、ディジタル信号処理部22に、外線イ
ンターフェース部29で取り込んだ音声情報を圧縮、蓄
積、伸張する音声圧縮・蓄積・伸張処理部223を付加
したものである。本実施例によれば、一般通信網からの
音声を音声圧縮、蓄積しておき、必要時にこれを伸張処
理し通話端末1のスピーカ11から出力することができ
るのである。音声の圧縮、伸張方法としては、ADPC
M、LSP、CELP等があるがこれに限定されるもの
ではない。
【0048】図16は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図15で示
した通話システムの音声圧縮・蓄積・伸張処理部223
を用いて、さらに、中央処理部2にタイマー30を付加
したものである。本実施例によれば、通話端末1のマイ
ク12からの入力音声を圧縮、蓄積し、タイマー30に
て設定された時刻になったとき、圧縮、蓄積された音声
信号を伸張して各通話端末1のスピーカ11から出力さ
せる。なお、タイマー30への時刻設定には通話端末1
にテンキーパッド端末6を接続して入力してもよいし、
音声認識機能等を用いてもよい。本実施例では、音声メ
モ機能や留守時の音声による電話応答機能、モーニング
コール等に使用できるのである。
【0049】図17は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムに係るクロスポイントスイッチ211の模式図で
ある。本実施例では、図1で示した通話システムにおい
て、ディジタル信号処理部22に入力される音声信号が
所定レベルを越えたときに出力信号を出す信号レベル検
知部31を付加し、特定の通話端末1からの音声信号が
所定値を越えたときに指定した通話端末1のスピーカ1
1から音声を出力するというものである。例えば特定の
通話端末1として1番端末を指定する場合、常にクロス
ポイントスイッチP1をONにしておき1番端末マイク
部入力信号を信号レベル検知部31でモニタリングし、
1番端末マイク部入力が所定値を越えた場合にクロスポ
イントスイッチP2〜P5をONにして全通話端末のス
ピーカに1番端末マイク部入力の情報を出力するという
ことができるのである。本実施例によれば、特定通話端
末側の話者の通話必要時のみ所定の通話端末から情報を
得ることができるので、前記所定の通話端末では、不必
要な騒音等を聞かなくて済む。
【0050】図18は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図1で示し
た通話システムにおいて、ディジタル信号処理部22内
の拡声通話処理部221にレベル設定アンプAMP1〜
AMP4を付加し、話者が通話端末1の近くにいる送話
端末側のレベル設定アンプAMP2、AMP3のゲイン
は低く、話者が通話端末1から遠くにいる可能性のある
受話端末側のレベル設定アンプAMP1、AMP4のゲ
インを高くすることで、全体のハウリングマージンを大
きくすることができるようになり、拡声通話処理部22
1での信号処理の負荷を軽減することができる。また、
呼び出し側は常時通話端末の近くで通話し、被呼び出し
側通話端末より離れている場合が多いため、実際の通話
に適した音量で通話できるのである。
【0051】図19は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図1で示し
た通話システムにおいて、ディジタル信号処理部22内
に10dB程度以下の低損失の音声スイッチSW(通常
は40〜50dB)をディジタルフィルタDFと併設す
ることにより、拡声通話処理部221でのハウリングマ
ージンを大きくし、デジタル処理負荷を軽減させること
ができるのである。
【0052】図20は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムに係る通話端末の概略構成図である。本実施例で
は、図2で示した通話端末1内にマイク12への接続の
入り切りを行うスイッチ15を付加したものである。本
実施例によれば、予めスイッチ15をOFFにしておけ
ば、他の通話端末1からの呼び出しを受けた場合でも自
己の通話端末1の自動応答を禁止させることができる。
【0053】図21は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムに係る通話端末の概略構成図である。本実施例で
は、図8で示した通話端末1にモニタ16を設けるとと
もに、伝送処理部13に音声信号の変復調機能および映
像信号の復調機能を保有させたものである。本実施例で
は、ドアホン4のカメラから取り込んだ映像信号を音声
信号とともに伝送線路3を介して多重伝送し、通話端末
1の伝送処理部13において映像信号および音声信号を
復調することにより、通話端末1のモニタ16で映像を
見ることができるのである。なお、本実施例では、映像
信号を音声信号(送信信号をf1、受信信号をf2とす
る)より高い周波数帯域で伝送しているが、映像情報を
ベースバンドで伝送してもよいし、音声情報より低い周
波数帯域で伝送してもよい。
【0054】図22は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムに係る通話端末の概略構成図である。本実施例で
