JP3155791B2 - 無線電話装置 - Google Patents

無線電話装置

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JP3155791B2
JP3155791B2 JP29455091A JP29455091A JP3155791B2 JP 3155791 B2 JP3155791 B2 JP 3155791B2 JP 29455091 A JP29455091 A JP 29455091A JP 29455091 A JP29455091 A JP 29455091A JP 3155791 B2 JP3155791 B2 JP 3155791B2
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公毅 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯無線電話システム
やコードレス電話システムなどの移動無線電話システム
で使用されるハンドヘルド形の無線電話装置に係わり、
特にハンズフリー通話を可能にするための手段を備えた
無線電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている移動無線電話シ
ステムとして、例えばセルラ方式の携帯無線電話システ
ムや、コードレス電話システムが知られている。
【0003】先ずセルラ方式の携帯無線電話システム
は、例えば図6に示す如く有線電話網NWに接続された
制御局CSと、この制御局CSに対しそれぞれ有線回線
CL1〜CLnを介して接続された複数の基地局BS1
〜BSnと、複数の移動局PS1〜PSmとから構成さ
れている。上記各基地局BS1〜BSnは、それぞれ異
なるエリアにセルと呼ばれる無線ゾーンE1〜Enを形
成する。移動局PS1〜PSmは、自局が位置している
無線ゾーンの基地局に対し無線回線を介して接続され、
さらにこの基地局から制御局CSを介して有線電話網N
Wに接続される。そして、この状態で有線電話網NWに
接続された電話機と通話が可能となる。また、通話中に
移動局PS1〜PSmが他の無線ゾーンに移動した場合
には、制御局CSの制御により無線回線が移動先の基地
局の無線回線に切換えられ、通話は継続される。
【0004】一方、コードレス電話システムは、携帯無
線電話システムの基地局に相当する固定装置を例えば家
庭やオフィスの加入者線端子に接続し、移動局に相当す
る無線電話機を無線回線を介して上記固定装置に接続す
るようにしたものである。このコードレス電話システム
は、固定装置を中心とする例えば半径 100m程度の小エ
リア内で通信が可能であり、このエリアの外に出ると通
話は断となる。
【0005】ところで、これらの携帯無線電話システム
およびコードレス電話システムで使用される無線電話機
には、例えばハンドセット形をなすいわゆるハンドヘル
ドタイプのものが多く使用されている。この種のタイプ
の無線電話機は、無線電話機自体を有線電話機のハンド
セットのように話者の耳と口に当てることにより通話を
行なえるので、話者にとっては違和感を感じることなく
使用することができ非常に便利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの種の従来の
無線電話機は、その使用形態として一般に先に述べたよ
うなハンドセット通話モードしか有していない。このた
め、例えば話者が筆記しながら通話を行なう場合のよう
に両手が使えない場合や、複数の話者が同時に通話に参
加したい場合には、不便を感じることがあった。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、ハンドヘルド形であって
も必要に応じてハンズフリー通話を行なえるようにし、
しかもこのハンズフリー通話を無線電話機の複雑化およ
び大形化を招くことなく、周囲雑音やエコーの影響を低
減して高品質のハンズフリー通話を行ない得る無線電話
装置を提供することである。
【0008】
【0009】さらに本発明の別の目的は、ハンズフリー
アダプタ装置を無線電話機の二次電池を充電するための
充電器としても使用することができる無線電話装置を提
供することである。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記他の目的を達成する
ために他の本発明は、送受話器としての第1のマイクロ
ホンおよび第1のスピーカを有するハンドヘルド形の無
線電話機と、この無線電話機に対し機械的および電気的
に接続され、かつ第2のマイクロホンおよび受話拡声用
の第2のスピーカを有したハンズフリーアダプタ装置と
を具備している。そして、上記無線電話機に、上記ハン
ズフリーアダプタ装置が接続されているか否かを判定す
るためのアダプタ接続判定手段を備え、このアダプタ接
続判定手段によりハンズフリーアダプタ装置が接続され
ていないと判定された場合には、上記無線電話機の第1
のマイクロホンおよび第1のスピーカをそれぞれ選択し
てハンドセット通話動作を行ない、一方上記アダプタ接
続判定手段によりハンズフリーアダプタ装置が接続され
ていると判定された場合には、上記第1および第2の各
マイクロホンのうちの一方を送話器として選択するとと
もに上記第2のスピーカを受話器として選択してハンズ
フリー通話動作を行なうようにし、さらに上記ハンズフ
リーアダプタ装置に、雑音除去手段とエコー除去手段を
設け、雑音除去手段により、上記ハンズフリー通話動作
