JP2004013549A - プリンタ管理システム - Google Patents

プリンタ管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004013549A
JP2004013549A JP2002166484A JP2002166484A JP2004013549A JP 2004013549 A JP2004013549 A JP 2004013549A JP 2002166484 A JP2002166484 A JP 2002166484A JP 2002166484 A JP2002166484 A JP 2002166484A JP 2004013549 A JP2004013549 A JP 2004013549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
printer
operation information
image
photographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002166484A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Isozaki
磯崎 浩行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002166484A priority Critical patent/JP2004013549A/ja
Publication of JP2004013549A publication Critical patent/JP2004013549A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】多数のプリンタの稼働状況を集中的に管理して適正に把握することができ、サービスマンなどの専門家による適正かつ効率の良いメンテナンスを可能にするプリンタ管理システムを提供する。
【解決手段】稼働情報の集計手段を有するプリンタと、診断データベースを有する管理手段と、情報通信端末と、プリンタおよび管理手段ならびに情報通信端末および管理手段を接続する通信手段とを有し、プリンタは稼働情報を通信手段で管理手段に送り、管理手段は、送信された稼働情報をプリンタ毎に集計して診断データベースに記憶し、かつ、通信手段を用いた情報通信端末からの要求に応じて、対応する稼働情報を診断データベースから読み出し、通信手段で情報通信端末に送ることにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真プリンタなどの各種のプリンタの管理の技術分野に属し、詳しくは、通信ネットワークを利用したプリンタの管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接露光が主流である。
これに対し、近年では、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタルの画像データとした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を露光してプリントとして出力し、また、画像データを画像ファイルとしてCD−R等の記録媒体に出力することができる、デジタルフォトプリンタが実用化され、次第に普及している。
【0003】
デジタルフォトプリンタは、通常、入力機と出力機とから構成される。
入力機は、フィルムに読取光を入射し、透過した画像を担持する投影光をCCDセンサ等で光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)、および、スキャナが読み取った画像データに、階調変換や色/濃度補正等の各種の画像処理を施して、記録用の画像データとする画像処理装置とを有して構成される。
他方、出力機は、例えば光ビーム走査露光等によって、画像処理装置が出力した画像データに応じて変調した記録光によって印画紙(感光材料)を像様に露光して潜像を記録するプリンタ(画像記録装置)、および、プリンタによって潜像を記録された印画紙に、現像、漂白/定着、水洗等の現像処理を行い、乾燥して仕上がりプリントとして出力するプロセサ(現像機)を有して構成される。
【0004】
デジタルフォトプリンタでも、通常の直接露光の写真プリンタでも、システムを安定的に稼働するためには、システムのメンテナンスが重要であるのは当然のことである。特に、上記説明からも明らかなように、デジタルフォトプリンタは、通常の直接露光によるプリンタに比して構成要素が多く、また、動作も複雑であるため、デジタルフォトプリンタでは、システムの適正なメンテナンスは、より重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような写真プリンタのメンテナンスは、例えば、写真プリンタの設置日を基準として、1週間毎や1カ月毎等の一定期間毎に、ディスプレイ等にメッセージを表示して、ユーザに定期点検を促し、ユーザがマニュアルに沿った点検を行い、それに応じたメンテナンスを実施することで行われている。しかしながら、やはり、ユーザの点検によるメンテナンスでは限界がある。
【0006】
このような問題点を解決するために、本出願人は、通信ネットワークを利用して、エラーログや稼働ログを写真プリンタから遠隔管理装置に送り、遠隔管理装置において解析を行った後、対処方法等を写真プリンタに送り、また、ソフトウエアのダウンロード等によって修理等を行う遠隔管理システムを先に提案している(特開2000−183759号公報参照)。
しかしながら、メンテナンスを適正に行い、写真プリンタを安定して稼働するためには、やはり、サービスマンなどの専門家によるメンテナンスは、不可欠である。
【0007】
サービスマンは、通常、定期的にユーザ先を訪問して、写真プリンタの稼働状況をチェックして、それに応じたメンテナンスを行っている。上記遠隔管理システムによれば、個々の装置に応じた状況を解析して、ユーザによる装置の保守点検やトラブル解決の手助けを行うことができるものの、サービスマンなどによる、装置のメンテナンス、個々の装置固有の問題解決、その機種固有の問題解決などには、十分に対応することはできない。
また、サービスマンは、一人で多数のユーザを受け持つのが通常である。多数のユーザに対応して十分なメンテナンスを行うためには、サービスマンが、自身の受け持つユーザの写真プリンタの状況を適正に把握し、各ユーザ先を効率良く訪問し、かつ、効率良くメンテナンスを行うことが重要である。
