JP2004014099A - 媒体格納システムおよびそのカプラ - Google Patents
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Abstract
【課題】工具を使わず迅速に連結できる媒体格納システム用のカプラを提供する。
【解決手段】カプラには、第1格納ライブラリの開口と第2格納ライブラリの開口とを有する収容部材がある。これらの開口は、第1格納ライブラリと第2格納ライブラリが隣接配置されたとき、整合する。カプラには、第1格納ライブラリに回動可能に取り付けられたアーム部材があり、閉鎖位置へ回動したとき収容部材と係合するようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】カプラには、第1格納ライブラリの開口と第2格納ライブラリの開口とを有する収容部材がある。これらの開口は、第1格納ライブラリと第2格納ライブラリが隣接配置されたとき、整合する。カプラには、第1格納ライブラリに回動可能に取り付けられたアーム部材があり、閉鎖位置へ回動したとき収容部材と係合するようになっている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には媒体格納システムに、特に媒体格納システム用のカプラ(連結装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
データのデータカートリッジへの書き込みおよび/またはそれからの読み出しを行うことができるように、データカートリッジを既知場所に格納すると共に、所望のデータカートリッジを取り出すために、媒体格納システムまたはオートチェンジャが一般的に使用されている。したがって、大量のコンピュータ可読データを多数のデータカートリッジに保存して、単一のコンピュータか、ネットワークで媒体格納システムに接続された多数のコンピュータでアクセスすることができる。
【0003】
そのような媒体格納システムは、データカートリッジ用の格納場所として機能する格納マガジンを有する1つまたは複数の格納ライブラリと、データカートリッジ内のデータの読取りおよび/またはそれへの書き込みを行うための読み書き装置とを備えることができる。媒体格納システムはまた、カートリッジハンドリングシステム(たとえば、ピッカー)と共に、格納ライブラリ内に格納されているデータカートリッジ間を移動する駆動システムを備えることができる。
【0004】
媒体格納システムの利点の1つは、さらなる格納ライブラリを媒体格納システムに追加することによって、それの容量を容易に拡張できることである。格納ライブラリの各々に、データカートリッジ用の追加の格納マガジンを設けてもよい。いずれの場合も、格納ライブラリは互いに隣接配置されており、カートリッジハンドリングシステムが、各格納ライブラリ間を移動して、その中のデータカートリッジにアクセスするように作動することができる。
【0005】
格納ライブラリは一般的に、上部および/または底部パネルを取り外すことができるように構成されて、格納ライブラリを互いに上下に積み重ねることができるが、他の配置も可能である。格納ライブラリが作動中に移動するようなことがあれば、カートリッジハンドリングシステムはデータカートリッジにアクセスすることができないであろう。したがって、格納ライブラリは一般的に、互いに締結されている。もちろん、格納ライブラリをねじまた同様な締結具で連結することは、工具を使用する必要がある時間のかかる方法である。また、輸送中か、使用していない時に、締結具が紛失することがあるであろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
【課題を解決するための手段】
少なくとも第1格納ライブラリおよび第2格納ライブラリを有する媒体格納システム用のカプラの1つの実施形態は、収容部材を備えることができる。収容部材は、第1格納ライブラリに形成された開口と、第2格納ライブラリに形成された開口とを有する。第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに隣接配置した時、収容部材の開口が互いに整合する。カプラはまた、第1格納ライブラリに回動可能に取り付けられたアーム部材を備えている。アーム部材は、開放位置および閉鎖位置間を回動して、閉鎖位置へ回動した時、収容部材に係合し、それによって、第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する。
【0008】
第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する方法は、第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに隣接配置する段階と、第1格納ライブラリ上に設けられたアーム部材を閉鎖位置に向けて回動させる段階と、アーム部材が閉鎖位置へ回動した時、第2格納ライブラリに形成された開口にアーム部材をはめ込んで、第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する段階とを含む。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の説明的で現時点で好適な実施形態を図面に示す。
【0010】
追加のデータカートリッジ(図示せず)用の格納容量を提供し、かつ/または追加の読み書き装置(図示せず)を設けるために、格納ライブラリ14、16(図1)を媒体格納システム12に追加することができる。格納ライブラリ14、16は、互いに隣接配置することができる。格納ライブラリは一般的に、図1に示されているように、互いに上下に積み重ねられる。もちろん、さらなる追加の格納ライブラリを、図1に線5で示されているように、互いに上下に積み重ねてもよい。また、他の配置も可能である。たとえば、図1に線6で示されているように、格納ライブラリを互いに隣り合わせることもできる。いずれの場合も、格納ライブラリ14、16を、作動中に移動しないように互いに連結することが望ましいであろう。
【0011】
媒体格納システム12の実施形態が、図1に示されており、それに本発明のカプラ10を本発明の教示に従って使用することができる。媒体格納システム12は、格納ライブラリ14、16を備えることができる。格納ライブラリ14、16の各々は、データカートリッジを格納するための多数の格納スロットまたは格納マガジン(図示せず)を有することができる。本発明のカプラ10は、詳細に後述するように、格納ライブラリ14、16を互いに連結するために使用することができる。
