JP2004040383A - 携帯電話機用ハンズフリー通話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機用ハンズフリー通話装置において、ハウリングやエコーを簡単な構成で適切に除去する。
【解決手段】ハンズフリー通話装置1のマイク3からの入力音声信号のレベルが、入力閾値以上(送話中)であるか否かを検出するとともに、携帯電話機2からの受信音声信号のレベルが、受信閾値以上(受話中)であるか否かを検出する。受話中なら、マイク3からの音声入力信号の送出レベルを低下させる。送話中なら、スピーカー4への受信音声信号の出力レベルを低下させる。送話の際は、伝送遅延状況に応じて選択した遅延設定時間に、入力音声信号の継続時間を加えた時間だけ、受信音声信号の出力レベルを低下させる。これにより、簡単な回路で、頭切れを防ぎながらハウリングとエコーを防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ハンズフリー通話装置1のマイク3からの入力音声信号のレベルが、入力閾値以上(送話中)であるか否かを検出するとともに、携帯電話機2からの受信音声信号のレベルが、受信閾値以上(受話中)であるか否かを検出する。受話中なら、マイク3からの音声入力信号の送出レベルを低下させる。送話中なら、スピーカー4への受信音声信号の出力レベルを低下させる。送話の際は、伝送遅延状況に応じて選択した遅延設定時間に、入力音声信号の継続時間を加えた時間だけ、受信音声信号の出力レベルを低下させる。これにより、簡単な回路で、頭切れを防ぎながらハウリングとエコーを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置に関し、特に、ハウリングとエコーを除去する携帯電話機用ハンズフリー通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
日本国内での携帯電話機の普及はめざましく、昨年度までの普及台数は7400万台と言われている。若年層や女性の保有数も多く、かなりの長電話をする例も多くなっており、1時間以上の場合も希ではない。長電話をする場合は、携帯電話機を長い間耳に当てていなければならず、耳が痛くなる。通話中に家の中を移動すると、電波が途切れて通話が遮断されることもある。また、携帯電話機を持つので片手がふさがってしまい、他のことができなくなってしまう。また、イヤーマイクの場合、イヤホンを耳に入れなければならず、携帯電話機を身体から離すことができない。
【0003】
そこで、車で移動中の通話の際に、危険防止のために使用されている本格的なハンズフリー通話装置と同様に、家庭用のハンズフリー通話装置を使用すれば、両手を使用すること無く通話ができるため、長電話の際には特に便利である。ところが、ハンズフリー通話装置を使用すると、ハウリングやエコーが発生しやすくなる。特に、相手側もハンズフリー通話装置を使用している場合、ハウリングがいっそう発生し易くなる。
【0004】
ハウリングやエコーを防止するために、ハウリング防止装置やエコーキャンセラーが利用されている。こちらの話が終わり、相手の話を聞こうとする時に、自分の声が、ある時間遅れて跳ね返って来るので、この間、スピーカーの音量を減衰させておく必要がある。携帯電話機は、送信及び受信時に遅延時間が発生する。さらに、地上での通常の通信網でのかなりのバラツキを持った遅延時間が加わる。ハウリングやエコーを防止するためには、信号抑圧の遅延時間を適切に設定しないと、話始めの頭の部分が途切れてしまう。ハンズフリー通話装置において、ハウリングやエコーを適切に防止して、円滑に通話できるようにした装置が数多く提案されている。以下に、従来のエコーやハウリングの防止技術の例をいくつかあげる。
【0005】
特開平07−221831号公報に開示された「モニタ用スピーカー付電話のハウリング防止回路」は、ハウリングと、ループ接続による音質の悪化を防止するものである。電話信号を増幅するアンプの入力回路抵抗と、送話信号及び受話信号を増幅するアンプの受話信号入力回路抵抗に対して、直列に抵抗を接続する。この抵抗を、ホトカプラにより短絡しておく。送話信号があるレベルを超えたとき、これをレベル検出器により検出する。オフディレイタイマを介して、ホトカプラをオフとし、抵抗の短絡を開放する。抵抗を直列に挿入して、アンプの受話信号増幅ゲインを減少させ、ハウリングを防止する。
【0006】
特開平10−209951号公報に開示された「車載用電話装置および車載アダプタならびに携帯電話機」は、携帯電話機を車載アダプタに装着してハンズフリー通話するとき、車種に関係なく良好な通話ができるようにしたものである。車載アダプタのメモリ部に、車種に応じて異なる内部変数を記憶する。内部変数の内から、装着する車種に対応する内部変数を、ディップスイッチで選択して設定する。携帯電話機が車載アダプタに装着されたときに、選択された内部変数が制御回路によって読み出される。ハンズフリー通話用エコーキャンセラは、読み出された内部変数に基づく特性で動作する。車種が変わっても、車載アダプタを取付けた自動車の車内環境に応じて、良好なハンズフリー通話ができる。
【0007】
特開平10−294785号公報に開示された「ハンズフリー型携帯電話端末装置」は、スピーカー出力に応じて受話入力の利得を変えることにより、エコーキャンセルを行うものである。エコーキャンセル回路は、マイク入力と携帯電話端末の受話入力とを受け、マイク入力に含まれる受話入力を相殺して、携帯電話端末へ送話出力する。エコーキャンセル回路の受話入力の利得を、スピーカー出力の大きさに応じて変えるように制御する。スピーカーボリュームの設定によらず、しかもスイッチング感なしで、エコーキャンセルができる。
【0008】
特開平11−027378号公報に開示された「無線電話機のハウリング防止回路」は、車載用ハンズフリー装置等において、ハウリングを単純な回路構成で防止できるようにするものである。外部スピーカー用スイッチと、外部マイクロホン用スイッチとを設ける。レシーバからの出力があったときは、外部マイクロホン用スイッチを、外部マイクロホン用タイマで設定時間だけオフにする。外部マイクロホンから入力があったときには、外部スピーカー用スイッチを、外部スピーカー用タイマで設定時間だけオフにする。これら外部マイクロホン用タイマと外部スピーカー用タイマとは、一方がオンのとき他方をリセットするようにする。
【0009】
特開平11−098235号公報に開示された「携帯電話用ハンズフリーユニット」は、ハンズフリー機能を備えていない一般の携帯電話機を使用して、ハンズフリー通話ができるようにしたハンズフリーユニットである。受話音声信号検出部の音声信号レベル測定回路で、受話音声信号のレベルを測定する。音声信号レベル判定回路で、音声レベル測定回路が測定した受話音声信号のレベルを、予め設定された複数の異なるしきい値を基に判定する。送話感度制御部の送話減衰回路は、音声信号レベル判定回路が判定する判定レベルそれぞれに対応する所定の減衰量を備えている。減衰量選択制御回路は、音声信号レベル判定回路が出力する受話音声信号の判定レベル情報を受け、受話音声信号レベルを識別する。送話減衰回路が備える減衰量の中から、判定レベル情報に対応する減衰量を選択する。
【0010】
特開平11−284715号公報に開示された「ハンズフリー型携帯電話端末装置」は、エコーキャンセルに最適なE.R.L値を設定するハンズフリー型携帯電話端末装置である。ハンズフリー型携帯電話端末装置を車両に取り付けて、初期設定を行う際に、マイコンに初期設定状態信号が入力される。マイコンは、スピーカアンプの出力を、基準音声発生源の出力に切り替える。その音声がマイクロホンにより集音されて整流され、マイコンのA/D入力に印加される。マイコンは、出力レベルに応じてマイク入力調整部の利得を可変制御し、最適なE.R.L値をエコーキャンセル回路に設定する。