中に上記第1および第2の各マイクロホンのうちの他方
を周囲雑音を検出するためのマイクロホンとして選択
し、この選択されたマイクロホンから出力された周囲雑
音信号に基づいて、上記送話器として選択されたマイク
ロホンから出力された送話信号に含まれる周囲雑音成分
を除去し、エコー除去手段により、受話信号に基づいて
疑似エコー信号を生成し、この信号に基づいて、上記送
話信号から音響エコー成分を除去するようにしたもので
ある。
【0012】さらに本発明は、ハンズフリーアダプタ装
置に、商用電源出力を基に所定の直流電源出力を生成す
る電源回路と、この電源回路の出力を無線電話機に供給
するための充電端子とを設け、かつ無線電話機に充電回
路を設けて、この充電回路により、上記電源回路から充
電端子を介して供給された直流電源出力により無線電話
機の二次電池を充電するようにしたことも特徴とする。
【0013】
【作用】この結果本発明によれば、無線電話機をハンズ
フリーアダプタ装置に接続すると、無線電話機はハンズ
フリー通話モードとなって、ハンズフリーアダプタ装置
に設けた受話拡声用のスピーカがハンズフリー通話用と
して動作することになる。したがって、ハンドヘルド形
の無線電話機であるにも拘らず、ハンドセット通話ばか
りでなく必要に応じてハンズフリー通話を行なうことが
可能となり、これにより両手が使えない場合でも通話が
可能になり、また複数の話者が同時に通話に参加するこ
とも可能になる。また、ハンズフリー通話モードの設定
は、無線電話機がハンズフリーアダプタ装置に接続した
ときに自動的に行なわれるので、無線電話機において使
用者がハンズフリー通話モードを指定するための操作を
特に行なう必要はない。さらに、受話拡声用の新たなス
ピーカや増幅回路はハンズフリーアダプタ装置に設けら
れるので、無線電話機の複雑化や大形化を招くことがな
く比較的簡単に実施できる。
【0014】また本発明によれば、無線電話機に設けら
れた第1のマイクロホンと、ハンズフリーアダプタ装置
に設けられた第2のマイクロホンとのうち、一方がハン
ズフリー送話用として使用されるとともに、他方が雑音
検出用として使用され、送話信号に含まれる雑音成分が
キャンセルされるとともに、受話信号から疑似エコー信
号を生成して音響エコー成分についてもキャンセルされ
る。このため、周囲雑音やエコーの影響の少ない高品質
のハンズフリー通話を行なうことが可能となる。
【0015】また、雑音除去回路(雑音除去手段)やエ
コーキャンセラ(エコー除去手段)をハンズフリーアダ
プタ装置に設けるようにしているので、無線電話機の構
成をより一層簡単小形化することができ、また消費電力
を低減することも可能となる。これらの効果は、小形軽
量化およびバッテリ寿命の延長が最重要の課題になって
いる無線電話機においては、極めて重要である。
【0016】さらに本発明では、ハンズフリーアダプタ
装置に充電用の端子が設けられ、かつ無線電話機には充
電回路が設けられているので、無線電話機をハンズフリ
ーアダプタ装置に接続すると、この状態で無線電話機の
二次電池の充電が行なわれることになる。したがって別
途充電器を設ける必要はなくなる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を説明する。
【0018】図1は同実施例における無線電話装置の構
成を示す回路ブロック図である。本実施例の無線電話装
置は、携帯無線電話機PSSと、ハンズフリーアダプタ
装置ADPとから構成される。
【0019】先ずハンズフリーアダプタ装置ADPは、
騒音などの周囲雑音を集音するためのマイクロホン51
と、このマイクロホン51から出力された周囲雑音信号
を増幅する低周波増幅器52と、受話拡声用のスピーカ
54と、このスピーカ54を駆動するための受話増幅器
53と、電源回路55と、コネクタ端子群50とを備え
ている。このうち電源回路53は、商用電源出力(AC
100V)を基に所定の動作電圧Vccを生成するもので、
この動作電圧Vccはハンズフリーアダプタ装置ADP内
の各回路に供給されるとともに、コネクタ端子群50を
介して携帯電話機PSSにも供給される。
【0020】図3は上記ハンズフリーアダプタ装置AD
Pの外観を示すものである。同図において、平板状をな
す基台81の上面中央部には、携帯無線電話機PSSの
底部に対応した形状および大きさを有する凹部82が形
成されており、この凹部82の底部に上記コネクタ端子
群50が固定されている。また、上記基台81の上面部
には、上記受話拡声用のスピーカ54および周囲雑音検
出用のマイクロホン51がそれぞれ配設されている。受
話拡声用のスピーカ54の配設位置は、拡声出力された
受話音声が効率良く使用者に届くように基台81の前端
部に設定されている。また、周囲雑音検出用のマイクロ
ホン51の配設位置は、使用者の送話音声は集音せず主
として周囲雑音を集音できるように基台81の後端部に
設定されている。なお、低周波増幅器52や受話増幅器
53、電源回路53などの回路は基台51内に収容され
ている。
【0021】一方、携帯無線電話機PSSは次のように
構成されている。すなわち、この携帯無線電話機PSS
は、送信系と、受信系と、制御系と、電源系とに大別さ
れ、さらにこれらの送信系、受信系および電源系を上記
ハンズフリーアダプタ装置ADPに接続するためのコネ
クタ端子群40を備えている。
【0022】送信系は、話者の送話音声を集音する送話
用のマイクロホン11と、低周波増幅器12を前段に備
えたアナログ・ディジタル変換器(ADC)13と、エ
