JP2004013988A - フォーカス制御方法およびこれを用いた光記録媒体初期化装置 - Google Patents

フォーカス制御方法およびこれを用いた光記録媒体初期化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の記録層を持つ光学記録媒体の初期化において、初期化目的層からの十分な反射光量が得られなくとも、初期化レーザスポットを初期化目的層に位置付けるフォーカス制御を行いながら、光学記録媒体の初期化目的層を初期化する。
【解決手段】光学記録媒体内の十分な反射光が得られる反射面からフォーカスエラー信号を生成し、該フォーカスエラー信号によって初期化レーザスポットのフォーカス制御を行うとともに、初期化レーザスポットは該反射面に対し任意の距離だけ離れた初期化目的層に位置付いている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、レーザ光の照射によって情報の記録再生を行なう光記録媒体に対するフォーカス制御方法及び該光記録媒体の初期化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、書替え可能な大記録容量の光ディスクとして、光ディスクの片面に2つの相変化型記録層を備えた、いわゆる相変化型片面2層光ディスクが提案されている。この相変化型片面2層光ディスクは、大まかにはレーザ光入射側から、補護層/第1の記録層/中間層/第2の記録層/基板とにより構成され、片面からレーザ光を入射することにより、前記第1の記録層と第2の記録層記へデータの記録/再生/消去を行う様に構成されている。
【0003】
ここで、一般に相変化型光ディスクは、透明な基板に反射層や記録層及び補護層等を積層した構造を成し、これらの層はスパッタリング法や真空蒸着法などを用いて形成され、形成直後の記録層は非晶質状態になるのが一般的である。この非晶質状態では、通常、光ディスク駆動装置のレーザ波長帯での反射率が非常に低く、記録再生動作に不可欠な自動焦点制御やトラッキング制御が不安定になるため、相変化型光ディスクは、記録再生可能な状態にするため、使用領域全面(ディスク全面)を記録層形成直後の非晶質状態から結晶質に変化させる初期化という熱処理が必要である。
【0004】
現在実用化されている前記初期化の手法は、レーザ初期化であり、このレーザ初期化は、高出力半導体レーザを熱源として光ディスク記録膜上に100トラック以上をカバーできる長円形の初期化レーザスポットを形成し、この初期化レーザスポットを、記録膜を結晶化温度以上に保ちながら、光ディスク全面を走査することにより結晶化を行うものである。一般普及している単層型の相変化型光ディスクはこの処理が行われている。
【0005】
さて、前述の相変化型片面2層光ディスクにおいても前述の初期化プロセスが必須であり、従来技術においては前述の2層構造の相変化型の記録層をそれぞれ別に初期化することが提案されている。
【0006】
この2層構造の相変化型の記録層をそれぞれ別に初期化する手法は、例えば、一方の初期化目的記録層に初期化レーザ光を対物レンズによって集光させ、この初期化目的記録層からの反射光によって生成されるフォーカスエラー信号を基に対物レンズを光軸方向に移動させフォーカス制御を行ないながら、初期化目的記録層を全面にわたり初期化を行い、この一方の記録層の初期化が終了した後に他方の記録層も同様の方法でフォーカス制御を行いながら全面を初期化することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような相変化型片面2層光ディスクの初期化は、初期化目的層から十分なフォーカスエラー信号を得られることが前提である。しかし、前述の初期化方法は、(1)初期化前と後では反射率・透過率等の光学的特性が変化する事、(2)第2の記録層からの反射光量は第1の記録層の光学的特性に依存する事、(3)実用化されている初期化装置のレーザ波長は赤外帯(800nm〜)であり、光ディスクの情報を記録・再生する波長からかけ離れて長い等の理由から、初期化目的層からの十分なフォーカスエラー信号を得られず、初期化目的層に初期化レーザスポットを位置付けるフォーカス制御が非常に困難である事の原因によって、相変化型片面2層光ディスクの初期化が困難であると言う不具合があった。
【0008】