は、図6で示した通話端末1に無線信号送受信部17を
付加し、小型端末7と通話端末1との間で無線により信
号の送受信ができるようにしたものである。本実施例で
は、通話端末1間の伝送における変調周波数帯域と前記
小型端末7と通話端末1との間の無線伝送の周波数帯域
を同一にすることにより、同一システムでワイヤレス通
話を可能にするものである。
【0055】図23は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図1で示し
た拡声通話処理部221にハイパスフィルタHPFを設
けることにより、図24に示すように、音声情報の高域
側を強調することができるものである。従って、例えば
高域音の判別の困難な老人の耳にも適正な通話品質を保
つことができるのである。本実施例ではハイパスフィル
タHPFを使用したが、用途によっては、ローパスフィ
ルタやバンドパスフィルタや適応フィルタでもよい。
【0056】図25は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図8で示し
た通話システムにおけるディジタル信号処理部22に、
受信信号レベルの平均を求めるレベル平均算出部32を
設け、網制御部21のクロスポイントスイッチ211に
おいて、ドアホン4のマイク部入力のスイッチP1を定
期的にONすることにより、ドアホンマイク部入力の周
囲騒音をモニタリングし、ドアホン4との通話の際にそ
の騒音量に対して適正な通話音量になるように通話端末
1のマイクのアンプゲインを制御するものである。従っ
て、本実施例によれば、例えば、ドアホン4と1番通話
端末間で通話する場合、スイッチP2をONにすれば、
夜間等のドアホン側スピーカの大音量発生を防止するこ
とができるのである。なお、本実施例では、通話端末1
のマイク12のアンプゲインを制御したが、ドアホン4
のスピーカ出力のアンプゲインを制御してもよい。
【0057】図26は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図1で示し
た通話システムにおいて、放送信号等のインターフェー
ス部(図示せず)を介して放送信号等を特定端末の情報
とミキシングして限定された通話端末に送出するように
したものである。つまり、網制御部21のクロスポイン
トスイッチ211のスイッチP1〜P4およびスイッチ
P5〜P8をONにすることで、指定通話端末(この場
合1番端末)のモニタリング機能に加え、オーディオ、
ラジオ、有線放送などの情報を全通話端末のスピーカか
ら出力することができる。従って、本実施例によれば、
オーディオ、ラジオ、有線放送等によるマスキングによ
り、通話必要時以外の特定の通話端末1(1番端末)側
の周囲騒音のモニタリングを快適に行うことができるよ
うになる。
【0058】図27は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムに係る通話端末1側の概略構成図である。本実施
例では、スピーカ81、マイク82、周波数変換部83
を有した小型端末8を備え、通話端末1のディジタル信
号処理部22に、図28に示すようにf1周波数信号検
知部33を付加し、通話端末1のデジタル信号処理部2
2より探索信号f0( スピーカで出力できる周波数範囲
の信号) を全通話端末1のスピーカ11から出力し、そ
の探索信号f0を小型端末8のマイク82が集音し、周
波数変換部83で周波数を変換し、変換した信号f1を
小型端末8のスピーカ81から出力する。小型端末8の
スピーカ81から出力された信号は通話端末1のマイク
12で集音される。従って、その入力により、小型端末
8の所持者がどの通話端末8の近くにいるかが判別でき
るのである。ここで、クロスポイントスイッチ211は
図28に示すように、スイッチP1〜P8がONされる
のである。
【0059】図29は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図15で示
した通話システムにおいて、デジタル信号処理部22に
呼び出し信号検知部34と呼び出し音発生部35を設
け、一般通信網(例えばPHP、電話等)からの呼び出
しに対し、それを検知し、網制御部21のクロスポイン
トスイッチ211のスイッチP1〜P4をONにするこ
とで一般通信網からの呼び出しを拡声報知するのであ
る。
【0060】図30は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図1で示し
た通話システムにおいて、デジタル信号処理部22に音
声情報処理部224とパラメータ蓄積部225と音声検
知部226を設け、各通話端末1どうしによる拡声通話
時の音声情報を常に音声情報処理部224でパラメータ
分析し、パラメータ蓄積部225でデータを蓄積、学習
しておき、音声による制御命令等が通話端末1のマイク
12から入力された際、前記蓄積情報を基に音声検知部
226で音声検知するのである。
【0061】図31は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図1で示し