コーキャンセラ14と、音声符号器(SPCOD)15
cを含むノイズキャンセラ15と、誤り訂正符号器(C
HCOD)16と、ディジタル変調器(MOD)17
と、ミキサ18と、電力増幅器(PA)19と、高周波
スイッチ回路(SW)20と、アンテナ21とから構成
される。
【0023】このうち上記エコーキャンセラ14は、適
応形フィルタ(AF)14aと、加算器14bと、受話
系の音声復号器14cとを含むもので、例えばDSP
(Digital Signal Processor)により構成される。適応
形フィルタ14aは、ハンドセット通話時においてはス
ピーカ27とマイクロホン11との間の音響エコーパス
を、またハンズフリー通話時においてはハンズフリアダ
プタ装置ADPに設けられた受話拡声用のスピーカ54
とマイクロホン11との間の音響エコーパスをそれぞれ
推定する。そして、その推定結果と、後述する受話系の
音声復号器14cから出力されるディジタル受話信号と
に基づいて擬似音響エコー信号を生成し、加算器14b
に供給する。加算器14bは、上記ADC13でディジ
タル化された送話音声信号から、上記適応形フィルタ1
4aで生成された擬似音響エコー信号を差し引くための
演算を行ない、これにより送話信号に含まれる音響エコ
ー成分をキャンセルする。
【0024】ノイズキャンセラ15は、インパルス応答
推定回路15aと、加算器15bと、音声符号器15c
とを含み、上記エコーキャンセラ14と同様、例えばD
SPにより構成される。インパルス応答推定回路15a
は、上記ハンズフリーアダプタ装置ADPのマイクロホ
ン51により検出された周囲雑音信号と、上記マイクロ
ホン11から出力された送話信号とに基づいて、マイク
ロホン11とマイクロホン51との間のインパルス応答
を推定し、さらにその結果から擬似雑音を合成するもの
で、例えばアダプティブフィルタが使用される。
【0025】図2はインパルス応答推定回路15aの構
成の一例を示すものである。同図において、加算器15
bから出力されたディジタル送話信号は、低域通過フィ
ルタ(LPF1)152で例えば 500Hz以下に帯域制限
され、さらに上記ADC13におけるサンプリング周波
数(例えばfs =8kHz )の例えば1/4の周波数(2
kHz )で再サンプリングされたのち、アダプティブフィ
ルタ(AF)151に入力される。また、上記ディジタ
ル送話信号は無音検出器(VDET)153にも入力さ
れる。この無音検出器153では、送話および受話が行
なわれていない無音期間が検出される。一方、前記ハン
ズフリーアダプタ装置ADPのマイクロホン51ADC
41から出力された周囲雑音信号は、コネクタ端子群5
0,40を介して携帯無線電話機PSSに入力され、A
DC41でディジタル化されたのち切替回路42を介し
て低域通過フィルタ(LPF2)154に入力される。
そして、このLPF2で雑音成分以外の周波数成分を除
去するための帯域制限が施されたのち、加算器156に
入力される。この加算器156では、上記AF151か
ら出力された擬似雑音信号から、上記LPF2から出力
された雑音信号が差し引かれ、この引き算後の雑音信号
がAF151に帰還される。
【0026】上記AF151は、例えば128タップ
(32タップ×4)からなるトランスバーサル形のディ
ジタルフィルタにより構成される。そして、このAF1
51では、上記VDET153で無音が検出されている
期間に、送話音声信号および雑音信号に基づいてマイク
ロホン11とマイクロホン51との間の伝達関数の推
定、つまりインパルス応答の推定が行なわれ、この推定
結果に基づいて擬似雑音信号が合成される。尚、上記A
F151の学習アルゴリズムとしては、学習同定法が使
用される。学習同定法については、「“A LearningIdet
ification Methodfor System Idetification”,Trans
on IEEE AC12 no3JUN 1967 南雲他著」に詳しく
示されている。
【0027】上記AF151で合成された擬似雑音信号
は、低域通過フィルタ(LPF3)155を経たのち加
算器15bに供給される。加算器15bでは、第1のマ
イクロホン11から出力された送話信号から、上記擬似
雑音信号を差し引くための演算処理が行なわれ、これに
より送話信号に含まれる周囲雑音成分はキャンセルされ
る。
【0028】音声符号器15cでは、上記加算器15b
により周囲雑音成分がキャンセルされた送信信号に対し
符号化処理が行なわれる。また誤り訂正符号器16で
は、上記音声符号器15cから出力された符号化送話信
号および後述する制御回路31から出力される制御信号
の誤り訂正符号化が行なわれる。ディジタル変調器17
では、上記誤り訂正符号器15から出力された符号化送
信信号により中間周波信号が例えばπ/4シフトQPS
K方式により変調される。ミキサ18では、上記ディジ
タル変調器17から出力された変調中間周波信号が、周
波数シンセサイザ32から出力された局部発振信号とミ
キシングされて無線周波信号に周波数変換される。電力
増幅器19では、上記混合器18から出力された無線周
波信号が所定の送信電力に増幅される。高周波スイッチ
20は、制御回路31から指定された送信タイムスロッ
トの期間だけ導通状態となり、この期間に上記電力増幅
器19から出力された無線周波信号をアンテナ21に供
給してこのアンテナ21から図示しない基地局に向けて
送信する。
【0029】これに対し受信系は、受信機(RX)22
と、ディジタル復調器(DEMOD)23と、誤り訂正