本発明の目的は、従来技術による不具合を除去することであり、初期化目的層から十分なフォーカスエラー信号が得られなくとも、初期化目的層に初期化レーザスポットを位置付けるフォーカス制御を行うフォーカス制御方法およびこれを用いて光ディスクを初期化する光記録媒体初期化装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明によるフォーカス制御方法は、一つの光源と一つの対物レンズを有し、該フォーカスエラー信号を生成する反射面と、集光した光スポットを位置付ける記録膜面が同一面でないことを第1の特徴とし、本発明による光記録媒体初期化装置は、光源及び対物レンズを有し、該フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置が光軸方向において異なるように構成するフォーカスエラー信号生成手段と、該フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置が光軸方向において同一となるように構成するフォーカスエラー信号生成手段との二つのフォーカスエラー信号生成手段を備える。また、前述のフォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置が光軸方向において異なるように構成するフォーカスエラー信号生成手段にて、フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置との距離間隔を調整する手段を備える。さらに、集光したスポット位置を記録膜面とすることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、基板上に複数の記録膜及び補護層とを含む多層を積層した光記録媒体の初期化を行う光記録媒体初期化装置であって、前記多層の内、ある層を、フォーカスエラー信号を生成する反射面を形成する焦点合わせ用層として選択し、該選択した焦点合わせ用層以外の記録層を、集光した光スポットを照射して初期化を行う初期化対象層として選択し、前記焦点合わせ用層から反射された反射光を基に前記初期化対象層に照射する光スポットの焦点合わせを行いながら前記初期化対象層の初期化を行うことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるフォーカス制御方法およびこれを用いた光記録媒体初期化装置を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る集光したレーザスポットとフォーカスエラー信号との相対的な位置関係を示す図であlり、図1(a)はフォーカスエラー信号を得るための記録膜面が第1の記録層の場合を示し、図1(b)はフォーカスエラー信号を得るための記録膜面が第2の記録層の場合を示し、図4は、本発明の対象となる相変化型片面2層光ディスクを示す図である。
【0012】
まず、本実施形態の対象となる相変化型多層光ディスク、例えば相変化型片面2層光ディスクは、図4に示す如く、基板56上に補護層55/第2の記録膜54/中間層53/第1の記録膜52/補護層51を順次積層し、前記第1及び第2の記録層52及び54は、詳細に述べればアルミ層/補護層/記録層/補護層を積層して構成されている。
【0013】
さて本実施形態によるフォーカス制御方法は、前記相変化型多層光ディスクを対象とし、フォーカスエラー信号を得るための記録膜面が第1の記録層の場合、図1(a)に示す如く、対物レンズ1を通ったレーザ光8の一部は第1の記録層を透過9し第2の記録層にレーザスポット2を形成する。一方、レーザ光8の一部は第1の記録層によって反射4され、該反射光をもとにフォーカスエラー信号5を生成させる。図中のフォーカスエラー信号5は、対物レンズを光軸方向に微小移動(レーザスポット2も第2の記録層を中心に光軸方向に微小移動する)させた場合に生成されるS字カーブである。レーザスポット2が第2の記録層に位置付いている状態において、フォーカスエラー信号のゼロクロス点6を第1の記録層の近傍に位置付けする。すなわち、レーザスポット2とフォーカスエラー信号ゼロクロス点6は第1の記録層と第2の記録層の間隔(中間層厚)だけの距離7を隔てており、対物レンズ1に対しレーザスポット位置2がフォーカスエラー信号ゼロクロス点6より遠い位置になるよう配置する。
【0014】
