JP2004014353A - ダイバーシティ受信機用コネクタユニット - Google Patents

ダイバーシティ受信機用コネクタユニット Download PDF

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Tomoki Kawamura
川村 智樹
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Abstract

【課題】複数の電波を同時に受信(ダイバーシティ受信)可能な複数本のアンテナ電線とダイバーシティ受信機を構成する集積回路を備えたプリント回路基板との接続を容易に行うことができると共に、プリント回路基板の小型化をも図ることが可能なダイバーシティ受信機用コネクタユニットを提供すること。
【解決手段】アンテナ電線端末に接続される電線側端子を複数配設してなる電線側コネクタと、プリント回路基板に接続されると共に電線側コネクタと嵌合接続される基板側コネクタとから構成され、基板側コネクタには、電線側の内導体端子とプリント回路基板の信号パターンに接続される略逆L字形状の内導体端子が複数設けられ、それら内導体端子が複数縦方向に並んで挿入される一の誘電体が設けられると共に、その誘電体の外表面を覆って電磁的にシールドする基板側外導体端子が分割して誘電体に装着可能に設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線とプリント回路基板とを中継接続するシールド機能を有するコネクタユニットに関し、更に詳しくはアンテナ電線とダイバーシティ受信機用プリント回路基板とを中継接続するダイバーシティ受信機用コネクタユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーションシステム等の普及に伴い、自動車のように移動によって電波の受信状態が刻々と変化する環境においても常に良好な受信状態が得られる受信装置が求められてきている。このように受信状態に変化を伴う車載用等の受信装置においては、一般に、複数のアンテナを設けることによって複数の電波を同時に受けてより強い電波を受信したアンテナを選択し使用可能とするダイバーシティ受信の方法が採用されている。
【0003】
このようなダイバーシティ受信用として、アンテナと受信機との間を電気的に接続する接続装置(ダイバーシティ受信機用コネクタ)の従来技術としては、例えば、特開平8−264233号公報に開示されているようなものがある。このダイバーシティ受信機用コネクタは、電波を受信するメインとサブの2つのアンテナからの電線と受信機を構成する集積回路を備えたプリント回路基板とを接続するコネクタであって、それぞれのアンテナのホット側端子との接続部を担うメインホット切片とサブホット切片とを備えている。これらのアンテナのコネクタへの接続は、各アンテナのホット側端子を対応するメイン又はサブホット切片を個々に組み付けることによってなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のようなダイバーシティ受信機用のコネクタは、複数本のアンテナ電線をそれぞれ別々にコネクタに組み付ける構造であるため、接続されるアンテナの極数が多くなればなるほど組付工程は増加し、組付作業の効率化を妨げる要因となっていた。また、このような複数の電線が接続されるいわゆる多極型のコネクタは、通常、複数本のアンテナ電線がプリント回路基板面に対して横方向に並列されるように、アンテナ電線との接続部がプリント回路基板に対して横方向に配設された状態でプリント回路基板上に設置される。したがって、コネクタがプリント回路基板面に占める専有面積が大きく、その専有面積分だけプリント回路基板上に信号パターンや電子素子等を配設させるスペースを別に設けなければならず、プリント回路基板の小型化を妨げるという問題もあった。
【0005】
本発明の解決しようとする課題は、複数の電波を同時に受信(ダイバーシティ受信)可能な複数本のアンテナ電線とダイバーシティ受信機を構成する集積回路を備えたプリント回路基板との接続を簡易的に行うことができ、かつ、プリント回路基板の小型化をも図ることが可能なダイバーシティ受信機用コネクタユニットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明に係るダイバーシティ受信機用基板側コネクタは、複数本のアンテナ電線とダイバーシティ受信機用プリント回路基板とを接続するために前記アンテナ電線端末に接続される電線側端子を複数配設してなる電線側コネクタと、前記プリント回路基板に接続されると共に前記電線側