復号器(CHDEC)24と、音声復号器(SPDE
C)14cと、ディジタル・アナログ変換器(DAC)
25と、受話切替回路26と、受話器としての第1のス
ピーカ27とから構成される。
【0030】受信機22では、所定の無線周波数の受信
タイムスロットにおいてアンテナ21および高周波スイ
ッチ20により受信された無線高周波信号の周波数変換
が行なわれる。ディジタル復調器23では、上記受信機
22から出力された受信信号に対するビット同期および
フレーム同期がとられ、この状態で上記受信信号のディ
ジタル復調が行なわれる。尚、上記ビット同期およびフ
レーム同期の状態を表わす信号は制御回路31に入力さ
れる。誤り訂正復号器24では、上記ディジタル復調器
23から出力された符号化受話信号および制御信号の誤
り訂正復号化が行なわれる。そして、この誤り訂正復号
化された符号化受話信号は音声復号器14cへ入力さ
れ、また制御信号は制御回路71に入力される。音声復
号器14cでは、上記符号化受話信号の復号化処理が行
なわれる。そして、この復号化処理により元に戻された
受話信号は、DAC26でアナログ信号に戻されたのち
受話切替回路26に入力される。この受話切替回路26
は、後述する制御回路31から出力される切替制御信号
SSに従って、ハンドセット通話用のスピーカ27と、
ハンズフリーアダプタ装置ADPの受話拡声用のスピー
カ54とを選択的にDAC25に接続する。ハンドセッ
ト通話用のスピーカ27からは、上記受話信号に対応す
る受話音声がハンドセット通話に適したレベルで出力さ
れる。これに対しハンズフリーアダプタ装置ADPのス
ピーカ54からは、上記受話信号に対応する受話音声が
受話増幅器53でハンズフリー通話に適したレベルに増
幅されたのち出力される。
【0031】また電源系は、二次電池からなるバッテリ
28と、このバッテリ28の出力電圧を基に所定の動作
電圧Vccを生成する直流変換回路29とを有し、さらに
検出器(DET)43と、充電回路44と、電源切替回
路30とを有している。このうち検出器43は、コネク
タ端子群40に対し後述するハンズフリーアダプタ装置
ADPのコネクタ端子群50が装着されたか否かを検出
するためのもので、装着が検出されたときに検出信号C
Sを発生して制御回路31に供給する。電源切替回路3
0は、制御回路31から出力される切替制御信号SSに
従って切替動作し、これにより直流変換回路29から出
力される動作電圧と、ハンズフリーアダプタ装置ADP
の電源回路55からコネクタ端子群40,50を介して
供給される動作電圧とを選択する。
【0032】ところで制御系は、制御回路(CONT)
31と、周波数シンセサイザ(SYN)32と、受信電
界強度検出回路(RSSI)33とを備えている。周波
数シンセサイザ32は、制御回路31により指定された
無線チャネル周波数に対応する送信搬送波信号および受
信局部発振信号を発生する。受信電界強度検出回路33
では、基地局から送信された電波の受信電界強度が検出
され、その検出信号は空きチャネルサーチや通信圏外監
視のために制御回路31に供給される。
【0033】制御回路31は、例えばマイクロコンピュ
ータを主制御部として備えたもので、発着呼に伴う無線
回線の選択設定制御や通話制御などの通常の制御機能に
加えて、アダプタ接続判定手段と、通話モード制御手段
とを備えている。アダプタ接続判定手段は、検出器43
の検出信号CSを基にハンズフリーアダプタ装置ADP
が携帯無線電話機PSSに接続されているか否かを判定
する。通話モード制御手段は、上記アダプタ接続判定手
段の判定結果に応じて切替制御信号SSを出力し、これ
により携帯無線電話機PSS内の送話系、受話系および
電源系を、それぞれハンドセット通話モードまたはハン
ズフリー通話モードに対応する状態に設定する。次に以
上のように構成された装置の動作を説明する。
【0034】先ず使用者が携帯無線電話機PSSを携帯
している状態では、携帯無線電話機PSSはハンズフリ
ーアダプタ装置ADPに接続されていないので、検出器
43からはアダプタ装置ADPに対し非接続であること
を表わす検出信号CSが出力されている。このため制御
回路31からは通話モードをハンドセット通話モードに
設定するための切替制御信号SSが出力され、この結果
切替回路42は接地端子に、また受話切替回路26はス
ピーカ27にそれぞれ接続され、さらに電源切替回路3
0は直流変換回路29に接続される。したがって、この
とき携帯無線電話機PSSは自身のバッテリ28を電源
として動作する。また、ノイズキャンセラ15のインパ
ルス応答推定回路15aは実質的に非動作状態に設定さ
れる。
【0035】したがって、この状態で発呼または着呼が
発生して通話状態になると、マイクロホン11により集
音された使用者の送話音声信号は、エコーキャンセラ1
4で音響エコーがキャンセルされたのち、ノイズキャン
セラ15の加算器15bはそのまま通過して音声符号器
14cで符号化される。そして、この符号化された送話
信号は誤り訂正符号化されたのちディジタル変調器17
に入力される。このため、ディジタル変調器17からは
上記送話音声信号により変調された搬送波信号が出力さ
れ、この被変調波は周波数変換および電力増幅されたの
ち、高周波スイッチ20を介してアンテナ21から基地
局へ向けて送信される。周波数変換および電力増幅さ
れ、さらに高周波スイッチ20を介してアンテナ21か
ら基地局へ向けて送信される。
【0036】これに対し基地局から到来した無線高周波
信号は、受信されかつベースバンド信号に周波数変換さ