次いでフォーカスエラー信号を得るための記録膜面が第2の記録層の場合は、図1(b)に示す如く、対物レンズ1を通ったレーザ光8は第1の記録層にレーザスポット2を形成する。レーザ光8の一部は第1の記録層を透過9し、第2の記録層で反射した光4をもとにフォーカスエラー信号5を生成させる。aと同様に、図中のフォーカスエラー信号5は、対物レンズを光軸方向に微小移動(レーザスポット2も第1の記録層を中心に光軸方向に微小移動する)させた場合に生成されるS字カーブである。レーザスポット2が第1の記録層に位置付いている状態において、フォーカスエラー信号ゼロクロス点6を第2の記録層の近傍に位置付けする。レーザスポット2とフォーカスエラー信号ゼロクロス点6は第1の記録層と第2の記録層の間隔(中間層厚)だけの距離7を隔てており、対物レンズ1に対しレーザスポット位置2がフォーカスエラー信号ゼロクロス点6より近い位置になるように配置する。
【0015】
図2はフォーカスエラー信号を生成するための反射面とレーザスポット位置との間隔を光軸方向に任意の距離だけ離すための光学系を説明するためのものである。本実施例ではナイフエッジ方式を用い、図の複雑化を避けるためレーザ出射光学系の図示は省略し、図2(a)は一般的なナイフエッジ方式の構成であり、本発明の特徴をわかりやすくするための比較対照図、図2(b)は図1(a)で示したフォーカスエラー信号(S字カーブ)を得るための記録膜面が第1の記録層とするための光学系図、図2(c)は図1(b)で示したフォーカスエラー信号(S字カーブ)を得るための記録膜面が第2の記録層とするための光学系図である。
【0016】
さて、本実施形態によるフォーカス制御方法は、図2(a)に示す如く、対物レンズ1によって集光したレーザスポット2が記録層に位置付いている状態にて、検出レンズ11を通り抜けた記録層からの反射光16の集光点17にナイフエッジ15を置く。ナイフエッジ15を通りぬけた反射光16は光軸に対し対称に配置してある光検出素子13、14に入る。二つの光検出素子13、14の受光量の差分をとることによりフォーカス信エラー号を生成する。レーザスポット2が記録層に位置付いているときに、フォーカスエラー信号がゼロクロス点となるように構成されている。
【0017】
次に本実施形態によるフォーカスエラー信号(S字カーブ)を得るための記録膜面が第1の記録層とする場合、本フォーカス制御方法は、図2(b)に示す如く、対物レンズ1によって集光されたレーザスポット2が第2の記録層に位置付いた状態において、第1の記録層からの反射光16が検出レンズ11によって集光される点17の近傍にナイフエッジ15を配置する。この場合、一般的なナイフエッジ方式aと比較すると、ナイフエッジ15の位置は検出レンズ11から離れて配置することになる。ナイフエッジ15を通りぬけた反射光16は光軸に対し対称に配置してある光検出素子13、14に入る。二つの光検出素子13、14の受光量の差分をとることによりフォーカス信エラー号を生成する。
【0018】
更に本フォーカス制御方法は、図2(c)に示す如く、フォーカスエラー信号(S字カーブ)を得るための記録膜面が第2の記録層の場合、対物レンズ1によって集光されたレーザスポット2が第1の記録層に位置付いた状態において、第2の記録層からの反射光16が検出レンズ11によって集光される点17の近傍にナイフエッジ15を配置する。一般的なナイフエッジ方式aと比較すると、ナイフエッジ15の位置は検出レンズ11に近づけて配置することになる。ナイフエッジ15を通りぬけた反射光16は光軸に対し対称に配置してある光検出素子13、14に入る。二つの光検出素子13、14の受光量の差分をとることによりフォーカス信エラー号を生成する。
【0019】
前述の実施形態において、第1の記録層がつくるフォーカスエラー信号と第2の記録層がつくるフォーカスエラー信号の相互干渉を回避するために、ナイフエッジのすぐ近くに受光面積の小さい光検出素子を設置するのが好ましい。また、フォーカスエラー信号を生成するための反射面とレーザスポット位置の距離によって、検出レンズの焦点距離を適度に選択するのがよい。
【0020】
以上の如く述べたフォーカス制御方法は、フォーカスエラー信号を用いて光ディスクのフォーカス制御を行うことにより、反射光がほとんど得られない記録層に対しレーザスポットを位置付けすることが可能となる。
【0021】
図3は、本発明による光記録媒体初期化装置を説明するための概略図であリ、フォーカスエラー信号が第1の記録層の反射光から生成され、レーザスポットが第2の記録層近傍に位置付いている場合である。
【0022】