コネクタと嵌合接続される基板側コネクタとから構成されており、この基板側コネクタには、前記電線側端子内に設けられる電線側内導体端子に接続される水平部とその水平部の一端から垂下されて前記プリント回路基板の信号パターンに接続される垂下部とを有する略逆L字形状の基板側内導体端子が複数設けられ、それら基板側内導体端子の水平部が挿入される挿入孔を有して複数縦方向に並んで設けられた水平筒部とその複数の水平筒部に挿入された前記基板側内導体端子の垂下部が収容される収容部とが一体的に形成された基板側誘電体が設けられると共に、前記電線側コネクタ端子に設けられる電線側外導体端子に接続される嵌合部と前記プリント回路基板のグランドパターンに接続される接続部とを有して前記誘電体の前記複数の水平筒部を含む外表面を覆って電磁的にシールドする基板側外導体端子が設けられていることを要旨とする。
【0007】
このように、ダイバーシティ用アンテナ電線の端末部が接続される電線側コネクタのハウジング内に複数配設された状態で基板側コネクタに接続されれば、上述の従来型のコネクタの如くアンテナ電線を個々に基板側のコネクタに組み付ける必要がなく、アンテナ電線とプリント回路基板との間の接続を一回の組付工程で容易に行うことができる。
【0008】
また、この基板側コネクタは、略逆L字状の内導体端子が複数縦方向に並んで設けられた構成なので、プリント回路基板面に対して複数横方向に並べた従来型のコネクタと比べて、プリント基板面に対する専有面積が削減され、その削減可能なスペースに信号パターンや電子素子等を配設させることによってプリント回路基板の小型化を図ることが可能となる。もしくは、プリント回路基板面に対する専有面積が削減された分だけプリント基板面上に配設される配線回路の専有面積を増大させることが可能となる。さらに、この基板側コネクタに用いられる誘電体が1つという構成なので、部品点数や組付け工数の削減にもなる。
【0009】
この場合に、前記外導体端子は複数に分割して前記誘電体に装着可能である構成にすれば、基板側コネクタの組付けが行いやすい上に、一体ものにする場合よりも分割された外導体端子のそれぞれの形状を簡易なものとすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機用コネクタユニットについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
本発明の一実施形態に係るダイバーシティ受信機用コネクタユニットを例えば2極用コネクタに適用した場合の概略構成を図1の断面図に示す。このコネクタユニット1は図中右側の基板側コネクタ10と左側の電線側コネクタ100とで構成されており、プリント回路基板40の端部位置にて接続された基板側コネクタ10と、アンテナ電線50の電線端末に接続された電線側コネクタ100とを向かい合わせに嵌合接続させることで、それぞれのコネクタの内部に設けられた基板側端子20と電線側端子110とが電気的に接続され、アンテナ電線50とプリント回路基板40との間の電気信号の受け渡しやシールドの接地が可能になる。
【0012】
先ず、プリント回路基板40に取り付けられる基板側コネクタ10について図1〜図5を用いて説明する。尚、これら図面の説明においては、コネクタ同士の嵌合接続側をそれぞれのコネクタの「前側」として説明する。図2は基板側コネクタ10の分解斜視図、図3はハウジング30の断面斜視図、図4は基板側端子20の組立ての工程が順に示された断面図、図5は基板側コネクタ10のプリント回路基板40への取り付けを示した外観斜視図を表している。
【0013】
図2に示されるように基板側コネクタ10は、アンテナ電線50とプリント回路基板40との電気信号の受け渡しを行うための2つの略逆L字形状の内導体端子11,21と、その内導体端子11,21を電磁的に遮蔽するための2つの外導体端子13,23と、これら内導体端子11,21と外導体端子13,23との間に組み付けられる1つの誘電体12と、これらの部材で組立てられた基板側端子20が収容されるハウジング30とで構成される。
【0014】
内導体端子11,21は、導電性板材を型抜きすることで形成されており、それぞれの水平部11a,21aの一端側が相手方となる電線側コネクタ100の内導体端子111,111に接続されると共に、その水平部11a,21aそれぞれの他端側が下方に垂下された垂下部11b,21bの先端がプリント回路基板40の所望の信号パターン42に接続されることで、アンテナ電線50とプリント回路基板40との間の電気信号の受け渡しが行われるものである。
【0015】