【0012】
任意であるが、格納ライブラリ14、16の各々に1つまたは複数のガイド50、52(図2および図3)を設けることができる。ガイド50、52は、格納ライブラリ14、16を互いに上下に積み重ねた時に格納ライブラリ14、16を互いに整合させる機能を果たす。1つの実施形態では、ガイド50、52は、はめ合いガイド(たとえば、それぞれ円筒形部材および円筒形開口)にすることができる。しかし、本発明の教示に従ったいずれの適当なガイド50、52を設けることもできる。ガイドを使用しなくても、格納ライブラリ14、16が互いに容易に整合できる他の実施形態では、ガイド50、52をまったく設けなくてもよい。
【0013】
媒体格納システム12が、格納ライブラリ14、16を図1の特定形状に配置した状態に図示されているが、他の適当な形状も、本発明の範囲に入ると見なされる。たとえば、図1に線6で示されているように、格納ライブラリ14、16を互いに隣り合わせて配置してもよい。また、使用される格納ライブラリ14、16の数は、図1に線5で示されているように、さまざまな設計上の配慮によって決まるであろう。そのような配慮には、使用可能な物理的空間や、媒体格納システム12の所望寸法が含まれるが、それらに限定されることはない。
【0014】
格納ライブラリ14、16の各々は、取り外し可能なパネル(たとえば、上部パネル18および底部パネル20)を有することができる。パネル18、20を格納ライブラリ14、16の1つまたは複数から取り外すことによって、カートリッジハンドリングシステム30がその間を通過できるようにする通路を設けることができる。格納ライブラリの一方16が、底部パネル20を取り外した状態で、図2に詳細に示されており、他方の格納ライブラリ14が、上部パネル18を取り外した状態で、図3に示されている。したがって、格納ライブラリ14、16は互いに上下に積み重ねることができ、カートリッジハンドリングシステム30(図4(a)および図4(b))を格納ライブラリ14、16間で移動させて、データカートリッジにアクセスすることができる。より多くの格納容量が必要であれば、さらなる格納ライブラリを媒体格納システム12に追加することもできる。
【0015】
媒体格納システム12に使用できるようにしたカートリッジハンドリングシステム30の実施形態が、図4(a)および図4(b)に示されている。簡単に言うと、カートリッジハンドリングシステム30は、(たとえば、矢印38の方向に)上昇および(たとえば、矢印39の方向に)降下することができるように媒体格納システム12内に取り付けられたキャリッジまたは並進フレーム22を有することができる。カートリッジ係合アセンブリ34を、並進フレーム22と共に上下動するように、並進フレーム22内に取り付けることができる。カートリッジ係合アセンブリ34は、並進フレーム22内を側方へも移動することができる。カートリッジ係合アセンブリ34は、媒体格納システム12内のデータカートリッジにアクセスする(すなわち、取り出し、突き出しおよび搬送を行う)ことができる。
【0016】
並進フレーム22は、以下のように本発明の1つの実施形態に従った媒体格納システム12内に取り付けることができる。少なくとも1つの垂直ガイド36が格納ライブラリ14、16内に取り付けられて、(たとえば、矢印38および39で示された方向の)垂直変位経路を定めることができる。カートリッジハンドリングシステム30を媒体格納システム内に取り付けた時、並進フレーム22が垂直ガイド36に摺動可能に係合する。したがって、カートリッジハンドリングシステム30は、垂直ガイド36によって格納ライブラリ14、16間に定められた垂直変位経路に沿って移動するように作動することができる。
【0017】
カートリッジハンドリングシステム30用にリフトシステム40を設けることができ、これの作動によって、並進フレーム22を垂直変位経路38、39に沿って移動させることができる。1つの実施形態では、リフトシステム40は、並進フレーム22に取り付けられた駆動モータ42を有することができる。駆動モータ42は、1つまたは複数の駆動軸44によって、媒体格納システム12に取り付けられたガイドトラックと噛み合った歯車アセンブリ46に連結することができる。1つの実施形態では、歯車アセンブリ46は、ガイドトラック48の歯と噛み合うことができる。したがって、駆動モータ42を作動させると、並進フレーム22が媒体格納システム12内で垂直変位経路38、39に沿って移動する。
【0018】
カートリッジハンドリングシステム30を媒体格納システム12内で並進できるようにそれに取り付けるための他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされることを理解されたい。他の適当なガイドシステムおよび駆動システムも容易に利用可能であり、本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家であれば、カートリッジハンドリングシステム30に使用するための1つまたは複数のそのようなガイドシステムおよび/または駆動システムを設けることは十分に理解できるであろう。
【0019】
媒体格納システム12の以上の説明は、本発明のカプラ10の実施形態を使用することができる1つの状況を十分に理解できるようにするためのものである。本発明のカプラ10の実施形態は、現時点で周知であるか、将来に開発される広範囲の他の形式および構造の媒体格納システムのいずれとも組み合わせて使用することができることを理解されたい。
【0020】
一例として、以上に記載した媒体格納システム12は一般的に、磁気記憶媒体(すなわち、データカートリッジ)に使用される。しかし、媒体格納システム12は、特定の形式またはスタイルの記憶媒体での使用に制限されない。
【0021】
また、媒体格納システム12は、電源、電子制御部、およびデータ処理システムなどのさまざまな付属装置を収容することができることに注意されたい。そのような付属装置は、一般的に媒体格納システムに付随しており、したがって、それらは十分に理解されており、本発明の十分な理解または実行にさらなる説明は必要ないので、本明細書では図示も説明もしない。
【0022】
媒体格納システム12に使用されるカプラ10の1つの実施形態が、図5にさらに詳細に示されている。カプラ10は、ベース部分54を有するアーム部材26を備えることができる。アーム部材26はベース部分54で、第1格納ライブラリ14の縁部7(図3)に固定された取り付けアセンブリ56に回動可能に取り付けられている。したがって、アーム部材26は、図6(a)に示された開放位置および図6(b)に示された閉鎖位置間を、矢印64および65の方向に、回動することができる。