【0011】
特開2002−051142号公報に開示された「音声通話装置及びその音量を自動調整する方法」は、携帯電話を用いたハンズフリー音声通話装置において、使用される環境及び接続される携帯電話装置に適合した送受信音声信号強度を自動調整し、常に最適な通話状態を得るものである。非通話時に、基本信号発生回路で、自動調整開始のための基本信号をマイクに向けて出力する。マイクからの出力音が、スピーカーとの間でハウリングを起こさない送受信音量レベルになるまで、各増幅回路のゲインを制御部で調整する。接続される携帯電話などの無線通信装置ごとに、ゲインの値を記憶しておく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の携帯電話機用ハンズフリー通話装置では、ハウリングやエコーを、簡単な回路で適切に除去することが困難であるという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、携帯電話機用ハンズフリー通話装置において、ハウリングやエコーを簡単な回路で適切に除去することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、携帯電話機に対応したコネクター付ケーブルと、送話用のマイクと、受話用のスピーカーと、マイクからの入力音声信号のレベルが入力閾値以上であることを検出して入力音声有信号を出力する入力音声レベル検出手段と、携帯電話機からの受信音声信号のレベルが受信閾値以上であることを検出して受信音声有信号を出力する受信音声レベル検出手段と、マイクからの入力音声信号の送出レベルを低下させる入力音声アッテネータと、受信音声信号の出力レベルを低下させる受信音声アッテネータと、入力音声有信号と受信音声有信号とを入力して入力音声アッテネータと受信音声アッテネータとを制御するロジック回路とを具備する携帯電話機用ハンズフリー通話装置の入力音声レベル検出手段に、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力する手段と、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択する手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、ハウリングやエコーを簡単な回路で適切に除去することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
(実施の形態)
本発明の実施の形態は、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択し、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力して、入力音声有信号に基づいて受信音声信号の出力レベルを低下させる携帯電話機用ハンズフリー通話装置である。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の外観図である。図1において、ハンズフリー通話装置1は、ハンズフリー通話装置の本体である。携帯電話機2は、ハンズフリー通話装置を接続する対象の電話機である。マイク3は、ハンズフリー通話をするためのマイクである。スピーカー4は、ハンズフリー通話をするためのスピーカーである。ACアダプター5は、商用100V電源からハンズフリー通話装置用の電源を供給する装置である。
【0018】
図2は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の接続ケーブルの説明図である。図2において、コネクター付ケーブル6は、携帯電話機の機種対応のコネクター7に、入出力レベル整合用回路とID保持手段とを収容したケーブルである。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で用いるハウリング防止方法の概念図である。図3において、ハンズフリー通話装置〔X〕は、送話者側の装置である。ハンズフリー通話装置〔Y〕は、相手側の装置である。
【0020】
図4は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の基本ブロック図である。図4において、マイクアンプ8は、マイク3からの入力音声信号を増幅する回路である。入力音声レベル検出回路9は、入力音声信号のレベルを入力閾値と比較して、入力音声信号のレベルが入力閾値を超えた場合に、入力音声有信号を出力する回路である。入力音声アッテネータ10は、送話中でないときに、入力音声信号の送出レベルを低下させる回路である。受信アンプ11は、携帯電話機2からの受信音声信号を増幅する回路である。受信音声レベル検出回路12は、受信音声信号のレベルを受信閾値と比較して、受信音声信号のレベルが受信閾値を超えた場合に、選択した遅延時間だけ延長させた受信音声有信号を出力する回路である。受信音声アッテネータ13は、送話中に受信音声信号のレベルを低下させる回路である。パワーアンプ14は、受信音声信号を電力増幅する回路である。ロジック回路15は、入力音声有信号と受信音声有信号と回路内部状態とから、アッテネータを制御する信号を生成する順序回路である。
【0021】
図5は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーの発生経路の説明図である。図5において、セルラー電話機〔X〕は、こちら側のハンズフリー通話装置付の携帯電話機である。基地局は、携帯電話機の基地局である。回線系は、有線または無線の中継回線である。セルラー電話機〔Y〕は、相手側のハンズフリー通話装置付の携帯電話機である。図6は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーに影響する遅延のタイミング説明図である。
【0022】
図7は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の回路図である。図8(a)は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の動作状態を示す表である。図8(b)は、ロジック回路の状態遷移図である。図9は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の待機状態から受話状態への変化を示す図である。図9(a)は、ロジック回路の待機状態から受話状態への変化を示す図である。図9(b)は、ロジック回路の待機状態から送話状態への変化を示す図である。図9(c)は、ロジック回路の送話状態から受話状態への変化を示す図である。図9(d)は、ロジック回路の受話状態から送話状態への変化を示す図である。図9(e)は、ロジック回路の送話状態から送受話状態を経て受話状態への変化を示す図である。図9(f)は、ロジック回路の受話状態から送受話状態を経て送話状態への変化を示す図である。図9(g)は、ロジック回路の待機状態から受話状態への変化を示す図である。
【0023】
図10は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の回路図である。図10において、マイク感度切替スイッチ16は、マイク3の感度を切り替えるスイッチである。ボリウム17は、スピーカー出力調整用の2連式ボリウムである。LED18は、送話中であることを表示するLEDである。ミュートスイッチ19は、マイク入力をオフにするスイッチである。