【0008】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、写真プリンタのサービス部門等において、多数のプリンタの稼働状況を集中的に管理して適正に把握することができ、サービスマンなどの専門家による適正かつ効率の良いメンテナンスを可能にするプリンタ管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のプリンタ管理システムは、稼働情報の集計手段を有するプリンタと、診断データベースを有する管理手段と、情報通信端末と、前記プリンタおよび管理手段ならびに情報通信端末および管理手段を接続する通信手段とを有し、前記プリンタは、自身の稼働情報を前記通信手段によって管理手段に送り、前記管理手段は、送信された稼働情報を各プリンタ毎に集計して前記診断データベースに記憶し、かつ、前記通信手段を用いた情報通信端末からの要求に応じて、対応する稼働情報を前記診断データベースから読み出し、前記通信手段によって情報通信端末に送ることを特徴とするプリンタ管理システムを提供する。
【0010】
このような本発明のプリンタ管理システムにおいて、前記プリンタが、写真フィルムに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ、スキャナが読み取った画像信号を処理して記録用の画像データとする画像処理装置、前記画像データに応じて変調した記録光で印画紙を露光して潜像を記録する焼付装置、および、前記焼付装置によって潜像を記録された印画紙に現像処理を施して仕上がりプリントとする現像装置とを有し、前記診断データベースは、これらを含む階層を有するツリー構造を有するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリンタ管理システムについて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0012】
図1に、本発明のプリンタ管理システムを写真プリンタの管理に利用した一例の概略ブロック図が示される。
図示例のプリンタ管理システム10(以下、管理システム10とする)は、基本的に、管理部12と、写真プリンタ14と、情報通信端末16と、通信手段18とを有し、管理部12および写真プリンタ14、ならびに、管理部12および情報通信端末16が、通信手段18で接続されて構成される。
【0013】
なお、図示例においては、写真プリンタ14は3台(写真プリンタ14a、14bおよび14c)、情報通信端末16は2台(情報通信端末16aおよび16b)が、それぞれ管理部12に接続されているが、本発明は、これに限定はされず、より多くの写真プリンタ14および情報通信端末16が、通信手段18によって管理部12に接続されてもよいのは、もちろんである。
【0014】
本発明において、管理部12と、写真プリンタ14ならびに情報通信端末16を接続する通信手段18には、特に限定はなく、コンピュータ通信ネットワーク等に利用される、各種の通信手段が利用可能である。
従って、通信手段18は、有線でも、無線でも、有線と無線の併用でもよく、また、インターネットのような公開された通信ネットワークを利用するものでも、例えばNNCS(NTT Network Connect Service)のようなプライベートな通信ネットワークを利用するものでもよい。さらに、汎用の回線を利用するものでも、専用回線を利用するものでもよい。
なお、管理部12と情報通信端末16とは相互通信であるが、管理部12と写真プリンタ14は、必ずしも相互通信である必要はなく、従って、管理部12と写真プリンタ14を接続する通信手段18は、写真プリンタ14からの情報送信機能のみを有するものであってもよい。
【0015】
管理部12は、写真プリンタ14のサービス網の本部などに設置される、いわば本発明の管理システム10のホストとなるものであって、写真プリンタ14から供給された稼働情報を各写真プリンタ14毎に集計して診断データベース20に記憶し、また、情報通信端末16からの要求に応じて、対応する情報を診断データベース20から読み出し、情報通信端末16に転送する。管理部12および診断データベース20に関しては、後に詳述する。
このような管理部12および診断データベース20は、パーソナルコンピュータやワークステーションやサーバ等を利用して構成すればよい。
【0016】
情報通信端末16は、通信手段18を用いて管理部12にアクセスして、所望する写真プリンタ14の稼働情報を送るように要求を出し、それに応じて供給された稼働情報を、画面表示やハードコピー等で出力するものである。
このような情報通信端末16は、例えば、写真プリンタ14のサービスセンターや販売店に設置されるものであり、一例として、パーソナルコンピュータで構成すればよい。また、情報通信端末16は、写真プリンタ14のメンテナンス等を行うサービスマンが携帯するものであってもよく、例えば、PDA(Personal Digital Assistance)やモバイルコンピュータで構成してもよく、さらに、携帯電話等の移動電話で構成してもよい。
【0017】
写真プリンタ14は、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取り、この画像を再生した写真プリントとして出力する、前述のデジタルフォトプリンタで、従って、写真プリント店などのユーザ先に設置される。写真プリンタ14は、図2の概念図に示されるように、スキャナ22および制御部24からなる入力機26と、出力機(プリンタ/プロセサ)28とから構成される。
【0018】
スキャナ22は、フィルムFの各コマに撮影された画像を光電的に読み取る装置で、図3の概念図に示すように、光源部30、ドライバ32、拡散ボックス34、キャリア36、結像レンズユニット38、読取部40、アンプ(増幅器)42、およびA/D(アナログ/デジタル)変換器44を有して構成される。
【0019】
図示例のスキャナ22において、光源部30は、LED(Light Emitting Diode)を利用するもので、R(赤)光、G(緑)光およびB(青)光の各可視光を出射する3種のLEDが配列されて構成される。このような光源部30は、ドライバ32によって駆動され、各光が、順次、出射される。
拡散ボックス34は、フィルムFに入射する光を、フィルム面方向で均一にするものである。
【0020】
キャリア36は、フィルムFを断続的に搬送して、フィルムFに撮影された各画像(各コマ)を、順次、所定の読取位置に搬送/保持するものである。このようなキャリア36は、フィルムサイズ等に応じた複数種が用意され、スキャナ22の本体に着脱自在に構成される。
図示例において、キャリア36は、読取位置を挟んで配置されるフィルムFを長手方向に搬送する搬送ローラ対46aおよび46bと、所定の読取位置において、各コマの読取領域を規制するマスク48と、フィルムFを押圧して読取位置で光軸方向の所定位置に平面状に固定する押圧部材(図示省略)等を有する。
【0021】
結像レンズユニット38は、フィルムFの投影光を読取部40の所定位置に決結像するもので、公知のズーム(結像倍率の拡大/縮小)機構やオートフォーカス(A/F)機構、可変絞り等を有する。
読取部40は、エリアCCDセンサを用いて、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取るもので、キャリア36のマスク48で規制された1コマの全面を読み取る(面露光による画像読取)。また、読取部40には、必要に応じて読み取りの解像度を向上するため、ピエゾ素子等を用いたエリアCCDセンサの画素ずらし機構、および、暗示補正レベルを測定するためにエリアCCDセンサに入射する光を遮光するシャッタが配置される。