図3に示した光記録媒体初期化装置は、線状の発光点を持つ数Wクラスの高出力半導体レーザ18より出射したレーザ光が、コリメートレンズ19により整形されPBS(偏光ビームスプリッタ)23に入り、特定の偏光成分のみ反射されて進行方向を90度変えた後、レーザ光が1/4波長板21を通り抜け、対物レンズ22によって絞らながら光ディスクに照射されるものとする。
【0023】
次にレーザスポットが光ディスクの第2の記録層に位置付いている状態での、反射光の光路を説明する。第1の記録層と第2の記録層によって反射されたレーザ光は対物レンズ22、1/4波長板21、PBS23を通り抜けBS(ビームスプリッタ)24に入り2つの光路に分割される。
【0024】
前記BS24にて反射されたレーザ光は、検出レンズ25によって絞られ光検出素子27及び28に入る。ナイフエッジ26は第2の記録層からの反射光が焦点を結ぶ位置37に置く。光検出素子27、28の受光量の差分をとればフォーカスエラー信号が得られ、レーザスポットが第2の記録層に位置付いている状態が、フォーカスエラー信号のS字曲線のゼロクロス点と対応付く。以上の如く、フォーカスエラー信号を生成するための反射面とレーザスポット位置付け面とが同一面であるフォーカスエラー検出手段33を構成する。
【0025】
一方、BS24を透過したレーザ光は、検出レンズ29によって絞られ光検出素子31及び32に入る。ナイフエッジ30は光軸方向に移動可能35であって、第1の記録層からの反射光が焦点を結ぶ位置36とほぼ一致するように調整する。該ナイフエッジを光軸方向に移動35させることは、フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置との距離間隔を調整することであり、検出レンズを光軸方向に移動しても同様の効果が得られる。光検出素子31、32の受光量の差分をとればフォーカスエラー信号が得られ、レーザスポットが第2の記録層に位置付いている状態が、フォーカスエラー信号のS字曲線のゼロクロス点と対応付く。以上の如く、フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置との距離間隔を調整する手段を備え、フォーカスエラー信号を生成するための反射面とレーザスポット位置付け面とが異なる面とするフォーカスエラー検出手段34を構成する。
【0026】
図3の光記録媒体初期化装置によれば、第2の記録層からの十分な反射光が得られない場合に、第1の記録層からの反射光をもとにフォーカスエラー信号(フォーカスエラー信号B)を生成させ、かつ、フォーカスエラー信号Bにてフォーカス制御を行いながら第2の記録層にレーザスポットを位置付かせることによって、第2の記録層の初期化が可能となる。
【0027】
また、中間層厚が光ディスク面内で大きくばらつく場合は、フォーカスエラー信号Bによってフォーカス制御を行いながら第1の記録層の一部(たとえば光記録媒体の任意の半径位置)のみを初期化して反射率を上げた状態にしてから、再度、フォーカスエラー信号Aをもとにフォーカスサーチ動作を行い継続して第1の記録層を初期化することも可能である。
【0028】
図3の光記録媒体初期化装置は、フォーカスエラー信号を得るための記録膜面が第1の記録層の場合(図1−a)であるが、これに限定することなく、フォーカスエラー信号を得るための記録膜面が第2の記録層の場合(図1−b)であってもよい。
【0029】
この場合、特に、第1の記録層からの十分な反射光が得られない場合に、第2の記録層からの反射光をもとにフォーカスエラー信号(フォーカスエラー信号B)を生成させ、かつ、フォーカスエラー信号Bによってフォーカス制御を行いながら第1の記録層にレーザスポットを位置付かせることによって、第1の記録層の初期化が可能となる。
【0030】
フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置との距離間隔を調整する手段(たとえば35)に、モータ等の動力によって自動で位置移動可能とすれば、光ディスク内の反射光が十分得られる反射面よりフォーカスエラー信号を生成しながらフォーカス制御を行い、レーザスポットは第1の記録層から第2の記録層(または、第2の記録層から第1の記録層)へ任意のタイミングで短時間に移動することが可能である。
【0031】