【0024】
図11は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の遅延時間切替回路図である。図11において、コンデンサーCr1は、短い遅延時間用コンデンサーである。コンデンサーCr2は、長い遅延時間用コンデンサーである。遅延時間切替スイッチ20は、コンデンサーを切り替えることにより遅延時間を切り替えるスイッチである。この回路は、入力音声レベル検出回路の一部である。
【0025】
上記のように構成された本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の動作を説明する。最初に、図1と図2を参照しながら、携帯電話機用ハンズフリー通話装置の概要を説明する。図1に示すように、ハンズフリー通話装置の電源は、ACアダプター5から供給する。家庭内で使用することを前提としているので、AC電源のあるところで、大きく動き回らずに使用する限り、電池を使用する場合より経済的である。ハンズフリー通話装置1の本体内に、マイク3と、スピーカー4と、増幅・制御回路(不図示)と、携帯電話機2の充電回路(不図示)を収納する。
【0026】
図2に示すように、ハンズフリー通話装置1と携帯電話機2を、コネクター付ケーブル6で接続する。接続する携帯電話機2の種類に応じて、ハンズフリー通話装置1と携帯電話機2を接続するコネクター付ケーブル6を変える。携帯電話機2の外部接続用のコネクターは、メーカーが違えば異なる。したがって、コネクターのピン配置や、入出力レベルや、IDの方式等、全て異なる。ケーブルのコネクター内又はケーブルの途中に設けた格納ケース(不図示)内に、入出力レベル合わせの回路や、ID保持回路や、線材以外に必要なその他の電気及び機械部品など、携帯電話機2の種類に応じて異なる部品を収容する。
【0027】
図3を参照しながら、ハンズフリー通話装置でハウリングとエコーを防止する方法の原理を説明する。ハウリングを防止するためには、従来周知の通称“弱肉強肉”といわれる方式を採用する。すなわち、こちらが送話中は、相手側からの音声の出力レベルを下げる。相手側が送話中は、こちら側からの音声の送出レベルを下げる。このようにして、ハウリングとエコーが発生しない様にする。
【0028】
具体的には、こちら側の音声〔A〕が、ハンズフリー通話装置〔X〕のマイクに入ると、相手側のハンズフリー通話装置〔Y〕のスピーカーから音声〔D〕が出る。この時、相手側の音声〔B〕が、ハンズフリー通話装置〔Y〕のマイクに入力されても、ハンズフリー通話装置〔X〕から、相手側の音声〔C〕が低いレベルでしか出ないように、スピーカーの出力レベルを下げる。こちらが話中は、相手の声が聞こえにくくなるが、相手側のスピーカーからマイクに回り込んだこちら側の声が、こちら側のスピーカーから再びマイクに入って、ハウリングやエコーを起こすことを防ぐことができる。
【0029】
こちら側が話中でないとき、相手側の音声〔B〕が、ハンズフリー通話装置〔Y〕のマイクに入ると、ハンズフリー通話装置〔X〕のスピーカーから、相手側の音声〔C〕が出る。この時、相手側の音声〔C〕がマイクに入っても、相手側のスピーカーから高いレベルの音声がでないように、ハンズフリー通話装置〔X〕のマイクからの音声信号のレベルを下げる。相手が話中は、こちら側で音声〔A〕を入力しても、相手にとって聞こえにくくなるが、回り込みによるハウリングやエコーを防ぐことができる。
【0030】
図4を参照しながら、音量を調整する仕組みの概略を説明する。マイク3からの入力音声信号を、マイクアンプ8で増幅する。入力音声レベル検出回路9で、入力音声信号のレベルを入力閾値と比較して、閾値を超えていたら入力音声有信号を出力する。入力音声信号を、入力音声アッテネータ10を介して、携帯電話機2に出力する。携帯電話機2からの相手側の受信音声信号は、受信アンプ11で増幅して、受信音声レベル検出回路12で受信閾値と比較して、閾値を超えていたら受信音声有信号を出力する。受信音声信号を、受信音声アッテネータ13とパワーアンプ14を介して、スピーカー4に出力する。
【0031】
ロジック回路15で、入力音声有信号と受信音声有信号と回路内部状態とから、各アッテネータを制御する信号を生成する。入力音声アッテネータ10で、送話中でないときには、入力音声信号の送出レベルを低下させ、受信音声アッテネータ13で、送話中には、受信音声信号のレベルを低下させることにより、ハウリングとエコーを防止する。詳細は後述する。
【0032】
図5と図6を参照しながら、ハウリングとエコーが発生する経路と、信号の遅延のタイミングを説明する。携帯電話機は、デジタル通信方式を採用しているため、送受信時に、アナログとデジタルの変換部で、各々100msec程度の遅延時間が発生する。さらに、かなりのバラツキを持った遅延時間が通信網において加わる。したがって、こちらの話が終わり、相手の話を聞こうとする時に、自分の声が500msec〜1sec程度遅れて跳ね返って来る。図5に示すように、こちらの音声信号〔A〕は、相手の電話機のスピーカーからマイクに回り込むという〔経路#1〕と、相手の基地局内で折り返されるという〔経路#2〕との2つの経路で戻ってきて、スピーカーから音声〔B〕として出力される。
【0033】
ハウリングとエコーが発生するのを防止するためには、音声が戻ってくる遅延時間を考慮して、スピーカーの音量を減衰させておく必要がある。この遅延時間を長くしすぎると、相手側音声の最初の部分が途切れて聞こえなくなる「頭切れ」という現象が発生する。特に、相手側もハンズフリー通話装置を使用している場合、ハウリングが発生し易くなる。話始めの頭の部分が途切れないように、ロジック回路への入力信号のタイミングを設定する。具体的には、図6に示すように、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ、入力音声有信号を出力する。この遅延設定時間を、伝送遅延状況に応じて選択する。遅延設定時間を適切に設定すれば、相手側の音声の頭切れが生ずることはない。
【0034】
図7と図8と図9を参照しながら、ロジック回路の状態と動作を説明する。マイクに閾値以上の音声入力があると、入力音声レベル検出回路からのマイク出力検出信号(入力音声有信号)AがH(ハイレベル)になる。携帯電話機から閾値以上の受信音声信号が入力されると、受信音声レベル検出回路からの受話出力検出信号(受信音声有信号)BがHになる。これらの信号を、図7に示すロジック回路に入力すると、図8(a)に示す表のような状態になる。状態遷移図は、図8(b)のようになる。ロジック回路からのマイクミュート信号ZaがHになると、マイク出力を携帯電話機に送出しない。実際は、ハウリングやエコーを起こさない程度の低いレベルの信号を出力する。スピーカーミュート信号ZbがHになると、スピーカーから音声を出力しない。実際は、ハウリングやエコーを起こさない程度の低いレベルの信号を出力する。
【0035】
入力音声信号も受信音声信号もない状態は、待機状態である。待機状態では、マイクからの音声信号の携帯電話機への出力も、スピーカー出力もオフ(低レベル)になっている。待機状態から、マイク入力がなく、受信音声信号が入ると、図9(a)に示す受話状態になる。受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオフになるが、スピーカー出力はオンになる。待機状態から、マイクへの入力があると、図9(b)に示す送話状態になる。送話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオンになるが、スピーカー出力はオフになっている。