【0022】
このようなスキャナ22において、フィルムFを読み取る際には、まず、キャリア30によってフィルムFを搬送し、読み取りを行うコマ(通常は、1コマ目か最終コマ)を読取位置に搬送する。
次いで、ドライバ32による作用の下、例えば、光源部30のRのLEDを駆動して、R光を出射する。R光は、拡散ボックス34によってフィルムFの面方向で光量を均一にされた後、読取位置に入射して、此処に保持されるコマに入射、透過して、このコマに撮影された画像を担持する投影光となる。この投影光は、結像レンズユニット38によって読取部40の所定位置(エリアCCDセンサの受光面)に結像され、このコマのR画像が光電的に読み取られる。
【0023】
同様にして、光源部30のGおよびBのLEDを、順次、発光して、このコマのG画像およびB画像の読み取りを行って、このコマの読み取りを終了する。なお、読み取りは、通常のスキャナと同様、各種条件設定や検定画像生成のために画像を粗に読み取るのプレスキャンと、プリント出力用のファインスキャンの2回が行われる。また、1コマの読み取りを終了したら、キャリア36は、フィルムFを搬送して、次に読み取りを行うコマを読取位置に搬送する。
読取部40からの出力信号は、アンプ42で増幅され、A/D変換器44によってデジタルのR、GおよびBの画像信号に変換されて、制御部24(データ補正部50)に出力される。
【0024】
前述のように、スキャナ22から出力されたデジタルの画像信号は、制御部24に出力される。
制御部24は、画像信号を処理して出力機28(焼付装置70)による画像記録に対応する画像データとして出力すると共に、写真プリンタ14全体の制御等を行うものであり、図4のブロック図に示されるように、データ補正部50、Log変換器52、フレームメモリ54(以下、FM54とする)、画像補正部56、データ変換部58、および稼働情報処理部60を有して構成される。また、制御部24には、検定画像の表示やGUI(Graphical User Interface)による操作のための表示を行うためのディスプレイ62、および、各種の操作入力を行うための操作系64(キーボード64aおよびマウス64b)が接続される。
【0025】
なお、図示は省略するが、制御部24は、プレスキャンデータを処理して、検定用のシミュレーション画像をディスプレイ20に表示するために、Log変換器46からデータの流れ方向の下流(以下、下流とする)で分岐して、FM48〜データ変換部58と基本的に同様の信号処理経路を有する。
【0026】
データ補正部50は、スキャナ22から出力されたR、G、およびBの各画像信号に、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等の所定の補正を施す部位である。Log変換器52は、データ補正部50で処理された画像信号を、例えばLUT(ルックアップテーブル)によってLog変換して、デジタルの画像(濃度)データとする部位である。
Log変換器52で変換された、R、G、およびBの各画像データは、それぞれ、対応するFM54に記憶される。
【0027】
画像補正部56は、FM54に記憶された画像データを読み出して、デジタルプリントシステムで施されている、画像の拡縮処理(電子変倍処理)、階調変換、濃度補正、色補正(彩度補正)、シャープネス(鮮鋭度強調)処理、覆い焼き処理(画像濃度ダイナミックレンジの拡縮処理)等の各種の画像処理を行う。
データ変換部58は、例えば、三次元−LUT等を用いて画像補正部56で処理された画像データを変換して、後述する焼付装置70による画像記録(露光)に対応する画像データとして、焼付装置70に出力する。
【0028】
稼働情報処理部60は、写真プリンタ14の各部位から送られて来る稼働情報をまとめて、定期的に前述の管理部12に送る部位である。
写真プリンタ14のスキャナ22、制御部24、焼付装置70および現像装置72、ならびに、これらを構成するユニットや構成要素には、それぞれの稼働状況やエラーの発生などの稼働情報を検出する検出手段が配置されている。
なお、本発明において、稼働情報(稼働ログおよびエラーログ)は、後述するカッタ90等の切断回数、各搬送ローラ対の搬送量、各部位におけるジャミングの発生、光源の点灯時間等、各種のデジタルフォトプリンタ等で集計されている稼働ログやエラーログが各種例示される。また、このような、稼働状況やエラー発生等の検出は、各種のデジタルフォトプリンタ等で実施されている方法を利用すればよい。
【0029】
これらの情報は、全て、稼働情報処理部60に送られる。稼働情報処理部60は、これらの稼働情報をまとめ、通信手段18によって、管理部12に送る。稼働情報に関しては、後に詳述する。
本発明の管理システム10において、管理部12への稼働情報の送信タイミングには、特に限定はなく、例えば、1日毎、1週間毎等、適宜、決定された定期的な送信であってもよく、所定枚数のプリント出力毎に送信するものであってもよい。あるいは、通信手段18を用いて、管理部12を経由して情報通信端末16から要求があった場合に、稼働情報を管理部12に送信するようにしてもよく、定期的な送信等と要求に応じた送信とを併用してもよい。
【0030】
出力機28は、制御部24(データ変換部58)から出力された画像データに応じて変調した光で印画紙を露光して、現像処理を施して写真プリント(仕上がりプリント)として出力するものであり、焼付装置(プリンタ)70と、現像装置(プロセサ)72とを有して構成される。
【0031】
焼付装置70は、長尺な印画紙(感光材料)Sを作成するプリントに応じた所定長に切断してカットシートとした後に、バックプリントの記録(裏印字)を行い、次いで、前記データ変換部58から出力された画像データに応じて変調した光ビームLによって印画紙Sを露光して潜像を形成し、露光済の印画紙Sを必要に応じて複数列に振り分けて、現像装置72に供給する装置である。
このような焼付装置70は、図5に示すように、基本的に、供給部74と、第1搬送部76と、第2搬送部78と、裏印字部80と、露光部82と、振分部84とを有して構成される。なお、焼付装置70の各構成部位には、図示した部材以外にも、搬送ローラ対、ガイド板、ガイドローラ等の印画紙Sの搬送手段や搬送ガイド、センサ等の各種の部材が、必要に応じて配置されている。
【0032】
焼付装置70において、供給部74は、装填部86および88と、カッタ90および92と、搬送ローラ対94および96とを有して構成される。
装填部86および88は、長尺な印画紙Sを記録面を外側にしてロール状に巻回してなる感光材料ロールを、遮光性の筐体に収納してなるマガジン98が装填される部位である。
図示例においては、マガジン98が、印画紙Sを送り出す送出ローラ対100を内蔵している。装填部86および88には、マガジン98の外部で送出ローラ対100の回転軸に係合して、これを回転して印画紙Pを送出させる共に、送出ローラ対100による印画紙Sの搬送長を管理する、駆動手段が配置される。