本実施例では、フォーカスエラー信号の生成にはナイフエッジ方式を用いたがナイフエッジ方式に限定することなく、検出レンズで絞られた集光点位置の前後に光検出素子を備え、光検出素子に入るレーザ光の面積差でフォーカスエラー信号を生成する前後作動方式を用いてもよい。また、同様に非点収差法を用いてもよく、更にフォーカスエラー信号を生成するための反射面は記録膜面だけに限定することなく、光ディスク補護層の表面であってもよい。
【0032】
また、本実施例では記録層が二層の場合について説明したが、二層に限定することなく更に多層の記録層をもつ相変化多層光ディスクにも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明は、複数の記録層を持つ光学記録媒体の初期化において、初期化目的層からの十分な反射光量が得られなくとも、初期化レーザスポットを初期化目的層に位置付けるフォーカス制御を行いながら、光学記録媒体の初期化目的層の初期化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る集光したレーザスポットとフォーカスエラー信号との相対的な位置関係図。
【図2】フォーカスエラー信号を生成するための反射面とレーザスポット位置との間隔を光軸方向に任意の距離だけ離すための光学系図。
【図3】本発明による光記録媒体初期化装置の概略図。
【図4】本発明の対象となる相変化型2層光ディスクを示す図。
【符号の説明】
1:対物レンズ、2:レーザスポット、8:レーザ光、9:透過、7:距離、6:ゼロクロス点、11:対物レンズ、16:反射光、13及び14:光検出素子、15:ナイフエッジ、18:高出力半導体レーザ、19:コリメータレンズ、21:1/4波長板、23:偏光ビームスプリッタ(PBS)、24ビームスプリッタ(BS)、50:相変化型2層光ディスク、51:補護層、52:第1の記録層、53:中間層、54:第2の記録層、55:補護層、56:基板。

Claims (5)

  1. 光記録媒体に対物レンズにて集光した光を照射し光記録媒体の反射面からの反射光を受光してフォーカスエラー信号を生成すると共に、このフォーカスエラー信号によって対物レンズを移動させ集光した光スポットを記録膜面に位置付けするフォーカス制御方法において、光源及び対物レンズを有し、該フォーカスエラー信号を生成する反射面と、集光した光スポットを位置付ける記録膜面が同一面でないことを特徴としたフォーカス制御方法。
  2. 光記録媒体に対物レンズにて集光した光を照射し光記録媒体の反射面からの反射光を受光してフォーカスエラー信号を生成すると共に、このフォーカスエラー信号によって対物レンズを移動させ集光した光スポットを記録膜面に位置付けするフォーカス制御を行ない光記録媒体の記録膜を加熱し初期化する初期化装置において、一つの光源と一つの対物レンズを有し、該フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置が光軸方向において異なるように構成するフォーカスエラー信号生成手段と、該フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置が光軸方向において同一となるように構成するフォーカスエラー信号生成手段との二つのフォーカスエラー信号生成手段を持つことを特徴とした光記録媒体初期化装置。
  3. フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置が光軸方向にて異なるように構成するフォーカスエラー信号生成手段において、該光スポット位置を記録膜面とすることを特徴とした請求項2の光記録媒体初期化装置。
  4. 光軸方向において、フォーカスエラー信号を生成する反射面と集光した光スポット位置との距離間隔を調整する手段を備えることを特徴とした請求項2の光記録媒体初期化装置。
  5. 基板上に複数の記録膜及び補護層とを含む多層を積層した光記録媒体の初期化を行う光記録媒体初期化装置であって、前記多層の内、ある層を、フォーカスエラー信号を生成する反射面を形成する焦点合わせ用層として選択し、該選択した焦点合わせ用層以外の記録層を、集光した光スポットを照射して初期化を行う初期化対象層として選択し、前記焦点合わせ用層から反射された反射光を基に前記初期化対象層に照射する光スポットの焦点合わせを行いながら前記初期化対象層の初期化を行うことを特徴とする光記録媒体初期化装置。
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