【0036】
送話状態から、マイク入力がなくなり、受信音声信号が入ると、図9(c)に示す受話状態になる。受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオフになるが、スピーカー出力はオンになる。受話状態から、受信音声信号がなくなり、マイクへの入力があると、図9(d)に示す送話状態になる。送話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオンになるが、スピーカー出力はオフになっている。
【0037】
送話状態から、受信音声信号が加わり、マイク入力がなくなると、図9(e)に示す受話状態になる。マイク入力があり、受信音声信号もあると、送受話状態になる。送受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオンになるが、スピーカー出力はオフになっている。マイク入力がなくなると、受話状態になる。受話状態から、マイク入力が加わり、受信音声信号がなくなると、図9(f)に示す送話状態になる。マイク入力があり、受信音声信号もあると、送受話状態になる。この送受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオフになるが、スピーカー出力はオンになっている。すなわち、送話状態あるいは受話状態から送受話状態になると、前の状態を維持する。そのため、受話状態で、スピーカーからの音声がマイクに入って、入力音声信号が有になっても、受話状態を維持する。待機状態で、マイク入力と受信音声信号が同時に入ると、図9(g)に示す受話状態になる。ただし、マイク入力が少しでも早いと、送話状態になる。
【0038】
図10と図11を参照しながら、ハンズフリー通話装置の回路動作を説明する。マイクの音声信号を、ALC(自動レベル制御回路)付のマイクアンプ8で増幅する。マイク3から遠く離れたところで話す場合には、ALCが有効である。テレビをかけっぱなしで話をすると、テレビの音声がマイク3に入り、常に送話中となってしまう可能性がある。この場合は、ALCのオン・オフスイッチ(不図示)を使用して、オフにする。マイク感度切替スイッチ16で、マイク3の感度を下げることもできる。必要に応じて、ミュートスイッチ19でマイク入力をオフにすることもできる。マイクアンプ8の出力レベルを、入力音声レベル検出回路9で検出する。その出力信号を、ロジック回路15に伝える。マイクアンプ8の出力信号を、入力音声アッテネータ10で調整して、増幅して、携帯電話機2に出力する。
【0039】
携帯電話機2からの受信音声信号を、受信アンプ11で増幅し、受信音声レベル検出回路12でレベル検出を行うとともに、受信音声アッテネータ13で調整し、パワーアンプ14で電力増幅を行ってスピーカー4に出力する。スピーカー出力調整用のボリウム17を2連式にして、スピーカー4の音量を下げた時、送話時のスピーカー出力側の減衰量を減らす。こうすることで、送話時のスピーカー4の音量を、ほぼ一定の低いレベルにすることができる。
【0040】
送話時と受話時に、各々レベル検出の出力信号が出力されている間、電気的又は機械的手段で、送話中であるか受話中であるかの表示をする。この例では、回路図中のLED18を点灯して、送話中であることを表示する。
【0041】
図11に示す遅延時間切替回路を説明する。入力音声レベル検出回路9に、入力音声有信号の延長時間を切り替える遅延時間切替スイッチ20を設ける。短い遅延時間用コンデンサーCr1と、長い遅延時間用コンデンサーCr2を、遅延時間切替スイッチ20で切り替える。この遅延時間は、図6に示した遅延時間に対応する。伝送線路の遅延のバラツキに対応させて、いずれかの遅延時間を選択することにより、ハウリングとエコーを防止するとともに、頭切れも防止する。
【0042】
上記のように、本発明の実施の形態では、携帯電話機用ハンズフリー通話装置を、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択し、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力して、入力音声有信号に基づいて受信音声信号の出力レベルを低下させる構成としたので、簡単な構成で、適切にハウリングとエコーを防止できる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、携帯電話機用ハンズフリー通話装置の入力音声レベル検出手段に、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力する手段と、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択する手段とを備えた構成としたので、伝送遅延時間に応じた時間だけスピーカー出力を抑制することができ、相手音声の頭切れを防止しながら、ハウリングやエコーを簡単な構成で適切に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の外観図、
【図2】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の接続ケーブルの説明図、
【図3】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で用いるハウリング防止方法の概念図、
【図4】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の基本ブロック図、
【図5】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーの発生経路の説明図、
【図6】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーのタイミング説明図、
【図7】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の回路図、
【図8】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の動作を示す表と状態遷移図、
【図9】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の状態変化を示す図、
【図10】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の回路図、
【図11】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の遅延時間切替回路図である。
【符号の説明】
1 ハンズフリー通話装置
2 携帯電話機
3 マイク
4 スピーカー
5 ACアダプター
6 コネクター付ケーブル
7 コネクター
8 マイクアンプ
9 入力音声レベル検出回路
10 入力音声アッテネータ
11 受信アンプ
12 受信音声レベル検出回路
13 受信音声アッテネータ
14 パワーアンプ
15 ロジック回路
16 マイク感度切替スイッチ
17 ボリウム
18 LED
19 ミュートスイッチ
20 遅延時間切替スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置に関し、特に、ハウリングとエコーを除去する携帯電話機用ハンズフリー通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