【0023】
図5に示されたカプラ10の実施形態によれば、アーム部材26のベース部分54は円筒形であって、取り付けアセンブリ56に形成された円形開口(図6(a)および図6(b))にはまっている。しかし、アーム部材26を格納ライブラリ14に取り付ける他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なすことができる。たとえば、ヒンジアセンブリ(図示せず)を使用して、アーム部材26を格納ライブラリ14に取り付けてもよい。また、カプラ10は、いずれかの適当な方法で格納ライブラリ14、16に取り付けてもよい。たとえば、アーム部材26を第1格納ライブラリ14の側部に取り付けて、第2格納ライブラリ16の側部に設けられた収容部材24に係合させてもよい。
【0024】
アーム部材26は、ヘッド部分55も有することができる。本実施形態では、ヘッド部分55はほぼU字形(フック状)であって、アーム部材26が閉鎖位置にある時、収容部材24に係合する。しかし、他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされる。一例が、図7(a)および図7(b)に示されており、この場合、ヘッド155がほぼスペード形をしている。別の例が図8に示されており、この場合、ヘッド部分255がほぼL字形である。他の実施形態では、ヘッド部分をまったく省略して、アーム部材26を隣接の格納ライブラリ16の縁部8の上に重ねてもよい。
【0025】
カプラ10はまた、アーム部材26が閉鎖位置へ回動した時にそのヘッド部分55を受け取る収容部材24を有する。1つの実施形態では、収容部材24は、格納ライブラリ14、16の縁部7、8に貫設された開口28、30を有することができる(図2および図3も参照されたい)。格納ライブラリ14、16を互いに上下に積み重ねた時、開口28、30が互いにほぼ整合して、図6(a)および図6(b)に示されているように、アーム部材26をはめ込むことができる1つの開口を形成する。
【0026】
カプラ10はまた、図5に示されたばねのような弾性部材58を有することができる。弾性部材58は、一端部で(たとえば、1つまたは複数の適当な締結具60で)アーム部材26に、他端部で(たとえば、1つまたは複数の適当な締結具62で)格納ライブラリ14に取り付けられる。
【0027】
そのような実施形態によれば、弾性部材58は、アーム部材26を閉鎖位置の方へ付勢する働きをする。すなわち、アーム部材26が図6(a)に示されているような完全開放位置にある時、弾性部材58は伸張している。アーム部材26を矢印64の方向に移動させる時、弾性部材58がアーム部材26に加える力によって、アーム部材26が矢印64の方向に引っ張られるため、アーム部材26が図6(b)に示された閉鎖位置へ移動する。
【0028】
もちろん、本発明の教示にしたがって、いずれの適当な弾性部材58も使用することができる。たとえば、弾性部材58は、ゴムひもでもよい。同様に、弾性部材58は、いずれの適当な構造内にも取り付けることができる。たとえば、弾性部材58は、一端部で取り付けアセンブリ56に取り付けることができる。また、弾性部材56を取り付けるために、いずれの適当な締結具(たとえば、ねじ、クリップ、ピン、フック、接着剤、溶接)を使用してもよい。
【0029】
カプラ10の作用を説明する前に、カプラ10は、目的の用途に適した広範囲の材料のいずれで形成することもできることに注意されたい。たとえば、アーム部材26を金属または硬質プラスチックで形成することができる。しかし、本発明は、いずれの特定の材料で形成することにも制限されないと見なされるべきである。
【0030】
また、本明細書では、特定の実施形態に従って、また、特定の媒体格納システム12の実施形態で使用した時のカプラ10の実施形態を図示して説明しているが、本発明の他の実施形態も本発明の範囲に入ると見なされる。
【0031】
カプラ10は、以下のようにして、本発明の1つの実施形態に従った格納ライブラリ14、16を連結するように作動することができる。図4(a)を参照すると、第1格納ライブラリ14を第2格納ライブラリ16に隣接配置する。たとえば、第1格納ライブラリ14を、矢印70によって示された方向において、第2格納ライブラリ16の上側に載置する。格納ライブラリ14、16を互いに隣接配置してから、カプラ10(1つまたは複数)の各々のアーム部材26を、隣接した格納ライブラリ14、16間に設けられた空間または開口を通して閉鎖位置へ回動させる。
【0032】
1つの実施形態によれば、アーム部材26は、カートリッジハンドリングシステム30によって閉鎖位置に向けて回動させることができる。すなわち、カートリッジハンドリングシステム30を格納ライブラリ14、16間で垂直方向に移動させると、並進フレーム22がアーム部材26と接触して、それを上方へ移動させる。
【0033】
カートリッジハンドリングシステム30の垂直方向移動は、リフトシステム40によって行われる。リフトシステム40を作動させることによって、並進フレーム22を上下動させることができる。さらに具体的に言うと、駆動モータ42が作動すると、それに関連して作動する歯車アセンブリ46が回転する。歯車アセンブリ46は、リフトトラック48と噛み合って、その協働作用によって並進フレーム22は、垂直ガイド36によって定められた矢印38、39の方向の垂直変位経路を移動する。駆動モータ42の回転方向(たとえば、時計回りまたは反時計回り)に応じて、並進フレーム22が上昇または降下する。
【0034】
カプラ10のアーム部材26は、いずれの適当な方法で回動させてもよいことを理解されたい。たとえば、別の実施形態では、アーム部材26を手動で回動させることができる。さらに別の実施形態では、アーム部材26を回動させるために、個別のアクチュエータ(たとえば、ソレノイド)を設けてもよい。もちろん、弾性部材58が設けられている場合、弾性部材もアーム部材26を回動させる機能を果たす。
【0035】
アーム部材26は、(たとえば、矢印64の方向に)収容部材24の方へ回動して、それにはまる。アーム部材26がヘッド部分55を有する実施形態では、それが収容部材24に係合することができる。たとえば、ヘッド部分55は、隣接した格納ライブラリ14、16の縁部に貫設された開口28、30の周囲に引っ掛かることができる。いずれの場合も、アーム部材26が閉鎖位置へ回動した時、それは第1格納ライブラリ14を第2格納ライブラリ16に連結する。