具体的にこの内導体端子11,21のタブ状に形成された水平部11a,21aは電線側コネクタ100に内蔵されるメス型形状の内導体端子111,111に嵌り込んで接続され(図1参照)、垂下部11b,21bの先端は、プリント回路基板40のスルーホール41aに嵌め込まれて基板面上の信号パターン42とハンダ接続される(図1及び図5参照)。
【0016】
この2つの内導体端子11,21が挿入される誘電体12は、所定の誘電率を有する樹脂製の絶縁性材料から成形されており、内導体端子11,21と後述する外導体端子13,23との間に組み付けられて、両導体端子間を絶縁状態にする。この誘電体12は、縦長の開口面を有する収容部12aと、その収容部12aの右側側面から延設され、縦に並んだ2つの筒状の水平筒部12b,12cとが一体的に設けられている。
【0017】
これら水平筒部12b,12cには、それぞれ内導体端子11,21の水平部11a,21aが挿入される挿入孔12d,12eが前後に開口されると共に、収容部12a内部の収容室12fに連通して設けられている(図4(a)参照)。図示されるように小さい方の内導体端子11は、収容部12aの開口から収容室12fを通って下側の水平筒部12bの挿入孔12dにその水平部11aが挿入されると、それに伴って垂下部11bは収容室12fの奥側位置で収容され、大きい方の内導体端子21も同様に、収容部12aの開口から収容室12fを通って上側の水平筒部12cの挿入孔12eにその水平部21aが挿入されると、それに伴って垂下部21bは収容室12fのやや手前側位置で収容されるようになっている(図4(b)参照)。
【0018】
この誘電体12の水平筒部12b,12cのそれぞれの上面には、前後に段差のある溝部12g,12hが凹状に設けられ、後述する外導体端子13,23の装着に用いられる。
【0019】
外導体端子13,23は導電性板材を型抜きした後、プレス等による曲げ加工により成形されており、誘電体12の周囲を覆うと共に内部の内導体端子11,21を電磁的にシールドするためのものである。このうち小さい方の外導体端子13の方は下側の水平筒部12bに挿入された内導体端子11に対応してその周囲を覆うもので、大きい方の外導体端子23は誘電体12の上側の水平筒部12cに挿入された内導体端子21に対応してその周囲を覆うように設けられている。この外導体端子13,23には、その前方側に嵌合部13a,23aと、この嵌合部13a,23aの後部から下方に延設された基板接続部13b,23bとが備えられている。
【0020】
外導体端子嵌合部13a,23aの先端の開口部には、嵌合接続の相手となる電線側コネクタ100の外導体端子113,113がそれぞれ嵌め込まれるようになっている(図1参照)。この嵌合部13a,23aの上下及び左右壁面には、電線側コネクタ100の外導体端子113,113の外壁面に弾性接触可能な接触部13c,23cが内側に突設されている。
【0021】
また、それぞれの嵌合部13a,23aの後部上面には、係止部13d,23dが内側に突設されており、前述の誘電体12の水平筒部12b,12cの上面に設けられた溝部12g,12hの段差部に係合することで誘電体12から容易に外れないように装着される。
【0022】
また、この係止部13d,23dの左右両側位置には、ハウジング30内に外導体端子13,23を収容する際の案内および収容後の係止のためのスタビライザ13e,23eが外側に向けて形成されている。このスタビライザ13e,23eの下方には左右一対のランス13f,23fが外側に突設されており、ハウジング30のランス係合部32b,33bに収容の際に係合して固定されるようになっている。
【0023】
この外導体端子13,23のうち、大きい方の外導体端子23の上面後端には、折曲げ片23gが設けられている。この折曲げ片23gは山折り線Aから下方に折り曲げることで、装着後の誘電体12の後側開口面を塞ぐことができ、基板側端子20のシールド性能の低下を防ぐことができるもので、図2は折り曲げ前の状態が示されている。この折曲げ片23gの後端付近において、左右縁部から下方に折り曲げられてなる係合片23h,23hが設けられ、その中央には基板接続部23bの左右外面に接触する係合突部23i,23iが内側に形成されている。これに対応して、基板接続部23bの左右壁面には、係合孔23j,23jが形成されており、折曲げ片23gを折り曲げた状態で係合されるようになっている。
【0024】
外導体端子13,23の基板接続部13b,23bのそれぞれの下端には、左右一対からなる接地用タブ13k,23kが、前後にずれた位置で下方に向かって突出して設けられており、プリント回路基板40のスルーホール41bに嵌め込まれた状態でプリント回路基板40のグランドパターン43に接続される(図5参照)。