【0033】
送出ローラ対100による印画紙Sの搬送(送出)は、対応するカッタ90および92より搬送方向の下流(以下、下流とする)に搬送された印画紙Sが作成する写真プリントに応じた長さになった時点で停止する。
次いで、カッタ90および92が作動して、印画紙Sを切断して所定長のカットシートとし、切断後、対応する搬送ローラ対94および96が、印画紙Sを下流に搬送する。
【0034】
下方の装填部88の搬送ローラ対96によって搬送された印画紙Sは、第1搬送部76および第2搬送部78によって、他方、上方の装填部86の搬送ローラ対によって搬送された印画紙Sは第2搬送部78によって、共に、上方に搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして露光部82(走査搬送手段100)に搬送される。
第1搬送部76および第2搬送部78は、共に、多数の搬送ローラ対や搬送ガイド(図示省略)を有して構成される、公知のシート体の搬送手段である。
また、第2搬送部78の途中には、例えばインクリボンプリンタ等を用いて、印画紙Sの非乳剤面(=裏面)に、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)する裏印字部80が配置される。
【0035】
露光部82は、記録画像に応じて変調し、かつ、主走査方向(図5紙面と垂直方向 図6矢印x方向)に偏向した光ビームL(Lr,LgおよびLb)を、所定の記録位置zに入射すると共に、印画紙Sを記録位置zに位置しつつ、主走査方向と直交する副走査方向(図中矢印y方向)に走査搬送することにより、光ビーム走査露光によって印画紙を像様に露光して、潜像を記録するもので、露光ユニット101と副走査搬送手段102とを有して構成される。
【0036】
図6に露光ユニット101の概略斜視図を示す。
露光ユニット101は、公知の光ビーム走査光学系で、光源104(104R,104G,104B)と、コリメータレンズ106(106R,106G,106B)と、シリンドリカルレンズ108(108R,108G,108B)と、ポリゴンミラー110と、fθレンズ112と、シリンドリカルミラー114と、駆動手段115とを有して構成される。
【0037】
光源104Rは、印画紙Sの分光感度特性に応じた赤(R)露光に対応する光ビームLrを、光源104Gは同緑(G)露光に対応する光ビームLgを、光源104Bは同緑(B)露光に対応する光ビームLbを、それぞれ出射する露光光源である。
これらの光源104は、駆動手段115によって、記録画像すなわちデータ変換部58から出力された画像データに応じて、例えばパルス幅変調によって変調駆動され、記録画像に応じて変調された光ビームLを出射する。
【0038】
光源104から出射された光ビームLは、コリメータレンズ106によって平行光とされ、シリンドリカルミラー114と共に面倒れ補正光学系を構成するシリンドリカルレンズ108を透過し、次いで、ポリゴンミラー110に入射して、主走査方向(矢印x方向)に偏向走査(主走査)される。
主走査方向に偏向された光ビームは、fθレンズ112によって記録位置zに所定のビーム径で結像するように集光される。光ビームLは、次いで、前記シリンドリカルレンズ108と共に面倒れ補正光学系を構成するシリンドリカルミラー114によって反射されて面倒れを補正され、かつ、所定の方向に反射されて記録位置zに入射し、走査線を画成する。
【0039】
他方、走査搬送手段102は、記録位置z(走査線)を搬送方向に挟んで配置される一対の搬送ローラ対102aおよび102bで構成される。搬送ローラ対102aおよび102bは、共に、印画紙Sを記録位置zに位置しつつ、主走査方向と直交する副走査方向(矢印y方向)に搬送する。
前述のように、光ビームLは、主走査方向に偏向されて、記録位置zに入射している。従って、印画紙Sは、記録画像に応じて変調された光ビームLによって、全面を二次元的に露光され、潜像を記録される。
【0040】
露光部82の下流には、振分部84が配置されている。
振分部18は、ベルトコンベア120と、振分装置122と、供給ローラ対126とから構成される。
露光部82で潜像を記録された印画紙Sは、ベルトコンベア120に排出・載置されて搬送され、所定位置まで搬送されると、振分装置122の吸盤ユニット122aに吸着され、吸盤ユニット122aの上昇により持ち上げられ、下流側斜め横方向に搬送されて振り分けられ、吸盤ユニット122aの下降および吸着開放により再度ベルトコンベア120に載置され、そのまま搬送されて供給ローラ対126に供給される。また、供給ローラ対126は、現像装置72内における搬送速度と同速度で、印画紙Sを現像装置72に供給する。
【0041】
焼付装置70においては、このような振分部84によって、印画紙Sのサイズ(プリントサイズ)に応じて、印画紙Sを振り分けて複数列とする。これにより、プロセサ72の処理能力を向上、例えば、2列であれば約2倍、3列であれば約3倍として、露光と現像処理との処理速度差を相殺できる。
【0042】
現像装置72は、通常の写真プリンタの現像装置と同様に、潜像を記録された印画紙Sに、所定の現像処理を施して、乾燥して、仕分けするもので、現像処理部128、乾燥/ソート部130、および、図示しない補充部を有して構成される。
【0043】
現像処理部128は、潜像を形成された印画紙Sに湿式の現像処理を施すもので、現像槽134、漂白・定着槽136、水洗槽138(138a,138bおよび138c)、および補充部(図示省略)を有する。焼付装置70から供給された印画紙Sは、現像処理部128において、多数配列された搬送ローラ対によって搬送されつつ、これらの槽に、順次、浸漬され、現像、漂白・定着、および水洗の各処理を施される。また、補充部は、現像処理部の補助タンクに各槽の処理液を補充する部位で、処理液補充カートリッジの装着部や移動手段、同カートリッジの洗浄手段等を有する。
現像処理を終了した印画紙Sは、搬送手段139によって乾燥/ソート部130に搬送される。
【0044】
乾燥/ソート部130は、乾燥部140とソータ142とを有する。
乾燥部140は、現像を終了した印画紙Sを搬送ローラ対等の公知の搬送手段によって搬送しつつ、例えば温風等によって乾燥し、写真プリント(仕上がりプリント)として、所定の排出口からソータ142に排出する。また、排出口は複数設定され、プリントサイズ等に応じて切り換えられる。
ソータ142は、上下方向に配列された複数の棚(ビン)を有する公知のソータであり、各棚が乾燥部140からの排出口に対応するように、公知の手段で上下動される。ソータ142は、例えば、空の状態で最下段の棚が乾燥部140からの排出口に対応する位置となっており、1オーダ単位(通常はフィルム1本)もしくは指定枚数単位で下方に移動して、棚を一段ずつ排出口に対応させることにより、写真プリントを各棚に仕分けして排出する。
【0045】