日本国内での携帯電話機の普及はめざましく、昨年度までの普及台数は7400万台と言われている。若年層や女性の保有数も多く、かなりの長電話をする例も多くなっており、1時間以上の場合も希ではない。長電話をする場合は、携帯電話機を長い間耳に当てていなければならず、耳が痛くなる。通話中に家の中を移動すると、電波が途切れて通話が遮断されることもある。また、携帯電話機を持つので片手がふさがってしまい、他のことができなくなってしまう。また、イヤーマイクの場合、イヤホンを耳に入れなければならず、携帯電話機を身体から離すことができない。
【0003】
そこで、車で移動中の通話の際に、危険防止のために使用されている本格的なハンズフリー通話装置と同様に、家庭用のハンズフリー通話装置を使用すれば、両手を使用すること無く通話ができるため、長電話の際には特に便利である。ところが、ハンズフリー通話装置を使用すると、ハウリングやエコーが発生しやすくなる。特に、相手側もハンズフリー通話装置を使用している場合、ハウリングがいっそう発生し易くなる。
【0004】
ハウリングやエコーを防止するために、ハウリング防止装置やエコーキャンセラーが利用されている。こちらの話が終わり、相手の話を聞こうとする時に、自分の声が、ある時間遅れて跳ね返って来るので、この間、スピーカーの音量を減衰させておく必要がある。携帯電話機は、送信及び受信時に遅延時間が発生する。さらに、地上での通常の通信網でのかなりのバラツキを持った遅延時間が加わる。ハウリングやエコーを防止するためには、信号抑圧の遅延時間を適切に設定しないと、話始めの頭の部分が途切れてしまう。ハンズフリー通話装置において、ハウリングやエコーを適切に防止して、円滑に通話できるようにした装置が数多く提案されている。以下に、従来のエコーやハウリングの防止技術の例をいくつかあげる。
【0005】
特開平07−221831号公報に開示された「モニタ用スピーカー付電話のハウリング防止回路」は、ハウリングと、ループ接続による音質の悪化を防止するものである。電話信号を増幅するアンプの入力回路抵抗と、送話信号及び受話信号を増幅するアンプの受話信号入力回路抵抗に対して、直列に抵抗を接続する。この抵抗を、ホトカプラにより短絡しておく。送話信号があるレベルを超えたとき、これをレベル検出器により検出する。オフディレイタイマを介して、ホトカプラをオフとし、抵抗の短絡を開放する。抵抗を直列に挿入して、アンプの受話信号増幅ゲインを減少させ、ハウリングを防止する。
【0006】
特開平10−209951号公報に開示された「車載用電話装置および車載アダプタならびに携帯電話機」は、携帯電話機を車載アダプタに装着してハンズフリー通話するとき、車種に関係なく良好な通話ができるようにしたものである。車載アダプタのメモリ部に、車種に応じて異なる内部変数を記憶する。内部変数の内から、装着する車種に対応する内部変数を、ディップスイッチで選択して設定する。携帯電話機が車載アダプタに装着されたときに、選択された内部変数が制御回路によって読み出される。ハンズフリー通話用エコーキャンセラは、読み出された内部変数に基づく特性で動作する。車種が変わっても、車載アダプタを取付けた自動車の車内環境に応じて、良好なハンズフリー通話ができる。
【0007】
特開平10−294785号公報に開示された「ハンズフリー型携帯電話端末装置」は、スピーカー出力に応じて受話入力の利得を変えることにより、エコーキャンセルを行うものである。エコーキャンセル回路は、マイク入力と携帯電話端末の受話入力とを受け、マイク入力に含まれる受話入力を相殺して、携帯電話端末へ送話出力する。エコーキャンセル回路の受話入力の利得を、スピーカー出力の大きさに応じて変えるように制御する。スピーカーボリュームの設定によらず、しかもスイッチング感なしで、エコーキャンセルができる。
【0008】
特開平11−027378号公報に開示された「無線電話機のハウリング防止回路」は、車載用ハンズフリー装置等において、ハウリングを単純な回路構成で防止できるようにするものである。外部スピーカー用スイッチと、外部マイクロホン用スイッチとを設ける。レシーバからの出力があったときは、外部マイクロホン用スイッチを、外部マイクロホン用タイマで設定時間だけオフにする。外部マイクロホンから入力があったときには、外部スピーカー用スイッチを、外部スピーカー用タイマで設定時間だけオフにする。これら外部マイクロホン用タイマと外部スピーカー用タイマとは、一方がオンのとき他方をリセットするようにする。
【0009】
特開平11−098235号公報に開示された「携帯電話用ハンズフリーユニット」は、ハンズフリー機能を備えていない一般の携帯電話機を使用して、ハンズフリー通話ができるようにしたハンズフリーユニットである。受話音声信号検出部の音声信号レベル測定回路で、受話音声信号のレベルを測定する。音声信号レベル判定回路で、音声レベル測定回路が測定した受話音声信号のレベルを、予め設定された複数の異なるしきい値を基に判定する。送話感度制御部の送話減衰回路は、音声信号レベル判定回路が判定する判定レベルそれぞれに対応する所定の減衰量を備えている。減衰量選択制御回路は、音声信号レベル判定回路が出力する受話音声信号の判定レベル情報を受け、受話音声信号レベルを識別する。送話減衰回路が備える減衰量の中から、判定レベル情報に対応する減衰量を選択する。
【0010】
特開平11−284715号公報に開示された「ハンズフリー型携帯電話端末装置」は、エコーキャンセルに最適なE.R.L値を設定するハンズフリー型携帯電話端末装置である。ハンズフリー型携帯電話端末装置を車両に取り付けて、初期設定を行う際に、マイコンに初期設定状態信号が入力される。マイコンは、スピーカアンプの出力を、基準音声発生源の出力に切り替える。その音声がマイクロホンにより集音されて整流され、マイコンのA/D入力に印加される。マイコンは、出力レベルに応じてマイク入力調整部の利得を可変制御し、最適なE.R.L値をエコーキャンセル回路に設定する。
【0011】
特開2002−051142号公報に開示された「音声通話装置及びその音量を自動調整する方法」は、携帯電話を用いたハンズフリー音声通話装置において、使用される環境及び接続される携帯電話装置に適合した送受信音声信号強度を自動調整し、常に最適な通話状態を得るものである。非通話時に、基本信号発生回路で、自動調整開始のための基本信号をマイクに向けて出力する。マイクからの出力音が、スピーカーとの間でハウリングを起こさない送受信音量レベルになるまで、各増幅回路のゲインを制御部で調整する。接続される携帯電話などの無線通信装置ごとに、ゲインの値を記憶しておく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の携帯電話機用ハンズフリー通話装置では、ハウリングやエコーを、簡単な回路で適切に除去することが困難であるという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、携帯電話機用ハンズフリー通話装置において、ハウリングやエコーを簡単な回路で適切に除去することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、携帯電話機に対応したコネクター付ケーブルと、送話用のマイクと、受話用のスピーカーと、マイクからの入力音声信号のレベルが入力閾値以上であることを検出して入力音声有信号を出力する入力音声レベル検出手段と、携帯電話機からの受信音声信号のレベルが受信閾値以上であることを検出して受信音声有信号を出力する受信音声レベル検出手段と、マイクからの入力音声信号の送出レベルを低下させる入力音声アッテネータと、受信音声信号の出力レベルを低下させる受信音声アッテネータと、入力音声有信号と受信音声有信号とを入力して入力音声アッテネータと受信音声アッテネータとを制御するロジック回路とを具備する携帯電話機用ハンズフリー通話装置の入力音声レベル検出手段に、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力する手段と、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択する手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、ハウリングやエコーを簡単な回路で適切に除去することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