【0036】
格納ライブラリ114、116を連結するために使用した時のカプラ110の変更実施形態が、図7(a)および図7(b)に示されている。カプラ110は、ベース部分154を有するアーム部材126を備えることができる。カプラ10について前述したように、アーム部材126はベース部分154で、取り付けアセンブリ156によって第1格納ライブラリ114に回動可能に取り付けることができる。アーム部材126は、矢印164および165の方向に、図7(a)に示された開放位置および図7(b)に示された閉鎖位置間を回動することができる。
【0037】
アーム部材126はまた、ヘッド部分155を有することができる。ヘッド部分155は、キャビネットのラッチのようにほぼスペード形であって、アーム部材126が閉鎖位置にある時、収容部材124に係合することができる。すなわち、ヘッド部分155は、格納ライブラリ114、116に貫設された開口128、130にはまることができる。カプラ110はまた、カプラ10について前述したように、弾性部材158を有することができる。
【0038】
1つの実施形態によれば、ヘッド部分155を挿通できるように、開口128および130が変形または拡大する。しかし、他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされる。たとえば、開口128、130は、ヘッド部分155を挿通できるように拡大する変形可能な材料(たとえば、軟質プラスチック、ゴムまたは発泡材)で形成されたライニングを有することができる。あるいは、ヘッド部分155を収容するために、(たとえば、食器棚に設けられているような)ラッチ部材を設けてもよい。さらに別の実施形態では、ヘッド部分155が変形して、開口128、130を通過できるようにしてもよい。
【0039】
カプラ110は、前述したカプラ10と同様に作動することができることに注意されたい。さらに、カプラのさらに別の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされ、カプラ110の実施形態は、別の実施形態の一例として挙げられているだけであることを理解されたい。カプラ210の別の例が図8に示されており、この場合、ヘッド部分255がほぼL字形である。カプラ10の同様部材が、200を加えた参照番号(たとえば、210)を使用して示されている。さらに別の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされる。
【0040】
本発明の教示に従ったカプラ110に使用するために、モニタ199を設けることもできる。モニタ199は、アーム部材126の位置を表示するように、カプラ110に関連づけて作動させることができる。1つの実施形態によれば、モニタ199は、基本的な電気回路を有することができる。そのような実施形態では、開口128の両端に接点を設けて、アーム部材126が開放位置にある時に回路が開き、アーム部材126が閉鎖位置にある時に回路が閉じるようにすることができる。また、適当な回路を接点に接続して、接点に電流を供給すると共に、カプラ110の状態(すなわち、アーム部材126が開放または閉鎖位置のいずれにあるか)を表示する信号をユーザに送ることができる。
【0041】
モニタ199の他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされることを理解されたい。たとえば、モニタ199は、光信号および光検出器を有することができる。本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家にはモニタ199のさらに別の実施形態も明らかになるであろう。もちろん、モニタ199は、前述したカプラ10に使用するように設けることもできる。
【0042】
カプラ10を使用することによって、格納ライブラリ14、16を取り外し可能に互いに連結して、それらが作動中に移動しないようにできることは容易にわかる。カプラには、ねじや同様の締結具を使用する必要がない。したがって、格納ライブラリ14、16をより迅速に、また、工具を使用しないで、連結することができる。また、ねじや同様の締結具と異なって、カプラ10は、格納ライブラリ14に取り付けられており、したがって、輸送中や使用しない時に紛失しやすくない。また、カプラ10は、組み立て中に取りはずされやすくもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの格納ライブラリを有する媒体格納システムの1つの実施形態の斜視図である。
【図2】図1に示された格納ライブラリの1つの、底部パネルを取り除いたものの簡略化した底面図である。
【図3】図1に示された格納ライブラリの他方の、上部パネルを取り除いたものの簡略化した上面図である。
【図4】本発明の1つの実施形態に従ったカプラの作動を説明する、図1の2つの格納ライブラリの簡略化した側面図であり、カプラが(a)開放位置および(b)閉鎖位置に示されている。
【図5】格納ライブラリを互いに連結するカプラの1つの実施形態の上面図である。
【図6】図5に示されたカプラの、(a)開放位置および(b)閉鎖位置における側面図である。
【図7】(a)開放位置および(b)閉鎖位置に示されたカプラの別の実施形態の側面図である。
【図8】カプラのさらに別の実施形態である。
【符号の説明】
10 カプラ
14 第1格納ライブラリ
16 第2格納ライブラリ
24 収容部材
26 アーム部材
28、30 開口
50 ガイド
58 弾性部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には媒体格納システムに、特に媒体格納システム用のカプラ(連結装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
データのデータカートリッジへの書き込みおよび/またはそれからの読み出しを行うことができるように、データカートリッジを既知場所に格納すると共に、所望のデータカートリッジを取り出すために、媒体格納システムまたはオートチェンジャが一般的に使用されている。したがって、大量のコンピュータ可読データを多数のデータカートリッジに保存して、単一のコンピュータか、ネットワークで媒体格納システムに接続された多数のコンピュータでアクセスすることができる。
【0003】