た通話システムにおいて、デジタル信号処理部22に騒
音レベル検知部36を付加し、例えば2番端末が呼び出
された場合、網制御部21のクロスポイントスイッチ2
11のスイッチP1、P2をONにし、2番端末のマイ
クをモニタリングし、部屋の騒音量に応じた適正な音量
で呼出側からの通話情報を2番端末のスピーカから出力
する。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、中央処理装置内の網制御部により各通話端末間
の接続の切り換え制御を行い、ディジタル信号処理部の
拡声通話処理部により、通話端末間での拡声通話を行う
際に発生する音声の回り込みによるハウリングを防止す
るためのエコーキャンセリングを行うようにしたので、
通話端末間での双方向同時に適切な音量での拡声通話を
可能にした通話システムが提供できた。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の通話システムにおいて、音声処理部により、通
話元の通話端末から入力された音声信号に対して音声合
成等の処理を施した上で通話先の通話端末に送るように
したので、通話端末から合成音声を出力させること等が
可能となる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の通話システムにおいて、外線インターフェース
部により、電話、PHP等の一般通信網からの音声を取
り込み、取り込んだ音声信号を前記音声処理部で圧縮、
蓄積、伸張するようにしたので、一般通信網からの音声
を少ないメモリ容量で蓄積でき、必要時に通話端末で前
記音声信号をスピーカから再生することができるのであ
り、所謂、留守番電話の機能が付加されたことになる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
または請求項3に記載の通話システムにおいて、前記音
声処理部の音声の特性を変換する手段で、スピード、周
波数特性等の音声の特性を変換するようにしたので、高
音域の聞き取りの困難な老人に対しては高域周波数を上
げる等、シルバー対応機能を有する通話ができるのであ
る。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項4に記載の通話システムにおいて、小型端末
所持者への呼び出しに対して、各室内の通話端末のスピ
ーカから探索信号を発生し、その信号を周波数検知部で
検知、処理し、前記小型端末のシステム変換部により変
換された周波数の信号が返信され、この返信信号を各室
内の通話端末のマイクで検知し、返信信号の周波数を検
知するようにしたので、前記小型端末所持者の所在を明
らかにできるのである。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
乃至請求項5に記載の通話システムにおいて、各通話端
末間の通常の通話時に音声信号をモニタリングし、音声
信号の音声パラメータを抽出し、蓄積し、学習しておく
ようにしたので、通話路をよく使用する所有者の音声パ
ラメータがよく学習され、検知能力の高い高精度な音声
検知を行うことができるのである。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
乃至請求項6に記載の通話システムにおいて、センサー
端末が動作しセンサー端末の出力信号がセンサー処理部
に入力されると、センサー処理部からセンサー情報が出
力され、前記音声処理部により、センサー情報に合わせ
た音声合成音が生成され、センサー情報を各通話端末か
ら拡声報知するようにしたので、音声合成回路、音発生
回路等のハードウェアを増設することなく、各センサー
端末からの情報を各通話端末から人間に理解しやすい音
声で一斉拡声報知できるのである。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項7に記載の通話システムにおいて、各通話端
末に設けたアドレス設定部で伝送信号にアドレス情報を
持たせるようにしたので、通話端末の接続をバス型でも
できるようになり、通話端末の増設時に全体のシステム
構成を変更することなしに行えるのである。
【0070】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項8に記載の通話システムにおいて、ドアホン
との通話を可能にする2線4線変換回路を含んだドアホ
ンインターフェース部を設け、このドアホンインターフ
ェース部とドアホンを介して発生するエコーを拡声通話
処理部で除去するようにしたので、ドアホンとの同時拡
声通話が可能になるのである。
【0071】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項9に記載の通話システムにおいて、前記網
制御部をクロスポイントスイッチとしたので、通話端末
全機への拡声呼び出しをする等が可能になる。
【0072】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項10に記載の通話システムにおいて、信号
レベル検知部により、特定の通話端末のマイクから入力