(実施の形態)
本発明の実施の形態は、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択し、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力して、入力音声有信号に基づいて受信音声信号の出力レベルを低下させる携帯電話機用ハンズフリー通話装置である。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の外観図である。図1において、ハンズフリー通話装置1は、ハンズフリー通話装置の本体である。携帯電話機2は、ハンズフリー通話装置を接続する対象の電話機である。マイク3は、ハンズフリー通話をするためのマイクである。スピーカー4は、ハンズフリー通話をするためのスピーカーである。ACアダプター5は、商用100V電源からハンズフリー通話装置用の電源を供給する装置である。
【0018】
図2は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の接続ケーブルの説明図である。図2において、コネクター付ケーブル6は、携帯電話機の機種対応のコネクター7に、入出力レベル整合用回路とID保持手段とを収容したケーブルである。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で用いるハウリング防止方法の概念図である。図3において、ハンズフリー通話装置〔X〕は、送話者側の装置である。ハンズフリー通話装置〔Y〕は、相手側の装置である。
【0020】
図4は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の基本ブロック図である。図4において、マイクアンプ8は、マイク3からの入力音声信号を増幅する回路である。入力音声レベル検出回路9は、入力音声信号のレベルを入力閾値と比較して、入力音声信号のレベルが入力閾値を超えた場合に、入力音声有信号を出力する回路である。入力音声アッテネータ10は、送話中でないときに、入力音声信号の送出レベルを低下させる回路である。受信アンプ11は、携帯電話機2からの受信音声信号を増幅する回路である。受信音声レベル検出回路12は、受信音声信号のレベルを受信閾値と比較して、受信音声信号のレベルが受信閾値を超えた場合に、選択した遅延時間だけ延長させた受信音声有信号を出力する回路である。受信音声アッテネータ13は、送話中に受信音声信号のレベルを低下させる回路である。パワーアンプ14は、受信音声信号を電力増幅する回路である。ロジック回路15は、入力音声有信号と受信音声有信号と回路内部状態とから、アッテネータを制御する信号を生成する順序回路である。
【0021】
図5は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーの発生経路の説明図である。図5において、セルラー電話機〔X〕は、こちら側のハンズフリー通話装置付の携帯電話機である。基地局は、携帯電話機の基地局である。回線系は、有線または無線の中継回線である。セルラー電話機〔Y〕は、相手側のハンズフリー通話装置付の携帯電話機である。図6は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーに影響する遅延のタイミング説明図である。
【0022】
図7は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の回路図である。図8(a)は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の動作状態を示す表である。図8(b)は、ロジック回路の状態遷移図である。図9は、携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の待機状態から受話状態への変化を示す図である。図9(a)は、ロジック回路の待機状態から受話状態への変化を示す図である。図9(b)は、ロジック回路の待機状態から送話状態への変化を示す図である。図9(c)は、ロジック回路の送話状態から受話状態への変化を示す図である。図9(d)は、ロジック回路の受話状態から送話状態への変化を示す図である。図9(e)は、ロジック回路の送話状態から送受話状態を経て受話状態への変化を示す図である。図9(f)は、ロジック回路の受話状態から送受話状態を経て送話状態への変化を示す図である。図9(g)は、ロジック回路の待機状態から受話状態への変化を示す図である。
【0023】
図10は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の回路図である。図10において、マイク感度切替スイッチ16は、マイク3の感度を切り替えるスイッチである。ボリウム17は、スピーカー出力調整用の2連式ボリウムである。LED18は、送話中であることを表示するLEDである。ミュートスイッチ19は、マイク入力をオフにするスイッチである。
【0024】
図11は、本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の遅延時間切替回路図である。図11において、コンデンサーCr1は、短い遅延時間用コンデンサーである。コンデンサーCr2は、長い遅延時間用コンデンサーである。遅延時間切替スイッチ20は、コンデンサーを切り替えることにより遅延時間を切り替えるスイッチである。この回路は、入力音声レベル検出回路の一部である。
【0025】
上記のように構成された本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の動作を説明する。最初に、図1と図2を参照しながら、携帯電話機用ハンズフリー通話装置の概要を説明する。図1に示すように、ハンズフリー通話装置の電源は、ACアダプター5から供給する。家庭内で使用することを前提としているので、AC電源のあるところで、大きく動き回らずに使用する限り、電池を使用する場合より経済的である。ハンズフリー通話装置1の本体内に、マイク3と、スピーカー4と、増幅・制御回路(不図示)と、携帯電話機2の充電回路(不図示)を収納する。
【0026】
図2に示すように、ハンズフリー通話装置1と携帯電話機2を、コネクター付ケーブル6で接続する。接続する携帯電話機2の種類に応じて、ハンズフリー通話装置1と携帯電話機2を接続するコネクター付ケーブル6を変える。携帯電話機2の外部接続用のコネクターは、メーカーが違えば異なる。したがって、コネクターのピン配置や、入出力レベルや、IDの方式等、全て異なる。ケーブルのコネクター内又はケーブルの途中に設けた格納ケース(不図示)内に、入出力レベル合わせの回路や、ID保持回路や、線材以外に必要なその他の電気及び機械部品など、携帯電話機2の種類に応じて異なる部品を収容する。