そのような媒体格納システムは、データカートリッジ用の格納場所として機能する格納マガジンを有する1つまたは複数の格納ライブラリと、データカートリッジ内のデータの読取りおよび/またはそれへの書き込みを行うための読み書き装置とを備えることができる。媒体格納システムはまた、カートリッジハンドリングシステム(たとえば、ピッカー)と共に、格納ライブラリ内に格納されているデータカートリッジ間を移動する駆動システムを備えることができる。
【0004】
媒体格納システムの利点の1つは、さらなる格納ライブラリを媒体格納システムに追加することによって、それの容量を容易に拡張できることである。格納ライブラリの各々に、データカートリッジ用の追加の格納マガジンを設けてもよい。いずれの場合も、格納ライブラリは互いに隣接配置されており、カートリッジハンドリングシステムが、各格納ライブラリ間を移動して、その中のデータカートリッジにアクセスするように作動することができる。
【0005】
格納ライブラリは一般的に、上部および/または底部パネルを取り外すことができるように構成されて、格納ライブラリを互いに上下に積み重ねることができるが、他の配置も可能である。格納ライブラリが作動中に移動するようなことがあれば、カートリッジハンドリングシステムはデータカートリッジにアクセスすることができないであろう。したがって、格納ライブラリは一般的に、互いに締結されている。もちろん、格納ライブラリをねじまた同様な締結具で連結することは、工具を使用する必要がある時間のかかる方法である。また、輸送中か、使用していない時に、締結具が紛失することがあるであろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
【課題を解決するための手段】
少なくとも第1格納ライブラリおよび第2格納ライブラリを有する媒体格納システム用のカプラの1つの実施形態は、収容部材を備えることができる。収容部材は、第1格納ライブラリに形成された開口と、第2格納ライブラリに形成された開口とを有する。第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに隣接配置した時、収容部材の開口が互いに整合する。カプラはまた、第1格納ライブラリに回動可能に取り付けられたアーム部材を備えている。アーム部材は、開放位置および閉鎖位置間を回動して、閉鎖位置へ回動した時、収容部材に係合し、それによって、第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する。
【0008】
第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する方法は、第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに隣接配置する段階と、第1格納ライブラリ上に設けられたアーム部材を閉鎖位置に向けて回動させる段階と、アーム部材が閉鎖位置へ回動した時、第2格納ライブラリに形成された開口にアーム部材をはめ込んで、第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する段階とを含む。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の説明的で現時点で好適な実施形態を図面に示す。
【0010】
追加のデータカートリッジ(図示せず)用の格納容量を提供し、かつ/または追加の読み書き装置(図示せず)を設けるために、格納ライブラリ14、16(図1)を媒体格納システム12に追加することができる。格納ライブラリ14、16は、互いに隣接配置することができる。格納ライブラリは一般的に、図1に示されているように、互いに上下に積み重ねられる。もちろん、さらなる追加の格納ライブラリを、図1に線5で示されているように、互いに上下に積み重ねてもよい。また、他の配置も可能である。たとえば、図1に線6で示されているように、格納ライブラリを互いに隣り合わせることもできる。いずれの場合も、格納ライブラリ14、16を、作動中に移動しないように互いに連結することが望ましいであろう。
【0011】
媒体格納システム12の実施形態が、図1に示されており、それに本発明のカプラ10を本発明の教示に従って使用することができる。媒体格納システム12は、格納ライブラリ14、16を備えることができる。格納ライブラリ14、16の各々は、データカートリッジを格納するための多数の格納スロットまたは格納マガジン(図示せず)を有することができる。本発明のカプラ10は、詳細に後述するように、格納ライブラリ14、16を互いに連結するために使用することができる。
【0012】
任意であるが、格納ライブラリ14、16の各々に1つまたは複数のガイド50、52(図2および図3)を設けることができる。ガイド50、52は、格納ライブラリ14、16を互いに上下に積み重ねた時に格納ライブラリ14、16を互いに整合させる機能を果たす。1つの実施形態では、ガイド50、52は、はめ合いガイド(たとえば、それぞれ円筒形部材および円筒形開口)にすることができる。しかし、本発明の教示に従ったいずれの適当なガイド50、52を設けることもできる。ガイドを使用しなくても、格納ライブラリ14、16が互いに容易に整合できる他の実施形態では、ガイド50、52をまったく設けなくてもよい。
【0013】
媒体格納システム12が、格納ライブラリ14、16を図1の特定形状に配置した状態に図示されているが、他の適当な形状も、本発明の範囲に入ると見なされる。たとえば、図1に線6で示されているように、格納ライブラリ14、16を互いに隣り合わせて配置してもよい。また、使用される格納ライブラリ14、16の数は、図1に線5で示されているように、さまざまな設計上の配慮によって決まるであろう。そのような配慮には、使用可能な物理的空間や、媒体格納システム12の所望寸法が含まれるが、それらに限定されることはない。
【0014】
格納ライブラリ14、16の各々は、取り外し可能なパネル(たとえば、上部パネル18および底部パネル20)を有することができる。パネル18、20を格納ライブラリ14、16の1つまたは複数から取り外すことによって、カートリッジハンドリングシステム30がその間を通過できるようにする通路を設けることができる。格納ライブラリの一方16が、底部パネル20を取り外した状態で、図2に詳細に示されており、他方の格納ライブラリ14が、上部パネル18を取り外した状態で、図3に示されている。したがって、格納ライブラリ14、16は互いに上下に積み重ねることができ、カートリッジハンドリングシステム30(図4(a)および図4(b))を格納ライブラリ14、16間で移動させて、データカートリッジにアクセスすることができる。より多くの格納容量が必要であれば、さらなる格納ライブラリを媒体格納システム12に追加することもできる。