【0025】
ハウジング30は、絶縁性の樹脂材料等から一体的に成形されており、上述の内導体端子11,21、誘電体12及び外導体端子13,23から構成された基板側端子20を収容固定するものである。
【0026】
図3の断面斜視図に示すように、このハウジング30には、隔壁31を介して上下2つの収容室32,33が前後方向に貫通して設けられており、これらの収容室32,33に、外導体端子13,23がそれぞれ嵌合収容される。各収容室32,33の左右壁面には後端側から嵌合溝32a,33aが形成されており、外導体端子13,23のスタビライザ13e,23eが嵌合される。また、各収容室32,33の左右壁面にはランス係合部32b,33bが凹状に設けられており、外導体端子13,23のランス13f,23fが嵌合される。また、ランス係合部32b,33bの延長上にある各収容部32,33の左右壁面端縁には導入溝32c,33cが設けられており、ランス13f,23fの導入が容易になっている。
【0027】
また、収容室32,33の前方には、前面が開口されたフード部34が設けられており、接続の相手方となる電線側コネクタ100の前方部が収容される。このフード部34の前方上端縁にはストッパ34aが突設されており、電線側コネクタ100のハウジング130に係合する。そして、ハウジング30の外壁面には上下に貫通したネジ孔35aを備えた取付部35が突設されており、ネジ等によってプリント回路基板40に固定するのに用いられる。
【0028】
次に、図4を用いて上記構成部材からなる基板側コネクタ10の組立工程について説明する。まず、図4(a)の状態から小さい方の内導体端子11を誘電体12の後方開口部から収容室12fを介して、その水平部11aを下側の水平筒部12bに挿入させる。垂下部11bが収容室12fの奥側の内壁に当接するまで押し込むと、水平部11aと垂下部11bのそれぞれの先端が誘電体12から突出される。次に大きい方の内導体端子21も同様に誘電体12の後方開口部から収容室12fを介して、その水平部21aを上側の水平筒部12cに挿入させる。垂下部21bが収容室12fの手前側の内壁に当接するまで押し込むと、水平部21aと垂下部21bのそれぞれの先端が誘電体12から突出されて、内導体端子11,21の誘電体12への組み付けが完了する(図4(b)参照)。
【0029】
そして、図4(c)に示すように、この内導体端子11,21と誘電体12とからなる組立体に、先に大きい方の外導体端子23を装着する。その後、小さい方の外導体端子13を装着する。次に、図4(d)のように折曲げ片23gを誘電体12の後面側に折り曲げて誘電体12の後面を塞ぐと基板側端子20が完成し、最後にこの基板側端子20をハウジング30に収容固定して基板側コネクタ10の組立は完了する。
【0030】
こうして得られた基板側コネクタ10のプリント回路基板40への取り付けは、図5に示すように、ハウジング30の下端から突出する各内導体端子11,21の垂下部11b,21bと外導体端子13,23の接地用タブ13k,23kとをプリント回路基板40のスルーホール41a,41bに挿通させる。
【0031】
このとき、ハウジング30の取付部35のネジ取付孔35aがプリント回路基板40上に形成されるネジ穴44と重なり、別途用意したネジSをネジ取付孔34aとネジ穴44に挿通させプリント回路基板40にネジ留めすることによって、基板側コネクタ10がプリント回路基板40上に固定保持される。スルーホール41a,41bに挿通された内導体端子の垂下部11b,21b及び外導体端子の接地用タブ13k,23kをプリント回路基板40の表裏両面側からハンダ付けすることによって、内導体端子11,21が信号パターン42に接続されると共に、外導体端子13,23がグランドパターン43に接続される。これにより、基板側コネクタ10とプリント回路基板40とが信号系統及びシールド系統において電気的に接続されたことになる。
【0032】
次に、以上説明した基板側コネクタ10の嵌合接続の相手方となる電線側コネクタ100について、図6を参照して説明する。図示されるように、この電線側コネクタ100は、アンテナ電線50の芯線51と接続されるメス型形状の内導体端子111と、この内導体端子111を覆う外導体端子113と、両端子間111,113を絶縁保持する誘電体112とを備える電線側端子110をハウジング130内に2つ配設させてなるものである。
【0033】
電線側コネクタ100の内導体端子111は、導電性部材から形成されており、一端側に弾性接触片111aが設けられ、前述の基板側コネクタ10の内導体端子11,21に弾性接触可能になっている。他端側には対からなる芯線バレル111bが設けられており、アンテナ電線50の芯線51にかしめ接続される。