れたのち、ディジタル復調および誤り訂正復号され、し
かるのち音声復号器14cにより復号される。そして、
これにより得られたディジタル受話信号は、DAC25
でアナログ信号に戻されたのち受話切替回路26を介し
てスピーカ27から受話音声として出力される。
【0037】したがって使用者は、携帯無線電話機PS
Sのマイクロホン11およびスピーカ27をそれぞれ自
身の口および耳につけることにより、ハンドセット通話
を行なうことができる。
【0038】さて、いま仮に使用者が自宅またはオフィ
スに戻り、携帯無線電話機PSSをハンズフリーアダプ
タ装置ADPに装着したとする。そうすると、携帯無線
電話機PSSは、ハンズフリーアダプタ装置51に対し
コネクタ端子群40,50により接続される。そうする
と、ハンズフリーアダプタ装置ADPの電源回路55の
直流電源出力が携帯無線電話機PSSに供給されるた
め、検出器43からはアダプタ装置ADPが接続された
ことを表わす検出信号CSが出力される。このため制御
回路31からは、通話モードをハンズフリー通話モード
に設定するための切替制御信号SSが出力される。した
がって、切替回路42,26,30はそれぞれADC4
1、コネクタ端子群40および検出器43側に切替わ
り、この結果ノイズキャンセラ15のインパルス応答推
定回路15aは動作状態になり、また受話系にはハンズ
フリーアダプタ装置ADPの受話拡声用のスピーカ54
が接続される。さらに、ハンズフリーアダプタ装置AD
Pの電源回路55から供給される動作電圧Vccが、携帯
無線電話機PSSの動作電圧として選択される。また、
このとき携帯無線電話機PSSのバッテリ28には、上
記ハンズフリーアダプタ装置ADPの電源回路55の直
流電源出力が充電回路44を介して供給され、これによ
りバッテリ28の充電が行なわれる。
【0039】この状態で通話状態になると、話者の送話
音声はマイクロホン11で集音され、その送話音声信号
はエコーキャンセラ14で音響エコーがキャンセルされ
たのちノイズキャンセラ15に入力される。また、この
とき周囲雑音がハンズフリーアダプタ装置ADPのマイ
クロホン51で集音され、その周囲雑音信号がコネクタ
端子群50,40を介して携帯無線電話機PSSに導入
される。そして、ADC41でディジタル化されたの
ち、切替回路42を介してノイズキャンセラ15のイン
パルス応答推定回路15aに入力される。このインパル
ス応答推定回路15aでは、上記周囲雑音信号と、上記
マイクロホン11から出力された送話音声信号とから擬
似雑音信号が生成される。そして、加算器15bにおい
て上記送話音声信号から上記擬似雑音信号が差し引かれ
る。したがって、ハンズフリー通話によりマイクロホン
11において話者の送話音声と共に周囲雑音が集音され
ても、送話音声信号に含まれる周囲雑音成分はキャンセ
ルされる。そうして、音響エコーおよび周囲雑音がキャ
ンセルされた送話音声信号は、音声符号器14cおよび
誤り訂正符号器16でそれぞれ符号化処理が施されたの
ちディジタル変調器17に供給される。このため、ディ
ジタル変調器17からは上記送話音声信号により変調さ
れた搬送波信号が出力され、この被変調波は周波数変換
および電力増幅されたのち、高周波スイッチ20を介し
てアンテナ21から基地局へ向けて送信される。
【0040】これに対し基地局から到来した無線高周波
信号は、アンテナ21および高周波スイッチ20で受信
されかつ受信器22でベースバンド信号に周波数変換さ
れたのち、ディジタル復調器23で復調される。そし
て、この復調された受話信号は、誤り訂正復号器24お
よび音声復号器14cでそれぞれ誤り訂正復号および復
号され、かつDAC25でアナログ信号に戻されたのち
受話切替回路26を介してハンズフリーアダプタ装置A
DPの受話増幅器53に供給される。そして、受話信号
はこの受話増幅器53によりハンズフリー通話に適した
レベルに増幅されたのちスピーカ54から拡声出力され
る。したがって、使用者は携帯無線電話機PSSを手に
持つことなく、例えば机上に設置したまま通話を行なう
ことができる。
【0041】このように本実施例であれば、ハンドヘル
ドタイプの携帯無線電話機PSSでありながら、ハンズ
フリーアダプタ装置ADPに装着することによりハンズ
フリー通話を行なうことができる。また、携帯無線電話
機PSSをハンズフリーアダプタ装置ADPに装着する
だけで、自動的にハンズフリー通話モードに切換わるの
で、話者はハンズフリー通話を行なう際に特にモード設
定操作を行なう必要がない。さらに、ハンズフリー通話
に必要な受話拡声用のスピーカ54および増幅回路53
をハンズフリーアダプタ装置ADPに設けているので、
携帯無線電話機PSSの構成を簡単小形化することがで
き、また消費電力を低減することができる。
【0042】また本実施例であれば、ノイズキャンセラ
15を設けているので周囲雑音の影響を低減して高品質
の通話を行なうことができ、しかも周囲雑音検出用のマ
イクロホン51および増幅器52を携帯無線電話機PS
Sではなくハンズフリーアダプタ装置ADPに設けてい
るので、送話音声を含まない周囲雑音を比較的簡単に検
出することができ、これにより簡単かつ高品質のノイズ
キャンセルを行なうことができる。また、周囲雑音検出
用のマイクロホン51および増幅器52を携帯無線電話
機PSSに設ける場合に比べて、携帯無線電話機PSS
の構成を簡単小形化することができる。
【0043】さらに本実施例であれば、ハンズフリーア
ダプタ装置ADPに充電出力端子を設け、一方携帯無線