【0027】
図3を参照しながら、ハンズフリー通話装置でハウリングとエコーを防止する方法の原理を説明する。ハウリングを防止するためには、従来周知の通称“弱肉強肉”といわれる方式を採用する。すなわち、こちらが送話中は、相手側からの音声の出力レベルを下げる。相手側が送話中は、こちら側からの音声の送出レベルを下げる。このようにして、ハウリングとエコーが発生しない様にする。
【0028】
具体的には、こちら側の音声〔A〕が、ハンズフリー通話装置〔X〕のマイクに入ると、相手側のハンズフリー通話装置〔Y〕のスピーカーから音声〔D〕が出る。この時、相手側の音声〔B〕が、ハンズフリー通話装置〔Y〕のマイクに入力されても、ハンズフリー通話装置〔X〕から、相手側の音声〔C〕が低いレベルでしか出ないように、スピーカーの出力レベルを下げる。こちらが話中は、相手の声が聞こえにくくなるが、相手側のスピーカーからマイクに回り込んだこちら側の声が、こちら側のスピーカーから再びマイクに入って、ハウリングやエコーを起こすことを防ぐことができる。
【0029】
こちら側が話中でないとき、相手側の音声〔B〕が、ハンズフリー通話装置〔Y〕のマイクに入ると、ハンズフリー通話装置〔X〕のスピーカーから、相手側の音声〔C〕が出る。この時、相手側の音声〔C〕がマイクに入っても、相手側のスピーカーから高いレベルの音声がでないように、ハンズフリー通話装置〔X〕のマイクからの音声信号のレベルを下げる。相手が話中は、こちら側で音声〔A〕を入力しても、相手にとって聞こえにくくなるが、回り込みによるハウリングやエコーを防ぐことができる。
【0030】
図4を参照しながら、音量を調整する仕組みの概略を説明する。マイク3からの入力音声信号を、マイクアンプ8で増幅する。入力音声レベル検出回路9で、入力音声信号のレベルを入力閾値と比較して、閾値を超えていたら入力音声有信号を出力する。入力音声信号を、入力音声アッテネータ10を介して、携帯電話機2に出力する。携帯電話機2からの相手側の受信音声信号は、受信アンプ11で増幅して、受信音声レベル検出回路12で受信閾値と比較して、閾値を超えていたら受信音声有信号を出力する。受信音声信号を、受信音声アッテネータ13とパワーアンプ14を介して、スピーカー4に出力する。
【0031】
ロジック回路15で、入力音声有信号と受信音声有信号と回路内部状態とから、各アッテネータを制御する信号を生成する。入力音声アッテネータ10で、送話中でないときには、入力音声信号の送出レベルを低下させ、受信音声アッテネータ13で、送話中には、受信音声信号のレベルを低下させることにより、ハウリングとエコーを防止する。詳細は後述する。
【0032】
図5と図6を参照しながら、ハウリングとエコーが発生する経路と、信号の遅延のタイミングを説明する。携帯電話機は、デジタル通信方式を採用しているため、送受信時に、アナログとデジタルの変換部で、各々100msec程度の遅延時間が発生する。さらに、かなりのバラツキを持った遅延時間が通信網において加わる。したがって、こちらの話が終わり、相手の話を聞こうとする時に、自分の声が500msec〜1sec程度遅れて跳ね返って来る。図5に示すように、こちらの音声信号〔A〕は、相手の電話機のスピーカーからマイクに回り込むという〔経路#1〕と、相手の基地局内で折り返されるという〔経路#2〕との2つの経路で戻ってきて、スピーカーから音声〔B〕として出力される。
【0033】
ハウリングとエコーが発生するのを防止するためには、音声が戻ってくる遅延時間を考慮して、スピーカーの音量を減衰させておく必要がある。この遅延時間を長くしすぎると、相手側音声の最初の部分が途切れて聞こえなくなる「頭切れ」という現象が発生する。特に、相手側もハンズフリー通話装置を使用している場合、ハウリングが発生し易くなる。話始めの頭の部分が途切れないように、ロジック回路への入力信号のタイミングを設定する。具体的には、図6に示すように、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ、入力音声有信号を出力する。この遅延設定時間を、伝送遅延状況に応じて選択する。遅延設定時間を適切に設定すれば、相手側の音声の頭切れが生ずることはない。
【0034】
図7と図8と図9を参照しながら、ロジック回路の状態と動作を説明する。マイクに閾値以上の音声入力があると、入力音声レベル検出回路からのマイク出力検出信号(入力音声有信号)AがH(ハイレベル)になる。携帯電話機から閾値以上の受信音声信号が入力されると、受信音声レベル検出回路からの受話出力検出信号(受信音声有信号)BがHになる。これらの信号を、図7に示すロジック回路に入力すると、図8(a)に示す表のような状態になる。状態遷移図は、図8(b)のようになる。ロジック回路からのマイクミュート信号ZaがHになると、マイク出力を携帯電話機に送出しない。実際は、ハウリングやエコーを起こさない程度の低いレベルの信号を出力する。スピーカーミュート信号ZbがHになると、スピーカーから音声を出力しない。実際は、ハウリングやエコーを起こさない程度の低いレベルの信号を出力する。
【0035】
入力音声信号も受信音声信号もない状態は、待機状態である。待機状態では、マイクからの音声信号の携帯電話機への出力も、スピーカー出力もオフ(低レベル)になっている。待機状態から、マイク入力がなく、受信音声信号が入ると、図9(a)に示す受話状態になる。受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオフになるが、スピーカー出力はオンになる。待機状態から、マイクへの入力があると、図9(b)に示す送話状態になる。送話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオンになるが、スピーカー出力はオフになっている。
【0036】
送話状態から、マイク入力がなくなり、受信音声信号が入ると、図9(c)に示す受話状態になる。受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオフになるが、スピーカー出力はオンになる。受話状態から、受信音声信号がなくなり、マイクへの入力があると、図9(d)に示す送話状態になる。送話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオンになるが、スピーカー出力はオフになっている。
【0037】
送話状態から、受信音声信号が加わり、マイク入力がなくなると、図9(e)に示す受話状態になる。マイク入力があり、受信音声信号もあると、送受話状態になる。送受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオンになるが、スピーカー出力はオフになっている。マイク入力がなくなると、受話状態になる。受話状態から、マイク入力が加わり、受信音声信号がなくなると、図9(f)に示す送話状態になる。マイク入力があり、受信音声信号もあると、送受話状態になる。この送受話状態では、マイクからの入力音声信号の携帯電話機への出力はオフになるが、スピーカー出力はオンになっている。すなわち、送話状態あるいは受話状態から送受話状態になると、前の状態を維持する。そのため、受話状態で、スピーカーからの音声がマイクに入って、入力音声信号が有になっても、受話状態を維持する。待機状態で、マイク入力と受信音声信号が同時に入ると、図9(g)に示す受話状態になる。ただし、マイク入力が少しでも早いと、送話状態になる。
【0038】