【0015】
媒体格納システム12に使用できるようにしたカートリッジハンドリングシステム30の実施形態が、図4(a)および図4(b)に示されている。簡単に言うと、カートリッジハンドリングシステム30は、(たとえば、矢印38の方向に)上昇および(たとえば、矢印39の方向に)降下することができるように媒体格納システム12内に取り付けられたキャリッジまたは並進フレーム22を有することができる。カートリッジ係合アセンブリ34を、並進フレーム22と共に上下動するように、並進フレーム22内に取り付けることができる。カートリッジ係合アセンブリ34は、並進フレーム22内を側方へも移動することができる。カートリッジ係合アセンブリ34は、媒体格納システム12内のデータカートリッジにアクセスする(すなわち、取り出し、突き出しおよび搬送を行う)ことができる。
【0016】
並進フレーム22は、以下のように本発明の1つの実施形態に従った媒体格納システム12内に取り付けることができる。少なくとも1つの垂直ガイド36が格納ライブラリ14、16内に取り付けられて、(たとえば、矢印38および39で示された方向の)垂直変位経路を定めることができる。カートリッジハンドリングシステム30を媒体格納システム内に取り付けた時、並進フレーム22が垂直ガイド36に摺動可能に係合する。したがって、カートリッジハンドリングシステム30は、垂直ガイド36によって格納ライブラリ14、16間に定められた垂直変位経路に沿って移動するように作動することができる。
【0017】
カートリッジハンドリングシステム30用にリフトシステム40を設けることができ、これの作動によって、並進フレーム22を垂直変位経路38、39に沿って移動させることができる。1つの実施形態では、リフトシステム40は、並進フレーム22に取り付けられた駆動モータ42を有することができる。駆動モータ42は、1つまたは複数の駆動軸44によって、媒体格納システム12に取り付けられたガイドトラックと噛み合った歯車アセンブリ46に連結することができる。1つの実施形態では、歯車アセンブリ46は、ガイドトラック48の歯と噛み合うことができる。したがって、駆動モータ42を作動させると、並進フレーム22が媒体格納システム12内で垂直変位経路38、39に沿って移動する。
【0018】
カートリッジハンドリングシステム30を媒体格納システム12内で並進できるようにそれに取り付けるための他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされることを理解されたい。他の適当なガイドシステムおよび駆動システムも容易に利用可能であり、本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家であれば、カートリッジハンドリングシステム30に使用するための1つまたは複数のそのようなガイドシステムおよび/または駆動システムを設けることは十分に理解できるであろう。
【0019】
媒体格納システム12の以上の説明は、本発明のカプラ10の実施形態を使用することができる1つの状況を十分に理解できるようにするためのものである。本発明のカプラ10の実施形態は、現時点で周知であるか、将来に開発される広範囲の他の形式および構造の媒体格納システムのいずれとも組み合わせて使用することができることを理解されたい。
【0020】
一例として、以上に記載した媒体格納システム12は一般的に、磁気記憶媒体(すなわち、データカートリッジ)に使用される。しかし、媒体格納システム12は、特定の形式またはスタイルの記憶媒体での使用に制限されない。
【0021】
また、媒体格納システム12は、電源、電子制御部、およびデータ処理システムなどのさまざまな付属装置を収容することができることに注意されたい。そのような付属装置は、一般的に媒体格納システムに付随しており、したがって、それらは十分に理解されており、本発明の十分な理解または実行にさらなる説明は必要ないので、本明細書では図示も説明もしない。
【0022】
媒体格納システム12に使用されるカプラ10の1つの実施形態が、図5にさらに詳細に示されている。カプラ10は、ベース部分54を有するアーム部材26を備えることができる。アーム部材26はベース部分54で、第1格納ライブラリ14の縁部7(図3)に固定された取り付けアセンブリ56に回動可能に取り付けられている。したがって、アーム部材26は、図6(a)に示された開放位置および図6(b)に示された閉鎖位置間を、矢印64および65の方向に、回動することができる。
【0023】
図5に示されたカプラ10の実施形態によれば、アーム部材26のベース部分54は円筒形であって、取り付けアセンブリ56に形成された円形開口(図6(a)および図6(b))にはまっている。しかし、アーム部材26を格納ライブラリ14に取り付ける他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なすことができる。たとえば、ヒンジアセンブリ(図示せず)を使用して、アーム部材26を格納ライブラリ14に取り付けてもよい。また、カプラ10は、いずれかの適当な方法で格納ライブラリ14、16に取り付けてもよい。たとえば、アーム部材26を第1格納ライブラリ14の側部に取り付けて、第2格納ライブラリ16の側部に設けられた収容部材24に係合させてもよい。
【0024】
アーム部材26は、ヘッド部分55も有することができる。本実施形態では、ヘッド部分55はほぼU字形(フック状)であって、アーム部材26が閉鎖位置にある時、収容部材24に係合する。しかし、他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされる。一例が、図7(a)および図7(b)に示されており、この場合、ヘッド155がほぼスペード形をしている。別の例が図8に示されており、この場合、ヘッド部分255がほぼL字形である。他の実施形態では、ヘッド部分をまったく省略して、アーム部材26を隣接の格納ライブラリ16の縁部8の上に重ねてもよい。
【0025】