電話機PSSには充電入力端子および充電回路を設けた
ので、ハンズフリー通話を行ないながら携帯無線電話機
PSSのバッテリ28を充電することができる。すなわ
ち、ハンズフリーアダプタ装置ADPを充電器としても
使用することができる。次に本発明の他の実施例を説明
する。
【0044】図4は同実施例における無線電話装置の構
成を示す回路ブロック図である。なお、同図において前
記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省
略する。本実施例の無線電話装置は、音響エコーキャン
セラ70およびノイズキャンセラ60をハンズフリーア
ダプタ装置ADP′に設けたものである。
【0045】すなわち、先ずハンドセット通話モードの
状態では、制御回路310の指示に従って切替回路4
5、受話切替回路26および電源切替回路30はそれぞ
れADC13、DAC25および直流変換回路29側に
切換わっている。またハンズフリーアダプタ装置AD
P′の切替回路58は接地端子側に切換わっている。
【0046】したがって、この状態で話者が送話する
と、この送話音声はマイクロホン11で集音されて送話
音声信号に変換されたのちADC13でディジタル化さ
れ、切替回路45を経て音声符号器15c′に入力され
る。そして、この音声符号器15c′で符号化されたの
ち誤り訂正符号器16でさらに誤り訂正符号化され、デ
ィジタル変調器17に入力される。このディジタル変調
器17では、上記各符号化がなされた送話信号により搬
送波のディジタル変調が行なわれ、この被変調波はミキ
サ18で無線チャネル周波数に周波数変換されたのち電
力増幅器19で電力増幅され、しかるのち高周波スイッ
チ20を介してアンテナ21から送信される。
【0047】これに対しアンテナ21および高周波スイ
ッチ20により受信された無線高周波信号は、受信機2
2で中間周波またはベースバンドに周波数変換されたの
ちディジタル復調器23でディジタル復調される。この
復調された受話信号は、誤り訂正復号器24および音声
復号器14c′でそれぞれ誤り訂正復号化処理および音
声復号処理が行なわれたのち、受話切替回路26を介し
てDAC25に入力され、ここでアナログ信号に戻され
たのちスピーカ27から受話音声として出力される。
【0048】すなわち、このハンドセット通話では、送
話信号は音響エコーのキャンセルおよびノイズキャンセ
ルが行なわれずに送信される。ハンドセット通話モード
では、スピーカ27およびマイクロホン11がそれぞれ
話者の耳および口に近接した状態で通話が行なわれるた
め、スピーカ27とマイクロホン11との間で音響エコ
ーが発生することはほとんどなく、またマイクロホン1
1から入力される周囲雑音レベルも低い。したがって、
上記のようにエコーキャンセル処理およびノイズキャン
セル処理を省略しても通話品質の劣化は少ない。
【0049】一方、ハンズフリー通話を行なうために、
使用者が携帯無線電話機PSS′をハンズフリーアダプ
タ装置ADP′に装着したとする。そうすると、ハンズ
フリーアダプタ装置ADP′の電源回路55の直流電源
出力がコネクタ端子群50′,40′を介して携帯無線
電話機PSS′に供給され、これが検出器43で検出さ
れて制御回路310に通知される。制御回路310は、
上記通知(検出信号CS)を受けて携帯無線電話機PS
S′がハンズフリーアダプタ装置ADP′に接続された
ことを認識し、切替制御信号SSを出力する。このた
め、切替回路45、受話切替回路26および電源切替回
路30はそれぞれハンズフリーアダプタ装置ADP′側
に切替わる。また、上記切替制御信号SSはコネクタ端
子群40′,50′を介してハンズフリーアダプタ装置
ADP′にも供給され、この結果切替回路58はADC
57側に切替わる。
【0050】したがって、この状態で話者が送話を行な
うと、この送話音声はマイクロホン11で集音されて送
話音声信号に変換されたのちADC13でディジタル化
され、しかるのちコネクタ端子群50′,40′を介し
てハンズフリーアダプタ装置ADP′のノイズキャンセ
ラ60に先ず入力される。このとき、ノイズキャンセラ
60のインパルス応答推定回路60aでは、マイクロホ
ン51で集音された周囲雑音の信号に基づいて擬似雑音
信号を生成するための動作が行なわれており、加算器6
0bにおいて上記送話音声信号からこの擬似雑音信号を
差し引くための演算処理が行なわれる。これにより、上
記送話音声信号に含まれる周囲雑音成分はキャンセルさ
れる。
【0051】このノイズキャンセル処理がなされた送話
音声信号は、続いて音響エコーキャンセラ70に入力さ
れる。この音響エコーキャンセラ70の適応形フィルタ
70aでは、携帯無線電話機PSS′の受話系からコネ
クタ端子群40′,50′を介して供給される受話音声
信号を基に擬似エコー信号が生成され、加算器70bに
おいて上記送話音声信号からこの擬似エコー信号を差し
引くための演算処理が行なわれる。このため、送話音声
信号に含まれる音響エコー成分はキャンセルされる。
【0052】そうしてノイズキャンセルおよび音響エコ
ーのキャンセルが終了した送話音声信号は、コネクタ端
子群50′,40′を介して携帯無線電話機PSS′に
戻される。そしてこの送話音声信号は、切替回路45を
介して音声符号器15c′および誤り訂正符号器16で
順次符号化されたのち、ディジタル変調器17に入力さ
れる。このディジタル変調器17では、上記各符号化が
なされた送話音声信号により搬送波のディジタル変調が
行なわれ、この被変調波はミキサ18で無線チャネル周