前述のように、本発明の管理システム10を構成する写真プリンタ14においては、各部位に稼働情報の検出手段が配置され、稼働情報が制御部24の稼働情報処理部60に供給される。また、稼働情報処理部60は、供給された稼働情報を、通信手段18を用いて、所定のタイミングで管理システム10の管理部12に送る。
管理部12は、供給された稼働情報を各写真プリンタ14(図示例では、写真プリンタ14a、14bおよび14c)毎に集計し、診断データベース20に記憶する。
以下、稼働情報および診断データベースについて、詳細に説明する。
【0046】
管理システム10の診断データベース20は、好ましい態様としてツリー構造を有するものであり、一例として最上層に地域の階層を有する。
この階層には特に限定はなく、例えば、都道府県を最上層として、その下層に市区町村→各地域と構成してもよく、あるいは市区町村を最上層として、その下層に各地域と構成してもよい。最上層は、例えば、管理システム10を利用する写真プリンタ14のサービス網が受け持つ地域の広さ等に応じて、適宜、決定すればよい。図8に、診断データベースの一例を示すが、図示例においては、市区町村を最上層(A市)として、診断データベースが構成される。
【0047】
この診断データベースにおいて、地域の下層には、その地域に存在するユーザ名(例えば、プリント店名等)の階層が構成され、その下層には、各ユーザが有する写真プリンタ14の階層が構成される。図示例においては、このA区には、a店〜c店の3ユーザが存在し、a店が写真プリンタ14aを、b店が写真プリンタ14bを、c点が写真プリンタ14cを、それぞれ有している。
【0048】
ここで、本発明の管理システムにおいては、1つのユーザが有する写真プリンタは1台に限定はされず、複数台を有してもよく、この場合には、同機種を複数台でも、異なる機種を有してもよい。また、各ユーザが有する写真プリンタも、互いに異なる機種であっても、同じ機種であってもよい。
【0049】
この写真プリンタ14の階層には、各写真プリンタ14毎の稼働情報が記憶される。
この階層の稼働情報としては、例えば、前回の点検日、稼働時間、プリント枚数、ユニット別または部品別のエラーの発生回数等の1以上が例示される。
また、これらの各稼働情報は、例えば、写真プリンタ14の総プリント枚数と前回の点検からのプリント枚数や、写真プリンタ14のユニット別または部品別の総エラー発生回数と前回の点検からのユニット別または部品別のエラー発生回数のように、必要に応じて、総計と、前回の点検からの集計とに分けて有するのが好ましい。なお、この点に関しては、他の階層の稼働情報も同様であるので、以下の説明では省略する。
【0050】
写真プリンタ14の下層には、写真プリンタ14の構成機器、すなわち、図示例であれば、スキャナ22、制御部24、焼付装置70、および現像装置72の階層が構成され、各構成機器毎の稼働情報が記憶される(図8においては、b店の写真プリンタ14bのみを記載する)。
なお、本発明の診断データベースにおいては、この構成機器の上層として、入力機および出力機の階層を有してもよい。
【0051】
この階層の稼働情報としては、まず、全ての構成機器において記憶される稼働情報として、稼働時間、エラー(エラーには、ジャミングも含む)の発生回数、エラーの発生日時および内容、前回の点検実施日および点検実施項目(部品交換状況などを含む)等の1以上が例示される。
【0052】
スキャナ22の稼働情報としては、読み取ったフィルムFの本数、読み取りコマ数、キャリア36の装着回数等の1以上が例示される。
【0053】
制御部24の稼働情報としては、処理した画像データの数、スキャナ22以外から取得した画像データの数、各種ソフトウエアのインストール日時、ディスプレイ62、キーボード64aおよびマウス64bのドライバインストール日時等の1以上が例示される。
【0054】
焼付装置70の稼働情報としては、キャリブレーションの実施日時、露光枚数、使用した印画紙Sの量等の1以上が例示される。
【0055】
さらに、現像装置72の稼働情報としては、出力枚数、動作(稼働)時間等の1以上が例示される。
【0056】
診断データベース20において、構成機器の下層には、各構成機器を構成するユニットの階層が形成され、その下層には、各ユニットの構成要素(デバイス)の階層(図8では省略)が形成され、それぞれの稼働情報が記憶される。
【0057】
スキャナ22を構成するユニットとしては、光源部30、キャリア36、結像レンズユニット38、および読取部40が例示される。
【0058】
光源部30の構成要素としては、各LED光源等が例示される。
【0059】
キャリア36の構成要素としては、搬送ローラ対46、搬送ローラ対駆動モータや押圧部材移動アクチュエータなどの各種の駆動源、フィルム検出センサや濃度測定センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0060】
結像レンズユニット38の構成要素としては、可変絞り、ズーム用モータやAF用モータや可変絞り移動モータなどの各種の駆動源、レンズ位置検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0061】読取部40の構成要素としては、エリアCCDセンサ、エリアCCDセンサ用の電源部、画素ずらし用アクチュエータやシャッタ移動モータなどの各種の駆動源、エリアCCDセンサ位置検出センサなどの各種センサ等が例示される。
【0062】
なお、本例においては、ドライバ32、拡散ボックス34、アンプ42およびA/D変換器44に関しては、構成要素の稼働情報を記憶しない。
【0063】
本例においては、制御部24に関しては、特に、ユニットの稼働情報を記憶しない。
なお、この階層に、制御部24に接続されるディスプレイ62および操作系64(キーボード64aおよびマウス64b)の稼働情報を記憶してもよい。
【0064】
焼付装置70を構成するユニットとしては、供給部74、第1搬送部76、第2搬送部78、裏印字部80、露光部82、および振分部84が例示される。
供給部74の構成要素としては、カッタ92、搬送ローラ対94および96、搬送ガイド、カッタ駆動モータや搬送ローラ対駆動モータや搬送ガイド移動モータなどの各種の駆動源、印画紙検出センサやカッタ位置検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0065】
第1搬送部76および第2搬送部48の構成要素としては、搬送ローラ対、搬送ガイド、搬送ローラ対駆動モータや搬送ガイド移動モータなどの各種の駆動源、印画紙検出センサや搬送ガイド位置検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0066】
裏印字部80の構成要素としては、インクリボンカートリッジ、記録ヘッド、印画紙検出センサやインクリボンカートリッジ検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0067】
露光部82の構成要素としては、光源104、ポリゴンミラー110、搬送ローラ対102aおよび102b、駆動手段115、ポリゴンミラー駆動モータや搬送ローラ対駆動モータなどの各種の駆動源、光ビーム検出センサや印画紙検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