される音声信号が所定値を越えたときのみ、限定された
通話端末のスピーカからその情報を発生させるにように
したので、特定の通話端末の周囲のモニタリングする場
合に、不必要な騒音等までモニタリングすることがなく
なる。
【0073】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項11に記載の通話システムにおいて、前記
通話端末の呼び出し側のマイクゲイン、スピーカ出力ゲ
インを通常より下げ、逆に被呼出側の通話端末のマイク
ゲインとスピーカ出力ゲインは通常より上げるようにす
るようにしたので、通話品質を損なわずに全体のハウリ
ングマージンを大きくすることができるようになり、拡
声通話処理部での信号処理の負荷の軽減が図れるととも
に、実際の通話に適した音量での通話が可能となる。
【0074】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項12に記載の通話システムにおいて、低損
失の音声スイッチにより、全体のハウリングマージンを
大きくすることができるようになり、拡声通話処理部で
の信号処理の負荷の軽減が図れ、さらには、送受話音量
を上げることができるのである。
【0075】請求項14に記載の発明によれば、請求項
9に記載の通話システムにおいて、通話端末のマイクや
ドアホンのマイクを定期的にONさせ、周囲騒音のレベ
ルを中央処理部で記憶しておき、その端末の通話の際に
マイクゲイン、スピーカ出力ゲインを前記記憶された周
囲騒音レベルに応じて可変にするようにしたので、通話
端末における適正な音量による通話ができるのである。
【0076】請求項15に記載の発明によれば、請求項
3に記載の通話システムにおいて、外部からの電話、P
HP等の一般通信網からの呼び出しがあったとき、呼び
出し音発生部により、各通話端末のスピーカを用いて拡
声報知するようにしたので、どの室内においても一般通
信網からの呼び出し情報が得られるのである。
【0077】請求項16に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項15に記載の通話システムにおいて、中央
処理装置からの呼び出し信号に応じて、通話端末のマイ
クにより室内騒音を検知し、騒音レベルに応じて中央処
理装置からの呼び出し音量、およびその通話端末のスピ
ーカへの出力ゲインを適度に決定するようにしたので、
室内の騒音レベルに応じた通話品質が得られるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通話システムを示す概
略構成図である。
【図2】同上に係る通話端末の概略構成図である。
【図3】同上に係る中央処理装置の概略構成図である。
【図4】同上に係る動作原理の説明図である。
【図5】同上に係るクロスポイントスイッチを示す模式
図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る通話システムを示す
概略構成図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る通話システムを示す
概略構成図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る通話システムを示す
概略構成図である。
【図9】同上に係る動作説明図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る通話システムを示
す概略構成図である。
【図11】同上に係るクロスポイントスイッチを示す模
式図である。
【図12】同上に係る音声合成方式を示す模式図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例に係る通話システムの動
作説明のための模式図である。
【図14】同上に係る動作説明図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る通話システムを示
す概略構成図である。
【図16】本発明の他の実施例に係る通話システムを示
す概略構成図である。
【図17】本発明の他の実施例に係るクロスポイントス
イッチの模式図である。
【図18】本発明の他の実施例に係る通話システムの動
作説明のための模式図である。
【図19】本発明の他の実施例に係る通話システムの動
作説明のための模式図である。
【図20】本発明の他の実施例に係る通話システムに係
る通話端末の概略構成図である。
【図21】本発明の他の実施例に係る通話システムに係
る通話端末の概略構成図である。
【図22】本発明の他の実施例に係る通話システムに係
る通話端末の概略構成図である。
【図23】本発明の他の実施例に係る通話システムの動
作説明のための模式図である。
【図24】同上に係る波形図である。
【図25】本発明の他の実施例に係るクロスポイントス
イッチの模式図である。
【図26】本発明の他の実施例に係るクロスポイントス
イッチの模式図である。
【図27】本発明の他の実施例に係る通話システムに係
る通話端末の概略構成図である。
【図28】同上に係るクロスポイントスイッチの模式図
である。
【図29】本発明の他の実施例に係るクロスポイントス