波数に周波数変換されたのち電力増幅器19で電力増幅
され、しかるのち高周波スイッチ20を介してアンテナ
21から送信される。
【0053】これに対しアンテナ21および高周波スイ
ッチ20により受信された無線高周波信号は、受信機2
2で中間周波またはベースバンドに周波数変換されたの
ちディジタル復調器23でディジタル復調される。この
復調された受話音声信号は、誤り訂正復号器24および
音声復号器14c′でそれぞれ誤り訂正復号化処理およ
び音声復号処理が行なわれたのち、受話切替回路26か
らコネクタ端子群40′,50′を介してハンズフリー
アダプタ装置ADP′に供給される。そして、上記復号
された受話音声信号は、DAC59でアナログ信号に戻
されたのち、受話増幅器53でハンズフリー通話に適し
たある程度大きなレベルに増幅されてスピーカ54に供
給され、このスピーカ54から受話音声として出力され
る。
【0054】したがって本実施例によれば、前記実施例
と同様に、ハンドヘルドタイプの携帯無線電話機PSS
でありながら、ハンズフリーアダプタ装置ADPに装着
するだけでハンズフリー通話を行なうことができる。ま
た本実施例であれば、ハンズフリー通話に必要な受話拡
声用のスピーカ54および増幅回路53ばかりでなく、
音響エコーキャンセラ70およびノイズキャンセラ60
についてもハンズフリーアダプタ装置ADPに設けてい
るので、携帯無線電話機PSSの構成をより一層簡単か
つ小形化することができ、また消費電力についても大幅
に低減することが可能となる。すなわち、小形軽量にし
て消費電力が少なく、しかも高品質のハンズフリー通話
を行なえる携帯無線電話機を提供することができる。
【0055】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、図5に示すようにハンズフリーア
ダプタ装置ADP′にコンソールユニット56を設け、
このコンソールユニット56において、発信操作やダイ
ヤルキー操作、着信応答操作等の種々操作を行なえるよ
うにしたり、また電話番号や通話時間等を表示するよう
にしてもよい。この場合、ハンズフリーアダプタ装置A
DP″と携帯無線電話機PSS″との間を接続するため
のコネクタ端子群50″,40″に新たな端子を設け、
この端子を介して上記コンソールユニット56と携帯無
線電話機PSS″の制御回路31′との間で種々信号の
授受を行なうようにすればよい。
【0056】また前記各実施例では、ハンズフリー通話
モードにおいて、携帯無線電話機PSSのマイクロホン
11を送話器として使用し、ハンズフリーアダプタ装置
ADPのマイクロホン51を雑音検出用として使用した
が、このハンズフリーアダプタ装置ADPのマイクロホ
ン51を送話器とし、かつ携帯無線電話機PSSのマイ
クロホン11を雑音検出用としてそれぞれ使用するよう
に構成してもよい。
【0057】その他、携帯無線電話機PSS′およびハ
ンズフリーアダプタ装置ADP′の回路構成や、これら
の間を接続する接続手段の構成等についても、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
【0059】
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、送
受話器としての第1のマイクロホンおよび第1のスピー
カを有するハンドヘルド形の無線電話機と、この無線電
話機に対し機械的および電気的に接続され、かつ第2の
マイクロホンおよび受話拡声用の第2のスピーカを有し
たハンズフリーアダプタ装置とを具備し、上記無線電話
機において、ハンズフリーアダプタ装置が接続されてい
るか否かの判定を行ない、ハンズフリーアダプタ装置が
接続されていないと判定された場合には、無線電話機の
第1のマイクロホンおよび第1のスピーカをそれぞれ選
択してハンドセット通話動作を行ない、一方ハンズフリ
ーアダプタ装置が接続されていると判定された場合に
は、上記第1および第2の各マイクロホンのうちの一方
を送話器として選択するとともに上記第2のスピーカを
受話器として選択してハンズフリー通話動作を行なうよ
うにし、さらに上記ハンズフリーアダプタ装置に、雑音
除去手段とエコー除去手段を設け、雑音除去手段によ
り、上記ハンズフリー通話動作中に上記第1および第2
の各マイクロホンのうちの他方を周囲雑音を検出するた
めのマイクロホンとして選択し、この選択されたマイク
ロホンから出力された周囲雑音信号に基づいて、上記送
話器として選択されたマイクロホンから出力された送話
信号に含まれる周囲雑音成分を除去し、エコー除去手段
により、受話信号に基づいて疑似エコー信号を生成し、
この信号に基づいて、上記送話信号から音響エコー成分
を除去するようにしたものである。
【0061】したがって本発明によれば、上記発明によ
り得られる効果に加えて、周囲雑音と音響エコーの影響
を低減して高品質のハンズフリー通話を行ない得る無線
電話装置を提供することができる。
【0062】また本発明によれば、雑音除去手段とエコ
ー除去手段をハンズフリーアダプタ装置に設けたことに
より、周囲雑音や音響エコーの影響の少ない高品質のハ
ンズフリー通話を、無線電話機の複雑かつ大形化を招く
ことなく実現することができる。
【0063】さらに本発明によれば、ハンズフリーアダ
プタ装置に、商用電源出力を基に所定の直流電源出力を
生成する電源回路と、この電源回路の出力を無線電話機
に供給するための充電端子とを設け、かつ無線電話機に
充電回路を設けて、この充電回路により、上記電源回路