なお、本例においては、コリメータレンズ106、シリンドリカルレンズ108、ポリゴンミラー110、fθレンズ112、およびシリンドリカルミラー114については、稼働情報を記憶しない。
【0068】
振分部84の構成要素としては、ベルトコンベア120、振分装置122、吸盤ユニット122a、供給ローラ対126、吸盤ユニット122aの吸引手段、ベルトコンベア駆動モータや吸盤ユニット移動モータや吸盤ユニット昇降用アクチュエータや供給ローラ対駆動モータなどの各種の駆動源、吸盤ユニット位置検出センサや印画紙検出センサ等の各種のセンサ等が例示される。
【0069】
さらに、現像装置72を構成するユニットとしては、現像処理部128、乾燥部140、ソータ142、および前記補充部が例示される。
現像処理部128の構成要素としては、現像槽134、漂白・定着槽136、水洗槽138、各処理液の補助タンク、処理液補充ポンプ、処理液の温度調整手段、印画紙Sの搬送ローラ対、搬送ローラ対駆動用モータなどの各種の駆動源、処理液液量センサや廃液タンク液量センサや処理液温度センサや印画紙検出センサなどの各種のセンサ、ラック洗浄用電磁弁や補充液作成用電磁弁などの各種の電磁弁等が例示される。
【0070】
乾燥部140の構成要素としては、搬送ローラ対、乾燥手段、搬送ローラ対駆動用モータなどの各種の駆動源、温度センサや印画紙検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0071】
ソータ142の構成要素としては、搬送ローラ対、各棚、搬送ローラ対駆動モータやソータ移動モータなどの各種の駆動源、ソータ位置検出センサや印画紙検出センサなどの各種のセンサ、搬送路切替え用電磁弁などの各種の電磁弁等が例示される。
【0072】
さらに、補充部の構成要素としては、処理液補充カートリッジ移動用や同カートリッジ洗浄ノズル移動用などの各種の駆動源、洗浄液供給用ポンプ、処理液補充カートリッジの検出センサなどの各種のセンサ等が例示される。
【0073】
このユニットおよび構成要素の階層の稼働情報としては、稼働時間、エラーの発生回数、エラーの発生日時および内容、エラー発生時(もしくは、重大なエラー発生時)の稼働時間、各構成要素の装着日時(交換日)等の1以上が例示される。
なお、稼働時間は、光源(センサの光源も含む)の場合は点灯時間、アクチュエータやカッタや電磁弁であれば駆動回数、搬送ローラ対(焼付装置70の第1搬送部76および第2搬送部78)であれば搬送長とすればよい。
また、スキャナ22のキャリア36は、フィルム種等に応じて交換されるので、キャリア36の稼働情報は、各キャリア36毎に検出、集計される。
【0074】
本発明においては、これ以外にも、各ユニットや構成要素毎に、固有の稼働情報を有してもよいのは、もちろんである。
例えば、スキャナ22であれば、光源部30の各LED光源の光量(光量の経時変動)、各キャリア36毎の装填回数等を稼働情報として記憶してもよい。
【0075】
また、焼付装置70であれば、供給部74の各装填部におけるマガジン98の交換回数、裏印字部80におけるインクリボンカートリッジのインクリボン使用量や裏印字総文字数、振分手段122の振分け枚数等を稼働情報として記憶してもよい。
【0076】
さらに、現像装置72であれば、各槽毎の処理液の補充回数、ソータ142の各ビン毎の使用回数等を稼働情報として記憶してもよい。
【0077】
このような診断データベース20は、キーワード検索が可能に構成されるのが好ましく、より好ましくは、入力されたキーワードに対応する階層以下の全ての稼働情報を読み出すようにするのが好ましい。
例えば、「B店」というキーワードを入力すると、B店が有する全写真プリンタ14の全稼働情報を読み出し、「B店 スキャナ」というキーワードを入力すると、B店が有する写真プリンタ14のスキャナ22の階層以下の全ての稼働情報を読み出し、また、「B店 スキャナ 光源部」というキーワードを入力すると、同スキャナ22の光源部30の階層以下の全ての稼働情報を読み出す。
また、デバイス毎の検索を可能にしてもよく、例えば、「B店 スキャナ センサ」というキーワードを入力すると、B店が有する写真プリンタ14のスキャナ22に配置された全センサの稼働情報を読み出すようにしてもよい。
【0078】
本発明においては、キーワード検索による階層以下の全稼働情報の読み出しと、デバイス毎の検索との、両方が行えるようにしてもよい。
さらに、診断データベースでは、キーワード検索のみならず、各階層を、順次、下方に伝って、必要な稼働情報を読み出すことが可能であるのも、もちろんである。
【0079】
以下、本発明の管理システム10の作用を説明することにより、本発明をより詳細に説明する。
前述のように、写真プリンタ14においては、各構成機器、ユニットおよび構成要素毎に稼働情報が検出され、稼働情報処理部60に送られる。稼働情報処理部60は、送られた稼働情報を集計して、記憶する。
また、稼働情報処理部60は、所定のタイミングで、通信手段18を使って管理部12に接続し、集計した稼働情報を送信する。
【0080】
管理部12は、各写真プリンタ14毎に送信された稼働情報を集計して、各稼働情報を、前述のような診断データベース20の対応する階層の対応する位置に記憶する。
【0081】
一方、情報通信端末16は、サービスマン等の管理システム10の使用者による入力指示に応じて、通信手段18によって管理部12に接続して、例えば、入力されたキーワードを管理部12に送信する。
管理部12は、送信されたキーワードに応じた階層以下の全ての稼働情報を、診断データベース20から読み出し、通信手段18によって対応する情報通信端末16に送信する。例えば、情報通信端末16から送信されたキーワードが「B店 スキャナ」であれば、管理部12は、診断データベースから、B店が有する写真プリンタ14のスキャナ22の階層以下の稼働情報を全て読み出し、これを通信手段18によって情報通信端末16に送る。
【0082】
稼働情報を受け取った情報通信端末16は、ハードコピーの出力やディスプレイ表示によって、取得した稼働情報を出力する。
あるいはさらに、過去の稼働情報の解析結果等に応じて、部品の点検時期や交換時期を設定し、これも出力するようにしてもよい。
【0083】
以上の説明より明らかなように、本発明の管理システム10によれば、写真プリンタ14のメンテナンスに先立ち、自身の拠点に設置された情報通信端末16や自身の携帯する情報通信端末16によって、サービスマン等が写真プリンタ14の稼働状態を適正に把握できる。
そのため、サービスマンは、例えば、トラブルが発生する可能性があるユニットや構成要素等を把握して、重点的に点検すべき部位等を知見した上で、写真プリンタ14のメンテナンスを適正かつ効率よく行うことができる。
【0084】