図10と図11を参照しながら、ハンズフリー通話装置の回路動作を説明する。マイクの音声信号を、ALC(自動レベル制御回路)付のマイクアンプ8で増幅する。マイク3から遠く離れたところで話す場合には、ALCが有効である。テレビをかけっぱなしで話をすると、テレビの音声がマイク3に入り、常に送話中となってしまう可能性がある。この場合は、ALCのオン・オフスイッチ(不図示)を使用して、オフにする。マイク感度切替スイッチ16で、マイク3の感度を下げることもできる。必要に応じて、ミュートスイッチ19でマイク入力をオフにすることもできる。マイクアンプ8の出力レベルを、入力音声レベル検出回路9で検出する。その出力信号を、ロジック回路15に伝える。マイクアンプ8の出力信号を、入力音声アッテネータ10で調整して、増幅して、携帯電話機2に出力する。
【0039】
携帯電話機2からの受信音声信号を、受信アンプ11で増幅し、受信音声レベル検出回路12でレベル検出を行うとともに、受信音声アッテネータ13で調整し、パワーアンプ14で電力増幅を行ってスピーカー4に出力する。スピーカー出力調整用のボリウム17を2連式にして、スピーカー4の音量を下げた時、送話時のスピーカー出力側の減衰量を減らす。こうすることで、送話時のスピーカー4の音量を、ほぼ一定の低いレベルにすることができる。
【0040】
送話時と受話時に、各々レベル検出の出力信号が出力されている間、電気的又は機械的手段で、送話中であるか受話中であるかの表示をする。この例では、回路図中のLED18を点灯して、送話中であることを表示する。
【0041】
図11に示す遅延時間切替回路を説明する。入力音声レベル検出回路9に、入力音声有信号の延長時間を切り替える遅延時間切替スイッチ20を設ける。短い遅延時間用コンデンサーCr1と、長い遅延時間用コンデンサーCr2を、遅延時間切替スイッチ20で切り替える。この遅延時間は、図6に示した遅延時間に対応する。伝送線路の遅延のバラツキに対応させて、いずれかの遅延時間を選択することにより、ハウリングとエコーを防止するとともに、頭切れも防止する。
【0042】
上記のように、本発明の実施の形態では、携帯電話機用ハンズフリー通話装置を、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択し、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力して、入力音声有信号に基づいて受信音声信号の出力レベルを低下させる構成としたので、簡単な構成で、適切にハウリングとエコーを防止できる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、携帯電話機用ハンズフリー通話装置の入力音声レベル検出手段に、入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力する手段と、遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択する手段とを備えた構成としたので、伝送遅延時間に応じた時間だけスピーカー出力を抑制することができ、相手音声の頭切れを防止しながら、ハウリングやエコーを簡単な構成で適切に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の外観図、
【図2】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の接続ケーブルの説明図、
【図3】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で用いるハウリング防止方法の概念図、
【図4】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の基本ブロック図、
【図5】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーの発生経路の説明図、
【図6】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置で発生するハウリングとエコーのタイミング説明図、
【図7】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の回路図、
【図8】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の動作を示す表と状態遷移図、
【図9】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置のロジック回路の状態変化を示す図、
【図10】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の回路図、
【図11】本発明の実施の形態における携帯電話機用ハンズフリー通話装置の遅延時間切替回路図である。
【符号の説明】
1 ハンズフリー通話装置
2 携帯電話機
3 マイク
4 スピーカー
5 ACアダプター
6 コネクター付ケーブル
7 コネクター
8 マイクアンプ
9 入力音声レベル検出回路
10 入力音声アッテネータ
11 受信アンプ
12 受信音声レベル検出回路
13 受信音声アッテネータ
14 パワーアンプ
15 ロジック回路
16 マイク感度切替スイッチ
17 ボリウム
18 LED
19 ミュートスイッチ
20 遅延時間切替スイッチ
Claims (5)
- 携帯電話機の種類に対応したコネクター付ケーブルと、送話用のマイクと、受話用のスピーカーと、前記マイクからの入力音声信号のレベルが入力閾値以上であることを検出して入力音声有信号を出力する入力音声レベル検出手段と、携帯電話機からの受信音声信号のレベルが受信閾値以上であることを検出して受信音声有信号を出力する受信音声レベル検出手段と、前記マイクからの入力音声信号の送出レベルを低下させる入力音声アッテネータと、前記受信音声信号の出力レベルを低下させる受信音声アッテネータと、前記入力音声有信号と前記受信音声有信号とを入力して前記入力音声アッテネータと前記受信音声アッテネータとを制御するロジック回路とを具備する携帯電話機用ハンズフリー通話装置において、前記入力音声レベル検出手段に、前記入力音声信号の継続時間に遅延設定時間を加えた時間だけ入力音声有信号を出力する手段と、前記遅延設定時間を伝送遅延状況に応じて選択する手段とを備えたことを特徴とする携帯電話機用ハンズフリー通話装置。
- スピーカー出力調整用の第1可変抵抗器と、前記第1可変抵抗器と連動して送話時のスピーカー出力側の減衰量をスピーカーの音量レベルに反比例させる第2可変抵抗器とを設けたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機用ハンズフリー通話装置。
- 前記入力音声有信号と前記受信音声有信号とに基づいて送話中か受話中かを表示する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機用ハンズフリー通話装置。
- 前記コネクター付ケーブルのコネクター内に、入出力レベル整合用回路とID保持手段とを収容したことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機用ハンズフリー通話装置。
- 自動レベル制御回路をオンオフするALC切替手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機用ハンズフリー通話装置。
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