から充電端子を介して供給された直流電源出力により無
線電話機の二次電池を充電するようにしたことによっ
て、ハンズフリーアダプタ装置を無線電話機の二次電池
を充電するための充電器としても使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における無線電話装置の構成
を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した装置におけるノイズキャンセラの
構成の一部を示す回路ブロック図。
【図3】ハンズフリーアダプタ装置および携帯無線電話
機の外観を示す斜視図。
【図4】本発明の他の実施例における無線電話装置の構
成を示す回路ブロック図。
【図5】本発明の別の実施例における無線電話装置の回
路ブロック図である。
【図6】セルラ方式の携帯無線電話システムの概略構成
図。
【符号の説明】
PSS,PSS′,PSS″…携帯無線電話機、AD
P,ADP′,ADP″…ハンズフリーアダプタ装置、
11…送話用のマイクロホン、12…低周波増幅器、1
3,41,57…アナログ・ディジタル変換器(AD
C)、14,70…音響エコーキャンセラ、14a,7
0a…適応形フィルタ、14b,70b…加算器、14
c…音声復号器、15,60…ノイズキャンセラ、15
a,60a…インパルス応答推定回路、15b,60b
…加算器、15c…音声復号器、16…誤り訂正符号
器、17…ディジタル変調器、18…ミキサ、19…電
力増幅器、20…高周波スイッチ、21…アンテナ、2
2…受信機、23…ディジタル復調器、24…誤り訂正
復号器、25,59…ディジタル・アナログ変換器、2
6…受話切替回路、27…スピーカ、28…バッテリ、
29…直流変換回路、30…電源切替回路、31,31
0…制御回路、32…周波数シンセサイザ、33…電界
強度検出器、40,40′,40″…携帯無線電話機の
コネクタ端子群、42,58…切替回路、43…検出
器、44…充電回路、50,50′,50″…ハンズフ
リーアダプタ装置のコネクタ端子群、51…雑音検出用
のマイクロホン、52…低周波増幅器、53…受話増幅
器、54…受話拡声用のスピーカ、55…電源回路、5
6…コンソールユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 公一 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝日野工場内 (56)参考文献 特開 平4−243354(JP,A) 特開 昭61−82540(JP,A) 特開 昭61−82541(JP,A) 特開 昭64−85431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局に対し無線通信回線を介して接続
    され、送話音を集音して送話信号を出力するための第1
    のマイクロホンおよび少なくとも受話信号に対応する受
    話音を出力するための第1のスピーカを有するハンドヘ
    ルド形の無線電話機と、 この無線電話機に対し機械的および電気的に接続される
    ハンズフリーアダプタ装置とを具備し、 前記ハンズフリーアダプタ装置は、 送話音を集音して送話信号を出力するための第2のマイ
    クロホンと、 受話信号に対応する受話音を所定のレベルに増幅して拡
    声出力するための第2のスピーカとを備え、 前記無線電話機は、 前記ハンズフリーアダプタ装置が接続されているか否か
    を判定するためのアダプタ接続判定手段と、 このアダプタ接続判定手段によりハンズフリーアダプタ
    装置が接続されていないと判定された場合に、前記第1
    のマイクロホンおよび第1のスピーカをそれぞれ選択し
    てハンドセット通話動作を行なうハンドセット通話制御
    手段と、 前記アダプタ接続判定手段によりハンズフリーアダプタ
    装置が接続されていると判定された場合には、前記第1
    および第2の各マイクロホンのうちの一方を送話器とし
    て選択するとともに前記第2のスピーカを受話器として
    選択してハンズフリー通話動作を行なうハンズフリー通
    話制御手段とを備え、 かつ前記ハンズフリーアダプタ装置は、 前記ハンズフリー通話動作中に前記第1および第2の各
    マイクロホンのうちの他方を周囲雑音を検出するための
    マイクロホンとして選択し、この選択されたマイクロホ
    ンから出力された周囲雑音信号に基づいて、前記送話器
    として選択されたマイクロホンから出力された送話信号
    に含まれる周囲雑音成分を除去するための演算処理を行
    なう雑音除去手段と、 前記受話信号に基づいて疑似エコー信号を生成し、この
    信号に基づいて、前記送話信号から音響エコー成分を除
    去するエコー除去手段とを備えたことを特徴 とする無線
    電話装置。
  2. 【請求項2】 ハンズフリーアダプタ装置は、商用電源
    出力を基に所定の直流電源出力を生成する電源回路と、
    この電源回路の出力を無線電話機に供給するための充電
    端子とを有し、かつ無線電話機は、前記電源回路から充
    電端子を介して供給された直流電源出力により二次電池
    を充電するための充電回路を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の無線電話装置。
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