特に、診断データベースから読み出した情報を基に、エラー発生時の稼働時間(動作回数等)を構成要素毎に集計することにより、各構成要素毎に交換が必要な時期を判断し、交換が必要であると判断した構成要素については、点検に先立って必要な部品等を準備でき、また、手元に無い場合には発注できる。これにより、必要な部品を事前に準備でき、メンテナンスを、より効率よく行うことができる。
部品の発注は、例えば、情報通信端末16および通信手段18を利用して業者に直接行ってもよく、あるいは、情報通信端末16から管理部12に依頼を出し、管理部12が、通信手段18等を用いて一括して業者に部品を発注するようにしてもよい。
【0085】
また、本発明の管理システム10は、複数の写真プリンタ14の稼働状態を把握することができる。すなわち、本発明の管理システム10を利用することにより、例えば、サービスマンが、自身の担当する複数台の写真プリンタ14の中で、早急にメンテナンスが必要な装置や、優先的にメンテナンスを行った方が好ましい装置を知見することができる。
メンテナンスを行うユーザ先の順番を、これに応じて決定あるいは調整すれば、トラブルの発生を未然に防げると共に、サービスマンによるユーザ先の訪問も、無駄なく、効率よく行うことができる。
【0086】
さらに、本発明の管理システム10によれば、同じ機種の写真プリンタ14におけるトラブルの発生状況を、知見することができる。
これを集計し、解析して、各機種の写真プリンタ毎に、点検時期の見直しや、部品交換時期の見直し等を行うことにより、市場における写真プリンタ14の実態に則した、適正なメンテナンスを行うことができる。
【0087】
以上、本発明のプリンタ管理システムについて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0088】
例えば、以上の例では、写真プリンタとしてデジタルフォトプリンタを例示したが、本発明は、通常の直接露光の写真プリンタの管理システムであってもよく、あるいは、デジタルフォトプリンタと直接露光の写真プリンタとが混在する管理システムであってもよい。
【0089】
また、デジタルフォトプリンタでは、CD−R等の記憶媒体やデジタルカメラから画像データを取得して写真プリントを作成することができ、また、写真プリント以外にも、写真プリントとなる画像データを記録媒体に記録して提供できるのは、前述のとおりである。
本発明の写真プリンタ管理システムを構成するデジタルフォトプリンタが、これらの処理に対応して、外部からの画像データの取得手段(受付端末)や、記録媒体への画像データ出力手段等を有する場合には、これらの稼働状況も管理するのが好ましいのは、もちろんである。
画像データの取得手段や出力手段の稼働情報としては、基本的に、前述の写真プリンタ14と同様にすればよい。また、診断データベースをツリー構造にする場合には、取得手段等の階層は、プリンタや制御部等と同階層であってもよく、あるいは、制御部の下層としてもよい。
【0090】
図示例の写真プリンタのスキャナ22は、三原色のLED光源とエリアCCDを用いた面露光ででフィルムの画像を読み取るものであるが、本発明を構成する写真プリンタは、これに限定はされず、白色光源とR,GおよびBの色フィルタで画像を三原色に分解するスキャナを利用するものでもよく、また、ラインCCD等を用いてスリット走査による読み取りを行うものでもよい。
同様に、焼付装置も、印画紙を切断した後に光ビーム走査露光で印画紙の露光を行うものに限定はされず、例えば、LEDアレイ等を用いて印画紙の露光を行うものであってもよく、また、印画紙を切断せずに長尺なまま、露光して潜像を形成し、現像処理および乾燥を行って、最後にプリント一枚毎に切断するものでもよく、さらに、1個または3個以上のマガジンを装填するものでもよい。
【0091】
さらに、本発明のプリンタ管理システムは、写真プリンタの管理を行うものにも限定はされず、レーザ光で感光材料を露光して潜像を記録して、画像形成溶媒の存在下で受像媒体に画像を転写/現像するプリンタ(富士フイルム社製 PICTROSTAT等)、電子写真プリンタ、サーマルヘッドを用いる感熱記録プリンタ、インクジェットプリンタ等、各種のプリンタの管理に利用可能である。
【0092】
これらのプリンタの診断データベースは、図8に示される写真プリンタの診断データベースと同様、地域→店舗(設置位置)→プリンタの順で階層を構成し、プリンタよりも下層は、その構成に応じて、適宜、作成すればよい。
一例として、前記画像形成溶媒を用いるプリンタであれば、感光材料/受像媒体の供給部、露光部、水塗布部、熱源像転写部等をユニットとし、例えば、水塗布部であれば、ポンプ、温調のための各部材、溶媒調整手段の各部材等を構成要素とし、熱源像転写部であれば、加熱源、温調手段の各部材、感光材料と受像媒体の積層手段の各部材等を構成要素とすればよい。
【0093】
また、電子写真プリンタであれば、ペーパの供給部、露光部、電子写真形成部、加熱転写部等をユニットとして、例えば、電子写真形成部であれば、電子写真感光体、コロナチャージャ、トナー供給手段の各部材、電子写真感光体への給紙手段の各部材等を構成要素とすればよく、加熱転写部であれば、温調手段の各部材、加圧転写ローラ等を構成要素とすればよい。
【0094】
これ以外にも、感熱記録プリンタであれば、感熱記録部をユニットの1つとして、サーマルヘッド、サーマルヘッドの温度センサ、サーマルヘッドとプラテンローラとの押圧手段の構成部材等を構成要素とすればよく、さらにインクジェットプリンタであれば、インクジェット記録部をユニットの1つとして、(インクジェット)記録ヘッド、記録ヘッドのクリーニング手段の各部材、記録ヘッドのキャップ手段の各部材等を構成要素とすればよい。
【0095】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明のプリンタ管理システムによれば、多数のプリンタの稼働状況を集中的に管理して適正に把握でき、サービスマンなどの専門家による適正かつ効率の良いメンテナンスを可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタ管理システムの概略ブロック図である。
【図2】図1に示されるプリンタ管理システムを構成する写真プリンタの一例の概念図である。
【図3】図2に示される写真プリンタのスキャナの概念図である。
【図4】図2に示される写真プリンタの制御部のブロック図である。
【図5】図2に示される写真プリンタの焼付装置の概念図である。
【図6】図5に示される焼付装置の露光ユニットの概略斜視図である。
【図7】図2に示される写真プリンタの現像装置の概念図である。
【図8】本発明のプリンタ管理システムの診断データベースの構成の一部を示す図である。
【符号の説明】
10 (プリンタ)管理システム
12 管理部
14 写真プリンタ
16 情報通信端末
18 通信手段
20 診断データベース
22 スキャナ
24 制御部
26 入力機
28 出力機
30 光源部
32 ドライバ
34 拡散ボックス
36 キャリア
38 結像レンズユニット
40 読取部
42 アンプ
44 A/D変換器
46 搬送ローラ対
48 マスク
50 データ補正部
52 Log変換器
54 FM(フレームメモリ)