イッチの模式図である。
【図30】本発明の他の実施例に係る通話システムを示
す概略構成図である。
【図31】本発明の他の実施例に係るクロスポイントス
イッチの模式図である。
【図32】従来例を示すシステム構成図である。
【図33】同上に係る動作説明図である。
【図34】他の従来例を示すシステム構成図である。
【図35】他の従来例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 通話端末 2 中央処理装置 3 伝送線路 4 ドアホン 11 スピーカ 12 マイク 13 伝送処理部 14 アドレス設定部 21 網制御部 22 ディジタル信号処理部 23 制御部 211 クロスポイントスイッチ 221 拡声通話処理部 222 音声処理部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、任意の通話端末間で
方向同時に適切な音量での拡声通話を可能にした通話
システムを提供することにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】図13は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムの概略構成図である。本実施例では、図8で示し
た通話システムにおいて、デジタル信号処理部22内の
音声処理部222に、音声変換合成機能を付加したもの
である。通話端末1のマイク12から入力された音声は
音声処理部222で変換され、ドアホン4のスピーカ4
1より出力されるのである。ここで、音声処理部222
では、図14に示すようなピッチ変換による方法が考え
られるが、その他、継続時間長変換、フォルマント変
換、ベクトル量子化による変換等でもよい。本実施例で
は、通話端末1のマイク12から入力された性の音声
を音声処理部222により性の音声に変換し、変換さ
れた性の音声をドアホン4のスピーカ41から出力す
ることができるので、来訪者の撃退や個人音声の特性を
ぼかすことでプライバシーの保護が可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】図27は本発明の他の実施例を示す通話シ
ステムに係る通話端末1側の概略構成図である。本実施
例では、スピーカ81、マイク82、周波数変換部83
を有した小型端末8を備え、通話端末1のディジタル信
号処理部22に、図28に示すようにf1周波数信号検
知部33を付加し、通話端末1のデジタル信号処理部2
2より探索信号f0( スピーカで出力できる周波数範囲
の信号) を全通話端末1のスピーカ11から出力し、そ
の探索信号f0を小型端末8のマイク82が集音し、周
波数変換部83で周波数を変換し、変換した信号f1を
小型端末8のスピーカ81から出力する。小型端末8の
スピーカ81から出力された信号は通話端末1のマイク
12で集音される。従って、その入力により、小型端末
8の所持者がどの通話端末の近くにいるかが判別でき
るのである。ここで、クロスポイントスイッチ211は
図28に示すように、スイッチP1〜P8がONされる
のである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、中央処理装置内の網制御部により各通話端末間
の接続の切り換え制御を行い、ディジタル信号処理部の
拡声通話処理部により、通話端末間での拡声通話を行う
際に発生する音声の回り込みによるハウリングを防止す
るためのエコーキャンセリングを行うようにしたので、
任意の通話端末間での双方向同時に適切な音量での拡声
通話を可能にした通話システムが提供できた。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカとマイクおよび音声信号の伝送
    処理を行う伝送処理部を有した通話端末間で伝送線路を
    介して音声信号を伝送することにより相互に通話を行う
    ようにした通話システムにおいて、接続すべき通話端末
    の切り換えを行う網制御部と、前記通話端末からの信号
    に対し音声信号処理を行うとともに前記通話端末間で拡
    声通話を行う際に音声の回り込みにより発生するハウリ
    ングを防止するためのエコーキャンセリング処理を行う
    拡声通話処理部を有するディジタル信号処理部とを含ん
    でなる中央処理装置を設け、該中央処理装置を介して複
    数の通話端末を接続するようにしたことを特徴とする通
    話システム。
  2. 【請求項2】 ディジタル信号処理部に、前記通話端末
    からの音声信号に対して音声合成等の音声処理を行う音
    声処理部を付加したことを特徴とする請求項1記載の通
    話システム。
  3. 【請求項3】 前記中央処理装置に、電話、PHP等の
    一般通信網から音声信号を取り込むための外線インター
    フェース部を付加し、前記音声処理部では、前記外線イ
    ンターフェース部から取り込んだ音声信号を圧縮、蓄
    積、伸張処理できるようにしたことを特徴とする請求項
    2記載の通話システム。
  4. 【請求項4】 前記音声処理部に、音声の特性を変換す