カプラ10はまた、アーム部材26が閉鎖位置へ回動した時にそのヘッド部分55を受け取る収容部材24を有する。1つの実施形態では、収容部材24は、格納ライブラリ14、16の縁部7、8に貫設された開口28、30を有することができる(図2および図3も参照されたい)。格納ライブラリ14、16を互いに上下に積み重ねた時、開口28、30が互いにほぼ整合して、図6(a)および図6(b)に示されているように、アーム部材26をはめ込むことができる1つの開口を形成する。
【0026】
カプラ10はまた、図5に示されたばねのような弾性部材58を有することができる。弾性部材58は、一端部で(たとえば、1つまたは複数の適当な締結具60で)アーム部材26に、他端部で(たとえば、1つまたは複数の適当な締結具62で)格納ライブラリ14に取り付けられる。
【0027】
そのような実施形態によれば、弾性部材58は、アーム部材26を閉鎖位置の方へ付勢する働きをする。すなわち、アーム部材26が図6(a)に示されているような完全開放位置にある時、弾性部材58は伸張している。アーム部材26を矢印64の方向に移動させる時、弾性部材58がアーム部材26に加える力によって、アーム部材26が矢印64の方向に引っ張られるため、アーム部材26が図6(b)に示された閉鎖位置へ移動する。
【0028】
もちろん、本発明の教示にしたがって、いずれの適当な弾性部材58も使用することができる。たとえば、弾性部材58は、ゴムひもでもよい。同様に、弾性部材58は、いずれの適当な構造内にも取り付けることができる。たとえば、弾性部材58は、一端部で取り付けアセンブリ56に取り付けることができる。また、弾性部材56を取り付けるために、いずれの適当な締結具(たとえば、ねじ、クリップ、ピン、フック、接着剤、溶接)を使用してもよい。
【0029】
カプラ10の作用を説明する前に、カプラ10は、目的の用途に適した広範囲の材料のいずれで形成することもできることに注意されたい。たとえば、アーム部材26を金属または硬質プラスチックで形成することができる。しかし、本発明は、いずれの特定の材料で形成することにも制限されないと見なされるべきである。
【0030】
また、本明細書では、特定の実施形態に従って、また、特定の媒体格納システム12の実施形態で使用した時のカプラ10の実施形態を図示して説明しているが、本発明の他の実施形態も本発明の範囲に入ると見なされる。
【0031】
カプラ10は、以下のようにして、本発明の1つの実施形態に従った格納ライブラリ14、16を連結するように作動することができる。図4(a)を参照すると、第1格納ライブラリ14を第2格納ライブラリ16に隣接配置する。たとえば、第1格納ライブラリ14を、矢印70によって示された方向において、第2格納ライブラリ16の上側に載置する。格納ライブラリ14、16を互いに隣接配置してから、カプラ10(1つまたは複数)の各々のアーム部材26を、隣接した格納ライブラリ14、16間に設けられた空間または開口を通して閉鎖位置へ回動させる。
【0032】
1つの実施形態によれば、アーム部材26は、カートリッジハンドリングシステム30によって閉鎖位置に向けて回動させることができる。すなわち、カートリッジハンドリングシステム30を格納ライブラリ14、16間で垂直方向に移動させると、並進フレーム22がアーム部材26と接触して、それを上方へ移動させる。
【0033】
カートリッジハンドリングシステム30の垂直方向移動は、リフトシステム40によって行われる。リフトシステム40を作動させることによって、並進フレーム22を上下動させることができる。さらに具体的に言うと、駆動モータ42が作動すると、それに関連して作動する歯車アセンブリ46が回転する。歯車アセンブリ46は、リフトトラック48と噛み合って、その協働作用によって並進フレーム22は、垂直ガイド36によって定められた矢印38、39の方向の垂直変位経路を移動する。駆動モータ42の回転方向(たとえば、時計回りまたは反時計回り)に応じて、並進フレーム22が上昇または降下する。
【0034】
カプラ10のアーム部材26は、いずれの適当な方法で回動させてもよいことを理解されたい。たとえば、別の実施形態では、アーム部材26を手動で回動させることができる。さらに別の実施形態では、アーム部材26を回動させるために、個別のアクチュエータ(たとえば、ソレノイド)を設けてもよい。もちろん、弾性部材58が設けられている場合、弾性部材もアーム部材26を回動させる機能を果たす。
【0035】
アーム部材26は、(たとえば、矢印64の方向に)収容部材24の方へ回動して、それにはまる。アーム部材26がヘッド部分55を有する実施形態では、それが収容部材24に係合することができる。たとえば、ヘッド部分55は、隣接した格納ライブラリ14、16の縁部に貫設された開口28、30の周囲に引っ掛かることができる。いずれの場合も、アーム部材26が閉鎖位置へ回動した時、それは第1格納ライブラリ14を第2格納ライブラリ16に連結する。
【0036】
格納ライブラリ114、116を連結するために使用した時のカプラ110の変更実施形態が、図7(a)および図7(b)に示されている。カプラ110は、ベース部分154を有するアーム部材126を備えることができる。カプラ10について前述したように、アーム部材126はベース部分154で、取り付けアセンブリ156によって第1格納ライブラリ114に回動可能に取り付けることができる。アーム部材126は、矢印164および165の方向に、図7(a)に示された開放位置および図7(b)に示された閉鎖位置間を回動することができる。
【0037】
アーム部材126はまた、ヘッド部分155を有することができる。ヘッド部分155は、キャビネットのラッチのようにほぼスペード形であって、アーム部材126が閉鎖位置にある時、収容部材124に係合することができる。すなわち、ヘッド部分155は、格納ライブラリ114、116に貫設された開口128、130にはまることができる。カプラ110はまた、カプラ10について前述したように、弾性部材158を有することができる。
【0038】
1つの実施形態によれば、ヘッド部分155を挿通できるように、開口128および130が変形または拡大する。しかし、他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされる。たとえば、開口128、130は、ヘッド部分155を挿通できるように拡大する変形可能な材料(たとえば、軟質プラスチック、ゴムまたは発泡材)で形成されたライニングを有することができる。あるいは、ヘッド部分155を収容するために、(たとえば、食器棚に設けられているような)ラッチ部材を設けてもよい。さらに別の実施形態では、ヘッド部分155が変形して、開口128、130を通過できるようにしてもよい。
【0039】