56 画像補正部
58 データ変換部
60 稼働情報処理部
62 操作系
64 ディスプレイ
70 焼付装置
72 現像装置
74 (感光材料)供給部
76 第1搬送部
78 第2搬送部
80 裏印字部
82 露光部
84 振分部
86,88 装填部
90,92 カッタ
94,96 搬送ローラ対
98 マガジン
100 送出ローラ対
101 露光ユニット
102 副走査搬送手段
104 光源
106 コリメータレンズ
108 シリンドリカルレンズ
110 ポリゴンミラー
112 fθレンズ
114 シリンドリカルミラー
115 駆動手段
120 ベルトコンベア
122 振分装置
126 供給ローラ対
128 現像処理部
130 乾燥/ソート部
134 現像槽
136 漂白・定着槽
138 水洗槽
140 乾燥部
142 ソータ
S 印画紙

Claims (2)

  1. 稼働情報の集計手段を有するプリンタと、診断データベースを有する管理手段と、情報通信端末と、前記プリンタおよび管理手段ならびに情報通信端末および管理手段を接続する通信手段とを有し、
    前記プリンタは、自身の稼働情報を前記通信手段によって管理手段に送り、前記管理手段は、送信された稼働情報を各プリンタ毎に集計して前記診断データベースに記憶し、かつ、前記通信手段を用いた情報通信端末からの要求に応じて、対応する稼働情報を前記診断データベースから読み出し、前記通信手段によって情報通信端末に送ることを特徴とするプリンタ管理システム。
  2. 前記プリンタが、写真フィルムに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ、スキャナが読み取った画像信号を処理して記録用の画像データとする画像処理装置、前記画像データに応じて変調した記録光で印画紙を露光して潜像を記録する焼付装置、および、前記焼付装置によって潜像を記録された印画紙に現像処理を施して仕上がりプリントとする現像装置とを有し、前記診断データベースは、これらを含む階層を有するツリー構造を有する請求項1に記載のプリンタ管理システム。
JP2002166484A 2002-06-07 2002-06-07 プリンタ管理システム Withdrawn JP2004013549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002166484A JP2004013549A (ja) 2002-06-07 2002-06-07 プリンタ管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002166484A JP2004013549A (ja) 2002-06-07 2002-06-07 プリンタ管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004013549A true JP2004013549A (ja) 2004-01-15

Family

ID=30434014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002166484A Withdrawn JP2004013549A (ja) 2002-06-07 2002-06-07 プリンタ管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004013549A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007257521A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Kyocera Mita Corp 画像形成装置用消耗品管理装置
JP2017062595A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 東芝テック株式会社 携帯端末及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007257521A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Kyocera Mita Corp 画像形成装置用消耗品管理装置
JP4520421B2 (ja) * 2006-03-24 2010-08-04 京セラミタ株式会社 画像形成装置用消耗品管理装置
JP2017062595A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 東芝テック株式会社 携帯端末及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0629908A2 (en) High speed index printer
KR20040015720A (ko) 고속 사진 프린트 장치
JPH1178112A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US20050141046A1 (en) Image reading apparatus, image recording medium and image forming apparatus
JP2006247927A (ja) 画像記録装置およびその較正方法
JP2005215295A (ja) 電子写真方式画像形成装置
JP2004013549A (ja) プリンタ管理システム
JP4247728B2 (ja) ネットワークに接続されたサーバの使用方法及びサーバシステム
CN100456129C (zh) 相片打印装置
US20020018654A1 (en) Photo finishing system with ink-jet printer
JP3672405B2 (ja) 遠隔診断方法および遠隔診断ネットワーク
JP3597342B2 (ja) 画像記録装置
JP4056590B2 (ja) 画像記録装置
JP4067533B2 (ja) 画像記録装置
JP2000316020A (ja) ネットワークに接続されたサーバの使用方法及びサーバシステム
JP3632833B2 (ja) 写真プリント装置
JP2004021396A (ja) 処理装置診断システム
JP3891232B2 (ja) 画像再生装置
JPH10301213A (ja) 画像記録装置
JP4310690B2 (ja) 画像処理システム及び端末処理装置
JP2003177478A (ja) 画像記録装置
JP2001201835A (ja) 写真処理装置のための現像チェック方法とこれを実施する装置
JPH10274816A (ja) 画像記録装置
JP2001203831A (ja) 画像出力装置の遠隔診断方法および遠隔診断システム
EP1134963A2 (en) System for printing digitised images

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906