    る手段を備えたことを特徴とする請求項2または請求項
    3記載の通話システム。
  5. 【請求項5】 スピーカ、マイクおよびマイクから入力
    された探索信号の周波数を変換する周波数変換部を有し
    てなる小型端末を別途備え、前記中央処理装置のディジ
    タル信号処理部には、前記小型端末からの周波数変換さ
    れた探索信号の周波数を検知する周波数検知部を付加し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の通話シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記中央処理装置のディジタル信号処理
    部に、各通話端末間の通常の通話時に音声信号をモニタ
    リングし音声パラメータを抽出する音声情報処理部と前
    記音声パラメータを蓄積するパラメータ蓄積部と前記蓄
    積したパラメータにより音声検知を行う音声検知部を付
    加したことを特徴とする請求項2乃至請求項5記載の通
    話システム。
  7. 【請求項7】 前記中央処理装置に、センサー処理部を
    付加し、外部に設置したセンサー端末の出力情報を前記
    センサー処理部で取り込み、前記ディジタル信号処理部
    では前記出力情報に応じた音声合成音を生成するように
    したことを特徴とする請求項2乃至請求項6記載の通話
    システム。
  8. 【請求項8】 前記通話端末の伝送処理部において、伝
    送信号をディジタル処理するとともに、アドレスを設定
    するアドレス設定部を設け、伝送処理部からの信号には
    自己のアドレスと通話相手のアドレスとを含めるように
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の通話
    システム。
  9. 【請求項9】 前記中央処理装置に、ドアホンとの通話
    を可能とし、通話端末どうしの通話音量と同等の音量レ
    ベルの入出力変換を行うドアホンインターフェース部を
    付加し、前記ディジタル信号処理部では、前記ドアホン
    インターフェースおよびドアホンからのエコーをキャン
    セリング処理する機能を付加したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項8記載の通話システム。
  10. 【請求項10】 前記網制御部をクロスポイントスイッ
    チで構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項9記
    載の通話システム。
  11. 【請求項11】 前記中央処理装置に、特定の通話端末
    からの信号レベルを検知し、信号レベルが所定の値を越
    えた場合に検知信号を出力する信号レベル検知部を付加
    し、前記検知信号が出力されたとき、所定の通話端末の
    スピーカから前記特定の通話端末からの音声情報を発生
    させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    10記載の通話システム。
  12. 【請求項12】 前記中央処理装置に、音量可変アンプ
    を付加し、呼び出し側の通話端末のマイクゲイン、スピ
    ーカ出力ゲインを小さくし、被呼び出し側の通話端末の
    マイクゲインとスピーカ出力ゲインを大きくするように
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項11記載の通
    話システム。
  13. 【請求項13】 前記中央処理装置の拡声通話処理部
    に、低損失の音声スイッチを付加したことを特徴とする
    請求項1乃至12記載の通話システム。
  14. 【請求項14】 前記中央処理装置に、ドアホンのマイ
    クを定期的に動作させて周囲騒音のレベルを記憶してお
    く手段と、ドアホンと前記通話端末の通話の際にマイク
    ゲイン、スピーカ出力ゲインを前記記憶された周囲騒音
    レベルに応じて可変型にする手段を備えたことを特徴と
    する請求項9記載の通話システム。
  15. 【請求項15】 前記中央処理装置に、一般通信網から
    の呼び出し信号を受信したときに呼び出し音を発生させ
    る呼び出し音発生部を付加し、前記呼び出し音を前記通
    話端末のスピーカから出力するようにしたことを特徴と
    する請求項3記載の通話システム。
  16. 【請求項16】 前記中央処理装置に、呼び出し信号が
    入力されたとき呼び出し通話端末のマイクにより前記通
    話端末の設置された室内の騒音をセンシングする騒音レ
    ベル検知部を付加し、センシングされた騒音に応じて前
    記通話端末のスピーカ出力ゲインおよび呼び出し音量を
    調節するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項15記載の通話システム。
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