【0034】
電線側コネクタ100の誘電体112は、絶縁性の樹脂材料等から形成されており、内導体端子111と外導体端子113とを絶縁状態で保持する。この誘電体112は、内導体端子111を収容する収容室112aと、一端側に外導体端子113の嵌合部113aに係止されるフランジ部112bとを備えている。
【0035】
電線側コネクタ100の外導体端子113は、導電性部材を折り曲げ加工して形成されており、誘電体112の周囲を覆うと共に、内導体端子111を電磁的にシールドするためのものである。この外導体端子113は、誘電体112の周囲を覆う嵌合部113aを備え、前後が開口されている。この嵌合部113aの後部左右側面には、スタビライザ113bが左右外側に向けて形成されている。また、他端側には、対からなる編組バレル113cが設けられており、アンテナ電線50の編組線53の周面にかしめ接続される。
【0036】
電線側コネクタ100のハウジング130は、絶縁性の樹脂材料等から形成されており、前述の内導体端子111、誘電体112、及び外導体端子113とで構成される電線側端子110を内部に2つ収容するようになっている。このハウジング130には、収容室131,131が上下に並設されており、電線側端子110がそれぞれ嵌合収容される。また、収容室131,131のそれぞれの両側壁面には、外導体端子113のスタビライザ113bが嵌合される嵌合溝131aが設けられている。
【0037】
また、このハウジング130には、上記収容室131に挿入された電線側端子110を抜脱不能に係止するためにリテーナ140が装着可能となっており、ハウジング130の一側壁面には、このリテーナ140を挿入する差込溝133が収容室131と連通して形成されている。このリテーナ140は絶縁性の樹脂材料等により形成されており、平板状の基部140aから係合部140bが複数立設されてなるものである。各係合部140bは、リテーナ140を装着した際に、各電線端子110のスタビライザ113b等に係合して電線側端子110,110の後方への抜けを防止する(図1参照)。
【0038】
ハウジング130の上面には弾性変形可能なロック部134が後方に向けて延設されている。このロック部134の中央には基板側コネクタ10のストッパ34aが嵌入される嵌入溝134aが長手方向に沿って形成され、さらに、この嵌入溝134aの途中位置にはストッパ34aを係合するためのロック用突起134bが突設されている。
【0039】
次に、このような電線側コネクタ100の組立工程について説明する。初めに、電線側端子110の組立工程について説明する。図示されるようにアンテナ電線50は、予め芯線51と、芯線51を中心に同心円上に被覆される絶縁内被52、編組線53、及び絶縁外被54をそれぞれ階層的に露出させ、さらに、露出させた編組線53を絶縁外被54側へと折り返した状態にされている。
【0040】
このようなアンテナ電線50の芯線51に内導体端111の芯線バレル111bをかしめてアンテナ電線50と内導体端子111とを接続する。誘電体112は、そのフランジ部112bが外導体端子113の嵌合部113aの前方端縁に当接するまで押し込んでおく。そして、アンテナ電線50が接続された内導体端子111を誘電体112の収容室112a内へ挿入する。最後にアンテナ電線50の折り返した編組線53の周面に外導体端子113の編組バレル113cをかしめることにより、電線端子110の組立作業が完了する。
【0041】
こうして得られた電線側端子110,110をハウジング130の収容室131,131に挿入し、リテーナ140を差込溝133へと嵌め入れると、各電線端子110の抜脱が阻止される。以上の工程により、電線側コネクタ100の組立作業が完了する。
【0042】
これら基板側コネクタ10と電線側コネクタ100とを接続するに際しては、図1に示すように、基板側コネクタ10側の内導体端子11,21の水平部11a,21aを、電線側コネクタ100側のメス型の内導体端子111の弾性接触片111aに嵌合接続することにより、基板側コネクタ10と電線側コネクタ100との間で電気信号の受け渡しが可能となる。また、電線側コネクタ100のハウジング130の上面に延設されるロック部134のロック用突起134aに、基板側コネクタ10のハウジング30のストッパ34aを係合することにより、電線側コネクタ100が基板側コネクタ10からの容易に抜脱されないようになる。
【0043】