カプラ110は、前述したカプラ10と同様に作動することができることに注意されたい。さらに、カプラのさらに別の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされ、カプラ110の実施形態は、別の実施形態の一例として挙げられているだけであることを理解されたい。カプラ210の別の例が図8に示されており、この場合、ヘッド部分255がほぼL字形である。カプラ10の同様部材が、200を加えた参照番号(たとえば、210)を使用して示されている。さらに別の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされる。
【0040】
本発明の教示に従ったカプラ110に使用するために、モニタ199を設けることもできる。モニタ199は、アーム部材126の位置を表示するように、カプラ110に関連づけて作動させることができる。1つの実施形態によれば、モニタ199は、基本的な電気回路を有することができる。そのような実施形態では、開口128の両端に接点を設けて、アーム部材126が開放位置にある時に回路が開き、アーム部材126が閉鎖位置にある時に回路が閉じるようにすることができる。また、適当な回路を接点に接続して、接点に電流を供給すると共に、カプラ110の状態(すなわち、アーム部材126が開放または閉鎖位置のいずれにあるか)を表示する信号をユーザに送ることができる。
【0041】
モニタ199の他の実施形態も、本発明の範囲に入ると見なされることを理解されたい。たとえば、モニタ199は、光信号および光検出器を有することができる。本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家にはモニタ199のさらに別の実施形態も明らかになるであろう。もちろん、モニタ199は、前述したカプラ10に使用するように設けることもできる。
【0042】
カプラ10を使用することによって、格納ライブラリ14、16を取り外し可能に互いに連結して、それらが作動中に移動しないようにできることは容易にわかる。カプラには、ねじや同様の締結具を使用する必要がない。したがって、格納ライブラリ14、16をより迅速に、また、工具を使用しないで、連結することができる。また、ねじや同様の締結具と異なって、カプラ10は、格納ライブラリ14に取り付けられており、したがって、輸送中や使用しない時に紛失しやすくない。また、カプラ10は、組み立て中に取りはずされやすくもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの格納ライブラリを有する媒体格納システムの1つの実施形態の斜視図である。
【図2】図1に示された格納ライブラリの1つの、底部パネルを取り除いたものの簡略化した底面図である。
【図3】図1に示された格納ライブラリの他方の、上部パネルを取り除いたものの簡略化した上面図である。
【図4】本発明の1つの実施形態に従ったカプラの作動を説明する、図1の2つの格納ライブラリの簡略化した側面図であり、カプラが(a)開放位置および(b)閉鎖位置に示されている。
【図5】格納ライブラリを互いに連結するカプラの1つの実施形態の上面図である。
【図6】図5に示されたカプラの、(a)開放位置および(b)閉鎖位置における側面図である。
【図7】(a)開放位置および(b)閉鎖位置に示されたカプラの別の実施形態の側面図である。
【図8】カプラのさらに別の実施形態である。
【符号の説明】
10 カプラ
14 第1格納ライブラリ
16 第2格納ライブラリ
24 収容部材
26 アーム部材
28、30 開口
50 ガイド
58 弾性部材
Claims (10)
- 少なくとも第1格納ライブラリおよび第2格納ライブラリを有する媒体格納システムのカプラであって、
前記第1格納ライブラリに形成された開口と、前記第2格納ライブラリに形成された開口とを有し、前記第1格納ライブラリを前記第2格納ライブラリに隣接配置した時、前記開口が互いに整合している収容部材と、
前記第1格納ライブラリに回動可能に取り付けられたアーム部材とを備えており、前記アーム部材は、開放位置および閉鎖位置間を回動して、該閉鎖位置へ回動した時、前記収容部材に係合し、前記第1格納ライブラリを前記第2格納ライブラリに連結することを特徴とするカプラ。 - さらに、第1端部および第2端部を有する弾性部材を備えていて、該弾性部材は、第1端部で前記第1格納ライブラリに取り付けられ、前記第2端部で前記アーム部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のカプラ。
- 前記弾性部材は、前記アーム部材を前記閉鎖位置の方へ付勢することを特徴とする請求項2記載のカプラ。
- さらに、前記第1格納ライブラリ上に取り付けアセンブリを備えていて、前記アーム部材は、前記取り付けアセンブリに回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のカプラ。
- さらに、
前記第1格納ライブラリ上のガイドと、
前記第2格納ライブラリ上のガイドとを備えていて、該ガイドは、前記収容部材の前記開口の整合を助けることを特徴とする請求項1記載のカプラ。 - さらに、前記アーム部材の動きで作動するモニタを備えていて、前記モニタは、前記アームの位置を表示することを特徴とする請求項1記載のカプラ。
- 前記アーム部材は、前記開放位置へ回動することによって、前記第1格納ライブラリを前記第2格納ライブラリから離脱させることができることを特徴とする請求項1記載のカプラ。
- 前記アーム部材は、ヘッド部分を有していて、前記アーム部材が前記閉鎖位置にある時、前記アーム部材の前記ヘッド部分が前記収容部材にはまることを特徴とする請求項1記載のカプラ。
- 第1格納ライブラリを第2格納ライブラリに連結する方法であって、
前記第1格納ライブラリを前記第2格納ライブラリに隣接配置する段階と、
前記第1格納ライブラリ上に設けられたアーム部材を閉鎖位置に向けて回動させる段階と、
前記アーム部材が閉鎖位置へ回動した時、前記第2格納ライブラリに形成された開口に前記アーム部材をはめ込んで、前記第1格納ライブラリを前記第2格納ライブラリに連結する段階とを特徴とする方法。 - さらに、並進フレームを前記第1および第2格納ライブラリ間で移動させる段階を含み、前記並進フレームの移動によって前記アーム部材が回動することを特徴とする請求項9記載の方法。
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