このように本実施の形態に係るダイバーシティ受信機用コネクタユニットは、複数本(この場合2本)のアンテナ電線50に接続されたそれぞれの電線側端子110をハウジング130により一体化された電線側コネクタ100と、同様にハウジング30により一体化された基板側コネクタ10とを接続する構成なので、複数のアンテナ電線のプリント回路基板への接続が一括で行うことができる。したがって、複数本のアンテナ電線の接続端子を1つ1つ基板側のコネクタの接続端子に接続させていた従来型のコネクタに比べて、接続作業が簡便となる。
【0044】
さらに、このコネクタユニットに用いられる基板側コネクタは、略逆L字状の内導体端子を複数縦方向に並設した構成なので、プリント回路基板面に対して複数横方向に並べた従来型のコネクタと比べて、プリント基板面に対する専有面積が小さくなり、プリント回路基板の小型化ができたり、配線回路の専有面積を増大させることが可能となる。さらに、この基板側コネクタに用いられる誘電体が1つという構成なので、部品点数や組付け工数の削減にもなる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明に係るダイバーシティ受信機用コネクタユニットは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記実施の形態では、2本のアンテナ電線とプリント回路基板とを繋ぐ2極型のダイバーシティ受信機用コネクタユニットについて示しているが、3極以上の電線端子及びシールド端子を備えたものであっても良いことはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るダイバーシティ受信機用コネクタユニットは、複数の電波を同時に受信(ダイバーシティ受信)可能な複数本のアンテナ電線とダイバーシティ受信機を構成する集積回路を備えたプリント回路基板との接続を簡易に行うことができ、かつ、プリント回路基板の小型化をも図ることが可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るダイバーシティ受信機用コネクタユニットの概略構成図である。
【図2】図1に示す基板側コネクタの分解斜視図である。
【図3】図1に示すハウジングの断面斜視図である。
【図4】図1に示す基板側端子の組立工程を示した横断面図である。
【図5】図1に示す基板側コネクタをプリント回路基板に取り付け状態を示した斜視図である。
【図6】図1に示す電線側コネクタの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 コネクタユニット
10 基板側コネクタ
20 基板側端子
11,21 基板側内導体端子
11a,21a 水平部
11b,21b 垂下部
12 基板側誘電体
13,23  基板側外導体端子
30 基板側ハウジング
31,81 隔壁
32,82 収容部(下段側)
33,83 収容部(上段側)
40 プリント回路基板
50 アンテナ電線
100 電線側コネクタ
110 電線側端子
111 電線側内導体端子
112 電線側誘電体
113 電線側外導体端子
130 電線側ハウジング

Claims (2)

  1. 複数本のアンテナ電線とダイバーシティ受信機用プリント回路基板とを接続するために前記アンテナ電線端末に接続される電線側端子を複数配設してなる電線側コネクタと、前記プリント回路基板に接続されると共に前記電線側コネクタと嵌合接続される基板側コネクタとから構成されており、この基板側コネクタには、前記電線側端子内に設けられる電線側内導体端子に接続される水平部とその水平部の一端から垂下されて前記プリント回路基板の信号パターンに接続される垂下部とを有する略逆L字形状の基板側内導体端子が複数設けられ、それら基板側内導体端子の水平部が挿入される挿入孔を有して複数縦方向に並んで設けられた水平筒部とその複数の水平筒部に挿入された前記基板側内導体端子の垂下部が収容される収容部とが一体的に形成された基板側誘電体が設けられると共に、前記電線側コネクタ端子に設けられる電線側外導体端子に接続される嵌合部と前記プリント回路基板のグランドパターンに接続される接続部とを有して前記誘電体の前記複数の水平筒部を含む外表面を覆って電磁的にシールドする基板側外導体端子が設けられていることを特徴とするダイバーシティ受信機用コネクタユニット。
  2. 前記基板側外導体端子は複数に分割して前記基板側誘電体に装着可能であることを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信機用コネクタユニット。
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